トップへ戻る

今日の推薦盤一覧2002.12下

 

8月 9月上 9月下 10月上 10月下 11月上 11月下 12月上 12月下 02.1月上 1月下
2月上 2月下 3月上 3月下 4月上 4月下 5月上 5月下 6月上

6月下

7月上
7月下 8月上 8月下 9月上 9月下 10月上 10月下 11月上 11月下 12月上  

12/16(月)

20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Atlanta Rhythm Section
2000


シリーズ「南部鉄道」

72年デビューのアトランタ夜のネオン街御用達バンドです。南部の連中の中でも異彩を放ち言ってみれば地味な存在なんですが、サザンロックの特徴の湿り気やぞくっとする色気が一番際立っているのだ。顕著なブルース臭カントリー臭は無くて絶妙にブレンド、夜の貴方にぴったりです。狂おしいほどのメディアム・ナンバーがたまりませぬ。絶賛の言葉としてアメリカ・ムード歌謡の帝王と呼ぼう。なおこのバンド、たくさんのとんでもない廉価盤が出ています。ヴォーカル違いが入っているので注意。やっぱりこのオリジナルの人でなくてはなー。

試聴はここで

12/17(火)

ZZ TOP
Greatest Hits

1992


シリーズ「ブギー兄弟」

21世紀に至るまで完全現役で生き残っておりますブギー兄弟の稼ぎ頭。パワー全開のギター・ブギもテクノ・ブギーも楽しくってしょうがない。はっきりしたキャラも一役買ってまったくもって愛すべき連中です。テクノ導入はおそらく年がら年中やってるツアーでの省エネを目指したものだったのだろうけど、絡む人間が人間なんでもう立派にグルーブしておりまする。最近は原点回帰でパワーギターブギになってます。ベスト・ブギ・ナンバーの「タッシュ」もちゃんと入ってポップだけどよく聴くとみんなブルース進行だったりするこのアルバム、歌もドン・ヘンリー似だしいかがかなー。

試聴はここで

12/18(水)

Greatest Hits/Black Oak Arkansas
2001/3/6


シリーズ「ブギー兄弟」

今日は強力です。「俺様ブギー」の帝王たるジム・ダンディさんが戻ってまいりました。録音状態から判断して新録したグレーテストヒットなんですが、これが凄い。ダンデーさん、さらに化け物になってしまった。その唄い方やイギー・ポップがキャット空中三回転したかのようじゃ。ぎゃほぺーってやつとはひほーふーってやつを自分デュエットでやってたり俺様のことを熱くてあほな男と呼んでおくれーとうなってます。楽しくて大笑い。もーAC/DC,カルト,いや全世界のHRファンなら飛びつきますだよ。
バンド名はブラック・オーク・アーカンソーと読むのだ。
値段だって¥979。安い安い。

試聴はここで

12/19(木)

Ringo Starr & His All-Starr Band: The Anthology

2001/7/24

シリーズ「solotles」

第6期までのオールスターズのベストです。これはもうろっくすのためにやってくれたんじゃないかってゆうくらい素敵な面子と曲のオン・パレード。聴き物はもう全部ですが、各賞を発表いたしょう。ベスト・ボーカルはフェリックス・キャバリエ。グルーヴィン。ベスト・面白い組み合わせは「ボリス・ザ・スパイダー」。夢実現。ベスト・無理やりヒットはサイモン・カークの「シューティング・スター」。うまいぞ歌。ベスト・ドラムは「BTOの曲をやる時のリンゴ」。どうしようもなくリンゴでしかもはまってる。ベスト・リンゴの曲は「フォトグラフ」。ベスト会場は武道館。ドーモアリガトー。

試聴はここで

12/20(金)

サディスティック・ロックの女王/
スージー・クアトロ

1973

シリーズ「女の道」

英国のダイナマイト・キッド女、ブギーの女王、いやサディスティック・ロックの女王ですかスージーさん。オリジナル・アルバムでどれか一枚と言えば私は迷わずこれ。なんせチャップマン・チンの強力コンセプトに支えられて迷わずブギーに精進する姿がなんとも美しいぞ。後のだんなさんとのオリジナルも粒ぞろいであります。叫び声はぶち切れてますがふとしたため息が疲れてたりするのはアメリカから英国に渡ったご苦労からでしょうか。なんていぢわるく聴かないでシングル「48クラッシュ」「キャン・ザ・キャン」をはじめとしたハイテンションブギーを楽しみましょー。

試聴はここで

12/21(土)

Eight Men, Four Women/

O.V. Wright
1967

シリーズ「ソウル道」

メンフィスはハイ・レーベルを中心としたサザン・ソウルの雄、O.V.ライトの初期シングルのコンピです。この人は裏オーティス・レディングとでも言うべき人で、実際にデビュー曲はオーティスにカバーされてB面の差でオーティスの方がヒット。ケンカっぱやいマネージャーのせいもあってその後の展開はご存知の通り。
歌ってゆうのはこうゆうものかと。聴いていて背筋に鳥肌の連続。派手さは無いかもしれんが魂をかきむしられるとはこのことかと。聴けば聴くほどもう。どうしたらいいですか。詩の内容も半端じゃないらしい。解読してみたいのだ。何か今魂ソウルで一枚と言ったらこれをお勧め。

試聴はここで

12/22(日)

One Eighty
/AMBROSIA

1980

シリーズ「アダ懇談会」

デビュー当時はアラン・パーソンズのプロデュースの元LAのプログレ・バンドとして紹介されましたアンブロージア。このアルバムの前作でAOR風味全開の「How Much I Feel」と言うヒット曲を出して今作ではセルフ・プロデュースで完全に自分たちの音楽を物にしました。
AOR+プログレ+POPと言いますとトッド・ラングレンを連想しますが、だいたいトッド風になってしまいますが、この人たちはしっかりと自分たちの音を持っています。シングルの2曲(4,9)はもうのけぞりそうに良いのだ。プログレ風味がワサビになってピリっと効いてます。良いバンドだなあ。

試聴はここで

12/23(月)

Ladies of the Road/
King Crimson

2002

シリーズ「プログレ支部」

71年から72年のアイランド・バンドのライブ集です。もーそれは壮絶、ダブル・バスでばすばす来るイアンさんのドラム、一生に一度の己の性格を捨てたボズさんの絶叫、サックスのメルさんに至っては吹く息の臭いまで香ってきそうじゃ。このバンドの最大の魅力は映画「ゴジラ対ヘドラ」の地下ゴーゴーバーのバンドのようなアーシーさなのだわ。バンド・マジックで異様なまでに高揚するフリップ先生あなたはこんな人じゃないはずよ[(^o^)]。2枚目の精神異常者地獄は11丁目まであります。舌抜かれました。誇りであります。

試聴はここで

12/24(火)

In the Christmas Spirit/
Booker T. & the MG's

1966

シリーズ「ソウル道」

オーティス・レディングやサム&デイブのバックで歌を煽りに煽るSTAXの看板バンドMG'S、単独アルバムになると意外とのんびりムードで我々を楽しませてくれます。カバーの選曲もいつもお気楽でやっぱりやってくれてますクリスマス・ソング集。素朴でちょっと田舎臭いけどけっして歌を邪魔しない的確バックがパーティのムードを盛り上げてくれること間違いなし。「Merry Christmas, Baby」でのスティーブ・クロッパーのギターを聴いていると練習してもけっしてこの味の音は出せないこうゆう人が真の名手だと実感してしまいます。

試聴はここで

12/26(木)

All by Myself/
Eric Carmen
2000/2/1

シリーズ「あんふぉーげった房」

ジャケがウォレン・ジボンさん激似ですが値段激安のエリック・カーメンさんベストです。「All by Myself」1曲が様々なCMとかドラマに使われているようで、でも他の曲も良いんだよ。特に注目すべきはビーチ・ボーイズ、ブライアン・ウイルソンへのオマージュ曲。ちと重い声と軽やかな曲想のベスト・マッチングで聴いてると胸キュンで売るうる来ます。その声兄弟のショーン・キャシディにカバーされた2曲(3,6)も楽しさ満点。ジャケがちょいとなーとゆう方は「Definitive Collection」とゆうダリル・ホール激似のベストもあります。実際はドナルド・ダック、カモノハシ似です。

試聴はここで

12/27(金)

Caravan to Midnight
Robin Trower
1978

シリーズ「あすこらびすたべいび」

ジミヘン・フォロワーとしてアメリカで人気が出ましたロビンさん、あのライブ・アルバムの後のアルバムは聴きたくってしょうがなかったのですが、やっと遭遇できました。前作よりのベース加入でリズム隊がなんとスライ&ファミリーストーン・コンビに。押すべし押すべし打つべし打つべしのサウンドがファンクをも加えた幽玄路線に。そう「デイドリーム」の独特の空気感を引き継いだもの。後になってブライアン・フェリーと組んだ訳がやっと瓦解しました。あのアヴァロン登場の鍵もここにあったりして。ゴリゴリのロック・ファンに支えられていた人ですのでこれは大冒険です。私はこの異型の音楽完全に支持します。
素晴らしいぞ。

試聴はここで

12/28(土)

Raunch 'N' Roll Live/
Black Oak Arkansas
1973/3

シリーズ「あすこらびすたべいび」

今年の個人的新人賞、ブラックオーク。考えてみると阿寒県黒樫村ちゅうバンド名とゆう凄いことになってます。現在は南部のAC/DCと化してますがこのころはさしずめ南部のGFR。それはもう異常なハイテンションで盛り上がってます。ほとんどが郷里と自分自慢。「電気が阿寒県に来た時[(^o^)]」。ギターは歪み度小の基礎体力ハードロックです。存在自体がハードでござる。サザン・ロッカーではありますがファンキーで、いわゆるサザンロックとは遠くその辺が日本で紹介しにくかったゆえんなしごなか。ジャケは一見地味ですが裏が凄い。地顔でこんな顔が出来る男を俺は知らん。これぞロックです。

試聴はここで

12/29(日)

Complete/
National Health
1990

シリーズ「プログレ支部」

何ですかーナショナルヘルスってーって声が(笑)。エゲレスはカンタベリー地方に70年代、腕に覚えのあるプログレ猛者達が集結しておりました。その一つハットフィールド・アンド・ノースから派生して発生されたバンドです。あのスチュアート=ガスキンのデイブ・スチュアートさんが所属しております。聴いてみると彼のブニューとがヂュワーとかしてる独特のキーボード満載。さらにあの空気感もしっかりと。もちろんあれほどポップではなくインプロ主体ですが。アメリカ・フュージョンとは別路線で枝葉が伸びていったジャズとロックの幸福な結婚です。ちっとも難解ではござりませぬ。脳みそのチェンジ・オブ・ザ・ハートなのだ。。

試聴はここで

12/30(月)

Caught in the Act/
Grand Funk Railroad
1975

シリーズ「直球野郎一本勝負」

4人体制になってからのライブ・アルバムです。私にとってのグランド・ファンクはこれ。「アメリカン・バンド」でのトッド・ラングレンとの共同作業で豪快さ+スピード+小粋さを獲得して隠されたPOPも全開でぶっ飛ばします。キーボードのフロストさんも大活躍で色鮮やかだぜ。ヒャーヒャーゆうオルガンがたまらん。たまらんと言えばドラマー、ドンさんのヴォーカル。パンクです。しかし現在廃盤なのかー。信じられん。リマスターせい。町で中古盤見かけたら即ゲットお勧めします。元気が出て燃えまくること請け合いますぞ。

試聴はここで

12/31(火)

The Smoker You Drink, the Player You Get
/Joe Walsh
1973

シリーズ「あんふぉーげった房」

イーグルスのひょうきん担当のジョーさん、73年のソロ2作目にして初ブレーク作品です。あーゆう人柄ですから内容はばか満載かと思えばさにあらず、実にしっとりした味わい深いもの。喜劇は悲劇なりと言いますがこの人繊細なものやると実に良いんです。ジェイムス・ギャング時代の豪快ハードロックから一変したこのある意味地味なアルバムをしっかり受け止めた当時のアメリカはさすが。けっして今の音楽状況では聴けない種類の音楽です。イーグルスでは彼の力の半分も出してないだろうなあ。
これで余韻を残して年を越せるぞ。

試聴はここで