今日の推薦盤一覧2003.2上 |
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03.1月上 | 1月下 |
2/1(土) ロクシーミュージックのサイレン後の小解散時にギターのフィル・マンザネラさんが召集、ライブを行ったものです。サウンドはカンタベリー・ミーツ・イーノ包まれてマンザネラって感じ。意外やロクシー色は薄し。何と言ってもかっこいいやねー。フィルのナイフのように冷っとしたフレーズと独特のカッティングが冴え渡ります。メンバーの中ではサイモン・フィリップスが目立っております。フィル・コリンズと双璧をなす軽業ドラムじゃい。これ以上やると危険とゆうギリギリの線ですが。イーノのお父さんボーカルもピタリとはまってこれぞ英国ロックの至福の瞬間。未来の朝焼けが見えてきました。曲目にも注目。キンクス!。 試聴はここで |
2/2(日) ワンダーさん絶頂期のカウンター一発。とにかくリリカルでファンキー。行ったことも無いゲットーの臭いぷんぷんでござる。すっかりビッグ・アーティストになってしまいましたが、どうも私は個性はもちろんですが、いた所の臭いがしなくなった人には面白みを感じなくなってしまうようで、その点この作品は足場をしっかり置いてそこで迎えた才能の爆発。さらなる希望に溢れてます。さらりとしたサウンドと歌がかえって深く深く。JazzFunk風味もたっぷり。今のベックなどが好きな人にもピッタリなのでは。曲間のつなぎが本当に絶妙なのだ。 試聴はここで。 |
2/3(月) デニス・ホッパー監督の構想20年ちゅう渾身の映画なのですが中身はありゃりゃの映画らしいとゆう、しかしサントラは、ジャック・ニッチェ音楽監督の下、なんとブルース・ブギー大王、ジョン・リー・フッカーとJAZZの大将マイルス・デイビスが共演。さらにタジ・マハールまで絡むとゆう恐るべきアルバムなのです。この異種格闘技戦、映画同様こけてるかと思いきやそれがまあ見事にグルーブ。COOL&FUNKYじゃ。うなり声ミーツ・ぺぽぱぽ。ツイン・ピークスを思わせる静謐な雰囲気がたまりません。お互いにファンだったそうでわからんものだわ。一聴の価値有る現代のロマネスク。いかがですか。 試聴はここで。 |
2/4(火) ジャケットの雰囲気そのままの70'S JAZZ FUNKがぎっちりつまってるコンピ。フュージョン登場前夜のまだ正体不明、いかがわしさ満点です。この手のコンピは珍しさだけやビート1フレーズだけがかっこいいとゆうのが多いのですがこれはもうクオリティ最高。私が保証。たっぷり暗黒犯罪映画地下ゴーゴーバーあられもないかっこでおねーちゃんがくねくねダンスBGMの世界が楽しめます。ミニー・リパートンのやつはサイケ・ギターに絡みつく超高音コーラス。ハービー・ハンコックはさすが稼ぎ頭、予算のかかった録音でこの中でもやっぱり白眉。いやーハンコックさん、こんなにかっこよかったかいな。グリーンチャンネル「今日の調教」のBGMに強力に推薦しますぞ。馬も走るぞきっと。 試聴はここで。 |
2/5(水) フィル・リノットズ・シン・リジイの代表作。ブラック・ローズはゲイリームーアとの共作との感あり。ブライアン・ロバートソン&スコット・ゴーハムは地味ながらも抜群のチームワークを誇ります。代表曲目白押し、その中でもやっぱり「奴らは街へ」、シン・リジイ・シャッフルの名曲です。3の「ランニング・バック」が好きでねぇ。おいおいの単音キーボード。ここで聴くのやめてしまったヘビメタ野郎が2万5千人。もったいない。さらにさらに何故かわからぬフィル・リノットのロミオ好き。強調したい場所でのボーカル・リピートエコー。リジイ必殺技連発のこのアルバム、全音楽ファンをとりこにするか。マカロニほうれん荘を読みながら。 試聴はここで。 |
2/6(木) アメリカの臍、正にど真ん中出身のバンド、小沢君満点ではデブですの1枚目。さぞかしブルースあんどずぶずぶディープなのであろうかと思いきやこれが爽やか大会。見て納得オザーク山って物凄く美しい場所なんですね。1.の「カントリー・ガール」はさながら裏「テイク・イット・イージー」。2.でおやこれはアメリカ(バンドです。)って感じてると。あの西部劇のハーモニカ大フューチャーの3.へ。そうです、このアルバム。ハモニカ音楽の名盤でもあり。ゴドリー&クリームのあの作品が好きな方はぜひ。とにかく音の印象がすこぶる良好。環境の中で自然に作ってる音楽は体に良いわい。しっかり再発されてるのには訳があります。 試聴はここで。 |
2/7(金) メロウ・ファンクの三ツ星シェフ、マービンさんの極上ベストです。イントロからもうぐいぐい惹きつけられる名曲の数々。繊細でスイートだからソウルを普段聴いてない方にもお奨め。ホール&オーツ、AWBなどホワイト・ソウルの連中はこれらの曲をむさぼるように聴いたんだろうなあ。何しろJAPANだってカバーしてます。それらの原曲を楽しむのも良しと。スイートの裏側の狂気も光り輝いておりますのでずっぽりはまった後でも色あせることがありません。数々の苦悩の上のこれらの作品を残してくれたマービンさんに本当に感謝です。色々と彼のベスト盤はありますがこれが究極かもしれん。 試聴はここで。 |
2/8(土) 颯爽と登場はオリジナル・ウルトラボックス、フォックス氏のライブ盤。狂喜乱舞で「スロウモーション」のイントロ、ヒャーヒャずちゃちゃちゃってギターが聴こえてきただけで失神。全編に溢れる哀愁シンセに失神、おーおに失神。NW界2大ギタリストの一人ロビン・サイモンのギター、おおマガジンのライブの音だあ。低音過多もイコライジングで解消。喜び損ねるものでなし。2枚目の97年ライブでまたぶっとび。クラフトワークも一飲みのハイパーキャンプな帝都テクノ。シナプスがびんびん来ます。1stの侘び寂び通り越して500年後の彼方に。全ての音がフォックス氏のボーカル化しておる。フォックス節炸裂。喜びで文も乱れるあすこらびすたな1枚だ。 |
2/9(日) 1978年製作のFM局の内幕騒動映画のサントラです。70'S後半の美味しいヒット曲の幕の内、ライノのコンピ等ではこうしたメジャーアーティストは収録されてないことが多いので嬉しいのだ。サントラのおかげ。今は他でも聴けるけど当時はここでしか聴けなかったスティーリーダンの書き下ろし曲FMやリンダ・ロンシタッドのライブ、「ダイスをころがせ」「私はついてない」などのお宝も。ランディ・マイズナーのソロ曲はちょっとここで聴けちゃうのもお徳かもなー。しかしどの曲もピカピカに輝いてます。この時期のアメリカ・ポップスの凄さを再確認できるお化けアルバムなのだ。 試聴はここで。 |
2/10(月) タイトル曲はもう何百回聴いたかわからない大名曲。いまだに飽きません。ちょい地味な個性のアルさんに、わさびや出汁を絶妙に効かせたビートルズ、ピンク・フロイド、パイロットでおなじみアラン・パーソンズのプロデュースでまるで映画を見てるかのような絶妙な場面転換を。70'sにおいてスティーリーダンの「AJA」と並ぶ一つのPOP到達点であります。あまりのお化け曲のために他の曲が大いなるイントロのようになってしまいますが、これがまた控えめなかつ色彩のあるアレンジが施されている良い曲揃い。まさに時と人を得た素晴らしいアルバム。良くぞ作ってくれた出会ってくれたと感謝感謝なのです。 試聴はここで。 |
2/11(火) 英国エレクトリック・トラッドの雄の3rdアルバムです。穏やかで厳しくて、嵐が丘の荒野の風景に一人立つ音楽。オリジナルもボブ・ディランの曲も一つに溶け合ってまったく独自のフェアポート世界です。こうゆう音を聴いていると本当に音楽に古いも新しいも無いなと。染みちゃって染みちゃって。ただただ聴いていて良いですか。 |
2/12(水) エルトンがノリにのってるとき、グッバイ・イエローの8ヶ月後に出した初めてのアメリカ録音アルバムです。あれだけのアルバムを出した後だとゆうのにこれだけの内容のものを出せるとは本当に驚き。シングルカット2曲の素晴らしいのはもちろんですが、それ以外の曲がこれまた良いのです。まあ、いつものことだけど。アルバムの曲とゆう感じをしっかりもたせたそれでいて聴く人に俺はこっちが好きだよーって言いあえるような魅力がそれぞれに。ジャケットは物凄いものありますが、グッバイの後飛ばしてキャプテンに行かないでこれも聴いとかないともったいないでござるよ。CD化でおまけも超豪華だ。 試聴はここで。 |
2/13(木) 独立して大ブレークしたティナさん、元は夫婦でスーパーなデュエットをやっておったのだ。凶暴な夫のズッカズッカ・ギターに脅迫されて物凄い裸族コスチューム、CCRのプラウドメアリーやストーンズのホンキイ・トンク・ウーマンでヒットを飛ばしておったのだ。思わず大人が目をそむけるパンクだったのだ。血と汗と涙の全身全霊が真摯に聴く者の魂に直撃。有無を言わせないね、こりゃ。人間を超えてるね。誰だ猿だなんて言ったのは。後ろからギターでアイクさんに殴られます。危険です。 試聴はここで。 |
2/14(金) あのフリーの1stアルバムがこれです。とにかく元気。ぴちぴち。気力も野心も希望も充満して。一致団結、みんなで鉢巻してでっかい岩を動かしているかのよう。おお動いたぞ動いたぞってゆう感じですか。もろブルースの曲も納まりきらなくて自分の方法がはみだしてきています。ロックはやっぱ気力気合だな。発展途上の一枚と言われてますけどとんでもござらん、これはこれで全身全霊の作。打たれてしまいます。ナチュラルな体のでかさには小手先のテクニックはかなわんのだ。むこうみずの魅力満載です。 |
2/15(土) ロバートさん、おねーちゃん軍団を引き連れてのブレーク直前の作品です。ここではスクリッティ・ポリッティ真っ青のエレクトリック・ポップを展開。ルパート”ザ・シャープ”ハインもからんでNYのシステムとゆうユニットと組んだそのサウンドは、やる人がやりゃデジタルもこんなに生き生きするもんだの一作となりました。白玉を拝して全てを点描化、その中をうねうねとボーカルが泳いで。必殺ファンク5.、ホワイトソウルにこの手もありかの8.など必殺チューンも含んでの捨て曲無し状態。統一感、クオリティで彼の最高傑作と言いたい眩暈盤です。この路線で行けばかくやと思っていた矢先のおねーちゃん状態。やってくれますわ。 試聴はここで。 |