5/16(金)
Illegal Stills/
Stephen Stills
1976
シリーズ「あんふぉーげった房」
CSN&Yのスティルスおやっさんの無法アルバムです。パタポコ・ジョー・ララさん大活躍のラテン風味スティルス・ロック。1曲目バイ
イン・タイムが某地域のDJに大もてだったとの噂聞いたことあり。モンキーズのオーディション落ちたのも頷ける親父声の持ち主ですが、これがサウンドと一体になりますともうモダーンでして、今聴いても全然古く無いとゆうのが嬉しいのだわ。アダコンとも違う独特の味だわなこりゃ。ニール・ヤングの「ローナー」もこのチャカポコ・サウンドにかかると見事なスティルス世界に。この素敵なアルバムが当時低評価だったような記憶が。むむむ、不思議。どう聴いても最高にしか聴こえんわ。試聴するだけでもこのスコーンと抜けた音はおわかりになると思いますので是非。ペコパコーン・ギター含有率は低いけどこれなら納得。次にアメリカのベンチュラ・ハイウエイと続けたくなるそんなアルバムです。
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5/17(土)
Psychedelic Jazz and Soul from the Atlantic and Warner Vaults/V.A
2001
シリーズ「FUNX」
世界珍なるサウンド・コンテスト金賞受賞アルバムの登場です。←うそ。ワーナーとアトランティックに所属しているジャズ・ミュージシャンによるサイケなジャズファンク集。なんつーかこれは凄い。ほんとに凄い。収録されてるジャズマンはゲイリー・バートン、ローランド・カーク、サン・ラ、フレディ・ハバードなど有名所の他、私はちと知らない人達ばかりなのですが、その演奏たるやもう。いきなりギンギラギンのサイケ・ギターが飛び出してきて何だこりゃって思ったらこれはゲイリー・バートンのヴァイブでした。ファズかけてんのか。B面では突然リトルフィートのビートが出てきたりします。最近ちまたでサイケとかファンクなるものが流行ってるらしいのう、ここは一発ぶちかまして受けとったるかってんで、いつものペースのままグワングワンやってる様相、何か異常に盛り上がってその熱気たるや摂氏986度。私のような普通のロック・ファンには東宝怪獣映画やロージャー・コーマンのB級怪奇映画はてはキング・クリムゾンのアイランド思い出したりして楽しいのなんのって。クスリ注入効果かとも思いますがここまで来るとザッパ先生の仰るとおりクスリをやっていたのではここまではでけんでしょう。パーティのお供音楽にはキッスやBTOをかければ盛り上がると思いますがその中にこれを忍ばせればさらに大受け間違いなし。ギリギリ入手可能かと思いますのでここは一ついかがですか?
しかしサン・ラ父さん、やっぱ貫禄、この中でも王者です。
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5/18(日)
Jazz/
Ry Cooder
1978
シリーズ「大人のBGM」
黄昏のギター小僧Mr.ライ・クーダーのアルバムの中でもちょいと異色な一枚です。全編にわたりどこか懐かしくかと言って聴いたことがないジャズみたいな音楽が。よく歯医者のBGMになるような音楽はうんぬんと悪口を私は言いますがこれに限っては歯医者でギリギリガシガシやられる前に待合室で流れていたらもうわしどうなってもえーけんねとポワ〜ンとして幸せになってしまう類の桃源郷ミュージックです。発表当時は絶賛の声と共にお行儀良すぎとかコンセプト倒れとか批判もありましたが、あんたそんなこと関係ないよだって好きなんだもん。ライの諸作の中でも3本の指に数えられるほど聴いていて好きかもしれない。あんまり歌ってないし[(^o^)]。楽しそうだし。わしも楽しいし。ジャズが別の歴史を辿っていたらとゆう仮定の下作られた音楽とゆうことでそうだよなあジャズは頭固固人種によって額に天地茂皺作って聴く様な偉いものにされちゃったからなぁ。こうゆうハッピイでお気楽な音楽であったっていいんだよなぁ。天国ではこうゆう音楽が流れているぞきっと。
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5/19(月)
Walk on the Wild Side:
The Best of Lou Reed
1977
シリーズ「あんふぉーげった房」
ルウ・リードさんの70’sグラム平行期のベスト・アルバムです。
私のルウさん初遭遇はこの中の6.「ワイルド・サイドを歩け」。これがまたロマンティックでシャイでNYでたまらない曲、一変にやられちゃったんですが、次があかん。「メタル・マシーン・ミュージック」。いたいけな少年には目がですの、いや目が点の代物を聴いてしまってその後はしばらくあちら側の人になってしまいました。とはゆうもののヴぇルヴェット・アンダーグラウンどは好きになりの「ウエイティ・フォー・ザ・メーーン」などとカルトQで鳴ったら大喜び。ちゃんと各アルバムを聴くとちゃんとワイルド・サイドの人なのだね。
で、このベスト・アルバム、これぞベストのメロディ良な曲ばかり。何やらぼそぼそっと歌うイメージがついてまわりますが実にメロディアスな曲を書く人だちゅうことが実感。それにこの空気。海の向こうの喧騒、ボウイくんやモットらの姿が目に浮かび大きな精神的音楽コネクションが素敵。同時にどうしょうもなくNYで(行ったことないけど)、ディーコン・ブルースを歌う人なんだわな。
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5/20(火)
Drums & Wires
/XTC
1979
シリーズ「新波倶楽部」
アル・クーパーの「がんばれナイジェル」カバーを聴いてがぜん本家が聴きたくなりました。3作目、キーボードのバリーさんが抜けて凄腕ギタリスト、デイブ・グレゴリーさん加入の通算3作目。1曲目から「人生はピョンで始まり」でつかみはOK。ってなんで俺のLP曲順違ってるんだ。普通は件の「ナイジェル」で始まります。ギタリスト加入で、北の湖さんどうやら突き押し一辺倒の相撲から四つに組んで八丁飛び覚えたようですねはいそうですねの様相です。ユーモア満載キュートこの上なく聴いちゃったら絶対にファンになっちゃうキラー・アルバムなのだ。A面は青春は楽しいバカぶちかますぞ編。ポップなメロディの連続だぞ。江戸お茶運び人形が部屋の中を100体走り回る。B面はあああ、いつもやっちゃ駄目って言ってるでしょって言われてるんだけどやっちゃったのやんちゃ編。アンディ君ずっとお腹が弱くて悩んでたのね、不満爆発です。プロデューサーのスティーブ・リリーホワイトの独自ドカンスカン・サウンド確立の盤でもあります。まだちょい控え
めなとこが今聴くと良い塩梅。やーいつ聴いても楽しいのう。
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5/21(水)
Discovery
/Daft Punk
2001
シリーズ「テクノ家」
わお全然クラシック・ロックじゃない[(^o^)]。
最近の連中の中で最も親しませていただいておるのがこのダフト・パンク。えらい若いんだね何と二人とも70年代生まれじゃないか。おまけにパリ産。きっかけはMTV。「アラウンド・ザ・ワールド」のあのクリップでござい。そしてこれは2作目、最新作だと。サンプリング主体、又はそう見せかけている音楽なんだけどこの連中は実に愛嬌があるのだわ。どうしてもこうゆう音楽はこれがエレクトロニクスだどうだーとか、わしらセンスええでしょどーだーみたいないやらしさを感じるものが多いんだけど、彼らはちゃうぞ。嬉々として遊んでます。何やらほのぼの、暖かいし。トッドや10ccも登場するし。1時間の長丁場もあっとゆうまだし、繰り返し聴きたくなる何かがあります。こんなのが出てくるのなら今のシーンもまんざらでは無いな。頑張れ若い奴。わしもまだまだ。
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5/22(木)
Rock Of The Westies
/Elton John
1975/10
シリーズ「きんどうさん」
せっかくリニューアルしたのにむさいジャケットだ
[(^o^)]。
エルトンの絶頂期、「キャプテン・ファンタスティック」に続いて出した世紀のひんしゅく作品。「アイランド・ガール」が何と初登場1位とゆう凄い期待だったのだ。後は落ちるだけだったけど。前作後、あまりの大成功のためバンドの発言力が増して、表記を「エルトン・ジョン・バンド」にしろーとか色々あったのも有ってバンド・メンバーを一新、ドラム:ロジャー・ポープ、ギター:カリブ・クエイとゆう旧知の英国猛者を、ベースにケニー・パサレリとゆうグル−ヴィンな若者、キーボードに後に映画音楽で大成功するジェイムス・ニュートン・ハワード、デイヴィとレイ・クーパーは残っての布陣です。売れてる時に思い切ってやりたいことをやってしまおうとゆうファンキー&ロック・サウンド。前作がイギリスンの究極の音だっただけに新布陣で新たな船出ちゅうこともあったのかな。当時はおこちゃまでピンと来なかったんだけど今聴くと実に強力だー。後にホール&オーツのバック・バンドになっちゃう連中なだけにその弾力のあるビートは今までとは違う味だわ。アイランド・ガールはポツンとシングルだけ聴くとただのおちゃらけソングに聴こえちゃうけど流れで聴くとタフでござる。曲の好調さは相変わらずだし絶対に名誉回復してあげたい名盤であります。だけどなあ評判悪かったの気にしちゃって迷いが出て、このサウンドはこのアルバムだけ。うむむ残念。「タンブルウイード・コネクション」の続編としてはこれだけになっちゃったなあ。
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5/23(金)
Warm Leatherette/
Grace Jones
1980
シリーズ「女の道」
80年代を代表する歌姫と言えば、マドンナだシンディ・ローパーだー、いやネーナだと色々とご意見はお有りでしょうが、私としては何と言ってもこのお方を。
歌姫と言いますかあれですけど[(^o^)]。これはミュータントとして快進撃を始めた最初の一枚です。まさにアイランド・レーベルが社運をかけて取り組んだ陣容。アイランドのブッカー・T
& MG'Sとでも言いたい、当時めきめきと頭角を現してきたスライ・ダンバー:ドラム、
ロビー・シェイクスピア:ベースのジャマイカ・グルーヴィン・コンビとギター:バリー・レイノルズ他で贈るクールでファンキイなサウンドの数々だ。純レゲエではありません。この時期でしか出来なかった音楽融合体です。選曲されているのはオリジナルの他、プリテンダーズ1stのプライベート・ライフ、マーベレッツのハンター、トム・ペティのブレーク・ダウンなど。いづれも微妙なレゲエ隠し味が効いていて何とも快感。マーベレッツの曲やブレク・ダウンなんてあまりの良さにおおおと歓声を上げてしまうのだ。ロクシーの「ラブ・イズ・ドラッグ」もやってますが、これがまたフェリーさんきゃあと言って逃げ出すおっかなさ。その特異なキャラでとっつきにくい感がある方ですが、このかっこよさを逃す手はありません。騙されたと思って是非遭遇を。試聴だけでもかなり来ちゃうと思いますよ。この後の作品もこれに劣らず凄いのですがそれはまた次回。
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5/24(土)
Pretenders
1980/6/19
シリーズ「女の道」
昨日のグレース・ジョーンズが取り上げていた「プライベート・ライフ」が入っているのがこのアルバム。
どこまでが本当の目?クリーシー・ハインド嬢率いるプリテンダーズの1stです。元ロック・ライターだったらしいのですがそうなると半端なもの作ったら怒られちゃう。がしかしこの人にはそんなこと無縁、文句有るのとばかりの迫力だぞ。プロデュースは勢いのあるサウンドを作らせたらヴィック・メイルと共に無敵のニック・ロウ。採りたてまるかじりをすくうこともお手の物なので新人さんのデビューアルバムにはピッタリ。またポップ・チューンのくすぐり名人だからシングル・カットの3曲のキュートさにはまいっちゃうぜ。ハインドさんもキンクス「ストップ・ヨア・ソビン」では「One
Thing〜」を「ワン・ティン・ユガラドゥ〜」って歌ってまぁわかってらっしゃる。何がじゃ。ハイライトはやっぱ全米でもヒットした世にも珍しい回文ソング「ブラス・イン・ポケット」、クールな中にも野心まるだしの歌で脅かしにかかります。
さてグレース・ジョーンズとのプライベート・ライフ対決。歌の怖さ顔面の怖さでは互角勝負なものの、バックの人相の悪さでグレースさんのうっちゃり勝ち。レゲエだしやっぱスラロビにはねぇ。
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5/25(日)
No Pain for Cakes/
The Lounge Lizards
1987
シリーズ「JaZz」
全米ジャズ・ファン倶楽部NY支部じゃあ本部はどこ支部長ジョン・ルウリーさん率いるラウンジ蜥蜴団の5作目です。デビュー・アルバムでフェイク・ジャズって呼ばれてロック側からのジャズ解体してたころに比べるとすっかりストレートになっちゃって本気でジャズが好きなのがばれちゃってます。ジョンさん個人のテクニックは素人の私が聴いてもバカテクちゅう訳で無いのだけどそこは愛情と結束力、まるかじりの音楽で魅力たっぷりなのだ。何よりこの空気、雰囲気に惹かれます。想ってるジャズそのもの。難しいことは何にも無く初めて触れる人でも安心してお勧めしちゃおう。ベースとドラムはロックの音色だし。そうだこの感じはやっぱジョンさんが主演多数のジム・ジャームッシュの映画の雰囲気になってるかも。とゆうことで同胞トム・ウエイツの盤と続けて白黒でいかすぞこの野郎の世界を。たまにはキザも良いものだ。
アマゾーンでは現在入手不可だけど廃盤とゆうわけでは無さそうなので店頭他で買うことが出来ると思います。
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5/26(月)
Greatest Hits/
Eurythmicss
1990/3
シリーズ「女の道」
80’sおっかない女の人3人衆の最後の一人、ユーリズミックスであります。高島屋3階婦人服売場のマネキン顔のアニー・レノックスさんが歌う一睨みソングの数々。代表はやっぱさまぜん食わぬは男の恥スイート・ドリームス。最近マリリン・マンソン氏がカバーしましたがいくら顔を怖くメイクしたからと言って地の怖さには到底及ばず。音的にはさほど刺激の無いテクノ味だと感じるけどそれがかえって歌を引き立たせるか。よく知らんので無責任なこと書かせていただきますが他の曲はけっこう明るいのが多いのが意外。そんな曲では上の空で歌ってる気がしたりして。ここはやっぱり「スイート〜」やほりのまへ「ヒヤ・カム・ザ・レンナゲン」みたいな怨念ゴロ良しソングが最高です。ヒット曲はゴロが勝負だわな。しかし「There
Must Be an Angel」って曲はいったい。レデース4かと思ったぞ。脅かしファッション講座。今日のポイントは18金25カラットファッション・リングです。タカサキイチローです。
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5/27(火)
One Hit Wonderful/
Various Artists
1999/12/28
シリーズ「オムニバス・ワールド」
80’sを中心に一発ヒットを集めたコンピ・アルバムです。王道カジャグーグー、ビッグ・カントリーと、これはもうわざとだなちゅうくらい恥ずかしい曲、オン・パレード。俺だけかなー。まるで昔の酔っ払って全裸で郵便ポストに抱きついてる写真を今になって発見して一人で赤くなっているような感慨にふけれます。こうなるとバグルスやプリミティブスまで聴いてて恥ずかしくなってきたりして。何故だろう。80's自体たがが外れた時代だったのかなあ。洋楽はなんだかんだ言ってもけっこうクールで突き放すようなところがあると思うんだけどこれらの曲はもういいけんねやっちゃうもんねてな具合であるのか。ただ下品なのか<[~O~]>hahaha。ま、どうでしょうパーティでかけたら大盛り上がりかはたまた全員ひいちゃうか。ジャケットやアマゾーンでの3457円ちゅう値段も挑発されているようで恐ろしいのう。こうなったら17.のブルース・ウイリスのヴィデオ・クリップでも探してみんなこいつのせいにしてしまいましょうか。けけけ。
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5/28(水)
Dr. Heckle & Mr. Jive/
Pigbag
1982
シリーズ「新波倶楽部」
80’s初め嵐のように通り過ぎて言った英国のNWバンド、ポップ・グループ。そこから派生したバンドの一つがピッグバッグです。「パパのニュー・ピッグバッグ」が日本でもCMで使われたことがあったので覚えてる方がお有りかも。カン、フェラ・クティ、ジェイムス・ブラウン、マイルス・デイビスに影響されたとのことで聴けばもう一発でわかる明解さ。NWの良さちゅうか、好きなアーティストの音楽をちょこっと取り入れて後は自分達で好きにやってしまおうってゆうやり方が実に爽快であります。基本はポップ・グループ出身のサイモンさんのフェラ風のピック・ベースが引っ張る中それにラッパがバッパバッパからんで行く一本道なのでこの後は煮詰まるだろうなあと思ってたらやっぱ短命に。しかしまあこのファンクとも言い切れない独特の味は格別で、これはもう夏の甲子園でライト側応援団ブラスバンドに景気付けに一発やって貰いたい。合わせて全員で振り付け踊りをしていただければそりゃもう腰を抜かすぞい。CD化でボートラが入っているようだけど、何かな。元々入ってなかった「パパの〜」とかシングが入ってたらこりゃ最高です。ポップ・グループ分派の中では一番成功してたがためにバカにされてる向きがなかんずく有る感がありますが、そりゃいけません。これだって有りです。前に向いてますから。
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5/29(木)
Main Course/
The Bee Gees
1975/3
シリーズ「ヒット王」
ビージーズ、ファンキイ路線のブレークとなった作品です。白い人に黒い音をやらせるのが大得意の謎のトルコ人プロデューサー、アリフ・マーディンがホール&オーツ、AWBの音楽的成功に引き続いて白羽の矢が立ったのがこのビージーズ。おお裏声、カーティス・メイフィールドだと思ったかはわかりませぬが、実はこの作品彼によるプロデュース2作目、前作はもう一つ割り切れずヒットせず。反省を生かしてよりファンキイに。結果大成功、鳥肌が立つ程の作品になりました。ビージーズの偉いとこはこれを完全自前で達成したとこだなあ。全曲オリジナルでバンドも黒いゲストを呼ばず自らのもので。見事に消化してしかも独自のファンク達成です。もう良い曲揃いでシングル・カットの3曲は誰もこれじゃほっとかないだろうなあってゆう力があるものだわ。ジャイブ・トーキンの空ピック・イントロなんてもう。ファニーの美しさは筆致に尽くせません。他の曲ではこれが同じアルバムに入っているのかーちゅう従来の路線のバラードがこれまたインドカレー福神漬の役目で美味しくて嬉しい。ビージーズ再評価著しい昨今、このサタデイ・ナイト・フィーバー前に達成されていた金の玉アルバム、もし未聴でしたら是非とも。そんじょそこらには無いマジックで溢れています。
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5/30(金)
Reach the Beach
/The Fixx
1983
シリーズ"新波倶楽部"
やけに細身の男の人がかきわけかきわけこっちにやって来るビデオでお馴染みのフィックスです。そのシングルは大好きだったもののアルバムは未聴だったのですがこの度目出度く聴けました。やー、かっこいいぞう。スコーン、スカーン、スキーンって感じですぞう。プロデュースはルパート・ハイン氏。私にはもう洒落にならないくらい好きなカフェ・ジャックスとゆうバンドのプロデュースをしている人として大切な存在なのです。さすがやねぇ、カフェズで見せてくれた冬の風景をここでもばっちりと。しかも氷柱となってそそり立ってます。なんせギターの音が良い。フランジャーかな。フランジャーと言えばポリスですがこちらは切れで勝負。この音色は80's大賞進呈しちゃおう。音世界が心地良いからもう繰り返し何回でも聴けちゃいます。これからの季節にはカキ氷として重宝しそう。シラップは無しね。氷がうまいから。お好みで塩を。
しかしまあ、これだけこのサウンドでばっちりはまってると後が大変ダナと。U2に勝るとも劣らない存在感なのに一歩及ばなかったのは辛口だったからか、切れが良すぎたからか。はて。もうすぐ新譜が出るそうです。頑張れー。
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5/31(土)
Waiata
Split Enz
1981/5
シリーズ"新波倶楽部"
歴史のある方には頭つんつん頭の写真ああミュージックライフで見たぞでお馴染み、最近(でもないか)の方にはクラウデッド・ハウスのニール・フィンがいたバンドしてお馴染みなスプリット・エンズです。初期はその風貌通り風変わりな10cc+ロクシー・ミュージック+スパークスのような音でびっくりさせどおしでしたが、これはニールさん加入後の作品で、もう大活躍、母屋を借りて庇まで乗っ取る風情、ポップなメロディ満載のとろけアルバムとなっています。だからクラウデッド・ハウスのファンの方々はこれをほっとく手はありませぬ。そしてXTCのファンの方も、そしてビーバップ・デラックスのファンの方も。未来なイメージも一杯です。クラウデッド・ハウスもそうでしたが、控えめなところがあるので繰り返し聴くことによって魅力3倍増し。聴くごとにわお見事なものじゃと新しい発見が。2.と7.がシングル・カット曲、試聴はベスト盤でお願いします。2.と5.がこのアルバムからの曲。81年は名盤豊作の年。これも正にそう。日本では初期のイメージで随分損をしてた面があるかも知れないなあ。
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