今日の推薦盤一覧2003.3下 |
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3/16(日) 英国時代のロッドを改めて聴いていくと、いやー風味が良いねえと思いながらしょうも無い曲だなあと思ってしまう事もしばしばあったりして。で、アメリカについに渡りました。憧れの地にてこれしかないのトム・ダウド・プロデュース。1曲目からブッカーT&MG'Sのバックで嬉々として歌う姿が。何しろこのアルバム曲が良いです。演奏も今までとは明らかにクオリティが違う。凄いもんだ。さすらいのギタリスト、ピート・カーのプレイが全編さえ渡り惚れ惚れしちゃううちに聴き終わりますだ。 |
3/17(月) 2ndアルバムです。前作のマイケル・ダボの力を借りた試運転よりこれはもう本格始動、バックもすっかりフェイセス・モードでもうどっちのアルバムかわからない[(^o^)]。自分の資質を理解してカバーものに実力を発揮してます。初期の代表曲がいっぱい。曲のクオリティも抜群です。ロンさんのゆるゆるのスライドも聴けるし。ジャケもたまらんし。ちなみに2種類ありまして現在英盤はマンホール物なので日本盤が良いかと。「ガソリン・アレイ」などに強烈に感じる英国臭はトラッドが民謡だとするとこちらは演歌かいな。初期ならこの一枚。あえて言えばー。 |
3/18(火) |
3/19(水) |
3/20(木) スマイラー。ジャケは最高なんだがなー。どうも急ぎ働きで作った感有りでございます。けっこう荒っぽい。勢い有ったんで無理も無いが。サム・クック・メドレーはやっぱロッドじゃーなんだが。これを聴くと何故アメリカへ渡ったかよくわかります。俺だけが感じてるのかもしれんが。 で、「もい一回歌っとくれ、ロッド」。マーキュリー時代のベストです。まずジャケが最高。これ見ると愛情を持って作られたベストであることがひしひしと。A面がSlow Side、B面がFast Side。この選曲、順番がたまりません。み、見事じゃ。取り合えずこれ買っちゃうのも手ですが。多分これ聴くとそれぞれのアルバム欲しくなっちゃいます。中古アナログが激安で出回ってるので変形ジャケ入手のためCDと一緒にいかが。 |
3/21(金) |
3/22(土) |
3/23(日) この時期バンドを率いて来日、わしの2番目に行った外タレ・コンサート。楽しかったなー。 聴き心地の良さでは3本の指に入る作品だと思います。4本か。当時は友人に借りてさらっと聴いただけだったので忘れてたんだけど良いアルバムだったのね。本人が楽しそうにやってるが一番だわ、音楽は。 |
3/24(月) 冒頭のニック・ロウズ・スープの中の最後のチキンからしておおびっくりの変身振り。人間受けるとこんなに変わるものなのね。2.の「さあ食おう」の馬鹿馬鹿しさが嬉しくなってしまいます。このジョーク&エナジーがスティッフの真骨頂じゃ。 続いて登場のレックレス・エリック。新人なのですが、正にここでしか出て来れなかったパワーポップ・ノーティなキャラであります。何とイアン・デューリーさんがドラムで豪力POP曲を。「ラストダンスは私に」を巧妙にラットルズ。 アナログですと最後になりますラリー・ウォレスさん。ピンク・フェアリーズ、初期モータヘッドに在籍した方。初期哀愁のお約束コード進行、ブルンブルンベース、蝿も引っかかるだみ声。 ださい風貌と言うことで最初はソングライター契約だったちゅうエルビス・コステロさんがB面最初の登場。後の活動を彷彿とさせるようなバカラック・ナンバーと自身のことを歌いたかったか「奇跡の人」、新人だけに一番パンキッシュな空気を具現して当然目玉になってしまいました。 ラスト登場はイアン・デューリー&岩石塊衆の皆さん。凄い身近な歌詞ととんでもパフォーマンス。ファンクに活路を見出し、最後は全員揃ってのわかってるけど言わねばなるまいのセックス・ドラッグス&ロックンロール。 当時見ることが出来たこの時のフィルム。そりゃもう凄いもので冷やし中華の会と同じエナジーを感じた私はもうずるずるとこの世界にはまり込んでしまったのでありました。DVD発売を望む。 |
3/25(火) で、出来るだけ正体を暴くべく一つ一つ攻略に挑戦。 DISC 1 1.2.は記念すべき第一弾シングルA,B面。ハウス・プロデューサーのニック・ロウのもの。ビートルズみたいだけどキンクスみたいだけど結局ロウさん以外の何者でない世界。「さあ行ってみよー」で裏が「街の心」、レコード番号が「BUY1」、コンセプトばっちりの見事な始まりです。 3.はライブ・スティッフでめちゃかっこよかったラリー・ウイリスさんのピンク・フェアリーズ。高速ロッケンロー+パンク・スピリット。行間を読めちゅうてんのか。凶暴&キャッチー。 4.は米国生まれのギタリスト、ダニー・アードラーが結成したパブ・ロック・バンド。彼は10CCのグレアム・グールドマンとデモ作った経歴があるそうです。いきなり謎のニューオリンズ・ファンク。イモイんだかスーパーメロウだかわからん世界がパブそのもの。彼の容貌はコステロそっくりらしいがまだ写真もみたことが無いぞ。この曲はシングルB面。 5.は裏グラハム・パーカーだと思ってたタイラ・ギャング。元ダックス・デラックスのギタリスト。かなりやくざっぽい。いんちき米国音楽みたいでグー。 6.にして登場記念すべきパンク1stシングル、ダムド。ニックさんはこれを冗談だと思って作ったらしいが、おちょっくった感じが出てて正にパンクだぜ。今聴くと音は2.と同じだ。ニックさんの音だ。 7.は6.と対をなすこれもパンクを象徴するやる気無し路線の大王、リチャード・ヘル。やさぐれてよれてるこの間隔はルー・リードがさらに脱力の進化。退化かな。退化しちゃうってのもキーか。そりゃもういかしてます。 音を無くしちゃったのかBUY8のプラメット・エアラインズは飛ばされて、これは権利の関係かBUY9のモーターヘッドの1stシングル「ホワイト・ライン・フィーバー」も飛ばされてます。これは「バンチ・オブ・スティッフ」に入ってたんだけど、太陽に吠えろみたいな何時の時代なんだの、どハードロック。ヴァージョン違いが彼らの1stアルバムで聴けるけど勢いはこれに勝るもの無しなのだ。 8.は再び登場ダムド。ニートニートニートとのカップリング曲。「背中を突き刺すぞー」。時間はきっかり1分。これはわざとだな。以上に短いのもパンク。 9.はここで登場のエルビス・コステロ。デビュー・シングルで何故この地味な曲にしたのかなーと昔から不思議。「0未満」ちゅうタイトルも。否なところがあえての精神か。只者じゃない雰囲気は最高に出てる。 10。はなんでなんだのイギリス大賛歌。英国はこんなに偉いんだぞー偉人がいっぱいいるぞの曲。曲調はもちろんおちょくり風。作はイアン・デューリーでなるほど納得。プロデュースはデイブ・エドマンズ。こうゆうの録音してる時ってたのしいだろうなあ。 続く。 |
3/26(水) 11.は思いっきりスペクター・サウンドでびっくりします。しかも超高音でパイロット並に切れているとゆう。あまりのことに大笑い。オリジナルは58年のChantelsとゆうグループのドゥーワップ曲。これがまたあまりにも完コピなのでがはは。 12.は燃える青春パンク。哀愁のコード進行でもだえてる。突っ込むだけ突っ込んで帰って来れない2分半。ワン・コードじゃないんだけどなぁ。どうゆう意味だ? 13.はおなじみ初期コステロの代表曲。パンクでは反則の恋愛物。ただチャート物の場合ひたすら女々しいのが多いんですがこれは捨てられた男がお前は間違っている俺の目的は正しいと決然と言いはなつとゆう。強がりに聞こえないではないとこが男の悲しさよ。後のリンダ・ロンシタッドのカバーの方が現実味帯びて恐かったりしたりて。とにかくこの曲でおおこいつは只者じゃないなと。コステロ恐るべし。 続くBUY15は同じくコステロさんのレッド・シューズ/ミステリー・ダンスなので飛ばされてます。 14.はデイブさんによるチャック・ベリーのカバー。ほぼオリジナル通りなんですが、アレンジがこりゃまた何かテクノ。といってもシンセ使ってる訳では無いのですが。スライドもぎゅんぎゅん行ってるのにSFでかっこいいぞ。 15.花粉症鼻づまりジョン・レノンことレックレス・エリックさん登場。新人ながら驚愕のメロディメイカーぶりはコステロさんにけっして劣らず。ばかキャラに設定されたのが痛かったか。そこが良いんだけどねー。この曲は「小さかったころママに言われた。」で始まって「カリブの海は青い」だの広い世界へ飛び出すんだちゅう内容だと思うんだけどこれまたなんともとぼけてて、はい。パンクの中での非パンクぶりが何ともパンク。 16.このボックス・セットのハイライト!嘘です。「キル」。バンド名はなんだろう、「3人の偏執狂のかもめ」かしら。とにかく「殺してやる。俺は殺してやるって言ってんだー」です。嬉しくなるでしょー。もちろん長さは1分半。企画物かと思ったら73年から活動してて4枚もアルバム出してるほんまもんのバンド。2ndは「外宇宙から来たイタリア人」だって。 17.初期スティッフを代表するファンク曲。内田裕也も真っ青のロックンロールの定番セリフをファンクでやっちゃってしかもこのお惚けぶり。自己パロディかますとこがパンキーなんだわ。そんなに力むなよなーちゅうとこが最高です。 18.は17のB面。「私のポケット中のどんちゃん騒ぎ」とゆうタイトル。うわー詞を詳しく知りたい。お聴きの通りこりゃB面じゃなきゃ出来ない世界です。 BUY18はダムドの「問題児」。既に出てるので飛ばされたのかな。 19.ヨッツとゆうNWでは御馴染みの身近なとてもバンド名にはしそうに無い単語をバンド名にするとゆうバンド。思いっきりの愛の告白でセリフ入り。加山雄三だぞ。下らないオルガン音が素敵。 20.EP「Screwed Up」より。60年代初めからのキャリアを持つこの後に登場のラリー・ウォリスさんとのピンク・フェアリーズで活動してた人です。「スーパーマーケットからかっぱらえ。」ちゅう曲ですが、これも歌詞を読んでみたい脳みそが耳から出てるファッキー・ソング。続く *The Chantels *Jo Jo Gunne |
3/27(木) で、このバンド。70年代アヴェレージ・ホワイト・バンド、ココモ、ゴンザレスに続く英国ファンキー・バンド第4の刺客です。ルート・ジャクソンとボニー・ウイルキンソンを中心に74年に結成、当時ファンクに夢中だったテン・イヤーズ・アフターのアルビン・リーに見出されてプロデュース、このアルバムをリリースしました。悲惨なことに殆どプロモーションされず無理やり幻化されてしまいました。音の方はこれがまた極上。まだこんなバンドおったのかの驚きで一杯です。AWBにクールさとJAZZフリカケをかけて大盛りでいただいたって感じかな。アメリカ産ファンクと異なる冷っとっしたとこがたまりません。もー一聴しただけでわかるかっこ良さがありますのでこの手の音が少しでも好きな方には大推薦。これはDJはほっとかないだろなーと思ったらリーダーのルート・ジャクソンさんは現在JAZZFUNKレーベル、コンゴのディレクターをやってるそう。で、このアルバムも見事に復刻されてます。最後に勝ったのはあなたか。 |
3/28(金) 21.はコステロのヘヴィ・レゲ曲。これを聴いた時こいつは本物じゃと思ったのだ。尖った山のような音の塊。爆音のようなドラム。マイナーなのに挑戦的。レゲがパンクであった最良の瞬間だな。演奏はアトラクションズ+ベースはアンドリュー・ボドナーとゆうことらしいのだが。 22.アルバム「ニュー・ブーツ&パンティーズ」より。この1stはほんとに不思議で深ーい音楽満載でした。どちらかとゆうと穏やかな曲ばかりなのですが、聴いていくうちに抜けられなく得体の知れない魅力が。初っ端からこんな渋い音楽やってしかも人気が出たのはやっぱ良いとこついてる歌詞があったからだろうな。 BUY21はニック・ロウのゴフィン・キングのカバー「ハーフウエイ・トゥ・パラダイス」。極上名演なんですがここではカットされてます。 23.ライブ・スティッフでやった曲のスタジオ・ヴァージョン。これはやっぱ悶える名曲ですよ。ドスはライブの方が効いてるけど、こちらは情けなさがグー。今もライブでやってるよきっと。って生きてますよね?。 BUY23はイアン・デューリーの「スイート・ジーン・ビンセント」、BUY24はダムドの「ドント・クライ・ウルフ」、BUY25はレックレス・エリックの「レコネ・シェリー」。カットされてます。とは言っても怪物曲ばかり。 24.スティッフの米国アクロン・コネクションの女性歌手。なぜスティッフとアクロンが出会うのか謎だし、アクロン周辺でなぜこのような異形の連中が多く存在するのかも謎。誰か教えてくれ。やっぱPERE UBUの存在が大きかったのかな。説明出来ない不可思議な魅力を持った曲です。 25.パーカーさんのコンピ「バンチ・オブ・スティッフ」でのA面最後の隠し曲。マーキュリーと契約してたのでクレジット無しで収録されてました。出てきた時は嬉しかったねー。音はリラックス・ムードのパブ音。だけどヴォーカルだけはやっぱ食いついてるがおー。 ディスク2に続く |
3/29(土) 歌、演奏、曲、全てが極上の一品。英国人ニュオリンズ詣盤の中でも最高の一枚だと言ってしまおう。なぜかトゥーサンさんが制作上絡んでないのが不思議です。 |
3/30(日) |
3/31(月) 勝気でやけに強かったあいつも聴いていてくれるかな。 音は大きくしないから大丈夫だよ。 今日で本当にお別れだけど精一杯生きた君を見習ってうちらもめいっぱい生きて行きます。 |