今日の推薦盤一覧2002.5上 |
5/1(水) シリーズ「ライブ・アルバムはお好き?」 ”ボーナス強力。とりはだー!” リトルフィートの代表作のこのアルバム、前回ばらばらにされてリリースされていたのを一枚にして、リマスターしただけだと思っておりましたが....何と未発表曲収録!しかも超強力なやつが。これはもう今年の未発表曲収録大賞です。
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5/3(木) シリーズ「ライブ・アルバムはお好き?」 ”コメント書けない素晴らしさ” 1996年発表で本来ならエントリー資格無いんですが、管理人特権と(笑)、収録曲がクラシックなので(爆)、特別エントリーです。キンクスのライブの中では一番演奏が、何と言ったら良いのかなあ、まともで(笑)、曲もよだれが出るものばかりだし、とにかく初めての方にはぜひこれをお奨めしたいです。会場の後ろの方からいつも自分の演奏してる姿を見ているもう一人の自分がいるってゆう感覚満載(なんじゃそりゃ)。良い曲だなあってただただうっとりするも良し、ここから旅に出るのも良し、どないしてもええから、聴いてみましょうね。うーん、本当に好きな盤について書くのは難しいなあ。 |
・・今日のWANTED・・ スリムズ・ジャム シリーズ「ロッカーに捧げるジャズ」 ”ロックンロールの素。ジャズのもう一つの歴史だったりします。” 何と今回は45年発表の作品なのです。パップ・ジャズ登場と時期を同じくして正反対のとてつもなくふざけた音楽が。ジャイブ・ミュージックとか(もうひとつジャンプ・ジャズもあります。)とか言われるものですが、ルイ・ジョーダンと並ぶもう一人の巨頭がこの人。バップでチャーリー・パーカーと共に有名なディジー・ガレスビーやナット・キング・コールもジャイブもはじめはジャイブだったのです。ルイ・アームストロングの歌い方を見てもらえばわかるようにアメリカにおいては長い事黒人音楽はノベルティ扱いをされていまして、ようはアンクル・トムのイメージなんですがまん丸の目であいそをふりまきながらやるとゆう、そんな状況の中で、卑屈にならずに楽しみながら音楽をやっているところはさすがじゃ。歌詞はもープリンスも真っ青の造語ばんばんで下らないことを歌ウ歌ウ。よく聴くとベーグルとかコーヒーとか歌ってるので食い物ネタも多いと思われますが。あるあるネタで白人のことをからかってると思われます。ブルースと平行してこの音楽の単純な魅力と明るさがロックンロール誕生に大きく影響を与えたものと思われるんですが、そんなこと考えずとも充分楽しいのだあ。ライ・クーダーの「JAZZ」好きな方、ダン・ヒックス好きな方にもお奨めなのです。 |
5/5(土) シリーズ「シーンの重鎮」 ”エレガント&スイート” 昨日映像をCSで見てしまいました。あまりに感激しまして。ニュー・オリンズの伝統を引継ぎながらコンテンポラリーなソウルを作り上げた見上げた人です。彼のサウンドの特徴は、えも言われぬエレガントさ。曲の魅力も独特の味がたまりません。英米のミュージシャンを虜にしてプロデュースお願いしまーすって思わず行かせてしまったのも充分にうなずかれます。さてこのアルバム、ベストな選曲とは言い難いんですが、それでも初めて彼の世界に触れるには充分。他の曲はこれを聴いてはまってからゆっくりと。アントニオ猪木に声が似てるとうわさが(笑)。1、2曲目を聴いてひかないように。ニュー・オリンズ料理ってこうゆう味がします。多分(爆)。 |
5/6(月) シリーズ「何から聴けば良いのだろう」 ”笑って泣いてまた泣いて” 73年作品。ザ・バンドってみなさんどんなイメージをお持ちなんでしょうか。やっぱりむさいおじさんが地味な土臭い音楽をやってるって風なのかな。派手なギターソロもシャウトもかわいい人も無いんで入りにくいのは確かかも。考えてそんな貴方にこのアルバムから聴いてみるとゆうのはいかがでしょうか。おそらく彼らがデビュー前にさんざやったであろう、彼等のルーツともゆうべき曲をカバーしてます。さすがに出典が古いんで「ああ、この曲知ってる。」ちゅう具合にはなかなかいかんとは思いますが。「第3の男」はいかがですか。この曲をカバーする人たちなんて彼らしかおりませんです。そして何よりも、ロック界一の泣かせ屋ボーカル、リチャード・マニュエル。もー何回聴いたかわからないくらいなのに、彼の歌聴くたびに私は泣いております。対称的南部坊主リボンさん、チャック・ベリーの「プロミスト・ランド」、はまり過ぎ。この曲の解決しないとこ大好き。 |
5/7(火) シリーズ「答えてちょーだいナ」 ”中身はジャケの通りです。” ついに登場、このジャケット。インパクト大賞受賞だあ。TVじゃ出せません(笑)。中身はもージャケットの通り。でもご安心を。完全バンド・サウンドでロック・ファンも違和感無く入れます。イギリスに何回も行ってブリティッシュのミュージシャンと親交が深かった人なんで、ヤードバーズ好きな人なんか痺れちゃうんじゃないでしょうか。御大のかっこ良さもさることながら、バックの黄金のシカゴ・ブルース・バンドの面々の演奏の素敵な事と言ったら。悲惨を乗り越えたグルーブ満載です。ブルース入門にぴったしだと思います。 |
5/8(水) ”ジュークボックスで聴きたいぞ” 68年作品。ザッパが自らのルーツのドゥーワップ、チカーノ、ロックンロールを架空のバンド、ルーベン&ザ・ジェッツに扮してやっています。おそろくパッっとこのアルバムをザッパを知らない人に聴いてもらったら、絶対信じてくれないであろうほど超ポップです。突然の感がありますが別に思い付きで作った訳じゃなくて、マジで彼はこうゆう音楽が好きで、これと現代音楽をマザース前にやっていたとゆう。1stアルバムのあの感触はこうゆうところから来てたんだなあって納得してしまったりして。ドゥーワップと現代音楽が感覚的に同じ位好きで同時にやっちゃうとこが彼のおもしろさのひとつなんじゃないかと思います(あとジャズもあるけど)。何はともわれ、ミスター・ドーナツでかかれば最高のこの音楽、何にも考えずに楽しんでももー最高。試聴される時は4曲目を是非。 |
5/9(木) ”少しづつ少しづつ染みて行きます” 1973年作品。アラン・トゥーサンをTVで見てから再びニューオリンズ熱にうなされております。このアルバムは今をさること20数年前高校生の時に聴いたのです。最初に感じたのは、「大人だなあ。」。よく聴いていた英国ブルースとは随分感触が違うなあってことでした。このエレガントな感じがニューオリンズだとゆうことがわかるのはもう少し後になってからなんですが。あと、エイモス・ギャレットのギター。この何か崩壊寸前の美と言いますか、凄く美しくて一発でノックアウト。それにロニー・バロン。このアルバムどこがニューオリンズかとゆうとやはりこの人の存在が大きいと思うのですが、そのまったりとした歌声と、オルガン、ピアノ。一生懸命コピーしようとしました。リフ以外アウトだったけど(笑)。もちろん、ポール先生のハープも衝撃的でした。初めてアンプリファイド・ハープを聴いたもので、その音色にびっくり。太くて迫力があって。やっぱりこれ聴いてブルースハープ買って練習したけどなかなかねえ(笑)。と地味なわりには個人的に色々後々まで影響を残してくれたこのアルバム。一生忘れることは出来ないのです。 |
5/10(金) ”狂喜の狂気” 74年作品。どなたのエントリーを心待ちにしておったのですが、我慢できなくてー。 |
5/11(土) シリーズ「人気B級実力A級の人たち」 ”これぞハードロック” 87年作品。元々はゴシックパンク(←よくわからないんですが(笑))のバンドだったサザン・デス・カルトが、ビースティ・ボーイズ「ライセンスト・トゥ・ビー・イル」で男を上げたリック・ルービンを迎え、華麗なるハードロック・バンドに大変身したアルバムです。わたしゃ誰かに、ハードロックってどうゆう音楽ですかって聞かれたら、このアルバムのことですって言いたいくらいピュア・ハードロックが詰まっています。何に似ているって訳じゃないんですが、全部に似ているラットルズのような世界。しいて言えばボーカルがエアロやクイーンにインディアンの血で燃え上がるって感じですか。聴いてるともー血湧き肉踊って、おうロックってこーゆーもんじゃったいって嬉しくなってしまいます。ツボ押えまくりの大名作。押え過ぎてこの後苦労したみたいですけど、プライマル・スクリームなんか明らかにこれに刺激を受けたような曲やってますね。15年登場が早かったらMLで大騒ぎだったろうに、大して話題にもなることなく、まあ15年とゆう月日があったからこその作品と言うべきものであるかもしれんのでしょうがないかなあとも思います。あ、「ボーン・トゥー・ビー・ワイルド」やってて、これが実にいかすんだなあ。 |
5/12(日) ”完璧。アナログ演奏の極み” 昨日ミュージックエアでトッドさん見て嬉しくなって、登場です。本当は昨日やってたのと同時期の「ニアリーヒューマン」を取り上げようと思ったのですが、何と廃盤。それでその流れを受けたツアーを記録したこのアルバム。考えてみると彼の長いキャリアで初めてソウル趣味を爆発させた時期だったのね。やりたいことを完璧に表現できるメンバーとそれはもう驚きの演奏で聴かせてくれます。曲も歌も絶好調です。なんですが。 以下は戯言ですので伏せ字 |
サムホエア/エニホエア? ”トッドとユートピアの違い” トッドのライブ・バンドがなぜ「ユートピア」なのか、これを聴くとよくわかるのです。トッドのソロでは自分で全ての楽器を弾くことが多いのでそれをライブで再現してもどうしてもレコードと違う世界になってしまいます。それならばいっそのこと違うバンドを作ってそれはそれとしてみんなに聴いてもらおうとしたんじゃないでしょうか。このアルバムはベアズビルの倉庫に眠っていた音源を集めたものなんですが、これがまた一品揃い。ビートルズ、ザ・フー、ムーブのカバーがまた良くて、思わずオリジナルを聴きたくなってしまうおいいしいとこ取り。フーのキース・ムーンのまねっこやなんか聴くとこうゆうことをしたいがためのユートピアだったんだなあって。テクニックは適度で何よりも全員が荒くれ者になれるとゆう。未発表曲集ですが駄曲一曲も無し。これは買って良かったとつくづく思います。今聴く頻度がもっとも多いトッドのアルバムとなっています。 試聴はできないのだあ |
5/14(火) シリーズ「人気B級実力A級の人たち」 ”変な音世界選手権優勝” 77年作品。全米TOP40で忽然と現れた妙な曲、「フラッシュ・ライト」。当時青二才の私には何が何だかわからず数週間後もうチャートから落ちそうになった時やっとその魅力に夢中になり、絶対にカット盤有ると妙な確信を持ってレコード屋へ。有りました(爆)。今考えるとアメリカではベストセラーだったはずなのだけど有ったのが不思議。まあ、聴いてみると、凄い凄い妙な音世界選手権。ファンクを基調にジャズ、ソウル、ブルースなどが果汁120%で積めこまれてました。聴けば聴くほどその中身のおいしさにはまっていき最後のフラッシュライトはもう片時も制服のポケットに入れて手放せないほどに。この音楽が好きだよと言って人から変なやつと言われても私は一向にかまいません。 |
5/15(木) シリーズ「オムニバス・ワールド」 ”渋くて豪華な陣容を楽しもう。” 77年作品。今やコントのネタにさえ使われなくなったサタデイ・ナイト・フィーバー。ディスコ・ブームの火付け役のように言われておりますが、実は成熟したディスコ期の総括として現れたアルバムなのです。悩んでた主人公と同じようにアルバムの感触もナイーブ。ビ−ジーズの珠玉の名曲群とイボンヌ・エリマン、タバレス、MFSB、トランプス、KCSがいっぺんに聴けるなんて何て贅沢なことよ。全部聴いてる方は意外と少ないのではと思われるのですが、まじで、聴かれることをお勧めします。あれだけ流行ったのに、私の中で嫌悪感が全然無かったのはこのしっかりとした音楽性だったからなのです。ビージーズ・ディスコ期のベストとしても最適。 |