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今日の推薦盤一覧2003.3上

 

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3/1(土)
cover
After The Gold Rush/
Neil Young
1970/8

シリーズ「あんふぉーげった房」

CSN&Yでの活躍真っ只中に作られた3作目。まったくもういついかなる時に聴いても涙腺を刺激されてしまう困ったアルバム。穏やかで刺激的で情けなくて勇気満載で光っててくすんでいる。こうなると時代などまったく関係無く25世紀になろうが58世紀になろうがここにあります。もう曲の良さと言いましたら作ろうと思ったってこんなに出来るもんじゃなし。思わずオバカコメント満載になってしまう永遠の金字塔、もしニール・ヤングのアルバムを何か一枚買いたいと思っておる貴方はまずこれを買ってみて間違いはありません。買いたいと思って無くても買ってみて間違いなしじゃ。

試聴はここで。

3/2(日)

Live/Poco
1976/4

シリーズ「うえす塔こうす塔」

途中から何だかなあ裏イーグルス街道まっしぐらの感がありましたポコ76年のライブです。今一つメジャーになりきらなったのはレコード作りで今一歩整理しきれない音作りにあったのかなあなどと不遜に思いますが、このライブでは問答無用4人だけのガチンコサウンドで迫ります。びっくりはその意外なハードさ。ポール・コットンのディストーションギターがハードにドライビン、ラスティ・ヤングのスティールとかっしりしたリズム、そこに鉄壁のコーラスが加わってまあ楽しめること。そうなると曲の良さも際立って、そんじゃ何故このアルバムがブレークしなかったと言うと御覧の通りジャケットかなぁ。わたしゃ好きだけど。ダークな雰囲気がしたりするのも魅力です。

3/3(月)

But Seriously Folks
/Joe Walsh
1978

シリーズ「あんふぉーげった房」

イーグルス加入後、初のソロ・アルバムです。ホテル・カリフォルニア・ショックでイーグルス自体もメンバーもかなりの言ってみれば金縛り状態にある中、それをうっちゃって返す大傑作。見事なまでにイーグルスを吸収して今までの彼のソロともまた一味違う作品を創ってしまいました。この人はソロ・アルバムを聴かなきゃわかりません。見掛けと違うその才人ぶりには毎度毎度びっくりするばかり。タフで優しくて、ペーソスとゆうのはこうゆうことを言うのだろうなあ。特に2.の「中古盤屋」と7.のインストでは涙涙。繰り返し聴くたびに好きになっていく素敵なアルバムです。そして彼の「ホテル・カルフォルニア」への回答は最後の曲で。うーん、やるなぁ。

試聴はここで。

3/4(火)

Gratitude/
Earth, Wind & Fire
1975/12

シリーズ「FUNX」

シャイニング・スターでブレークした時期の熱狂実況盤です。人間なんて勝手なものでして洋楽聴き始めの頃は黒い系は何かこうむんむんしててちょっとなーなんて言っておりましてその点EWFはわかりやすくて良いなあなんて言っておったのですがだんだん馴れて来ますとそのむんむんしてた所が好きになってきて逆にヲェーとウイーとか言ってくれないとこれは白いからなーなんぞ文句言ったりしますが、そんな訳でこのアルバムはまだまだ黒々としてましてかっこいいなあなんて言ってるのはわしです。同時期ブレークのP-FUNKとは180度姿勢が異なる陰と陽、この後ユニバース方面に向かいますがこのまま行って欲しかったなあって言ってるのもわしです。すまぬ。

試聴はここで。

3/5(水)

Hark the Village Wait/
Steeleye Span
1970

シリーズ「英国のTRAD」

個人的に一番贔屓のトラッド・バンド、スティーライ・スパンの1stです。「Liege & Lief」である意味極まってしまったフェアポート・コンベンションを脱退したベースのアシュレイ・ハッチングスが自分の求めるトラッド音楽をやるべくウッズ夫妻らと結成しました。珍しいとゆうアイリッシュとブリティッシュ混成メンバー。確かに味わいはフェアポートと大違いで、より穏やかながらも首筋にナイフを突きつけられたような厳しさが。全編に入るドラムが刻々と時を刻んで、息を呑むコーラスと歌唱が美しいのなんのって。2.のブラックスミスに入る金属音の打撃が永遠にこの音楽を新しくさせる楔となっているかのようです。この後の長い旅路の第一歩はこの村から始まりました。

3/6(木)

Hen's Teeth
1998/5/5

シリーズ「パブ・ロック捜索」

パワー・ポップ大明神ニック・ロウのキャリアの始め、キッピントン・ロッジとブリンズレイ・シュワルツのシングル曲を集めたコンピです。67年のシングルから始まってアナログは巷では物凄い値段がついているもんだそう。まあ、レコードにそんな値段を付けることの是非は別としてそりゃあ聴きたいもんなあ。で、エドセルが出してくれたのがこれ。ニック先生は赤面物で困ったなあってゆうブツらしいけど、ヒッターズとかニーズとかライムライトとかいい加減な変名で出しているのがまた楽しくて。ビートルズ・カバーもあるでよ。そろそろCDも入手ぎりぎり段階に来てるようなので急ぐべし。まだ間に合うか。

試聴はここで。

3/7(金)

Giant For A Day/
Gentle Giant
1978

シリーズ「プログレ支部」

「ミッシング・ピース」に続くプログレ中道路線第2弾。あっとびっくりのポップさで嬉しくなります。服着てるときのケンシロウがカンサスなら服をぶちやぶいて百烈拳ケンシロウがこれ
ちゅう感じであります。白玉キーボードを排した切れの良いギターサウンドはイギリス・オーリアンズと呼びたいほど。甘さ控えめの極上ぜんざいみたいで美味しい美味しい。これはスティックスやエイジアのファンの人が聴いたらぱちっとはまるのではないかしら。ブレークしてもおかしくなかったんだけどなぁ。ジャケでやってしまいました、ジャイ子ちゃん。現在ミッシング・ピースとのカップリングCDで出てますが、これははっきり言ってお買い得。これほどの音楽はそうあるもんじゃありませんぜ、旦那。

試聴はここで。

3/8(土)

Best of the Korgis
2002/1/1

シリーズ「力POP」

79年に登場しましたNWバンドですが、前身は69年から活動してます「田園のビートルズ」と呼ばれたスタックリッジです。主要メンバーのアンディさんとジェイムスさんがそのままおりますから名前が変わっただけかも。ジャケのいかつい顔のおぢさんがそうです。怖い音楽かと思いきやこれがまたこれ以上控えめなPOPは無いんじゃないというくらい、気付かなければ通り過ぎてしまいそうなかわいい音楽の数々をやってくれてます。NWの空気を吸って田園から横丁に出てくれてさらにコンパクトにすっきりとして、スタックリッジより、より印象深くなってるかな。雨が何故か似合います。6月を思い出す大切にしたいバンドです。

3/9(日)

Little Criminals/
Randy Newman
1977

シリーズ「あんふぉーげった房」

この不精な私が頼まれもしないのに全曲タイトルを覚え、参加ミュージシャンを覚え、自分で訳詩までしてしまったアルバム。強烈な皮肉の裏にある優しさ、厳しさが聴くたびに胸に染みます。あるべきところに音が有りあるべくところに歌があります。西海岸の叡智が集結してバックアップ、ニューヨーク・ニューヨークを思い起こさせる「ショート・ピープル」がまさに奇跡のように全米NO1になりました。単純な揶揄と捕らえられてそればかり話題になりましたが、全部を聴いて初めてわかるそのメッセージ。あなたもわたしも同じ小さな人間、小さな人間が小さな人間をバカにしてなんとしょう。ここにいる小さな人間もあなたの音楽を愛しております。

試聴はここで。

3/10(月)

Second Helping/
Lynyrd Skynyrd
1974/8

シリーズ「南部鉄道」

サザン・ロックの第2世代、レーナードの2作目にしてブレーク・アルバムです。そこは第2世代の強み、ブルースやカントリーは裸のまま出る事無く、見事に消化して自分達の音楽をばっちりと。サザン・ロックの連中の中で頭一つ飛び出て人気が出たのはやっぱ問答無用のこのかっこよさだろうな。さほど力強いと言えないヴォーカルながらチンピラの魅力満載で存在感抜群。おそらく誰が聴いても届いてきます。ブレーク・シングル「スイート・ホーム・アラバマ」はニール・ヤングの「アラバマ」「サザン・マン」へのアンサー・ソング。おいら達みたいのも南部にはいるんだぜちゅうメッセージだな。ブギ・ナンバーが妙にエルトンぽいのが昔から謎です。

試聴はここで。

3/11(火)
cover
Inernational/
Cafe Jacques
1978
シリーズ「プログレ支部」

「カフェ・ジャックス」と読みます。メンバーはそれぞれそれなりに活躍してましたが実際上は忽然と現れた感有りの奇跡バンドでアルバム。70年代後半のプログレ中道の波と10CCやセイラーなどが振りまいてきた無国籍音楽の波がここに結集、眩暈がするような感覚が味わえます。ほんとどこなんだろう、バンド名から想像すようにフランスぽいとこもありイスタンブールあたりの中東の外国人街みたいなとこもありペペルモコの迷宮に迷い込んで脱出不可能。「アナザー・オリジナル・サウンドトラック」の称号を与えたいぞ。リトルフィート、スティーリー・ダンの影を見ながらもどうしょうもなく英国ならではのこのセンスを今しかありません。これまた奇跡のように廃盤になっていない。

試聴はここで。

3/12(水)
cover
Moanin'
/Art Blakey & The Jazz Messengers
1958/10/30
シリーズ「JAzZ」

これはもう正真正銘のJAZZであります。おそらくみなさんの頭の中で描いてるJAZZそのものではないかと。そのイメージの中で最高なやつを想像してみてください。それがこれです。デートの時には似合わないハードボイルドな音が満載、スティーリー・ダンのエイジャを一発聴く前にこいつをかましておくともう雰囲気抜群。ディーコン・ブルースの世界です。なお安易にこうゆう音楽をCMに使ってはいけません。BGMとして消費されてしまっていつのまにか聴いたつもりになってしまいます。インスタント・コーヒーとか頭に浮かんでしまうのは非常に迷惑なのです。

試聴はここで。

3/13(木)
cover
ファンキー・マシーン★ココモ1号/
ココモ
1975
シリーズ「パブロック捜索」

埋もれていた英国ファンクの雄、ココモの1stです。元グリース・バンド(ジョー・コッカーのバックバンドでした)のアラン・スペナーとニール・ハバード、元アライヴァル(JUNのイメージモデルになって来日もしたそう)のメンバーが合体、さらにキンクリでお馴染みメル・コリンズが加わって颯爽と発進。AWBのライバルとしてウルトラ・ブレークかぁと思いきやそうはならずの哀しさよ。英国バンドらしいキチっとした律儀な音で感涙にむせび泣きます。1曲だけリードしてるベースのアランさんの歌が良いのだ。コッカー似のトニーさんがリード取るとちとB級ぽくなるんでもしやアランさんがリードで行ってたらブレークしたやもしれんなー。B級味も美味しいけどー。邦題がナイスでござる。

3/14(金)
cover
The Best of Manfred Mann's Earth Band Re-Mastered (Vol 1)
1999
シリーズ「英国ポップ探検隊」

よく出回っている米盤とは別物のベストであります。あちらが12曲ならこちらは19曲、値段もお高いし入手もやや困難ですがどうせ一枚買うならこちらの方をお勧めなのだ。とゆうのもあちらでは漏れている初期の曲後期の曲がちあーんと入ってる。さすがに中世暗黒期のは入ってないけどー[(^o^)]。特にランディ・ニューマンの「Living Without You」は嬉しい限り。「光に目もくらみ」の原点ここにあり。後期のではジャムの「Going Underground」が。「強引ぐ」になっていますが。ははは。まさに激闘の歴史、1時間超も有るのにクオリティ高くて飽きないぜ。次に取り上げる作家は誰かなー。ラジオヘッドとかだったりして。

試聴はここで。

3/15(土)
cover
Strikes/
Blackfoot
1979
シリーズ「南部鉄道」

レーナード・スキナードの3人目のドラマーでありギタリストのリック・メドロックが75年に結成したバンドの3作目。第3世代サザン・ロッカーかな。音はレーナード・スキナード+エアロスミス+ウエット・ウイリー、実際ボーカルがジム・ホール氏に似ていてハード・ロック寄りのウエット・ウイリーって感触です。商売上がったりだってジムさん怒ったのでは[(^o^)]。とにもかくにも爽快なぶっ飛ばし音楽。フリーの「ウイッシング・ウエル」なんかカバーしちゃっておぢさんも喜んじゃうし曲も良いしでけっこうしょっちゅう聴いちゃいます。最後のハイウエイ・ソングが傑作。まんま「フリーバード」展開。こうゆう曲やって盛り上がるのがサザーン・ロッカーのお約束かなー。楽しいぞ。

試聴はここで。