rocks 戻る

今日の感謝盤一覧2006.07下

 

8月 9月上 9月下 10月上 10月下 11月上 11月下 12月上 12月下 02.1月上 1月下
2月上 2月下 3月上 3月下 4月上 4月下 5月上 5月下 6月上 6月下 7月上
7月下 8月上 8月下 9月上 9月下 10月上 10月下 11月上 11月下 12月上 12月下
03.1月上 1月下 2月上 2月下 3月上 3月下 4月上 4月下 5月上 5月下 6月上
6月下 7月上 7月下 8月上 8月下 9月上 9月下 10月上 10月下 11月上 11月下
12月上 12月下 04.1月上 1月下 2月上 2月下 3月上 3月下 4月上 4月下 5月上
5月下 6月上 6月下 7月上 7月下 8月上 8月下 9月上 9月下 10月上 10月下
11月上 11月下 12月上 12月下 05.1月上 1月下 2月上 2月下 3月上 3月下 4月上
4月下 5月上 5月下 6月上 6月下 7月上 7月下 8月上 8月下 9月上 9月下
10月上 10月下 11月上 11月下 12月上 12月下 06.1月上 1月下 2月上 2月下 3月上
3月下 4月上 4月下 5月上 5月下 6月上 6月下 7月上
1

7/16(日)
文句為し3曲
cover
Half Live!
The Michael Schenker Group

1980/10/3


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングル」は
ハーフ・ライヴ!
マイケル・シェンカー・グループ
です。
初のMSGシングルとして1980年10月3日にリリースされたとゆう。とゆうって歯切れ悪し。とゆうのもこの前後のシェンカーさんのスケジュールてば、信じられぬほどごった返しでございます。
ベスト盤「英雄伝説」LPに付いてます年表によりますと
80年1月→MSG結成したもののお酒とオクスリでぶっ倒れリハ中止、病院で地獄のリハビリ。
4月→ソロ・アルバムを計画。
5月→録音開始。
8月→コージー・パウエルさん合流。ツアーのみの参加約束だったらしい。
8月21日→アルバム「帰ってきたフライング・アロウ」発売。
9月21日→全英ツアー開始。
10月3日→ツアー終了。で、同日このシングル発売。
って、書いてます。A面の「暗い方が姉ちゃん」じゃ無かった「クライ・フォー・ザ・ネーション」はスタジオ版なんで、うんうんと理解出来まするけど、B面収録の2曲は、アームド・アンド・レディ、イントゥ・ザ・アリーナ、9月25日のハマースミス・オデオン、9月30日のアポロ・シアターのライブで、どっちがどっちだかわかりませんが、多分アームドがハマースミスで、アリーナがアポロなんでしょうが、あーた、3日後に発売って・・・可能なんでしょうかーーーー!!。何もそんなに急がなくても。その後すぐ11月下旬からアメリカ公演だってんで、プロモートに必要だったのか。で、結局、そのツアーは「失敗に終わる」って悲しい記述あり。「ハーフ・ライブ」のライナーはもちろん(^0^)MASA伊藤氏が書いてます。全米ツアーの最終公演12月22日のロス・カントリー・クラブのライブを見たそうで、詳細なルポ掲載。それによりますと一番受けてたのは何と鍵盤のポール・レイモンド氏だったそう。元UFOってことで。曲もMSG新曲はさっぱし駄目で、UFO時代のが拍手大だったらしい。それほどUFO人気あったのかー。レインボーも米公演失敗ってことでコージーさんも受けない。て、アメリカの民、音楽が染み込むまで時間がかかります。って結論になる。それ以外はちょっと理解しがたし。

いくら初めて聴くって言ったってこれほどの曲、演奏を聴いてピンとこねえってのはよう。

マイケルさんもショックだったと思います。終盤からまたビール飲み始めたらしい。

このシングル、30cm45回転であります。オリジナルもそうだったかは知らーん。80’s序盤に大流行だったこの形態、アナログ盤の究極の音質が味わえる。只でさえこの時期の録音はアナログ技術の完成期で、やたら音質がいいのばっか。覚えてませんか。CD出ハナの頃、けっこう音ショボイなって思ったこと。そりゃこれ経験してたから。大体が30cm盤はリミックス・ロング・ヴァージョンで、7cmと違います、あれやこれややってますってのが多かった。すげーと思ったものも有り、こりゃ竜頭蛇尾だなてのも多し。このハーフ・ライヴは発想逆転、出来立てホヤホヤのを何もいぢらず。特徴は音に立体感有り。奥行き有り。会場の奥の壁が見えそう。単純にレコード溝の巾が広いってえらいことだ。ステレオ幅も広し。若い人は嘘だろうとか思うかもしれんが。ほんとだってば。まーDJとかやってる人はいやとゆうほど感じてるからあれほどレコード売り場でDJご用達アナログがあるんだろうけど。CDでこの感触を味わえるのは・・・・ライノのビル・イングロット氏がリマスターに関わってるのとかぐらいで、滅多にありません。

この「ハーフ・ライヴ!」のB面は日本盤「神〜帰ってきたフライング・アロウ」の最後にボートラで収録されてます。わたしゃ、それはアナログしか持ってないんで確認出来ず。はたしてこの音が再現されているのでしょうか?

それにつけてもオヤツはカール、この凄まじい演奏です。あのコージーさん独特のスネアが壊れそうで、コントの金だらいみたいな音になってますバシャバシャスネア音、絡むマイケル氏のVの轟音。その理由は21世紀後の俺みたいなファンでもわかり過ぎるほどわかる。

イントゥ・ジ・アリーナ、いつ聴いても同じメロを律儀にやってる。さすがジャーマン人。己の編み出したメロは唯一無比、これは歌だの信念有りと見た。かつてザ・バンドのライブを見たミック・ジャガー氏が、「あいつらはライブでレコードの再現をやっている。」と発言したと申す。これ、我が国に伝わるや、悪口と取られ伝わりましたが、実は褒め言葉であったのだ。変えることが出来ないほど究極の歌を作ったってこと。
それでも生です。寿司職人は毎日マグロを握り、しかしそのマグロは毎日同じであり同じであらず。
同じであり同じであるは巨大チェーン店の味。それ以上期待せずに人は喰いに行く。
しかして同じであり同じであらずのモノホンはえらい違いだで。喰うほうも気合入り、エネルギーもいるぞ。もちろん金も(^0^)。
音楽はその点、その両方が同じ値段だ。これほど最高のものがありましょうか。
耳が求むれば、同じ値段で廻らない寿司が喰えるぞ。
喰いましょう。

曲目等詳細

試聴はここで

7/17(月)
さー逃げろー
cover
We're Sladest 80's
Part 1


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングル」は
俺たちゃスレイデスト80’sその1
です。
何じゃそりゃ。自分でもわからん。ははは。
筋肉肉体短足グラムの王者スレイドは80’sに瞬間大復活したのだ。勝手に世間が飽きやがったものでずっと頑張っていたものの野に下っていた感有りのスレイドおいちゃん達。5年や6年ホされようがめげる足の臭いでは無いぞ。臭気を撒き散らし続けてたら世間がこれまた勝手に嗅ぎに来ました。きっかけわー、一応メタル・ブーム。なのかー。アルバム「神風シンドローム」の、つうかいつものようにシングル優先だけんど、マイ・オー・マイが83年11月頃から全英最高位2位となる大ヒット。しかしこれはメタルとはなーんも関係無し。大バラードだかんな。名曲でスレイ
ドだから大ヒットだ。今回は勿体無いのでまた別の機会に。ちなみに81年正月に「We'll Bring The House Down」が最高位10位になっているのでみんな忘れてたとか嫌っていたとゆう訳では無し。今か今かとヒットさせたくてうずうずしてたのだ。
そんな時、やってくれたのが
クワイエット・ライオットの連中だ。
俺の声ってもしかしてノディ・ホル兄さんにクリソツでねえかい、腹違いの兄弟でねえかいとメンバーに聞いたケヴィン・ダブ郎君。んだんだきっとそうだ、んならやれねばなんねとやりましたスレイドの名曲
カマーン、フィール・ザ・ノイズ
をば。そしたら全米最高位5位になっちゃったよ。アルバムも1位になっちゃったよ。これが83年。やっぱしーとばかりに84年にジャケともども二匹目のどぜう狙い、アルバム「重症でーす」出して、またもカバー
ままままままま、オール・クレイジー、ナウ
こちらは中ヒット。しかし大成功だなや。その後、もしかして顔からつうか頭からするとマイネ兄さんの腹違い?って思って蠍団カバー・・・することは無かった。
それにしてもだな。
カマーン、フィール・ザ・ノイズ
はまんまカバー。つうかコピー。違うのはそりゃギターがメタルでギンギン速弾きなとこ。
あれだけ頑張ったのにアメリカではさっぱし駄目だったスレイド。原因はもしかしてデイブさん?ってノディ氏、ジミー氏、ドン氏、視線を向けたら口をポカーンと開けていた。気付いていません。
「ぎゃはは、ナウ・ゲット・ザ・チャーンス!。シングル出そうぜいえー。」
出したシングルは

ラン・ランナウエイ

製作は何と前作に引き続きロクシー、ジャパーンのジョン・パンター氏だ。
でさ、さーメタルで受けたんだからメタルしましょーとならないとこがスレイドのスレイドたる所以なしごな判読。全くアメリカ市場を考慮してませんトラッド風味、もちろん馬鹿、しかも昔より大馬鹿なお調子者ソングと来たもんだ。参考したのはどう考えてもビッグ・カントリー。
だってさデイブさん、ライトハンドなんか出来ないんだもん。ジムちゃんがヴァイオリンも得意だからいいじゃん。
シングル・ジャケだけはちょっとお洒落にしてみました。

おーいら好きだ黒と白
夢見る白黒
君も好きだ黒白
さー逃げろー

シッコ見ろよ じゃねえや カメレオン見ろよ
お日様の下で寝っころがり
皆さんに全部
さー逃げろー

もしも君がスイングするなら
全部泥まみれ
もしさスイングするなら
さー、逃げろー

カメレオン見ろよ
お日様の下で寝っころがり
皆さんに全部
さー逃げろー

もしソフトにそれをゲットしたなら
その辺にまき散らかすんじゃない
もしソフトにそれをゲットしたなら
さー逃げろ

カメレオン見ろよ
お日様の下で寝っころがり
皆さんに全部
さー逃げろー

おーもう彼女を待て無いかい
のーのー来て待ちなよ
おーもう彼女を待て無いかい
さー逃げろー

カメレオン見ろよ
お日様の下で寝っころがり
皆さんに全部
さー逃げろー

おーいら好きだ黒と白
夢見る白黒
君も好きだ黒白
さー逃げろー

シッコ見ろよ じゃねえや カメレオン見ろよ
お日様の下で寝っころがり
皆さんに全部
さー逃げろー

どうだ。曲作りのためなら命懸けで歌詞考えてるぞ。・・・ねえよ。
わけわかりません。
わかったからどーだと言わんばかりイワンのバカですけど、
俺たちゃスレーデスト80’s。
最高です。
全英で最高位7位だし
何をどう間違えたかアメリカでも最高位20位だ。
そして何を間違えたかアルバムなんか全曲素敵曲なのです。
しかも2種類ある。ほぼ同内容のが。この「神風症候群」とそして・・・

つづく  いづれ

曲目等詳細

試聴はここで

7/18(火)
サギ師ジョニー
cover
Johnny the Fox
Thin Lizzy
1976

シリーズ「ロミオ」

*時は1976年、今から正に30年前だ、俺は15だ、に発表のアルバム
サギ師ジョニー
シン・リジーです。
前作「脱獄」でシングル共々大ブレーク、熾烈なるツアー行脚突入の中、リノットさんは疲れからかオクスリからか肝炎患いそりゃもキツい中、それでも乗りに乗ってるバンドは誰にも止められぬわ。新作製作に突入。製作親方は前作に引き続きジョン・アルコック師。”ブレーカウト!ういーーん”の次で狭間になりの印象濃き盤なれど。これぞ絶頂期、マカロニほうれんな味がたぷし味わえる名盤なり。
およそロミオ道志すもの忘れるに忘れられません。
なんつたってニュー・キャラ登場。
リノットさん、三大得意技
その一
ぷぷぷぷぷぷべい
その2
ロミオー
その3
お、ジョニー
のその3だげに。そしてロッキーとジミーも。アンギラスとキングギドラとモスラが加わったようなもんです。
それに何たって曲が粒揃い。カット&ヒットが1曲だけってのが勿体無いくらい。

1. サギ師ジョニー
・・・これカットすりゃあ良かったのにー。ザクザク切れて、決めるとこでじゃー、ジャーの必殺パターンでは無いか。
このリジー・オンリー・ウキウキ感があるからきんどうさんは変身出来るのであります。きゃー。

2. ロッキー
・・・ジョジョジョジョジジャジ、じょじゃーじょじゃあ。またも必殺パターン。うりうりうりと言葉連射。語尾はビシ。
安そうな裸のドラムキットの音。ツイン・リード!

3. ボーダーライン
・・・これまたひさつパタアン。涙のバラード。ダブリン節。”俺の街の国境に戻る、故郷に戻る♪”
リジーって戻り歌が多い。きっと戻れないからだと思う。

4. ドント・ビリーヴ・ア・ワード
・・・全英最高位12位。リジー史上”ヤツらが街へ”に継ぐ2番目のビッグ・ヒットとなった完璧シングルです。
邦題は「甘い言葉に気をつけろ」。
昨今はとりあえず言っておけばOKみたいな石田じゅんい某みたいな悪いヤツが多いすから。女人よ男子よ気をつけろ。

俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
本当のことなんかこれぽっちもありゃしない
俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
特に血迷ったこと言っちゃったら、そりゃ俺がお前に惚れてるからだ

俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
俺が書いたこれは この歌はお前のものだ
何かただの馬鹿げてるみたいなことばっかかもしれん かわいいガアル
俺は歌います

俺のことは信じるな
簡単に言葉がどんどんどんどん出て来るぞ
そしてお前のハートはマジであの約束のようだ
破られるために存在する

俺のことは信じるな
何故なら言葉は嘘ばっかだからだ
嘘は慰めにもならん
お前の目に涙が光っても

俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
本当のことなんかこれぽっちもありゃしない
俺のことは信じるな もし何かお前に言っても
特に血迷ったこと言っちゃったら、そりゃ俺がお前に惚れてるからだ

俺のことは信じるな

わ、警告ソングじゃ無かった(^_^;)。10cc「アイム・ナット・イン・ラブ」と同じ英国流反対願望ソング。恥ずかしがりやさんなのね。
こうゆうことを自覚してる人の言葉は信じるなって言われたって信じます。信じリー。そしてリジー・シャッフル特製軽快版。

5. フールズ・ゴールド
・・・このタイトル見ただけでやられる人がおろう。グラハムのパーカーさんのと世界2大フールズ・ゴールドといやあこの馬鹿金。
愚か者の金。考えるだけで24時間54分要する。ので、残りの一生を費やす予定。天国の門が見えた時、見つかるのでありましょうか。

言っときますがここからB面なんで、大きく一呼吸、あほーんといたしましょう。
6. サギ師ジョニーとヤクザのジミー
・・・再び登場ジョニー。ついにヤクザのジミーと対決。このドラムのイントロで、あ、あ、あれだと悶絶し、2秒後にスティーブ・ミラー・バンドの「テイク・ザ・マネー・アンド・ラン」と思い出す。良かった。まだボケてなかった。ラップで始まるだ。で、どうなるかと固唾を呑んでると超ファンクで来るから仰天する。これが決まっててのう。リジーはハード・ロック・カテ入り拒否します。リジーはリジー・カテのみです。
すんません”ヘビメタ虎の穴”ページに入って貰ってます。蛇のようにのたくる金メダルが虎の穴ってことで勘弁してください。
こうゆう曲をやってくれてるからメタル人になる前ずっと昔からファンでした。

7. オールド・フレイム
・・・そして必殺パターンその7.メロウなるツイン・リード世界。AORで煽ることが出来るのはリジーだけなのです。

8. 虐殺
・・・怖いてば邦題。直訳さば”大虐殺”だからもっと怖い。歌詞を見るともっと怖い。必殺づくづくぞんぞんのリズムに乗って歌われるはこれぞ冥府魔道の世界。何の因果か殺し合いにしか道を見出せぬ人であって人にあらず者どもの果てし無き愚か道。
リノット氏、嘆き、歌うしかありませぬ。

9. いとしのマリー
・・・あまりに怖かったので、傷を治します。優しく一緒にいてくれるは甘ーーいマリー。膝枕に違いなし。エレキ・シタールって楽器ご存知ですか。ここにいます。

10. ブギ・ウギ・ダンス
・・・ラストは〆る気など全く無しの地獄ブギ、しかしリジー流。竜神の如く喰いついて、まだまだ生きる。生きて待つ。
ラストクレジットは
画面にでかく

つづく

って出ます。
アルバム・セールスは英国では最高位11位、アメリカでは52位。
濃いからなあ。米では引かれたな。
それでもこれが76年の音でもあります。全ての音が裸で独特の色と臭い有り。
何故これが今、生きることが出来ないかは、その後の全員の諸行の結果だな。
これから生き返らすことも懐かしくしなければ可能です。

曲目等詳細

試聴はここで

7/19(水)
教授祭
cover
Crawfish Fiesta
Professor Longhair
1980

シリーズ
「ニュー・オリンズ・ファンク」

*夏のニュー・オリンズ祭開催〜。ぱふぱふぱふぱふ。
先だってのエルヴィス・コステロ氏とアラン・トゥーサン師のコンビ・アルバムで再び脚光を浴びるかニュオリンズ。の前に復興なったのでしょうか。あのハリケーンで。時間が過ぎるとどんな大変なことも人々の記憶から薄れ。今もしかして一番大変な状況じゃないかと思います。
しかし、人は、音楽が残るって意気が二人のアルバムか。コステロさんが彼の地の音楽に馴染んでるかどうかは別にして音楽でのジャストな意思表明に快哉だ。次はアラン父さんソロで復活だー。
その音楽天国で伝説のピアノ弾きといやあこの教授です。長髪教授。ドクター・ジョン先生の師匠。教授といやあこの地ではサカモトさんだけんども我が家では長髪さんなんだよ。
究極のひつもん。
生まれ変わって技を身に付けるとしたらどっちがいいでしょー?
その一
イングウエイ・マルムスティーンちゃんみたいな速弾き
その2
ニュー・オリンズ・ピアノ
1秒半考えた末、2に決定。夢のようです、あれ弾ける様になったら。
出来うれば、70’sのアメリカに親に彼の地へ留学つっか、置き去りでもいいや、されて、教授の弟子にして貰って、ウーロン茶運びから伝授されたい。ああ。
その教授の何と天国に行かれる2ヶ月前、現世に残してくれた最後の置き土産がこの
クロウフィッシュ・フィエスタ
苦労したお魚天国・・・じゃないよ。クロウフィッシュてのはジャケで踊ってるザリガニさん。レーッド・ロブスター祭〜〜〜。
ちっちゃいのあそこで食べたよ。怖かったけど美味しかったよ。その祭。
の前に何故「教授」なのか。
ニュー・オリンズのレディ・マーマレード女主人の宿屋、俗に売春宿に出入りするお賑やかせピアノ弾きのことを、そう呼んでいたそうで。
何故「長髪」かと申すと
本人が別にご覧の通り長髪って訳じゃ無くて、デビュー当時のバンドのメンバーがみんな長髪だからだったんだって。
本名はヘンリー・ローランド・バードさんと申す。ロイ・バードさん。
1918年12月19日ルイジアナ州ボガルーサとゆうとこ生まれ。KKK団跋扈する恐ろしい街だったそうで、幼少の頃すぐさまニュー・オリンズへお引越し。金持ちの訳無く、街角で踊っては小銭を稼いでいたとな。で、音楽シティの音楽にどっぷり。数有る先輩ピアニストの演奏をピアノの脇にかじりついて聴いていたと申します。
そして事件は1949年。
大物デイブ・バーソロミューさんのバンドに変わってたまたま演奏の長髪バンド、たちまち評判を取ってハコバンの地位を奪ったのだと。
今では彼の地のピアノといえば、これって感じだけど、当時はそれこそイノベーターだったらしい。
みんなたちまち夢中に。
レコードも出し始めて翌年にはここにも入ってるボール・ヘッドが全米R&Bチャートに。
しかあし、街の外へのツアー行脚はぜってーやだとゆう信念が有って、街中の有名人ってことになってしもうた。
いつしか時と共に落ちぶれて、60’s後半にはレコード店の床掃除してたとか、悲惨な噂が。
ところがばってん、ドクター・ジョン先生の「ガンボ」だ。ミーターズだ。アラン父さんだ。70’sに入ってのニュー・オリンズ・ファンクの大祭。当然「ガンボ」でのティピティーナのオリジナルやってるって誰なんだの声上がる。
帰ってきたウルトラ教授。
私もガンボで始めて師の音楽に触れました。そしてニュー・オリンズ・フェスのコンピでご本人の音楽に遭遇。
ドクターの演奏はあの声もあってコッテリさん印象濃く、教授の演奏聴いたらあまりにひょうひょうとしてるので逆にびっくりしたよ。
その後、その昔の録音レコードの「ニュー・オリンズ・ピアノ」って盤を聴いて、今度はそのヤクザぶりにびっくりKO。
それでこのザリガニ天国&フェスティボー&カーニバル盤です。
飄々極まったす。
清らかな聖水もし飲めることがあれば、こんな味だ。
みなさんは、グレムリン2の映画ご覧になりましたか?ギスモがドラキュラ・クリスファー博士の前で踊ります。ファッツ・ドミノ師のアイム・レディ、アハハで。
なーんも難しい事なし。あの楽しさ、かわゆさが盤全部に溢れてるぞ。
で、びっくりすのが、歌声がエルヴィスさんに似てるのだ。コステロちゃんじゃなくてプレスリー兄さんの方。時空を超えてつながったかーー。
で、またまたまたびっくりするのが、最後のインスト、タイトル曲の「クロウフィッシュ・フィエスタ」。
あの方のあの曲にクリソツ。
やりやがったなニックちゃん(^0^)。
これだけでもその方面のファンさんは食いたくなるザリガニを。
何回喰っても料金は1回だけ。食べ放題だよ。
バックのメンバーは復活後苦楽を共にして来た人たち。
それに弟子のジョン先生馳せ参じ、もちろんここではギターで、あのぴろぴろりんの音鳴らす。
オリジナル・レーベルは(しー・ゆー・れいたー)アリゲーター。何でも社の夢が教授のレコードを出すことだったらしく、シカゴからエンジニア帯同でアラン父さんのかのシー・セイント・スタジオで録音。
大盛り上がり大会だったそうです。
人生苦もありゃ楽あるさ。最後に最高のパラダイス・レコード。
いただきます。今日もまた。

曲目等詳細

試聴はここで

7/20(木)
運転の蠍団
cover
Lovedrive
Scorpions
1979/1

シリーズ「週刊スコーピオンズ」

*週刊蠍団カーライフは木曜日発売です。
来るべき夏休みを迎えての特集は
1979年1月リリースのアルバム
ラブドライブ
初の「の蠍団」抜きの邦題だ。しかし付けてしまおう。
「運転の蠍団」。ぎゃはは。
今回もやってくれてます。発禁ジャケ。びよーんてね。「ビヨーンの蠍団」でもいいか。これはもう何だかわからないが「とにかく発禁発禁発禁カイロ」と欧米ジャケ発禁協会会長が発狂した。我が国では一言「何で?いいじゃん」つうことでシングル・ジャケでも駄目押しのリリース。さすがスケベシャチョーの国だ。
問題は、発禁後のジャケ。CDでもいまだ流通してまっするはいかんともしがたい蠍君のだ。どうせ発禁確定で出すのだから控え投手用意しておけばいいのにー。こ、これでは何とも情けな。正規ジャケ、控えジャケ共々、引かせてしまうに充分。目立つけどある意味足引っ張ったかもよー。
だって中身はいつもの通り愛と情けと義理と人情と誠意のスコーピオンズ音楽なのだから。

約束通り東京公演まできっちりこなして、発情ギタリスト、ウリ・ロート氏が脱退してしまいました。働きづめに働いたしってんで、しばしのオフ。78年8月にマイネさん除く3人で新ギタリスト探しに英国に行きました。メロディ・メイカーに募集出して140人、4日間オーディションしたけんども、某大物さんたちとか来たらしいけんども、決定せず。うーん、ドイツ人じゃないから駄目。ってイギリスじゃんけ。
とゆことで故郷ハノーヴァーに戻ってあっさりマティアス・ヤプス(当年22歳)君に決定しました。おおドイツ人だ。
さー、働くぞ。数日リハして早速ツアー。同時に、同時にってのが凄いね、9月からニュー・アルバム、レコーディング開始。親方はもちろんディーター・ダークスさん。今回は異端の発情男ウリさんおりませんから・・・蠍団レノんマッカートニー時代の始まりですから・・・ツアーしながらでも仕事速い早い。
そして大ニュウスです。
UFOでの丁稚奉公に嫌気をさした弟が帰って来ました。マイケル・シェンカー若神です。
いいかげんマイってるのに、「手伝え」って兄貴に言われて録音に参加。「入れ」って言われて加入。じゃないか。「弟よ、古巣で一からやりなおすばい。」との暖かい兄弟愛に違いない。
3曲でもちろん空飛ぶVで参加です。さー、どの曲でしょー。
教えてあげない(^0^)。買へ。ははは。

1. 日曜の愛劇
・・・飛んで火にいる蠍団。得意のミドル・スローのハード・チューンで幕開け。鉄壁のサビ、そして出ましたキメの7thコード。新たなる2nd蠍時代の幕開けであります。

2. アナザー・ピース・オブ・シート
・・・来たー。運転の蠍団。時速360kmだよ。♪あの娘に会ったのは東京でーす♪って歌ってますから、ひかり号です。兄のVに絡みつくVは
マイコーちゃん。あ、言っちゃった。みーみーみーみー。

3. 果てしなきロード
・・・さー、お待ちかね、夜の蠍演歌の時間です。旅先ですから股旅もの。
♪いつもどこかで君のことを想っています。戻ってあなたを愛します♪
悲しむべき芸人の道を歩むもの。悲しむべき。
もう、完全にお家芸。これやられると世界一〜〜。

4. コースト・トゥ・コースト
・・・インストだー。弟帰って来たから、すぐやれるやつ作りました。「すぐ出来るからやれ。」あ、また書いちゃった。
バンドの結束。家族の結束、全てを表すアンセムとなっておるわ。高らかに鳴り響くエレキ3本。
もしかしてその邂逅も、しばしのことと予測して簡単な曲にしたのかな。後にマイネさんが参加出来るように。
ここでは溜息で参加で1stを想起するが、まるで変化したその姿に感涙いたします。

5. キャント・ゲット・イナフ
・・・バッド・カーンパニーと同じ曲名になってしまうは覚悟の上。あちらがミドル・スロー・シャッフルならこちらはブチ切れハイテンポでいきまっしょ。マイネさんの120%シャウトが堪能できるなんて・・ああ、ありがたや。滅多にやりません。やる気満々です。
凄いです。稀代のヴォカリストです。

6. 瞑想のレゲエ
・・・シングル・カットはこれ。何とレゲエだ。メタル・バンドならぜってーやってはいけないつう。ポリスをいち早く聴いたのかな。偶然かな。このレゲエ驚くべきことに80’s仕様です。スライ&ロビーがそのままやっても、ブラック・ユフルーがそのままやってもOK。しかも初期レゲの香りも同時にするつう。恐るべき才能。山羊の頭蓋骨カーンも鳴ってまー。それでも紛れ無きスコーピオンズ世界。これだけ純正レゲはこれのみです。ありがたや。ウリさんいたら・・・出来なかったろうな。

7. ラヴ・ドライヴ
・・・さー、タイトル曲。周囲の期待はこの曲のシングル・カットだったかと。このハイ・ドライブなハード・ロック。サビ最高リフ最高キメ最高。ましてやマイケルちゃんおるで。あ、また書いちゃった。バンド歴史に残る名曲です。
しかし上手いよなあ、曲作り。どんなに抵抗してもこのロック魅力には降参してしまうわ。

8. 免罪の日
・・・「ホリデイ」です。今回歌わせていただくはこの曲。やすらぎ演歌の名曲です。

私を遠くに連れてって
君には休みの日が必要です
私を遠くに連れてって
君には休みの日が必要です

寒々とした日々を太陽と交換して下さい
素敵な時間 楽しい時間
私を遠くに連れてって
君には休みの日が必要です

私を遠くに連れてって
君には休みの日が必要です
私を遠くに連れてって
君には休みの日が必要です

君の厄介ごとを愛と交換してしてください
君がどんなであろうとも
私を遠くに連れてって
君には休みの日が必要です

アーあーあーあーーーーあーあああー

太陽に恋焦がれ 君は来るでしょう
名も無き島に向かって
太陽に恋焦がれ 歓迎してくれるそこは
家から遥か遠くの島
暖かく迎えてくれる名も無き島
太陽に恋焦がれ 歓迎してくれるそこは
家から遥か遠くの島
家から遥か遠くの


ああ、俺に向かって歌ってる・・・・。

新加入のヤプス君、よくぞ見つけたの逸材です。和をもって尊しとする。この後、蠍歌の世界を突進するバンドにぴったし。
全てが歌の為に全員で。
その姿を一番よく見たのはマイケル弟かもしれません。ああ、自分の音楽とは違うと。
よって1ツアーのみで、夕陽に向かって去って行きました。
お互いに最高の感触を残して。

曲目等詳細

試聴はここで

7/21(金)
暗闇にドッキリ!
cover
The Ultimate Sin
Ozzy Osbourne
1986

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*誰がやってもこうなるってもんじゃねえぜっ。
あ、失礼。週刊ヘヴィメタおじさんの時間がやってまいりました。現場より記者の山です。
ですからオジーちゃんだから出来るんです。1986年発表のアルバム
罪と罰
前作「月に吼える」」のセールス不振で(あの傑作完璧お馬鹿歌馬鹿だもんがシングルヒットせなかったなんてー)、一念発起酒浸り〜入院〜健康体となったおじちゃんが、あのドストエフスキー好きの大作をモチーフにして壮大なる絵巻をものしたものじゃ無くて相変わらずオジがオジしたアルバムだ。それが罪と罰。
ラストに控えしはまたも完璧シングルうきうき。それに至るまで、まーたんたんターンと歌うのよ。それでいて妙にメロディアス。それでいてあれだ1曲目のタイトル曲「折れてねえよ芯」のたんたんたんたたって行進少年隊のドラムに合わせて、ぎーぎゃご、ずじゃじょー、ずじゃぐぎゃっごーってエレキの刻みを聴いて戦慄が体内を駆け巡ればあなただってメタル者ですよ。ウイルコ・ジョンソン師のファンもやられる。
もーそりゃ80’sメタルそのものだい。だと思う。
同時にこんな和んでいいのかいと思えるほどこちらもリラックスして楽しくて、だからこれは人徳だ。
誰がやってもこうなるってもんじゃねえぜっ。
オジーちゃんだからだ。
曲のコンビたるジェイク氏もワンダホー。影になり影になり発情するギター共々忍者の鏡だニンニン。
派手なくせに地味な感じがするのは、すげー真面目に作ったからだと思う。これでまたしても売れなくてもその後30年かけてどんどん効いてくるからOK。でも売れたてか。アルバム最高位6位全米。そりゃそうだ。問題のシングルも「メインストリームロック」チャート、一体そりゃ何だ、で最高位10位だから成功したんだろう。「馬鹿だもん」が顔も出さなかったのはメタルバッシングの中で大誤解されたからかな。
今回も懲りずに、怖いようのジャケだけんど、実はワクワク人生音楽だってことがわかってくれました。お父さんもお母さんもPTA会長さんもこっそりビデオ見て大笑い。です。
曲名も粋だー。
B面1曲目「ライトニン・ストライクス」てばあの凶顔ブルース爺さんライトニン・ホプキンス氏の名盤タイトルやよ。
偶然ですかー。♪わたしゃガイジンじゃないよ♪って歌う。
キラー・オブ・ジャイアンツはCSN&YのY抜き&XTCにメロ(ママー)に似てるし。
メタル外の妙なところではまる。
それでついに来ました最後の必殺

Shot in the Dark

邦題は

暗闇にドッキリ!

ショット・イン・ザ・ダークと聞いて即座にこう付けた邦盤デレクターさんと黙って握手握手。
ショット・イン・ザ・ダークと聞いたら愛しのピーターさんだがや。セラーズ師匠。
ピンクパンサーの外道最高傑作映画と同じでし。
ただしあちらは「暗闇でドッキリ」。微妙に変えてるとこがまた素敵。って、うろ覚えでそう思い込んでたのだったりして。
この曲に限り新加入のベーシスト、フィル・スーザンさんとの共作です。色を変えずにこの傑曲。
みんなオジーちゃん好きだ。


街外れに出ました俺は夜に忍び寄る
てめえの荒い息遣いが聞こえます
仕事の代償は支払ったつもりだけんども、どーもヤバい雰囲気
信じられないすよ 何か起こりそうだ

声が聞こえる俺の頭の中からずんずん
ああ聞こえるーー聞こえるううう
数々の悪行わわわわわ
そんなもん気になんかしてられまっか

でも暗闇からドッキリ!一歩離れたあそこから
暗闇から一発ドッキリ! いつだって不意打ち そうさ

力ってもんがえれえもんだっていつだって教えられたもんだ
理由なんか知るもんかい
そんなもん聞いてやるか俺は戦う術を学ぶんだい
やたらと逆らうためだけに僕は心を開きます

でも傷だらけの人生 それに気付いた時は遅すぎて
思い出しちゃったよ 降参です
俺を憎んでる奴のことはシカトしてきたんだけど
今ややつら俺のこと馬鹿にしてやがる

でも暗闇からドッキリ!一歩離れたあそこから
暗闇でドッキリ 避けられやしない
暗闇から一発ドッキリ! いつだって不意打ち そうさ


真面目です。少年院で講演してる元アクタレさんみたい。
何のかんの言ってもちゃんと生きなきゃいけません。
って、あのメイクで言われますと
説得力
あるかーーー(^0^)。
あるかも。

曲目等詳細

試聴はここで

7/22(土)
涙くんこんにちわ
cover
Here Come Those Tears Again
Jackson Browne
1977/2

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
1977年2月3週に38位でTOP40でエントリーの
あふれ出る涙/Here Come Those Tears Again
ジャクソン・ブラウン
です。
西海岸の布施明ちゃんことブラウンさん2曲目の全米ヒットだ。72年にデビュー以来2曲目とは、へ?と意外なリ。実は4曲シングル出しております。1曲目が最初のヒット「ドクター・マイ・アイズ」、もちろんデビュー・アルバムから。これが何といきなし最高位8位。次が同じく1stから72年「Rock Me on the Water」。名曲だー。惜しいことに最高位48位。3枚目が2nd「フォー・エブリマン」から「Red Neck Friend」。のりのりで大とは言わぬが中ヒットしてもおかしくないすよしかし最高位85位。3rd「レイト・フォー・ザ・スカイ」からは、んならシングルなんか出さんってことになったのか、カット無かった模様で、それでこの4thアルバムからの「あふれ出る涙」です。
それでもヒット持ちのイメージ強いのはやっぱイーグルスのテイク・イット・イージーがあるからだな。
思いっきり真面目な方です。そして思いっきり自分のスタイルを持っている。なもんで聴くこちらもいったんはまったらもうしばらくJB世界にどっぷりで抜け出せなくなるぞ。CSのヒストリー・チャンネルだったか、「ロックの歴史」ってあちらで作った番組に出演、インタビューされておったのを見たこと有ります。70’s後半に行くに従って巨大産業化するロックに対して「一旦豪華邸宅とかリムジンの世界に住むと昔のような気持ちで歌を作れなくなる。」と申しておりました。実に正直な意見で、特にミスター・シンガー・ソング・ライターだもんな、ファンタジーの世界を歌にする方じゃ無いんでその悩みは実に深刻かと。歌を作るのに聴くからにえらいエネルギー必要としてる。全く気にしない方々もおる。スレイドみたいに(^0^)。それはそれで別な悩みがちゃんとあるはずでどっちがどっちで良いとか悪いとかつうことではありゃあせん。
とにかく人の心を動かす歌を作るのは至難の技なのです。
ならば実に5年の年月が空いたこの2曲。思ってる歌ってることが変わっているか。

ドクター・マイ・アイズ
♪先生、僕の目は年月を見ています
そして涙無し、恐れのゆっくりとしたパレードをも
そう僕はわかっていたい

僕は出来得ることなら何でもしてきた
悪いことを見る為にも 良いことを見る為にも 臆すことなく
もし出来るなら先生は僕を助けてくれなければなりません

先生、僕の目はー 何が間違ってるか教えてくれます
長いこと僕は目を開いておくことが出来ませんでした アホで

何故ならこの世界でふらふらと彷徨っていたからなんです
その時々であっちこっちで迷うことばっか
ずっとこの夢々から目覚めることを待っていました
人は自分の好きなように生きます
僕はまったくそれに気付きませんでした この感じを得ることが出来るまで
もしかしたらそれは遅かったのかもしれませんけど

先生、僕の目はー あなたがわかってることを教えてくれるでしょうか
僕にはその叫びが聞こえます
僕にはもう手遅れだって言っているように

先生、僕の目はーーー 空を見ることが出来るでしょうか
それは泣かない為に学ぶ為のご褒美かな

これが青春だっ。やっぱり布施さんだ。まだまだ歌いたいことは山ほどありますだよ。
それが
それがずっと歌ってきたら
有名にもなり
事件が
奥さんのフィリスさんが自殺してしまったとゆう。
当時ニュースで読んでそりゃびっくりしました。見るからに優しそうなブラウン氏の奥さんが何故?って。
真相はわからず。その後リリースされた「プリテンダー」はタイトルからしてその悲劇の影をひきづって。
皮肉な事に不幸がモチベーションとなってとんでもない傑作をまた作れてしまった。
歌詞を見て聴くのは辛いものがあります。
それを知ってか知らずかのこのヒット。収録曲の中では一番明るい。
俺ならそのまま「涙くんこんにちわ」って邦題付けるけどそうなるとジャニーズとかぶるからなあ。
笑ってられないし。
勇気出して今再び何を歌っているのか・・見て・・聴いて

ヒア・カムズ・ゾース・ティアーズ・アゲイン

あの涙が再びやってきた
僕が君を忘れていたその時に
何とかやり通そうとする正にその時に
君を失ってしまうことの無いもう一つの夜
思うに結局僕はまだまだ強くいられるかもしれません
僕がホールで響く君の足音を聞く時は

ベイビー、ここで僕らは再び立ち上がる
僕たちが今まで沢山そうしてきたように
君も確かにそれを見てきただろうと
君が僕の扉から出て行こうとするのを見た時には
でも君はいつも後ろ向きで歩いていた 今日君がしてしまったように
君が行ってしまわなかったように振舞うしかありません

ああ僕は何も知らない もし僕が出来るなら
開け放して 君をそうしたい ベイビー
あの涙がやってきた
あの涙が再びやってきた

僕は君が僕に言っていることを聞くことが出来る
どんなに君が自由が必要かってことが
そして君はひとりぼっちで何とかしなきゃならないことを持っていたんだね
今君はここに立ち上がって 僕に教えてくれ
どんなに君が成長したかを

あの涙が再びやってきた
(ああ僕は何も知らない もし僕が出来るなら)
今君は僕に教えてくれるだろう それらをどうやって抱きかかえる方法があるか
(開け放して 君をそうしたい ベイビー)
あの涙がやってきた
あの涙が再びやってきた

その別な時に ベイビー
僕が強い時 そして多分上機嫌な時
泣くこと無しで君を見ることが出来る時
でも
僕は何も知らない もし僕が出来るなら
開け放して 君をそうしたい
あの涙がやってきた
あの涙が再びやってきた

ただ歩いていって
内側に僕は戻る そしてその光を消す
暗闇の中に僕はいるだろう でもそこに君の姿はいない


何も書けません。
素晴らしいギター・ソロはオーリアンズのジョン・ホール氏。
このセッションに呼ばれ、最初の1テイクでこの名演を決めたそうです。
甘く、厳しく
壮絶な空気だったと思う。
希望を手探りで探るような微かな光が見えて、それがまた悲しい。

試聴はここで

7/23(日)
気楽にやろうぜ
cover
Take It Easy
Eagles
1972

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングル」は
テイク・イット・イージー
イーグルス
です。
デビュー・シングルにして1972年全米最高位12位となった文字通りブレーク曲。作はナマズ髭兄さんグレン・フライ氏とお友達青春とは何だジャクソン・ブラウンさん。確か当時は一緒に住んでたとか。ジャクソンさんヴァージョンは2枚目アルバム「フォー・エブリマン」の冒頭を飾ってます。
初期イーグルスといやあこの曲にトドメを刺し、カントリー・ロックとは一味違うウエスト・コースト・ロックの誕生を宣言したのだ。
さー問題です。二人のどちらが作詞、作曲を担当したのでしょう?
うちで比べるのもどーかと思いますがそれ以外想像が出来んのでしてしまいますが、うちで共作した曲は「こころの世界」、(あと1票で200票、あ、こっちの話、あはは)。まほさんが夢で聴いた曲に歌詞を付けて、私が口出してまとめたつう。同時に出来るてのはあまり考えにくいんでどちらかが原案を出すってのが普通かと。
歌詞を見ればわかるか。

まあ、俺は道を転がり走ってる
俺の神様ってやつを葬り去るために
俺は心の女人を7人得たぜ
4人は俺をものにしたがったし
2人は俺を打ちのめしたもしくはぶっ飛ばしたし
一人が言うには俺はただの友達だと
気楽にやろうぜ 気楽にさ
あんまり自分の車輪の音をうならせないで
キチガイになろうや
まだ出来るうちは明るくいこう
あんまり考え込まないで
自分が何とかやっていけるとこを探すだけでいいじゃないか
で、気楽にやろう

まあ、俺は街角に立っているわけで ウンスロウやらアリゾナの
まあ何て眺めのいいとこ
そりゃ女の子、俺の神様、ペチャンコ・ベッドの中で
フォードが俺を見つける為にゆっくりと減速する
おいでベイビー、何も言うな多分
お前のスイート・ラブが俺を救うって知っとるよ
俺達は多分失ったり、もしくは何か得たりする
だからここにはけっして再びいない
あけっぴろげにして、登っていくべ
そう、気楽にやろうぜ

まあ、俺は道を転がり走ってる 俺の神様ってやつを葬り去るために
やっかいごとだらけの世界をゲットするために
俺のお面をぶっ飛ばしてくれる恋人を探して、まあ見つけるのは大変やっかいだけんども
気楽にいこうぜ 気楽によ
あんまり自分の車輪の音をうならせないで
車輪はあんたを狂わせる
おいでベイビー、何も言うな多分
お前のスイート・ラブが俺を救うって知っとるよ おおお
おう気楽に出来たわ
俺ちゃお気楽さん
なんてね

明らかにならず者イーグルス寄りに訳してしまったわ。これが「俺」を「僕」にして「お前」を「君」にして、ですますにしますとジャクソンさんヴァージョンになるかも。
うーん、どちらが作ったか難解だー。
ジャクソンさんが歌うと呪いが、失礼、怨念が、失礼、呪縛がかかります。青春の。全然気楽になんか出来ません。から気楽にしたいよーって。メイビー。
ドイツで生まれすぐNYに移ってLAに行ったブラウン氏。イーグルス・フライさんはデトロイト人、育ったのはミシガン、他のメンバーも相方ヘンリーさんはテキサス人ですか、それが本場に御上りして本場で本場カントリーロック・キャリア持ちの憧れ、バーニーさん、マイズナー氏とバンド作ったてか。
都会人は病んでるとこいやってゆうほど見ちゃうから。そう簡単にお気楽出来ん。LAのど真ん中バンドは皆病気持ちの部分有り。どっか。
対して、外様気分のイーグルス、それに憧れているけど、半分「何気取りやがって」って気持ちもあったんじゃないかー。ないかー。
そんなん気楽にやりゃいーじゃん。みたいな。半分投げやり。
それともおっかないLA入城に対して、自分を鼓舞したんか。
自分のお面を付けてるのがジャクソン氏、人様に向かってお面を付けてるのがイーグルス。
二つの歌は、二つの顔を持ちます。
それで
次のシングルは
「ウイッチー・ウーマン〜魔女のささやき」
ドン・ヘンリー氏歌唱、バーニーさんとの共作の生粋イーグルス曲。
驚くことにこちらは最高位9位で、テイク・イット・イージーより上位だ。まあ、その時のチャートの按配もあるからどっちが売れたとかはわかりませんけど。印象としてはアルバム内で光る曲だよな。名曲だけど地味だし。
歌詞かな。

カラスの黒髪 ルビーの唇
火花が散ります 彼女の指パッチンで
夜の木霊の声
彼女は無限飛行の休み無きスピリット
うーうー、奥様は魔女、じゃなくて魔女みたいなひと
飛んでるとーこを御覧なさい
うーうー、魔女なひと 目にはお月様持ってます

彼女は僕をあの夜すっかりメロメロにして
踊ります 影になり 火の光浴びて
もひとつの部屋ではキチガイ笑い
狂気の世界へ行ってたわ 銀のお匙持って
うーうー、魔女なひと
飛んでるとーこを御覧なさい
うーうー、魔女なひと 目にはお月様持ってます

はいさ 僕は君が恋人欲しがってるの知ってるよ
お兄さんに紹介してちょーだい 彼女は悪魔の寝床で寝ています
色んな噂があるけれど 誰かは地下です
彼女は夜にあなたをロッおック!
君の肌が赤くなるまで
うーうー、魔女なひと
飛んでるとーこを御覧なさい
うーうー、魔女なひと 目にはお月様持ってます

何かこー、あまり考えて無いでしょ(ばく)。いいのかこれで。いいのか。彼女自慢〜。
スカしてません、イーグルス。

3曲目のカットは
ピースフル・イージー・フィーリング
最高位22位。イージー・シリーズ第2弾。ああ、西海岸。の曲を作ったのはLAの新進SSW、ジャック・テンプチンさん。
後にファンキー・キングスでブレーク・・・はしなかったけど、活躍・・・はしなかったけど、名盤ものした方です。
ご本人ももちろん歌う人。ただしアメリカン筋肉な歌い方でして、えー、やはり呪いがかかっている。
カバーしてすっかり軽やかに。その辺り、70’sバーズなバンド、イーグルスさすがだ。鷹だ。

僕は君のキラキライヤリングがキラキラしてるのが好き
君の肌にぴったし とても茶色こんがりな
で、僕は君と眠りたい 今夜砂漠でさ
周りには何億もの星がいっぱい
だって僕ちん平和で穏やかな気持ちです
君だってそうでしょ わかってるよん
だって僕は既に地上に仁王立ち

で、僕はづっと昔にわかってました
女の人がどれほどすげーかってこと
ああ、でも彼女てば君をどこにも連れていくことが出来ん
君はもうどうやって行くか知らないんだから
だって僕ちん平和で穏やかな気持ちです
君だってそうでしょ わかってるよん
だって僕は既に地上に仁王立ち

このフィーリングを僕はゲット 僕は多分君を知っている
恋人かな 友達かな
でもこの声は囁きを続け 僕の片方の耳に 言います
僕は君に二度と会うことは無いかもな
だって僕ちん平和で穏やかな気持ちです
君だってそうでしょ わかってるよん
だって僕は既に地上に仁王立ち

だって僕ちん平和で穏やかな気持ちです
君だってそうでしょ わかってるよん
だって僕は既に地上に仁王立ち

こんな歌ですがよろしく。
キメの「だって僕は既に地上に仁王立ち〜'cause I'm already standing on the ground」ってとこが素敵です。
きっと腰に手を当ててます。裸でコーヒー牛乳だったりして。
歌う方も何でここで仁王立ちなんだって思ってたらなおおかしい。あはは。
アメリカ人は歌詞をあまり気にしないとたしかヘビメタさんでマーティさんが申してましたが
頷いてしまった。
そうかと思えば、歌詞を物凄く気にするバンドになります、イーグルス。
この按配がどーもよくわからんで。
いいのか。そうゆうときはそうゆう時だって身を任せれば。

試聴はここで

7/24(月)
木枯らしモントローズ
cover
Warner Brothers Presents...Montrose
Montrose
1975

シリーズ「直球野郎一本勝負」

*モントローズ!!LAメタルの親、祖父、ご先祖様〜。
しかしてハード・ロック!。今宵カリフォルニア日劇で上演されまするは

ワーナー・ブラザース提供「モントローズ」

ロッキー・ホラー・ショーと2本立です。
明日は「原子怪獣現る」との2本立。

怪獣好き怪獣ジャケ即死人にとってはグリフォンの「鷲頭、獅子胴の怪獣」、

イングウェイ・マルムスティーンちゃんの「トリロジー」
と共に見た瞬間買ってしまう代物です。画風がまた素敵。推定身長4m25cmの怪獣さん。何であんたはそんなカッコしてるの金髪さん。古城に向かう謎の馬車。浪漫だ。さらにジャケ下にはワーナー・ブラザース”レコード”プレゼンツってご丁寧にも「レコード」に四角で囲みが。バカだねえ(^0^)。裏を返せば街角で演奏のバンドさん。その服装のセンスと風情がアメリカーンだ。一応何となくペアルック?キンキラのロンドン・グラムと正反対だけんど、これはこれで美ををビビビと感じるわ。
フランケンシュタインの頃の美味しいエドガー・ウインター・グループでピッカリ光った後、すぐさま72年に己バンドを結成、このアルバムは75年、3枚目のアルバムとなります。目玉歌手サミー・ヘイガーさんが抜けてボブ・ジェイムスちゃん加入後の最初の一発。えええ、ボブ・ジェイムスてばあのフージョンの??とか焦るも別人28号。ヤングでチャーミングな歌手だよ。
実は実は白状してしまうと、サミーさん時代のモントズは苦手でして・・・何故かつうとサミーさんが・・・苦手でして・・別に恨みとかはないんすが、歌上手過ぎ、ギターも上手い、で、聞くとこによると商売も上手らしくお金持ちてばさ、くー、悔しいわー。出来過ぎ君とは無縁の世界に生きる小生沈没。なんてー情け無い理由の他にどうも体重458km身長2m半のお相撲さんがぬおって立ち上がってそのまま寄り切りみたいな、要は言いがかりなんすが、そんな訳で。
ところがばってん、ボブ君と来たら、情け無いんです。声は細いしさ。しかし一生懸命歌うさ。チャーミングさん。
皆さん、今の世の中全て何もかんも飽きてますって空気漂ってませんか?プロレスも(ああ新日本)あかんくなったし、あれほど流行ってたK1、プライドもあれだし、ワールドカップも終わったし、プロ野球、相撲(相撲は面白くなって来たよ)、内部の方々は一生懸命だけど、なんかなーって。音楽もしかり。既にやることはやったつう雰囲気で、残るは文句言うとかヒョーロンするとかそんな感じで。
果たして、やり尽くしてしまったのでしょうか?
否。ここに答えがあります。
既にハードロック?古いんじゃないのー?って雰囲気が漂っていた75年のゴリゴリハードロック。
キーワードはギャグ、大真面目一生懸命と何よりチャーミングだな。高見盛の時代。朝青龍は偉大な横綱で、そのチャーミング獲得してます。小力のマネを取組後インタビューでやるなんて只者じゃ無し。
ネタはだから新しく無いよ。ツェッペリンの子供達だ。ファンク臭いをたっぷしのハード。その道ロックが好きな連中がみんなで力を合わせて完成させていったのがこの頃のハードロックだ。美味しいたらありゃしない。当時は、な訳で売れなかったけど関係ござらん。
ほれこの通り21世紀にも残ってます。
そりゃ同じようにハードロックやtってても古臭ーいて感じるものもあるのは当然だけんど、この盤がフレッシュ!なのは前述のチャーミング&一途&ユーモアが全編溢れてるからじゃないかと思います。
シングルは1曲目の
マリアッチ
それだととてもハードロックとは思えんので邦題は
デーモン・クイーン
おおお、テクノかーと仰天する高速シャッフルでぶっ飛ばす。
歌詞は

あの娘はパワーマシーンのデーモン・クイーン
はいさ、彼女は俺をメクラにさせる
俺は叫ぶよ あの娘のパワーで ほら
あの娘はアホぽんで 俺の好みじゃないけれど

俺らはノコノコ、後を付いていきます、はいついていきます
ほどなく彼女は神話と伝説の存在になるわいな
つづく

と、こんな感じでロック美学究極の歌詞。アメリカーンなハードで悪いかー文句あっかーをキュートにやるの。
爽快な曲連発のあげくクライマックスはラストの
ブラック・トレイン
うおーと叫ぶ。バーンもの。
肝心なのはグダグダ言ってないで自分でワンダフルって信じるものをひたすら作る演るってことだな。
結果は音として残る。何よりも。

曲目等詳細

試聴はここで

7/25(火)
ママったらファンキー
cover
Your Mama Won't Like Me
Suzi Quatro
1975

シリーズ「Glam!」

*夏の大変身大会〜〜〜。ばふ。
スージー甘金さん・・じゃなくて
スージー・クワトロさんの1975年問題作
ママのファンキー・ロックンロール
アルバム第3弾。表題曲は完璧シングルね。
そのシングルしか知らず、長いことアルバム聴きたくてその出現を待ってました。
出たーーー。
と思ったらCDでも出てたのねえ。しかも次のと2in1てか。半分中古LPで買っちゃったじゃないか。残りは・・・意地で待つか。コックニー・レベルのやさしくスマイルのカバー聴きてー。
取り乱してしまいました。
何が問題作かとゆうと、日本盤シングルのコピー文に書いて有ります。
「ロックンロールの君もファンキーなあなたもこれにはビックリ!アイドル・スージー嬢がぶっ放す強烈な大ファンキー・ナンバー!!!」
まさしくビックリマーク3つのビックリ。75年ですからグラムは終焉を迎えてます。その時グラムの女王スージーさんはどうしたか。
ギターの温厚レン・ターキーさんと日本髪&着物で結婚式。ああ、幸せ。
とばかりも言っておられず鬼の人生RAKありゃ苦もありゃレーベル、RAKレーベルの鬼社長ミッキー・モスト氏から
働けーっ!
んなこと言ったってグラム終わっちゃいましたわどうしましょ、と毎度お世話になりますニッキー・チン&マイク・チャップマン馬鹿歌作り神様二人と相談しました。
「そりゃも、時代はファンキーだろ、ふぁんきふぁんき」
「えー、マジっすか?」
「マジす」
とばかりに作りました。
ジャケット製作担当にはこの話、伝わっておりません。思いっきり従来通りのイメージで製作。
やられたのは日本のファン英国のファン、で、東芝EMI。
「わー、スウジーだー。きゃんざきゃんキャンキャンキャン。」と聴いてみたら
「マジすか。レコード間違って入ってませんか?」
いやー、まさか全編ファンクだとは思いませんでした、私も。
1曲目の「もちょっとチュウしたいよちょビット」から、クラビネット鳴り響き、くわくわくわくわ、けこーってニワトリ・ファンキーリフのギター、高らかに鳴るブラスです。このブラス隊は英国の誇るファンキー集団ゴンザレスからの出張隊だ。
ここだけの話すが、リズム・セクション他も、このゴンザレス隊がやってるかと思い。
だって、いきなしロックンロール・グラムやってたバンドの連中が、こんなファンク出来るかー。
しかも馬鹿ウマ。
ギターだけは夫ターキーさんに弾かせてあげて。じゃなきゃ歌わんとクアトロさん言ったでしょうからきっとターキーさん。
すげーのはチャップマン=チンの二人だな。いきなし作風180度変えても変わらぬキャッチー大名曲を続々と。
で、すげーのはスージー=ターキー夫婦。大活躍です。A面2曲B面4曲作って、これがまー、チニチャプと混ざって違和感無し。
そりゃま一日の長はあちらにありますけんど、愛の力てばえらいこっちゃ。
歌もはまってます。もともとソウル・シティ、デトロイトの方だもんな。今回はシャウトのみならず引きも充分、歌の人思う存分。

3曲目「パラライズド」は、これがリトル・フィート!!。まいった。こんなんやられたら。
4曲目「プリズナー・オブ・ユア・イマジネーション」は超低重心ファンクから10ccへはたまたリンジー・ディ・ポール嬢へ。
それで
ママのファンキー・ロックンロール
に突入。
日本盤LPには、あまりにも焦った東芝さん解説付いておらず。わかりません出来ませんと誰からも断られたか。
しかし訳はスージーさんと言ったらこの方、落流 鳥さん(いまだに読み方わからず)が担当してます。
私はこの方の訳には到底勝てません。すんません天才の転載させてもらいます。怒んないでね。

袖もないよ あたいの服
襟もとなんて胸の上よ
あたい、行く先々で見つめられちゃうの

ジーンズだって身体にピッタリ
一晩中でも遊んじゃう
あたいを愛の戯れの相手にすれば
あなたはきっと”あたいは最高”と気付くはずよ

だっていまのあたいの勝手気ままなお仕事は
いい、愛の戯れ、売って歩くこと

おかげで遊びまわるのそのうちに、あたいのこの名も
ずい分と悪くいわれてるよう、でもいいの
いまはそんなことは忘れて、たまらないのよ
あなたのその刺激、もっともっと欲しいのよ

家に行こうなんていい出したらイヤ
あたいがあなたのお母さんにどうして
一体どうして気に入られるはずがあって
イヤよ、イヤよ、家には連れていかないで

つづく

えー、言っておきますけどこれはチニチャプさんが作った曲す。担当のバンド連中が離れていくのも頷ける鬼恥ずかしい歌詞。さらに拍車をかける鳥さんの訳ったら。各所文字上部に強調・・・(点)ルビ付、「愛の戯れ」の上には「チェックチュ」ってふってあるよ。
後半嫁姑問題に突入します。いきなし。
ファンクだからなあ。スケベはいたしかたなしか。
名曲だけど全英最高位31位。みんなびっくりしてるうちに時が経っちゃった。
75年つうたらビー・ジーズのジャイブ・トーキンの年ですから。アメリカで大プロモートしたら爆発したんじゃないかー。
シングルだけでなくアルバム丸ごと。
イメージ付いてるし、ファンクがまだ苦手だったイギリスでコケちゃったてのはまことに惜しいよ。早過ぎたよ。

チニチャプさんもこれだけでファンクはあかんと、コロっとウエストコースト・サウンドにまたまた変身しちゃう。
そんなー、途中でなげられてもって後半B面は夫婦で頑張った感有り。メロウにもファンク・ブルースも挑戦。
唯一のカバー「フィーバー」はボビー・ブランド氏レイ・チャールズ氏はてはフリップ&イーノまでやってるR&Bの名曲。それをばプチ・スティーリー・ダンで迫ります。
ラストの「マイケル」だけはこれまた謎のワルツ・トラッド。自分達で作っておきながら、さすがにトラッドだけは我慢出来ーんと狂気のシャウトするスージーさん。
狭間に生まれた奇跡の名盤だ。
今こそ聴かんでいざいざー。

曲目等詳細

試聴はここで

7/26(水)
ギランギラン太陽に
cover
Child in Time
Ian Gillan Band
1976

シリーズ「直球野郎一本勝負」

*夏の大変身大会〜〜〜。ぶぼーーー。
まさかここでこの音楽に出会うとは。絶句。
チャイルド・イン・タイム
イアン・ギラン・バンド
1973年7月に黄金のディープ・パープル第2期から脱退、何と音楽界から引退しよとホテル経営始めたのだと。しかあし、虫が騒ぐよ音楽屋の虫。1976年に再び立ち上がり、まずはウォーミングアップ、デモ・テープ製作を始めたところ、完成品がそりゃもうとんでもな出来だったもんで、そのままデビュー、そのメンツがそのままイアン・ギラン・バンドになったとゆう、まーけっこう行き当たりばったりなお話で。
売るつもりが無かった音楽、さあ本音が見えるぞ、
うしし。
と聴いたのが実は先週なのだ。30周年目じゃないか。第2期パープルつうたら神々しく両手を腰に当ててどーだーの世界。何よりも一番の思い出はお金持ちのお友達の家で(土地成金)どでかいステレオ装置音量ばんばんでライブ・イン・ジャパンを聞き、
「うおー、スピーカーのウーファーがべこべこ動いてるぞ。これがロックか。」が中学生成り立ての時。
清き少年の心に深きトラウマを残した。がはは。
その後、脱退したと聞き、イアン・ギラン・バンドなるもので再登場した時は、「何〜、チャイド・イン・タイム?やっぱしあの時の栄光なのかー?」などと思い、レコード評を見ると、何かもごもごと歯切れ悪く、どうやらハードロックじゃないらしい、みんながっかり。みたいな。
その後来日もし、パープルの曲やる時だけウケてるとか、これまたよくわからん。
すっかりアメリカンなTOP40学生及びリトル・フィート&オーリアンズ&ザ・バンドな学生になっていた私には相当遠い存在に見えました。
はい。
21世紀入りまして、再びアナログ生活に2/3入ったところ、見かける見かけるIGBの中古盤。しかも安い。平均価格300円クラス。何度買おうとしたことか。そのたんびに他の候補に座を奪われ落選。
先週、何を思ったか、店から、いや、天からから声がして・・・「これをお買い、これをお買い」、ついに我が家に来ただよ。
正直、あまり期待せずかけたらまー。実況中継です。

1 Lay Me Down
・・・どんすかたんどんすかたんと鳴り響くファンキー・ビート。こ、これは・・ツェッペリンでは無いか。歌は「ぎゃあああ」、確かにギランさんだわ。で、ヒャーヒャー、オルガン。勢い余ってはみ出しております。口開けたまま終わる。

2 You Make Me Feel So Good
・・・ブッシュの奥から鳴っておりますチャカポコ打楽器群。で、唸り出すはスライド・ギター。こ、これはリトル・フィートではないか。歌は「んごー、うぎぎぎ、ああああああ」、確かにギランさんだわ。フィート・サウンドとイアン・ギランさん。全く整合性無い世界が目の前で展開。しかもどうゆう訳か整合しとる訳で。再び口開いたまま。

3 Shame
・・・こうなると冗談じゃありません。再びスライド・ギター。再びファンク。再びニュー・オリンズ周辺。再びフィート(くどい)。このギターは一体誰?まさかローウェルさんがお忍びでってクレジット見ると、れん・フェンウィック氏。???元スペンサー・デイビス・グループの方らしい。

4 My Baby Loves Me
・・・うおー、またフィートだ。こちらは切れ優先で丁度「タイム・ラブズ・アヒーロー」の頃の。全員一丸のダイナマイト・ファンクで、ちゃかぽこりん打楽器全編で。カウベルつうより木魚ぽこぽこ。そうゆう音が鳴ってる音楽に悪いものなし。

5 Down the Road
・・・タイトルからして・・・フィートじゃん。つうかこれはミーターズだ。アラン・トゥーサン父さん製作の湿り気とまったく同じな湿り気たっぷしなバラード。この頃になりますともう誰がやってるか関係無く、ただもう音にやられる。10ccのあの持続コーラス風シンセもあったり。

んーーー、これは何つうか、ハード・ロック方面しか聞いて無い方が聞いたらそりゃ目が点だろな。逆にフィートのファンがこれと出会う確率はそりゃもう低し。
仕方がありません。売るつもりが無かったんですから。

B面に行きます。
6 Child in Time
・・・問題のあの曲だ。どーなってるんだろ。・・・・・・・あはははは。チャイルド・イン・タイムだ。そりゃ当たり前だけんども。
アーバンです。田舎のスティーリー・ダン「ディーコン・ブルース」。サンタナさんたなも入ってる。
最初はねえ、あのイメージひきづるだけ引きずってますから、あっちに聞こえるんですけど、何回目かにいきなしブレーク。こっちが正規だと思わせるじゃないか。このギター・ソロがまた。まるであっちヴァージョン聴いたことが無い連中がやっているようです。
あの「あーーーーあーーーーああああ」もちゃんとあります。

7 Let It Slide
・・・ラストです。B面には2曲しか入ってないつう。なかなか始まりません。ぼかぼか風の中で太鼓叩いておるわ。
おー来た来た。「スライドしようぜい」。ってしてる。
トドメです。リトル・フィート。確信犯で。エレピの音色からコードの響きから、何から何まで、「アメイジング」から「ラスト・レコード・アルバム」にかけての音楽漬物だった頃の。
まいった。ツボです。大つぼ。

1974年頃だったか。伝説のワーナー・ブラザース・ミュージック・ショー英国ツアー。フィートがイギリス登場でそりゃもう、えらい騒ぎだったらしい。特にミュージシャンの間では。まあ、あの頃のフィートったらそりゃ凄かったから・・当然だろうけど。
それがこちらでこの形でお目見えするとは。

改めてパーソネルを見る。製作はロジャー・グローバー氏。緩みを許さぬロックな方。
ベースは・・・なにーー?ジョン・グスタフスンさんって。あのロクシー・ミュージックのぶるんぶるんベーシスト。こんなベースも弾くのかー。
と仰天し通し。
そして愛聴盤となりの。もう毎日聴いてます。相当得した気分。
CDはとゆうと・・・90年にCD化されてるのか。今は、何いいい、アマゾンさん、中古で7604円&16800円とな。
アンソロジーでも何曲か聴ける模様。
えー、前述の通り、リトル・フィート&ニュー・オリンズ・ファンク・ファンの方でまだだった場合は、騙されたと思って・・・・
アナログ探して下さい。プレーヤー買いなおしてもトントンの値段です。

ところでイアン・ギラン・バンド。この後、どうなるんだろう。ちょっと不吉な予感もいたしますが(^0^)、有ったら迷わず買ってみます。
楽しみだで。色んな意味で。

曲目等詳細

7/27(木)
求めている
cover
Canterbury
Diamond Head
1983

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*今週も”週刊ほんとにもうヘヴィメタって何なのサ”の時間がやってましりました。
担当はワーキングプアの山です。
特集は、ほぼ一月ぶり、前回は6月20日に出現したダイアモンド・ヘッド。今回は83年の3rdアルバム、
その名も

カンタベリー

カンタベリーといやあ、そりゃもうグレイとピンクの美しい場所で変拍子のプログレ天使達がキャラヴァン隊になってるとこだでや。何でまたNWOBHMの伝説バンド、デーヤモンドヘッドがー。出身地を改めて調べてみました。イングランドのStourbridge。さー何て読むんだ。ストアブリッジかな。確かに南だ。カンタベリー。
76年に結成、81年に自主制作盤でデビュー後、これだけのバンドをほっとくわきゃあねえ。声がかかりました英国MCA。大メジャーだ。早速
アルバム「Borrowed Time」製作リリース。それが82年10月。最高位24位。当時何がヒットしてたかとゆうとカルチャー・クラブ「ドユウ・リアリ・ホント・ハートミー」、バウハウス「ジギースターダスト」、テイアーズ・フォー・フィアーズ、マリ・ウイルソンと悶える人は悶え狂っちゃう強力ラインナップす。あ、それと何故かビートルズ「ラブ・ミー・ドゥ」。
こんな中、アルバムで24位まで到達したんだから相当なものだと思うのですけど、MCAさん満足しなかったらしく、もっと売れるもの作れって圧力かかったらしい。作れって言ってもねえ。突進リフ番長青春暗黒まっしぐらなDHにそれ言われても。
バンド内、多分揉めに揉めたようで、ベースさんとドラムスさんが退団してしまいました。
残るはヴォーカルのシーン・ハリス氏、そしてギターのブライアン・タトラー氏の二人に。
曲作りの中心人物達のみ残る。けっこうあるパターン。だけんどもメタル・バンドでこうなるのはあまり聞きません。
この形態でこの当時で思い出すのがアソシエイツ。実際佇まいが似てる。このカンタベリーでは。
アルバム・チャート最高位32位。83年9月。
ちなみにこの月のシングル・チャートベスト10は
1 UB40 Red Red Wine
2 Culture Club Karma Chameleon
3 Peabo Bryson & Roberta Flack Tonight I Celebrate My Love
4 Genesis Mama
5 Madness Wings Of A Dove
6 Paul Young Come Back And Stay
7 Rod Stewart What Am I Gonna Do
8 Ryan Paris Dolce Vita
9 Modern Romance Walking In The Rain
10 Big Country Chance
メタルのメの字もねえよ。一段落かえNWOBHM。なことは無いかと思うんだが、前後に確かに無いよ、メタルバンド。
な中、32位だったら相当なものだと思うのですが、これでクビになったか、それとも力尽きたか、バンドは一旦解散してしまったそうです。
復活はその後、メタリカによるおかげの時。
その憂愁の美「カンタベリー」。
あっと驚く夏の大変身盤。
びっくりしたなもう。1曲目「メイキン・ミュージック」からギターの音が歪んでいません。ディストーション抜きのメタル・バンドってあるのかえ。さらに何とも軽やか。あれほど怨念満点の人たちがどうしたんだ。しかもファンク風味。
2曲目、シングルとなった「アウト・オブ・フェイズ」はさらに軽やかで、生ギターで歌い始め、モノクローム・セットかー。ネオアコかー。
好きじゃないかワシ。
しかし多分これをもって当時のメタル・ファンは多分メジャーで売らんがために日和った、軟弱になった、はては魂を売ったとスズメがキュンキュン(伝染んです)鳴いたと想像します。
だけんどもよう、こちとらその頃はニュー・ウエイブ人だったんで、そなこと幸いにしてあまりこだわり無し。
ジャンル抜きで良ければいいじゃないか。形ではねえぞ。
実際、先に進み、さらに繰り返し聴くほどに、
来る。
何ら変わらぬ、青春悶え突進音楽。
変拍子ばんばん、哀愁のメロ健在。何も大げさにしなくてもこの音を出せる境地に到達したか。
スリリングだー。3曲目キングメーカー。
5曲目トゥ・ザ・デヴィルになるともう正体隠すことも出来ず、あのダイアモンド・ヘッド24カラットに。
B面となる6曲目からはさらに悶え増大。ギターの影にU2有り。
真似したと言っちゃえば身もフタもないよ。逆にあれだけビッグになる可能性もボタンがうまくかかってたら有ったかも。
それだけのバンド、音楽です。
ただ、変拍子かーー。どうしてもやっちゃうからなあ。あまりヒット曲で変拍子は聴いたことねえ。プログレと認知されれば別だけど。
ジャンルの壁って思ったより厚い。思い込みも伴う。
8.はそのU2色が一番濃い「アイ・ニード・ユア・ラブ」。何故ヒットしなかったのだろう。MCAの責任です。きっぱり。
なのに裏ジャケで、そのMCAの担当者にに感謝の言葉載せてる。直接担当の方は相当努力されたのだろうかと。わからんちんは上だな。いつの時代も。
さてラストはタイトル曲
カンタベリー。
ピアノの調べに載せて、ちょっとクイーン思い出す美曲バラードです。
何を歌っているのだろう。

祝福され立っている我 彼は恐怖の中
失望をどうぞ
抜かれた4本の刀、王に誓う
彼らは意思を共にし
殉教、死ぬために
おお、風となり殉教、身を現れ 血と共に
カンタベリーで おお カンタベリーにて
彼女は己を悪としながらも決着を選ぶ
古きカンタベリーを破壊する疫病のように
その証人となっておくれ
ここに鳴るコード、そは歴史を作り出す
おーミステリー
彼らは言う「ヤツを打ちのめせ」
「やつを打ちのめすのだ」
彼の闘争はすみやかにフランスまで波及し 誰の心に響いたのであろうか
カンタベリーの人々を苦難に陥れるために
霊妙な大聖堂
そなたの声 そはカンタベリーの声
つづく

後半はミドル・シャッフルでハードに転換します。古代史メタル!
あまり意味はわからんが(^0^)。
80’sに売れそうも無いことだけはわかったりして。
んでもハマったのだ。確かだ。

曲目等詳細

試聴はここで

7/28(金)
蠍動物園
cover
Animal Magnetism
Scorpions
1980/5

シリーズ「週刊スコーピオンズ」

*週刊蠍動物園日報は今日発売しました。
特集は1980年生誕のアルバム
アニマル・マグネチズム
です。
訳さば”動物って磁石みたいに引き付けられて大好き”さ。
邦題は「電獣」。「でんけもの」じゃなくて「でんじゅう」。電獣無休ですからスコさんたち。
さー、ジャケだ。欧州ジャケ発禁委員会の会長が待ち受けてるぞ。
「何?スコーピオンズの新譜が出た?白金、発禁。見なくてもわかるわい。」
「あのーそれが今回はちょと様子が違うんです。」
「ん?ちょっと見せてみろ。何だこれは何見上げてるんだこの人は?。うーんと、裏見てみるか。
ぎゃっ。
発禁発禁はっきんーー。」
と見事今回も発禁。ただし表と同じならいいよってお達しが出て表裏同じジャケ。オチが無いとわからーん。
ま、前回ラブドライブよりはいいわな
祝、ついに前作で英国アルバム・チャート入り見事初登場入りいたしました。最高位36位だ。いえー。
シングル「Is There Anybody There / Another Piece Of Meat」もリャン面でヒット、最高位39位。いえー。
それにしても初ヒットがレゲエだなんて。れげー。
そんなこともあり、考えたね。毎度ジャケ発禁じゃまずいぜよって。ヒプノシスしすのぴすさんたちにお願いしました。
ちょいと手加減してくださいって。
してくれました。考えネタで。
前作発表後、79年5月すぐに来日です「日本のファン大好きでーすイッヒ。」マイケルさんも一緒つう噂流れるもそれは無し。
8月から初の全米ツアー。蠍ついに大陸上陸。
12月に初のベスト、「蠍団伝説」発表。
全く休まず5月にはこの8枚目「電獣」発売。そして全米ツアー、全英ツアーと。うおー、すげー体力です。
いよいよ本格ブレークの時来る。
全英で最高位23位となりーの、全米でもチャートに初登場、最高位52位。祝。いえー。
この地味なアルバムで(^_^;)。
MASA伊藤氏に「ブラックアウト」LP解説で「今までのスコーピオンズはライブの勢いをスタジオ盤で出せないでいたうんぬん」と書かれてしもうた、この盤のことだろう。
たしかに、あっしも若かりし頃なら「御意」とメタルゴッド申されることにうなずき申すが、しかああし、今は逆らわさせて貰おうぞ。
最高です。愛聴盤です。
この何て言いますか、まったりしてます、80’sとは思えんです。例えればリトル・フィート「ディキシー・チキン」とかファンタスティック・マックとかスティーブ・ミラー・バンドの鷲の祈りとか、そうゆう。言うも言われぬじわじわじわじわじわじわじわじわてさ。
後にも先にもこの空気はこのアルバムだけになるだけに愛おしさも増すってもの。
さあ
今回歌わせて貰いますは、シングル
メイク・イット・リアル
ちょっと、ちょっぴりポリス思い出すお調子者歌だ。
歌います。

君は自分の気持ちを信じなさい
だってそいつはいつも本当のことだから
どこでそれが君を捕まえたとしても、それは君によるもの
感じるままにすることだけが君にとって正しいんだよ

もし君が人生をキチガイみたいなギャンブルだと思ってしまっても
君のサイコロを振りなよ チャンスを掴むんだ
違った面からそれを見ることになるでしょう
で、君はダンスに混じることも出来るようになる

リアルにしよう、ファンタジーじゃなくて
ファンタジー
リアルにしよう、ファンタジーじゃなくて
ファンタジー おいえ

君は今までにこっそり隠してる望みが何かあったかい?
きっとそれはほんとうのことになるよ 知らないのかい
今がその時だ 車輪が回りだすとき
君の人生が開かれていくのだ

君が知ってるようにいつだって善とか悪とかはある
ごまかすことなく、それを自分で選ぶんだ
心を開いて けっして些細なことと思わず
捜し求めるべき新しいでっかい世界があるんだ

リアルにしよう、ファンタジーじゃなくて
ファンタジー
リアルにしよう、ファンタジーじゃなくて
ファンタジー おいえ

まー、何ていつも素敵な歌詞でしょう。これがスコーピオンズ。いつも生活の隣にいるんだよな。
音楽は確かに、浮世のウサを晴らす現実逃避の役目もあるけど、終わっちゃたらまた泣く生活に戻るてば、それじゃ悲しいす。
蠍さんたちは、終わっちゃった後も力強く応援してくれる。おいえー。

今回も鉄壁のメンバーです。マイケル弟は去って、ヤプス君大活躍の始まり。
そして
6曲目にはドラムのハーマンさんの単独作が登場
フォーリン・イン・ラブ
これがまたピッタシのいかしたハード・ナンバーで。ブラヴォー。
8曲目、謎の魅力曲
ズー
ミディアム・スロー・ブギー。30年後も変身を遂げながら成長していくことになります。
そしてラストはタイトル曲。1stを思い出すダークさ。
何を歌ってるんだろう。気になる。

君は僕をめろめろに
君をほしい それだけが俺のすること
君は僕をもうすっかりめろめろに
君をほしー それだけが俺はしたい

メイクをラブしてくれや今
ぶったおれるまでしてくれや
つづく

やば。とんでもないスケベ歌だなや。
とゆうことでジャケにつながったところで
いかがですか?電獣。
最初の一枚でも・・・OK。これではまれば底無し沼です。毎度です。

曲目等詳細

試聴はここで

7/29(土)
私はいってます
cover
So into You
Atlanta Rhythm Section
1977/2

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
ソー・イントゥ・ユー
アトランタ・リズム・セクション
1977年2月4週37位エントリー、最高位7位に登りつめた、ああ、これこそ完璧だ曲です。
ARSはその名の通りアトランタ本拠地のサザンなロック・バンド、結成は1970年、しかしてそのブレークはこの曲から。苦節7年、いざパンク流行前、いざカリフォルニア旅館ヒット直前でとことん発酵したサウンドを。デビュー当時からライバルのレーナード・スキナードとは違って不思議な雰囲気のバンドでサザン勢では外道な存在だったかも。でもど真ん中かも。
最初のヒットは74年にありました。アルバムThird Annual Pipe Dreamからの
ドラヴィル
本拠地、出身地のお歌。最高位35位で2週だけTOP40エントリーした。もう既にすっかりARSでして、ただまだうんにゃこれはレイドバックだサザンだって言えます。だって歌詞が

ドラヴィル〜、大都会の中、田舎にちょいとタッチ
ドラヴィル〜、大したとこじゃない でもそれは故郷

おいらの友達は言う ニュー・ヨークに行った方がいいんじゃねえか
ニュー・ヨークはいいわ でもそこはドラヴィルじゃない
毎晩、おいらはバリバリの音楽を作ってる
でさ、最高のヤツラがおるんよ ドラヴィルには
いえー、へいへい

んだんだ。
だもんでニュー・ヨークには行かなかっただよ。しかし夜な夜なアトランタの夜に出没して夜の帝王となるの。
そしたら3年後にはこうなっちゃった。
どうゆう訳かムード・サザン歌謡に。
夜の世界は万国共通です。大人にゃ。
初めて聴いたのは無論ラジオの全米TOP40でして、その時の印象も「これはムード歌謡だよー」。だけんど週を追うごとにその魅力に抗えなく夢中に。もしかしてじゃ俺ムード歌謡が好きなんじゃ無いかーっ!ってアイム・ア・ロッカーの少年の心を惑わす。不逞の輩だ。
親父と見事なりました今ではまるで抵抗無く言えます。ムード歌謡が好きだ。レコ買うまでは行かないけれど。ははは。
でもこれらを安く中古で発見したら買っちゃうかもしれません。
「ムード歌謡全曲集」
「ムードコーラス全曲集」
「魅惑のカクテル・ナイト~ムード・コーラスをあなたに~ 」
「GOLDEN☆BEST ~ 内山田洋とクールファイブ」
やば。クールファイブは昔から好きだったのだ。東京ロマンチカも。だってさ、モノクローム・セット入ってるじゃん。ああ東京砂漠。
ジャケ定番はシャンペン・グラスのようです。ARSの次回ブレーク・アルバムのタイトルが「シャンペン・グラス」。じゃないや「シャンペン。ジャム」。
その梅宮辰つぁんな魅力に参ってしまったのは当時様々な方面におったらしく、あの近田春夫氏も「ロキシーの夜」ってシングルはこのARSに相当入れ込んで作ったらしい。らしいというのはいまだに聴いたことないからですけんど。
実はソー・イントゥ・ユー、このシングル盤を日本盤、米盤その他で見たことがありません。で、ジャケ絵探したんだけどこれが見つからない。もしかして相当レアなのか。出たら250円って気もするが(^0^)。見つからないなら作るしかないってことで上のジャケは作らせて貰いました。
ご容赦。
さて、その魅力。口でも文でも踊りでも説明することが、これまた難しいすよ。ただ試聴していただければ一発で、はい。イントロから衝撃的です。背中に戦慄のエレピ群。軽〜いファンクに乗せてあのロニー・ハモンド氏のダルなヴォーカル。複数のギターのちゃらんこリズム。間奏では夜のチュンチュンすずめ達のツイン・リード・ギター。何よりもこのまたーりとした音色。後半の悶え狂うギターソロはもう鶴岡先生の師事したかと思うくらいでごじゃります。
歌詞はどーでしょー。やばい予感が。エロ入ってるんじゃないかー。


あなたが部屋に入って来たとき
揺れる気持ち ヴードゥーがやって来た
あなたのその姿に私は囚われ
でもあなたの目から私の目はそらすことなど出来ず
今や無情にただここで立ち尽くすのみ
私の中に入ってきてください お願い

私入ってます とってもあなたに
私、他には何も考えられません
私入ってます
他には何も考えられません

どんな風になってしまうのか思う
私が私の横であなたといるときはいつも
それはもう素敵 ご存じないか
あなたの頭の天辺からつま先まで
あなたを愛でよう とことんとことん
私入るあなたに あなた入る私に 私はいるあなたに ひゅー

ギタあ

私はいってます
私入ってます うううーううううーうううう

あなたが部屋に入って来たとき
揺れる気持ち ヴードゥーがやって来た
あなたのその姿に私は囚われ
でもあなたの目から私の目はそらすことなど出来ず
今や無情にただここで立ち尽くすのみ
私の中に入ってきてください お願い

私入ってます
他には何も得ることなど出来ません
私入ってます
他には何も得ることなど出来ません
のののー カマンベイビ
私入ってます
聞きなベイビー
俺を狂わせてくれおお
私入ってます
これが愛だよあなたへの
カマンベイビ
私入ってます
入ってますてばさ

ああギタア

凄いね。放送禁止ものです。めくるめく愛の世界をあなたに。
特に「Me into you, you into me, me into you」のキメのとこやばいです。実況中継じゃ無いんだから。何のだ(^0^)。
だからもう
大人にゃ。

試聴はここで

7/30(日)
最初の一太刀
cover
The First Cut Is the Deepest
Rod Stewart

1977/2


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングル」は
ハーフ・ライヴ!
マイケル・シェンカー・グループ
です。
初のMSGシングルとして1980年10月3日にリリースされたとゆう。とゆうって歯切れ悪し。とゆうのもこの前後のシェンカーさんのスケジュールてば、信じられぬほどごった返しでございます。
ベスト盤「英雄伝説」LPに付いてます年表によりますと
80年1月→MSG結成したもののお酒とオクスリでぶっ倒れリハ中止、病院で地獄のリハビリ。
4月→ソロ・アルバムを計画。
5月→録音開始。
8月→コージー・パウエルさん合流。ツアーのみの参加約束だったらしい。
8月21日→アルバム「帰ってきたフライング・アロウ」発売。
9月21日→全英ツアー開始。
10月3日→ツアー終了。で、同日このシングル発売。
って、書いてます。A面の「暗い方が姉ちゃん」じゃ無かった「クライ・フォー・ザ・ネーション」はスタジオ版なんで、うんうんと理解出来まするけど、B面収録の2曲は、アームド・アンド・レディ、イントゥ・ザ・アリーナ、9月25日のハマースミス・オデオン、9月30日のアポロ・シアターのライブで、どっちがどっちだかわかりませんが、多分アームドがハマースミスで、アリーナがアポロなんでしょうが、あーた、3日後に発売って・・・可能なんでしょうかーーーー!!。何もそんなに急がなくても。その後すぐ11月下旬からアメリカ公演だってんで、プロモートに必要だったのか。で、結局、そのツアーは「失敗に終わる」って悲しい記述あり。「ハーフ・ライブ」のライナーはもちろん(^0^)MASA伊藤氏が書いてます。全米ツアーの最終公演12月22日のロス・カントリー・クラブのライブを見たそうで、詳細なルポ掲載。それによりますと一番受けてたのは何と鍵盤のポール・レイモンド氏だったそう。元UFOってことで。曲もMSG新曲はさっぱし駄目で、UFO時代のが拍手大だったらしい。それほどUFO人気あったのかー。レインボーも米公演失敗ってことでコージーさんも受けない。て、アメリカの民、音楽が染み込むまで時間がかかります。って結論になる。それ以外はちょっと理解しがたし。

いくら初めて聴くって言ったってこれほどの曲、演奏を聴いてピンとこねえってのはよう。

マイケルさんもショックだったと思います。終盤からまたビール飲み始めたらしい。

このシングル、30cm45回転であります。オリジナルもそうだったかは知らーん。80’s序盤に大流行だったこの形態、アナログ盤の究極の音質が味わえる。只でさえこの時期の録音はアナログ技術の完成期で、やたら音質がいいのばっか。覚えてませんか。CD出ハナの頃、けっこう音ショボイなって思ったこと。そりゃこれ経験してたから。大体が30cm盤はリミックス・ロング・ヴァージョンで、7cmと違います、あれやこれややってますってのが多かった。すげーと思ったものも有り、こりゃ竜頭蛇尾だなてのも多し。このハーフ・ライヴは発想逆転、出来立てホヤホヤのを何もいぢらず。特徴は音に立体感有り。奥行き有り。会場の奥の壁が見えそう。単純にレコード溝の巾が広いってえらいことだ。ステレオ幅も広し。若い人は嘘だろうとか思うかもしれんが。ほんとだってば。まーDJとかやってる人はいやとゆうほど感じてるからあれほどレコード売り場でDJご用達アナログがあるんだろうけど。CDでこの感触を味わえるのは・・・・ライノのビル・イングロット氏がリマスターに関わってるのとかぐらいで、滅多にありません。

この「ハーフ・ライヴ!」のB面は日本盤「神〜帰ってきたフライング・アロウ」の最後にボートラで収録されてます。わたしゃ、それはアナログしか持ってないんで確認出来ず。はたしてこの音が再現されているのでしょうか?

それにつけてもオヤツはカール、この凄まじい演奏です。あのコージーさん独特のスネアが壊れそうで、コントの金だらいみたいな音になってますバシャバシャスネア音、絡むマイケル氏のVの轟音。その理由は21世紀後の俺みたいなファンでもわかり過ぎるほどわかる。

イントゥ・ジ・アリーナ、いつ聴いても同じメロを律儀にやってる。さすがジャーマン人。己の編み出したメロは唯一無比、これは歌だの信念有りと見た。かつてザ・バンドのライブを見たミック・ジャガー氏が、「あいつらはライブでレコードの再現をやっている。」と発言したと申す。これ、我が国に伝わるや、悪口と取られ伝わりましたが、実は褒め言葉であったのだ。変えることが出来ないほど究極の歌を作ったってこと。
それでも生です。寿司職人は毎日マグロを握り、しかしそのマグロは毎日同じであり同じであらず。
同じであり同じであるは巨大チェーン店の味。それ以上期待せずに人は喰いに行く。
しかして同じであり同じであらずのモノホンはえらい違いだで。喰うほうも気合入り、エネルギーもいるぞ。もちろん金も(^0^)。
音楽はその点、その両方が同じ値段だ。これほど最高のものがありましょうか。
耳が求むれば、同じ値段で廻らない寿司が喰えるぞ。
喰いましょう。

曲目等詳細

試聴はここで

7/31(月)

cover
The Best of Booker T. & the MG's
Booker T. & The MG's
1968/11

シリーズ「ブラック道」

*梅雨明けしてデフレが終わって物価高になるのか。それはNGです。しかっしこのバンドは最高です。

ザ・ベスト・オブ・ブッカーT&MG’S

アメリカ南部テネシー州メンフィスで1962年に産湯を使い、スタックス・レコードの1stハウス・バンドとして、あのオーティス・レディング大将、そしてサム&デイブ等々、60’sソウルのど真ん中を疾走いたしたウルトラさん達。
メンバーは
親分のブッカーT・ジョーンズ黒、弾くは鍵盤。
スティーブ・クロッパー白、弾くはギター。
ルイス・スタインバーグ、後にドナルド・ダック・ダン白、弾くはベース。
アル・ジャクソン黒、叩くはドラムスの4聖人。
ダンさんだけはウルトラセブン。
バックバンドとしてのみならず己自身でもインストで多数ヒット有り。その数々のナイス・チューンを集めた最初のベスト盤がこのレコード、もちCDも有り。

1曲目は勿論、昭和を通過した人ならアート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーズの「モーニン」と並んで、知らない人も知っている、知っている人はもう知ってる「完璧シングル」

グリーン・オニオンズ

長ネギ〜〜〜。何故長ネギつうお題にしたのか長年謎。誰か教えてくれ。しかしこの長ネギの美味さ、半端では無い。バンドのデビュー・シングルとして1962年に出しましたら、あっとゆうまに黒チャート1位、POPチャートでも3位。イギリスでもその筋、モッドな方々の間で大ショーックを与えたとゆう。実際チャートに上がったのは何故か1979年で最高位7位って、変な国だよ。
あのジョージー・フェイム氏はクラブにて演奏活動中、客のアメリカ黒米兵にこの45回転盤を貰い、聴くやいなや、オルガンを買いに行ったつう、それくらいえらいこっちゃ。
ロックの原点のでっかい一つでもある。終着駅でも。
まずリフ。リフがど真ん中。そしてヒップ&クール。何よりも簡潔。誰でもコピーしてすぐ出来ます。もちろんこうゆう味になることは紙一重でかなわんのですが。とにかく出来てそこから出発出来る。
まーオルガンのフレーズ、音色のグルーヴィなことと言ったら、エア・ギターならぬエア・オルガンしたくなるよ。
クロッパー氏のギターも凄い。なるべく弾きたく無いっすとばかりの魔の、間ギター。
ぎょろりん ぎゅわ ぺ べぼー
って。一つ一つの音のでかさ、インパクトてばさ。速弾き練習した人の世界観を根底から覆しちゃったらどうするの。
イングウエイの丸虫君なんか、逆に到底我慢出来ずにこのプレイは出来ません。
それで、ふと考えるとこの曲は、ジャズなんだろうか、ソウルはソウルだが、4ビートだもんな。
まー、何だか知らんが出来ちゃった。んなことどーでもいいから踊りなさいてなもんだ。はい。
その空気は続くスーパー曲群にも引き継がれます。
おお、このリフはあれだ。ああ思い出せない。これはあれだ。ああ、思い出せない、の連続。
昭和と60年代の空気てこうだったよな。
ひと時でも運んでくれます。
まだ、生まれてなかった方々には未来にもなる。
メビウスの輪のように再びここに立ち戻り、全く違う方向に向かってくれること希望いたします。

親父な私はスパイ大作戦、ディック・トレーシー、ナポソロとか思い出しちゃって。
たまらん。凄い引力だ。何回聴いても。

曲目等詳細

試聴はここで