9/16(火)
You Can Tune a Piano, But You Can't Tuna Fish
REO Speedwagon
1978/4
シリーズ「ヒット王」
トト、ジャアニイなどと並んで80’sハード・ポップ・ロックの大関格でありますREOスピードワゴンの78年作品です。70代後半に地味だった存在だったバンドが長い巡業で少しづつお客さんをつかんでついにブレークとゆうまるで演歌の如き快挙のバンドが続出いたしました。REOさんもその一つですが、ヴォーカルの名前がクローニンさんちゅうのが洒落にならない。音はとゆうと苦労の跡など微塵も感じさせないあっけらんのこれぞアメリカンなのだ。このアルバムでブレークした訳ですが実は大成功とゆう感じではなくて中ブレークちゅうとこかな。そりゃそうだ。特にかっこいい人がいるわけでもなく、ギター・ヒーローがいるわけでもなくひたすらライブの良さと曲の良さでアピールしていかなきゃならんのだから。ただ時が味方したと言いますかこの時期肩の凝らないポップなハードロックが人気を集めて注目されておったのがラッキー、やっぱ信じて続けると良いことあるのね。このアルバムとにかく良い曲ばかりです。クローニン節炸裂、目がキラキラソング連発、変態アルバムばかり聴いてるあたいはこの屈託の無さに心が洗われるようじゃ。権威的なものは微塵もありませんので聴いてて人にかっこいいと思われることはまあけっしてありませぬが素直にこの音楽を楽しめればこれに越したことはないよ。彼らのようなバンドが馬鹿にされることは無いのです。えらい。
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9/17(水)
Alibis
Carole Laure
1978
シリーズ「女の道」
カナダ人でフランスで活動する歌う女優さん、そしてろっくすで大推奨の退廃歌人、ルイス・フューレイちゃんのパートナーにして変人いや恋人がこのキャロル・ロールさん。正しくはキャロル・ローフヘホハと読むのか。題名はアリバイです。フランス語は難しいのう。ルイス・フューレイ氏が70年代に自分名義の3枚のアルバムを出した後、フランスに渡り出会ったとゆうことですか、多分ルイスさん、アダムス・ファミリーのお父さんのようにフランス語フェチ、キャロルさんの仏語発音聴いてめろめろになりまして、よしこれからはずっとこの声聴いていたいからこの人のバックにまわっちゃると決意したかどうかは定かでは無し。ともかく全精力を傾けてアルバムを製作したのだ。恋する男の恐ろしさ、なんとまあ凄い作品揃い。特筆しちゃいたいのはここにおいてあのルイスさんのマジカル1stの空気が戻ってきたわいな。対にして聴くと感動倍増のフランス裏手のキャバレー音楽です。しかしそれは女性が歌ってるだけあってたくましい。男が歌うと概してどこかセンチメンタルちゅうかめめしいちゅうかそうゆうとこあるもんな。それも良さだけど。多分。ははは。そこで群がるフランス語フェチの男どもを右にかわし左にうっちゃり仏壇返しの様相。オールタイムに元気をくれるポジティブな作品となりました。次々とおそいかかる名曲を堪能してください。ぺこぽんぺこぽん鳴るバンジョーの調べにうっとりしてください。いっときますけどこのアルバム、感じちゃった人には人生アルバムとなる可能性があるものが違うアルバムなのだ。レーベルはサラヴァ。
サラヴァじゃ。
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9/18(木)
Jump!
Van Dyke Parks
1984/2
シリーズ
「ヴァン・ダイク・パークス」
私の葬式でかけてもらいたい音楽、それがこのヴァン・ダイク・パークスのジャンプ!です。きっと元気になって生き返る。ははは。これの発表当時、私すっかりニュウ・ウエイブの人もしくはフリージャズの人だったんですが聴いてしまったらもうそんなの関係なくめろめろに。以来20年あまり私の個人アルバム・チャートのトップに君臨してるのだ。若い頃はけっこうややこしくてひねくれ気味のハリウッド・ドリーム音楽を作っていたパークスさん、ここでは子供に聴かせたい音楽を作ろうとアメリカ民話「ブレア・ラビット/リーマスおじさんの物語」(邦題うさぎどんときつねどん)を題材としてまったく素直なアメリカの素敵な音楽の要素を一同に集めたかのようなうきうきするやつを作ってくれてます。まったくどんなことしたらこんな素敵な音を出せるのかねぇ。いつもなら弱いかなあと感じる彼のヴォーカルもここでは優しいお父さん、いつもならうげーって言っちゃうオペラ調の女性ヴォーカルもうっとりしちゃうし、スリードッグナイトのダニイ・ハットンさんの歌、いやーうまいってハットンしちゃう。1曲目のテーマからぐいぐい引き込まれて2曲目のオポチュニティ・フォー・トゥで早くも止めをさされてしまいます。まともかく聴いてみてください。ロックとはもはや言えないかもしれないけど音楽としてこれは私の中で究極。全世界の音楽ファン、ミュージシャンに捧げたいぞー。喜。
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9/19(金)
Melissa
Melissa Manchester
1975
シリーズ「女の道」
目一杯おすましして撮影してるようですが油断してる時撮られたようで何とも言えんお顔をしてますジャケのメリサさん。この方はポール・サイモンの元で丁稚奉公修行したとゆう正に直系愛弟子であります。当時発足したクライブ・デイビスのアリスタ・レコードのバリー・マニロウと並んでの看板さん、女性&地味部門かいな。1,2枚目でキャリアを積んでこの3枚目でブレークいたしました。音はとゆうとこれぞアリスタ・サウンドってゆうんですか、AOR夜明け前の都会サウンド満載です。キャロル・キングの跡継ぎとしてさらにダニー・ハサウエイ、ロバータ・フラックなんかのニュー・ソウルの空気をたっぷり吸って稀有な存在に。そいやホワイトのこう言った女性SSWの人って今もだけどなかなかいないなあ。曲作り共作が多いんですけどこれが良くてツボをつかれます。スティービ・ワンダー氏がアイドルらしくて1曲目は彼に捧げられてますがあんまり彼っぽくはないかも。この時期のAOR夜明け前の音楽は良いです。まだ素朴で型にはまった妙なお洒落臭さが無くて素直に歌が染みてきます。さて歌詞の方ですが、これがまたポジティブ。さすが70年代の女性。きばってやれば何とかなるわ大全集。力強いなあ。最後の曲はランディ・ニューマン作なんですがこれだけ歌詞が否定語が多くなって笑えます。しっかしランディさんの曲、言われなきゃわからない。他の人が歌うと全然別の表情になる。これは聴き物です。決然としながらもいやらしくならない程度に歌い上げる昨今じゃ無理なこの歌物アルバム。いかがですか。
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9/20(土)
Live at the BBC
The Beatles
1969/9/26
シリーズ「トルズを聴こう」
ビートルズがその活動初期に英国の国営放送局BBCに残した録音音源を集大成しましたアルバムです。英国では音楽組合の意向でアルバムよりの音源がそのまま放送されることが難しいそうでそれならミュージシャンを呼んで独自レコーディングしてもらおうとそれでこのような音源が沢山存在します。このアルバム、94年にビートルズの新譜!として登場した訳ですがそりゃもうびつくり。何てったってその量、そして今まで聴いたこと無かったやつが一杯。録音状態も文句無しで、これを探し出したたしかBBCの担当の人は物凄いご苦労をなさったそうでまずはその方に感謝。銭金抜きの熱情だ。そんなアルバムですから悪いはずはありませぬ。ここでのビートルズ、何とリラックスしております。放送局録音でリラックスしちゃうとゆうその度胸にも驚嘆でありますがオリジナル・アルバムでのぎしぎしの緊張感とは別のその雰囲気が楽しくて楽しくて。収録されてるインタビュー、やっぱ愉快なやつらだ。そして地力をやっぱ確認。デビュー前の研鑽がどのようなものであるか想像を絶するレパートリーの多さだわなあ。それらをもう軽々とやっちまうんだからプロフェッショナルです。これを聴く前はやっぱビートルズは録音が良いから他の同期ビート・バンドと印象を異にする存在なのかなとか思っておったんですが、これ聴くと条件が同じでこれだけ今も通じる普遍性を持ってるのはやっぱうまいんだなと。特にリズム・セクション。リンゴのドラム、ポールのベースは一線を超えて時代を超えたタイトな一物だと思います。音楽に古臭さを感じてしまう時があるとすればそれは時代に密着し過ぎたリズム・セクションだからなあ。
たっぷりあって長い長ーい時間をこのCD聴く時は要するのですが元気が出ますぜうきうきですぜ。ひねくれた音楽大人になっちゃうとお、プリーズ・ドント・エバー・チェンジ、わははブリンズレイ・シュワルツと同じだあなんてややこしい楽しみ方したりして。ははは、許してぇ。
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9/21(日)
Dirty Work
The Rolling Stones
1986
シリーズ「石」
気が付けば前作より3年あまりリリース間隔がちょっと長くなってストーンズ間の繋がりもやばいんじゃないかーとゆう中リリースの作品です。今回起用のプロデューサーはいつもの前作でご苦労なさったクリス・キムゼイさんではなくて80’sにサウンド革命を起こしたスティーブ・リリーホワイトさん。どかんどかんのゲートドラムで有名な人ではありますがこの頃は落ち着きだしてこのアルバムではポーグスの音に近し。何と言いましても各音をぶったたせることに関しましてはオハコ中のオハコ、あのXTCやピーター・ガブリエル3の音でストーンズがやってるのは感動ものです。前記のようにドラム、特にスネアがかっこいいのは当然でありますが、この人の作る音、ギターがかっこいいんです。グガギゴーンと芯のある切れの良い音でキースさんロンさん双方とも最高のプレイをやってるぜ。立体的な音像ではストーンズ中ナンバ1の盤ではないでしょうか。どうでしょう。シングル・カットのワン・ヒットにそれが一番出ているか。それにしてもこの曲、歌謡曲的な良い哀愁が出てます。はは。同じくシングルのハーレム・シャッフル、カバーものにしては地味かなと思ったりしたのが3年殺しでじわじわっと効いてくる。掛け合いで野太い声を聴かせてるのはサザン・ソウルのドン・コベイさんだわ。トゥ・ルードで再び昔路線レゲダブ敢行、作者のロバーツって人は意外にも第3世代の若いレゲマンです。ここでコーラス参加は御大、細いけど[(^o^)]、ジミー・クリフさん。スティーブ・リリーホワイトさん妻のカースティ・マッコールさんも参加してるけどどこだろう。あ、ウイニング・アグリーだ。全体的な曲の出来とかは際立つとゆう意味ではあれかと思いますがこのかっこいいサウンドで充分に楽しめる素敵な盤だと思います。ここでしかこうゆうの聴けないし。最後にイアン・スチュワートさん。この盤で最後になってしまったのか。その意味でも忘れられない盤です。
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9/22(月)
Her Greatest Hits: Songs of Long Ago
Carole King
1978/3
シリーズ「女の道」
70年代前半の歌姫3人衆の一人、キャロルさんのシンガソングライター時代のベスト盤です。キャロルさんと言えばなんつっても「つづれ織り」、ポップス・ファンの方なら持っておる方も多いと思いますが、これはそれ以外にもナイスな曲、沢山ありまっせのお徳用松華堂弁当なのだ。この人、不思議な人だなあって印象ありませんか?60年代のイメージはロコモーションなんかの職業作曲家、オールディーズ世界だし、70’sに入ると一転してSSWの草分け、都会的なんだけどどこかイモっぽいとこもあって、この盤もジャケなんか壮絶だけど、見た目年齢不詳だし、歌はまあうまくないし地味だけど印象にやけに残るとゆう。ボケっとしてる反面、意思が強くて大地の音聞いてるしなあ。プロ中のプロだけど素人ぽい。わけわかりません[(^o^)]。まその微妙なとこが魅力なのだわ。西海岸SSWさんでありながらさすが出身ブルックリン、黒音楽の空気もたっぷり含有、そちらの世界の人たちもたんとん刺激してこの中でもカバーされた曲多し、曲の良さからそちらも軒並み傑作、しかしオリジナルのこのほよーっとした魅力はそびえ立っております。ソフトでありながらBGMにならなくて根性入ってるから仕事の時聴くとファイト出てきてがんがん進むかもしれんですぞい。バックの絶妙なる人間演奏の数々も味わえるし、とってもビューチフルなアルバムです。わしのフェイバリットはジャズマンかな。わー選べん。
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9/23(火)
We're Only in It for the Money
The Mothers of Invention
1968/9
シリーズ「PA!」
おーサージェント!と思われた方、これはザッパちゃんの率いる発明の母の3枚目でござります。この時期、ちゅうかいつもだけど、っははは、有名な人に食いつくのが大好きなザッパちゃん、ここでは前作で一悶着あったビートルズにパクっと。このジャケ、サージェントと同じ印刷屋さんに頼んで作ったそう。バカだねー。まあこうやってからかう対象のことは実は好きなんじゃないかとゆう小学生男子みたいな人なんです。勘弁してやってください。私、このアルバムが初期3枚で一番好き。理由はもうかわいい曲満載なんです。歌詞の方は相変わらず、世間をなめきったものばかり、ヒッピーを花のパンク(汚いやつら)と呼んだり、ぬくいくそって曲があったり、ハリー、あんたはけだものよってタイトル。ははは。水を黒くしようって曲は東芝日曜劇場のテーマに出来るような素敵なメロディなんですけど何の水を黒くするかってゆうとえートイレ関係。そうゆうことしてた友達がいたそうで。普通そうゆうこと歌にするかー。とゆう世界が万華鏡のように次から次へとテレビのチャンネルを回してるように展開、全員がヘリウム・ガス吸って歌っているのではないかと疑ってしまって良いのでしょうか。なんて言ってるといきなりうっとりの曲が。あああ、楽しいなあ。ザッパちゃんのこと基本的にはモンキーズみたいなTV好きのお茶目な人とゆうことで聴いてやってください。
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9/24(水)
Tales of Mystery and Imagination
The Alan Parsons Project
1975
シリーズ「ヒット王」
80’sにほんわかしたアメリカン・ポップス路線で大ヒット連発したアラン・パーソンズ・プロジェクトのこれは1stアルバムです。エドガー・アランポーの小説世界を音楽でやってみたまあ架空サントラみたいなものかしら。アランさん、それまでのキャリアとゆうとアビーロードの録音助手に始まり名声をはしたのはピンク・フロイドの諸作、特に狂気のプロデューサーとしてでこの盤でもあら嬉やのフロイドぽいところがそこかしこに。実を申しますと私がこれをその昔買いましたのはちょうど当時ポーにはまってまして、アランさんのこと誰かいなと思いながらもこんなのあったのかーと狂喜して創元推理文庫読みながら聴いてはまっておりました。ポーさんの小説と同じように適度な下世話さがあってロジャー・コーマン氏の映画みたいで楽しいのだ。この辺はなんつったってコンセプト・アルバム作りの名人だもんな。さらにこの人、シングル一発集中キラー曲製作の名人でもありまして、それは5曲目のタール博士とフェザー教授の療法に出てます。まったく盤から浮いちゃうほどチャーミングなシングル、こんな題材で中ヒットしたんよ。バックの人たちは彼がプロデュースでかかわった人たちのオールスターであります。さすがにピンコの連中は来なかったけど[(^o^)]。これがまた英国人気B級実力者勢揃いでリズム隊はパイロット、ヴォーカルは豪華、パイロットのデビッド・ペイトン、ファイアーのアーサー・ブラウン、ドラマティック・ジョン・マイルスなどなど。これだけでも楽しめちゃうのだ。
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9/25(木)
Nazz(1968) & Runt(1970/9)
Todd Rundgren
シリーズ「長い顔の男」
米国ロック界の誇るポップ名人、トッドさんのキャリアは二十歳の時にモンキーズの後釜を狙ったちゅうナッズとゆうバンドで始まりました。ナッズってもしかして玉たまXのこと?あれはナッツか。そいやマッドネスにターザン・ナッツって曲が有ったな。なんてことは置いといてこのナッズ、アイドルさんでデビューなんですが中身はもうトッドさんはトッドさん、必殺の1曲目「お目目開いてね」では既に完全に彼です。も一つ必殺「ハロー・イッツ・ミー」の方はやけに地味なんですけど。自分用に後で炸裂するためにわざとそしたのかいな。他はアイドルなのにーのサイケガレージ爆発とじみーなバラッド。これじゃあかんわなあとイメージギャップで爆沈しちゃったの。とはいえこの不滅の2曲を筆頭にして音は現在も愛される盤となったのだ。やるべきことはやっとくものだY。でナッズ解散後は裏方家業に入ったトッドさん、照明とかやったりして今は旬のウッドストックのベアズビル・レコードのエンジニアで活躍することとなります。ザ・バンドのステージフライトやボビー・チャールズなど名盤製作にかかわる一方、立場を利用しての趣味のレコード作り。そんなして1stアルバム作ったよのRUNTでござい。なんつたって趣味ですから地味です。ただその地味がただものじゃありませぬ。この時期シンガーソングライターの勃興期、その空気に呼応してのナイーブなバラードの名作テンコ盛りです。個性強烈ですからウッドストックからもちと離れたトッド節がぷちぷち出てるポップなとろけ方にこっちも溶けちゃった。どうしましょう。2.Believe
In Me、3.We Gotta Get You A Woman、9.Baby Let's Swing/The Last Thing You
Said/Don't Tie My Handsこの3つでくらくらになるためにこれ買ったとしても万歳だ。さて問題です。どれでリボン・ヘルムはドラムを叩いているでしょう。
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9/26(金)
Synchro System
King Sunny Ade
1983
シリーズ「民族力」
ナイジェリアの誇るジュジュ・ミュージックの王様、サニー・アデさんの中央突破盤です。ナイジェリアちゅうとフェラ・クティ大王のどファンクが一部で有名ですがこれは言ってみれば正反対なのだ。彼の地は広いからねえ。民族もこっちが思っているより一杯あるようで、音楽の種類も沢山。一番ポピュラーなのがスミスのギターの人も大好きだっちゅうリンガラってやつ。そしてフジとかアパラとかこのジュジュとかトーキングドラム、パタパタもの、で、このジュジュはエレキとかスティール・ギターとかフューチャーのその中でも一番モダンなものです。アフリカ音楽ってゆうと熱い熱い熱狂を想像してるこちとらにクロスカウンター食らわすクールなやつなのだ。ペコポンペコポン鳴るドラムの合間を縫ってささやくように歌がファンキイなギター・リフが虚空を舞うスライド・スティールがっちゅう夢のような音楽。熱い時にはやっぱ冷ソーメンに限るわい。さあああっと涼しい風が頭の中を通り過ぎます。このポコポコ・ビートはテクノと合い通じるものもあるし、ちゃんとこちらに向かって音楽してくれてますから民族ポップスを聴く時に有ったりする寂寥感も無し。さらには言葉が日本語みたいなのでカラオケで歌えるとゆう特典も有りでこれは持っておっても絶対損はせぬと不肖このわたくしが保証いたしましょう。ペンケレー、おおお、ぺんけれー。
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9/27(土)
Best of Both Worlds:
The Robert Palmer Anthology (1974-2001)
2002/4/30
シリーズ「あんふぉーげた房」
2003年9月26日にフランスのパリでロバートさんが亡くなりました。あまりにも急なことで動揺しております。かなりこたえております。
しばらく会ってなかった男伊達のクールなおじさんが急にもう会えなくなったみたいで。1stとゆう私のとっての人生アルバム残してくれてプライドとゆう実に刺激的なアルバムを届けてくれた。パワーステーションの時はおじさん、成功して良かったねって、でもちょっと心配で、アディクテッド・ラブで続いて自作の曲で大成功してモデルさんたちに囲まれてにやにやしながら歌ってるのにはしょうがないなあおじさん相変わらずだなあとか。思ったりして。第2世代の英国ホワイト・ソウル・シンガーとしていつも前向きにシーンの音楽と対峙して唯一最前線でしぶとく生き残ってくれました。いつも前向きだったからこれからもマイペースでひょこっと顔を出してくれてノックアウトさせてくれると思ったのに本当に残念でしょうがない。早過ぎるよだって。無理して遊んでたんでしょ。もう。過去のものにしちゃうなんて勘弁してあげません。リップタイドの前だって音楽的にはずっと大成功だったんだからこれからもずっと聴いちゃうよ。だって素晴らしい曲ばかりなんだから。そばで何時までも歌っていてください。
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9/28(日)
Steel Wheels
The Rolling Stones
1989/8
シリーズ「石」
前作より3年が経過、80’s最後のアルバム、初来日、完全CD対応、ビル・ワイマンさん最後のアルバム、ミックさんとキースさんの仲直りと色んな意味で区切りの作品かもしれません。この頃になると洋楽シーンも驚くような新しい音楽も出なくなってストーンズをちくちくと刺激するような音も無くなってこのアルバムお決まりの必殺カバーも無く、時のゲストも無く、ストーンズだけのストーンズ・アルバムとの感が強いです。けっこう内省的かもしれん。前作までのサウンド・クオリティの上昇をしっかり身に付けてもうがっしりした音、各楽器の音もかっこいいのだ。曲もキラー・シングル有り、地味ながら染みてくるの多し。何が文句があるのだ。あるとすれば何だろう。街中で流してもうへぇ何これって非難されるようないかがわしさ、やばさが無くなっちゃったことかな。ファンだとかゆうとえーあの人たちのーって人格疑われてしまうような。演奏・アレンジもカチっとはまりすぎて何やってんだーかっこわるーでもそこがたまりませんってゆう例の嬉しさがどこに行っちゃったのとゆうとこが文句なんだけど、捨て曲はちゃんとありますが[(^o^)]。ストーンズが孤独になっちゃたよって寂しさがふつふつと。地味ながら他の誰にも出来ないグルーブを作ってくれたビル・ワイマンさんがこれで最後とゆうのはたまらん何かが終わってしまったと思うアルバムなのであります。塞ぎようのない大きな穴が開いてしまった。
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9/29(月)
Cabbage Alley
The Meters
1972
シリーズ「FunX」
ニュー・オリンズのファンクキイ・バンド、ミーターズのリプリーズ移籍後の第一作であります。あのレッド・ツェッペリン御贔屓で聖なる館以後のファンク路線の範となった、そしてリトルフィートさんにいたってはドラマーのなまず髭リッチーさんがこのドラマー、モデリステさんを必死にコピー練習、彼らがおらなかったらまったく違うバンドになっていたであろうとゆう強力グルーブさん御一行なのだー。さらにはニュオリンズサウンドの牽引車アラン・トゥーサンさんとのコンビで地元ミュージシャンのレコードの87.95%のバックを勤めてしまうちゅうまさにこれぞニュオリンズファンクの申し子でござる。元々はまあこれ以上はそぎ落としようが無いわいのソリッドなインストバンドだったのですがこの移籍後のアルバムでは歌物付加、メロウなやつも加えてたまには笑ってくれるのねサウンドになってくれました。そしてその歌がまた極上、3.のニール・ヤング氏アフター・ザ・ゴールドラッシュよりのカバー、バーズから4.に至るとこなんざあ泣いちゃうよ俺。続くメロウなインストでとろけちゃってお次はてんとう虫のサンバのリフにのって空よー空よーと歌っております。従来の全員一丸これはヘビメタかーちゅうヘヴィリフ・ファンクの強力さももちろん健在。おおおかっこいいぞと思わず言ってしまってからすみませんと言ってももう遅いです。かっこいいですから。アナログではダークな音質ですがCDではどうなっておるんだろう。興味があるだ。しっかしジャケット。汚い通りに転がる1個95円の朝取り高原キャベツ。売る気があったのだろうか。[(^o^)]。
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9/30(火)
Cupid & Psyche 85
Scritti Politti
1985
シリーズ「from80's」
80’s中盤私は何を聴いていたかとゆうと、そうです、これです。それもよう飽きんのうちゆうくらい。時代はレコーディングテクノロジーのデジタル化による劇的進歩の真っ只中、それをとことん駆使した音を作ったのがまさかこの英国ラフトレードで手作り白ソウルをやってたこの人達だったとは腰抜かすほどその変貌に驚きもしのとんでもない質の高さに驚きもしの。でその英国からアメリカに渡ったスクリッティの正体グリ−ンさんがアメリカでデビッド・ギャムソンとフレッド・マーとゆう御仁と組んでさらにプロデュースを白ソウルをやらせたらこの人の下で仰ぐ人はおっても右に出る人はおらんうーたんとゆうアリフ・マーディンさんに頼んで出ましたのがこのとんでも盤。アリフさん凄いよこれは80’sのAWBだわさ。まったくもってこの時期にしか出来なかった音。完成されたアナログシンセと躍進するデジタルシンセそして必殺のサンプラー、フェアライト、人力で出来んミックスを可能にしたコンピュ・ミックスを駆使して一度機にいっぺんに音を出すのではなくぽつんぽつんと様々な音色の音を次々に配置、ソリッドながら彩りもあざやかなポップ印象派でござります。それに押しの弱いさっぱりとしたグリ−ンさんのマークボランボイスがぴたりとはまってさらに残響音、そうですリリーホワイトさんが火を付けてボブクリさんが追求いたしたリバーブの世界が展開です、別の残響成分だけを抽出して別の音にくっつけたりのそれはもうありとあらゆることをしなすったのにこのまとまりは全員一丸何かが取り付いたとしか思えません。私も取り付かれて何とかまねして何とかできんかと作ってみたもののそんなん出来るわきゃーない。苦闘の想い出も残るあれ今聴いても全然古くないよの大名盤。オーケストラヒットが古く感じないなんて。凄いよなプロ。
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試聴はここで。
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