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今日の推薦盤一覧2004.6上

 

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6/1(火)
日本公演だって!
cover
Stairway to the Stars: Live and Rare
Sweet
2002/11/5

シリーズ「GLAM!」

あースイート聴きてえもっと聴きてえライブ聴きてえと手を出してしまいましたこのCD。2枚組で1971えん。安い!これだ。キャッスルだからそんなバッタもんじゃなかろうと。内容は94年に出された「ライブ・ブレークダウン」と93年の「リブ・フォー・トゥデイ」と92年の「ロックンロール・ディスグレース」のカップリングだ。お得物に弱いす。犠牲者になって(^0^)ご報告。どの曲がどのCD当たるか書いて無いんで困りもん。で最初は「ブレークダウン」と推定。ライブです。必殺ヒット曲連発。これがまた演奏がうまい。TV中継でもしたんだろうか。端正です。あまりも上手なんで口パク擬似ライブかと疑ってしまう。でもなあ歌は生で歌っておるしドラムの感じも生ぽいんで。それにしても鬼のチームワーク。うますぎ。ヒット連発もボタンのかけ違いでクイーンになれなかったバンド、スイートの実力を改めて実感いたしたしたのだ。うがでもでもなあフェイドアウトしてる曲あり。なぜだ。謎が深まる。8.のアクションからレア集に突入。そのアクション。ギターが1本足りないテイク。さらに展開部で謎のアラビア風コーラス。かっこええええ。カシミールみたい。さらに続けてメンバー・オリジナルのどハードロック路線曲続きます。パープルがスイートのアイドルかと思ってましたがここではゼップ風も多数。しかも付け焼刃でない代物。出来は最高だけど曲がも一つなのもあって路線が違うってボツになったのだろうなあ。でもこのクラスのハードロックなら当時有った他の連中の中でも第一線級だと思います。要はヒット曲の出来が良すぎるんだよなあってことで。気になるフォックス・オン・ザ・ランは何と弾き語りです。ベース付いてますが。初っ端デモだなこりゃ。CD2枚目もレア集から始まる。鉄壁コーラスと弾丸バンドサウンドハードロック。ほとんど完成品ばかり。7曲目ボールルーム・ブリッツからまたもライブに。調べたらこれ76年の日本公演のものらしい。えー音質は極悪です。びびりました。やっべえなあ聴けないかっちゅうととんでもござーりゃしません。このライブ凄いです。最初の端正なやつとは正反対。極東だから好きなようにやらせてもらっせとばかり凶悪なハード路線。鬼神のごとき迫力。これ見れた人は幸せだわ。ぐいぐい引き込まれてこんな感じのやつでもうちょっと音質が良いのは無いのかとまた探そうかと考え始めている。すかされてもこのバンドなら本望。そのくらいのバカ力ありまっせ。

曲目等詳細

試聴はここで。

6/2(水)
これは名コンピだ。
cover
20 Number 2's of the 70's
Various Artists
2001/3/6

シリーズ「オムニバスワールド」

昨今日本で「The 70's」とゆうオムニバス盤がブレーク、ひじょうにめでたいぞ。の中3年前にリリースされたこれは英国EMIから出された70年代20曲のナンバー2ヒットちゅうコンピ盤です。少しでもヒットチャート番組を聴いて夢中になった方ならぐぐっとくる着眼点、そしてこれはそれに十二分に答えた素晴らしき盤だと思います。英国で最高位が第2位しかもそのバンド、ミュージシャンにとっても2番目みたいな曲を見事にセレクトしてる。しかも流れ申し分無く意外性もばっちり聴いた後もしばらくやられてうるうる状態になりますだ。そりゃもうイギリスもんですから全部POPこの上無し、初めて聴いても夢中になっちゃってそれぞれここから出発してもっと聴きたくなるってこりゃコンピの鏡だ。この手のものは米国ライノがお手の物ですが何てったってアメリカ中心でっからこうしたイギリスものはほんま貴重、やるやんEMIと拍手喝采しちゃおう。ではそれぞれの曲をば
1. Air That I Breathe, The - The Hollies
・・・1974年の「ホリーズ」アルバムからカットの曲。ホリーズちゅうと60年代ちゅうイメージがありますが根性出してずーっと頑張ってたバンドで70’sにも特に英国ではヒット連発しておりました。これはカルフォルニアの青い空のアルバート・ハモンドの曲の極上カバー。イメージがぱあっと広がって1曲目で早くも極楽入りでございます。
2. American Pie - Don McLean
・・・続いてお馴染み70年代を象徴する1曲で追い討ちを。これはもう何にも言うこと無しじゃ。
3. Kissin' In The Back Row Of The Movies - The Drifters
・・・スタンド・バイ・ミーのベンEキングがいたドリフターズ。50年代から続く超ベテラン・グループもイギリスでは70’sでも元気だ。75年のヒットで初めて聴いた時から1発でやられる超POP名曲です。
4. Do You Wanna Touch Me? (Oh Yeah!) - Gary Glitter
・・・イギリスの70’sって言ったらグラム!。の中でも容姿、実績共に親分はやっぱゲイリー・グリッターおじさんだ。ジョーン・ジェットもカバーしたこの曲で元気をいっぱいいただき。
5. Don't Let It Die - Hurricane Smith (mono)
・・・ハリケーン・スミスさん。本名?ノーマン・スミス。60年代からピンク・フロイドを初めとするお歴々バンドをプロデュース、トランペッターとしてもティアドロップ・エクスプローズのアルバムにまで参加してるってゆう英国ロック史の生き字引みたいな裏方さんです。自らもハリケーンの名前で「Oh, Babe, What Would You Say?」とゆう曲で大ヒット。経歴からプログレものかよーと思いきやオールド・ジャズ、親父丸出しソング。いつの時代だーのその曲も泣いちゃう良い曲だけどそれに続くこれもたまりません。声と印象からすげえお爺さんかと思ったがこれがお姿は立派なロック・ミュージシャンなんだよな。今はわからんが(^0^)。単体で入手しようとするととんでもなく苦労するものなのでこれはありがたい選曲です。
6. Denis - Blondie
・・・打って変わってブロンディ。しかもデニースデニス。77年の2nd「Plastic Letters」から。バディ・ホリー調のこれいかにも英国民が好みそう。ヒットで気を良くしたか次の盤からマイク・チャップマン氏がプローデュースに登場するのね。
7. Moonlighting - Leo Sayer
・・・75年の「Another Year」から。初期ピエロと「恋の魔法使い」AOR路線のちょうど狭間でヒットのなんせかわいい曲。トロピカルで切ないす。印象大で当時私も思わずシングル買ってしまった。正にナンバー2の魅力曲です。
8. Lola - The Kinks (mono)
・・・出ましたキンクス。2番手だから出来る全ての音楽の楽しみを作ったバンド。誇りを持って世界最高の第2と言っちゃおう。ローラです。この盤に入らずしてどーすんのよ。ひいひい言ってる1位の曲を下から笑いながらつんつん突付くよ。
9. Let's Work Together - Canned Heat
・・・アメリカのホワイト・ブギー・ブルース・バンド、キャンド・ヒート。抜けてるだのださいなどそれが全て賛辞になっちゃう。70年の「Future Blues」からのヒットです。ブライアン・フェリーの「レッツ・スティック・トゥゲザー」もウイルバー・ハリソンの同じ曲のカバーす。
10. When I'm Dead And Gone - McGuinness Flint
・・・マンフレッド・マンのバンドにおったトム・マクギネスさんのバンドの70年のヒット。邦題では「死」などと身もフタも無いやつ付けられちゃったけど曲はハッピイなボードビル・ポップ。誰が作ったって言ったってイギリスの名ソングライターチーム、ギャラガー&ライルです。これも2位の位置が似合いすぎ。
11. The Cat Crept In - Mud
・・・グラム期英国を席巻はチャップマン・チンのソングライター・チームす。その最もオールディーズ寄りのパフォーマンス・チームがマッド。チームって言っちゃあなんだけど(^0^)。代表曲はタイガー・フィートとかダイナマイトとか。でこの曲は正に2番手。つうてももちろん最高よ。
12. Shang-A-Lang - Bat City Rollers
・・・ここでBCRが登場。曲がシャンガランってことでこの盤の目的がわかっていただけるでしょうか。
13. Goodbye My Love - The Glitter Band (mono)
・・・だー存在自体が2番手じゃわいグリッター・バンド。ゲイリー・グリッター親分のバックバンドです。単体でもグレーテスト・ヒット軽く一枚作れるほどウケにウケた。最大ヒットは何だろうエンジェル・フェイスかテル・ヒムか。この曲、別にアン・ルイスちゅう訳じゃなくて胸キュン哀愁POPです。元気が身上だからこれはたまには弱音吐いてみようソングかいな。
14. Hell Raiser - The Sweet
・・・スイートはチャップマン・チン・チームのエース格バンド。で独立後もまたまたヒットと実力超一流なのだ。ヘル・レイザーだってナンバー1な曲なんだけどどうゆうわけか2番手の印象が付いてしまった。ここに入ってどうしてだって気持が伝わってきます。
15. Little Bit More, A - Dr. Hook
・・・アメリカでははは2番手だなあって納得しちゃうこのドクター・フック。このアメリカ歌謡曲、しかもベタだけどたまらん優しさ、ほのぼの。誰が何と言おうと応援します。好きですって言わされてしまうよー。この曲自体、2番目に人気が出た時期の2番目に出たアルバムのチャート上でも2番目の中ヒット曲(^0^)。
16. You Sexy Thing - Hot Chocolate
・・・ 英国ではナンバー1のソウル・グループなんだけど英国のってことでナンバー2扱いになっているのがホット・チョコレート。でもこの曲は代表曲だぜ。思い切り本場と外れたアクの強いボーカルと強烈ディストーション・ギター。どのヒット曲もこの路線で迫ってくれてもう大好きなんです。
17. Some Girls - Racey
・・・ちーとも知らなかったのがこのレイシーってバンド。知ってたかも知れませんが覚えて無かった(^0^)。この方々もチャップマン・チン・チーム。マッド路線の馬鹿オールディーズ。グレーテスト・ヒットが出てる。ジャケを見たらすげー親父。どんどん出てくるなあ。楽しみが増えて幸せです。
18. Loving You - Minnie Ripperton
・・・はいラビン・ユー。これはアメリカ本国でもたしか最高位2位だった記憶が。あったのだけど実際は1位になってるのね。印象が2位の曲か。それでずーっと愛されてます。とんでもない高音部登場のキワモノ感が原因かもなあ。
19. Rock Me Gently - Andy Kim
・・・カナダはモントリオール出身の人で60年代からいわゆるブリル・ビルディング畑でヒット曲をいっぱい作っていました。自らのヒット曲では74年これ一曲の一発屋さんの印象大。ためにためての必殺サビこれでもかにヒットメイカーの執念感じます。否が応でも脳内お魚天国化。
20. Can't Get By Without You - Real Thing
・・・最後を飾りますのが、ちーとも知らなかったパート2のがこのレイシーってバンド。何とリバプール産のソウル・グループだそうです。ラブ・アンリミテッドの愛のテーマかよーってイントロから突っ込みたくなる時点で初めて聴いても2番手だなあって納得してしまう。ははは。でもこれがまた良い曲。アメリカではちーともあかんかった。ソウルのくせにあけすけで底抜けのポップさが駄目だったのね。じゃがこれが英国産の魅力です。イギリス人はどうしたってノーザン・ソウルが好きですと表明してこの盤は終わります。

あと1曲、10ccのアイム・ナット・イン・ラブが入ってれば個人的にはもう超完璧だったんだけど完璧だったらナンバー2のコンピにならなかったから。がはは。これでいいのだ。

曲目等詳細

試聴はここで。

6/3(木)
いとしこいし
cover
Layla and Other Assorted Love Songs
Derek and the Dominos
1970/11

シリーズ「ギター屋」

いとしのレイラだなやー。聴く前に名盤名盤めいばんとゆうことになってるのでああ、名盤ですかそうですかって(^0^)。終わってしまうパンカーの方も多かろうと。ははは。もしくは幼少の頃からレイラのリフだけは某楽器店のCMで耳タコ状態で、うんありゃあ好きだ。んじゃ友達にLP借りて聴いてみようってレイラのとこだけ繰り返し聴いて後のも聴くことは聴いたがいやーどんなんでしたっけ。って。わはは。もしくはアデランス?なんてこりゃあかなり古い人。エリックさん男前の上にギターやたらと上手、人気もあるはもてもてしかもこれはお友達のハリソンさんの奥さんに横恋慕、よりによってまー。人生虐げられた男性諸君諸氏の反感多数受ける要素たっぷし今なら某掲示板サイトでバッシングの嵐かちゅうある意味気の毒な盤になってる気がするのは俺だけか?俺だけか。ここは一つ騙されて誰の盤か知らない状態で聴く。もしくはボケーとただ聴いてみる。あらまーこんなに良かったけ。となっているのは実は私です\(^o^)/。久しぶりだもんなあ。まともに聴くの。20うん年ぶりじゃないか。4番でエースはレイラなことに変わりないけど3番でサードはリトル・ウイング。そして今だから染みてくるその他の曲。特に最初の方、1のアイ・ルックド・アウエイから7のエニイデイまでこりゃ親父心に染みる歌ばっかし。酒のツマミにここらばっかし繰り返し聴いてもいい。しかし若いのによくもまあこんな音楽を。派手なレイラ一枚看板で巨大B面郡となっていた曲がいま蘇ったぞ。となったら後は突っ込みどころ満載じゃけん。そこからは資料もネットや雑誌で沢山。そこらへんほじくり返すこと含めて楽しみ多数であります。はい。デイブ・メイスンのアローン・トゥゲザー、ジョージ・ハリスンのオール・シングス・マスト・パスと英国スワンプ憧れ3部作として併せてゆったり聴いたり。この騒ぎの元々の張本人、ザ・バンドのミュージック・フロム・ビッグ・ピンクなどご一緒にいかがですかー。音楽はどない天才じゃ神様じゃゆうても一人じゃ作れないもの。お互いに刺激しあって惚れあって高めあうもんかと。エリックさんを含めて偉いのは皆だあな。星君!君がいないと燃えないぞby花形。目がめらめら燃えてる状態でのレイらー。次はやっぱ再びオールマンズかと今思う。

曲目等詳細

日本盤

試聴はここで。

グッヅ

6/4(金)
救命艇無し
cover
Yachtless
Tyla Gang
1977

シリーズ「パブ・ロック」

昨日のWANTEDはいとしのレイラ(^0^)。に比べりゃあ売り上げは惨憺、知名度も地の果てなタイラ・ギャングさん。それに相等しい駄目駄目盤だったらそだよなあで終わるんだけど中身極上、何らかの原因で人気出なかった場合は別じゃ。お節介であろうとも強力に応援させていただきます。原因の一つはは多分ボーカルのシーン・タイラ氏のルックスかと。バンコのジャケのおじさんかマンザネラちゃんかと思っちゃう。で音はと言うと...。悪玉ロックってジャンルがあるかはわかりませんがあるとしたらこんなんだぜ。他にはルー・ルイスのセイブ・ザ・ウォール。あっちはほんとの犯罪者だけど。はは。リーダーでボーカルのタイラ氏はニック・ロウ在籍のブリンズレイ・シュワルツと並んでパブロック界の双頭バンドと言われたダックス・デラックス出身。ダックスは解散後モーターズ、ルーモアそしてこのギャングと分かれました。ダックス時代は他のパブ・ロック連と同様のーんきなザ・バンド風味濃しのロックンロールをやっておったのが、アメリカでのブルース・スプリングスティーン登場、仲間内からのドクター・フィールグッドの登場、そして何よりパンク登場前夜の不穏な空気の中、このタイラ・ギャングではすっかり不良おじさんになっちゃってまー。音の中に飛び出しナイフ15本忍ばせてガンガン行ってます。ストーンズ好き前記のブルースさんドクター好きにはたまらん世界だー。曲も粒揃い。演奏もハッとする瞬間多数の締まりに締まったもの。「救命ボート無し」での無謀な出発の心意気ここにひしと感じました。タイラさん以外はけっこうかっこいい人たちだしこの音だしでライバルのグラハム・パーカー兄さんくらいブレークしても良かったんだけど、レーベルが弱小ビザークレーだしタイラ氏のむさーいルックスだしで(^0^)、音と等しいやさぐれイメージが出来なかった。くそー、しゃあないか。今なら同期もみな立派な親父だから対等じゃ。去年見事にCD化されて復活の時来たり。繰り返すけど中身は極上だからよーてめーら買いやがれ\(^o^)/。スティッフの名コンピ「バンチ・オブ・スティッフ」に入ってた”ヤング・ローズ”もがっちり入ってます。

曲目等詳細

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6/5(土)
慈愛の輝き
cover
George Harrison
George Harrison
1979/2/14

シリーズ「トルズを聴こう」

前作から2年半あまり、その間にパティさんと正式離婚、すぐさまダークホース・レーベルの秘書でありましたオリヴィアさんと結婚、この盤のレコーディング中にはお子ちゃまダニエル君誕生ともう幸せいっぱいのジョージちゃんです。それはもうジャケの表情にも出てる。そして中身にも。売り上げ不振作が続いてレコード会社ももう過大な期待してなかったのかなうるさいこと言ってなさそう。シングルになった1.の愛はすべての人に、5.のブロー・アウエイをメイン・テーマにお送りする1枚の巨大シングル「私はハリソン、優しさを全部あげましょう」みたいです。いや元々優しさキャラ全開の人なんすけど色々あって近作はあれでけっこうすさんでいた。かも。が、もう大丈夫、思いっ切りやれました。日本のレコード会社の担当の人が「慈愛の輝き」なんつー凄いタイトルを思わず付けちゃったのもわかるような気がいたします。ここまで来ると何か崇高な空気まで漂ってるもんなあ。誰もの人生、幸せににいつもいたいもんですけどまあ大体が普通ちょっと幸せちょっと不幸でたまに大不幸、そしてもっとたまにたまに大幸福ですからこの盤はほんと眩しいす。そしてその幸福のおすそ分けいただいてこっちまで幸せになってくる。ロック・ミュージシャンは不幸じゃなきゃろくな曲は書けんなんつうことを申しますが人によってはこうゆう稀なことも起こります。だらだらすることなく才能を惜しみなく出せた幸福盤。うーん、一番好きな盤はやっぱこれかな。聴いちゃうともうたまらん。やられっぱなし。もし貴方がジョージさんの作品、どれ買うか迷ってらっしゃるならこれいかがですか。自信を持ってお奨めできます。お食べなー(^0^)。

曲目等詳細

日本盤(但しCCCD)

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グッヅ

6/6(日)
生大
cover
Live Bootleg
Aerosmith
1978/10

シリーズ「ブギー兄弟」

さあ行くとこまで行ってしまったエアロ号、駄目押しにライブ盤の登場だ。なんせライブで名を上げたバンド、ブート盤の数も半端じゃなかった模様、あったまくるなあなら自分たちで出してしまおうとこの有様です。粗製濫造ブートの定番、情けない紙質にハンコ・クレジット、中身だって生大一本、オーバーダブ無しのドキュメンタリー・アワーでござる。従ってキンキンキンとヒッチコックのサイコ音で始まるバック・インザ・サドルあたりではまだ演奏が暖まっておりません。ここまでのスタジオ作では締めるとこまで音を締めて来たからなあライブではちとリズムセクションが甘くなってしまう場面も。それも含めて暖まってくる過程が凄い。共にどうしたってこっちも熱くなって来るだよ。俺達に付き合えっちゅう自信の表れだな。もち付き合います。ぐあんぐあん熱が上がりに上がって火傷するぜ状態になった頃誰もが待ってるドリームオン登場。そしたら熱くなり過ぎてて抑えが効かなくなってる(^0^)。そのはみだしちゃう音がまた嬉しくなるって、こりゃ聴いてるこっちも馬鹿状態。ギアチェンジ後、依然歓声などかき消され音楽続き、待ちに待ったママキンちゃん。ママキンが好きなの私。ひとしきりキンした後、ボーボーぼぼぼぼコーナー。ヤードバーズ・カバーのやくざ振り、なにやらどぎまぎしてるブラッドちゃんのソロ楽しくそして何故に私達はファンクになったかのJB。ポップッコー。ここが肝心、個人的クライマックスなんす。必死に何かに追いつこうとしてる様が鬼気的。そりゃモノホンに勝ることは出来んけどここで落とし前つけとかなけりゃあかん。チーズケーク!。で付けたあとは問答無用のドロウ・ザ・ライン〜ケプト・ア・ローリンでケリ付けて爆発炎上。文字通りしてしまったよ。

曲目等詳細

日本盤

紙ジャケ

試聴はここで。

グッヅ

6/7(月)
才女
cover
Greatest Hits
Lynsey DePaul
1996

シリーズ「女の道」

70’sにヒット・チャートを聴いて育った方には「恋のウー・アイ・ドゥー」で、そしてモット・ザ・フープル「土曜日の誘惑」後半ウイスパリングでああ、あの人かと思い出して下さる方も多かろうリンジーさん。若い方には誰だこの女人は?かな。当時の英国ヒットチャートを見ていくとしょっちゅう登場、TOP40ヒットが7曲もあります。本名リンジー・ルービン、最初は作曲家として活動開始でフォーチュンズのストーム・イン・ア・ティーカップと言うヒット出して。ソロとしてもギルバート・オサリバンが所属のMAMレーベルと契約、彼のプロデューサーでトム・ジョーンズと共にでっかくなって来たゴードン・ミルズ氏と組んで世に出ました。おそらくトムさんの女版を狙ったのかな。正反対の。ひたすら弱く折れちまいそうな感じ。名前をディ・ポールとしてブリジット・バルドーぽいフランス・キューティーの線で行こうとしたのかもしれん。おかげでアメリカでの成功の道は完全に閉ざされちゃったけど。米国人はおフランスが苦手です。それで最初のブレークは72年のシュガー・ミー。このヒットで完全にイメージ出来てしまった。鞭の音入りでタイトルがシュガー・ミーですけん、ほら頭文字があれです(^0^)。やばいなあ一発屋のお色気歌手扱い。ところがどっこいそんな展開でも消えてしまうようなタマじゃなかった。自らピアノ弾いての敏腕作曲家、画家としての才もあるってゆう見掛けと正反対だから世の中はわからない。底力見せる曲連発でチャートの常連に。日本でもさきのウー・アイ・ドゥーが大ヒットした。にも関わらず時が立った現在ではお色気歌手ちゅう漠然としたイメージのみ残っちゃってオリジナル・アルバムはかろうじて日本のヴィヴィッドが3枚目以降のをCD化(えらい!)、しかし現在生産終了(T_T) 泣き。せめてものグレーテスト・ヒッツは思い出したように怪しいやつが出たりして(うちのもー)現在かろうじて世界的に廃盤になってないのはレパートワのこれだけかな。しかーしこれは曲数充実、全キャリアを通したものだからほんとノドから手ものかと。私も聴いたこと無い曲あるので欲しい。皆さん注文して大量入荷させましょう。お願いします。肝心な音楽の方は試聴リンクのとこで是非聴いてみてください。ヒットのシュガー・ミーはくしくもちょっと後デビューのコックニー・レベルとサウンドが酷似、切れ込むストリングスがルイス・フューレイの世界です。ウー・アイ・ドゥーはもろスペクター。と言っても英国フィルター通過の。噂によるとウイザードのロイ・ウッド氏がバックを製作とのことだけど聴いてみりゃ、うにゃ絶対そうだ。私は確信してます。ここで聴けるノノー、ノノーが彼女の必殺技。あーーーーー。すまぬこれこのコンピには入ってない。ぐあ。ヴィヴィッドのCDが某所○ワーではまだ可能性あるようなので是非そこで。そしてマイ・マン・アンド・ミーはバカラック調。言われなきゃ彼の名曲だって信じちゃうほど高レベル曲。ハグ&スクイーズ・ミーはイーグルスのデスペラードのイントロとくりそつ。相互に聴いてないと思うが。ソー・グッド・トゥ・ユーなんかで感じるのは同門ギルバート・オサリバンの臭いと。もちピアノ弾きのシンガーソングライター女性と言うことでキャロル・キングさんの気配も。とまあポップス好きにはたまらない要素が満載で渋谷系でも何でも良いのでも一度ブレークしてCD(出来れば安く)一挙に出ないものかいのう。中古でアナログ必死に捜索はしてますがこれがなかなか、一枚出たきりで。うーん待てないわい。だって聴いたこと無い曲に出くわすとそれがまた全部素晴らしいですこれがー。

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6/8(火)
天使の歌声
cover
Garfunkel: Best Of
Art Garfunkel
1990/10

シリーズ「あんふぉーげった房」

アート・ガーファンクルさん。書けそうで絶対間違ってしまうスペルの人(^0^)。天使の歌声の持ち主です。この人の歌聴いてこの軟弱者、偽善者野郎と思うのは各人勝手ですけんど無意味じゃ。こりゃ親を恨んでも一向にしょうがない天賦の才、これでパンクやろうとしても逆にできまへん。映画で変態役やっても無駄と言うもんでございます。ってことはご本人も実は一番よくわかっていて自分にあったやらかーい歌をチョイスして嫌味にならん程度の盛り上げアレンジでやってくれて。元及び時々一緒にやりたくなる相方、ポール・サイモンさんは野心丸出し色々な音楽に手を出して数々の名曲をも作っているのにこの人とやっちゃうとその声だけで全部持ってかれて組んでやってるとむかついて来て解散と言うのを飽きずに繰り返す次第。すげえな声。同様にすげえな声のロッドさん同様自分にあった名曲をやるんでそのベスト盤たるや問答無用の感動嵐じゃ。1の「男が愛する時」。パーシー・スレッジの名唱で知られる曲。これはおよそアートさんに一番合って無いんじゃないかってやつだ。だいたいこれをカバーする人はふんふん言いながら声を限りに歌い上げるもんね。でどうなるかとゆうと見事にほにゃっと。ピッタシじゃんか\(^o^)/。アレンジって凄いす。次のブレーカウエイは逆によくこれに目を付けてやってくれたってくらい丸ハマリの曲です。英国一地味作曲家コンビ、ギャラガー&ライルの作でオリジナルからして天国行き超特急。これ以上は無いってのをほぼ同じアレンジでカバー、どっちが良いか迷っちゃうリンダってくらいのヴァージョンに仕上げました。続くワンダホー・ワールドはサム・クックの曲。ポール・サイモンとジェイムス・テイラーとの夢の共演。全員脱力派の重鎮。まさにワンダホー地獄天国となるのはいたしかたあるまいなー。次のオール・アイ・ノウはジミー・ウエッブちゅう名前からして良い曲書きそうな人の作。アートさんお抱え作曲家って言ってもいいくらい沢山彼の歌を歌っておりますが、んな中チョイスはこのヒット曲。明日にかえる橋アゲイン。他の人がやったらマニロウちゃん以外嫌味嵐になるエコードラム入り。そして続けてウエッブさんのシザース・カット。これももちろん名曲す。自伝的内容だと言うことで決然とした空気も感じたりして。英語がわからーんのでしかも声に聴き惚れるので歌詞の意味がわからーん。続けてジャズスタンダードのアイ・オーンリー・ハブ・アーイズ・フォーーー・ユーーー。何人がカバーしたかわかりません。声でリニューアル新たな命で中ヒットまで持って行った。チャートの派手な曲の中でこれ出てくると目立つんだよなあこれが。ソー・マッチ・イン・ラブはミスター・ドーナツ店内御用達ソングです。あ、ティモシー・シュミットと言っちゃう貴方は80’sの人。間違いちゃうくらい同系かも。天使一門か。LAから99マイルはS&Gファンへの贈り物。セカンド・アベニューはティム・ムーアちゅうギャラガ&ライルちゃんと張るくらいよくぞ見っけたソング。よく音楽を聴いてこうゆうものを探し出せるかどうかがこうゆう素晴らしい声を持った歌手の使命なのだーだー。ハート・イン・ニューヨークはそのギャラガー&ライル作で再び。ぎゃははS&Gの曲ですって言われても98.285%の人は信じていただけるかと。そして最後はバーンスタイン作ウエストサイド物語の曲で雨上がりのNYの湿気ぴとりで幕を閉じます。普段凶悪な音楽を愛好してる方も一枚持っておけば厄払い魔除けになりますので是非買っておきましょう。聴いた後は安心してヘッドバッキンしてもいいよ。

曲目等詳細

試聴はここで。

グッヅ

6/9(水)
兄弟仁義
cover
At Fillmore East
The Allman Brothers Band
1971/7

シリーズ「南部鉄道」

鯰な髭兄さんデュアンさんのレイラ出演に続くこのライブ・アルバムのおかげでもこもこ竹の子伸びだしたサザン・ロック勢に光が差したっちゅう大変ありがたーいアルバムす。サザンロックの聖典と呼ばれるにも関わらず形としてのロック曲は納められてなく特異そのもの、おかげでみんな各自これに縛られず自由に自分たちを出せた。世に広めたのは熱い世界が巻き起こってるぞとゆう気配と南部の空気だったのね。初っ端から空翔るスライドギターのステイツボロ・ブルースで始まります。これぞレスポールでやるスライド、粘ってぎゅううと。私のご贔屓、ローウエルさんとは180度ちゃうの。正直申しましてストーミィ・マンデーまでのブルース・サイドは長ーいどでかいイントロにずっと感じておる私。がらっと食い付き入っていくのはユー・ドント・ラブ・ミーのクールなリフが流れ出してから。どっかラテンも感じるジャジイさにぞっこんとなります。そしてここから始まるオリジナル・ジャズ・ファンク・サイド。夜の大捜査線。ビル立ち並ぶアトランタの街のアスファルト雨上がりをひたすら掛けて行く逃亡者ちゅう風情のジャムだ。うんやっぱこの辺はいわゆるロックとは遠い音楽なんでレーナード辺りから入ってのさかのぼり組は妙な期待はせぬ方が無難かもしれませぬ。それは私だ。もっぱらクール・ジャズ・ファンクで楽しむようになって喜びは3倍となっております。トリはウイッピング・ポスト。ザッパさんも客のリクエストに答えてやってしまったとゆうこの曲。これに関してはやっぱ本家にはかないません。大体歌が違うし。ギターはそりゃまったく違うスタイルで甲乙付けがたし世界だけどバックのグルーブがちゃうよもう。静かに冷たく熱く巻き上がって最後はチューリップの歌で〆ると。♪咲いた咲いたチューリップの花が♪のメロディに聴こえるのですが違うな。ここずーっとなんだったっけなあと思ってますがまだ思い出せません。何年かかってんだ(^0^)。しかしまあこの演奏ならここから後も4時間くらいやりそう。ってやっぱしまだ続いて行く気配で終わる。この長時間かけて徐々に締め落として最後はベルトを防衛って感じ、栄光のNWA、ハリー・レイスやリック・フレアのプロレスリング・スタイルをいつも思い出します。その四の字固めの強力なことと言ったら。
先ほど出たデラックス・エディションをまだ聴いていないのです。何か相当雰囲気違うものになっているそうだけど、期待をこめてそろそろ行っちゃうかな。アトランタ・ポップ・フェスティボーの中継はまたのちほどー。

曲目等詳細

日本盤

試聴はここで。

グッヅ

6/10(木)
お父さん
cover
Going Public
Bruce Johnston
1977

シリーズ「お日様POP」

ビーチボーイズのブルースさん、「の」って言われたら凄く嬉しそうな顔すると思うブルースさん。大坂志郎ちゃんと並んでこんな人が親父だったらなあと思う良いお父さん。じゃなかったらこの世は闇だ。このアルバム聴くと77年を強烈に思い出します。バリー・マニロウがけっこう好きでその恐るべき大ヒット、アイ・ライト・ザ・ソングス。誰が書いたんだ。え、ブルースさん?イメージがつながらなかった。で翌年出たこの盤を横浜駅のすみやで格安で見つけその時は何とな買いました。中身を聴いたら納得、元はこんな曲だったんだ。ラスベガスで生き抜くには最も似合わなそうな男バリーさんが生き抜く声明したようなあのヴァージョンも良かったけどこりゃやっぱこっちかもしれない。エルトンのユア・ソングと並ぶ二大ナイーブ作曲ソングかと。それで聴きに聴きました。A面B面ひっくり返してA面。レコード変えてランディ・ニューマンの小さな犯罪者へ。そしてまた戻ってサンキュウ・ベイベと。なんだろな。歌はうまいって訳じゃないしアレンジもけっこうぼこぼこしてるような気もするし。どこがどう良いのか、あれなんすが良いす。今聴いてももちろん良い。印象がまったく変わらない。変わらないから生々しく77年思い出すんで。変わったと言えばA面最後のリンジー・ディ・ポールさんの曲か。当時はああ、良い曲だなと思ってたくらいだったんだけど今は元ヴァージョンも聴いて。これに関してはリンジーさんの方がやっぱ良いけどお父さんが踊ってくださいませんか?って誘うも断られる絵が浮かんで楽しい。悲しいかな。裸のディズニイ・ガールズはもちろん日々でかくなってる曲。裸で強くなってるこのヴァージョンもかわいいBBヴァージョンも両方好き。しかーし一番好きなのは2曲目のディーズリーなんです。チョッパー・ベースがうるせーなーといつも思うけど。嬉しいのは4.のランデブー。先の歌の贈り物が初めて世に出たデビッド・キャシディのアルバムで知り合ったのかな勝手にポール・マッカートニー弟子のハドソン兄弟との共作で。あっちの中ヒットした大バカ三太郎ヴァージョンも最高だけど。恥ずかしながら目一杯おどけてるこっちも。さてさて、メガヒットに引きずられての大ロック産業勃興期にこんな地味ーなアルバムがしかもCBSから出たのはまっこと奇跡的であります。エアロでさえデビューさせた時はあんな予算けちったのに。それもこれも歌の贈り物が前年度グラミー・ベスト歌曲に選ばれたことに尽きるとは思いますが出来上がったの聴いて幹部どもは顔が真っ青になったかも。それを見てやべえと思ったかそれならと最後に作ったのがアルバム最後を飾る栄光のパイプライン。何かこーつながっての曲選択でデスコでフィリーソウルかましての。結局この盤唯一のヒット曲(つーてもクラブチャートだけで)になりましたがやっぱ私は飛ばします。昔も今も。ははは。好きだからと言って最後から最初に聴かないように。無理やり褒めたい気分もこればっかはさすがに。

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グッヅ

6/11(金)
オールド・タイム・レイディ
cover
Maria Muldaur
Maria Muldaur
1974

シリーズ「女の道」

70’s最高の英国女性歌手がリンジー・ディ・ポールさんならアメリカにおける最大のライバル70’s最高の米国女性歌姫はこのマリア・マルダーさんです。何てったって丸だー。これはこの時点で10年選手の彼女のやっとこさ出ました1stアルバム。待望の盤に一声かけたら集まりに集まったこの面子。まあ見てください。当時のアメリカ実力ミュージシャンが砂糖にたかる蟻のようにわさわさと集結いたしました。もうそれだけで当たり多数思わず買ってしまいますが、何てったって主役は丸だー、その歌の鮮烈さの前に男どもはひれ伏してへへぇ状態であります。自らは曲を書かずのセレクトもその人間フェイズシフターのようなビブラートで完全自分化、ジャンルはそうだなあ、映画スティングの世界を思い出していただければ。または俺達に明日は無い。ちょうどこの時期、アメリカは自分たち再発見自信を取り戻そう運動の真っ只中、ノスタルジックな戦前戦中音楽に焦点が。ポインター・シスターズやベッド・ミドラーが同趣向の音楽でデビューしたのだ。ベッドさんなんかはもうプロの場末クラブ・レビューの雰囲気ぷんぷんだったのに比べて我らがマリア嬢は街のドーナツショップのウエイトレスさんが歌っておくれです。ジャケもなあ正にその通り。雲の上で踊ってるよ。さあ1曲目、のっけからデビッド・リンドレイちゃんとライ・クーダーおじさんのコンビでクーの歌。マクギネス・フリントとのとこれは二大COOソングだ。くう。女版ブライアン・フェリーの歌も全開です。この1曲でライさんの音楽世界全部みたいだからやってて嬉しかったろうなあ。そして同時に青くなったかも。まさかこんな凄くなるなんてって。そして2曲目。これが問題だー。真夜中のオアシス。これがあると無いとではマリアさんのキャリア大違い。奇跡の大はまりエクセレント・ソング。ここでその宙を舞う歌と互角に張ってるのはエイモス・ギャレットさん。ポール・バターフィールドのベター・デイズとかでも極上ギター聴かせてくれた彼だけどここでのバッキング、そしてソロ!こりゃあたまりまへん。腰砕け。アナログ成分95%楽譜に直しても全然わからんましてはMIDI化するとなると50年はかかるぞこりゃあ。ぺろぺろぺろぺろほにゃあ。史上2番目に最高のギターソロとスティビ・ワンダー氏が命名したそう。うおーしかり大賛成。こんなギター弾けたらもう死んだっていい。生きちゃいます。とこの曲だけで1500行分の賛辞をお送りしたいとこだけど終わってしまった。続きまして誰の曲だと思ったらドリー・でかい・パートンさんのもの。思われてる通りのどカントリーです。私実はどカントリーが苦手。だけどまあ歌の力は恐ろしいのう。しっかりんなこと気にせず楽しんじゃってるわい。そして次はチェンジ・オブ・ペースでカントリー・ワルツ。テネシーの夜の月光青く光るのが眼前に。かなり単純なわし。続くワークソングはこの盤の2回目のクライマックスとなるもの。同期女性作曲家ケイト・マクガリグルさんとゆう方の曲。印象的なピアノはマーク・ジョーダンさんか。ガース・ハドソンさんが弾いたヴァージョンはボツになったらしい。何故だ。ケイジャン臭が強すぎたか。うぎゃそれ聴きたい。これぞオールド・タイミイ、汗して働く人々の歌だわ。続いてもピアノ・ワンダホーな曲。私の足を感じるかしらんですって。そのピアノ弾きはドクター・ジョン先生。思いの丈コロコロ転がしてます。いくら転がしてもニューオリンズ本部にならずNYに出張の空気になるのはひとえにマリアさんの歌の力なのだ。そしてダン・髭・ヒックスさんの曲に突入。こりゃもうすぐわかるヒックス節のウエスタン・スイング。そしてこれにもピッタシなんだなあ。でー次は3番目のクライマックスとなるぞロング・ハード・クライム。幻の名盤連盟で燦然と輝くUFOアルバムで名を馳せるロン・デイビスさんの曲。南部のAOR王者の冠にふさわしいこのメローでスイートな曲はどうよ。やばいです。9番目に登場は先のドクターの曲。ピアノコロガシ度さして無くむしろガッシガッシの彼のギタースタイルのロッキン曲だな。最後の2曲は同期フォークシンガー、ウエンディ・ワルドマンさんの曲を。またも大活躍のドクターの10.に続くラストナンバーが強力。静謐な空気でこの稀代名盤をしめてくれます。しっかし何回聴いても凄い。誰だプロデュースは。あ、ジョー・ボイド氏だ。なるほどー。フェアポートで有名なこの方が夢に見たアメリカン。それでしっかりと米国大陸丸かじりのこの音楽が出来たんだな。

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日本盤

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6/12(土)
80’sのジョージ
cover
Somewhere in England
George Harrison
1981/6/1

シリーズ「トルズを聴こう」

慈愛の輝きは売れなかったのねえ。無理は無いすが。時代が時代だったし。本人もパンクなんて大嫌いだって言ってたそうだし。それでまたも出て来てしまいましたレコード会社の横やり。80年11月にはもうこの盤出来上がってたのにもっと調子の良い曲を入れんかいだって。で差し替えた。契約金がどうしても高いから口出すんだろうけど同じような大リーガーがそれ故にトレードに出されちゃうみたいで何ともやりきれん。本末転倒とはこのことかと。何の為に音楽の仕事やってんのですか?でジャケも変えられの。そんな中12月にあの事件が起こってしまう。先輩ジョンの死。さぞかしショックだったと思います。当時のニュースで怖くて外出出来なくなったなんてことも聞いた憶えあり。それを振り払うがごとくリンゴがドラムを叩きポールとリンダがバックヴォーカルをして作り変えたのが5.の過ぎ去りし日々。こんな事件で再び合間見えることになろうとは。これもやりきれない思い。そしてこの曲ヒットのおかげでこのアルバムもヒット、窮地を脱したとゆうのも何とも。かって数々の困難もその度にマイペースの優しさで切り抜けて来たジョージさん、やっぱ今回だけはちょっと辛かったかも。今までのものと印象がガラっと変わって急に80’sの音になってます。何かどっかイライラしたとこが感じられて。曲作りは従来通り好調だと思うのだけど。3.のライフ・イットセルフみたいな最高の優しさソングも性急さが何となく。件の過ぎ去りし日々。初めて聴いた時はびっくりしました。しませんでしたか?追悼の歌なのにもう飄々としてる。でも考えてみればこれがジョージさん。かえってベタベタしてないから思いが強く伝わって来たりします。でも時期的に違ったらまた異なるものが出来たような気もしますが。そして急に2曲も取り上げたアメリカの宝作曲家ホーギー・カーマイケルさんの2曲。これは全然違和感無し。ジョージが歌ってジョージの歌になっていると思う。んだけどうーんやっぱ全体的にはちょっと寂しいいややり切れない思いが強いす。色んな意味で聴くのがちょっと辛いかもしれん。一生ミュージシャン、長いキャリアだから山有り谷有り。その時の環境もあるのだから全部が全部大傑作ってわけにはいかんわなあ。やっぱ。

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日本盤(但しCCCD)

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グッヅ

6/13(日)
粘り腰
cover
Night in the Ruts
Aerosmith
1979/11

シリーズ「ブギー兄弟」

5年間の及ぶツアーに次ぐツアー、成功と引き換えの曲作りのプレッシャー、それはもうこちらが想像出来んほど過酷なものだったと思います。テンション維持と疲れを忘れるためだったのでしょうドラッグの過剰摂取どん詰まり、そして少しずつずれて来たタイラーさんとペリーさんの音楽的意見の違いがついに表面化してしまいました。この盤作ってる途中でペリーはんがバンド抜けちゃったのねー。代わりにリチャード・スパつう人が2曲で弾いてるとのことでどこでかわからん私は情けな。黄金のラインナップ崩壊、なんやかんやでザ・バンドのアイランドのような立場の盤になってしまいました。してアイランドがそうであるようにこれだって見掛けの地味さほど悪いものじゃありませぬ。何てったって地力がちゃいま。ジャック・ダグラスさんともケンカしちゃって製作はフォーリナーのヒットで男を上げたゲイリー・ライオンズ氏。明らかに録音が違ってます。どんどん音が団子、悪魔のごった煮闇鍋状態だったミックスがまあ随分抜けが良いすっきりしたものに。それが良かったか悪かったか。うーん、居心地が少し悪いような気もいたしますが大して気になるもんじゃ無し。そうだ怒涛のファンク路線が後退した。5.のスリー・マイル・スマイルのみに。1曲だけどやっぱかっこいい。やめないでーこれ。って叫びたい気分す。さすがに曲作りバッテリーが尽きて来たのかな3曲のカバー入り。まずシングルの3.リメンバー。シャングリラスのカバー。復活後の路線の布石みたい。サビが弱い感あるけど前段の泣きのメロがGSしてて引き込まれます。次は6.のジャズ・ギラムつう人の戦前ブルース。これはもうどブルース。ボーボー予告すね。初期ゼップしとります。イントロで爆発するもちと。最後は8.。ペイジさんヤードバーズのカバー。これはアマチュア時代からのオハコだったのかな。余裕の。は良いんだけどどっか他のこと考えながら歌ってるような。思い過ごしか。などとわしなんかが文句言ってはいかん。そうです。この盤の目玉グリグリは2.のチキータです。バナーナの歌ではありません。多分(^0^)。ラッパも絡みのこの集団で100万匹のドブネズミが襲い掛かってくるような快感、快感かー、快感です、これはもう問答無用。抜けの良い音ならではのかっこよさなのだ。ラストはお約束の大バラード。かなりの力作だと。寂しさが文字通りで辛いかもしれんが。えー初めてエアロに接する人がこれ買いますって言ったらちょっと待ってーってやっぱし言ってしまうかもしれませぬ。しかーし、エアロにはまってしまった人で印象的にこれは飛ばしてもええですかーって聴かれたらちょと待ってぇ、それはもったいない。かなりいけてますって俺は答えるみもだえて。オーバーヒート寸前アクセル踏んで踏んで。

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日本盤

紙ジャケ

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グッヅ

6/14(月)
偉大なる星条旗
cover
Greatest Hits (Chicago IX)
Chicago
1975/11

シリーズ「ヒット王」

70年代アメリカで最も愛されたアメリカン・バンド、シカゴであります。何つたって毎年アルバムを1枚多い時は2枚出してくれてことごとく大ヒット、そしてカットされるシングルも大ヒットとごく自然にしょっちゅうラジオから流れてきた存在だと。日本だとまず長い夜。デモ隊突入の白黒画面に合わせてあのどこか懐かしく勇ましい曲が。そしてサタデイ・イン・ザ・パーク。長い英語題に関わらず一発で理解出来て光景が目に浮かんで聴くとわかり易い英語でこれまたぴったしのメロディともども土曜日の公園の景色が。この曲を嫌いだって人に会ったことありませぬ。でしばらく空いて愛ある別れ。80’sは「素直になれなくて」と。とにかく聴いてると幸せな気持になれるバンドでこの盤はその幸せ度が最も高かった愛ある別れ以前いや未満か、までのベスト・アルバムです。ラッパがぱーぱらぱぱーぱらぱ鳴ってギターがきょわんきょわん、ピアノかかんかんかんの曲とラッパがぱらー、ギターがじょわーん、ドラムがちんこんかんの絶妙の2本立。個人的にこの時期で一旦切ってくれて嬉しいのはシカゴのメンバーで一番好きだったのがギターのテリー・キャスだったから。自分がギター弾くのももちろんあるんですがあの突進やんちゃギターが大好きだったから。初めて買ったギターがテレキャスでミスター・テレキャスつーのも。そしてピーター・セテラさんがおさまるとこに納まってる(^0^)。愛ある別れの大ヒット以降歌で大活躍の彼もどうもあのエキセントリックさが、うーんと。コーラスで参加すると絶妙の緊張感でばっちりなんだけど。とゆうわけで一番愛するベスト盤です。シカゴって食い物に例えるとお菓子だと思う。もちろんめちゃ美味しい。カステラさんもいるしパン粉さんもいるし。そこにラム酒が加わってちょっと大人な。お菓子が嫌いだって人はそうはいるまい。お菓子だからなーって軽く見る人はおるかもしれんが。美味しいお菓子作るのは大変なんだぞ。「ぐだぐだ言わないで食べるのだ。食べないとタイホするぞ。」ってバカボンのパパに言われるので、はい聴きます黙ってもぐもぐと。なんたっておやつの時間が一日で一番楽しい。

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グッヅ

6/15(火)
ウーアイドゥー
cover
Taste Me Dont Waste Me
Lynsey De Paul
1974

シリーズ「女の道」

有りました売ってる所が。ヴィヴィッドのリンジー・ディ・ポールさん。某○MVです。すわ買おうと急いで注文。日本盤新しいCDですからなんやかんやで3000円ちょっと。普段1500以下の輸入CDか500円以下の中古アナログしか買わない、いや買えない(^0^)うちにとってはもう清水の舞台から飛び降りる心境なのだ。それだけのことはある人だと確信しております。とわいえ2枚の入手可能CD両方買う訳には行かず、さてどっちをと悩むことに。うーん、ここは順番から行ってこれだなとテースト・ミーを。最初にギルバート・オサリバン出してた英国MAMレーベルからデビューしたリンジーさん、そこからシュガー・ミーを筆頭とする3曲のシングル・ヒットを飛ばしてその後74年にワーナーに移籍、そこで必殺「恋のウー・アイ・ドゥー」の起死回生ヒットを。でどうした訳かポリドール系のジェット・レーベル、何つってもELOでお馴染みのとこに移籍して出したのがこのアルバムとゆう次第です。プロデュースはリンジーさん自身、バックは基本的に4人、中にギターでクリス・リアって人が入っていて、おいおいまさかあのクリス・リアかー。どこか共通するものあるのでかもしれんぞこれは。で中身の方はとゆうと、うお相変わらず絶好調の曲作り、期待通りそして1枚目とはまた違った感触でほんと清水して良かったわ。再デビュー(?)に当たり今回はジャケは相変わらずうっふん路線ですが中身はうっふん色かなり後退、ささやき度さらにアップでこれ以上ちっちゃくなったらもう聴こえません。それに合わせた清楚簡素絞りに絞ったバッキングそしてアレンジ見事、これを仕切って製作したんだから自分を知り尽くしてるつうかもう大したもんです。1曲目はマイ・マン・アンド・ミー。バカラック調で。名曲だー。この曲に限らないんだけどこの人タイトル、そして歌詞がうまい。韻をうまく踏んで実にメロディに乗ってコロコロと転がる。なもんですぐ覚えちゃう。歌いたくなるし。俺が野太い声で歌ってもおえなんすが。ははは。バンドでライブ今もやってたらカバーしてみみちんさんに歌ってもらいます。うっふん抜きで。うー、とかノーの使い方も絶妙す。なもんでつい何歌ってるか気になってしまう。歌詞カードを見るといやもう。後は皆さんも是非見てください。地味ながらつかみバッチリの名曲がバリバリ続いてどれももう素敵な中、5.はこのアルバムでも5曲を共作してるバリー・ブルーさんのヒットでお馴染みの土曜の夜はダンスで。あちらのヴァージョンはもうハッピーはっぴいなグラマーなやつですがこちらはもうリンジー節、あっと驚くしっとりヴァージョン。こうなると歌の意味も変わるであろう。8.のレインボウはホリーズのアラン・クラーク氏との共作。この中では色が違うソウル調。ヴィブラフォンとユニゾンでジョージ・ベンソンしてる。9.はナースリー・ライムってタイトルですがもちろんジェネシスとは関係無し。これもフィリー・ソウルぽいかも。子ども部屋の歌って題に合わせてわらべ歌じゃないけど韻踏みまくりの。キメのタイトル文句の効果絶妙なのだ。ラストは強烈にエルトンぽい。エルトンが女性になってフランスでデビューしてるみたい。って字で書くと気持悪いなこりゃ。あくまでも音楽の話です。そしておまけトラックは件の「恋のウー・アイ・ドゥー」。この盤の音楽聴くとこれはめちゃくちゃ浮いてます。これだけ単独でワーナーで出したってものこう聴くと含蓄あるな。こうなったら確実にロイ・ウッド製作と確信いたします。その訳はサックスの使い方。あの絡んでるフレーズはあの人の専売特許だ。スペクター路線のこれもリンジーさんの持ちネタの一つ。しかしこの盤の感じだと一緒に続けてやる訳にはいかなかったんだろうと。ロイさん時を外してさぞ悔しかったでありましょう。それも含めてオールディーズの感じが後退そしてうっふんの下世話さが無くなったのはちと残念だけどまあこれだけのもの聴かせてくれるんだからそれは贅沢なあれだな。いささかも古くならず永遠にほんとの意味でお洒落な音楽だと思います。さあ残りのやつを探さねばならぬ。ラブ・ボムあるかなあ。確実に買えるところありましたら是非教えてくださいまし。

曲目等詳細

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