8/1(金)
Fog on the Tyne
Lindisfarne
1971
シリーズ「パブロック部」
やば。廃盤危機アルバムです。やば。地味です。やば。キャリアが長くてアルバムやたら出ています。やば。ジャンルがはっきりしません。とやば印雨あられのバンド、リンディスファーンの2ndアルバム。代表曲の1.「街角で会いましょう」入り。腰の座ったイギリスン・アメリカン音楽をやり続けている人たちです。つうても何のこっちゃわかりませんが、アメリカ・アーシー音楽が好きで同時に自分達の英国トラッドも好きでも正直にやってしまいましたのバンドなの。キンクスの「マスウエル・ヒルビリーズ」やビートルズの「バン・バン・マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」を思い出していただければ。やたら鼻のでかいアラン・ハルとゆう人が中心で地道にパブをサーキット、地元のヒーローとなっているそうです。全然構えてなくて偉くなくてただただ音楽をやり続けてる。このアルバムも「街角で〜」で瞳孔がさーっと開くものの後はもう地味。しかーしあーた5回も続けて表裏聴いて御覧下さいまし。飽きるどころかやっと曲が覚えられて[(^o^)]もう好きになっちゃってはまっちゃって転がっちゃって大変大変。他のも強烈に聴きたくなるとゆう非常にお得なアルバムなのです。こうゆうのはやはりでかい声で言って上げたい。「名盤です。」めいばんです。今も現役バリバリだそうで頑張れリンディスファーン。私で良ければ応援させておくれ。
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8/2(土)
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
the Beatles
1967/6/1
シリーズ「トルズを聴こう」
ついにここまで来てしまったか。スタジオにいるとほっとするとゆう4人が初めて思い切り5ヶ月あまりの時間をかけて作った盤。この頃既にペット・サウンズやザッパ・フリークアウト、ライカ・ローリンストーンなどが有った訳でそれらを横目で見ながらもうやりたいこと有り過ぎて困っちゃったんじゃないかな。そのアイデアを実現する為に湯水のようにテープを使い、フランジャーやベースを直に卓に突っ込むダイレクト・ボックスを開発させたり4トラックMTRじゃ足りなくて2台を同期させる技術まで考案させたり、趣味が音楽の4人は大成功してお金と立場の使い方を最も知ってた訳でほんま偉いぞ。で、ここに来て本領発揮はプロデューサーのジョージ・マーティン爺。楽譜も読めるは編曲も出来るは編集も出来るはのスーパー社員がピーター・セラーズとのお笑いアルバムなどで経験した何でも有り経験がここで生きた、4人のアイデアを面白がってどんどん実現させちゃうこの御仁がいなかったらラバーソウル後の彼らのアルバムは全然違ったものになっていただろうなあ。この世の不思議な巡り合わせに驚くばかりです。で、世界初のコンセプト・アルバムと呼ばれて何だか凄いことになってしまったこの盤ですが、突っかからせていただけばこれまたポールちゃんの思い付きでこれは面白かろうとでっちあげた訳で深いこと考えずにそれに乗って面白いよーと楽しめばよかろうと。はい。それを言えば今までの彼らのアルバムは一つ一つ見事にテーマと特徴が有った自然コンセプトアルバムだったよー。毎回聴こうとするたびにドキドキしちゃうアルバムですが聴き出すとあっとゆうまに終わっちゃって困っちゃう。私の一番は「ア・デイ・イン・ア・ライフ」でポールちゃんのズンタずんたも大好きです。ミスター・カイトも実は一番。しかしまあここまで短期間に大変貌しちゃうと正直なとこ付いていけないようと言ってるトルズ・ファンも多かったろうなあ。後から自然に受け入れる方が変な構え方が無くて良いかもとか思ったりします。
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8/3(日)
Black and Blue
The Rolling Stones
1976/4/20
シリーズ「石」
ついにミック・テイラーがやめてしまったストーンズ、来るべき"継続”ストーンズにふさわしいギタリスト探求行脚のさなか録音されたア
ルバムがこれです。イッツ・オンリー〜セッションを通じてロン・ウッドにラブ・コールを送ったものの義理人情ミュージシャンの彼にフェイセズがあるからと辞退されてここでは彼はまだ全面参加では無し、キャンド・ヒートのハーヴィー・マンデルとあの”キャッチ・ザ・ファイアー”ウエイン・パーキンスがギターで助っ人参加です。新メンバーに候補に上がった中にはウイルコ・ジョンソンやライ・クーダー、クリス・スペディング、ミック・ロンソン他がいたようでこれはこれでどきどきしちゃうよ俺。さてこのアルバム、テーマはファンクとレゲとサザン・ソウルか。それにそってこれまでに比べてアレンジが随分すっきりしてタイトさ満点。悪意の部分が抜けて好々爺の道に向かって無垢な表情がかわいいな。神様にやっと勘弁して貰って人間になれました。強烈なファンク・ビートに貢献はパーカッションのオリー・E・ブラウンさん、ペコポンタイコが気持ち良いなあ。ホット・スタッフはオハイオ・プレーヤーズを意識したそうだとか。なるほどー。レゲはもうこの頃キースさんが夢中だったようでチェリ・オ・ベイベはもう楽しくてしょうがない様子が手に取るように。オリジナルと瓜二つでファン気質がキューティーじゃわ。ヘイ・ネグリータもレゲだなーとずっと思ってたんですけどロンさんはストーンズでファンクを意識したらしくてそ言われるとそうだなあ。スロウの2曲が強力です。今までと違う優しさ感じるのですけど。皆さんはどうかな。愚か者の涙ではついにやったねミックちゃんのエレピの方がホプキンス氏の生ピより印象に残るフレーズを。プレストン氏の鼻歌がそのまま曲になったようなメロディは良いよ良いよと笑って許してる歯欠け笑顔が見えるようで楽しい。で最後のクレージーママ。曲名もさることながらキース&ミックだけのギターがこれぞストーンズでやっぱ捨て曲無し。ははは。大好きです。
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8/4(月)
Strange Boutique
The Monochrome Set
1979
シリーズ「新波倶楽部」
80年代も早々に颯爽と現れた英国ポップ・バンド、モノクローム・セットの稀代の1st。ラフトレードでのシングル諸作が関係者を騒然とさせたか見事ヴァージン傘下のディンディスク・レーベルと契約、期待に違わぬこの名作を届けてくれました。プロデューサーはNWの申し子、ボブ・サージャント、ザ・ビート1stで湿り気が有りながらも切れ抜群のサウンドを決めてくれた人、ここでもリバーブ少な目ながら不思議な奥行きを感じさせる音を。ドンガドンガと東宝怪獣映画南方部族モスラに祈るを彷彿とさせるビートの己リメーク「モノクロームセット」で始まります。意識したのかせぬのかこのビート、当時流行のブルンディ・ビートとシンクロ、奇しくも同じ時期米国で登場のフィーリーズとゆう江戸ギター・バンドとライヴァルとなりお互いしのぎは全然削らなかった。ははは。もとい。以下もう息をも付かせぬ名曲攻撃でなんじゃらほいと買った人間を狂喜乱舞させることに。嫌味にならない程度にハイセンス、想像力をビンビンかきたてられる箱庭フランス、花のパーリーの夜の人間模様が眼前のスクリーンにシネラマで。白黒なんだけど何故か色が見えるぞ。後半何とゆうタイトルじゃ唯一弾き語りソング「グッバイ・ジョー」にちらっと遊園地メリーゴーランド音なんて入れられた日にゃ、わたしゃどうしたらええの。悶絶。なんてこたあ無い4ピース・ギターバンドでこれだけ出来るとは、まったく驚きです。20数年たった今でも新鮮さは何も衰えは無く、この加山雄三海岸モンマルトル鼻詰まりバンドに今日もまたやられちゃう私。悪いことは言いません。これが駄目ならろっくすやめます。やめないけど[(^o^)]。
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8/5(火)
Dub Side of the Moon
Easy Star All-Stars
2003/2/18
シリーズ「れげ」
ピンク・フロイドのメガ・ヒット・プログレ・アルバム「狂気」をまるごとレゲ・カバーしたアルバムです。イージースターレーベル所属ミュージシャンの総力を結集した力作。私自身90’s以降のレゲエ・シーンを追っかけていなかったので演奏してる人ほとんど知らないんですけどこれには驚いたわあ。初めは笑いながら聴いていたんですけど次第にマジになっちゃって感動してしまった。フロイドのメンバーが聴いたらやっぱ顔青くなったりして。レゲっちゅうのは発生した時点から欧米ヒットのカバーは大得意、あの天下無敵の快感リズムかぶせて別物命を吹き込んできました。その伝統があるけん、これも半端じゃありません。メインの構成、メロディなどは本家とまったく同じながら効果音部分にはことごとくリズムをかぶせてさらにダブ処理、トゥースティングかませてボケーとしながら聴くしかなかったピロリロリン部分も踊りながら聴けちゃいます。シーンから離れてたんでどんなに変わっているかなあと思ったんですけどある意味レゲ界も成熟したんだなあ、ここで基本となってるのは70’s80’sレゲとまったく変わりなし。タイムはリー・ペリー・マナー、他ではレボリューショナリーズなどのダブ最盛期の音を彷彿とさせてくれます。攻撃的なとこはとれて余裕の楽しさだ。あのトタン屋根スタジオ思い出すことも無くなったな。ビルできっと作ってるんだね。大抵の人は入手したしましたらマネー聴いてみると思うんですけど、それがまた原曲とほぼ同じ。ははは。と思っちゃうくらいレゲがはまってる。さらにこのアルバムってああメロディ良かったんだなあって。歌だけじゃなくサックスのフレーズ、スキャットも含めて再認識です。際物じゃないよ。70年代に魔法の鍋に入れてたやつが煮込まれて煮込まれてボワワーンと我々の前に。おまけにはダブ・カバーしたやつのさらにダブ・ヴァージョンが入ってます。これもまたレゲのお約束。ダブってB面芸術だからなー。これ聴いて怒っちゃうフロイド・ファンとはお友達になりたくなかったりして。
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8/6(水)
The Harder They Come
Sound Track
1972
シリーズ「れげ」
ボブ・マーリーと共にレゲを一躍世界的にしたジャメイカ映画のサントラです。言ってみれば彼の地のATG映画。田舎から出て来た若者が運命に翻弄されて。ただ背景の社会が日本と比べられないほどハード。ギラギラしたエナジー充満なのだ。収録曲はレゲエがレゲエとして形作られた最初期の名曲ばかり。トタン屋根と隙間風のスタジオの世界です。主演のジミー・クリフはレゲエの中ではラスタ臭を感じさせない人でカリブぽい臭いも最も感じる人、最初に世界に挑戦した人でもあるか。その彼の「本当に望むなら手に入れることが出来る。」で始まりますが、そうはうまくいかないってのがこの映画のテーマです。何を望むのかってのがまた重要なんだわな。きっと。空気のような2曲目を挟んでの「リバーズ・オブ・バビロン」。ボニーMのカバーでヒットしました。これが原曲だー。「メニー・リバーズ・トゥ・クロス」。リンダ・ロンシタッドがカバーしました。これが原曲だー。別にレゲエうんぬん言わなくても結構の名バラードだと思います。続けてメイタルズ。ジャメイカきっての野獣派。オーティス・レディングに影響された極暑い歌は実はこれも彼の地では異色。「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」。キース・リチャーズがソロ名義で確かシングル出したなあ。これが原曲だー。いまだにケツから熱いものがこみ上げてくるぞい。「ジョニー・トゥー・バッド」。クラッシュの曲みたいですが[(^o^)]UB4Oがカバー。これが原曲だー。これがジェメイカーの普通のレゲだぞ。これまで好きになっちゃったらもうズブズブだ。「007」。デスモンド・デッカーはレゲエ以前のスカ・ロックステディ期から活躍の人。「イスラエルちゃん」って曲が大ヒット。日本でもシングル出たらしい。これはタモリの空耳アワー「西武園〜」で有名。これが原曲だー。「プレッシャー・ドロップ」。題名からして強烈なメイタルズの曲。中身も、わー押しつぶされる。それはおめーだおめーだおめーのことだぞっていきなり指刺されて始まります。脅かされてドキドキするもう大好きな曲。クラッシュがカバーしてます。これが原曲だー。クラッシュ、さすがにナチュラル野人にはかなわず。「シッティング・イン・リンボ」。盤間違えたかしらと思わないでぇ。のボニー・レイットが歌ったらぴったしだけどジェリー・ガルシア、ネヴィル・ブラザース、ジョン・セバスチャンがカバー。これが原曲だー。そして2曲のリプライズで噛み締めてください。今何が起こったのかを。
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8/7(木)
Crime of the Century
Supertrampk
1974
シリーズ「英国ポップ探検隊」
朝食バンド、スーパートランプの初ブレーク作品がこの3作目「世紀の犯罪」です。70年にデビューして2作のアルバムを出すも見事に大コケ、3年あまりの研鑽の時を経ての再スタート。中心人物のホジソン氏、リック氏以外のメンバーが入れ替わってます。プロデューサーはケン・スコット、ボイのスペース・オディティ、エルトンのホンキーシャトウのエンジニア。英国センス親方だ。それにしても前2作の月並み辰巳な言い方で言えばダイヤの原石状態だったものがいきなりのこの完成度、驚くべきことです。剣道特訓、ボクシング特訓、雪山でぶらさげた5円玉目指して投げ込み、座禅など血のにじむような修行をしたのかしら。正に開眼です。ヴォーカルはリック氏とホジソン氏、男ぽいゴツゴツしたやつと女々しい泣き節とゆうロックバンド黄金組合せ。他にこのタイプとしてはファイアフォールがいたな。その他にいたか。ははは。あ、小沢君がいた。3曲目の「貝殻のひとりごと」で既に後年の大成功が約束された例のサウンドが登場。甘くなり過ぎない泣きで一緒に泣きます。2人の頑張りもさることながら新メンバーも力ももちろん大きくてカチッとささえるリズムセクション、それとラッパ担当のジョン氏、この人の演奏が効いてます。ちょっとジャズぽいとこがこのバンドをプログレから外していくー。そうです、この当時このサウンドはプログレなのかしらポップなのかしら何なのかしらとジャンルが重要だったロック・シーンで一人孤独状態に。大ブレークすることなく、ま、さすがにこの完成度ですから支える人はちゃんと支えるとゆう感じでしばらく頑張ることとなります。私は来日時のNHKヤング・ミュージックショー見てやられました。見つけたら律儀にちゃんと音楽をやるこれこそ英国バンド、スーパートランプ。このアルバムは30年経ってもまったく古くなることはありません。スティーリーダンが英国で生まれたらこうなっていたかな。いきなりここで幻想の摩天楼ですけど。朝食からのファンの人ここまでさかのぼって損は御座いませんのことよ。ほんとだよ。
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8/8(金)
Public Image
Public Image Ltd.
1978/12
シリーズ「新波倶楽部」
セックス・ピストルズを破壊したジョニー・ロットンが素顔のニュー・キャラ、ジョン・ライドンとなって蘇りしPILの1stです。発表当時はそりゃ評判が悪かったこと。やれ地味だーやれ自己満足だー何をやりたいのかわからないなどと何がやりたいのかわからないのはおめーの方だろうがと突っ込みたくなるようなレビューばかりだったような。そりゃまーわからんでもない訳でピストルズの言ってみればエンターテイメント・プロレスの世界から一転してのUWF格闘技世界、しかも延々とグラウンド・レスリングで逆エビ固めで絞りつくすような音群の連続ですから。パッと聴いて目立つとこが無い分頭に???マークが点灯する可能性有りかも。現在の評価はいかがなのかさっぱりわかりませぬが少なくとも私は昔よりも大いに楽しんでます。と言っても「パブリック・イメージ」や「アナリサ」なんかのシングル・カットされたおお一発で聴いてかっこいいぞピストルズみたいだーなんぞ言って何て軟弱な私。ははは。ま確かに次のメタルボックスのように一発で変てこって訳ではございませんが落ち着いて聴いてみるともう既にあのPIL。レヴィンさんはウキャキャウキャキャ・ギター全開だし、ジャーさんはドゴーンブオーン、よくまあこんだけ濃い人たちが集ったもんだ。類は友を呼ぶ、朱に交われば赤くなるかいな。ほっといて好きにやったらこうなったみたいに聴こえるので地味原因はもしかしてドラムのジム・ウォーカーさん?。いやそんなことはあるまいこれはこれからの破壊活動の為の本部作りか練りに練った悪巧みの第一歩かなどと勘ぐり推理してしまう挙句の果てに何時までも聴いちゃって飽きもせずの。妙な基本アルバムだぜ。しょっちゅう聴いてくつろぐ盤では絶対にありませんがたまに聴いて脳細胞の筋肉増強に使用しましょう。ちょっと待て。けっこうくつろいでたりして。けけけ。
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8/9(土)
Magical Mystery Tour
the Beatles
1967/11/27
シリーズ「トルズを聴こう」
デヴュー以来彼らを支えてきたマネージャーのブライアン・エプスタインの死後、自らの力で頑張ろうとポールが提案、英国TV映画として放送されたもののサントラ、英国ではEPとしてリリースされたものにシングルを加えた米盤仕様がアルバムとして一般的なものとなっております。もービートルズ・メロディ天国。ポールさん八面六臂の中、ジョンちゃん必殺クロスカウンター、ジョージ君やっぱりいるぞ、リンゴ氏かっこいいぞスネア、エプスタイン職人ハサミ冴え渡る聴き始めたらあっとゆうまの一枚です。わたしゃ後期の中では一番好きだー。映画は当時は訳わかんなーいと評判今一だったとゆうことですがこれまた大好き。さすがモンティパイソンを生んだ国の住人。ユーモア抜群のとこがビートルズの魅力でもあるな。好きな場面はジョンちゃんがスコップでスパゲティをニタニタしながら盛ってるシーン、ボンゾドッグ登場のジョンちゃんニタニタしながらのストリップ小屋シーン。何かニタニタシーンばっか[(^o^)]。アルバムではどれが一番なんて言えないくらいの素敵曲ばかりですが「フライング」。彼らただ一曲のインストですか。理由は言いようがありませんが好きでねぇ。「ベイビ・ユア・リッチマン」のぶっ飛んでる感じもいかすぜ。ポールさん、「ヨア・マザー・シュッド・ノウ」。ああ、このポールはどこに行ってしまったのかあ。なんて言ったら怒られるか。ジョンちゃんの「ストロベリー〜」はそりゃもう。空耳アワーで見て以来「ホモ・バー」って聴こえてきちゃってちょっと困っています。えんやとっとの「わたしゃセイウチ」は場面も素敵でしたねえ。「愛こそはすべて」は例の衛星中継フィルムが印象にありましてあら入ってたのなんてとぼけたこと聴くたびに言っておりますが、よくまあこんな無茶苦茶な曲作れるもんだ。しかも美しいからなあ。なんて褒めまくりの、解体前ビートルズの融合の素晴らしさを天下に示した最高ポップ・アルバムです。
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8/10(日)
Love You Live
The Rolling Stones
1977/9/23
シリーズ「石」
フェイセズのロン・ウッドが参加してのお披露目はこの素敵喰えつきジャケのLP2枚組アルバムとなりました。これはもーよく聴いたぞう。本格的にストーンズにはまったのはこの盤のおかげです。イッツ・オンリイ・ロックンロール宣言をしたストーンズにとってロン・ウッドって正に人を得た人選。世界に誇る2大ラフ・ギタリストが揃ったのだから、もうチームワークで2つのギターがくんづほぐれつが出来ます。さあ人生は祭モードだ。とゆうとことでザ・バンドのライブを見て「なーんだレコードと同じじゃん。」と横須賀言葉で言ったミックさんの俺らはこれじゃいのライブならでは演奏テンコ盛りだぞ。リズムセクションが生きてる生きてる、かくかく長手足チャリーさんロボット・ドラムもビル・ワイマンさんのグルーヴィーベース、特にファンク曲ホオット・スタッフ、フィンガープリント・ファイルでのプレイはKOもの、チョッパーしないでぐるんぐるんと地を這いながらの高揚です。でで、さあ、このアルバムでのかっこいいなわあの根源は3面のエル・モカンボ・サイドでござい。ここへ来てのライブハウスでのブルース大会。大好きな曲をとことん楽しんで、こっちも楽しいだよ。ミックさんのハープ、ミックさんのハープ。ででーボさんの曲を見事なレゲで。やーブルースもレゲも根は同じじゃないか食っちゃうぞ。ど真ん中を鷲掴みだから仮に黒い人たちと混ざってやってもこれは違和感などまったく無いでしょう。とゆうことを天下に示してのわしらストーンズ・サイドの4面。チャック氏に敬意を示してのイントロから駆け抜けるビューっと。ラスト曲シンパシー・フォー・ザ・デヴィルでとどめの祭り宣言。チャカポコ・ラテン・アレンジはツルッと一皮抜けてまた違うストーンズになったんじゃいこれからを見てみいの夢予告。わくわく。個人的にはこのアルバム、リトル・フィートの「コロンブス」、ジェントル・ジャイアントの「プレイイング・ザ・フール」と同時期不思議シンクロ・ライブ・アルバムと。つかんでつかんでの全開ライブ・アルバムがこのころ続出したのだ。ぜし3枚聴いてみて幸せしてください。
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8/11(月)
Spectrum
Billy Cobham
1973/3/14
シリーズ「FunX」
アメリカのつのだひろことビリーさんの74年年間チャート35位とゆう信じられない大ヒットアルバム。ビリーさんはジミ・ヘンドリクスのバンド・オブ・ジプシーズで有名人とは違います[(^o^)]。参加メンバーはヤン・ハマー、トミー・ボリン他。そうですこれはジェフ・ベック「ワイヤード」の3年目に既にピロパラポラリンやっていたのねアルバムなのです。ビリーさんの高速スットコスットコ8ビートに言われなきゃジェフさん?なんて思ってしまうトミさんの壮絶ギター、ヤンさんの例の派手派手シンセが大格闘技大会ー。パフパフパフ。これはドラマーのソロアルバムじゃけん、おめーらわかっとるかいのーなんて具合にもーダカストトンドベドベドベと叩きまくるもそんなことわたしら知らんけんのうともっと大きな音で応酬しちゃってるもんだからやかましいの何のって。ははは。ここまで遠慮なくやってくれると聴いてるこっちも熱くなっちゃってこのくそ暑いのに博多ラーメン味玉入り替え玉食券既に握りしめ状態で顔と首筋に玉の汗どわー状態です。73年ですからお洒落にすることなんぞもう眼中に無いどクロスオーバー時代。同時期にハービー・ハンコックの「ヘッド・ハンターズ」も全米ヒットちゅうストリート・ジャズ・ファンク華やかなりし頃の豪傑達の必殺技連発2.85カウントの嵐盤、皆さんもヤーとか言いながら聴いてみませんか。しかしトミーさん、かっこいいよう。
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8/12(火)
Low
David Bowie
1977
シリーズ「Glam!」
アメリカでソウル道を突き進んだボイちゃん、くりくりイーノ君と遊び始めて一路欧州ベルリンへ向かいました。くりくり君とのアルバム交換ですっかりジャーマン・ロック、クラスター、クラフトワーク、ノイ!などにはまってしまい新たなサウンド作りを目指します。世に言うベルリン三部作のここに始まり。ソウル道時代は多弁だった歌はここにぐっと寡黙となり、曲のサイズもコンパクトに。ファンク・エッセンスの柔らかさを残しながらも刺激的な音が一杯つまった曲がA面には目白押し、音で奏でる俳句のような簡潔な歌詞が返って歌の印象を強くしております。そして、爆音ドラム。昔から不思議だったこのボンハム君を彷彿とさせるこの強烈な音はいったい。80’sのゲート・ドラムを予言するようなこのドラム、シンセ・ドラムを重ねて音階をポルタメントで下げているように聴こえるが。A面はNWモダンポップの先駆け、第一号認定です。そして引っくり返したB面は一転水墨画のようなインストの連続。形だけ見るといかにもくりくり君の影響大ですが、味わいは確実に異なりボイちゃんの存在感でかいこと。ここでも少しだけ入るヴォーカルが効いてます。暗い暗いのイメージが先行のようですがそんなことは無いように感じますが。静謐の中に意欲有り。私には伊服部昭先生の映画中で静かな場面に流れる音楽を思い出させたりして。とにもかくにもわたくしのボイちゃん、ベスト・アルバム。何回聴こうが飽きることなくいついかなる場面でも音楽の楽しさを感じさせてくれる盤なのです。
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8/13(水)
Live
Donny Hathaway
1972
シリーズ「ソウル道」
世に名盤と呼ばれておりますソウルのライブ盤。でありますがこれほど肩の凝らないリラックスして聴けるものもあるまいのう。騒がないでひっそりと自分だけで聴いていたかったりして。ダニー・ハサウエイさん。70年代初期に2年あまり活躍、その後ぷっつりとシーンから離れて79年に早逝なさった方です。カーティス・メイフィールドに見出されてキング・カーティスの後見でアトコと契約、それまでのディープなソウル世界とは一味違った都市生活中流ブラックの自然な世界を歌ってニュー・ソウルの旗手と呼ばれました。同時に河岸にシンガーソングライター勢の台頭があった訳ですがこれに見事に対応したその天然味わいに両ソウル巨頭も黙っておけなかったんだろうなあ。この盤は4曲目までがLPのA面にあたりLAで録音、B面はNYで両者とも小さなクラブで。観客もゆったりくつろいで心底楽しんでてまっこと羨ましい。ダニーさんのニューソウルを高らかに宣言したかのようなエレピの渦巻きに煽られて蒼々たるメンバーのバックもグルーブ大大会であります。リズムはあのウイリー・ウイークス、EW&Fのフレッド・ホワイト、ギターはコーネル・デュプリー、フィル・アップ・チャーチ、プロデュースはジェリー・ウイクスラー、アリフ・マーディンですぞ、あーた名前を見ただけでどっかーんです。歌のスタイルは一言で言えないけど言えば[(^o^)]スティービー・ワンダーさんに似てるかも。あれほど癖が強くはありません。てゆうよりもこの人のこのスタイルがこの後に及ぼした影響は計り知れないものあり。ジャズとソウルのぐるぐる融合、正に探してたものはこれだったってんでスティービーさんもスティーリー・ダンさんも他のAOR準備隊も聴きまくったんだろなあなんて想像もしちゃうこの盤はあまりみんな名盤てゆうなよ俺だけで聴くんだからさあアルバム。ははは。
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8/14(木)
Damned Don't Cry
Visage
2000/10/23
シリーズ「新波倶楽部」
えー、軽薄な一枚をWANTED。はは。80’sにニューロマンティック運動ちゅうのがありましてパンク汚い運動が一段落した後、やっぱなあとゆうことで皆さん綺麗なおべべを着てお顔に色を付けましてあああ退屈っなどとつぶやいてみたくなる音楽をやっておりました。デュランデュラン、スパンダーバレイなどがそうですが、その中でこのヴィサージュとゆうバンドとゆうかユニットも中ブレークしました。率いるのはスティーブ・ストレンジとゆうお兄ちゃん。59年生まれだからあらわしの一つ上ね。名前からしてインチキくさいこの人がやった音楽は他のニュウロマ勢が範としたのと同様、ウルトラヴォックス・スタイルのテクノ。ただこの人が他と違うのは顔が広かったかレコード会社の力強大だったか、本物の人達にバックをつけてもらったとこ。元リッチ・キッズ、後ろウルトラヴォックスのミッジ・アーさん、ラスティ・イーガンさん、元マガジンのジョン・マクガフさん、デイブ・フォーミュラさん、バリー・アダムソンさん、そしてオリジナル・ウルトラヴォックス、ゲイリー・ニューマンのビリー・カリーさんとゆう蒼々たるその道の達人が演奏しております。が...やっておりますのはあくまでも御気楽ユーロ、音だって当時のペラペラだもんね。聴きものはそのインチキ臭いムードでござる。たまに物凄く聴きたくなる。貧乏して苦労した御大達は不器用ですからあくまでも本気の演奏、おおおとうなってしまう瞬間に音楽屋の意地を見たぞ。しかしまーそのような贅沢布陣でやってしまうのは「イン・ジ・イヤーー2525」。うわーこの曲をーー。怒涛のように現れて去って行った平成版(平成じゃないか[(^o^)])モンキーズのこのバンド、あまりに期間限定だったためにかえって今でも新鮮、曲も粒揃いで絢爛豪華なピコポコ・シンセの世界を今日の団欒に是非。
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8/15(金)
Running on Empty
Jackson Browne
1977
シリーズ「うえす塔こうす塔」
前作「プリテンダー」で悲痛な状況の中、静かに自分を見つめたジャクソンさん、そのアルバムの大ヒット、さらにはシングルのヒットによって必要とされてる自分と音楽の為にさらに前進を。ロードの旅に出ます。そのロードの中、ライブやリハーサル、ホテル、バス車中で録音された今の自分はこうですとゆうドキュメンタリー的アルバムがこれ。バックはジェイムス・テイラーでならしたダニー・コーチマーをはじめとするセクションの面々。さらにはデヴィッド”化け物”リンドレイ。コーラスにまさに旬のローズマリー・バトラー。ライブ・アルバムによくあるベスト・ヒット的なものでなく全曲初登場のものばかり。決意表明の表題曲と「ステイ」が大ヒットしました。なぜここまでこの時期に彼がこれほど支持されたか考えてみますと、もちろんイーグルスを初めとするウエストコースト勢のシーン的盛り上がりやランディ・ニューマン、ウォーレン・ジヴォンなどのSSWのブレーク作続出の背景があったとは思いますが何より70年代のアメリカの気分、もはや我々は何をしたら良いんだとゆう気持ちをJBに重ね合わせて一緒に悩んで一緒に元気になったからではないでしょうか。一つ一つの曲がけっして気張る事無く素直に響いてきます。これは今の日本の我々にとっても同じ。染みます。その気持ちを伝えるために良く練られた構成がこうゆうのが本当の意味でのコンセプト・アルバムでは無いかと。そして歌詞をかみ締めその背景を知れば知るほど味わいはまた格別に。それに寄り添うメロディはJB節最良のものばかり。リンドレイちゃんのラップ・スティールがうなるJB史上最強のライブバンド布陣のこのアルバム。彼にとっても僕たちにとっても忘れられない名盤だと思います。人間、いつまでも笑ってられないけどいつまでも泣いてられないんだよねえ。
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