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今日の推薦盤一覧2002.5上

 

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5/1(水)
めくるめく音楽の漬物
ウエイティング・フォー・コロンブス
リトルフィート

シリーズ「ライブ・アルバムはお好き?

”ボーナス強力。とりはだー!”

リトルフィートの代表作のこのアルバム、前回ばらばらにされてリリースされていたのを一枚にして、リマスターしただけだと思っておりましたが....何と未発表曲収録!しかも超強力なやつが。これはもう今年の未発表曲収録大賞です。
*One Love Stand
オリジナルは「ラスト・レコード・アルバム」収録。まさかこの曲がライブで聴けるとは。来日した時にやってくれたかなあ。この大きなうねりが最大の魅力なんです。
*Rock And Roll Doctor
同「アメージング!」収録。前曲とのつなぎのところで鳥肌ぞわー。わわわ、凄すぎるぞい。リトルフィートでもっとも親しみ難い、前曲とこれ、前回の時にボツになったのはわかります。当時、何とかしてアルバム売ろうと彼ら必死だったもんなあ。しかしながら、基本的に聴きこんで魅力がわかるフィートのこの2曲は彼等の最高傑作でもあります。この難曲をさらっとやっちゃうのも凄い。74年頃の演奏の音を聴いたことがありますが、あの時の鬼気迫る様子から今回は余裕のグルーブとなり、本人たちが楽しんでる様子がひしひしと。プログレよりプログレ。この2曲聴くために買っても損は無しです。
*Skin It Back
同「アメージング!」収録。前回「Hoy-Hoy!」収録の時の謎のフェイドアウトから数十年(笑)、やっと完全バージョンが。フィートの中でもっとも直感的にかっこいいファンク・ナンバー。やっぱりかっこいい。
*On Your Way Down
同「ディキシー・チキン」収録。アラン・トゥーサン作で、セカンド・ギタリストのポール・バレルのきこきこギターの魅力炸裂。ロリー・ギャラガーが彼を好きだっだの思い出してにんまりします。
*Walkin All Night
同「ディキシー・チキン」収録。何と言ってもイントロ。ギターで練習したくなる(笑)。これもライブの音聴けるとは。生きてると良いことあるなあ。
*Cold, Cold, Cold
同「アメージング!」収録。フィートにしか出せない味たっぷり。この前出たDVDのやつも凄かったけど、これもゆったりとしたノリがたまらんのです。
*Day At The Dog Races
同「タイム・ラブズ・ア・ヒーロー」収録。オリジナル発表時には賛否両論有りましたが、素直にかっこいいではありませんか。途中のチョッパー混ぜベースソロを聴いて、来日時目の前でやたら指の長いおじさんが信じられない音の塊を出してくれたことを思い出してタイムスリップ状態に。最高のリズム隊だと今でも。
以上は資料無い状態で書いてますので間違いあるかもしれませんが、この追加曲を加えてさらにこのアルバムはパワーアップ。無敵となりました。初めて買おうとする方はぜひともこのアルバムから。できうれば聴きこんでどっぷりと魅力を味わって下さい。するめ、漬物バンドなのです。

以下は伏せ字にしております。フィートをすでにかなり好きな方のみお読み下さい。毒入り。
*Skin It Back (Outtake first issued on "Hoy-Hoy!")
*Red Streamliner (Outtake first issued on "Hoy-Hoy!")
*Teenage Nervous Breakdown (Outtake first issued on "Hoy-Hoy!")
今回納得いかんのがこの3曲。時間が余ったからなのか「ホイホイ」のやつをほいほいと入れてます。Red Streamlinerは良いんだけどファンとしてはドゥービーそっくりの裏声コーラスに赤面してしまったりして。 Teenage Nervous Breakdownはフィート史上もっとも取りなおしてアレンジが変わっていった曲。何故そこまでこだわったか私にはわからん。これも聴いてると恥ずかしくなる曲なんだよなあ。もっと良いのがあるんだったら隠さず出しなさい(爆)。


現在アマゾンで輸入盤品切れ状態みたいです。売れてるのなら何と嬉しいことよ。でも品切れは困りますよ。私はおととい頼んで昨日来ました。ラッキー。

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5/3(木)
黙って聴くのが一番かな。
TO THE BONE
キンクス

シリーズ「ライブ・アルバムはお好き?

”コメント書けない素晴らしさ”

1996年発表で本来ならエントリー資格無いんですが、管理人特権と(笑)、収録曲がクラシックなので(爆)、特別エントリーです。キンクスのライブの中では一番演奏が、何と言ったら良いのかなあ、まともで(笑)、曲もよだれが出るものばかりだし、とにかく初めての方にはぜひこれをお奨めしたいです。会場の後ろの方からいつも自分の演奏してる姿を見ているもう一人の自分がいるってゆう感覚満載(なんじゃそりゃ)。良い曲だなあってただただうっとりするも良し、ここから旅に出るのも良し、どないしてもええから、聴いてみましょうね。うーん、本当に好きな盤について書くのは難しいなあ。

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5/4(金)
ジャズは楽しいのだ。

・・今日のWANTED・・

スリムズ・ジャム
スリム・ゲイラード

シリーズ「ロッカーに捧げるジャズ」

”ロックンロールの素。ジャズのもう一つの歴史だったりします。”

何と今回は45年発表の作品なのです。パップ・ジャズ登場と時期を同じくして正反対のとてつもなくふざけた音楽が。ジャイブ・ミュージックとか(もうひとつジャンプ・ジャズもあります。)とか言われるものですが、ルイ・ジョーダンと並ぶもう一人の巨頭がこの人。バップでチャーリー・パーカーと共に有名なディジー・ガレスビーやナット・キング・コールもジャイブもはじめはジャイブだったのです。ルイ・アームストロングの歌い方を見てもらえばわかるようにアメリカにおいては長い事黒人音楽はノベルティ扱いをされていまして、ようはアンクル・トムのイメージなんですがまん丸の目であいそをふりまきながらやるとゆう、そんな状況の中で、卑屈にならずに楽しみながら音楽をやっているところはさすがじゃ。歌詞はもープリンスも真っ青の造語ばんばんで下らないことを歌ウ歌ウ。よく聴くとベーグルとかコーヒーとか歌ってるので食い物ネタも多いと思われますが。あるあるネタで白人のことをからかってると思われます。ブルースと平行してこの音楽の単純な魅力と明るさがロックンロール誕生に大きく影響を与えたものと思われるんですが、そんなこと考えずとも充分楽しいのだあ。ライ・クーダーの「JAZZ」好きな方、ダン・ヒックス好きな方にもお奨めなのです。

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5/5(土)
エレガントじゃあ。
コレクション
アラン・トゥーサン

シリーズ「シーンの重鎮」

”エレガント&スイート”

昨日映像をCSで見てしまいました。あまりに感激しまして。ニュー・オリンズの伝統を引継ぎながらコンテンポラリーなソウルを作り上げた見上げた人です。彼のサウンドの特徴は、えも言われぬエレガントさ。曲の魅力も独特の味がたまりません。英米のミュージシャンを虜にしてプロデュースお願いしまーすって思わず行かせてしまったのも充分にうなずかれます。さてこのアルバム、ベストな選曲とは言い難いんですが、それでも初めて彼の世界に触れるには充分。他の曲はこれを聴いてはまってからゆっくりと。アントニオ猪木に声が似てるとうわさが(笑)。1、2曲目を聴いてひかないように。ニュー・オリンズ料理ってこうゆう味がします。多分(爆)。

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5/6(月)
また泣いちゃった。
ムーンドッグ・マチネー
ザ・バンド

シリーズ「何から聴けば良いのだろう」

”笑って泣いてまた泣いて”

73年作品。ザ・バンドってみなさんどんなイメージをお持ちなんでしょうか。やっぱりむさいおじさんが地味な土臭い音楽をやってるって風なのかな。派手なギターソロもシャウトもかわいい人も無いんで入りにくいのは確かかも。考えてそんな貴方にこのアルバムから聴いてみるとゆうのはいかがでしょうか。おそらく彼らがデビュー前にさんざやったであろう、彼等のルーツともゆうべき曲をカバーしてます。さすがに出典が古いんで「ああ、この曲知ってる。」ちゅう具合にはなかなかいかんとは思いますが。「第3の男」はいかがですか。この曲をカバーする人たちなんて彼らしかおりませんです。そして何よりも、ロック界一の泣かせ屋ボーカル、リチャード・マニュエル。もー何回聴いたかわからないくらいなのに、彼の歌聴くたびに私は泣いております。対称的南部坊主リボンさん、チャック・ベリーの「プロミスト・ランド」、はまり過ぎ。この曲の解決しないとこ大好き。

カバー・アルバムとはこうあるべきってゆう素敵なアルバムです。聴いてる最中は原曲を思い出せないくらい自分の歌にしてしまっています。見事なザ・バンド・サウンド。20年立っても30年立っても最後の「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」まで私を狂喜させてくれます。

リマスター時にアウトテイク追加されました。出来ればまとめて一枚で出して欲しいなあ。
「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」で一回必ず止めましょうね。みなさん。

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5/7(火)
かっこいいんです。
DOWN & OUT BLUES
Sonny Boy Williamson II

シリーズ「答えてちょーだいナ」

”中身はジャケの通りです。”

ついに登場、このジャケット。インパクト大賞受賞だあ。TVじゃ出せません(笑)。中身はもージャケットの通り。でもご安心を。完全バンド・サウンドでロック・ファンも違和感無く入れます。イギリスに何回も行ってブリティッシュのミュージシャンと親交が深かった人なんで、ヤードバーズ好きな人なんか痺れちゃうんじゃないでしょうか。御大のかっこ良さもさることながら、バックの黄金のシカゴ・ブルース・バンドの面々の演奏の素敵な事と言ったら。悲惨を乗り越えたグルーブ満載です。ブルース入門にぴったしだと思います。

で、シリーズなんですが、「なぜブルースは暗いのか」とゆう。ブラック・ミュージックで暗さを前面に出しているのは、レゲエとブルース。あの南アフリカでさえ、底抜けの明るさなのにこれは如何に。ともに英語圏なんですが。それだけひどいことをされたとゆうことか。アフリカ音楽からブルースに変わる瞬間を知りたいものだなあと思って。そうなのかーってわかるピッタリの曲探してます。

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5/8(水)
ほんとはこれがやりたかったのかも。
クルージング・ウイズ・ルーベン&ザ・ジェッツ
フランク・ザッパ

”ジュークボックスで聴きたいぞ”

68年作品。ザッパが自らのルーツのドゥーワップ、チカーノ、ロックンロールを架空のバンド、ルーベン&ザ・ジェッツに扮してやっています。おそろくパッっとこのアルバムをザッパを知らない人に聴いてもらったら、絶対信じてくれないであろうほど超ポップです。突然の感がありますが別に思い付きで作った訳じゃなくて、マジで彼はこうゆう音楽が好きで、これと現代音楽をマザース前にやっていたとゆう。1stアルバムのあの感触はこうゆうところから来てたんだなあって納得してしまったりして。ドゥーワップと現代音楽が感覚的に同じ位好きで同時にやっちゃうとこが彼のおもしろさのひとつなんじゃないかと思います(あとジャズもあるけど)。何はともわれ、ミスター・ドーナツでかかれば最高のこの音楽、何にも考えずに楽しんでももー最高。試聴される時は4曲目を是非。

これを初めてお聴きになって、同様のものをいつもザッパに求めるとえらいことになりますが(爆)。80年代以降の作品には再びドゥーワップが色濃く出てきます。やっぱり永遠の中学生なんですね。この人。

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5/9(木)
じっくり聴こう
ベターデイズ
ポールバターフィールズ・ベターデイズ

”少しづつ少しづつ染みて行きます”

1973年作品。アラン・トゥーサンをTVで見てから再びニューオリンズ熱にうなされております。このアルバムは今をさること20数年前高校生の時に聴いたのです。最初に感じたのは、「大人だなあ。」。よく聴いていた英国ブルースとは随分感触が違うなあってことでした。このエレガントな感じがニューオリンズだとゆうことがわかるのはもう少し後になってからなんですが。あと、エイモス・ギャレットのギター。この何か崩壊寸前の美と言いますか、凄く美しくて一発でノックアウト。それにロニー・バロン。このアルバムどこがニューオリンズかとゆうとやはりこの人の存在が大きいと思うのですが、そのまったりとした歌声と、オルガン、ピアノ。一生懸命コピーしようとしました。リフ以外アウトだったけど(笑)。もちろん、ポール先生のハープも衝撃的でした。初めてアンプリファイド・ハープを聴いたもので、その音色にびっくり。太くて迫力があって。やっぱりこれ聴いてブルースハープ買って練習したけどなかなかねえ(笑)。と地味なわりには個人的に色々後々まで影響を残してくれたこのアルバム。一生忘れることは出来ないのです。

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5/10(金)
狂喜の狂気
Todd
トッド・ラングレン

”狂喜の狂気”

74年作品。どなたのエントリーを心待ちにしておったのですが、我慢できなくてー。
トッド3大名盤の一つ、「Todd」。「私は変なおぢさんでーす。」って宣言してるような曲も有ることはありますが(笑)、おもちゃ箱をひっくりかえしたような音楽のキラメキが一杯。極め付きの名曲が入っていて、バラードでは「A Dream Goes on Forever」「Useless Begging」、ポップでは「Izzat Love?」。出てきたとたんに、わああって瞳孔が開いちゃうほど素敵です。ハードな曲が効いているのも特徴で「Everybody's Going to Heaven/King Kong Reggae」「Heavy Metal Kids」はこれぞ本当の意味でのヘヴィメタルではないかと思える狂気で一杯です。その狂気はポップな曲の中にもしっかりと息づいていて、まさに狂おしいまでの歓喜が起こってしまうのです。ブレヒト的な曲やスペーシーなインストに挟まれてハードな曲やポップな曲がふっと浮かび上がってくる快感、それがこの盤の魅力かも。そして最後の「Sons of 1984」、ネタはばらしませんが、これを最初に聴いた時は、そりゃもう感動。こうゆう手があったのかーって。聴けば聴くほど面白いレコードなのです。「ミンクホロウ〜」「サムシング/エニシング」と聴いたらぜひ次はこれを。

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5/11(土)
これぞハードロック
エレクトリック
ザ・カルト

シリーズ「人気B級実力A級の人たち」

”これぞハードロック”

87年作品。元々はゴシックパンク(←よくわからないんですが(笑))のバンドだったサザン・デス・カルトが、ビースティ・ボーイズ「ライセンスト・トゥ・ビー・イル」で男を上げたリック・ルービンを迎え、華麗なるハードロック・バンドに大変身したアルバムです。わたしゃ誰かに、ハードロックってどうゆう音楽ですかって聞かれたら、このアルバムのことですって言いたいくらいピュア・ハードロックが詰まっています。何に似ているって訳じゃないんですが、全部に似ているラットルズのような世界。しいて言えばボーカルがエアロやクイーンにインディアンの血で燃え上がるって感じですか。聴いてるともー血湧き肉踊って、おうロックってこーゆーもんじゃったいって嬉しくなってしまいます。ツボ押えまくりの大名作。押え過ぎてこの後苦労したみたいですけど、プライマル・スクリームなんか明らかにこれに刺激を受けたような曲やってますね。15年登場が早かったらMLで大騒ぎだったろうに、大して話題にもなることなく、まあ15年とゆう月日があったからこその作品と言うべきものであるかもしれんのでしょうがないかなあとも思います。あ、「ボーン・トゥー・ビー・ワイルド」やってて、これが実にいかすんだなあ。

リンクはベスト盤です。3、7、13曲目が「エレクトリック」の曲です。他の曲もけっして悪くは無いバンドなんでこちらでまず変遷の様子を聴いてみるのも面白いかも。「エレクトリック」自体はCDで再発されてはおるんですが、アマゾンでは入手できないです。某所では出来るので町のお店に行けばあるかもしれません。本気でお勧め。

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5/12(日)
完璧なり。
ライヴ・イン・シカゴ’91
トッド・ラングレン

”完璧。アナログ演奏の極み”

昨日ミュージックエアでトッドさん見て嬉しくなって、登場です。本当は昨日やってたのと同時期の「ニアリーヒューマン」を取り上げようと思ったのですが、何と廃盤。それでその流れを受けたツアーを記録したこのアルバム。考えてみると彼の長いキャリアで初めてソウル趣味を爆発させた時期だったのね。やりたいことを完璧に表現できるメンバーとそれはもう驚きの演奏で聴かせてくれます。曲も歌も絶好調です。なんですが。

以下は戯言ですので伏せ字
さて...ファンだから言う辛口コメント。問題はその完璧さ。破綻が無くしかも大迫力でどわーっと迫る演奏は文句の付けようが無いのかもしれないが、さーーーっと流れて行ってしまうのです。演奏者の顔が見えないとゆうか。音が心に入って来ない感じがしてどうにも戸惑ってしまう。この後トッドは道に迷ったかのようになってしまって、まさかろうそくが消える前一際明るく輝くその瞬間だったのではと、その豪華さに寂しさを覚えるのは私だけでしょうか。良いんだけど居心地が悪いどうにも困ってしまうアルバムかも。

でも「パラレル・ラインズ」は名曲だなあ。トッドは何やってもトッド。

5/13(月)
荒くれてユートピア

サムホエア/エニホエア?
トッド・ラングレン

”トッドとユートピアの違い”

トッドのライブ・バンドがなぜ「ユートピア」なのか、これを聴くとよくわかるのです。トッドのソロでは自分で全ての楽器を弾くことが多いのでそれをライブで再現してもどうしてもレコードと違う世界になってしまいます。それならばいっそのこと違うバンドを作ってそれはそれとしてみんなに聴いてもらおうとしたんじゃないでしょうか。このアルバムはベアズビルの倉庫に眠っていた音源を集めたものなんですが、これがまた一品揃い。ビートルズ、ザ・フー、ムーブのカバーがまた良くて、思わずオリジナルを聴きたくなってしまうおいいしいとこ取り。フーのキース・ムーンのまねっこやなんか聴くとこうゆうことをしたいがためのユートピアだったんだなあって。テクニックは適度で何よりも全員が荒くれ者になれるとゆう。未発表曲集ですが駄曲一曲も無し。これは買って良かったとつくづく思います。今聴く頻度がもっとも多いトッドのアルバムとなっています。

試聴はできないのだあ

5/14(火)
変な音大集合
FUNKENTELECHY VS THE PLACEBO SYNDROME
パ−ラメント

シリーズ「人気B級実力A級の人たち」

”変な音世界選手権優勝”

77年作品。全米TOP40で忽然と現れた妙な曲、「フラッシュ・ライト」。当時青二才の私には何が何だかわからず数週間後もうチャートから落ちそうになった時やっとその魅力に夢中になり、絶対にカット盤有ると妙な確信を持ってレコード屋へ。有りました(爆)。今考えるとアメリカではベストセラーだったはずなのだけど有ったのが不思議。まあ、聴いてみると、凄い凄い妙な音世界選手権。ファンクを基調にジャズ、ソウル、ブルースなどが果汁120%で積めこまれてました。聴けば聴くほどその中身のおいしさにはまっていき最後のフラッシュライトはもう片時も制服のポケットに入れて手放せないほどに。この音楽が好きだよと言って人から変なやつと言われても私は一向にかまいません。

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5/15(木)
楽しめる事請け合いじゃ。
サタデイ・ナイト・フィーバー
O.S.T

シリーズ「オムニバス・ワールド」

”渋くて豪華な陣容を楽しもう。”

77年作品。今やコントのネタにさえ使われなくなったサタデイ・ナイト・フィーバー。ディスコ・ブームの火付け役のように言われておりますが、実は成熟したディスコ期の総括として現れたアルバムなのです。悩んでた主人公と同じようにアルバムの感触もナイーブ。ビ−ジーズの珠玉の名曲群とイボンヌ・エリマン、タバレス、MFSB、トランプス、KCSがいっぺんに聴けるなんて何て贅沢なことよ。全部聴いてる方は意外と少ないのではと思われるのですが、まじで、聴かれることをお勧めします。あれだけ流行ったのに、私の中で嫌悪感が全然無かったのはこのしっかりとした音楽性だったからなのです。ビージーズ・ディスコ期のベストとしても最適。

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