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今日の感謝盤一覧2009.7上

 

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1

7/1(水)
狼一頭
cover
カニス・ループス
ダリル・ウェイズ・ウルフ
1973


シリーズ「プログレ支部」

「お客さん、すいませんが相部屋お願いします。」

「あー、いいともいいとも。旅はお互い様じゃ。」

「わ”−−−」

「おお、めんこいワラシじゃのう、こっちおいで。
爺の膝の上に来なれ。」

「大ゴロウ!

どうも失礼つかまつった。」

「おお、お主は・・・」

「ひさかたぶりでございます。水戸様。」

「どなたですか?このお方は?」

「格さん、忘れたか。この御仁じゃ。今、世間を騒がせておられる子連れ狼さんは。」

「では、あの元公儀プログレ介錯人の狼”ダリル・ウェイ”一頭様。」

「今は冥府魔道に入りし一介の浪人。どうかお構いなく下され。」

「え、え、こ、この人があの一殺五百両の子連れ狼!わ、わ、メシが喉に詰まった。」

「大丈夫じゃ、ハチベエ。この御仁は無縁の者をむやみに殺生する方では無い。
大望をお持ちだ。しかしまあその大望で今日は何人、プログレ者をお斬りなさったかな?
だいぶ血の臭いがするようじゃが。」

「・・・・・・・」

「フリップ一族かね?
まあ、よい。おお、この子が一子ダイゴローか。良いお子に育ちましたなあ。」

「お爺ちゃん、こんにちわ。」

「はい、こんにちわ。
何?このレコードをかけて欲しいのか?」

「それは何でございますか、ご隠居。」

「これか。これはのう・・・おお、これが狼風解状盤。
ハチベエ、そこにあるレコードプレーヤーでこれをかけてみてくれ。」

「え、もう晩飯ですよ。腹減ったなあ。しかも江戸時代だしそんな南蛮の機械、あるわきゃないじゃないですか・・
って、有ったよ。かけます。」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「これがあのプログレ必殺剣、水鴎流の極意ですか。」

「何かなあ、録音が素っ気無いなあ。地味で。それにヴォーカルも頼りないし・・。
これならアッシの方が上手く・・・。」

「こらハチ、こうゆうのが繰り返しで威力を発揮するんだ。滅多なことを言うと頭から斬られて真っ二つにされちゃうぞ。」

「こりゃうっかり。申し訳ありません。斬らないでーーー。
で、ちなみに誰がプロデューサーなんですか?」

「イアン・マクドナルドうじでござる。」

「えっ!マクドナルド。美味しそう。」

「こらハチ。そのマクドナルドじゃない。プログレ界ではこの世に二人といない無双剣の達人イアン殿のことだ。」

「へえ、人なんですか?それじゃ喰えないなあ。」

「ごほん。あ、そういえば、ご隠居、意外ですな。私には何かロキシー・ミュージックの匂いがいたします。」

「そうじゃな。未来の空気が有る。このギター、見事じゃ。どなたがお弾きになっておるのかね?」

「ジョン・エサリッジうじでござる。」

「おお、あの後年ソフト・マシーン入りなさった。いや納得しもうした。
それにしてもA面は穏やか。そなたの心の奥底の悲しみが詰まってるようじゃのう。」

ばすっ!!

「あ、風車だ。ご隠居、親分からです。」

「何々・・・助さん、これを。」

「ご隠居、危ない。こちらへ!!」

だだだだだだっ。

「B面インスト・サイドに入ると同時に現れたな、フリップ一族!」

「一刀、年貢の納め時だっ!!」

「ぐわ」

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「お見事!さすが子連れ狼。凄い太刀さばき。」

「実はワシはヴァイオリン・フェチなんじゃ。たまらんたまらん。かっかっかっかっか。」

「それにしても打って変わってえらい迫力ですなあ。これはマザースのバーント・ウィニー・サンドウィッチに匹敵するかと。」

「サンドイッチ!こりゃツイてる。いただけるんですか?」

「食い物のこととなるとハチは時と場所を選ばんな。」

「あ、いかん。また加勢が。ほれ、助さん格さん、ボーっとしてないで助けてあげなさい。」

「あ、はい。うっかりして。

ええい、この紋所が目に入らぬか!デラムの紋所だぞ。」

「早いよ。」

「何か目に入らぬようです、ご隠居・・・って言ってるうちにみんな斬っちゃった。」

「お騒がせいたして失礼つかまつった。」

「よいよい。見事な弦さばき、見せていただいて目の保養になっちゃったよん。

お、と言ってる内に、もう最終曲か、レコードは。
何とゆうタイトルなのかね、この哀しい調べは?

これがお主のこれが本当の気持ちなのか。」

「・・・・・・・・・」

「悲しみのマクドナルド!!」

「え、マックドナルド?喰いたいっ。」

「こらハチ。お前ってヤツは。

これは悲しいから、喰えないの。」

「あら、こりゃまたうっかりしちゃった。」

「あ、はっはっはっ。」

曲目等詳細

試聴はここで

7/2(木)
念願成就
cover
ジャパン・ツアー
B.T.O.ライブ・イン・ジャパン
1976/11/4


シリーズ「直球野郎一本勝負」

「取調べクータン!!」

ぐおぐおぐおぐおぐお

「貴方がロッカー人生の中で一番悔やんでることは?」

「お金が無くて30年前くらいのライブを見損なったことです。」

「その中でも一番見損なって悔やんでるライブは?」

「ふぎゃあ、そりゃ難問やー・・1976年のB.T.O.のライブ。武道館の。」

「え?あのデブのロック・バンドですか?
では、もっとそれで悔やんでることはありますか?」

「おまけにそのB.T.O.の日本ライブのレコードまで買い損なったことです。」

「出たの?そんなん。それでその上もっと悔やんでることは?」

「そのライブ盤が一枚組で、中間の美味しいとこが抜かれてて二度と聴けないかもしれないこと・・・
それだけそれ凄いんやーーー!!」

そうなんです。見損なったんです。
1976年11月4日。一番ノリにノってる時にせっかく来てくれて、
あろうことか武道館でコンサートをやったとゆう

バックマン・ターナー・オーバードライヴ

を。
まだ高校入りたて、お金が全然無かったもので。
でね、
そうです。その模様を記録したライブ盤まで買い損ねた。
お金が無かったものでね。

いけません。

ロッカーにとって悔やむことなど何も無し。その日、一日一日燃え尽きるのだああああ
と叫んでも、失われた過去だけは取り戻すのは容易なことじゃ無し。

それから33年かかりました。
その盤に再び会いま見えるのに。

こないだ、出たんだよーーーー。お店の棚で。突然。
狂喜乱舞雨あられ。
したのはゆーまでもありません。

日ごろ、ライブ・イン・ジャパン物を集めてます。
ディープ・パープル、チープ・トリックとか有名どころ、世界でもブレークしたのは今でも簡単に手に入るけど、
当時、日本だけで出されて、その後、契約の問題でCD化されず、それっきりなのが多いのだ。
そうなると中古LPが出て来るのをひたすら待つしかありません。

いくらお金を出してもかなわぬ夢の証明!!

これもそれです。
やっと聴けたよーーーーー。
惜しむらくは一枚組なこと。
A面がレギュラーライブの模様、そしてB面は2度のアンコールの模様がまるごと入ってる。

その途中は・・・その時、ライブに行った方の脳髄に刻まれている他はありません。
ランディ・バックマン氏が、物持ちがいい方なら、テープ、まだ持っておられるでしょう。

出せ。

やったとゆう「レット・イット・ライド〜ヘイ・ユー〜恋のめまい」のメドレー、聴きてぇえええ!!

でも
1曲目は、あの

「ハイウェイをぶっ飛ばせ!」

ぐおー、最高だぜ。重戦車だぜ。音質もワンダホだぜ。重戦車だぜ。
演奏も最高だぜ。何せ一番、絶頂期ですから。
そして続けて繰り広げられるは・・・・

これが生きていた時のロックのコンサートの最高峰です。

ガンガン飛ばして煽りに煽り、中を見てお客さんの反応に呼応するその瞬間限りの音と歓声のやりとり。
この時期までが賞味期限か?
これ、今は死語ならぬ死演奏、仲間内でだらだらやるようにだんだんなっていきまして、死す。
それと同時にロックも費え去ったか。

ハードロックがハードロックしかやっちゃいけないってことも無かったんです。
やりたきゃ何でもやって良かった。
聴く方も良ければ素直に大喜び。
だってさ

全部が全部ロックでやればロックだ。

デブに悪い人無し。売れて有名になっても誠実な人は誠実。
真面目なプレイだよ。ほんま。銭頂いた分の3倍はお返しいたします。
アンコールのさま、それはもう。

最後は

”サンキュー・ドーモ”

ですから。



サンキュウ!
サンキュウ!
サンキュウ!

あーりがと!!

ドーモ
ドーモ
ドーモ!

アーリガト!!



なんて、ドブギの調べでやってくれてたなんて。
チキンスキン立ちっぱなしの嬉しくて涙が、風ダイザエモンの振り子涙。
レコード聴いてるだけでそうなるんですから・・・
ほんまもん見たらえらいこっただったろうなあ。

丸一日設営にかかったとゆう巨大歯車イルミネーション。
脳天の中で33年後の今、やっとビカビカ光ってます。

ドラムスのロブ・バックマン氏って盛り上げ役で、叩いて煽るだけじゃなく、
突然ステージ前に出て狂ってたんだってよ。
主役はランディ親分だけじゃ無かった。

ベースのC.F.ターナーおいちゃんの、ふんふんヴォーカル、迫力すげー。
&&
そしてこれが証明です。
下手糞なんてことは誰にも言えぬ。
B.T.Oは最高に上手いバンドだったのだ。

曲目等詳細

試聴はここで

7/3(金)
27年殺し
cover
ステッピン・アウト
ジョー・ジャクソン
1982/8


シリーズ「べすとヒット80’S-2」

♪んぱんぱんぱんぱ、んぱんぱんぱんぱ♪

「はいな、登場!」

「こんちわ、おいちゃん。」

「お、坊主。蒸し暑いなあまったく。
は、いいけど何か他の曜日で俺たちのライバルが最近出没してるそうじゃないか?」

「へ?何の話?」

「うーむ、これはこちらもテコ入れをせにゃならんな。
よっしゃほいっ。」

「わ、顔付き。それだけかい。」

「これでOKっと・・・あさて
今週もやってまいりました毎度お馴染み80’sのレコ屋でござあい。
さー本日の80’sのお宝はーーーー
っと、ここはどう見ても田舎だな。
坊主、お前、大都会に行ったことがあるか?」

「無いよ。全然。」

「無いのか。困ったな。あのな、ここはほれこうして田園の田舎だけどな。
世の中にはビルとアスファルトとネオンに囲まれた大都会って場所があるのだ。」

「ふーん。行きたくない。」

「わ、いきなし全否定かよ。ちょとマッテクダサーイ。
今日はその大都会パート2の歌なの。聴きたいか?」

「聴きたくなーい。
それってもしかして戦車がどっかーん、爆発どっかーんの西部警察?
それなら聴いてもいい。」

「違うけどね。聴いてよ。

ステッピン・アウト

ジョー・ジャクソン伯。

1982年8月発売。

6月に出ました病気をしましてね、それでガラッと嗜好が変わったジョーさんの変わってから2枚目のアルバム、
”ナイト&デイ”からのカット。
10月9日に35位で全米TOP40初登場。以後26-23-20-17
-14-11-7
-6-5-5-10
-*-*-13-20-23位。
これキャッシュボックスのチャートから。
イギリスでは、翌年1月15日に19位で初登場、以後8-6-9-16-30位。最高位6位。急激に爆発して去った。
日本では・・・日本では・・・ヒット確認出来なかったのだ。
俺の見落としだろうかな。ヒットしたと思ったんだけど・・・。
は、ともかく・・・
俺さあ、この歌、当時、嫌いだったのよ。」

「何で?」

「いや、トンがってた時代のジョーちゃんとにかく好きだったもんで。
いきなしこんなアーバンになっちゃってさ。お主も日和ったのかいとか・・若菜はキャッチャー、
いや若気の至り。
それがね、最近どんどん好きになっちゃってね。こりゃ27年殺し歌だな。」

「ふーん。」

「それもそのはず。この歌には巧妙な仕掛けがして有り申す。
ちょっと聞き、さらっと作った何つうか続く続くの曲なんだけどね。
いつまでも終わらない、完結しないような気持ちになる。
こうゆうのは、聴くためだけの音楽なんだよ。カラオケじゃ歌うに適さず。
だからね、今は売れないよな多分。70’s80’sの専売特許さ。
ラジオで繰り返し聴くのに最高。
車で一人で口づさむのにはいいけど・・・メロディ取り難いんで人前では・・
盛り上がらないかもって危険が。
でも何か心に残る。

聴いてよ。



キラキラキラキラ


窓を横切る霧は、車線を隠している

だが何物も光り輝くライトの色を隠すものは無い

電光はとても素晴らしい

見ろよ、涙を乾かして

キラキラキラキラ

俺たちは
とても退屈している
 一生の中の闇のすべてを

もはや言うべき怒りの言葉さえ無い

生きることは出来る

車に乗り込み、ドライブしろよ

向こう側へ
 俺、ベイブ
繰り出そう
 夜の中に
  光の中に

君、ベイブ
繰り出そう
 夜の中に
  光の中に
俺たちは
 若い、だが年老いていく
いつのまにか

俺たちはTVとラジオを置いてきぼりにするだろう
俺たちが何を見つけるか、不思議には思わないか
今夜、外に繰り出そう

キラキラキラキラ

君はまるで子供のようなピンクとブルーの服を着ることが出来る

そしてイエロータクシーで俺に振り向き、笑っておくれ

俺たちはしばしそこにいるだろう

もし君が俺についてきてくれるなら
 俺、ベイブ
繰り出そう
 夜の中に
  光の中に

君、ベイブ
繰り出そう
 夜の中に
  光の中に

キラキラキラキラ

 俺、ベイブ
繰り出そう
 夜の中に
  光の中に

君、ベイブ
繰り出そう
 夜の中に
  光の中に



どうかね?」

「わかんない。」

「わかんないかね。だよなー。あと27年待ちなさい。
歌詞を見ての通り、車走行の歌だ。で、このリズムと曲調。
ベースなんかタイヤの音みたいだろ。ピアノとヴァイブはネオンの光。
そしてドアタマのイントロでもうリフレインのメロをバラしちゃってます。
そこのコードがこれが

F#maj7, Emaj7/F#, Bmaj9, F#m7, B, E, B, D/F#, E, A/C#, E

出ました、これが都会の和音、メジャー7攻撃。
そして歌に入ると、

F#, E D 、E F#
E D E
C#m D
E C#m D  E

普通のコードだけんどねえ、変な進行だよ。一つずつ下がってうろうろしてるんだなこりゃ。
それでリフレインは先のイントロのに。
これが延々と繰り返されます。たんたーんと。
うーむ、こんなんはワタシにはつくれませーん。

ちょっと弾いてみましょうか、ピアノで。」

「いいって。みんな言ってるよ。もう本物聴いたから。」

「あ、そですか?いいですか。ぢゃ、買え買えほれ買えみんな買え。」


・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

「27年後に買いに来るって。」

「ぐあ。余計なことまた言ってしまった。」

曲目等詳細

試聴はここで

7/4(土)
ギャグパンク
cover
ゴッド・セイヴ・ザ・ピストルズ/マイ・ウェイ
セックス・ピストルズ
1978/6/30


シリーズ「新波倶楽部」

メルマガ”週刊ロック青年”で連載してます”チャートでロック”、
現在78年7月の英国チャートに突入しました。
いやー、それが・・・想像以上に荒涼とした、荒んでる風景で。
もっとねえ真っ当にパンクが、

「てめえら荒んでるじゃねえか、暴れてやる。」

と荒らしまわってるかと思ったら、そうでもありませんで、
何が荒野かと申せば、もうオウサム(おー寒)なデスコ曲が氾濫してます。
アメリカもそれはそうなんすけど、あっちはまだそれなりに質が高くなけりゃチャートインは出来ない。
ところがこっちはもう踊れれば何でもいい状態。
低予算で短時間ででっち上げた企画物ばっかだからたまりません。
皿です。レコードは。踊るための道具。空しいわなあそりゃ。音楽にとって。

そんな中、もっと哀しいシングルが殴り込みだぜ。

ゴッド・セイブ・ザ・ピストルズ
/マイ・ウェイ

セックス・ピストルズ

1978年6月30日発売。両A面扱い。
前回登場は前年10月登場の”Holidays In The Sun”。
最高位8位。
間が空いたこの間、1月に問題のアメリカツアー開始で。
ジョニー・ロットン氏は、既にレゲエ・ダブに夢中。
ツアーバスの中で新構想の新曲をメンバーに聞かせたんだけどまるで相手にされなかったんだと。
過酷な旅で全員疲労困憊、シド・ヴィシャス君はクスリでへろへろ。
バンドはついにガタガタの崩壊状態に。
で、よしゃいいのにマルコム・マクラーレンちゃん、余計なアイデアを持ってきた。
ブラジルのリオに一っ飛び、大列車強盗で有名なロナルド・ビッグスとレコードを作ろうの会。
スティーヴ・ジョーンズ&ポール・クック両氏これに賛成。
ジョニー・ロットン氏反対。このまま予定のスカンジナビアツアーをやろうと、これが真面目なのだ。
で、マルコム氏をバンド関係から追い出そうと提案するもジョーンズ、クック氏らはマルコムさん側についちゃった。
当然、あったまに来たロットン君、バンド脱退表明。
即翌朝、マルコム、ジョーンズ、クック三氏はリオに直行。これにて一巻の終わり。

しかしそれほどまでしてやりたかったのかねえ、強盗親父との共演。

これがその答えです。

ゴッド・セイブ・ザ・ピストルズ
〜No-One Is Innocent



神よ、セックス・ピストルズを救いたまえ
ヤツラは皆、健康的男子なのです
ヤツラはマジで不潔な服装をして不潔な冗談を言うのが好きなんです

神よ、テレビを救いたまえ
ピュアな番組を続けられますように
神よ、ウィリアム・グランディを救いたまえ、
 糞貯めに落ちてしまわないように

ロニー・ビッグスは服役しておりました
 寝場所を見つけるその日まで
今、彼が言うには
彼は光を浴びて生まれ出たのです
そしてパンクに自分の魂を売ったと

神よ、逃亡中のマーティン・ボアマンとナジスを救いたまえ
ヤツラは神を恐れませんでした
ヤツラにはそりゃあ楽しみの一つにしか過ぎなかった
神よ、マイラ・ヒンドリーを救いたまえ
神よ、イアン・ブラディを救いたまえ
たとえヤツがゾッとするヤツだったとしても
彼女がいわゆるレディじゃ無いとしても

ロニー・ビッグスは服役しておりました
 寝場所を見つけるその日まで
今、彼が言うには
彼は光を浴びて生まれ出たのです
そしてパンクに自分の魂を売ったと

ギタア

ロニー・ビッグスは服役しておりました
 寝場所を見つけるその日まで
今、彼が言うには
彼は光を浴びて生まれ出たのです
そしてパンクに自分の魂を売ったと

神よ、政治家を救いたまえ
神よ、我が友、豚を救いたまえ
神よ、イディ・アミンを救いたまえ
そしてロナルド・ビッグスを救いたまえ
神よ、我ら罪人を全部救いたまえ
神よ、あんたらの真っ黒な羊を救いたまえ
神よ、困っている人の為の真の友を救いたまえ
そして神よ、役に立たないボンクラを救いたまえ

ロニー・ビッグスは服役しておりました
 寝場所を見つけるその日まで
今、彼が言うには
彼は光を浴びて生まれ出たのです
そしてパンクに自分の魂を売ったと

ロニー・ビッグスは服役しておりました
 寝場所を見つけるその日まで
今、彼が言うには
彼は光を浴びて生まれ出たのです
そしてパンクに自分の魂を売ったと
自分の魂を売った、自分の魂を売った
自分の魂をパンクに売ったんやて



モロ、ゴッド・セイブ・ザ・クイーンのギャグ版です。
作はクック&ジョーンズ&ビッグス三氏。
歌詞中のウィリアム・グランディとはテレビ司会者さん。
ずっとピストルズ・バッシングをしてた人だって。
マイラ・ヒンドリーとイアン・ブラディは子殺しの殺人犯。
アミンは、あの”待つわ”さんではなくて、当然アミン大統領。

果たしてふざけてこれらを歌いこんでいいものか。
覚悟はあったのか?
ギャグにするにも覚悟は必須。それがパンク。
曲は皮肉なことに最高。ビッグス氏の親父歌唱もこれがハマっちゃった。
で、どうすりゃいいんだっちゅうの?

一方、その時、シド・ヴィシャス君は。
虚ろな目。
何をしてたんだか、とにかくとっつかまって録音させられたで。
よりによって前年亡くなったエルヴィス・プレスリー氏の追悼シングルになった歌を。

あのあまりにも有名な

マイ・ウェイ



さて、終わりは近い
そして俺は最後のカーテンを目の前にしてる
お前はオxxxだ、俺は変人じゃねえ
俺はテメエのことを述べよう
そいつについては俺は確かなもんだ
俺は生きてきた
満杯の人生を
そしてどの、どんなハイウェイも
が、これよりももっと仰山
俺はそれを自分のやり方でやってきた

で、そうだよ、俺は飲み過ぎてる
がまた、そんなことは言うには及ばぬ
が、突っ込んでくれ
俺はフェイドアウトしなきゃいかんことについて
俺は何もすることなくそれを見届けてやる
それについては
ちゃんと注意しといてくれよ ちゃんとな
ハイウェイを走るときはご用心
で、もっと、これよりももっと仰山
俺は自分のやり方でやってきた

時間は有ったぜ アンタラにはわかっていたと俺は確信する
するべきファックなことが何も無かった時
だがそんなこと全部やってる始終、
はてそれがいったい何だ?
俺はそれを撃ち飛ばした
もしくは蹴飛ばし追い出した
俺は前と同じく真っ当なもんとケンカしてやったのだ
そして俺流でやったんだぜ

昨日の夜、ベッドでノックアウトされた
俺は充分に手に入れた、ぐお
略奪したものの俺の分け前を
そして今、断裂は収束した
俺にはそれがわかったぜ、全部面白おかしいもんだと
考えるため、俺は猫を殺した
で、俺は言うかもしれねえ
オーノー、そんなんあるかよって
だがノー、ノー、俺のことじゃねえよ
俺は俺流でやっちまったんだ

ガキでいることのために、ヤツは何を得たのだ
ヤツがそれをわかった時には、何もすることが出来ねえ
言ってやってくれよ
ヤツがマジで考えてることを
だが言葉だけでは、ヤツが感じてることを言うのは不可能
このレコードは暴露してるぜ
俺には服が無い
そして俺は俺流でやっちまったのだ

ギタア



これまたギャグとしかいいようが無し。
が、これがまた・・・やるべくしてやってくれたってハマったものになっちゃったから困りもの。

英国チャートでは、7月上旬に20位で熱狂的に初登場、
以後、月を3つに分けた推移で、9-11-25-35位。8月中旬まで。

このチャートアクションがすべてを現していると思いますが、

いかがでしょう。

曲目等詳細

試聴はここで

7/5(日)
ご用心
cover
放蕩息子
スティール・パルス
1978/7


シリーズ「完璧なシングル」

近頃 世間で流行るもの
押し込み強盗高利貸し
賄賂をもらう えれえ人
金 金 金の世の中で 泣くのは弱い者ばかり
涙をふいて おいでなせえ
恨みをはらす 仕事人
陰膳据えて 待っておりやす

必殺仕事人の冒頭、前フリの口上でございます。
まったくねえ、隙あらば金使えー、金使えー、金を使えば貴方の所に幸せがほらこんなに・・
と必死の形相で迫られる昨今ですわ。

何しろ

「利益を出すためなら、人殺し以外何でもやれ!」

と職場内で毎日叫ぶ上司がいるとゆいますから、地獄や。
これ全部、「成長無きところ前進無し。」のお上の方針ゆえです。
そんなやたらめったら成長してたまるもんかいな。
だから時期が来れば滅茶苦茶になって破綻する。てりめえだよな。
まともな神経なら誰でもわかることすが、見ないようにしなきゃ生きていけねえってのも。

何とかしねえと、ソドムとゴモラになっちまうぜ。

とゆう歌が有ります。

放蕩息子
スティール・パルス

1975年の英国はバーミンガムで結成された英国移民のジャマイカンのレゲエ・バンドが為した。
1stアルバム「平等の権利」からのシングルカット。
1978年7月中旬に英国チャートTOP40に40位で初登場、下旬に39位。
それが最高位。
普通ならこんなガチンコな曲がヒットチャートなどに登場するわきゃ無いんすが、
それが否応無くしちゃったのがこの時のイギリスだ。
凹んでる時には、出て来ざるを得ない。

ひるがえって2009年、
”ぽぽぽポーカフェイ、ぽぽぽポカフェイ”
とか
”ブーンブーンブーン、な、ブーンブーンブーン”
とか、そんな歌は聞こえてくるけど、出て来なきゃおかしい歌は出て来てないのは一体?

それとも彼の地では静かに知らぬところで出ているのか。

これからか・・・・・



ウォイ
ウォイ

ウォイ
ウォイ

ウォイ
絶望が再び帰って来た
ソドムとゴモラ、未来無し、そうだ!
ウォイ
絶望が再びあそこから帰って来た
ソドムとゴモラ、未来無し、そうだ!

荒くれどもよ
お前たちはまるで放蕩息子だ
いえいいえいいえいいえい
そしてもしお前らが放蕩息子だったら、我が友よ
その時お前は仲間だ、
お前は唯一の所有物を奪って去った
お前らの文化を

切り刻まれることで知られる世界へ入場
滅多やたらと
ざくざく
命の詐欺師たち
お前らを引っ掛けて、吐かせる
お前は今までそうであったようにするのだ
俺たちに背を向けろ
お前がやって来た場所のラスタマンに戻れ
うぉい
お前らの祖先の土地
うぉい
お前の二本の長い腕で門にたどり着く
うぉい
綺麗な水を求めて

荒くれども
放蕩息子よ
そしてもしお前らが放蕩息子だったら、我が友よ
その時お前は仲間だ
えい

放蕩息子は出て来て、お前らの声と一緒に喜ぶ
天に向かって
歌などを唄え
歌なんかを唄え
浪費は湧き出て、そして悔やむこととなる
ラスタファリは許されて罪を行う
ウォイ
絶望が再び帰って来た
ソドムとゴモラ、未来無し、そうだ!
ウォイ
絶望が再びあそこから帰って来た
ソドムとゴモラ、未来無し、そうだ!

ギタア

あるヤツは魂を抜かれて帰って来た
そしてすべての財産を浪費した
すぐにお前らの体を洗うのだ
豚へのサービスから
何故なら
お前は死んでいた
そして今、自分の頭に油を注ぐ
知恵と知識と超然で
経験がお前に俺の友のことを教えてきた
俺の友俺の友俺の友
豪勢な食事と歓喜の為の時間

荒くれどもよ
お前たちはまるで放蕩息子だ
いえいいえいいえいいえい
そしてもしお前らが放蕩息子だったら、我が友よ
その時お前は仲間だ、

放蕩息子は出て来て、お前らの声と一緒に喜ぶ
天に向かって
歌などを唄え
浪費は湧き出て、そして悔やむこととなる
ラスタファリは許されて罪を行う

ウォイ
絶望が再び帰って来た
ソドムとゴモラ、未来無し、そうだ!
ウォイ
絶望が再びあそこから帰って来た
ソドムとゴモラ、未来無し、そうだ!

放蕩息子はテメエの文化に戻っていった
放蕩息子はテメエに水を与えるようにまたなった
放蕩息子は戻った戻った戻った戻った

えい

放蕩息子はテメエの文化に戻っていった
放蕩息子はテメエに水を与えるようにまたなった
放蕩息子は戻った
放蕩息子は戻った



生き馬の目を抜く世間がそうでございますものなら、
テメエでもどらなりゃ頭がおかしくなる。
おまけに体までおかしくなる。

ほんに私も思いまして、春から地獄から脱出しました。

元々、浪費で幸せゲットを覚えてしまった自分らのせいでも有り申す。

しかし何と言っても
喰っていかねばならぬのは当然。
そのために、まともな神経のまま、出来ることは・・・・。

皆様はどういたしておりますでしょうか?

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7/6(月)
喉元過ぎるな
cover
OK
RCサクセション
1983/7


シリーズ「日の丸ロック」

どこぞの国から飛んでくるミサイルと新型ウィルスと訃報はあっとゆうまにやって来てあっとゆうまにいなくなっちゃいます。
いなくなっちゃったことにならせれてる。
「あ、もうそれ駄目、飽きられて視聴率獲れないから。」
翌日はそりゃ大騒ぎ、世の中これで終わっちゃうじゃないかってくらいだったのに。
もう下手すりゃ二日目には何にも無かったかのごとく。
勝手に先読みしてそうしてるのか。それともほんとに視聴率獲れないのか。
大切なこととそうじゃないことが同じ。
ただの「話題」。
騒げば騒ぐほど「終る」早く終わる。
終わらせてしまうのがもし俺らなら、俺らが悪い。
あまりにもショックで早く忘れたいって気持ちも無くただ話題に飽きちゃって終わらせるのなら俺らが悪い。
某国もあまりのことに仰天してるだろな。なんつう国だって。
あんたらこそなんつう国だ。

訃報は「終わり」で、名前が有名なら世の中は葬式を勝手にやって終わらせる。
どんなヤツが死んだ?資料を集めろ。「かけがえの無い方を失いました。」誰でも同じかい。
うんざり。終わらせてたまるか。じくじくしつこく続きがあるのだ。音楽は死なない。

”私は誰よりも彼を愛してました”って顔をみんなしてる。二日目は。
俺は誰よりも彼を愛してなかった。
20年かかってやっとわかりかけたような気がする段階。
偏見がまとわりついて、最初から聴き直して、すりこまれた気持ちが正反対だったと気付いたのは、
いなくなっちまった今だよ。バツが悪いったらありゃしない。
で、少しでもわかったことは、
最初からずっと変わらなかった人だ。

男の中の男。甘えん坊で、情けなくて、弱音を吐いて、怒って、落ち込んで、歌にするソウル・シンガー。

OK

1983年7月発。
悪いことがこれだけ重なるものかいなってくらい重なった、どん詰まりの状況で作られたアルバムだと聞く。
ハワイ録音。
忌野氏、体調最悪、肝臓の具合が切羽詰り、私事ではのっぴきならぬ事態続出、
周囲からは売れてるうちにどんどん働け稼げ、との圧力すさまじく。録音前用意された歌は無い。

”私は誰よりも彼を愛してました”って顔をしてた方々は、この時何をしてたのだろう?

「うんざり」と力の無い「怨み晴らさでおくべきか」と「もう駄目」に満ち溢れたこの音楽は、
それでも大傑作だと思う。
最後の一球になっちまうかもしれないって時の裸の歌群。
ビートルズの匂いがただよい、スタックスソウルの香りのお香、最初に戻らざるを得なかった初期のRCサクセション。

「Oh!Baby」

しょーもないタイトルで、終わりにしたいやつは終わらせやがれのウルトラ地味歌。
シングルにしやがった。
終わりに出来ますか。こんなしみるの。出来るかよ。

「お墓」

もう既に己の手で作っていた。入るべきとこと入りたくないところ。怖くて怖くて行きたくないところ。

「うんざり」

今、これでうなづかない人はおらず。しかもヤケのヤンパチでハワイ録音だから南だろ、カリプソでやけくそ。

「指輪をはめたい」

”誰よりも愛してる”はずの連中が、かの歌詞ヤバいんじゃないかとお蔵入りさせたそうな。
最後の最後に残ってるエネルギーを唄ってるこの歌を。そうゆうのをバチ当たりとゆう。

「ドカドカうるさいR&Rバンド」

”雨あがりの夜空に”を引き継いで、やっぱモット・ザ・フープルだ、モット・ザ・フープル物語だ、
これは自分たちと事務所とレコード会社と、何よりも前で聴いてる人たちへの歌で、

これで騒げるか?

と中指立ててます。
自分がいて、唄ってて、でかい音立ててれば、それだけで最高って言うのか?って。

まったく同じ歌が、全然ウけなかった時と、キチガイみたいに歓迎された時、その両方を経験した人にしか作れん。
いつまでも心の隅に残ってるのは、おそらく、全然ウけなかった時かと思う。

恐ろしくて忘れられないだろうから。

の、えらくしょぼくカッコ悪いたまらない好きなRCサクセションのアルバムです。

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7/7(火)
うっぱっぱ
cover
冷たくしないで
エルビス・プレスリー
1956/7/13


シリーズ「ビートルズ以前」

えー、しとしとぴっちゃんしとぴちゃんてな歌が流行ってますが、梅雨です。
お馴染みもしものコーナー、今日は

もしもこんな音楽評論家がいたら。

「皆さん、こんにちわ。重音楽をあなたに。の時間です。
本日は雑誌ドッキン・オン編集長、シムラ陽一さんをお迎えして
エルビス・プレスリーの冷たくしないでの魅力についてお伺いしていきましょう。
ようこそ、シムラさん。」

「うわ、暑いねアチーね。蒸すね蒸すね。こりゃ駄目だ。バタバタバタ。」

「ウチワで扇いでらっしゃいます。暑いですか?スタジオの中。」

「アチーなんてもんじゃねえよ。もー駄目。ぐお。」

「何ですか?その格好?」

「うお、思わずブラーの13のポーズになっちまったよ。音楽評論家みたいだろ、な、な?」

「はあ・・・ところで今日はプレスリーの冷たくしないでについてお話を・・」

「あんだって?」

「ですからプレスリーの冷たくしないで・・」

「あんだって?」

「プレスリーの冷たくしないで・・」

「だから早く冷たくしろよ。アチくてしょーがねーや、ここ。」

「じゃなくてー、もう、歌ですよ歌、プレスリーの・・・」

「冷たくしないでだろ。わかってるよう。ギャグギャグ。」

「あはは、面白い方でございます。」

「えーと、どんな歌だったかな・・・

♪おー、プリーズ、ステイ・バイ・ミーーー、だいあなー♪

これだろ?」

「そりゃダイアナでしょ。」

「何で?」

「だってダイアナって歌ってたじゃないですか?」

「よく、おめー、俺の英語わかったな。自分でもわかんねえのに。
えー、つめ、つめ、つめ・・・」

「冷たくしないで。」

「あかってるよ。あれだろ。プレスリーの・・・
ま、とにかくかけてみろや。」

「ではお贈りします。東京都両国の高み盛りさんのリクエストで

冷たくしないで
〜Don't Be Cruel」



君にはわかってる
僕が見つかっちゃうって

一人でお家で座ってる僕が

もし君が来れないなら

せめて電話をかけてちょーだい

心からお願い、冷たくしないでほんまに

ベイビー
僕は君を悩ませているのかな

何かまずいことを僕は言ったかもしれない

どうか、昔のことは忘れましょー

未来は前途を明るくするのです

心からお願い、冷たくしないでほんまに

僕は他の愛なんか欲しくないんです
ベイビイ、それがまさに君
僕はそう思っているんだよ

うーむ

僕のことを思うのをやめないで

僕にこんな風に思わせないで

こっちで、さあ、僕を愛してね

わかってるよね、僕が何を言いたいか

心からお願い、冷たくしないでほんまに

何で僕らは離れ離れじゃなきゃいけないの?

僕はマジで君を愛してるんだベイビ

僕のハートをクロスしてね


伝道師のとこに行きましょう

で、僕がすると一緒に言おうね

その時君にはわかる、君には僕がいるって

そして僕にもわかるんだ、僕には君がいるとな

心からお願い、冷たくしないでほんまに

僕は他の愛なんか欲しくないんです
ベイビイ、それがまさに君
僕はそう思っているんだよ



心からお願い、冷たくしないでほんまに

心からお願い、冷たくしないでほんまに

僕は他の愛なんか欲しくないんです
ベイビイ、それがまさに君
僕はそう思っているんだよ

ちゃーん



「あー、これかこれか。うっぱっぱね。Don't Be Cruelって早く言ってくれればいいのに。
俺は英語しかわかんねーの。」

「はあ。では早速、この歌についてご解説を。」

「知らねえ。」

「は?だって貴方、音楽評論家でしょ。」

「馬鹿言うじゃねえ。こんないつ出たかわからねえ歌、わかる訳ねえじゃん。」

「え、それじゃ困りますよ。ギャラだって出してるんだし。」

「なんてね。冗談冗談。わかるよわかる。
えーーと、はいはい、
このお歌は、1956年7月13日にアメリカで発売、7月の2日にニューヨークで録音されたもので・・
っておい早えーな、そんなすぐ出したのかよ。最初はハウンド・ドッグのB面で出したんだけど、
こっちもウケちゃって急遽RCAは両面A面で出し直して見事ナンバー1ヒット!
初の両面1位獲得のシングルと言われてるのだ、ってか。
イギリスでは9月からのヒットでこっちもナンバー1。ちなみに。」

「あのー、シムラさん、何を見てらっしゃるのですか?それもしかして雑誌すとれんじデイ?」

「馬鹿言うでねー。すとれんじデイがこんな特集するわきゃねえじゃん。
いや、最近は切羽詰まってるからやるかもしんねえけど・・・
ギャグよギャグ。これ紙挟んで来たの、アンチョコの。ウィキッペで見て書いてきたんだ。」

「はあ?」

「おめ、わかってねえなあ。昨今、あれだ、音楽の知識なんて意味無いの。
ほれウィッキペで見れば何でも書いてあるから。ほんとかどーかわかんねえけど。
困ったよな。俺たち、オマンマの食い上げ。知識ひけらかす個人ブロガーも食い上げ。ぎゃはは。」

「そうなんですか。じゃアンタ要らないね。帰ってよ。」

「え、もしかしてギャラくれない気?それは困る。今週の馬券が買えない。白いポルシェの月賦が払えない。」

「そんなこと知りませんよ。」

「仕方がねえなあ。じゃとっときのネタを。
この歌、あれよ、プレスリーさんが天界へドーナツと一緒にツアーに旅立った後、マイ・ウェイがイギリスで追悼で出てね、
そのあと、何出そうか困り果てたレコード会社が、そうだこれじゃ、これもしかして盲点って1978年に出したの。
そしたら案の定ウケて7月上旬に39位で初登場、以後月を三つに分けた推移で、34-29-34-40位。
すぐ落ちてやんの。何で?
作はあのオーティス・ブラックウェル氏とプレスリー王。
1988年にチープ・トリックがカバーして全米最高位4位まで上がったんだよ。
知らねえだろ、こんなこと。」

「知ってますよ。」

「へ?」

「知ってます。今、私もネットで調べました。帰って下さいよもう。いらないから。」

「え、そんな。お願い・・・冷たくしないで。
なんてね、おあとがよろしいようで。ちゃんちゃん。」

「駄目だこりゃ。」

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7/8(水)
欧州平安絵巻
cover
燃ゆる灰
ルネッサンス
1973


シリーズ「プログレ支部」

ルネッサンスざんす。

あ、あそこに何か飛んでる・・・何だろな?
空飛ぶ円盤じゃない?
ほんとだUFOだぜきっと。
つかお前ら何見てんだ?

の4コマ漫画成立で有名なジャケの。

ルネッサンスざんす。

ヤードバーズの後継バンドって聞いて、全然音楽が違うって噂で二の足を踏んで、
その後、メンバーがほぼ全とっかえと聞いてさらに三の足を踏んでしまう。

ルネッサンスざんす。

プログレだとも噂を聞きます。
その場合、想像するのはバンドの名前から、嗚呼きっとルネッサンスしてるんだろうなあ。
俺の生活にルネッサンスのスの字も無いなあ。ぢゃいいか。

ルネッサンスざんす。

それでも有名です。本日感謝の1973年作、

燃ゆる灰
〜ASHES ARE BURNING

名盤の誉高き。嗚呼それはプログレ好きのオタクが勝手に叫んでるだけだろな。ぢゃいいよな。
・・・・・どうやらよくない模様です。

ルネッサンスざんす。

ご想像の通りルネッサンスしてます。古式ゆかしい英国の空気濃厚に漂い、かと言ってモロトラッドでは無く、
勇壮なストリングスと鍵盤きらめき、ヴォーカルのアニー・ハズラム嬢は、ジニ・ミッチェルさんがその顔とアクを抜いて、
天使の歌声寄りになった毅然とした歌声。
それはそれでよし。では
あまねくロックを愛する者にとって、それがヤワでヘニャな非ロックであるかそうでないか。
それが問題。聴くか聴かぬか運命の分かれ道。
大丈夫です。
極太ロックです。時を忘れて聴き入っちゃいます。
とにもかくにもユーチューヴにてリンク貼ってます下記の1曲目をお聴きくだされ。
リズムがファンクしてる。優れたプログレロックはファンクだ。
確信してます。
ベースはゴリゴリ暴れん坊将軍音。こりゃリッケンバーカーだな。違ったら赤っ恥もんすが。
誰が好き好んであのどでかい重い楽器を弾くものか、ひとえにロックな凶暴音を出したいがための
リッケンバッカー音です。
それを抱えて腰が据わったロックビートが座布団でしっかり敷かれております。
だからそりゃもうOKだがや。

ルネッサンスざんす。

気が付けばギターがほとんど入ってないのに気が付きません。生ギターが一部と最終曲でエレキ鳴り渡るのみ。
楽器が少なきゃショボイ。なんてー単純なことが通用しないメガスケールの音楽です。
1973年の空気、あのエルトンの黄昏のレンガ路の、漂ってます。
嫌いになれるはずも無く、また、何十年経とうとも古くなるはずもありません。

ルネッサンスざんす。

毅然としたバンドです。何しろ灰まで燃えてしまう。

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7/9(木)
街のフルコース
cover
ザ・ゲーム
クイーン
1980/6/30


シリーズ「ヒット王」

芸人の基本はやっぱキャラだがや。
音楽芸人の基本だってそのたたづまい、唄いっぷり、弾き方、すべて込みでキャラだよなあ。

思います。

とにかく濃い人多し。成功した人には。
そのデビュー前、前進過程のどっかで悪魔と出会っちゃって、

”人間のままでいますか、それともスタアになりますか?”

”うーん、困ったな・・・スタアがいいです。”

”そかそか、ではパパラパア”

”うわーーー”

こんなんなっちゃいましたけど。
もう後戻り出来ない物体になっちゃってます。
とフレディさんを見るとつくづく思い。
メイさんもテイラーさんもそうだよな。ディーコンさんだけは別な取引をして人のままでいられた。

その集合体クイーン。
ご存知の通り、濃ーーーいバンド。
70’sを大風呂敷ロックで駆け抜けてきた。
その風呂敷のデカさと言えば、そうだな・・”世界に捧ぐ”のロボ君くらい。
みんな、それが嬉しくて大人気、そしてその芸風、ずっと続けてくれることを願う。
安心もしている。変わる訳は無いと。

しかあし
出したな、ライブ盤。この世界ではライブ盤を出した後は、レコード会社移籍するためベストを出すか、
芸風をガラリと変えるか、どっちかせにゃならんつ、鉄の掟あり。
ファンはちょっとドキドキ。

そしたらやりやがった

愛という名の欲望

先行シングル。おいおいロカビリーかよって全世界3億65百万人が突っ込む。
でもまー、たまにはね、息抜きのお遊び、こっちも楽しんじゃお。
大ヒットしました。
そして迎えたニュー・アルバム、

ザ・ゲーム〜The Game

1980年6月30日リリース。全面銀銀ジャケ。
あれ・全員革ジャケ・ま・さ。か・マジ?

奥様はマジだったのです。

あれほどニューウェイブ・パンクは嫌い、でーーっ嫌いと言ってた誇り高きハードロッカー、
変身す。
文句有りますか?私らはイギリスン・バンドです。

とはいえ
冒頭、タイトル曲では従来路線だと安心させす、
2曲目”ドラゴン・アッターっク”メイさん作で、おおおウィウィルロックユー再来だあ!
と喜ばせたのも束の間、何じゃこりゃもしかしてこれってファンク?とうろたえさせ、
絶妙のイカすタイミングで出て来るは、
弁明不能の、どファンク、

地獄へ道づれ

ジョン・ディーコンさん、密かにシックの人らと密談会談してこのスーパーノヴァ歌作っちゃった。
あまりにもかっこよくて、文句言う前にヒットしちゃったつう。
続くも、ディーコンさんの曲、

夜の天使
〜Need Your Loving Tonight

何か邦題意味不明だよ、そのせいや、全米最高位44位、ってこんなにいい曲なのに。
まともにいい曲だからだ。まるでXTCです。パワーポップです。
って、前にもちゃんとやってたじゃん。キラークイーンだってベストフレンドだって英国パワーポップだ。
これも本命です。ローカル重賞優勝味、そこの食べ物は美味い。



へへへい

いいえ、僕は絶対怒って振り返ったりしません
いいえ、僕は自分に答えを見つけたりしません
貴方は僕に約束しました、連絡を取り続けてくれると
僕は貴方の手紙を読みました
そしてえらく傷付きました
僕は言いました
けっしてけっして貴方に怒ってなんかいませんと

僕はアンタなんか関係無しってな気分になりたくありません、嫌
だって危険な状態を避けたままでいたいから
僕は君の手紙を何回も読みました
行間を読んで貴方の意図を知りました
僕は言いました
けっしてけっして貴方に怒ってなんかいませんと

僕は強くならなければなりません
彼女が僕が彼女を失ってどんなに恋焦がれてるか悟られないように

僕が望んでいることと言えば、時と共に彼女のことを忘れられれば、それだけです

僕は全身創痍で夜眠れません
戦いを挑むにはヘロヘロです
んで、もし彼女が他の男と会ってるのを見てしまったなら
うらやましくってたまらんでしょう
だって僕は彼女を愛して愛して愛して愛しているから

カモン、ベイビ、ご一緒に
僕は君を愛するでしょうベイビ永遠に愛するでしょう
僕は何とかして一生懸命離れようとしています
僕は何か君を変わらせようとしましたか?
僕は何か言っちゃいましたか?
うー
僕には今夜、君を愛することが必要なんです

うー、
僕には愛することが必要
うー、
僕には愛することが必要
うー
僕には今夜、君を愛することがベイブ必要なんです

ぶって

ギタアぁぁぁぁ

うー
僕には今夜、君を愛することが必要なんです

いいえ、僕は絶対怒って振り返ったりしません
いいえ、僕は自分に答えを見つけたりしません
それは警告で有り得ることがありえましょうか?
僕が予想することが出来る
僕は水に流すことを覚えなければならないなあ

うー、
僕には愛することが必要
うー、
僕には愛することが必要
うー
僕には今夜、君を愛することが必要なんです



ああ、かわいそ。ディーコンさん。歌詞だけみますとそうなんすが、
フレディ(濃)さんが歌うと、胸毛。

で、件の”愛という名の欲望”でトドメを刺してA面は仕舞い。

いやー、冗談が長かったなーと盤を引っくり返す全世界3億65百万人のファン
の願い空しく、おいおいテイラーさんまでかよ。
またもやそんなん知らないよーのXTC、しかも1st2ndな。

イカしてるやー!!

次はマーキュリーさん。きっと大丈夫・・・

自殺志願〜Don't Try Suicide

おいおい邦題真逆じゃん、って無茶明るい曲。またもそんなん知らないバンドだよーの
XTCみたいです。両者のファンのあっしが言うんだから間違いない。

しかし安心してくれたまえ
メイ氏作の、スウィート・シスターでは戻ってきますから。うるわしが。
名曲バラードです。通過後の帰還ですが。

そしてテイラー氏の、カミング・スーンは、憧れの先輩モット・ザ・フープル、カムバアアック!
祈願。

ラストはお馴染み、

セイブ・ミー

西武ライオンズを救うのみならず、全クイーン・ファンをしばらくの間、救ってくれる有り難い。

でもこれっていったい何だったんだ?全世界3億65百万人のファンの頭?マークをよそに、
新たな全世界20億1百万人のファンが出来ました。

基本の濃いキャラは不滅。何をやろうとクイーン味。本人たちに迷いが無ければ。

この時、迷いはいっさいありませんでした。

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7/10(金)
これこそ言いたいこと
cover
アイ・ジー・ワイ(素敵な世界)
ドナルド・フェイゲン
1982/10/30


シリーズ「べすとヒット80’S-2」

♪んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ♪

「何かおいちゃん、先週と似たような登場・・・」

「何だよ坊主、いきなしいちゃもんかい?ご勘弁。
ま、先週のジョー・ジャクソン君とは勝手に義兄弟の仲ではあるが、今日はお師匠さん登場さ。」

「ふーん。偉いんだね。」

「偉いも偉い。あのスティーリー・ダンにいた人だぞ。
そのお方がついに助さん格さんがいない誰も止められない世界にやってきてまいりました。ソロでデビューです。」

「それはそれは。」

「あ、ガキのくせに大人をあしらってやがる。ま、見てろ。今に、へへぇって参らせてやるから。

はい、今週もやってまいりましたお馴染み80’sのレコ屋です。
今週の頂上お宝はーーーー

アイ・ジー・ワイ(素敵な世界)
〜I.G.Y. (What A Beautiful World)
byドナルド・フェイゲン氏

1982年10月発。ソロ第一弾アルバム”ナイトフライ”からのシングルカーット!
レコード会社もワーナーに移籍して心機一転、リラックス&言いたい放題モードに突入しての快作だぜ。
キャッシュボックスで10月30日に4週目にTOP40に38位で初登場、以後29-25-23-21
-19-19-38位。
最高位いかした19位。英ではヒットするかい。
我が国ニッポンでは、1983年1月29日にtop20に16位で初登場、次の週には20位。
で、消えた。文句有るか?」

「無い無い。」

「あ、またあしらわれた。ぐ。
ところで坊主、I.G.Yって何のことかわかるか?」

「知るわけ無いじゃん。イアン・ギランwithイングウェイ・マルムスティーン?」

「す、凄いこと言うな、お前・・・
ブーーー。高木ブーーー。違います。

国際地球観測年

のことだよ。International Geophysical Year。
この年、1982年に始まりました。世界で協力して地球観測して天気予報に役立てようの会。
そんなもん歌にしてどーすんかい?ってか。
ま、
聴いてみろや。



鍵 鍵 鍵 鍵 鍵 鍵 鍵 鍵

んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ
んぱあぱあぱあ、んぱあぱぱぱらぱるぱらぱ、ぱらぽぷぱらっぱ
ぱあらあ

星条旗の下、俺たちはタフに仁王立ち
俺たちは述べることが出来る

この夢は現実なのだ
アンタは認めねばならぬ
この期に及んでそれは明白なのだ

未来は煌々と明るく見え
全グラファイトでギンギラギンのその列車の中
海面下に敷かれたレール
ニューヨークからパリは90分
76年はそりゃ結構なのだ、俺たちは全OKだろう

何て美しき世界だ、来るべき世界
自由なる何と栄光の時代
何て美しき世界だ、来るべき世界この世界は
自由なる何と栄光の時代

んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ
んぱあぱあぱあ、んぱあぱぱぱらぱるぱらぱ、ぱらぽぷぱらっぱ
ぱあらあ

宇宙へのその車輪へのお前の切符を手に入れるのだ
まだ間に合ううちに

立ち位置は決まった
アンタは空の中繰り広げられるそのチャンス・ゲームの目撃者となるだろう

アンタはご承知
俺たちは勝つために突き進む
ここは母国、俺たちは大都会で闊歩するのだ
太陽光のパワーを浴びて
最新世界のための完璧なお天気
どなたにも伸び縮み自在スパンデックス・ジャケットが用意されております

何て美しき世界だ、来るべき世界この世界は
自由なる何と栄光の時代
何て美しき世界だ、来るべき世界この世界は
自由なる何と栄光の時代

ふうふうう

んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ
んぱあぱあぱあ、んぱあぱぱぱらぱるぱらぱ、ぱらぽぷぱらっぱ
ぱあらあ

まーにゃあ、ぴろぷれぽろ、むにゅー

全グラファイトでギンギラギンのその列車の中
海面下に敷かれたレール
ニューヨークからパリは90分
−−世界中のアーティスト達にもっとレジャーを

大事決定をしやがるただのマシーン
 情け深きそして展望溢れる連中がプログラムした
俺たちはスッキリするだろう
 ヤツラの仕事が為される時
俺たちは永遠に自由だ、良いわな
 そして永遠の若さを獲得するのさ
うーーー

何て美しき世界だ、来るべき世界この世界は
自由なる何と栄光の時代
何て美しき世界だ、来るべき世界この世界は
自由なる何と栄光の時代

何て美しき世界だ、来るべき世界この世界は
自由なる何と栄光の時代
何て美しき世界だ、来るべき世界この世界は
自由なる何と栄光の時代

んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ
んぱあぱあぱあ、んぱあぱぱぱらぱるぱらぱ、ぱらぽぷぱらっぱ

んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ
んぱあぱあぱあ、んぱあぱぱぱらぱるぱらぱ、ぱらぽぷぱらっぱ

ぴろぴーぴろぴい

んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ
んぱあぱあぱあ、んぱあぱぱぱらぱるぱらぱ、

んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ
んぱあぱあぱあ、んぱあぱぱぱらぱるぱらぱ、

んぱあぱあぱあ、んぱあぱあ、ぱっぱぱらぱっぱぱぱ
んぱあぱあぱあ、んぱあぱぱぱらぱるぱらぱ、



いえい。ブラボウ!ワラナイス!
これこそ俺が言いたかったことだぜ。
あわよくばこれから大発展する新興国の儲けを奪い取ろうとするが如き、勝手収奪変形レゲエのリズム。
おちょくっているような盆踊りラッパ隊。
そしてこのツバぺっぺっぺの大皮肉歌詞。

鳥肌立ちます。

これが言いたくて、俺は選挙前に各政党に公開質問状を出したのだ。
一つの党だけは返答あったが、今のところ他は来てないぞ。
特に地元の立候補予定者よう、
このまま無視して、名前連呼の選挙運動やりやがったら承知しねえぜ。
おりゃあ!」

「お、おいちゃん、落ち着いて。」

「あ、すんません。つい、取り乱してしまいました。
えーと、
参加メンバーは・・・・ドラムスで、
ジェイムス・ギャドソン氏!!

うおーー、ダンと初遭遇じゃん。あのワッツ103丁目通りバンドの方。
あのビル・ウィザース氏の”ユース・ミー”の。がおーーー!!」

「お、おいちゃん、落ち着いて。」

「あ、また取り乱してしまいました。
ですから

買え。買いましょう。買います時。買えば。

・・・あ、買われた方には、この内容を知ってか知らずかCMに使ったアイビイエンムのPCを抽選でお付します。」

どどどどどどどどど

「ってのは、冗談です。って、買って貰ったあとに言ってすまんね。」

「あーあ、おいちゃん。来週、どーなってもしらないから。」

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7/11(土)
最後の一句
cover
ラヴ・ユー・モア
バズコックス
1978/6/30


シリーズ「完璧なシングル」

完璧なシングルを讃える会と称して、名曲を讃えさせて貰ってます。
本日の歌は、体裁として完璧ではありません。
体裁として完璧で無ければ完璧なシングルでは無いかとゆうと、

そんなことがあるわきゃない。

ことは音楽だよ。単純に算数みたいなもんであるものかいな。
あらゆる矛盾が渦を巻いているのだ。まだまだ解明出来ぬ宇宙の謎のように。
どんなに市中引き回しの気分になり納得出来んの結論に終わろうとも、気に入ってしもうたらもう諦めましょう。

それは完璧なシングルです。

ラヴ・ユー・モア

イギリスはマンチェスターの世に4大パンク・バンドの一つと呼ばれる、バズコックス、通産5枚目のシングル。
2曲目の英国TOP40入り。
前回入閣は、これはもう問答無用の名曲
”ホワット・ドゥ・アイ・ゲット?”。最高位37位。
そして次のシングルは、これまた問答無用の名曲”アイ・ドント・マインド”。最高位55位。
何故、そんな素晴らしいものがランクインしなかったかっちゅうと、そんなこたぁ知らん。
チャートが間違っているのだ。
そしてその次がこのシングル・オンリーでリリースのこの歌です。
まあ、これまでのこの世界なら、こんな歌をシングルで出そうなんて無茶思う連中は無し。
あまりにも呆気なく始まり、無慈悲に終わる長さ1分47秒。
作・歌唱はピート・シェリー君。
1978年6月30日に発売。7月中旬にチャート36位で初登場、次の週に33位。それで消える。
曲の長さくらい呆気ない。
聴いてください。



僕、また恋しちゃった

前みたいに

僕、また好きになっちゃった

今度はホントだよ、確かだ

九日間のドキドキなんかにしたくない

おーあー

何回も何回も今まで傷ついてきたんだ

おーあー

だからマイダーリン、君をけっして捨てたりしない

おーあー

僕の血の中ではいつもドクドク言ってます
 いつだって君をもっと君を愛することが
もっともっと愛することがああ

また僕のハートがなんです

おーあー

僕をめちゃ狂わせてます

おーあー

びったし説明することが出来ません

おーあー

僕はお子ちゃまじゃ無いんすが

おーあー

そうならもし君を失ってしまったら僕は泣くんでしょうか?

おーあーーーーーあ

多分、君は僕が生きるためのすべてだから

おーあーーーーーあ

胸がドキドキするたびに僕は君が気が狂いそうなほど欲しいんだ

おーあーーーーーあ

僕の血の中ではいつもドクドク言ってます
 いつだって君をもっと君を愛することが
もっともっと愛することがああ

おー、僕の愛、再び

おーあー

僕が言ってることは真実です

おーあー

えらく素っ気無く聞こえるかもしれないけど

君が好きだ

それは僕にとってえらく大切
 人生が与えてくれることが出来るもの以上に

おーあーーーーーあ

そしてもしこれが真の愛で無かったら、その時には俺は誓う

おーあーーーーーあ

この恋のそのあとには、他のもんなどありゃしない

おーあーーー

剃刀カットまで

♪ 

これがパンクなのかあああああああ!!
と金玉ガールズの面々が中指立てて怒りますぐあ、

最後の一節を喰らえ!!

背筋にナイフが、すーーーっと縦に引かれるでろう。
こいつは狂ってるのです。

恋に。

この歌の前には、それまでの人生前半、
この歌の後には、カミソリカットするまで、どれくらいかわからん人生後半が込みです。
その中の1分47秒。

いかにも1シーンであるとゆう稀有なヒットシングルです。
この歌、初めて聴いて、このバンドのファンになる人がおるかとゆうと、

おそらくおるまい。

聴かぬ方が良いかもしれません。

もし聴いちゃったら・・・・・
必ずこのバンドの前後を皆ことごとく聴き浴びて御始末を。
これは決まりとなっております。

仕切り人の掟。

曲目等詳細

試聴はここで

7/12(日)
イーグルス騒動顛末
cover
この人生にかけて
ジョー・ウォルシュ
1978/7/1


シリーズ「完璧なシングル」

「えー、ただいまニュースが入りました。現場から中継させして貰います。
えー、現場のシムジクさん、シム・・・あ、つながりました。お願いします。」

「えー、こちら現場です。
イギリスにロン・ウッド兄さん有り、アメリカにはジョー・ウォルシュ兄さん居りと呼ばれております
ジョー・ウォルシュさんが、1975年にアメリカにイーグルス有りと呼ばれます大バンド、
イーグルスに入りまして、”ホテル・カリフォルニア”とゆう旅館の歌が入った名盤と呼ばれます名盤を出しまして、
メンバー全員真っ白になったその隙にテメエのソロ・アルバムをちゃっかり出した模様です。
ここはその発売発表記者会見場なんすが、水中だよ。話しにくいったらありゃしない。
おまけにジョーさん、何言ってるか、口からぶくぶく泡を出すばっかでわかりません。

ではスタジオにお返ししますう。」

「え、もう返すの?
アイツ、何しに行ってたんだ。
え、こっちでつなぐ?あ、そう・・・
アルバムの名前は

”ロスからの蒼い風
〜But Seriously, Folks...”

全然、原題と違うじゃん。これ合ってるの?あそう大丈夫・・
そうだそうです。
1978年5月16日発売。同時にシングルもカットしたとな。

この人生にかけて
〜Life's Been Good

これまた違うんじゃないの?あ、そう、いいの・・・
いいんだそうです。
本国アメリカでは7月1日に4週目に31位で初登場、以後23-19-17-14
-13-12-12-18位。
最高位12位の大ヒット。
イギリスでも、ありゃあ、EPは前に一回ヒットしましたが、これが初のチャートヒット、
7月中旬に27位初登場、以後、月を三つに分けた推移で、21-17-20-25位。最高位17位!
日本では・・・えーっと、9月10日に19位って記録が有ります。よくもまあ、かすった。
とゆう訳で、現在、何やらキッツーイ内容の模様だと伝わってますこの歌、早速聴いてみましょう。
どうぞ。




大リフとスライドギタア〜

俺はマンションを持っている、値段は忘れた

そこにはいたことはねえが、
 世間はそれはもう最高だって俺に言う

俺はホテルに住んでいる
 壁紙を引き剥がしながら

俺には会計士がいる
 一切かっさいの経費を支払わせる

世間じゃ俺はキチガイだとゆうが
 俺は楽しくやってるぜ


俺はただ犯罪現場で手掛かりを探しているんだ
人生は今まで俺には親切だったよ

俺のマセラッティは速度185

俺は免許失効した
 運転してないから

俺はリムジンを持っている
 後部座席で乗ってるのさ

俺はドアをロックしてる
 悪さをされないように用心して

俺はレコードを作っている
 俺のファンは待つことが出来ない

みんな俺にファンレターを書く
 俺に言ってくれる
  俺はグレートだって

そんなわけで俺はオフィスの壁にゴールドレコードを飾っているのさ

ただメッセージを残してくれよ
 多分、俺は電話するから

ラッキーなことに俺は正気
 あんなこんなの生活してきたあげく

---みんなが言うぞ、俺はクールだって
(ヤツはクールだ!!)

俺は不平なんか言えませんたら
 でも時々まだそうしちゃう
人生は今まで俺には親切だったんだよ

ぽこぽこぽこぽこぽこぽこぽこぽこぽこ

楽園ギタア

大リフとスライドギタア〜

俺はパーティに行く
 時々は4時まで

アンタはドアを見つけられない時
 出て行くのは難しい

まったくもってタフなことなんだよ
 この財産と名声をコントロールするのは

人はみんなそれぞれ
 俺は変わらなかった

世間では俺が怠け者だって言う
 でも目一杯、テメエの時間すべてを使ってやってるんだ

---皆が言うぞ、オー・イエイ
(オー・イエイ)

俺は続けているのさ
 おそらくけして何でだかこれからもわからないだろうが
とにもかくにも
人生は今まで俺には親切だったんだよ

いえいいえいいえーい

大ギタア!!

おまけ



ぎゃはは。何これ。要はね、イーグルス騒動顛末記よ。
サウンドはロック化したイーグルスの満貫全席・・あ、字が違う・・いいや、
明らかにボけてますわ。
そんで長さは8分56秒。明らかにホテカリの大作に突っ込んでます。
全然、力抜けたギターパート入れて。変なレゲエビートなとこも同じ。
そんでこの歌詞の内容・・・・
途中、掛け合いが入るんすが、これはプロデューサーのビル・シムジク氏とジョン・ボイヤー氏なんだそうで。
このやる気の無さったら、まさにGOOD!!
で、
何で、イギリスで当たったか、これでおわかりっすね?

ゆう訳でこれで速報ニュースを終わります。
これ以上の詮索はレコかCD買いなさい。他の歌もヤらかしてるでね。
ほんじゃ。」

曲目等詳細

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7/13(月)
これしかいらない
cover
ガロ
ガロ
1971/11


シリーズ「日の丸ロック」

現在、人生三度目の転機最中です。
1回目は、何もこれが迷わないでミュージシャンになろうとし&結婚した20代。
2回目はミュージシャン諦めた訳じゃねえすがゼネコンのサラリーマン辞めて自由業になった時。
正にバブルがはじけ現場が無くなって行き場所無し。
ちょうどPCに興味を持ってCADをやりたくなった。
で、思い切って辞めちゃって30万のエプソンのノートPCと百万のプロッター(図面印刷機械)買ってね、
仕事一つしか決まって無かったけど。
それ終わってからが悲惨だった。何も仕事無しで究極の貧乏生活。
切羽詰まってゼネコン時代に何かと世話になった防水会社の方に電話したら、
窮状を救っていただきその縁でキッチンメーカーと取引出来、
そこでそのメーカー初のCAD図面屋として下請けで働くことに。
一転、すげえ儲かる状態に。公団のアパートじゃ印刷音がうるさくてヤバいってことで、家建てちゃったよ。
そして現在、ご存知のミゾユウの不況でにっちもサッチモ、ルイアームストロングでブルドッグです。
売り上げ激減、世間でボーナスが出たつ話を聞きますと、元々そんなものは無いんすが傷だらけの天使なの。
で、先はこれではあかんのは明白、かと言ってこんな世情でとりあえず何でもいいから働くってことにすると、
これまたジリ貧で崩壊先延ばし。いづれは轟沈間違いなしだよなあと、
これは神様が与えた三回目の転機、これが何かを生むと直感したことをやろう。
やるなら180度、違ったことだな。

ワイルドストロベリーとゆう野草を育ててます。これがまたかなり大規模に。出来ることになったんで。
それで日本初の純正ポプリ製作。
一方、これまた正反対。裁縫してます。まほさんが。ある便利なグッヅを作るため。
近所の評判はよろし。モノはいいものが出来る。
それで今はお金になってるかとゆうと、まるでなってない。とにかく準備万端せねばの最中。

の中ですから、

お金は使えないよ。大好きな競馬でも、レコード買うのにも。
毎週のレコ購入の予算は、1000円だ。
日本ロックに600円、洋楽には400円。
その範囲で探すとなると、これは容易ではありません。
日本のもので聴きたいのは70’s前半のブツ。
これがまた高い。うーむ困る。歌謡曲も欲しいんだけど、これも最近高いのだ。
手はメジャーな売れた方々のを買うこと。
ただ、もちろん誰でも良い訳では無く、これだけ日本モノに慣れた今でもどうしても聴きたくない方々はおるので。
となるとますます選択肢が狭くなって往生してる昨今です。
そこで出て来てくれたのが、
ガロだ。
「学生街の喫茶店」の。正直、あの歌は少年時代耳タコなんであれだけど。
かまやつさんの「わが良き友よ」と同じく、ヒットと実情はまるで違うとの噂を聞いた。
なら、突入するに何も躊躇する贅沢あるか。
と思っていたら、レコ屋さんの棚に出現してくれました。
いやー、馬券も最近好調だし、これもそれも幸運を呼ぶつうワイルドストロベリーちゃんのおかげだな。
(↑これ、これからしょっちゅう書くかもしれません。小さな希望なんで許して。)

しかも出て来てくれたのが1971年11月発売の1st。帯付き。色あせた分だけ安い。

針を落とさば・・・

目からウロコがバリバリバリっと音を立ててはがれました。
ガロはこんなに素敵な方たちだったのか。
サウンドは質素そのもの。リズムセクションに生ギター、オルガンに控えめな弦。
ど真ん中に歌声。
他には何もありませぬ。元々、音楽に他に何が必要なんでしょう。
タダの歌が良くなければ、どんなに飾ったって良くなる訳は無い。
当時、歌謡曲は過剰だったかと思い出します。今の過剰さとは別の次元で。
だからこの質素さは新しく冒険だったのだろうかと。

これで売れるのか?

製作のミッキー・カーティスさん。
イカ天に出た時は、ちとキツいこと言われて、そうゆう意図でやってるんじゃないのにーと思った方ですが、
ことこの時期の製作レコを聴くと素晴らしい慧眼の持ち主の人です。
しないことをしなくていいと決断できる方は凄い。勇気と信念有り。

音楽は、メンバーが好きであったろうCSNの姿が憑依されたもの。CSN&Yで無くCSN。
Y付きの方の混沌は、はっぴいえんどです。こちらはアメリカ(バンドの)。
微妙に違うのに、これだけ違う。
歌は、これぞプロ。こうゆう方々がプロになれるんだろうなと完膚無きまでに納得する。
曲は、何らかの形でメンバーが作に参加し、演奏も何らかの形で参加。
アレンジは東海林修さんとバンド自ら。
歌詞は、正直甘いです。パラダイスの世界かもしれない。
だが、
デトロイトメタルシティの例を見るまでも無く、音楽は字面のものではありません。
歌詞も字面では無い。
感じるのは、根っ子がっしりロックスピリットのみ。
解決しないややこしい、それでも夢を追う気持ちの時はそのまま解決せず、
言葉に出来ない感情を出す時は、”ああああー”とコーラスし。
クライマックスに向かう。

地球はメリー・ゴーラウンド

2曲目の”たんぽぽ”が71年10月10日のデビューシングルで、これは72年2月10日の2ndシングル。
歌詞は”水戸黄門”の、この時期、もうこの世界で愛されていた山上路夫さん。
作曲は、メンバーの日高富明さん。
最近、茶飲料のCMに使われたらしいこの歌こそ、必要な歌です。
いや、みんなが元々持っている歌なので、イントロが終わったら自然と、

♪まわーるう、まわるよー♪

って唄っちゃう。

”一人で行くさ”で始まり、”人は生まれて”で終わるこのアルバム。
てらいも無くそうだその通りですって言えます。
一番大切なものは何かってことを。

また一つ誤解が氷解して大切なバンドと再会することが出来ました。
貧すれど鈍せず。
ありがたや、こんなんでも、こうなると
ハッピーなのです。

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7/14(火)
たまらんスケベ
cover
愛のローラーコースター
オハイオ・プレイヤーズ
1975/11/22


シリーズ「完璧なシングル」

新宿鼻曲署捜査一係取調室にて

「お前らよう、何だって俺がレコード買うたびにパクるんだ、え?」

「うるせー。ごちゃごちゃ言わねえで吐くんだごう。」

「何をいったい知りたいんだっての。」

「どこでそんなブツを手に入れた?」

「決まってんだろ。レコード屋。何回も言うけど。」

「ほんとか?ヤバイ筋からじゃねえんだろな。
なら、何でそんなもの買った?」

「兄貴〜、言っちゃいなよ。」

「何だよ。」

「裸のオネーチャンがジャケだから買ったって。」

バコッ

「あほ抜かせ。俺がそんなことで・・・買ったけどさ。
好きなんだよ、この曲が。最高だから。」

「ほら見ろ。猥褻物陳列購入罪だ。」

「そんな罪があるかよー。いいじゃねえか誰にも迷惑かけてねーし。」

「それが有るんだよ。問題が。」

「何だよそれ。言ってみろよ。」

「そんなことはお前は知らなくていい。だから早く吐いちまえよ。」

「だからーー。んもー
だいたいお前は俺の後の刑事のクセに生意気だぞ。」

「何ー。立小便してくたばったくせに偉そうに。ごらあシバクぞ。」

「まあまあ毎回同じやりとりしてないで。とにかく問題のブツを聴いてみようじゃないか。
あ、ボズ、違うわ、ボス。
オサムが証拠を聞いてくれって言ってるんです。一緒にそこで聴いてくださいませんか?」

「言ってねえよ、そんなこと。」

「わかった。」



ちゃっちゃこけこくっか、ちゃっちゃぽっぺぽ
ちゃっちゃこけこくっか、ちゃっちゃぽっぺぽ
ちゃっちゃこけこくっか、ちゃっちゃぽっぺぽ
ちゃっちゃこけこくっか、ちゃっちゃぽっぺぽ

ローラーコスター、愛の
(あんだって?)
ローラーコスター、ほほ
ふふうふうふう
ローラーコスター、はい、愛の
(ははははははは)
ふふうふうふう
ローラーコスター、愛のローラコスター、愛の
ローラーコスター、
(わうわうわう)
ふふうふうふう
らい

ローラーコスター、愛の
ローラーコスター、
ふふうふうふう

お前の愛はまるでローラーコースター
ベイビベイビ、俺は乗りたい
(何でオメエは乗りたくねえんだ、こ”らあ)
お前の愛はまるでローラーコースター
ベイビベイビ、俺は乗りたい
乗りたーーい

ラッパ

はっは

げお、わうわう、乗れ

ローラーコスター、愛の
(あんだって?)
ローラーコスター、愛のローラコスター、愛の
ふふうふうふう
ローラーコスター、愛の
ふ ふっ
ローラーコスター、
ふふうふうふう
ローラーコスター、愛のローラコスター、愛の
ローラーコスター、
(お前を愛することはビューチフル)
ふふうふうふう

お前の愛はまるでローラーコースター
ベイビベイビ、俺は乗りたい
(キチガイになって乗るぜ)
お前の愛はまるでローラーコースター
ベイビベイビ、俺は乗りたい
乗りたーーい

ラッパ

ふっふ

はほーうほう

ちゃっちゃこけこくっか、ちゃっちゃぽっぺぽ

あう

ローラーコスター、愛のローラコスターガール、愛の
ローラーコスター、
(お前を愛することは囚人状態だあ)
ふふうふうふう
ローラーコスター、俺を乗らせてくれい、愛の
ローラーコスター、
(もっと愛させろ)
ふふうふうふう
ローラーコスター、はい!はい!はい!、愛の
はい、がーる
ローラーコスター、
(あう)
ふふうふうふう
ローラーコスター、愛の
ローラーコスター、
ふふうふうふう

お前の愛はまるでローラーコースター
ベイビベイビ、俺は乗りたい
(あんでまたおめえはよう乗らねえんだ)
お前の愛はまるでローラーコースター
ベイビベイビ、俺は乗りたい
(お前に乗りたいお前に乗りたいガールうえ)
お前の愛はまるでローラーコースター
ベイビベイビ、俺は乗りたい
はいはい
らーぶロラコースタ、ベビベイベ
らーぶロラコースタ
(それに乗るぜ、乗るぜ)
らーぶロラコースタ、ベビベイベ
らーぶロラコースタ
(それに乗るぜ、乗るぜ)
らーぶロラコースタ、ベビベイベ
らーぶロラコースタ
らーぶロラコースタ、ベビベイベ
らーぶロラコースタ
らーぶロラコースタ、ベビベイベ
らーぶロラコースタ
らーぶロラコースタ、ベビベイベ
らーぶロラコースタ



「何これ、サイテー。」

「うーむ。」

「ほれ見ろ、サイテーって言われちゃったじゃねーか。何じゃこりゃ。」

「あ、これ。これね、オハイオ・プレーヤーズってってアメリカはオハイオのファンク・バンド。
1975年のニュー・アルバム”ハニー”に入ってる曲でね、シングルカットされちゃってさ、
11月22日に2週目、51位からかっとんで来てTOP40に34位で初登場、以後16-12-6-5-
4-4-4-4-3-
1-6-7-33位。
何と最高位1位。日本ではさ、これが翌年2月15日に38位で初登場、以後30-32-28位。で落ちてやんの。
あとでね、ビーバス&バットヘッドの映画の中でレッチリがカバーして唄ってたりするファンクの名曲さ。
さっきの歌詞、俺が訳してみました。どう?どう?」

「アキラ、おめー英語わかるんか?」

「あったりまえよー。小学校卒だから。えへへ。」

じりりりーん

「お前に電話だ。」

「誰だよ・・・」

「オサム、何やってるんだそんなとこで。はやく仕事をしろ。」

「そんなこと言ったってよう。何もしてねえのに絡まれちゃってるんだからしょーがないでしょ。
はいはい。すぐに出ますから。はい。はーい。」

「出られないよ。」

「何で?だから訳を言えっちゅうの。」

「この曲には、事件が隠されてるんだ。ほら、お前がツられて買ったとゆうそのジャケの女性。
その曲の録音と同時に撮影をしたんだと。それで蜂蜜を熱してトロトロにしたんだな。
で、裸でそれを浴びて大やけどをした。で、頭に来て慰謝料と治療代を出せってマネージャーに迫った。
切羽詰って激情したマネージャーはコントロールルームで彼女を刺し殺した。
その時の断末魔の苦悶の声がその歌の中に入っているんだ・・・とゆう噂がある。」

「まあ、それはあくまで噂で、そのモデル嬢、まだぴんぴんして生きてるって話も有るんだがな。」

「・・・・・・
ちょっと待てよ。そんなこと、俺に何も関係ないじゃん。
つか、アメリカ行って調べろよ。」

「あ。」

「あ。」

「そりゃそうだ。ジーパン、ヤマさん、今から急いでアメリカに飛んで調べてくれ。」

「それでいーの?これで終わり。あーそう。終わっちゃうのね。」

「ここでやるんだね、あれを。」

「何を?」

「たまらん節。」

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7/15(水)
青春とはなんだ
cover
マッド・マン
エルトン・ジョン
1971/11/5


シリーズ「きんどうさん」

青春とはなんだ?
劣等感の糞溜にどっぷりつかり、出来ないことだらけでうごーっと落ち込み、
その裏返しで覚えたばかりの理屈をこね回し、尊大になり卑屈になり、根拠の無い自信をひけらかし、
あとでどーんと落ち込み、男子は別の煩悩にとりつかれ、女子は恋に恋する乙女?。
それまでキャッキャ騒いでいた稲中卓球部が急に大人しくなったり、逆なヤツもいたり。
年がら年中、何だか正体不明の不安と悩みを抱えてたような気がするなあ。

齢50がもうすぐ見えてくると、まだまだ青春だあと強がってみてもあの感覚を取り戻すことは無いでしょう。

普通なら。

しかし音楽好きは違います。
ありありと思い出すことが出来る瞬間にたびたび遭遇す。
たとえばこのアルバム。

マッドマン
〜Madman Across the Water

本人は思い出すことがあるのかなあの風貌たたづまいになってしまった
エルトン・ジョン君、1971年11月5日発4作目。
御歳24歳の時の。
朋友歌詞担当のバーニー・トーピン君はちょうど20歳。
ユーミンさんが荒井由実さんだった最後の盤”14番目の月”と同じ位置に。
これ以降、エルトンは最初の別人28号になります。
最後の劣等感糞溜盤。
最初に書いた青春模様が、上に下に右に左に中に外にぎゅうぎゅう詰めに詰まってる。
少しでも感受性が残ってる方なら、胸がきゅんきゅんしちまって、同時に恥ずかしさがどーんと襲って来て、
いとおしくなってどうすりゃいいのさこの私状態になるでしょう。
製作はいつもと同じガス・ダッジョン氏。
第3の男となってるは、弦アレンジ担当の大ポール・バックター氏。
そのでっかく鳴り響く弦は情けない偉いんだぞ俺様をあまつところなく表現しております。天津敏さんの顔くらい。
バックのメンバーは、おなじみエルトン・ジョン・バンドの面々、
ナイジェル・オルソン氏、ディー・マレイ氏、デイヴィ・ジョンストン氏で固めているかと思わば、これが、
ほとんど違う。
後に新エルトン・ジョン・バンドとなる、そして最初からの付き合いの連中のロジャー・ポープ氏、カリブ・クエイ氏らと、
何とリック・ウェイクマン王、股ぐり長し男クリス・スペディングちゃん、テリー・コックス&ハービー・フラワーズ両氏それは英国凄腕リズムセクション、
数少ない女子の友達のレズリー・ダンカン嬢、変身後の長い付き合いとなるレイ・クーパー禿爺、

蒼々たる面々でこの青き春落とし前アルバムを盛り立てる。

わたくし、ファンクラブ会員でありましたほどのエルトン好きでありますが、こいつはずっと苦手でした。
あの”ユア・ソング”の入ってる2ndと共に。
初期は大好きなのに。
肝心な2つのアルバムが苦手って・・。
てのは
そのむき出しの劣等感が辛かったからです。若いころの暗さがドッと出てるところが。
弦の重さに耐えられなかったってのもある。

一番の理由は、
若きころ、初めて買ったヤツが横浜のユニオンで買った中古、300円。
値段に釣られたんすが、これが聴いたら針飛びでまともに聴けないほどの極悪盤質で。
安いのに手を出した自分が悪かったのだと、中身が死んでる豪華ジャケを見ながら洒落にならない劣等感を持ってしまっていたからです。
今の安い中古LPは、よっぽどのことが無い限りそんなことは無いよ。
実際、性懲りも無く、またこれはセコハンで買ったのだ。
そしてハマったのだ。
ずうずうしくも。
こんな親父になって。
青春胸キュン。

こないなこと、人に話すのは恥ずかすいよ。
って、書いちゃってるじゃん。
すべからく人生あとの祭り。
全部背負って行きましょう。

エルトンさんもね。よろしく。

曲目等詳細

試聴はここで