戻る

今日の推薦盤一覧2003.7下

 

8月 9月上 9月下 10月上 10月下 11月上 11月下 12月上 12月下 02.1月上 1月下
2月上 2月下 3月上 3月下 4月上 4月下 5月上 5月下 6月上 6月下 7月上
7月下 8月上 8月下 9月上 9月下 10月上 10月下 11月上 11月下 12月上 12月下
03.1月上 1月下 2月上 2月下 3月上 3月下 4月上 4月下 5月上 5月下 6月上
6月下 7月上
1

7/16(水)
cover
Manorisms
Wet Willie
1978

シリーズ「南部鉄道」

アメリカ南部アラバマの大衆食堂サザン・ロック・バンド、ウエット・ウイリーです。けっこうフットワーク軽くて初期はもう暑苦しいファンキー・ロッケンロール道を爆進しておりましたが全米ヒットなど出ましてお客様の望むままに今回のこのアルバムではそれはもう楽しいアメリカ歌謡曲路線をかましておくれなのだ。モデルはロッド・スチュワート。アトランティック・クロッシングからの路線。にたーっと笑ってイモくなるギリギリのところで良い曲をこれっきゃないアレンジでやってくれて嬉しさ百点満点だよ。何かとゆうと愛用愛聴して固くなった頭をほぐしてくれてます。ジャケ訳わかんなく荘厳なのが笑えちゃいますが、まったく何考えてるんだか。ははは。試聴させてくれるとこどこにも無かったんでちょっと聴けるようにしました。試聴のとこでまずは聴いてみてくださいませー。バチーンとはまった方には文句無しお勧め。捨て曲一曲もないです。ちょっとドゥービーみたいな爽やかさもあるでしょ。偉くないけど最高のバンドだぜ。あ、サザエさんのイントロ入りの曲もあるです。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/17(木)
cover
Blues and Roots
Charles Mingus
1959/2/4

シリーズ「JAzZ」

ジャズのアルバムちゅうと惚れ惚れする位素敵なやつが多いのによりによって俺様どアップ、まずジャケ買いは出来んだけど中身が凄いんです。ミンガスさんは何かとロック界に縁が有りジョニ・ミッチェルちゃんやスティーリー・ダンさんがお好きだとで、まあそれとは別にしてもベースがリーダーだとゆうことで低音充実リフごんごんでメタル・ジャズと言えんでも無しで俺様主義もこれ位がロック界では常識なのでその点でもピタリさんかもしれん。このアルバムは特にバリトン・サックス入で低音マニアにはたまらんぶりぶりさ。ミンガス爺とゆうと「直立猿人」が有名ですがあれがキング・クリムゾン「レッド」とかだったりするとこれは恐ろしいことに「アースバウンド」です。鬼どもが先を争って貪り食ってるようじゃ。題名通りブラック・ルーツのアーシーさで迫ります。フリーぽいとこは皆無、嫌いな方もご安心を。ブルースゆうてももろにそれは無し、嫌いな方もご安心を。何となくソロを垂れ流してるとこも無し、寝ちゃう人もご安心を。おしゃれでは無いだろうなあ。私ミンガスさんが好きなのはいつでも「妖怪人間ベム主題歌」してくれるとこです。元気が出ます。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/18(金)
cover
Live at Budokan
Cheap Trick
1979/2

シリーズ「力ポップ」

日本武道館でブレークしたと言えばこの人たち、チープトリック。音は悪いが臨場感だけはやたらとある会場で世界に誇る大和撫子の熱気爆発、煽りに煽られて気迫満点、選びに選んだ名曲の数々を惜しげもなく披露してくれます。演奏はけっしてうまく無いと思うんだけど丁度良い塩梅なんだよなあ、あまりこうゆう音楽を小器用にやられちゃうと白けちゃうから。適度の荒っぽさが燃えます燃えます。それに何を言ってもきゃああああだからなあ。何やってもきゃああ、演奏に関係ないとこでもきゃあ。アメリカの人たちこれ始めて聴いた時は、わ、人気バンドだったのね、これは失念しておったわ大作戦大成功。曲のクオリティはある人たちだからきっかけとしては最高だったのでは。逆に日本ではアイドルとしてずっと捕らえられぱなしだったけど、これはやはり残り二人のプロポーズ大作戦5番組に責任有りか。お笑い担当だったけどギターのニールセンさんは実力抜群なのにキャラのせいで全然偉く見えない。どっか偉くないと日本では音楽面で尊敬されないのね。悲しいだわ。ヘンテコギター・コレクターでピック投げおぢさんでも凄いものは凄いぞ。褒め称えよう。わしなんかでごめんね。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/19(土)
cover
Rubber Soul
the Beatles
1965/12/5

シリーズ「トルズを聴こう」

前作「ヘルプ」からたった4ヶ月、クリスマス・シーズンに発売されました。わしが一番ビートルズで聴いているアルバム。たった4ヶ月で感触がこんなに変わるものかの確実に足場を変えて再出発です。ポールさんがいよいよポールさん全開になったためジョンちゃんいよいよジョンちゃん出来るちゅうものだ。曲調ががらっと変わっています。ノーウエア・マン、ガール、イン・マイ・ライフ、ウエイトとイエスタデイをうっちゃりかえした独自ポップ、あああビートルズだコーラスも入りで香辛料ピリっとたまらん。ポールさんのはユー・ヲント・シー・ミーが何と言っても好き。アン・マレイが歌ったって良い曲は良い曲。ジョージは完全にジョージ完成でこしたんたんとしてるな。リンゴは変わらんとこがええ、ドラムはもう米南部スタックスまで見据えた腰8ビートです。ラバーソウルがラバーソウルたる所以のソウルはワードで。あとドライブ・マイ・カーもだな、おおもうファンク誕生かーのビートの粘りよう。音楽の食って出し方がほんとまいっちゃうよ。で、何もこれに限ったことじゃ無いんだけど彼らのアルバムは音が絞り込まれてぶっといのが素敵。特にラバーソウルは後ろの静けさがしっかりと。最初から自分達核でばっちり演奏してるんだよなあ。誰も口出せない文句言えない、ポールが輝いて一層ジョンが輝いたラバーソウル。まだでっかくなり過ぎてないラバーソウル。大好きです。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/20(日)
cover
Brain In A Box:
The Science Fiction Collection
2000/11/7

シリーズ「Movies」

本日は持ってません[(^o^)]。今欲しくてたまらないブツを。ライノ・レーベルのボックス・セット、「SFコレクション」です。全5枚組、113曲!。まずパッケージ写真見ただけでうっとり。箱のデザインたるやもう。中身のアメコミ・ブックレットっ。ダウンロードなんて意味無し、自分で買って持っていたいものとはこうゆうものだぜ。中身はと申しますと、2枚目までは歴代名作SF映画・TVのサントラ、これっきゃないぜのオープニング、ロッキー・ホラー・ショーに始まり2001年宇宙の旅、禁断の惑星、猿の惑星、サンダーバード、ミステリーゾーン、果ては米版鉄腕アトム、最近のマトリクスまで入って涙ちょちょ切れ間違い無し。で残りの3枚、何が入っておるかと申しますともしやこれを狙ってたのかライノさん、のSFにともかく関連したポップ・ロック曲のオンパレード。まず見つけちゃったのがグラハム・パーカーのウエイティン・フォ・ザ・UFOズちゅう私も私ですが、サンラ、ロッキー・エリクソン、ヴェンチャーズ、B52’S、ジョン・ゾーン、果てはパーラメント、果てはレーナード・ニモイまで。あーたこれは相当好きな人がもう家庭を顧みずお父ちゃんいつ帰ってくるの状態で選曲した恐ろしいコンピですぜ。しかしライノは偉い。やはり偉い。今時貯金決意させるくらい欲しくなる物なんてそうは無いぜよ。参った。買った人感動を教えて下さい。苦闘の上入手したらわしもぶちかまします。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/21(月)
cover
Greatest Hits Live
The Dixie Dregs
2003/7/22

シリーズ「南部鉄道」

本日も持ってません[(^o^)]。廃盤になっていたキングビスケットのライブの再発、うちにあるのはハウス・オブ・ブルースのライブですがほぼ同時期と判断して勝手にWANTED。ドレッグスはジョージア出身のちゃきちゃきの南部バンド、シー・レベルと並んでインスト派の横綱です。ギタリストのスティ−ブ・モース君はディープ・パープルに参加したんでご存知の方も多いかも。皆さんは聴いちまったら一発でやられちゃう楽器ってありますか。わしはハーモニカとヴァイオリン、特にアンプリファイドされてるやつ聴くともう駄目、肉声に匹敵する音のコクにめろめろです。で、このドレッグス、そのヴァイオリンをフューチャーした超絶バンド、聴いて想起されるのは何とキング・クリムゾン「USAライブ」、ブランドX「ライブストック」、ジェフ・ベック「ワイアード」、ジェントル・ジャイアント「プレイイング・ザ・フール」、それとオールマンズそれとやっぱパープルか[(^o^)]。あとフランク・ザッパ「ホット・ラッツ」、レッド・ツェッペリンも。曲カバーしてたりするもんで。途中までなら音を想像出来ると思うけど。それが実際聴いてみるとしっかり南部の空気があるから不思議、とにもかくにももうこれだけうまいともう舌を巻くっきゃ無いちゅうくらいのテクニックでして爽快なプログレ南部です。ほとんど知名度無いような気がしますがどうなんだろ。それにしても凄いよこいつら。初めて遭遇した時もびっくり何回聴いてもびっくり。スティーブ・モース君のギター、ブリブリブリバリバリバリってね。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/22(火)
cover
Dark Side Of The Moon
Pink Floyd
1973/3/24

シリーズ「プログレ支部」

「狂気」50の怪情報。
1.英国ウエストコースト・サウンドの雄 、フロイドの場外ホームランアルバム
2.録音はロンドンLA、爽やかなくすんだ空気が実に西海岸。
3.ミックスはアラン・パーソンズとクリス・トーマスが二人羽織で担当。
4.アラン君がクリスちゃんに蕎麦を食べさせている合間にミックスダウン。汁をこぼした臭い付きジャケット。
5.ジャケットはヒプシノス。拷問三角木馬。裏には遊んでるレオ・セイヤー。
6.イーグルスの「ならずもの」に対抗して製作。ハーモニーコーラス部分は出来なかったのでほとんどカット。
7.コーラスの女性は怪奇映画サントラ出身だそうで。ピーター・カッシングのとか。子供はほらあれホイットニーH、その夫はほらあれうーんと。
8.そのコーラスのオーデションにはジャアニイのスティーブ・ペリーが来たらしい。うっとりとした顔をしたので落選。
9.ブライアン・フェリーも応募したらしい。をどりながらでちょっと素敵。
10.エルトン・ジョンも応募。落選。
11.実をゆうと12インチ・シングルだった。
12.神奈川県厚木西八王子支部が体操の音楽に使っているのでこのことは極秘。
13.本来の48回転で聴くと「マネー」はスティーリーダンの「ペグ」になってしまう。
14.全て通しの一発録りだったらしい。時計を抱えてシドバレットが外で待機。2回失敗してその度に1時間待った。
15.ライブを見たミック・ジャガーが「レコードのままやってるだけじゃないか。」と発言。
16.全米R&Bアルバムチャートに3万5億週連続エントリー。トリプルダブルプラチナダイアモンドリング。
17.ひでぶ
18.ぼ
19.めにこん
20.スライド・ギターのパートはライ・クーダーが弾いてた物を差し替え。後でもめる。
21.最初の邦題は「沢山のおんぶだもん」。次は「狂喜。けけけ」。差し替え。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/23(水)
cover
Smoking in the Boys' Room:
The Best of Brownsville Station
1993/12/14

シリーズ「ブギー兄弟」

ステータス・クオー、サヴォイ・ブラウンに続くブギー兄弟の三男ブラウンズビル・ステーション。アメリカ北東部五大湖の辺、デトロイトとシカゴの中間、ミシガン州アン・アーバー、ブラウンズビル出身、売れるには致命的欠陥の地名バンド[(^o^)]。ヒット曲は1974年のこの盤の表題曲「男子便所で隠れタバコ」。なんちゅう曲。ダウンタウン・ブギウギ・バンドぢゃありません。69年から活動してましてこれはその活動を一望できる現在唯一のCD。最初の方はもうオイモちゃん。監獄ロックやボ・ディドリー、ゼップくりそつリンク・レイの曲を体臭付男子中学生のごとく体力のみでやり通されて、ややや大変なCD買ったもんだと泣き顔になってしまいますが、9.のジミー・クリフの曲からあらどうしたんでしょチェリー・ボーイ卒業したのかしらの軽やかさ、世界は全てレゲエだにしてしまうレゲエを逆手にとって世界は全てブギーだ運動発進です。ギャグセンス獲得の余裕でヒットかっとばしてどことリンクしたかと言えば海を渡ったグラムちゃん。ニュー・オリンズのロバート・パーカーやゲイリー・グリッターの曲もう絶好調だわ。そして最大の聴き所は16.の世界初ブギー・プログレ組曲。ブギー街道行脚の苦闘を綴ったその有様には不覚にも涙がちょちょぎれてしまいおったわ。感動巨編であります。ルックスはもう最低、高校の先生のようなメガネかけたリーダーのキャブ・コーダなのだけど皆が忘れてしまった後にモトリー・クルーによって「隠れタバコ」をカバーされてちょっと再ブレークか?なんてことは関係なく多分今日もステージのいかした三男ちゃんかわいがってやってください。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/24(木)
cover
Gorilla
Bonzo Dog Doo Dah Band
1967/10

シリーズ「英国ポップ探検隊」

ビートルズ、マジカル・ミステリー・ツアーでのストリップ・シーン、ジョンちゃんがにやにや楽しそうなとこで踊り子さんと共に出演、偽プレスリーで怪しげな音楽をやっていた連中がこのボンゾ・ドック・どうだバンド。クラスのお笑い好きが集まって出来たとゆうことであるが何ともはや奇才が揃ったがっこであったことよ。いにしえのスパイク・ジョーンズからフランキー堺、果てはアル・ヤンコヴィックまで冗談音楽は数々あれどみんな面白いぞ。アルさんみたいな替え歌物も直情的におもろいけど、この人たちの場合、元ネタはあるものの完全にオリジナルじゃ。こちとら英語わからんのでどこで笑って良いか思わず廻りの反応みたりしちゃうことなくボケっと聴いてても面白くて嬉しいことです。色んな音楽テンコ盛りだから無理に笑おうとしなくても楽しい。さらに一人ビートルズことニール・イネスのとるずなんだけどボンゾズ曲や一人ビーチボーイズことニール・イネスのビーチボーイズだけどボンゾズの曲まで入っててうっとりしちゃうんだからたまりません。ラットルズが大好きな人でまだこれ食べてなかったら飛びつきましょう。ベタネタから考えネタまでけっして古くならない極上サウンドでお届け。はい、マジカルのシーンの曲もちあんと入ってます。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/25(金)
cover
The Definitive Collection
The Blues Brothers
1992

シリーズ「ソウル道」

全米名物コメディ番組サタデイ・ナイト・ライブでの苦闘の末、知名度を獲得したダン・エイクロイドちゅう黒い音楽大好き若者が押し出しの効くヘヴィメタ好き若者ジョン・ベルーシちゃんを感化して只只、情熱、また情熱で大御所バンド・メンバーをも召集、サタデイ〜にも登場、アルバムまで出してしまいました。さらにヒットさせて映画まで作ってしまったちゅうから好きとゆうことは恐ろしい。だってあれですよ、この78年当時って言ったらこの60年代50年代のソウル、ブルースはもうすっかり忘れられた感あり。さらに白い人でこうまで真正面にそれに挑戦したやつらはかつていないと。ある意味畑違い、トウシロウならではの暴挙快挙だわ。で、その愛情プロジェクトXの全貌を知るのに最適なのがこのCD。1stから1〜7、17。2ndから14、16、18〜20.3rdから8〜13.前のベストから15と。値段もお手頃でございます。細かく突っ込めばキリが無いこの連中、詳しくは1stからじっくりWANTEDしたいのあ。まことに一つのシーンをも復活させてしまった表彰状もののブルース兄弟、金じゃ買えないもの貰いました。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/26(土)
cover
Revolver
the Beatles
1966/8/5

シリーズ「トルズを聴こう」

いささかでか過ぎるホップのラバーソウルの次はこれまたでかい3000mくらいのステップ、リヴォルバーだ。あのポール君のマイクがくるくる廻ってしまった日本公演の後に発表されてもうライブはやらんけんねと大好きなスタジオで思いのたけアイデアをぶつけてしまいました。穏やかな印象のラバーソウルに比べて気合い入りまくりのロックアルバムだぜ。何よりジョージH氏ブレーク、アイデア炸裂の刺激が突き刺さってます。冒頭からタックスマンだもんなあ。この斬新なリフ感覚は昔も今もぶっとび。インド風味もピタリと時代空気にはまってラヴ・ユー・トゥはラットルズを思い出してしまいます。ポール君は何故かふてくされてる歌の風情素敵。ポンと投げ出したようなエリナ・リグビー、シャウト大王のガッチュゲッチュイントゥマライフふぉのうわんと自分ボーカルでは非バンド路線一直線、他メンバーの時のベースの恒例投げやりアナーキーさここに極まれり。ジョンちゃんときたらもう嘲笑マシンと化しちゃったかいな、シニカルさがもういかしてるぜい。その中でのヒア・ゼア・アンド・エブリホエアの染みること。そんなとこにコロッとやられてしまうわけだこれが。リンゴさんはこれしかないぜイエロー・サブマリン光り輝いてます。リンゴ以外の誰がこの曲に考えられるかはい。3分を超える曲が無いちゅうパンキッシュでNWなこのアルバム、止めは「明日はこれ知らず」。瞳孔開かせたままで放り出されます。ビートルズって最初からハードエッジだけどここでの辛口ぶりはもうほんと格別。ポップは狂気と気合いだなやっぱ。フェイバリットはアンド・ユア・バード・キャン・シングとトゥモロー〜になります、私のばやい。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/27(日)
cover
It's Only Rock and Roll
The Rolling Stones
1974/10/18

シリーズ「石」

初めて遭遇したストーンズ・アルバムなのです。アンジーはとても好きだったけど当時14のお子ちゃまにはNHKのヤング・ミュージック・ショウを見ても霧の向こうの化粧悪魔と言った風情でああジュリ〜が好きなんだわねえと言った印象しか。どですかでん、件のシングル「イッツ・オンリイ〜」を聴いてもうやられた。ああ好きだったのねって安心したりして。次の「エントゥ・プラウ・トゥ・ベッグ」でもう大変です。混沌の中で立ち上る魅力にもうメロメロ。テイラー・ストーンズの最後のアルバムとゆうことでリリカル&引き締まった突進力ありの。今聴くと次の広がりを見事に示唆した作品なのだわなあ。えー捨て曲はありません。並びも見事。冒頭で掴まれて「エイントゥ〜」でビリー・歯抜け・プレストン氏のピアノ効いてること。ぐわーんちゅうソロももう。「イッツ・オンリイ〜」。凄絶なるマニフェスト。ポップの真髄を捕らえた題名じゃて。そんなこと知っちょるけど好きってゆうのがロックだもんなあ。偉くなってはいかんのです。この2曲の寄り添いコーラスはミックを食うほど素敵です。これもピアノが鍵で効いてる。ちゅうか全体に3人のピアノが持ち味最大発揮で美しくて。ビリーちゃんのファンキー、イアンさんのローリン、ニッキー氏のエレガントを称えよう。有終の美テイラー氏「時は誰も待たず」で涙して、出ました新機軸「贅沢」での無理やりレゲ。ストーンズのレゲはルーツ以前のカリブ風味たっぷりのやつです。つなぎ曲の美学の「踊れ姉ちゃん」、旬のブルーマジック参加の「マイ・フレンド」。良い曲と美しすぎるピアノ。スチュアート氏の為の9.。そしてファンク登場「指紋ファイル」。ストーンズはいつでも見事に時代とシンクロして一番美味しい空気を取り入れる、やっぱかわいい悪魔なのだわさ。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/28(月)
cover
Belonging
Keith Jarrett
1974/4/24

シリーズ「JAzZ」

某レココレ誌スティーリーダン特集にてダンの「ガウチョ」が本アルバム、3.のパクリだとゆう記述を見てどうにも気になって眠れない。入手いたしました。レーベルのECMはパット・メセニーで有名なとこ。個人的におすましお芸術のイメージが有りまして汚い大人になってしまったあたいにはこそばゆい感ありで近づかなかったのではありますが、これはエキサイティングだわ。静かな曲ではおすまししてるとこもあるけれどたまにはそゆうのも良いか。で、件のガウチョ曲、えー、まんまです。ははは。サックス無視して歌っちゃえばガウチョになる。完璧主義だと思っていたダンちゃん、なかなかお茶目。ジャズに関してはファン気質まるだしになるんだな。あの二人が好きになるだけあってああJAZZ聴いてるわちゅう雰囲気満点です。バックはリフ主体でアドリブより先にメロディがしっかりしてアンサンブルがっちりだからロック・ファンにも違和感無く聴けるのではないかと。アップの曲の盛り上がりは素直にいえいと言ってしまったぞ。スロウはもう夏向きで涼しい空気を運んでくれるからカーステでかければここはもう夜のNY。おしゃれな貴方の夜を彩ります。ガウチョ曲だけでなく全体的にダン風味満点ですからファンの方はサイドメニューとして日々のダン生活に活用しましょう。ファンで無い方はそれに関係なく食えば美味い。それにしてもECMのジャケットは綺麗。他のも遭遇したら思わずジャケ買いしてしまいそうなの。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/29(火)
cover
Eine Symphonie des Grauens
the Monochrome Set
1979

シリーズ「新波倶楽部」

英国が誇る新波異国情緒バンドがこのモノクローム・セット。私がNWの中で、いや全バンドの中でもトップ10に入るであろう好きな連中です。あまりに好きなのでアルバム・デビュー前からWANTED。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのコピーとかしてたインド出身のヴォーカルのビドと初期アダム&アンツにいたカナダ出身のギタリスト、レスター・スクエアと1978年に結成、創設間も無いラフトレードよりこれらシングルを3枚リリースします。パンクの時代にその空気を存分に吸いながらビートルズから引き継がれているギターポップの魅力とヴェルヴェッツのやるせなさ、加山雄三をバックにルイス・フューレイが歌っているかのようでございます。1stシングルからして題名が「アルファビル」、ゴダールの映画タイトルでもう想像力かきたてられること。何ともけだるい感じで正体不明なんじゃこりゃ。B面の「彼は正直」も同様で序奏って感じ。基本アイテムの鼻詰まり声で大物感漂わせてます。そして2ndシングル「Eine Symphonie des Grauens」誰が付けたか邦題「夜明けのシンフォニー」で爆発。オーケストラのイントロで始まりこのインドともモロッコともわからぬ不思議な空気。息をもつかせず駆け抜ける2分半。百万遍聴いても飽きない曲をもう出してしまいました。未だにこれが最高傑作と思います。B面はインスト、波を感じさせるどこぞの海岸音楽。軽快さがおおこれがこいつらかともうこれは完璧なシングルです。3rdシングルはバンド名を冠した題名。ひょろひょろ宙を舞うギター、映画風のモノローグ、3分映画でござる。B面はミスター・ビザロ、題名で既にやられてチャカポコ・タイコで繰り広げられる謎のビザロ氏の生活が暴かれる。当然低予算製作ながらそのざくっとした感触が魅力を引き立たせてこの3枚はほんとキラーアイテム。現在その全貌は散逸されていますがアルバム「Volume, Contrast, Brilliance」で7割は聴くことが出来ます。「夜明けのシンフォニー」だけでも入手する価値最大かと。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/30(水)
cover
Motorhead
1977

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

時はパンク勃興期、スティッフのコンピにひょっこり混ざって既にあまりにもアナクロで有ったがためにかえってパンカーの支持を得てしまったモーターヘッド、これはその1st。元はと言えばホークウインドを首になったベースのレミーと元UFO、ピンク・フェアリーズのラリー”ポリスカー”ウォリスが結成したヘヴィメタ・サイケ・バンドです。2ndのオバキルで真性豪腕ヘヴィメタとしてブレークする前のこのアルバムでは田舎から出てきたやたらとでかい西郷隆盛with猛犬の風情。ラリーさんがメタル人じゃ無いんで我関せずのブギーリフをどの曲でも入れてたりしてさかのぼりファンには違和感たっぷりじゃ。しかしまーメタル眼でなくロック眼で聴くとまー面白い。定型化されて無いが故の闇鍋パワーが全開であります。どんなに音を小さくしてもやかましくて普通の大人&取引先の人に聴かせちゃった日には人格疑われるやばい感じはもうバリバリ。最後まで聴き通すにはこちらも体力要と。ラリーさんの歌曲のパブロケンロールの楽しさも有りで、全世界やくざロック・ファン必携のアルバムであります。ロックバンド初期やらねばならぬお約束「トレン・ケプト・アローリン」もちあんとやってるよ。よ。よ。よ。あ、只今ニュウスが入りました。えーラリーさんはこの後リハーサル中に失踪したそうです。気付いてしまった模様です。

曲目等詳細

試聴はここで。

7/31(木)
cover
Minute by Minute
The Doobie Brothers
1978/12

シリーズ「うえす塔こうす塔」

時はパンク勃興期、大陸西側ではAORの波が嵐となって席巻しておりました。で何の因果か運命の轍によりまして豪快ドゥービー兄弟が突如大変身、私なんかズカジャカの兄弟が好きだったもんでもう面食らいましてチャートインした曲なんぞは好きだったくせにどうも馴染めずこのアルバムは斜めに聴き飛ばしてどーもすみません。25年あまりの時を得ましたんでちゃんと聴きます。素晴らしいです。最近何かとゆうと聴いてたりして。考えてみると別に流行だったから変身した訳じゃないのね。リーダーのトムさんが病気で活動難になった時にスティーリーダンで修行してたマイケルさんが加入して元々あの顔でなかなかメロウな男、パットさんの資質と合体、でこの音とゆうことで。ズカジャカはトムさんの味大だから引っ張る人が変われば当然だわな。ダンでミュージシャンとして滅多に得ることの無い経験をしてそのスープを秘伝を新しいお店で自分の味で大展開、都会的味わいをドゥービーの爽やかグルーブと合わせスープ、まったりとした歌の中にさっぱりとした味わいで行列の出来る音楽屋さんとなりました。美味しいです。付け合せにヒット曲「ワラ・フール・ビリーブス」の後にポテトいやもろカントリー調インストはいかがですか。下半身背広で頭だけテンガロンハット脱ぎ忘れてました。おぢさんそうゆうところがかわいい。

曲目等詳細

試聴はここで。