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今日の感謝盤一覧2006.05下

 

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1

5/16(火)
尻まシェンカー
cover
Force It
UFO
1975

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*びっくりしたなもう。まずはこの写真をご覧下さい。(ってこのTOPだと見れないんで詳細ページでどーぞ。)
雑誌「ヤング・ギター」です。おおおマイケル・シェンカー神だ。で、20年前のもの?にさにあらず、何と2006年6月号。まずはまだヤングギターが有ったのかーつう驚き&シェンカー神が特集つう驚き。人気有るのだななあ。若人が読んでギター練習するのだろうか?おさんが読んでたらヤングじゃ無くて、おっさんギターや。ははは。新作を迎えてのMSG全史を振り返るインタビュー&タブ譜付。しかし練習する気にならず。いやしようかな。うむ、無理だよ。書店にまだ有ると思いますのでお手にとって見てくださいまし。
インタビュー読むと、やっぱ真面目ですシェンカーさん、あれほど素晴らしいMSG初期アルバムについても、あれやこれやと満足して無いご様子。まああれやこれやと想像以上の事件勃発してたようでも有るからかな。ましてやUFO時代なんぞ、そこでは触れて無いけど何の盤だったかライナーで「まるで思い通りにならなかった。」って記述見たこと有ります。若い頃は「UFO」の「ゆ」の字を言っただけで、暴れてフライングVをアメ車後部ウインドウに叩き付けたらしい。今は齢重ねてすっかり丸神さまになり、再共演したり今度の盤ではモグちゃん参加したりと時の流れってば素敵。11月に来日するそうです。場所はこれが中野サンプラザ。嬉しいぞー。最近はCZHなんたらとか横文字の知らない会場でオール・スタンディングなぞつう、俺たちおさんの脚の力考えたことあるんかい、な状況ばっかだから。70’sロックの殿堂サンプラでゆっくり見れるなんて。問題は料金で7500円らしい。昔は2800円とかで見れたぞ。A席なんてのもあったんだぞ。うーむ、行きたいが。しばし考え中。7500円X2だったらレコードが20枚は買える。行くとしたらニック・ロウちゃん以来なんだけど。
とにかく祝!とゆうことで「シェンカーさんの源流を求めて」
UFO、1975年の「フォース・イット」をば。
前作「現象」に続き参加2作目です。何か管が多すぎるんじゃないかの風呂場で何やってんだケツ丸出しじゃぞのジャケはご存知ヒノプシスししのぷす。ハードロック勢に依頼されればエロジャケと決めてるらしい。とにもかくにも前作「現象」でブレークしましたUFO。売上げはさだかでなくとも評判現象が起きた模様。若いヤング・ギター、シェンカーさんのそのプレーに全世界で賞賛の嵐風速40m。「いやー素晴らしいねえあのソロは。」「素敵だよドクタードクター、いきなりどうしたんだい変わったね。」などとあちらこちらでおそらくメンバー一同聞かされて、さぞかし嬉しかったろうかと。まーでも、最初は成功に喜ぶも、あんまりにもシェンカーせんかーと言われるもんで次第に複雑な心境になって言ったりして。ミュージシャン・ジェラシーつうのは複雑なもんです。最初の盤では、無理やりドイツから「白いご飯たっぷし食べさせて上げるから。是非来なさい。白まんまだよ。」と郭に誘う女衒のように、はたまたサーカスに誘う人攫いのやうに連れて来ましたから、存分にその分働いて貰おうと「何言ってんだコイツ、わからねえよゲルマン語。」状態ながら任せる曲は出来るだけ任したのかと。若きマイケル君も「だんけだんけ」と喜ぶ。して次のアルバムとなると「おめーよー、ちょっと受けがいいからって調子乗るんじゃねえよ。今度は俺たちが曲作るから、おめーはそれに合わせて最高のリフ付けるんだぞ。」「だんけだんけ。私英語わっかりませーん。」とニコニコしてたんだけど、いきなし丁稚修行状態に突入や。って勝手に想像してるんだけどさ。がはは。あの温厚な顔&名前のモグたんはそんなこと言わないよね。の結果、
見事にメロディが無い曲の連発だ。これぞモグ節。やるはハードロックにしようと全員一致でそれだけは決めたらしくハードドライヴィング連発。で、−−−−−−−の横並びメロ続き退屈かと思いきやそうで無いのが音楽の素敵さ面白さであります。必死に付けたマイケル天使のリフ、そしてメロディアスなギターソロの対比がえもいわれぬ味わい有りだぜ。−−−−−−のモグ節にしてもはまると抜け出せぬつい聴いちゃう。要はUFOってバンドを愛しちゃったのよになるかどうか。
メタル元祖って言うに言われぬこのノホホンさがよーたまらん。
で、もしかしたらその魅力が一番発揮されてるのが、シェンカーさんが作に参加してない「アウト・イン・ザ・ストリート」「トゥ・マッチ・ナッシング」かも。
せっかくハードロック界A級トップに並んだのに自らBの帝王の道を自覚せんで選んじまったこの「フォース・イット」。無理しないで貯めた。OK。かな?(^0^)。シェンカーちゃん、フラストレーション抱えてさらにネギをひたすら刻む、明日はどっちだ。
フラストレーションもネギを刻んでいたのも、決して無駄では無かったことは後世の歴史がこれ物語ります。
と私は聴いてますけど、皆様はいかに。

曲目等詳細

試聴はここで

5/17(水)
メタル最終試験
cover
What? Heavy Metal Part 5-1
Stars / Hear 'n Aid
1985

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*ウイア・スターーーーズ♪
シリーズ「ヘビメタとは何だ」、その第5弾はこの鋼鉄野郎勢揃いの曲&アルバムで。
80年代に怒涛の様に巻き起こったチャリティ・ソング・ブーム。ブームって言っちゃなんすが。アフリカ問題を何とか出来ないかと数々のミュージシャンが蜂起いたしました。一番最初はーーーー、そりゃもう、
ポップ・グループだで。
79年「最後の警告Y」そして特に2ndの80年「ハウ・マッチ・ロンガー」アルバムで思いっ切り直接ダイレクトに叫んだ。音も丸ごと。痛いんだから痛い音でって、当然の帰結で行うもあまりに痛すぎて孤高の戦いで爆沈。ぐげー、聴いてくれないよー。今に始まったことじゃ無し。西洋と関わったその日から毟り取られて取られまくった人類の故郷アフリカ。自由と愛と抵抗の音楽ロックがあれほど黒い音楽に源持ちながら何故か他山の石でありました。そして5年後、確か最初は「サン・シティ」じゃ無かったかな。リトル・スティーブン氏が音頭を取った。スペシャルズも「ネルソン・マンデーラ」でもう我慢出来んと提起した南アフリカ問題。サン・シティでは初めて複数の音楽人が共同で一言申そうと。「あんたら無茶苦茶迫害してやがる側のお楽しみ殿堂サン・シティじゃぜってーに演奏なんかしてやるもんか。」って主張に納得しまくり。それでこそロック・ミュージシャンだと快哉を叫んだよ。フィルムがまたキツくて最高。特に出演歴のある連中の名前入りなんてそうは出来んことだぜ。自分も痛まなければ本当の運動なんかやれんわ。
そして次が、かの「バンド・エイド」かな。
ポップ・グループが極感の北風、サン・シティも北風とすりゃ、こちらはお日様ポカポカ、マントを脱がせるためには暖かくしなけりゃ。
Do They Know It's Christmas
音頭取りは、ブームタウン・ラッツのクロックワーク男ボブ・ゲルドフ氏。79年のアイ・ドント・ライク・マンデイズの記憶も消えかかったころ登場。うんあの曲にしてこの行動、なるほどと納得も、あなたにそんな人望あったのかーとちとびっくりした思いあり。実に手作りつうか、そのビデオを見て曲を聴いて真摯なる気持ちでの行いだったと思います。参加したミュージシャンの顔付きを見ても。そりゃクリスマスって、あれだ西洋の概念にしか他ならず。しかし自分達が最初に気付かなけりゃどうしょもないだろうと言う事だろうと。こうした責任は俺たちにあると。
一度火が付くとそれは劫火の様に燃え上がり、コンサート「ライブ・エイド」にまで発展。
祭になってしまうとそれは終わってしまうもの。それでいいのかこれがやりたかったことかとゲルドフ氏、何より疑問を求め続けたのは尊敬しなければあかんと思う。してその成果が記憶に新しき
昨年のバンド・エイド20の今再び「Do They Know It's Christmas」、続く「ライブ8」。
個人的にはまずバンドエイド20のビデオ見て顔ぶれがわかんない人が多いのが悲しかったりして。「ライブ8」は、うーむ、これがあなたのやりたかったことですかと訊きたい気持ちになり。また祭になった。そもそもアフリカ問題と祭が一致するのであろうかって疑問が。そして音楽で楽しむって行為と今正に飢餓と病で苦しんでいる人たちの姿と、画面に映し出されるその姿の直後ノリノリで楽しむ。言いようの無いやるせない気持ちに。やっていることの動機は全く正しく、お前はそれじゃ何をしてるのかと自問するとますます苦悶し、私はどうしたらいいのかとなってしまいました。この難しい気持ちつうか感情、皆さんはいかがでしたでしょうか。難しいことは抜きにして、楽しくて役に立てればそれでいいじゃんって風にはどうしても思えなかったんす。
そして問題はそれ以前のバンド・エイドに続く
「ウィ・アー・ザ・ワールド」/USA FOR AMERICA
だ。はっきり申してわたしゃむかついた。「俺たちが世界だ/アフリカのために帝国アメリカが何とかしてやるぜ」って読んじゃったよ。イギリス人め、お前らばっかそんな美味しいええかっこさせてたまるものかって風に取った。非難覚悟でございます。そう感じたからもうしゃあない。依頼されれば目的が目的だけに異論あれども断ることは出来んだろってのも。だいたいあんたらアメリカが元凶だろがーーーってのも。それやる前にそう感じたならリムジン乗って無いで、てめえで黙って寄付しろやってのも。それ出て貴方達は何か失うものがあるのかってのも。好きなミュージシャンの姿をそこに見た時、悲しかったよ。一生懸命やってればやってるほど。兄貴。あまりにアメリカなその楽天さが、罪はねえんだろうけど、その無垢さが無神経に感じた次第。ちがうのか?。俺がバカタレなのか。
そしてその流れの最後に現れたのが
この本題の「スターズ/ヒアアン・エイド」
音頭取りは何と”ザ・獣”ロニー・ジェイムス・ディオ氏。その実現のために、ぐわ、USA FOR AMERICAのオーガナイザー、ケン・クレイガン氏の力を借りたとゆう。時は1985年5月。結集したは件のイベントにちいとも誘って貰えなかった鋼鉄軍団に皆さん達。
と前フリだけでお時間が来てしもうた。はたして、その所業、いかなるものに思えたかは明日に続く。

曲目等詳細

試聴はここで

5/18(木)
メタル最終試験
cover
What? Heavy Metal Part 5-2
Stars / Hear 'n Aid
1985

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*ウイア・スターーーーズ♪
シリーズ「ヘビメタとは何だ」、その第5弾第2部
スターズ/ヒア・アンド・エイド
の一席をも一つ。
考えてみればその昔、アントニオ猪木より前に「愛と平和の祭典」といやあロックの専売特許でした。
ウッドストックしかりMAR Y SOLしかり。しかしてそれで皆で集まって曲出してチャリティなんつーことは誰も思い付かなかった。だってロックなんつーもんは金に成らぬ貧乏で汚い若者がやるもんだったから。やる方も金無けりゃ買う方も金が無いよ。だからうちも金が無いよ。ははは。ですからバンドエイドも金を集めるつうより訴えますが中心で何やら貧乏臭い風情がビデオからも。ところがどっけん、いやどっこいアメリカさんだと訳が違う。70’s後半からロックがすっかり皆のものメリケン歌謡曲になって(それは素敵なことですある意味)売れたら大金持ちに。なんつたって人口の1%が国の富の半分を、残りの99%で残り残りの半分を分け合う国だよ。その1%入りを見事果たしたミュージシャンさんたちがUSA FOR AMERICAを。おいおい99%の貧乏さんからまだ金を取る気かよ。アフリカって言う前に自分達の国何とかしなきゃいかんのじゃ無いか。自分達の今の立場を。成功したから金持ちになるのは当たり前か。いまや野垂れ死にする自由と宝くじ並の夢の国アメリカです。
で、日本盤ビデオ(もち廃盤)ではウイ・アー・ザ・ワールド2なんて悲しいコピーが付いているのがこの
スターズ。
憎めないよーーー。薄々ながら本家に呼ばれなかった自分達の立場を察してか、タイトルが「スタアアズ」。わざわざ僕たちはスターなんですってまずことわってる。しかもやるのはヘヴィ・メタル勢。普段から「地獄」とか「キル」とか「血」とかシャウトしとるのに急に思いやり集団になるって。音頭取りがロニー・ジェイムス・ディオさんって時点でやばさたっぷり。そんでもウイアザワルドと同じ手順踏めば成功するぜよと人集め仕切り人を同じケン・クレイガン氏、駄目押しで総監督にこれまた同じマーティ・ローゴル氏に。そしたら陣容がすっかりアメリカン。特にLA方面。そりゃ知り合い&コネ有りを集めるんだからそうなるよなー。ロニーさん、自分で呼びかけられる人だとはちと思えない。とても好人物おじさんらしいけど。気になるのは仕切り人さんと総監督さんてボランティアでやってるのかいな。経費は別、うちらのギャラは経費です。何ちゃって。人間食っていかにゃならんからよっぽどの金持ち道楽じゃ無い限りお金もらわにゃやれないのは当然すが。上前仰山ハネたとなると問題だー。
で、やって来ました。僕たちも呼ばれたかったよーの面々。こうしたチャリティ運動に正にうってつけなのが有名だけどお金は無いんですの人たち。だから皆さんのお力お借りしたいと。ヘヴィメタさんたちてばその意味で正にうってつけであります。最も録音場所LAのA&Mスタジオにはリムジンが横付けされたそうだけど。この中で乗れそうな人は・・・ジャアニイのニールSさんか。タクシーはナイトレンジャーのブラッド・ギルスさん、自分のツアー・バスでそのまま来るのがブルー・オイスター・カルトのエリック、ダラマ両氏。残りは電車。クイーンズライチのジェフちゃんは徒歩、イングウエイちゃんはギターに乗って空を飛んでくる。がはは。
企画つう意味ではこれほどどんぴしゃなものがあるかい。メタルだぞ。ジャンルは一つだ。全員柳生真影流の門下生だぞ。最も息が揃います。ベーシック・トラック&曲は言いだしっぺロニーちゃんのバンド、ディオの面々が。勇壮な大風呂敷メタやらせたら天下一品だからこれまた大はまり。何かの曲に似てるなんか言いっこ無しよ。同じ流派なんだから。名曲です。
チャリティなのに「俺たちはスターだっ」ってえばってるのが実にメタル道の本道成り。何て歌ってるんだろう。

獣:子供達のために泣いているのは誰? それはこの俺様じゃ。
デイブ麺&獣:夜になると時々 寒くてたまらんことがある 頭上のお空を見てご覧
ファンクス兄:それは光の中の顔顔顔 もしその物語が語られるなら それはお前達を呼びかけているのだ
獣:いるのだ
獣:俺たちは夜の魔法使いだ 
だぶ郎:俺たちは影だ 俺たちは光だ
デイブ麺:俺たちは永遠だ お前と俺

(皆さんご一緒に)
俺たちはスターだ
俺たちはスターだぜい

青牡蠣エリック:俺たちは強くなれる 俺たちは火であり石でもある
ラフなポール:そして俺らはみんな虹に触れたがっている
女王好き帝都:だが歌い手どもが強力で 歌を歌うだけじゃ何にも変わりゃしねえぜ だからおめえらに呼びかけるぞ
(かけるぞ)
ドンそこどけ土建:俺たちは心臓どくどく 俺たちが始めたその日にゃあ永遠に俺らは輝く

(皆さんご一緒に)
俺たちはスターだ
俺たちはスターだぜい
俺たちはスターだ
俺たちはスターだ

(さー、ギターソロだ)
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

だぶ郎:俺たちは夜の魔法使いだ 
フアンクス兄:俺たちは影だ 俺たちは光だ
女王好き帝都:俺たちは永遠だ お前と俺

(皆さんご一緒に)
俺たちはスターだ
俺たちはスターだぜい
俺たちはスターだ
俺たちはスターだ


どーだー。やっぱどっちかってゆうと自分達エイドだど。えばってるぞ。えーどえーど。
虹を誰よりも愛するロニーさん。やっぱ歌詞に虹登場っす。
歌担当者を仮名に、ギターソロを伏字にしたのは、これがヘヴィ・メタル最終試験の入試卒業問題だからです。
告白いたさば最初に聴いた時は歌は全部ロニーちゃんで、ギターソロは全部イングウエイちゃんじゃないかと思ってしまった私は、メタル幼稚園児です。修行が後30年必要っす。
映像を見てびつくり。やっぱウイアザワルドみたいに交代でやってるのね。何故か歌い方がディオさんしてる皆さん。それほどアクが強いのだあの獣の曲と歌い方は。
そして一番びっくりしたのは
ジュダス・プリーストのロブの春さんがドリー・ファンクJrにそっくりだったこと。もしやと思ってはいたけど・・・これでますます好きになる。
ギター・ソロはさすがに圧巻だあ。短い担当部分に奥義を尽くす手ダレの者達。
自慢の名刀振りかざし。
「竜巻」
「虹嵐」
「地獄固め」
「もりもりもり」
「天下動転」
「風雲百科」
「犬のおまわりさん」
「おひねりチョーダイ」
「北の湖」
などの必殺技をご披露。我慢できずに映像見てしまったあなたも、今一度、レコorCDを聴いて誰が弾いてるか当ててみちょ。
達人への道の第一歩じゃ。
さて貼ったジャケは先行発売の12インチ盤。80’sを象徴する形態。これがまた音が良し。CDでもまだこの45回転30cmの音にまだ到達して無いと思う次第。B面はショートなシングル・バージョン。誰がカットされたかはそれはそれでお楽しみに。残りは4分30秒のニュース。エーゴなのでさぱしわからん。声聴いて誰だかわかったら・・・それこそあなたはメタルゴッドだ。
現在では、メタル王国日本でのみCDが出ています。それは後日パート3の時に。

「あなた何で参加してないの?」
「何でって。・・・・呼ばれませんでした。」
「何で?」
「・・・・・・・・・」
「やっぱし。」
「何がやっぱしなんだーーーー。」

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5/16(金)
銭金に有らず
cover
Me Myself I
Joan Armatrading
1980/5

シリーズ「女の道」

*音楽つうやつは、所詮儲かるもんじゃあござあやせん。何てったって演ってる側も楽しい面白い。特に好きなことばっか演ってたら余計に。楽しいことしてお金が稼げたらこんな幸せはござらん。しかあし好きなようにやってたら聴いてくれる人が果たしているか。さっぱし予測不可能。ある水準技術の習得はこれ職業にしようとするなら当たり前として、当たり前じゃ無い場合もあるけんど、とにかく認められなければ、聴いて貰わねばお話になりません。
ここにジョアン・アーマトレーディングとゆう女性シンガー・ソングライターがおります。生息地は英国。1950年西インド諸島聖キッツ島出身。8歳の時にイギリスに移住し、音楽の人となる。ミュージカル「ヘアー」関係者パム・ネスター氏と知り合って業界入り二人で曲作り開始、72年に「Whatever's for Us」でデビュー、以来今に至るまでずうっとジョアンさんで有り続けてる。
ご覧のような風貌の女性す。
えー、東京競馬場の京王線の駅から競馬場に向かって入場券買って向かって左側の入り口から入り、無料のレースプログラムを貰って、丁度お昼、お腹が空いたので左手にあります立ち食いラーメン屋さんに入りまして食券買って渡して奥を見ると茹で上がった麺のツボを振ってるような方。その白いパコっと帽子を取ると頭がボワっ。すげーそんなに髪有ったのかーって驚く。
とゆう普通の人。多分イギリスでも。
となるとルックスで売ることは無理や。
となると音楽や。
声はバリトン男声。ライバルと申せますのは同じ国なら対照的な声の持ち主リンダ・ルイスさん。共に売れる売れないでいやあどっこいどっこい。ただしリンダさんは最近クラバー方面からラブコール有っての再復活ですんが、ジョアンさんはずっとジョアンさん。
そんなミュージシャンのレコードを信念を持って出し続けてくれるのはA&Mレコードしかなし。
好きなようにやってみなさいと偉人ハープ・アルパート氏。
パンク爆発直前76年に初ヒットが出ました。「Love And Affection」。何と最高位10位。機会がござれば聴いていただければこれがどうしてそんな順位になったか不思議なほどの地味曲。魅力があるのは間違いなし。だからって当然のように10位にする英国民凄いよ。
それで一挙にブレーク連続技かとなるかといやあそうでないのがジョアンさんだ。
次なるターニング点になったのがこのアルバム
「ミー、マイセルフ、アイ」
です。製作は英国畑、ゴーゴーズやドクター・フィールグッドとかやってますRichard Gottehrer氏(どーやって読むんだ)。
曲は全曲完全自作。音楽パートナーは紛れも無く、あの股ガミの深いギター・ジャンボリー男、クリス・スペディング氏です。
セッションお仕事星のごとくあり。大抵は音楽に溶解しての名人芸で唸らす所業プレイに徹します。
が、今回はブライアン・フェリー・バンド及びソロに匹敵するほど己を出し。一旦出しちゃうと地獄のようなスペディング世界となる。
あの形容し難い不思議ノリのロックンロール、ギター・カッティング全開だ。
で、そんなんじゃますます売れるわきゃあねえずら。
しかし、売れました。アルバムは最高位5位。何とアメリカでも26位。
何故だ。
何故ならもうすんばらしく内容が、音楽が素敵だからです。
5回目からとんでもなくハマリ始める、こんなんが・・・聴く人は聴きいつのまにかそんな順位になる。世の中捨てたもんじゃねえよー。
シングルとなったタイトル曲も英国で最高位21位。
こんな歌です。
Me Myself I

私はここに自分で座ります
そして貴方は私がそれを大好きだってことを知ってる
貴方は私が、誰かに来て欲しいと思ってないことを知ってます
私は自分でありたいと思ってます
私は一人でこの世界にいる
私に 私自身 私

私は中国に行きたい
そして日本も見てみたい
海を渡って航海したい
その海が干乾びる前に
私は一人で言ってみたい
私には一人分しか持分がありゃせんの
私に 私自身 私

私はでかい一発かましたい
そして90台の車を所有したい
ボーイフレンドが欲しい
そして笑ってやる女の子も
でもそれは土曜日だけ
六日間は一人ぼっち
そう私に 私自身 私
私に 私自身 私
そう私に 私自身 私

悪いヤツなんかになりたくない
魂で泣き叫びたくなんかない
てめえ一人だけを愛するって訳じゃない
群れたくないだけ
そう私に 私自身 私
私に 私自身 私
そう私に 私自身 私

私はここに自分で座ります
そして貴方は私がそれを大好きだってことを知ってる
貴方は私が、誰かに来て欲しいと思ってないことを知ってます
私は自分でありたいと思ってます
私は一人でこの世界にいる
私に 私自身 私

こうゆう人だぞえ。メリサ・マンチェスターさん並みの決意&ストロングさだ。聞かば、当地では西インド・ブラックへの誤解、偏見は相当なものだと。雷同する事無く、「私に 私自身 私」で生きる、また生きねばならぬど根性、このアルバムで聴けば聴くほど来る。その境遇、とても理解すること不可能なれど。
参加音楽人は他にスティーリー・ダン「ガウチョ」にも参加のデビッド・サンボーン・バンド出身、フィールソーグッド・ギタリスト、ハイラム・ブロック氏。何と生まれは大阪だっつうブラックさん。
ベースにはびっくりウイル・リー氏とマーカス・ミラー氏。
サックスには、あのクラレンス・クレモンズ巨体さん。
でも、音楽はスペディングちゃん、そして同じく形容し難き魅力のジョアンさん。
合わさってしもうてはたまらん。
80年の作なれど音は70’sの極み到達音。西インドだからレゲエもあれど移民レゲエ。
縁が巡って聴くことがあれば打ち震えること必定かと。私のように。
試聴リンクは貼るけど・・・・試聴で聴こえない音楽だろなあ。全くもって2006年に縁がねえや。

曲目等詳細

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5/20(土)
若草の恋
cover
You've Got Me Runnin'
Gene Cotton
1977/1/15

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
You've Got Me Runnin'/若草の恋
Gene Cotton
の1977年1月22日TOP40、37位初登場、3週ランキングで最高位33位の曲です。
ジーン・コットン氏は1944年6月30日オハイオ州コロンバス生まれのシンガー・ソングライター、1974年にアルバム「Gray of the Morning」でデビュー、81年までに7枚のアルバム出し。4曲のTOP40ヒットあるんです。
この曲は1976年の4枚目「レイン・オン」収録。「若草の恋」タイトルで日本盤LPも出たらしい。
と、わかってるのはここまで(^_^;)。
そして曲が完璧なシングルであるってこと。
根性の座った、へにゃへにゃ優しいソングです。同時期ブレークのスティーブン・ビショップ氏、ポール・デイビス氏同様。その底無しの誠実さぶりは鋼鉄メタルの徹底振りと完全に対極にあるもの、又はパンク、オルタナティブと。柔らかいから売れますってなことは全く無く、徹底しちまうとやっぱし、あれはあれだからみたいな感じになっちゃって、端っこの音楽になっちゃうんだな。
でなのか、全く本国でも無視されっぱなし、アルバムのCD化なんかアウトで眼中、ヒット曲さえオムニにも入らん。レーベルが冷酷ABCだったつう不運もあるけど、こりゃあんまりだで。昔から、中古LPの出現を待ちわびてます。生きてる間に出るんだろうか?
これから曲のダウンロード販売が主流になるやもしれんとゆうことなら、こうゆう曲こそ是非ラインアップに加えて欲しいぞ。
もしくは「ロックの殿堂協会」(?)、あの殿堂を決めてるとこ、ああゆうところで、銭金抜きで消失しつつある音楽を保存公開とか出来んのだろか。って、化石みたいだなこりゃ。
自分の好きな音楽が30年前のものであるって事実を知らさめられるのは、こんな時で、天を仰いでしまう昨今。POPミュージックは時代とともに消え去るもの。そんな風には決して思いたくないです。たかだか半世紀、いや1世紀でも2世紀でも人なんかさほど変わるもんじゃ無し。人が作って人が聴く。大切にしないとえりゃあ後悔するべさ。音楽は形で無いものだけに。
公式に試聴する場所さえ無いのに、歌詞だけ解釈してどーすると思うも悶えますけどこんな曲です。

僕はそれがどんなだったか今でも憶えている
訳もわからず失い孤独だった
空っぽの青い空にグレーがかかり
希望無き変化を僕は経験してた

でもその時君が出現
で、君は僕を故郷に連れて行ってくれた
全ての孤独から僕を救い
見失ってた時間の中から持ち上げてくれた
心を癒して素敵に変えてくれたんだ

君は僕の背中を押してくれた
そして僕は海のように転がり始める
僕にはわからなかった
どんなに愛ってものが強くなれるものかを

君は僕の背中を押してくれた
そして僕は海のように転がり始める
僕にはわからなかった
どんなに愛ってものが強くなれるものかを

とってもちっちゃな曲です。長さも2分半あまり。あっとゆうまに消え去って行きそうだったら本当に消えちゃった。
同時期ブレークのイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー・コンビに味わいが似て、そのついでみたいにヒットしたのかもしれん。マニアも見向きもせず単なるオールディーズになってしまうのか。
ぐちまみれになってしもた。
完璧は完璧だ。私の駄文ではしょーも無いけど、記さずに、残さずにおくものか。俺は70’sPOPが好きだ。

試聴はここで

5/20(土)
道を行くのだ
cover
Go Your Own Way
Fleetwood Mac

1977/1/22


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
オウン・ウエイ
フリートウッドマ・マック
の1977年1月22日TOP40ランクインの曲です。前作アルバム「ファンタスティック・マック」でついにブレーク、3曲の完璧シングルもヒットして、みんな待ちわびていたニューアルバム噂からの第一弾シングルだ。
皆さんわかりますか、前のシングル達では今一ピンと来なかったかもそれませぬけど、私がリンジー・バッキンガムです。ニューのギタリストですどーぞよろしく、臨時ではありません、の曲でもある。リンジーさん作。
これぞ新マック流ハード・ロック、極めに極め、メロディの音一つ一つ、ギターのフレーズ一つ一つ、間違事無きベース・フレーズ、戦慄のドラム、特に後半のパタパタパタパタ煽るとこなんざ。貴重な初期ヴァージョンがこちらで聴く&見ることが出来ます。荒っぽいだで。ここからもう一回曲を見つめ直し、そしてもう一回荒っぽくした。そこがとてつもなく偉いぞーーー。この緊張感の所以なしごなは何でか。
なーんでか。
聞くところによると、ファンタマックの成功と引き換えにバンド内恋愛関係人間関係はぐっちょんぐっちょんになり、リンジー&ニックス・カップルは別離、マクビー&マクビー夫婦は離婚、ミック夫婦も離婚、ミック&ニックス・カップル誕生かーーっていくら男女混合バンドだからって、こんなー。でもここに至るまでの艱難辛苦を思わば、この成功逃すことが出来ようか。銭金札束生活獲得もあろうが、何よりやっと極めた新マックの音楽をしたい、ってその気持ちが全員あったこそ、長時間大揉めレコーディングの末のこの完璧「噂」完成だったと信じたい。また信ずるところであります。音の力は天をも超える。
マイナスの感情エナジーこそ、成功者にとって一番音楽の原動力になるんじゃないかとさえ思ってしまうよ。
それはこれから次々とカットされるシングル群の歌詞にも現れ。明らかに変わって来ている。
皮肉なことに、そいつはアメリカの恋愛&結婚生活にびたりと合致で、さらに皆の共感産んで、さらに大成功となるなんて。
幸せとはいったい何だ。


君を愛すること それを為すことは正しいことじゃない
僕はどうしたら感じてしまうことを変えることが出来るのか
出来ることなら、 多分 君に僕の世界をあげるんだろうけど
僕はどうしたらいいんだ 君がそんなの欲しくないなんて言ったなら

(ご一緒に)
君は己の道を行くことが出来る (己道を行く)
君はそれを「孤独なもう一日」と呼ぶことが出来るのだ
君は己の道を行くことが出来る (己道を行く)



全部が何故変わってしまったか僕に教えてくれ
荷造りする 同棲してるのに それは全て君が望むこと
出来ることなら、 べいびー 君に僕の世界をあげるんだろうけど
聞いてくれよ 一切かっさいが君のことを待っているんだよ

(ご一緒に)
君は己の道を行くことが出来る (己道を行く)
君はそれを「孤独なもう一日」と呼ぶことが出来るのだ (孤独なもう一日)
君は己の道を行くことが出来る (己道を行く)
君はそれを「孤独なもう一日」と呼ぶことが出来るのだ
君は己の道を行くことが出来る
君はそれを「孤独なもう一日」と呼ぶことが出来るのだ

「そしてそれからのギター音」

君は己の道を行くことが出来る (己道を行く)
君はそれを「孤独なもう一日」と呼ぶことが出来るのだ (孤独なもう一日)
君は己の道を行くことが出来る (己道を行く)
君はそれを「孤独なもう一日」と呼ぶことが出来るのだ

「そして突っ走る指引きギターソロ」

君は己の道を行くことが出来る
君はそれを「孤独なもう一日」と呼ぶことが出来るのだ

君は己の道を行くことが出来る
君はそれを「孤独なもう一日」と呼ぶことが出来るのだ
(消えていく)


赤裸々だよー。愛憎混じってそりゃもう壮絶。この歌詞を歌って、ライブじゃ当の言ってる相手がコーラス付けるんだから、プロってのはそこまでせにゃあかんのかって。厳しいす。
んなこと知らずにルーモア・ツアー日本公演武道館2階席柱の影では、わ、オウン・ウエイだ、って大喜びで見てたのがガキンチョの俺。
あの生ギター弾いてるもう一人は誰なんだーっとか思いながら。
誰だったんだろう。
その演奏はもう素敵に荒っぽく。荒っぽい訳だ。そんなんだったんだな。

試聴はここで

5/21(日)
道を行くのだ
cover
Go Your Own Way
Fleetwood Mac

part 2
1977/1/22


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
オウン・ウエイ
フリートウッド・マック
わはは、パート2です。何か忘れたと思うたら、音を讃えさせて貰うのを忘れた。徹底的に。理由も有るんで。
まことにスカっと聴ける曲なれども、最初からちょっと妙だなーと感じてました。
まずイントロはエレキの普通の8ビート・ダウン・カッティングで導入。
も、途中から絡むキンキン音質の生ギターが、これが、裏から入って来ます。この時点で複合ビートで16ビート感突入。
歌が入り、ドラムが、こちらはあろうことか生ギターに合わせて入る。ロネッツのビーマイ・ベイビーの変形パターンのように。ミックさん、頭悩ましただろうかと。この頭でどうゆう風に合わせるか。
で、ベースと言えば、マクヴィ氏はエレキの方に少し遅れて同様のフレーズでダウン・どどど。3つのリズムが交錯してるぜ。
コードは極めてシンプルにCとD、CとG。メジャーなくせにマイナー感有り。
♪Loving you isn't the right thing to do ジャジャジャ、ジャジャンジャーン
この各センテンスの後ろの「ジャジャジャ、ジャジャンジャーン」でビートは一瞬頭打ちになります。まるで迷いを吹っ切るかのように。
で、またしても
♪How can I ever change things that I feel
と迷って、「ジャジャジャ、ジャジャンジャーン」で吹っ切る。3つのビート交錯もその気持ちを増幅させる効果有り。
練って練って作られた結果だと思うけどこりゃすげーや。
そして
さー皆さんご一緒に・・のコーラス部分では、コードは何とEm C D / / Em C D G / とマイナーになる。
そのくせ、ビートは完全ストレートになって力強く。ハイハットは16。
♪You can go your own way, (go your own way)
普通後ろの(go your own way)の部分はリンジーさんじゃなく他の人に追っかけて歌って貰いたいとこを、ここは自分で歌います。
念を押しているのだ。しかも誰も同意しない。コーラスはダーっとまとわりつくように。

2番コーラス終了後の第一ギター・ソロ?。ソロつうか、3番に行ってもいいんだけど、貯めて貯めてのエレキ・フレーズ。ステレオで。左右で会話するように。

コーラス。
ドラムス・スネアはモータウンお得意4つ打、愛はどこへいったの、行進前進感たっぷしなものに変貌して。
そのまま第2ギターソロに。
これでやりとおすわいのワイルド。
後ろで空虚なコーラスが鳴る。
フェイドアウト。

何が斬新ってこれこの通り。生ギターでロック。ビートを食ってる。これが頭の中にこびりついて離れませんでした。
で、いきなし蘇って来たのは、時を経て1982年。XTCのイングリッシュ・セトルメントを聴いた時。
うお、これだ。やっぱし出来るんだと作りましたのが
拙作曲
「私あなたにむちゅう」でして、何を思ったか、オウン・ウエイ思ったら。♪ドラ猫くわえた黒猫追いかけて〜のサザエさんの曲を連想してしまって、さらにライ・クーダー氏のテックス・メックス(これは闘牛の風景連想して)とリトル・フィートのウイリンが出て来て間奏はスライド・ギターで。コードは完全3コードで。もちろんリズムは食いで。
それまでガチガチのニュー・ウエイブ・ファンクとかメタルの曲ばっか作っておったのが、この曲で一挙にPOPが出来るようになったんす。生ギターとエレキ合体のロック。ま、ネオアコってことか。
で、その後、5年はヤクザなバンド稼業が延長になっちまったんで、その意味でも、オウン・ウエイ。
罪な曲だわさ。そこに16ビート絡ませる技はさすがに出来なかったけど。
そりゃしゃあない。当たり前で、相手はマックだもんな。狂いそうに凄い曲だわオウン・ウエイ。
正に道を行かされちゃったよ。

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5/21(日)
猫年
cover
Year of the Cat
Al Stewart

1977/1/22


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングル」は
イヤー・オブ・ザ・キャット
アル・スチュワートです。
1977年1月22日に米TOP40に7週目にして36位で初登場、さらに6週かけて最高位8位に到達したつう。わたしゃ1位になったとばっか思ってたよ。記憶と思いでは完全1位、77年どころか70’sを代表する「完全完璧シングル」だと確信します。こんな曲に何が書けるってんだ。無謀だ。
アルさんは1945年9月5日乙女座だな、スコットランドはグラスゴウ生まれ。貴族のお坊ちゃまさんだと聞いております。顔も声もそんな感じや。まー当世英国の貴族さんと申してもお金持ちであるとは限らず。育ちはいいけどけっこう貧乏なんてこともあるかもしれん。デビューは1967年。シンガーソングライターそのものさんなり。初期の名作に72年の「オレンジ」がアル。がしかし私はちいともこれには没入出来ず。理由は考えれば色々アルだろうけんども何はともあれいかんでした。これがわからぬではバカだアホだスントコだ言われてもこればっかはしゃあない。来なかったんだから。
私にとってアルさんは、とことんイヤー・オブ・ザ・キャットの方です。とタイム・パセージス(^0^)。
伏線は前作75年の「モダーン・タイムス」に有り。そこで出会ったプロデューサーが、かのアラン・パーソンズ氏。そこでの最初の邂逅は手探りのものだったと思い。もう少しで何かとてつもないものが生まれそうな・・・予感アルバムでした。
そしてそれがついにいきなし完璧に完成したのがこの
イヤー・オブ・ザ・キャット。
アラン氏が目論んだのは音楽で映画をやること。先にそれが有ったのか、それとも先にスチュワート氏の曲があったのか。アルさんの曲が先に出来て歌詞からの所産かもしれぬ。同時だったらなお凄いよ。

イントロはクラシカルなピアノで。しかし時はモダン・タイムス。うらぶれたホテルで一人弾いてるがごとく鳴る。
突如リズム・セクション現る。16ビートを咥えた8ビート。スティーリー・ダンのディーコン・ブルースと奇しくも共鳴してる。
クラシカルなピアノとも。
イギリス水森亜土嬢みたいな歌声がそこから

ハンフリー・ボガード映画からの朝に
彼らが時を逆行させる国で
君は犯罪をたくらむピーター・ローレのように群集をかきわけてぶらつきに行く
彼女は日の光を浴びて現れ 絹のドレスを着て小走りに まるで雨粒の雫の色のように
そんなこと説明させないでくれ
彼女は来たんだと言うしかないよ
その猫の年に

彼女は何か訊く時間を君に与えません
君の腕をがっちり抱えてしまっている
どこへ行くんだろうかと君がその感触を追っても たちどころに消えてしまう
市場の露店の近くの青いタイル張りの壁には
彼女が君を導いてくれる秘密の出入口があります
三日間、彼女は言った、「私は自分の時を感じてるわ。そう正に川の流れるように。」
その猫の年

彼女はとってもクールに君を見つめる
そして彼女の瞳は海に写る月の光のように輝く
彼女はパッチョリの香りの中に包まれる
そして君は彼女を連れて行く 何か何か待ち受ける何かを探しに
その猫の年

ストリングスの時間/スパニッシュ・ギターの場所/エレクトリック・ギターの会話
サックスで答える/

そう朝が来て 君はまだ彼女と共にいる
婆っさまのバスと旅行者達は行ってしまった
そして君は自分の選んだことをほおり投げて チケットを失くした
そう君は残らねばならない
でも夜の名残の中で ドラムビートの響きがかすかに鳴り
それは新しい一日のリズムだ
君は、自分でいつの日か彼女を置き去りにしてしまうことをわかっている
しかし当分の間、君はそこにいるでしょう
その猫の年

その猫の年

猫鳴く鍵盤/サックスだってすすり泣く/猫鳴く鍵盤
消える

もうベッタベタ(^0^)。ロマンチックだべさの世界です。このあっさりした舌足らずな声とバックが無ければどうなっていたことか。
有るからもう喜んで術中にはまることが出来る。POP聴く時間の最良の時だ。
音を重ねることなく、次々と現れる様々な楽器。演る人々。それと共に皆さんそれぞれが自分の風景を見るでしょう。
映画のカット・イン、フラッシュ・バックのように。
例えパーソンズ氏でも、アルさんでも、この手法はそう何回も使えるものじゃありませぬ。
それほど強烈なヤツだと。
出来たとしてもあと一回。
人類の歴史の中でたった2回の音楽。大げさに言いたくなっちゃった。
その2回の中の1回を聴いて下さい。

試聴はここで

5/22(月)
深夜の東京ありがとう
cover
Mean Streak
Y&T
1983

シリーズ「直球野郎一本勝負」

*学生時代、ジャーニーとTOTOのコピー・バンドをベースで手伝ったことありまして。当時はパンクに夢中だったに関わらず。何故かとゆうと中学生以来の友人のバンドだったからで、ベースなどやったことも無いのに、いないんだったらええよって。そこから練習してすぐ出来ました。別に私に才能が有った訳では無く、簡単だったからですはい。メリケン・ハードのベース・パートは弱い。そのバンドの元生徒会長、女の子にもてたくて必死にニール・ショーンになろうとした男、しかしギターの話ばっかして頭がアンドレザジャイアントではどうもうまくいかずしかしとってもイイ奴から「ヤマって、ドドドドってのが好きなんだなあ。」ってつくづく言われたことあり。まあ、曲の練習の合間にPILのデス・デスコとか弾いてたからそう言ったんだろうけど、はい、否定しません。ドドドド好きです。つまるところロックが好きです。ドドドドな。そんなドドドド人生をずっと送って、最近とみに感じるのが普通のロックの大切さ、愛おしさ。
今の若人にはもしかしたら想像も出来んかもしれんけど、昔洋楽って言ったらロックだったんです。そりゃもうあちらこちらでギャアギャア轟音鳴らしていたんだよ。バンドも沢山おったんだよ。当然競争も激しく、つうことは切磋琢磨してレベル高し。一方では運の無さ、ボタンをどっか掛け違ったか、どうにもこうにもメジャーになれんかったバンドも一杯おったわ。何しろロックな世の中だったからそんなバンドはややもすりゃ、世間では相手にされ申さず、気付くことも無く、気付いたものだけが熱狂的に支持するって状況が。今、ロックが見えなくなった今、そんなバンドの素敵さが浮上いたします。音楽は残る。ネバー・ダイだ。聴くのだ。
もしかしたらそんなバンドだったかもしれぬのがこの
Y&T。
へっ?ってピンとこず、「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」ですって言ったら「ああ」と反応したら貴方はも少し古い人。ははは。私もどっちかつうとそちらでピンと来た。困ったもんだ。ビートルズの件のアルバム・タイトルから名前頂いたこのバンド、サンフランシスコはベイ・エリアのバンドです。結成は1973年。ベイ・エリアっていやあタワー・オブ・パワー、グラハム・セントラル・ステーションのファンク・シティのイメージ強しだけんど、ハードなロック・バンドだってそりゃいたのだ。見事ロンドン・レコードと契約して3枚の盤を出すもののうまくいかず、それでも頑張る俺たちゃロックしかなかんべな。再び立ち上がりワンダフルなレーベルA&Mと契約、81年に名前も新たにY&Tとして再デビューいたしました。アルバムは「アースシェイカー」。最初のデビュー1stのB面1曲目の曲目をタイトルにして再起気概を示す。あの日本のバンドの方はイエスタデイ・アンド・トゥデイの大ファンだったとゆうことです。
さすがハードロック大国日本、そのように我が国では人気があったらしい。初めて母国以外でライブやったのも日本で、そは1982年7月のこと。最終のライブは新宿のツバキハウス8月2日。季節外れの台風上陸、とんでもない事態の中、満員の聴衆集まり、それに答えてもの凄い演奏やったらしい。演奏終了後もメンバー興奮納まらず、楽屋で曲を作ってしまった。
その曲「ミッドナイト・イン・トーキョー」が収録されてますのがこの再デビュー3枚目の「ミーン・ストリーク」です。

みっない、ミッドナイト・イン・トーキョー
そこはネオン輝く日の本の国ーーーー
みっない、おーミッドナイト、俺は行かねばならぬ
しかし何時の日か俺は戻ってくる もしお前が俺のことだけを待っていてくれるならー

タイトルだけだとムード歌謡だんけんども、心のロックだー。
ジャケは・・・・ある方面好きの方々なら飛びついて喜び、それ以外の方々は、思いっきり引くこれこの通りのものでございます。
「あのウエストコーストにヘヴィ・メタルの牙城を築き上げた壮絶な男達」と帯に書いてある。
が、わたしゃメタルつうよりハードロックだと思う。メタル道に最近どっぷり入信した上で申す。それはやっぱり根っからイエスタデイ・アンド・トゥデイだからか。その微妙な違いはそないこだわる事ありゃせんが。ハードロックだ。
そして、針を落として2秒後に、このバンドは最高だと確信してしまった。
ドドドド。
新しいことを何かしてるかとゆうと、まるでしてない。ただのロック。誰に似てるか。むー。サミー・ヘイガー氏加入後のヴァン・ヘイレンかも。男な歌声に猪突猛進ビート満載。
そして何より
マイナーなメロディが一杯。メリケン・バンドなのに。この盤では徹頭徹尾泣いてます。
で、その泣きメロに弱いわ、あたしゃ。皆さんももしかしてそうじゃないすか。
ジャンルを超えて、例えばポリスの「六さん」に無条件に反応してしまう方には、確実にお奨めです。
余計なこと一切してなし。それだけに今も命ドクドクで生きてます、このロック。
アメリカンなストレートがこれほど嬉しいバンド無し。ジャケ突破して買って良かった。がはは。

曲目等詳細

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5/23(火)
叩く男
cover
Tilt
Cozy Powell
1981

シリーズ「直球野郎一本勝負」

*叩く男、コージー・パウエル氏の2ndソロアルバム「サンダーストーム」を初めて聴きました。
1stのぶろろん「オーバー・ザ・トップ」はまだなんす。この盤の素晴らしさを聴くにつけてそちらも楽しみ。眼前に出現を願おうっと。
生涯叩いてロックに捧げたコージーさん、これ以上無いですってくらい活躍してくれました。私が初めて出会いましたのが、そりゃもう第2期ジェフ・ベック・グループでして、音楽に反してのどでかぼんドラムに感激どん。次はつうかこれが最初か。はいレインボーです。最初のライブ経験でそんなすげーの見ちまったよ。
で、次は73年から74年のグラム全盛期に放った3曲のシングル・ヒット
ダンス・ウイズ・ザ・デビル
ザ・マン・イン・ブラック
ナナナ
これがドラマーのソロ・シングルだぜーってリズム皆大好き時代に、どかすかでんx100の大馬鹿野郎、これぞRAKレーベルってやつで、イメージ一転。このおじさん馬鹿ロック仲間だ、ますます好きですどん。
そして最近ではマイケル・シェンカー・グループでの演奏。
時代的に相当いれこで出会ってるなあ。
しかし、どれをとってもコージーさん、頑固に音色、プレイは同じ。超然ドラマーです。
レインボー脱退後の「オーバー・ザ・トップ」は相当売れたと聞きます。調べてみると全英アルバムチャート最高位34位。
そのおかげもあるのでしょうか。この2ndでは製作仕切りはご自身で、そして思わず見たら買っちまうわいの豪華メンツ勢揃いだ。
まずは1曲目「キャット・ムーヴス」冒頭から丸わかり、この音はこの人しかおらんの
ジェフ・ベックさん。
ワイアードしてるよー。と思ったら曲はマダム・ヤン・ハマー氏。なのに何故ご本人来てくれないのー。そのかわし強力なおじさんが
ジャック・ブルースさん。
ザッパ大明神との戦いの時に比べると地味やん。珍しい。しかもファンク・ベース弾いてる。しかしコージー氏と共にゴリゴリのロック男なんで硬いよ。ドリルの羽が折れるよ。同時期、秘密裏に加入すべくゼップの皆さんとコージー氏はセッションしてたそうです。このファンクでロック聴かば充分頷ける次第。実現もししてたら・・・・。
次なる豪華ゲストは、前作に続けてらしい
ゲイリー・ムーアさん
2曲目自作曲「サンセット」で登場。どっか「ブロー・バイ・ブロー」してる哀愁インスト・バラード。ベックさんもゲイリーさん大好きなんだって。もちコージー氏も。1曲目と続けて聴くと兄弟みたい。あのゴリゴリさんぶりは後半爆発しますぜ。
3曲目で歌モノが登場。ソロ・アルバムでは初めてとのこと。プロデューサーの目から見て今度の盤では皆で歌えるような曲やりたかったんだって。歌うは
フランク・アイエロさん。
誰なんだ(^_^;)。何でも72年にコージー氏が結成したバンド、ベドラムのヴォーカルだった人だそう。この後、バスの運転手さんに転身されたんですって。最強の歌う運転手さんだ。その歌声はジョー山中さん思い出してしもた。曲はどっかホール&オーツ赤い断層だ。じゃギターはゲイリーちゃん?と思ったらホワイトスネイクの
バーニー・マースデン氏。
でした。
A面最後となる「ホット・ロック」は再びマダムやんハマー氏の曲。そしてギターはベックさん。そう再び期待に答えてのあの世界です。よりホット・ロック!!。かっこいいよーの一言どん。コージー氏のプレイにどっかミスター・グルーヴ、バーナード・パーディ氏の影有り。ドラマーにとってあの方はやっぱ憧れの神様なのだろうか。パウエルさんにとっては正反対だけに余計に。

B面に移りの
「ザ・ブリスター」はゲイリー・ムーア氏が炸裂するバーンな超高速インスト。出ましたのべつまくなしバスドラ連打。聞くところによりますとドラム稼業続けるために毎日5マイル(8km!)のジョギングと腕立て伏せ、縄跳び、両足に大バスドラ養成ギブス装着で日夜訓練されてると。こんなんで叩かれたらドラムの皮が可哀そうやと同情するほどでございます。皮厚多分2倍増しだな。
そしてびっくり仰天天下動転は次の歌モノ「ザ・ライト・サイド」。
歌ってるのは、うおーーーー、ストレッチのエルマー・ガントリー氏だ。
ストレッチは1曲のみ白い、どファンク曲「Why Did You Do It」を全英チャート最高位16位に送り込んだバンドで、その実正体はハード・ブギー・バンド。もう大好きで、ここでエルマーさんに出会うとは夢にも思わなかったよ。あの百万ドルのガラガラ声で、さらに嬉しいのは極上ファンク曲。たまらん。たまらんついでに曲は同じくストレッチのギタリスト、カービーさんが絡んで、サックスはメル・コリンズ氏だって。英国のファンクでロックの天上天下唯我独尊ではないか。何でもコージー氏、セッションでまずカービー氏と知り合い意気投合、さすれば当然エルマーさん紹介されて、その声にベタボレ。で、ボーカル曲に挑戦とのことだったらしい。そだよ。顔はあれだけんど声と実力はピカイチだもんな。
続く「ジキルとハイド」も同陣容での曲。こちらはちょっと抑え目のやっぱファンク。もろハードを望むわな当然コージーさんファンは。しかして喜ぶわたしゃ。ストレッチだ。コージー氏引きの曲でもやっぱスネア皮が痛そうだからロックだよ。
最後も同陣容での歌モノ。「スーナー・オア・レイター」。
恐ろしく非難GOGOだったらしい。超POP。リッチーさんに「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」やれって言われてそれでレインボー脱退したのに、もろ似た曲つうかもっとPOPなやつやってます。これやったら彼の親父がどんな顔するか見たくて洒落でやったんだって。
その目論見ばっちし当たって
ほれこの通り。
超絶トレしながらのこのいたずら小僧ぶり。ナイスなガイです、コージー・パウエルちゃん。

曲目等詳細

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5/24(水)
暖かさん
cover
Tokyo Tapes
Scorpions
1978

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*”センキュー。
ハロー こんばんわ (こんばんわー)
ナイス・トゥ・シーユー ホヘハヒホトゥナイト
アイ・オンリー・ゲット・フィーリング・トゥゲザあ
お元気ですかあっ(キャーー)
スバラシー (パチパチパチパチ)”
1曲目オールナイト・ロング終了後のマイネちゃんと観客さんとのやりとりです。
時は1978年4月24、27日の東京。場所は日本最高のロッキン・ホール中野サンプラザ。
主役は蠍団の皆様方です。
70’sのスコーピオンズ、わたしゃ確かに聞いたはずだがON年45にして再会、こんなに感動するとは思いもよりませんでした。ヘヴィもヘヴィ、朝に聴き夕に聴き、仕事中に聴き、大音量で聴き、小音量で聴きそのたんびにウルウルうりうり。大体仕事中は音楽を聴きません。何故なら聴いちゃって仕事にならんから。でもこいつは本気で聴いて頭バッキンするもよし、流してその空気を連れて来てくれるのでさえ嬉しくてたまらん。その空気で仕事も気持ちもはかどるぜよ。
何たって丁寧語MCです。メタルさんが「こんばんわ&ですかー?」だもん。ラッシャー木村、田園コロシアムでの伝説の「こんばんわ」事件に匹敵する。そして木村さんがとおおってもいい人であるようにスコーピオンズの皆さんも紛れも無くとおってもいい人達だ。確信いたす。何なら自宅に招いて、まほさんの自慢のニラギョーザ振舞ってもいいっすよ。マイネちゃんの額にピタって貼ったりして。
歓談したひ。
こんなに喜びに溢れ、暖かさに溢れ、優しさに溢れたライブ盤はありません。
やってることは普通のハードロックです。超絶テクも無ければ、限界超えた刹那も無し。
しかし極上のメロディ、鉄壁のチームワーク。練りに練れらたお互いの心つなりじゃ無きゃ出来ん演奏。己の力量も知り尽くした上での最上のロック。
当時のミュージック・マガジンがたまたま有って、レコード・レビューみたんすが、これがまた気が無い。B級の連中がそれなりの演奏をしとるとかなんとか。書いた評論家さんよ、今また聴いてごらんよ。
その当たり前のロックがこの2006年これほど嬉しく、貴重なものか。
達人は腹八部目で人を斬る。キルユーなのだ。
入るか入らぬか踏み絵があります。
オーラス前の曲、
「コージョーのツキ」
そう荒城の月。けっして世界的に大スタア・バンドで無かった蠍団が、熱狂的に向かえてくれた人々、日本の民に向けての精一杯の誠意ソング。その選曲センスたるや、荒城の月。タイトル表記も漢字で。「サクラサクラ」でも「スキヤキ」でも無ければ。
何のひねりも無く、まんまでスコーピオンズ世界です。試聴なさるとしたらまずはそこから。OKでしたら丸ごと心の名盤入りとなります。
俺がそうだったからって言う訳じゃねえけど、今更でも何でも構わん。
むしろ今こそ必要な音楽だと思います。メタルでもハードでも関係無し。
そこにいたかった。またそこにおった聴衆の皆さんにも共にこの盤を作ってくれたことに感謝。
リトル・フィート「ウエイティング・フォー・コロンブス」と並ぶ我が家お宝ライブ盤になっちゃたよ。
武士道とは死ぬことなりと申しますが、ひるがえせば、いかに生きるかってこと。その後28年を見据えてその若さで既にロックで生きることを会得した蠍団、益々ハマってしもた。
うちに来てください。私も自慢のニックロウ麺ふるまいますから。

※ジャケ・インナーがまた楽しいっす。敢えて全部貼りませんから、入手のあかつきにお手にとって是非お楽しみ下さい。

曲目等詳細

試聴はここで

5/25(木)
抜天炎上
cover
Burnin' Sky
Bad Company
1977/3

シリーズ「悪い仲間達連合」

*バーーッド・カムパニー、1977年の4作目
「抜天炎上バーニング・スカイ」アルバムだーっ。
いえいっ若頭。ポールさん、どーだとばかりに得意そう。なんだけどよう。デビューの時はロック世界大騒ぎ、「来るスーパーグループ」「あのスワンソングの合流」と東スポの見出しを飾るも作を追うごとに何やら不穏な評判がぼつぼつ。見出しだって「ポール・ロジャースこまわりになる」とか「ラルフス、ライブ前に吐く、へにゃ」「歌えバレル氏」とか。きっかけはー、3作目からヒットのおポンチ曲「ヤングブラッド」からか。いんや2作目から既にか。
なーんでか。
これは世界陰謀結社「盤を聴かずに文句言って先生になろう連合」の仕業に違いない。ストレート・シューターもラン・ウイズ・ザ・パックも最高だったでは無いか。そりゃまキャント・ゲット・イナフやグッド・ラビン級超キャッチー目立ちますキラー曲含有率は減ったかもしれん。しかあしバドコだど。ご意見無用。そんな風評をモロともせずキチンと1年ごとに作を為す。またまたどっかん叩かれるモット叩かれたぜ、バーニン・スカイ。
ジョーダンじゃない。
銭金社長ジミー平次氏も思わず、むーーーとうなってしまったとゆう地味地味アルバムだ。原因ははっきりしておる。ミック・ラルフスさんに何故か作曲の神様が降りて来なかったよ。何つってもボクちゃん顔だから、噂を聞きつけてボクが、どスローギター・ソロ弾くからいけないのかしら。カリスマれないからかしらと悩んだのでしょうか。あの爽快且つハードドライヴィンなロックが無え。
そのかわし、ロジャース親分頑張る。12曲中何と単独名義作7曲。あんた一人で作ると全部「夜明けの刑事」じゃんつう謗り嫉みを打破すべく殻破りの挑戦数々為したぞえ。
まずはタイトル曲
バーニン・スカイ
だ。
ファンクだぞ。本来ならトースポに「バドコ新作でファンクに挑戦、これでダービー制覇よ!」と踊る見出し捜査線なんだろうがそうさせん。そうさせろ。すげーかっかっこいいじゃ。ずんざっぞーぞつ、ずんざっぞーぞつ、の念仏ベースに乗っての念仏ボーカル。
思わず、へへえと平伏しませんか。ます。

お空は燃えている 俺の魂炎上中 信じる
おめえは 俺は学び中 俺の野望の鍵となる

伴の到着待っている
囚人達は外で並んでおりました
壁に向かってジャーンプ 足をかけた
そんで俺は言っちゃる 今ここで
「好きだよ、べいべ とにもかくにも、おー、いえ」

お空は燃えている 俺の魂炎上中 信じる
おめえは 俺は学び中 俺の野望の鍵となる

荒野を突きぬけ走ります どんなデコボコでもへっちゃらだい
やつらは鉄砲でも犬でも矢でも何でも持ってやがった
俺は破滅への道を一直線 川を泳いだぞ
だがやつらは俺を捕まえた 橋の下で おーいえ

多少脈絡無いのは親分に代わってお詫びいたしやす。どうもハッピ着てハッピーなもんで。でも何となっても親分の歌声でやんす。納得して貰いやしょう。世界に名立たる祈りもんファンクでロックの大名曲だろ。
従来の夜明けファンの方々には2曲目モーニング・サンで溜飲を下げて下さい。私がポール・ロジャースです。妻はマチです。
ダウナーな岩ロックを3曲目でどうぞ「リービング・ユー・ベイビ」。俺はダーティ俺はナッシン俺はノウエアだからリービング・ユーべいべだそうです。それなら納得です。
4曲目は、夜明けもの、「水のごとし」。共作のシミズさんて誰?
意味不明の酒の席、合唱挟み。ろほほほらほほほ。ってアルバムの目玉つうくらい好きだったりして。がはは。一緒に歌える。
6は、バドコ流胸掻き毟り永遠不滅ラブなソング。べいべ炸裂。全員作となってるけんど、このサビの展開がラルフス氏だと確信。やって下さい、貴方は凄い人です。
7.は辛子たっぷし乗っけたローック!ハートビート。これなら文句あんめえ。
8.精神平和、は夜明けしてるんで親分作かと思わば、これがカークさん作。この方、ニック・ロウちゃんの盤でも泣きたいくらいいい曲提供、上半身常に裸に関わらず才能有りやで。
9.パッシング・タイム。は謎のボンゴ連打でびっくりするも、すぐに夜明けに戻って一安心。親分入浴中の時間すよ。
10.「悪過ぎ」は、もう出だしの「ガ」の一声でやられる、硬い岩盤ロック。食いの入った。これなら文句あんめえ。
11.「男は女が必要」。江戸っ子だとシツヨウと発音。思い切り力入れまくりのカーク氏の姿出て来るでしょ。汗ぷりぷり。
12.祭典の主催。最後に来て謎を提示の問題作。ファンクだで。スライ・ストーン氏の「サンキュー」想起のベース・リフ。イコライジングのボーカル。蛇がのたくるごとく。知らんでこれだけポコンと聴かされたらバドコだとにわかに信じがたし。
こいつをば、うひょーカッコイーと思うか、何じゃこりゃクソや、と思うかで左右の道の泣き別れ。
マガジンのサンキュー・カバーの暗黒に直結のアーバンだと私は思います。あー伴よ。

曲目等詳細

試聴はここで

5/26(金)
スーダラおフランス
cover
Pop a Paris Vol.5 :S.O.S Mesdemoiselles
Various Artists
2003

シリーズ「おフランス」

*かなしー時ー
朝起きてメールチェックしたら99%がスパムだった時ー。まったくもうどうにかならんですかねえ。問題は大切なメールもそれに紛れて消去してしまう危険あることじゃわ。えー、ろっくすへのメールは「ろっくす」と一言書いてくだしゃいまし。マダムはマダムでも変なマダムメールと混じっちゃうので。
えー、悲しいときー
アルバム買ったのにまるでタイトルとか読めなかったときー。
いえー、ハードだメタルだ聴きてーとかゆうておってもウチにどうしても来たがる盤は有るようでこんなん出ましたけどお。
なんつうてもこのジャケ。目に止まります。
何々
ポップ・ア・パリス/vol5、SOSマドモアゼル。
ボブのウエルチさんのバンドのじゃないな。ピンク・レディのでも無さそうや。全部フランス語だ。
かなしー時ー。こうゆう時、とにもかくにも知ってる名前を探す。
おー、セルジュのゲンズブール親父がいる。フランス・ギアルさんも。ミッシェル・ポルナレフ兄やんも。シルヴィー・バルタン星人も。
こーゆーときー。その曲をもしもう持っていても、入っているとそれが何か安心で買ってしまいませんか。ははは。
で、買ってみました、チャレンジャーや。出てまいりましたのは60’s後半のフランス歌謡曲全集。スーダラでおポンチなやつばっか。
オースチン・パワーズが大喜びしそうな。もちろんミニミーも。サイケデリックでガレージでソウル降るで、グルーヴィべいべなん。
その時代を経験した方なら、おお、あの曲がってのが、入ってるかも。
Bloody Jack (GallFrance)
Ca s'est arrange (Music to watch girls by) (KellerJerry)
Ailleurs (Elsa)
Qui est "in" qui est "out" (GainsbourgSerge)
C'est fou (I'm blue) (GrimmBernadette)
S.O.S. mesdemoiselles (BirdRonnie)
Avec les oreilles (ThubertMonique)
Tut, tut, tut, tut (Busy signal) (HillsGillian)
Promenade dans la foret du Brabant (BlackburdsThe)
J'y crois (She cried) (Junior)
Pour la gloire (PhilippeAnnie)
Et s'il n'en reste qu'un (MitchellEddy)
Les filles a papa (KerseyChris)
Beatnik (PolnareffMichel)
Le telefon (Instrum.) (LedrichLouis)
Marie douceur, Marie colere (Paint it, black) (LaforetMarie)
J'achete tout (ChannesClaude)
Seul (Norwegian wood) (Stone)
Jette la pierre (ColombierL'Abbe Noel)
Roller girl (KarinaAnna)
Noir c'est noir (Black is black) (HallydayJohnny)
Tu veux ou tu veux pas (Nem vem que nas tem) (BardotBrigitte)
どーん。目が痛くなりましたかい。壊れてます。世の中ナメきってます。あの深刻な、おシャンソンな国フランスはどこにいったのかー。
発売は2003年らしい。だもんで、CDもある。つうか、CDが本家だろな。だしこりゃCDがいい。今誰が何を歌ってるのかマジでわからなくなる時あり。男はセルジュ親父以外は全部ポルナレフさんに聴こえ、オナゴはみなフランス・ギアル嬢に聴こえる。
慣れるとわかるよ、メタルみたいに。直接の伝播元はやっぱ、ロンドンロンドン愉快なロンドン楽しいロンドンだ。キンクスのイントロだけとか、サティスファクションのリフだけとかちゃっかり借用してたりして。嬉しいことにカバーもあるよ。
「黒くぬれ」。
フレンチで歌うと本格的にイスタンブール超特急です。
「ノルウエイの森」
3国が入り混じって、ここはどこ、あたしは誰状態に。
スタックス・ソウルだってある。偽オーティスさん。
「ガタガタガタガタ」って掛け声だけポルナレフ声でやってるけどよう。
いずみたくさんもおる。
かつて歌謡曲はおフランスだったんだな。ガキの頃に染み付いたそいつが、妙に聴いてて浮かんできて嬉しいようなこっぱずかしいような。
な中でハマったのは
ルイ・レドリックさんお「ル・テレフォンヌ/お電話」ってインスト。
アコーディオンが、当たり前田のクラッカー時の藤田まこと氏の顔のようなメロディ奏でます。
苦悩の中、ややこしい難関仕事してても、あーこりゃこりゃ、楽しく生きねばつまらんのーって気持ちになる効果ばっつぐーん。

動画を検索しておったら、こんなん出ましたけど。ドイツのニュースだ。何やらドイツでブームなのかこりゃ。おー、この盤をDJさんが廻してるよ。みんな踊ってるよマジで。
「ヘヴィ・メタルとは何か?」に続いて「おフランスとは何か?」シリーズ始めたくなり申した。何もわからんのに。
やっぱり異国の音楽は不思議でおもろいのう。

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5/27(土)
三つの性
cover
Don't Leave Me This Way
1 Man 1Woman & 1 Gay

1977-1986


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
ドント・リーブ・ミー・ジス・ウエイ
一人の男(正確にはグループ)と女人とその中間の人が歌った曲です。

かのダ・ヴィンチ先生も肉体と霊魂の謎を探るべく生涯に渡って研究に勤しんだつうことですが、げに不思議なるはその二つの関係。果たして化学的に完璧に人の体を再生出来たとして、それだけで生きて立ってしゃべることが出来るか。腕組みしてうーむと考えても、かの天才がわからなかったものがワシなんかにわかるはずも無し。しかし、何となく何か一押しが無ければ肉体が人にならんのじゃないかつうことは感覚的にわかっているような。どうなんだろ。
音楽だってそうです。ある人が曲を書き上げた。でもそれだけじゃ存在しているのか。作った人か、もしくは誰かが演奏、そして歌わねばならぬわ。そして肝心なのは聴く人がおらねば。人間だってこと”存在”ってことになると、誰かもう一人いなきゃあかんわな。

人間の肉体には大抵一つの霊魂が宿り、一つの個性になるって相場が決まっております。しかし音楽となると、曲があってそれを歌わば、様々な個性が存在するって魔法が出来る。性だってそうだ。同じ曲を違う性が歌えば全く違ったものになり。
この
ドント・リーブ・ミー・ジス・ウエイ
がそうです。
作はケニー・ギャンブル&レオン・ハフ両氏。
最初に歌ったのは
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの皆さん。
フィラデルフィア・ソウルの代表グループです。私もスピナーズと並んで2大大好きフィリー。歌うはハロルドさんかと思えば、さにあらず、内山田洋とクールファイブのように前川清ならぬ、シオドア・ペンターグラスさん、後にテディ・ペンダーグラスと変身し、全米中の女子を夢中にするわ、マーヴィン・ゲイちゃんの彼女を歌うわ、ぶりぶりだった男。彼が見出され育ちスタアになったのがブルーノーツ。その独立前最後のアルバム「ウエイク・アップ・エブリバディ」に収録されてる。これでグループを去るってのがミソでそれで「こんなふうに行かないで」って曲をこともあろうに自分で歌う。英国では1977年の1月に登場、最高位5位のヒット。本国ではコケちゃった。
その訳は

直後にこの女人が歌ったからだ。
テルマ・ヒューストン嬢。
1943年生まれ。ゴスペルどっぷりで育って、フィフス・ディメンションのマネージャー氏の目に止まり69年にダンヒルからデビュー。一枚のアルバムとシングル残して71年にモータウンに移籍、出す曲出す曲コケにコケる。実力持ち頑張ればいつかチャンスは到来せり。時は1976年、アルバム「エニ・ウエイ・ユー・ライク・イット」。製作者のハル・デイヴィスさん(かのダイアナ・ロス氏完璧ラブ・ハングオーバー為した方)がとあるパーティでブルーノーツ・ヴァージョンをいち早く聞きました。「おお、これだ。」と直感、あの魔法のラブ・ハングオバーと同じ手口でちゃかぽこディスコにしようと画策、テルマさん歌う。
曲の魂は女性に。
「こんなふうに行かないで」
イギリスでブルーノーツを追いかけるように2月に。最高位13位となり。本国では何とナンバー1に。
同時期同じ曲でどうしてこんなに違うのか。知名度はメルヴィンさんたちのほうが圧倒的に上。実力だってさ甲乙付けられるものか。
そこに宿った霊魂の「悲しみ」と「力」の違いか。

そしてさらに
時は経ち再び命が吹き込まれる。今度の性は男でありながらいささかややこしい立場の人。芸は身をたすくの
コミュナーズ。
歌うは人間顔ストーカー(映画です)人、ジミー・ソマービルちゃん。
英国ながらひどく東ヨーロッパな音楽をやる。ドナ・サマー嬢のカバーもし、グロリア・ゲイナー嬢も、このテルマさんのも。女性のばっか。しかもくしくも同時期にブレークした3人。黒い女子ながら欧州の香りがする。ディスコは発生当時からミュンヘンに何故か根を張っていたのだ。やる人間がいたってこと以前に。
踊ることの為にある場所、と退廃の街。退廃の土地。古く、残されたものはむき出しの・・・って勝手に雰囲気感じるよ。
86年8月にイギリスで最高位1位獲得。

とにかく答えは歌に有り。
この歌を三つの性が歌います。

うーむふーむうーうーうー、あああーあーは、あーあはー
こんなふうに私を置いていかないで
私は生き残れない 生きてなんかいけない
あなたの愛無しでは おーべいび
こんなふうに私を置いていかないで オーノー
私は存在出来ない 貴方の優しいキスをほんとに失ってしまうの
こんなふうに私を置いていかないで

あああベイベ 私のハートは愛でいっぱい そして貴方を求め
今来て するべきことをして
この炎を燃やし始めて 今見えないの それは燃えて制御不可能
来て 満足させて 私の欲望を
貴方の最高の愛だけが私を自由にしてくれる

いかないで こんなふうに私を置いていかないで のー
理解できないの 貴方の命令下に私はいる
こんなふうに私を置いていかないで
私は生き残れない 生きてなんかいけない
あなたの愛無しでは おーべいび
こんなふうに私を置いていかないで

あああベイベ 私のハートは愛でいっぱい そして貴方を求め
今来て するべきことをして
この炎を燃やし始めて 今見えないの それは燃えて制御不可能
来て 満足させて 私の欲望を
貴方の最高の愛だけが私を自由にしてくれる

/ちゃかぽこ軍団登場
右手からハトを出します 水槽から脱出します 花をぱっと咲かせます レッド・スネイクかまん/
静かに退場

思わずテルマさんヴァージョンで訳してしまった。
一番強いのはやっぱ女性だよなあ。ああああーーー。

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5/27(土)
ゆえに愛
cover
The Things We Do for Love
10cc

1977/1/29


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
愛ゆえに
10cc
イギリスでは10曲目のシングル・ヒット。1976年の12月2週にTOP40登場、最高位6位に到達しました。アメリカでは2曲目のヒット。77年の1月5週に登場。最高位は5位。って1位だとばっか思っていた私。いいっか。個人的に1位進呈す。
4人だった10ccが、実験実験実験君チーム二人と、うちらプロ中のプロ、ポップ職人だがんねチームに分かれて、プロ・チームが名前を引き継いで初めてのアルバム「デセプティブ・ベンズ」からのシングル・カット。これが何回見ても覚えられないタイトルだー。ウエッブで訳してみたら「あてにならない外部腰板」だって。何だそりゃ(^0^)。
半分に分かれたのなら5ccじゃんつう外野の声姦しく、本人たちもそりゃ充分意識してます。その辺はアルバム聴かばまるわかり、そして英米日欧意識したこのシングルではもっとまるわかりじゃ。
元々一人頭、量は5ccずつだったのを無理やり10に濃縮したんすよーって言ってる。曲が。
ですからうちら二人でも10ccです。つうか、二人が元々10ccだったんよって、そこまで言うか。プロの意地だべさ。特にエリックのスチュワートさんにその気持ち強かったらしい。
アメリカで2曲目にヒットがなるっての充分ご承知でござる。タイトルもアイム・ナット・イン・ラブを引き継いだかのような。
The Things We Do for Love
って英語でももったいぶった言い方じゃ無いのかな。漢文みたいで。
事柄私達為愛。
レ点付けて読んで下さい。ひねくれた英国人ですねん作戦。
イントロだってさ、
「あーーーーーーあーーーーーあーーーーー」
ってアイム・ナット・イン・ラブかまして喜ばす。ちょっと薄味でばれちゃってるわよ、二人だって。
その上で
新生10ccならでは、あの実験君達がいたんじゃ出来ませんってのんびり空気満面に出します。プロです。
基本は手もみ手拍子。イギリス人だーい好きなやつ。でノリはおおらか大陸風。うーん、プロです。
さてはて歌詞ったら。やっちゃってくれてるかな。


あーーーーーーあーーーーーーあーーーーーー

あまりにも仰山の失恋ハートが川に流れております
あまりにも沢山の孤独ソウルが海の外に流れていきます
貴方は小銭をお賭けなさります そして料金お支払い
僕たちが愛のためにする事柄
 (はい皆さんで)
僕たちが愛のためにする事柄

コミュニケーションつうのはその問題に関する答えであります
貴方は彼女の電話番号をゲットしまして 貴方の手は受話器を取ると ふむふむ
何やら様子が変わっちゃって 電話が切れちゃった
僕たちが愛のためにする事柄
 (はい皆さんで)
僕たちが愛のためにする事柄

雨の中を歩くようなもの そして雪さ どこに行く当ても無く
貴方が感じている時 ちょっとばっか死にたいようなんてさ
で、君は答えを見る 彼女の瞳の中に
君は思う もー駄目ぽ
で、彼女は申します 「ああ、お化粧したいわ」

うー、君はボクを虜にした
うー、そんで行っちゃうのね
うー、君のせいで、ボクは床の上でクロール自由形50mしちゃうよ

えー、妥協ってやつだけが確かにこの状況を解決するでしょう
不同意するために同意してくださいな でも不同意も同意の一部でっせ
まー、つまるところそれが正に妥協の時ってことです
僕たちが愛のためにする事柄の 
 (はい皆さんで)
僕たちが愛のためにする事柄
 (はい皆さんで)
僕たちが愛のためにする事柄
 (はい皆さんで)
僕たちが愛のためにする事柄

凄く簡単な英語だ。調べないで訳せちゃったよ。
でさ
この内容です。
この曲がもう完璧だってことは不同意するために同意します。不同意も同意の一部だから。
反対の賛成は、賛成なのだ。

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5/28(日)
ブーギな子
cover
Boogie Child
Bee Gees

1977/1/29


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングル」は
ブーギ・チャイルド
ビー・ジーズ。
アルバム「チルドレン・オブ・ザ・ユニバース」から3曲目にして最後のシングル・カット曲です。1月15日に84位で初登場、57位、38位と3週でTOP40にぶっ飛んで来た。以後6週目に12位に到達。ナイト・フィーヴァー以後のフィイバアから比べれば、何その曲てな按配かもしれません、谷間のユリ。とっても臭い臭いの。ブラック・チャートでも最高位31位。英国では全く無視。前回ビージーズ、ファンク道入道後の「完璧シングル群」は「ファンク伝道師アリフ・マーディン氏」のところでやらせていただきました。誰もがびっくりだった大変身。これが1回こっきりの流行にのった仕掛けでなく、本気も本気どホンキーだって誰もが覚悟したアルバムが「宇宙の子供達」であります。製作は本人達自らとAWB1stのエンジニアを務めたアルビーガリューテン氏。もう言い訳出来ーん。戻れもしない。そんでもこの前のシングル「ラブ・ソー・ライト」でやっぱしビージーズはビー・ジーズだと安心したマサチューセッツなファン。その方々たちを暗黒の地獄に突き落としたのがこの
ブギー・チャイルド。悪いことに邦題は「ブーギ・チャイルド」でもっと暗黒。
まるでこの前までウルトラマンに変身していた黒部さんがいきなし水戸黄門でチンピラ悪役で出て来た時のショックみたいだったんではないでしょうか。
何もシングル・カットしなくてもって。
極めた曲です。黒のファンク道を。範はオハイオ・プレーヤーズに違いなし。
わ、ビーちゃんがこんな人たちと仲間になっちゃった。
何しろその辛さ半端でなく。
イントロから容赦無きスエた焦げ臭い臭いのリフ、そしてラッパ。ハイハットの返し、斬れ見事なるは元エイメン・コーナーのDennis Bryon氏(読めん)。で

(ぶぎー)あーお前はセクシイせくしい(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)そんなんではボクチン遭難(かもんぶぎぶぎ)
(ぶぎー)そんなんされたら我慢出来ないっすよ(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)悪い女子ね、そう思わせないでちょーだい(かもんぶぎぶぎ)
(ぶぎー)そのギリギリ正解(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)ほんとあんた悪女 とりつかれちゃいま(かもんぶぎぶぎ)
(ぶぎー)思うに男子ならそんななら即死(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)でさボクたらあんまりにも深くふかーく沈没中でござる(かもんぶぎぶぎ)

君がそれを動かす時、それが俺をどんなに動かすかアンタマジでご承知
ボクったら君がどこに行こうともついて行きまっせ
(はい皆さんで)
ぼくは君の前に愛でスッテンコロリン−−−彼女は出来ますブギーっ子←ここのリズムの食いがたまらぬ

(ぶぎー)あーお前はセクシイせくしい(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)そんなんではボクチン遭難(かもんぶぎぶぎ)
(ぶぎー)そんなんされたら我慢出来ないっすよ(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)悪い女子ね、そう思わせないでちょーだい(かもんぶぎぶぎ)

おー、ブギーっ子、彼女はハニー、スイート
とっても愛に腹ペコで、いっぱい食べるのはそりゃよろし
君は彼女に触れないよ だってあんた彼女が僕のもんだって知ってるじゃん
カモン、ブギーっ子 愛を光り輝かせておくんなまし
ぼくは君の前に愛でスッテンコロリンしますから−−−彼女は出来ますブギーっ子

(店長転調ですのブラス隊、弦、弦、ぶりぶりサックス、LAでボズさんロウダウンな転がり)



(ぶぎー)あーお前はセクシイせくしい(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)そんなんではボクチン遭難(かもんぶぎぶぎ)
(ぶぎー)そんなんされたら我慢出来ないっすよ(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)悪い女子ね、そう思わせないでちょーだい(かもんぶぎぶぎ)食い
君は彼女に触れないよ (えあーーーー)だってあんた彼女が僕のもんだって知ってるじゃん(あーーーー)
カモン、ブギーっ子 愛を光り輝かせておくんなまし(うえあーーーー)
ぼくは君の前に愛でスッテンコロリンしますから−−−(くええ)彼女は出来ますブギーっ子
(ぶぎー)あーお前はセクシイせくしい(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)そんなんではボクチン遭難(かもんぶぎぶぎ)
(ぶぎー)そんなんされたら我慢出来ないっすよ(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)悪い女子ね、そう思わせないでちょーだい(かもんぶぎぶぎ)食い
(ぶぎー)そのギリギリ正解(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)ほんとあんた悪女 とりつかれちゃいま(かもんぶぎぶぎ)
(ぶぎー)思うに男子ならそんななら即死(ぶぎちゃい)
(ぶぎー)でさボクたらあんまりにも深くふかーく沈没中でござる(かもんぶぎぶぎ)
ぱんち、ひっと、ぱんち、ひっと

びびー、ブギ子 かまんブギブギ
びびー、ブギ子 かまんブギブギ

やだ。やらしいわ。しかもあんなに嬉しそうに。はあはあ言ってるオス犬状態で。
つうところ、歌詞だってファンク王道です。非難されるは先刻ご承知覚悟の上。
これまた冥府魔道入りいたしやした。芸人としてプロ中のプロ。
これが有ってのナイトフィーヴァーだ。
お馬鹿になさると火傷してアチッチでござるよ。ほんと。
断固支持します、地獄入りした3人ギブさんたち。

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5/29(月)
外人キラー
cover
Virgin Killer
Scorpions
1976

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*まー毎日毎日このところマイネちゃんの声を聴いているような。完全にハマってますスコーピオンズ。30年後にもなって何でこないなことになったかとゆうとこのアルバムのせいだ。
狂熱の蠍団〜ヴァージン・キラー
1976年作。
正確に言えば中身では無くて、ジャケ。ジャケットがあかーん。出す盤出す盤ことごとく発禁ジャケになった70’s蠍団の端緒ジャケ。あーたいくらなんでもこりゃ。レジに、特に当時はLPででかサイズだったし持って行くのは勇気入るぞえ。これでも純情可憐な男子だったに。聴く前にこいつらどうかしてんじゃないかってイメージ持っちゃいま。そのまま30年経ってしまったでは無いか。で、英米で発禁になった後のジャケがまた。急遽撮影会てな感じで、全員リキ入れようとしてるもののどっか気合入らず。ルドルフ兄のみ頑張る。しかしまー誰があのジャケにしようと考えたのか。そりゃ強烈に印象持つけどけっこうダメージも多かったんじゃないかなー。とっても素敵おじさんたちとわかった今では、うーむ、メタルハードなのにそれがばれちゃやばいと無理しちゃったのか。それともレコード会社の陰謀か。で、発禁になってしもちゃ何にもならんよ。どうせ入れ替えるのならこんな風にしてくれれば、即座に買います。ははは。
と、そのせいか大ブレークならず、普段の気合と努力を必要とする立場になって、何とまあ聴く曲聴く曲全ていいではないかのバンドになっちゃったから、良かったのかー。悪かったのかー。
大成功てのは、どうも己をも無駄に消費しちまう面もあるようで。数多のバンドが証明しております。
30年がかりの誤解が解けてさー聴くぞ。
3秒でやられる。
ハードロック・アルバムは最初の3秒で決まるつう法則。万歳。
コンコンコンってカウベル。カウベル使うバンドに悪いバンドはありませんの法則。
こうして時と時間を入れこにして聴いてしまっておるけど、感じませんスコちゃんたち。野太い根っこど真ん中にあり。
とにかく曲が素敵。
ピクチャード・ライフ。
ミドル・ハイ・テンポ、いつもより1割方キバりますマイネちゃん、歌上手いよ声いいよの
2曲目、キャッチ・ヨア・トレイン。ウリ坊のギターてばやっぱジャーマンさんなんだ。泣いて歌うし。
ぎしがしハイハットがゆうドラムス。メタル界のジョン・オーツか、マルコム兄かのルドルフ親父の鉄壁サイド、ごしごし快感す。
バラード嫌いのワシでもペンライト又しても振っちゃうイン・ユア・パーク。宗谷岬の風景が見えます。行った事ありません。
「屁でもどうだ」って出だしが怖いっす「バックステージ・クイーン」も、只のロックンロールかいなと思わば、サビでちゃんと掴むよメロディの山で。
問題のタイトル曲「ヴァージン・キラー」は、ホラーなまはげソングなのだ。鬼が来るぞー。皆さん気をつけましょうつう。ほら、やっぱいい人たちじゃん。あひゃーーっって叫びはこれぞメタル快感。いざやー。
ギターさんのウリ坊のロスちゃんは、ジミ・ヘンドリクスちゃんの弟子でしってのが「ヘル・キャット」。ジミさんの弟子は我慢できないのです。我慢してやってつかあさい。
そして大バラードは7.「クライング・デイズ」。ちょっとしたコードの響きが刺激的なんす蠍団。それでダラリと流れません。いつだって。
そして再びロスちゃんのヘンドリクス・フリーク2発。ハードとバラードで。やらないと暴れたに違いない。
きっと蠍団とは別にロビン・トロワー団長フランク・マリノ会長と共にエクスペリエンスの会に入会してて血の誓いを立てておったのだこれは。
これを俺はまともに聴いてなかったのかと唖然とする2006年。確かに共に時間を過ごしてきたはずで、何か妙な気持ちになってしまうも、やり残したことを見つけて良かったとつくづく思い。
誤解と偏見と思い込みほど怖いものはねえなあ。
そしてさらに蠍団の恐ろしさをどんどん知ることになります。一発や二発じゃこれほどハマらぬ。
これと同じ経験は、CD時代になってハマったフランク・ザッパ大明神以来。
やはり誤解と思い込みの結果。
今は半分ほどの蠍団体験すが、全部聴くことになると思い候。
通史で聴くことになればまた違う感触が得られるかもしれない。
今からそれも楽しみです。

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5/30(火)
レッド良しだ
cover
Red
King Crimson
1974/11

シリーズ「プログレ支部」

*「”油断してもらいまショー”にようこそ。
私が司会のパンプアップ・ヒトシ君です。
今日のゲストはキング・コリムゾンのロバート・フリペ博士。新作の”レッド”について大いに油断して語ってもらいましょう。
ようこそロバートさん。」

黙って会釈するフリペ博士。

「えー、このショーのことはご存知でしょうか。大いに油断してもらう為にインタビューの前に催眠術かけさせていただきますが・・よろしいでしょうか?」
「私は常にロバートで有り、そしてロバートで有ります。何が起ころうともロバートで有りますから。何なりとどうぞ。」
「おお、それは素晴らしい。おーいOKが出たぞー」

みすたーマリク登場。

「それではスーパー催眠術行きます。ほーらほらほら、眠くなって来た。私がパンと手を叩いたらそりゃも、とことん油断してしまいます。また手を叩いたら元に戻るんだよ。
はい。パンッ。」

見た目変わらぬフリペさん。

「それではお訊きいたします。まず新作の”レッド”について。このレッドとはいったい何を表しているのでしょうか?」
「ぎゃはは。レッドかい。レッドつうたらこれに決まってるじゃーん。」

懐から出すサンテリー・レッド。
ぐびぐび。
「うめー。これに限るねえ。ツマミ出せ。さきいかかチーズたら。」
「ははは、ご冗談を。本当のとこ教えて下さいよ。裏ジャケにほらメーターの写真・・・」
「ぎゃはは。冗談だ。本当はこれ・・・
レッド・スネークかまーん」
「だからメーターの振り切っている・・・」
「ぎゃはははははは。本当はこれーーーー
レッド良しだ。なんつって。わっはっははははは。」
「駄目だこりゃ。それでは順番に曲についてお尋ねします。最初のタイトル曲”レッド”はインストですね。」
「歌入ってるように聴こえるーー。ぎゃはは。レッドの意味はねー、レッド・ツェペリンのレド。ボクさー、ハードロック好きなの。メタルも。」
「それは、それは。意外な。プレグレさんじゃ無かったんですか?」
「そうそこ問題は。それでショーバイしてっからねー。色々工夫したんよこれでも。でもさでもさ、最初の3秒でつかみはOKでしょ?
メタル・ハード最初の3秒で決まる法則。」
「はい、それはもう。あのイントロはどうやって作ったんですか?」
「あ、あれ。忘れました。とんと。でもさでもさ、イカしてるでしょ。元ネタあるんだよ、全体的に。」
「え、本当ですか。教えてくださいよ。」
「うーん、どっしよかなー。ええいバラしちゃえ。この曲はねえ、フランク・ザッパ様のホット・ラッツ1曲目桃のレガリアの暗黒版でっす。あっちはおポンチだから。」
「そう言われればそのような。」
「でしょでしょ。でね、ビルのぶるフォードちゃんには、山鹿流の陣太鼓とでんでん太鼓聞かせてそうゆう風にやってねって。僕日本大好きやで。」
「なるほど。」
「で、わざと奥歯にモノが挟まったみたいに叩いてねって。イライラしてるみたいで素敵でっしょ。」
「はいな。」
「で、適当なとこで溜めます。ぐーんと引き付けて、またどっかーん。俺って天才。」
「はいはい。」
「でさでさ、この曲に元ネタあるの知ってる?」
「さっきザッパさんって。」
「違うよーー。これはねえ、ゴジラ。ほらゴジラを倒しに地球防衛軍が行くとこあるでしょ。あの時の音楽。イフクベ先生ばんざい。」
「そうなんですか。」
「でさでさ、最後にイントロに戻って〆るの。ああ、完璧だ。俺って天才。」
「はいはい。あ、そろそろベースと歌のジョン上戸さんが来られる頃ですね。おーいマリク。」

マリク登場。

「はい。それでは一旦元に戻って貰いましょう。はい、パンっ。」

「私はいかなる時でもロバートである。って、何か変なこと言いましたか?」
「はい、もう充分に。堪能させていただきました。
それでは上戸さんが来られるまでお知らせをどーぞ。」

曲目等詳細

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5/31(水)
唇の女
cover
Rufus Featuring Chaka Khan
Rufus & Chaka Khan
1975

シリーズ「FuNx」

*どーうだーーーー
唇の女、ミス・ドーパミン=チャカ・カーン嬢擁するルーファスの1975年、4枚目アルバム、
その名も
ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン
もーう、あれさ、このジャケです。でか。歯です。
舌です。そしてまた裏ジャケ。
どーうだーーーー
一人専用ソファーかー。笑ってるよ。頭でか。目細。えー、ジャケ=音一致の法則によりますと、音を聴く以前に完勝です。無敗。
終わり。

なんちゃて。聴かいでかー。
そしたらさ3、3秒でKO。てことはメタル・アルバムか。3秒でKOの法則。パンクでもあるぞ。もちろんファンクだ。75年、70’sのオヘソの年、もっともファンクが幸福な時でありました。70年にシカゴから登場したルーファス。ファンクと共に生まれファンクと共に育ったようなもんだ申し子。デビュー当時は一晩に45分ステージを6回やるっつう、最後はチャカさんぶっ倒れて車まで担いで帰宅の呈だっとな。やらせる方も方だけんど、限度知らねえお姉ちゃんちゃんだもんな。手を抜くなんぞ思いもせんかった模様。なもんだからレコード・デビューも降って来る、惚れる人も多数。ワンダーのスティーヴィーさん筆頭で曲プレゼント、「テル・ミー・サムシング・グッド」。ヒーット。それからはもー。ドーパミン出しまくりで完璧シングル連発、アルバム連発。その頂点となるんが、この唇アルバムだっつうのはその唇からして一目瞭然じゃわ。へい。
当然、「完璧シングル」2曲も有り。
♪うおうおうおううーーーー♪
いきなし嬢の咆哮で始まります、1曲目の「大馬鹿野郎天国」。これでも抑えてる曲調。嬢は既に全開。
2.ハバ・グタイム。
♪うわおう、うおーーーーー♪
必ず咆哮から始まることになってるのかー。あの極楽「ユー・ガット・ラブ」でお馴染み、喰いまくりファンク・ビート。焦げ臭いサックス入り。これはもう斬り合いワールドです。ポップ・グループと共演して貰いたい。
3.ウー・アイ・ライク・ユア・ラヴィング。
あ、叫びからじゃない。不気味だ。この曲、なんつっても♪べこぶべこぶべこぶ、どん、すこんぺー♪つうベース。天翔ける。
4.エヴリバディ・ハズ・アン・オーラ
オーラはあんたやんけ。♪いえーあ、おういえ♪。やっぱし叫びから。ちょっと抑えております。食後だったに違いなし。お嬢満足。
5.サークルズ
「さー、来るぞ」って、来たー。抑えて始まる。ぴしびしのドラム見事。弦が。キモはサビ。くきょかきょキュキョカキョのギターに乗って、ハマラマヘラヘーと上がって行きますメロの快感なこと。ソーラン節のようす。やーれん。
さーB面だ。
CDでは6.となるのが完璧シングル「スイート・シング」
バラードです。スイート&メロウ&ワイルド。普通じゃ相容れぬよ。
♪おうおースイートシン、おうよ、おうよエブリーシング♪。ツッパリさんに脅かされてるようです。バラドと言っても後半に行くに従って凶暴になります。お嬢腹ペコだった模様。
7.ダンス・ウイズ・ミー。オーリアンズじゃないよ。スペルが「Dance Wit Me」。h抜きだがんね。これがファンキーだ。
完璧シングル第2段す。決して許してくれません妥協無き、どファンク。この間の魔の美学がファンクです。どうぞ。とりつかれると一生棒に降りますよ幸せに。しかしまーどっから声出してんだか。かかとか。
8.リトル・ボーイ・ブルーは全力疾走後の歌。しかし2分と経たずに復活してくる、妖怪だよまたく。
9.オン・タイム。けこくんかっか、ぷんぽっぽ、とてて、ってリフでもうやられる。やられててたらお嬢出て来ない。インストだ。休むのか。不気味だ。
10.ジャイブ・トーキン。じゃいぶ・とーきんつうたらあれでんがな。ビー・ジーズの。です。
本家のTOP40登場は同年6月ですから。すげー早耳。礼儀として本家より地味仕上にするが礼儀。嬢も7割で〆て、ソファに座ります、どっかりと。
わたしゃアッサリ東京ラーメンしか食べません、こってりやトンコツはどうも、と申される方、もしくは生トマトは全く食えません、ピーマンは嫌いですって方も、ウメーウメーって喰いまくっちゃうトンコツ生トマトピーマン・アルバム。
抜けてます。これで入城すりゃ、他の味もどんどん、言われなくても喰う喰う喰う。

曲目等詳細

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