今日の推薦盤一覧2005.2下 |
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2/16(水) うっきっきーな顔をしてこちらを見てますこの盤は英国のシンガーソングライタ、ドノヴァンのベストです。僕どの番?次ドノヴァンさんですって言われた時の顔なのね。現在この方がどのくらい人気があったか最も実感できない人のように思われ、このベストなんか全15曲中10曲が全英チャート・ヒットですからこれはもうリアル・グレーテスト・ヒッツ。えらい人気者だったのだ。私が洋楽聴き始めた時は既に過去の人扱いだったので長いことクロスすることはありませんでした。しゃあないな若いってことだあっしが。わはは。最初に聴いたのはハーディ・ガーディマン・アルバム。何故ってZEP勢参加にひかれた。ヨコシマだ。バチがあたってどうもピンと来ず。しかしこのベストは違います。来まくったぜ。ドノヴァンさんは46年スコットランドのグラスゴウ生まれ。貧乏で学校辞めて各地を放浪しながら歌とギターを。ロンドンに腰を据えてしばらく歌ってたところチャンスゲット、65年にレコード・デビュー。時は一大フォーク・ブームってことですぐさまアメリカにも招かれてディラン2世ってことで人気者に。とは言っても違うわなあ。ルックスも王子様だし。歌自体御伽噺方面。猛獣じゃなし野心がすこっと抜けてる。当時のフィルムを見ても人柄温厚、他のミュージシャン達にも愛され憎めないす。そのままの資質発展でで次のフラワー・ムーブメントとサイケお花畑の世界にも自然に入って時代の寵児だったのかと。てな背景を一切抜きにしてもまー実に魅力的な歌ばっかです。ドノヴァン&お気楽ヒッピーズの奏でるこの音楽、てめ、ちゃらちゃらしやがって、現実から逃げるなこのーっと星一徹には縁が無いようであって裏に廻ったら1.のメロー・イエローをうふふと言いながら鼻歌歌って手拍子してたりして。あー、父ちゃん好きなんだって言われて顔が真っ赤になってます。しかり。サンシャイン・スーパーマンのサイケ・ブギもグルーヴィだし。山があります霧のマウンテンの底抜けのお気楽さ、三木のり平も踊るよ。ラレーニアは秋田の歌だしどっかで聴いたと思った貴方ディープ・パープルです。あ、そいや霧のマンテンはオールマンズだ。それに11.の魔女の季節はスーパー・セッション。そいやどっかスティルス調。12.からは69年版のこのベストのオリジナル発表後に出たヒットでそれはバックがあいつらです。1期ジェフ・ベック・グループ。凄い引き。しかーし危険なのは私がやったようにゼップ、ベックラインでドノヴァン入りしてしまうことかと。確かにハーディガーディではボンゾさんがモロわかりのしかも初期スタイルのどんでずだだんやってくれて随喜の涙流しますよ。でもアトランティスなんて曲自体強力です。有無を言わさずしめしめしめって一緒に歌ってしまう。大物迎えても揺るがぬドノヴァン世界だ。一緒にいるとペイジさんもベックはんもドノヴァン1号ドノヴァン2号になったと思われ。聴いてる貴方はドノヴァン3号になります。クセになること必定。流行の男ながら不思議なことにいささかも古く感じず今の音楽になっているのだ。マジで。 |
2/17(木) アバ好きですかー!ま嫌いな人もそうおらんと思いますけど。どの時期が一番とゆうと人それぞれかと。それぞれほんと入魂、駄作が無いからそっと折り込むその時々の時代のサウンドの好きな時期の盤が一番になるんじゃないかと思います。私の場合はフェイバリットがウォータールーなんでこの2ndダントツになってしまいますだよ。いやーウォータールーいいです。この時は英語での勝負国はイギリス。彼の国はグラム・ポップ真っ盛りでしたから全編それで。めくるめくメロディの嵐です。まだ男衆二人もばんばん歌って。そう木枯らしの少女。あの北国雰囲気。スウェーデンの匂い(どんなだ)が残ってるうちはエキゾ心ちくちくくすぐられて嬉しいのなんの。そのウォータールー、まずは74年度ユーロヴィジョン・コンテストの優勝曲。そうあの悪名高き。本来は母国語で歌わなけりゃいけないところ本番になって英語で歌って優勝と。その時の音源持ってるんですけど異様な緊張感がいつもにましてど迫力。ドス効いてるでぇ。ナポレオン(だよな)のウォータールーの戦いに例えて恋の駆け引きを歌ってサウンドはもろ当時ぶいぶい言わせてた絶頂期ロイ・ウッド氏の得意パターン。後年80’sにドクター&メディックスがカバーした時、サックスで参加、涙の復活とゆうああ感動だのエピソード有り。もう何回聴いたことか。何回聴いてもこのチャンカチャンカ・ソング最高。これで世界中でもブレークして、アメリカでも最高位6位と。この頃アメリカではグラムポップはほぼ全滅状態だったのにこれだけはバッチリうけたって一歩抜けてたのかも。2.はシュロの木のそばで、つう何ともかわいいレゲエ。男衆が歌ってる。この頼り無き兄ちゃん歌いかわいいです。かわいいってゆうか(^0^)。ぽこぽこ木琴調の何だこれはシンセかなの音のリフでカリブ調。あくまで人工的なんですけど。赤外線が暖かい。似たようなアレンジで私も曲作ったことありまして個人的にも懐かしき感がどわっと。恥ずかしい感も。3.はキング・コングの歌。ってこれも男衆。バンパー&アッパーなグラム・ポップ。ばうばぼばぶばぶの掛け声楽しく、こうゆうのは後期にはちょっと無い。バックアップする女子衆もしょうも無い男連中を面倒見るかのごとく。4人の正にアバな曲です。そういやアバってビヨルンとベニー、アグネッサまではいいんだけど後はフリーダってAが足りんとずっと思ってたんですけど、さっき調べたらフリーダさんの本名はAnnifrid Lyngstadだそうでいや胸のつかえ取れました。もとい4.落葉のメロディ。いやーこうゆう北欧調たまらん。しゃんかしゃんかのアコギ・ストロークだけでやられる。しかもアスタ・マニアーナとか歌われるとエキゾですねー。メロももちろん。5.ママのことづけ。何をことづけたんだろう。微妙にファンクなファンキイ。取ってつけたようで無く攪拌充分こなれてます。妙なミステリー雰囲気有り。ジャズ風ギターソロがグルーヴィ。スティーリー・ダンみたい。6.皆なで踊ろう。「な」って何なんだー。みんななになってしまうじゃないか。はともかく男衆女衆集団歌唱の皆なで手をつないで左右に揺れながら歌う曲。ああハッピーだ。7.ハニハニはアメリカだけでヒット(おそらく。最高位27位)したいずみたく調青春ソング。内容はわからんが(^0^)。胸キュンです。何もかも懐かしい世界。白玉鍵盤、ソリーナって言ったけなストリングス・アンサンブルの音が効いてるで。8.ウォッチ・アウトはビーチボーイズ・リズムだ。これもこの調子だけでやられる人も多数かと。メロがとにかくいいぞ。ベースはシンセかと。これはこの音でなければ。センスが直撃。9.はハードロックだ。アバ・メタル。ぎゃはは。けっこう怖い。キッスみたいなのが笑うかつイカすぜ。それなりに男衆も力入れて渾身の歌唱。女衆はそのままでど迫力。10.私の愛の歌。は堂々たるバラード。引っ掛かるリズムのサビお見事。オーリアンズ思い出すギター・オブリガードも。イーグルス想起さすとこもありでつうことはアバ西海岸か。ラストは11.スージー・ハンガラン。北国温度零下15度の暖かい歌。CDではこの後リングリングのアメリカン・ミックスとウォータールーの日本盤ではスウェーデン語バージョン、米盤ではUSヴァージョンってこれは邦盤だな。そしてハニハニのスウェーデン語ヴァージョンと。こりゃまた素敵なプレゼント。この本国語版がまた最高です。どうせ言葉わからんならこっちがええでー。より北欧な午後を過ごせる。とゆうことでとにかく真ん中には最強のメロディずらり。これぞ70’sの証。これがあるからずっと聴いちゃうのだ。かかってきなさい若い衆。乗り越えてくれたらほんとは嬉しいの巨人の星心になり。 |
2/18(金) CD時代になって何が嬉しいかと言えばアナログではとっても手に入らなかった音を代わりに集めてくれてまとめて出してくれるとゆうことがあります。これで少なくとも音だけは聴ける。別に是非ともオリジナル品で無ければ満足せんつうコレクターで無い音楽好きにはこれはたまらんこと。そのバンドのファンであったらそりゃもう随喜の涙もんです。この盤は英国グラムポップ・スター、スイートのそんな盤。チャップマン=チンと組んでヒット街道まっしぐら前の苦闘のシングル+がまとめて収録されてる。まーありがたやレパートワ・レーベルのお仕事。ただしいつまであるかはわからんので今のうちに是非、そうしないと10年後とかになっちまうかもよー。内容はファンならもうもちろんのこと、イギリスのPOPに感心のある方にも損はさせない一品なのだ。ブレークして無かったとはいえものが違いますもんスイートですから。ライナー・ノーツにスイートの歴史と完全ディスコグラフィが載ってます。ベスト盤がそりゃもう渋谷交差点青に変わって一斉発進みたいに出てるバンドなんでこれもまた嬉しい配慮。ちょっとデビュー時までのを訳してみんべかな。えー、中心メンバーのミック・タッカーちゃんとブライアン・コノリー氏が最初に出会ったのはミドルセックスのポップ・グループ「ウエインライツ・ジェントルマン」でのこと。このバンドの最初のヴォーカルは何とイアン・ギラン氏だったとのこと。65年あたりのことです。バンドはアンディ・スコット氏とスティーブ・プリースト氏を加えてバンド名をスイート・ショップに。そしてスイートに。68年にフォンタナ・レーベルと契約してシングル「スローモーション」を発売しました。このCDでは7.のやつ。これがまたちいとも売れなかったとゆう。でも無茶苦茶いい曲でっせ。ちょっとビーチ・ボーイズ風味のミディアム・ポップソング。メロディがたまらん胸キュンです。作者のワトキンスさんって誰だろう。これはちょっとわかりません。B面にあたるのが8.。アップ・テンポのビート・ナンバー。モータウン・リフのベース。B面って感じの曲だけどこれもかなりキャッチー。で、しばらくはフォンタナで頑張るも報われずクビになっちゃった。すかさずパーロフォンと契約、69年の9月に1.のロリポップ・マンをリリース。今度はどうだ。アルバート・ハモンド=ヘイゼルウッドの強力コンビ作だ。しかしまーこれハモンドさんの影も形も無いノヴェルティ風のバブルポップ・ソング。これだけ聴くとあははとかわいいんだけど先を見据えるとすりゃちと苦しいわなあ。B面は2.のタイム。メンバー全員によるオリジナルです。モンキーズ風ながら辛口のビート・ナンバー。ほんとはこっちをA面にしたかったのかと。ひっくり返ったのがその後の運命も変えたか。そして矢継ぎ早70ねんの月に次のシングル3.発表。今度もまた強力。売れっ子ソングライターコンビ、クック=グリーナウエイ作です。今度もバブルポップながらさすが最高。フック効いてキャッチー大王。ところがこれも駄目。うーん訳わからん。これだけのものがなぜ当たらなかったのかな。プロモートが悪かったのか。B面は4.のジューサー。またも全員によるオリジナル。ハードなロック。ただいかにもB面ぽくもある。このパターンが既にこの辺で固まっちゃった模様。なぜそんなに期待されず信頼されなかったは原因不明。演奏歌唱とももう完璧なのに。喧嘩早いとか世渡りが悪かったのか。次のシングルは半年後6月に5.のゲット・オン・ザ・ライン。今度も最高作者コンビ、アンディ・キム=ジョン・バリー。曲も最高。はいいんだけどこれはアーチーズのカバーつうかお下がり曲だー。今となってはあのアーチーズの曲をスイートで聴けるなんてと至福の時間を過ごせます。がー、当時はこれはなんつうかあんまりだ。B面の6.ミスター・マクギャラガーはスチュワート作となってるけどまさかアル・スチュワートじゃあんめえな。強力サイケ・ポップ。こっちがA面だった方が絶対にいいぞ。残り8〜12までは69年の発掘音源らしく。説明何も無いんで詳しくはわかりませぬが。プロデュースが同じロバート・メリン氏とあるのでフォンタナ時代のセッションかと思います。9.のクエスチョンは作者にギラン/デビッドとある。まさかイアン・ギラン氏か。これがまたあの顔から想像出来ないかわいい小枝POP。ちょっとビートルズしてる。10.のアイム・オン・マイ・ウエイはプロデューサー氏が曲に絡んでる。ロンドンの街並みがどわっと見えるバカラック調のファニー・ポップ。方針を模索してた模様。自ら強力曲が作れなかった弱みだなあ。11.ザ・スパイダーはすげー(^0^)。大風呂敷広げたサイケ・ロック。地下ゴーゴーバーだ。最後は直球ビート・ナンバー。オルガンとファズ・ギターが暴れまわります。ただ曲はちと、うーん。な訳でマニア向けですかー。でもスイートでっせ。しかも謎の時代。弁解がましく力入れちゃってます。ははは。けど9.からのはともかくとしてシングル群の曲はただパーっと聴いてもぐっとくるものかと。とり逃すと後悔しそうな人は迷わず行っちゃって下さい。持ってて嬉しいよきっと。 |
2/19(土) 3作目にしてUKレーベルから離れてマーキュリーに移籍、時は来たれり。バンラバンラの音楽趣味、全員が曲を書き全員が歌を歌う、そして仲良し変人ロルとケヴィン、仲良しポッパー・エリクとグレアム、やじろべえの上で危うくバランスを取っている4人が最高のポーズを決めた瞬間です。オリジナル・サウンドトラック。POPなくせに難解、センスあるくせにどっか素朴、ハイテクなくせに田舎、難解なくせにPOPつうありえない事が音楽なら証明できるつうことをいかんなく発揮しました。趣味が違うだけに駄目出しも又強烈、切磋琢磨(しん)のPOP道の真髄をご堪能あれ。ありえないことをするには有り得ない設定つうことでありえない映画のありえるサウンドトラックの形を取りました。まずはパリの一夜組曲。どうしても音楽で映像を写したかったロル&ケヴィンのこの作、最初は25分もあったそう。長ーよ退屈だのエリックさんのキツイ一言で8分半に絞られたこのオペレッタの緊張感たるや。オペラの歌唱を彷彿とさせながらここでのオペラは三文オペラ、ロイヤル・アルバート・フェスティバル・カーニバルホールのクイーンさんとはそこが違います。これはいったいプログレ?POP?いいんや10cc。アイム・ナット・イン・ラブでこやつらの音楽に入った人はアルバム買ってここで目をパチクリ。イメージとさぞ違うかと思いますが最後まで解決は取っておいて下さい。待てばカイロの日より有り。そしてそのアイム・ナット・イン・ラブ。世界最強の強がりソング。全員でコーラスを録音してそれを8,9回重ねてさらにループにするつう気の遠くなる作業敢行。目指す音は頭の中に見えている。それを作るためには金のことなど毛頭考えていません。今ならサンプラーでちょちょいのちょいのところ、ここにはそれぞれの回でのスタジオの空気、温度全てが詰まった再現不可能の匂いがこもっています。その分厚いコーラスのバックではアコ・ギター・ストロークとバスドラ、エレピ、ベースのみ。キラキラと夜はまたふけて。3.ゆすり。英国式黒冗談ソング。趣味が違う4人で唯一共通する趣味はこれ。悪意とファンクとくすんだスライド・ギターが鳴り響きます。ギズモちゃんも鳴いている。4.2度目の最後の晩餐。ついに実現全員でアイデア持ち寄った。するとこのようになる。高速早回しで場面がくるくる変わるアクション場面。歌詞のあまりにもの強烈さに口の中に苦さがじわり。ソロはZEPみたいにしたかったそう。ためにためてリフはファンクに。全く黒く無し。5.ブラン・ニュー・デイ。素直に美しきピアノの調べ。素直に美しき歌詞。なわけがありませぬ。やっぱり苦い。のを美しきケヴィンさんの朗々とした歌唱で。6.フライング・ジャック。ドラッグ・ソングだと言います。音楽でぶっ飛ぶことが出来る4人がさっぱり醒めた曲で歌うドラッグ・ソング。どんなお説教より音の一つ一つが効果ありか。全く効果無しの現実の苦ささえ網羅。ゴムのようなエレキの音が染みるぜ。7.人生は野菜スープ。ミニミニミニミニすとろーねーの箇所は74年にスタジオに遊びに来たポール・マッカートニー氏が褒めてくれてとても嬉しかったんだってを反映してるそうです。ゲット・ウエル・スーン。私のこの盤でのフェイバリット。最高に素敵な美味そう料理ポップソング。こくとアミノ酸とこってりとしてながら噛み締めると甘さありなんてTVリポーターが形容しやがったらクビ締めてやるわい。8.ラストは映画ですから大団円です。我が愛のフィルム。いや見たいこの映画と本当に思わせておくれで。で、この映画どんな映画なんだろう。さっぱりわからないようでわかるようでわかからないような。純愛西部劇だったらどうしよう。主演はジョン・トラヴォルタ。水道屋タトルはロバート・デ・ニーロ。トラヴォルタいぢめる親方はアーネスト・ボーグナイン。日本盤がお奨めです。これからのボートラ2曲が強烈。まずは人生は野菜スープのB面チャンネル・スイマー。あまりにもPOPでしかもTV(?)だから収録されなかったか。スチュワート=グールドマンにしか出来ない極上もん。これと野菜スープのシングル。こりゃ美味すぎるわ。そしてアイム・ナット・イン・ラブのB面グッド・ニュース。良いニュースの歌で有るわけ無し。欲しいようってああ、ほんとに実感できますの歌。こちらはロル=ケヴィンにしか出来ないとんちんかんな曲。ほんとバランス取れてます。この時の4人組。順番で次は君、次は君って話もあったりして。 |
2/20(日) ジェフ・ベックつう人は、周囲は早くZEPみたいなどハードロックやってくれーって思ってる。本人はとにかくソウル好きでバンドでかちっとした歌ものやりたい。その割りに己のギターははみ出しちゃうわそのはみ出すとこが魅力だわ、コミュニケーション下手つうか性格つうかバンドは長続きしないわその出会い頭のバッツンバッツンが魅力だわ、とにかくどっか思い通りに言ってないような、レコードでもどこかしらそれが出ているような気がしてるのですけどいかがなもんでしょう。その彼がベック・グループを作って以来ずっと求愛し続けていたのがこのカーマイン・アピスさんティム・ボガードさんの強力リズムコンビ。そのお二人のカクタス(これがまたど強力)が解散して、やこれで出来るとミドルトンさん以外のメンバークビにしてキムさんつうヴォーカル加えてさあ発進となりますが、どうもキムちゃんライブでださい。でテンチさん呼び戻すも今度はミドルトン氏と一緒にやめちゃった。ハミングバード行き〜。でポール・ロジャースさんってすげー案も。そりゃ実現したら涙もんでしたがこれもX。結果的に最強トリオ誕生になっちゃった。毎度毎度どうも(^_^;)。で今回も結果的にどうかって話になっちゃう訳で、そりゃ大丸花丸二重丸だがやー。歌はとにかく三人で回り持ちで頑張んなければならぬ。そりゃ弱いっていや弱いんでしょうけど。ええでー。わたしゃテンチさんの歌はロッドちゃんの影がどうしても見えちゃって時に辛いなあって。でもまあベックさんの歌はともかくボグさんカムさんお二人の歌は爽やかです。さすがプロ歌えばそれなりに行けちゃうんだねえ。このスタジオ盤の後ろには我々には忘れることの出来ないライブ・イン・ジャパーンがあります。なもんでどうしてもそっちが強烈印象ってのがあって。地味だがやつう思いが無いわけでもない。ですよねえ。でも少しでも一杯この3人の音、聴きたいぞってのはこりゃ当たり前だからこの盤もお宝なのだ。中身はですからこの二人とこれがやりたかったんですつうこれまでのベック史総決算。前作に引き続きのドン・ニックス氏ナンバー、黒猫の叫びは1期思い出すし2.のレディはこれがやりたかったんだのハードロック・ファンク。3.は2期ばんざい。4.迷信はこれやるためにBBAありきだったのでは無いかつう極上もん。ワンダーはんとの間で出すタイミングがどうのこうのあったけど全く別物だから揉める必要無かったよな。これ聴いてペイジ氏はどう思ったかな。ニンマリしたかそれとも。5.は再びニックス氏の曲。よっぽどお気に入り。黒と白の架け橋としてこれほど最適な人材はいなかったのかと。大上段の堂々たるバラードです。これロジャース氏だったらどうなったかな。ちょっと色が違うかな。6.はアメリケンな明るいロックンロール・ナンバー。こうゆうタイプでベックさんのギター聴けるつうのも貴重かも。ポペポポペポってやるだけでジェフ節なのは大したものだわ。7.はラフ&レディなどファンキイ。わうわう技冴えたり。当然カーティス・メイフィールドさん聴きまくってたのでしょう。8.出だしがZEP風、一丸リフハードロックブギー。これだこれだーって。ブギのノリたるや壮絶カツ快感す。ラストはどうしてもやりたかったんです今の件のメイフィールドさんの名曲、アイム・ソー・プラウド。トッド氏も呼んで来てーなんて。念願かなってベックちゃん、真っ向から真面目にギター弾きまくってますいたづら少ないのはちょっとあれかもしれんけど、これは一回はやって貰わねば世間が納得しません。そして次に新しいおもちゃに夢中になっての日本行きーと。 |
2/21(月) こ、これは・・と絶句し間違いなく去年の新譜ベスト1ですジャーン・バーキンさんのランデヴー。一挙にフランス熱ヒートアップ。深入りの第一歩になってしまったよ。全編デュエットとなっております。知らない人ばっか(^0^)。でも中にはおーーーっとゆう方も。ですがなんつってもど真ん中はジェーン嬢の歌声。いくつなんだこの人。女性に歳の事は失礼だけんども46年生まれだから58歳だよ。マジかよ。全然声が年とってませぬ。むしろますます透き通ってるような。憑き物が取れてるかのごとくこの世の人とは思えぬ超然さです。あれもありこれもありの波乱万丈の人生と聞き及びここへ来ての風車の論理なのかな。どんな人を相手にしてもスっと溶解して、まだまだ未熟者の私なんかには到底及ばぬ眩しさあり。しかも聴く分にはサラっと。今日俺何してたんだろ。とか。ウードでしょうか軽快なストロークのホップ、ステップ、ジェンカみたいな曲で幕を開けます。相手はミッキー3D。立体マウスかーと思ったらフランスの新鋭歌手さんとのこと。子供あやしてるみたい。曲名は私はジェーン。へへー。控えおろう。2.は許さない。つうタイトル。こわ。コワって名曲もあったりしますが。相手はアラン・シャンホーさん。フレンチ・ポップスの巨星とな。ボンジュール・シリーズで日本でもヒットあったとのことで。クレジット見なければ先ほどのミッキーさんがまだ歌ってると思った私。情けなか。3.でど仰天です。どっかで聴いた声だと思ったらフェリーさんじゃないですかい。ロクシー・ミュージックのブライアンさんです。曲はロクシー2ndからイン・エヴリ・ドリーム・ホーム・ア・ハートエイクとまーゾクゾクしちゃう選曲。あのズンドコな解決編が無いよー。ひたすら入っていくのみ。ニコさんに迫るダーク天使ぶり。簡素ながら心臓突き抜けるアレンジ。フェリーさん、あなたフランスでアルバム作った方がいいんじゃないか。近作より10倍はかっこいいです。これが結局したいのでは無いかと思うんだけど。ジェーンさんに情けなさ直撃で曲のど真ん中を。4.の相手役アラン・スーションさんって俳優さん。らしく知ってる人は凄く有名なのかと。朝焼けのように爽やかな曲。5.のエティエンヌ・ダオって。フランスの歌手さんか。って調べるの無駄なような気がして来た。ははは。6.のストレンジ・メロディがどがん。言葉無し。聴いていただくしか。7.のカエターノ・ヴェローゾさんはもうブラジルの巨星さん。でも曲はまープリティ。小さなライオンの縫いぐるみをうりうりしてかのようです。この辺で聴いちゃって調べられなくなって来た。とわ、とか、くわとか嵐。9.のシンプル・ストーリーのメロディがまたいいよ。って白痴的な感想しか出てきませぬ。それで11.のスマイルなんすが相手役てっきりルイス・フューレイかと思った。もうそっくり。どっきりして見たらプラシーボのブライアン・モルコって人だと。プラシーボっていったい。あのプラシーボか。印象180度転換。12.は同僚つうかライバルって言うか時代を共に生きた人、フランソワ・アルディさんと。一緒に話してるかのよう。時をこえて。とはしかり。しかりって何にもわかっちゃいないだけど。13.のカナリー・カナリーでこれまたかなりーびっくりしました。途中で日本語出て来るんだもん。しかも何だこりゃ神無月かー。って思ったら本物でした。井上陽水さん。これ彼の曲だと。やっぱりメロディ素晴らしいの作るんだなあ。このセリフはちょっと笑っちゃうけど後の東京バージョンではしっかり歌っております。濃密に。これでも笑ってはいけない。神無月が悪いんだよまったく。ラストはイタリアの方パエロコンテ氏とスローな何だろアシッド・ジャズか。でくわっと。そして2曲と。とにかく知らんことばっかで何も書く資格ありませぬ。が、耳はびんびんにとにかくWANTEDさせていただくしか無し。素晴らしいアルバムです。どんな使用法しても聴くが大吉かと。 |
2/22(火) イギリス生まれのフランス育ちジェーン・バーキンさんのベスト盤です。値段はちと高いけどアナログだと別々に出てたのが一枚に。しかもそれぞれ中古は高い。しかも中身の素晴らしさって言ったら言語道断雨あられだから一家に一枚、泣きたくなるほど憂鬱な午後の紅茶時に安らぎと元気いかがでしょうか。うーんこの人、英国人なんすよねえ。モデル出身、007で有名な映画音楽家ジョン・バリーさんと結婚しててベック暴れるペイジ微笑むの映画「欲望」で英国初のヘアヌードご披露、68年にフランス映画のオーディションに行ったところ運命の人セルジュ・ガンズブーフ氏と出会って次第に恋に落ち、それからはまーどこまで私生活かフィクションか、ないまぜの赤裸々曲の数々をものしてくれて、あんなに仲良かったのに78年に別れちゃって、その後はますます複雑な関係でどないしよな歌を。91年にボロボロになって彼が死んだ後も傍らに常に置いて完全現役で今でも頑張る、エネルギーの塊のような人だわ。それで歌声はこれです(^0^)。何が有名って1曲目のジュテーム。あっはんうっふん。ご家庭で愛聴って訳にはちといかぬ。私だってずっとジェン・バーキンはエロな人だと印象強し。だけんどもリンジー・ディ・ポール嬢もそうだけどエロな人イメージの方は十中八九エロじゃないんだよな。エロだけど。ははは。エロだけどエロじゃない。長いこと先入観念に捕縛され迂闊でした。この観念ご当人達にもきついものだったらしく、仕掛けがうまくはまり過ぎたのねー。ちなみにジュテームのシングルのB面デカダンスもそりゃ素敵でして、A面はラブラブでB面は何か謝ってます。大人の猥歌つうか笑って聴くのが一番正解じゃろて。かかか。2.の想い出のロックンローラー。楽しい曲ですよー。ああ70’sだのぽわぽわしたサウンドにのってジム・モリソン、ジャニス・ジョプリン、バディ・ホリー、エディ・コクラン、マーク・ボラン、かけがえの無い人の名前が次々と。ここで早くもイメージ大逆転す。3.フォードムスタングはハウス・リズムに乗ってアメリカの物品の数々をシング。これはセルジュ氏のヴァージョンもあってそっちもえぐいで。4.ジョニー・ジェーンのバラードは、あああおフランスだ。カフェでエスプレッソだ。飲みたい。5.ではスカに挑戦。スペシャルズの2枚目の音です。フランス語で歌われるとエキゾ感すげえな。6.のイエスタデイ・イエス・ア・デイは前半のクライマックス。もし死にそうな歌手がおったらってドリフでやりそうな父ちゃんおかゆで来ました消えそうな声で。メロディ泣きたくなる大名曲。何かのトレンディ・ドラマで使われたとゆう話ですけどこれに適うドラマなど作れるのか。でも使いたくなる気持ちわかる。結果歌に負ける。7.ディ・ドゥ・ダー。引き続きキラー。この感じどっかで・・・。思い出せん。エルトン・ジョンのブルー・ムーヴスかな。9.のバビロンの妖精は完全にルイス・フューレイ世界。実際は逆なんだろうけど(^0^)。ルイス・ファンなら悶えちゃいます。お覚悟。セルジュさん作風多彩だ。10.シックは昼メロだー。おぎのめだー。ああ、波乱の結末はいかに。でも寿司寿司と歌ってるので寿司の歌かもしれない。バカボンも登場。ちょっとU2してる(ほんとか)11.を挟んで後半のクライマックス12.のコワに。下手すりゃカプチーノとかのCMに使われるぞ。こわ。止めて下さい。曲がもう名曲、曲自体が。13.はブライアン・フェリーもカバーしたスタンダード。こうお洒落にしたかったんだろうなあ。でも女の人にはかないません。15.はまたまた昼メロー。ああ、禁断の愛の結末はいかに。禁断カム。16.はグレース・ジョーンズ調に挑戦。顔はだいぶ違う。ラストのラ・ジャヴァネーズでトドメ刺されます。これぞフランス。「♪あのー空〜しゃんそー」って歌ってるわ。当の仏人が聴けば英国訛りがあって、アグネスチャーンしてるのかな。2重のエキゾになるのか。それにしてもやばいっすまったく。聴けば聴くほどずんどこはまる。いやまったくフランス・ブランド素敵って買う人の気持ちわかったりして。こちとら似合わないからこっそり聴くけどさあ。たまりま千円。許してちょんまげ。と親父で〆る。 |
2/23(水) 親父出て来いやーてなもんで、何だってスケベでロリータ趣味で手が早くて手鏡で、あ、手鏡は無いか、ろくな評判は聞かないすよゲインズブールさん。むかつくだわね。ひょっとどっかで偶然曲を聴けば何やらぼそぼそと。手が出しにくいや。おフランス語もわからん。でもなあバーキンさん聴いちゃったよ。やけに良い曲書くんだと誰なんだこの親父はと当然むくむく興味湧いてくる。その時はこのコンピ盤だ。聞く所によりますと28年の4月2日パリ生まれのユダヤ人だそう。戦争中当然散々な目に合わされその時に世の中を斜めに見る根性と今を楽しまなくて何としょうの人生訓獲得、戦後絵の勉強を始めるも不良の道突き進み学校を追い出されてクラブピアニストの親父の道に入ったと。ボリス・ヴィアンとゆう歌手を見てショックを受けてポップ・ミュージックに本格的に足を突っ込みほどなく30歳でデビュー。遅ーい。くそ真面目なシャンソーン連中のおすましにむかむかして手当たり次第にフランス音楽界のタブーに挑戦、同時に手当たり次第に女子にも、ってのは別な盤で堪能するとして、ではどんなんやってたんだ。1.を聴いてぶっとぶ。暗闇のヒップホップの向こうでサンプリングされた笑い声が。クールに歌ってやがる。かっこいいぞ。続く2.ボニー・アンド・クライドがまた。68年の作つうがほんとか。なめーって感じで絡んでるのはブリジット・バルドー嬢。このビートとだるーっとしたメロディが早くも癖になり始めてからに。間髪入れず3.イニシャル・B.B。とはBB嬢のことね。これも68年って。ストリングスと扇情的女性コーラス。イリジョンッっとイリジョンっとイリジョンっとぷーてのが。冒頭のこの3連発強力すぎます。試聴するなら是非ここから。前記けしからん噂全部吹っ飛びセルジュ親父万歳。フランスつうとかねて馴染みはご贔屓ルイス・フューレイ青年の世界。バーキン嬢の盤ではそれをガンガン感じてノックアウト、そしてこの親父には4.のコミック・ストリップで来ました。もう一つのご贔屓、モノクローム・セットの世界。ファンの方、全日本で3587人くらいかのう、食いついて下さい。あ、もう食べてますか。遅かりき私もようやく堪能し始めてます。5.では驚き、スタックス・サウンドが登場や。水と油と思いきや親父のひねた不良ヴォーカルせいでこれまた大フィット。無条件にかっこいい。6.も同様、さらにおフランスと米南部が合体。のけぞるギター・ソロ入り。7.もそうだけどこちらは秘密のアッコちゃんの後ろの歌「アッコちゃーんアッコちゃーん好き好き」だ。絶対パクったと思われオルガンのあの狂乱をここで味わえてしわわせ。9.ではやったね地下ゴーゴーバーだ。11PMって感じも。タイトルからして。10.はフォード・ムスタングのご本人盤。「マスターング!ばんぐばんぐ、コーカコーラっ」と絡むBB嬢こわ。11.はサイケソウル。演奏ぶっ飛び。この地にも強力なバンドマンは当然おる。14.はやたらかわいい曲。親父が歌うと大爆笑。15.は突っかかるフォーク・ロックとヴェルヴェッツ。そうだよルーさんだって聴いてたはずだ。16.は真面目な?バカラック調名曲。まさにすれすれすれすれ。で17.は「69はエロな年」。エローチックっ。タイトルのみのナイスじゃないよ。このベース氏ブラヴォーだんねん。仕事中口づさんじゃうじゃないかサビのとこ。18.はマーヴィン・ゲイのレッツ・ゲリロンと並ぶ天才バカボン・ギターの2大名曲。聴けばわかるさ。道がある。最後は当然ジューテーム。あはん。そうですこのコンピはセルジュ親父、60’s後半の一番ぶるぶり言わせていた頃の所業の一端総検算。ジューテムの日本盤シングルの解説には「しかしここで一言申し添えたいのは、ジェーン・バーキンもゲーンズブールも決して”色気ちがい”でも”露出狂”でもないとゆうことです。この二人は、完全な現実主義者であり、現実肯定論者であるがゆえに彼らの力強い行動力と強い創造性がこのような曲を作らせ、またそれゆえに一般から正当な受け止め方をされてるとゆうことです。」とある。ぎゃはは。そうなのかー。 |
2/24(木) おフランスのスケベお騒がせクソ親父セルジュ・ガンズブールの毒牙の魔の手にかかった女人達全員集合8時だよの盤でございます。全員じゃないか(^0^)。悲喜こもごもそれぞれに様々な事情有り、はともかくこんな楽しい盤もそう滅多にあるもんじゃござあません。何よりもクソ親父の書くメロディの素晴らしさ言語に窮し口アグアグ。一家に一枚シャンソーなのだ。最初はそりゃもう親父の永遠のファム・ファタール、バーキンさん。ミドルネームは菅井。菅井バーキン。じゃなし。曲は無造作紳士。っていったい。上はスーツでばっちり決めて下は裸に黒いナイロン靴下って紳士だな。我が家では通称バカボンの歌。「ばかぼん。飛雄馬。」のばかぼんずら。バカボンママ(本名不明)が優しく言う時の様にそっくりに歌ってくれて、多分この人はこんなだからしかたないわねえって最初に言ってくれてる訳で曲順選曲お見事。2.のルメールさんもばかぼんって歌ってます。よっぽど好きらしい。私も。あいつは良いヤツだ。英国人も毒牙にかかってるのだ。3.のペトラ・クラークさん。こんなにキュートに歌うことはあまり無し。雨に歌えば思い出す水溜りぺっちゃぺちゃ曲をレンドロップホリノマヘ調バカラック風味でって、こちらの方が早いよ。大好きな曲です。その内CMで使われるぞ。もう使ってるかも。4.のレジーヌさんは銀座のいやパリの夜の女王と呼ばれた方らしくさすがの貫禄歌い。それにふさわしき堂々たる曲を親父も提供。これぞフランスだがや。5.のアンナ・カリーナさん。本名じゃねえよな。女王様のようなお名前です。ジャン・リュック・ゴダール夫人(元)だってんだからアートな女王様ですきっと。曲は我が家では「スレスレの歌」と呼ばれてますのおほほほ。女優さんなのに歌うまいっすカイーナいやカリーナさん。6.はジュリエット・グレコさん。神田商会ギターはグレコ・グレコギターではなし。フランスの大歌手さん。”サンジェルマン・デ・プレのミューズ”と呼ばれたらしい。パン屋さんに置いてある殺菌石鹸のことかー。すまぬ。セルジュ氏が彼女に捧げたこの曲歌えます「あのー空ージャヴァネーズウ、しゃそー」。7.のジジ・ジャンメールさんは別に爺では無くてパリのベテラン舞踏家かつ歌手さん。この物騒な歌を軽やかにステップー。セルジュ親父のヴァージョンの方は極悪。8.は登場フランソワ・アルディさん。現在CMで流れてるだよ。昨日聴きました。ティファナブラス・バカラック調超キュートな曲だ。さすがアルディ嬢だけあって寂しげ。この曲のイントロから美空ひばりの「真っ赤な太陽」歌えます。やってみましょう。続けてまたもキラー、9.はシャンソン人形。これで親父はポップ畑でのしあがったのだ。ギャルさんって生粋のお嬢様らしくさんざ親父に裏スケベな曲歌わされて後で気が付いて相当落ち込んだとのこと。悪いやつです。この曲も歌えます。全て新春シャンソン・ショーでOK。♪新春シャンソンションシャン新春しゃんそん新春シャンソー。ってシャンソンのとこしかあってません。声がビバリーヒルズ青春白書に登場のクレアの吹き替えの人にそっくりと我が家で話題騒然です。10.はアラン・ドロンのレコでお馴染みミレーユ・ダルクさん。ヘリコプター。イントロで即わかる。ぱたぱたぱたぱたー。見た目通り相当自我が強い人らしく小芝居絡めて歌い上げます。ああ、間に合ったのか間に合わなかったのか運命の冬の愛のソアラにどきどきー。11.は世界一美しい美女つう称号の大女優、カトリーヌ・ドヌーブさん。バーキンさんが映画監督ジャック・ドワイヨンさんの方がいいのよんって行っちゃってもう毎日泣いて過ごしていた親父を慰めたと言います。一緒にやってこのようになった訳ですが、お顔はともかく歌は相当なすってんころりんと有名なドヌーヴさん。何とかやりきったぜ。そして次のバンブーさんが次の奥さんになった訳で。同じようにやっても世の中そうはうまくいかぬ。13.はおそらく今日本でここでしかしか聴けませんクレーグ・ダスタさんの歌。14.のイザベル・アジャーニ嬢は「アデルの恋の物語」で有名な”フランス史上最大の女優」と呼ばれてるらしいす。すげー。歌唱力うんぬんつうよりさすが北島マヤ、入り方が尋常じゃ無し。とゆうことで15.BB登場。ビーフカツ弁当の略じゃねえですぜ。バルドーさんです。ふんふん言いながら脅かしてくれます。歌もすげーがそのまま弾く3秒ギターソロが強力。ベースもうなるぜ。16.のバーキン女史の曲の原題はとても一息では読めません。Fuir
De Bonheur De Peur Qu'il Ne Se Sauve。さー読みなさい。やっぱしこの人の歌がベストフィットかもとつくづく思い。17.のウルスルさんはハイチの歌姫。こんな曲も書くんだと驚く。18.は娘とデュエット親ばかチャンリン曲。あきらかに母ちゃん意識のはあはあ歌いで娘も頑張る。お色気ちゅうよりスティーブ・マックイーンのブリっ子つう意見あり(^0^)。親父またも世間騒がせようとして物騒な歌詞やらビデオクリップやらでやってくれました。さらに映画作って裸にしたりして結局は嫌われる。そりゃそうだー。この曲の元メロディも思いだせないよう。最後は現代のフランス・アイドル、パラディ嬢。えらくナウい曲でござる。ちなみにタンデムってキッチンの引き出しのレールを作ってる会社です。きっと関係有りません。 |
2/25(金) サボテンちゃんの汗と熱気なのだ。昨日までおフランス週間をWANTEDでやらせていただいた訳で、これはまー正反対。フランス人がアメリカを馬鹿にしてアメリカ人がフランス的なもの全然理解出来んのがよ−くわかる。まー欧州なもんから離脱したい人達が新大陸に渡ったんだからそれもまた無理ないけど。アメリカにもデトロイトつう土地があってそこは黒い人は真っ黒、白い人は荒くれ者しかおりません。デトロイト・ロック・シティとはよく言ったものでうるさい音楽しか存在しないのだ。歌って飲んで騒いでビール瓶投げて。とろいロックなんかやってたらぶっ飛ばすぞ。カクタスはそのど真ん中バンド。ビール瓶よけるのが全米一上手い。これは初代ボーカリストのラスティー・デイ君があまりの素行不良でクビになって元アトミック・ルースターのピーター・フレンチ氏、ギターのワーナー・フリッツシング、鍵盤でデュアン・ヒッチングス氏が加わったおニュー・カクタスの第一弾アルバムその名も「汗と熱気」。まんまです。LPではA面に当たる3曲はライブ。プエルトリコで行われたロック・フェスティバルでのもの。なぜ中南米。騒ぐことにかけてはデトロイトに負けぬ民族の皆さん。その有様は酒池肉林。どうなってんだこの土地はとお父さんは嘆くぞ。そりゃもうわーわー言ってるうちにいつのまにか終わってる(^0^)。えーと曲どんなだっけ。わはは。ブギとハードロックだがや。理由も無く我を忘れることが出来るリアル・アメリカンの連中の恐ろしさ実感。キッスはこんな先輩達に揉まれてああなりました。B面はちゃんとスタジオでやってます。ちゃんととは限りませんが。ベスト・トラックは冒頭のバッド・スタッフ。あっはんドナサマーさんのとはもちろん違うに決まってんじゃないかー。ブルース進行のハード・ファンキー・ブギー。そっくりな曲をレーナード・スキナードがやってるんだけど。ああ、ここまで出てるのに。誰か教えてくれい。何が最高って新加入の鍵盤さん。ぴろぴろぴろぴろーと発振するハモンド鳴るぞ。ぴぽぱぷぽぺーちゅうキメのフレーズに失神。もちろんどかすかでんのリズムコンビ、脳みそにはロック汁しか入ってなさそうなヴォーカル氏。特に何を弾くか決めてないっすよのギター燃えてます。CDでは5.の「墜落させないで」は一応バラード。エルトン調華麗ピアノ鳴り響く。曲はこの盤中一番かと。燃え尽きた男達の明日の仕事への意欲が語られてるがごとし。6.のベッド・ルーム・マズルカはキッスだー。カウベルかんかんソング。こゆうのは伝承ロックだったのだな。キッス・ファンは食いつきましょう。グランド・ファンク・ファンも。しかしティム・ボガード氏、隙を見ると目立つことしか考えてません。すぐトゥクトゥクトゥーってハイフレット登りつめるわ。7.テリング・ユーは冒頭で鍵盤氏がプログレてるよー。ちゃんと学校でクラシック習ったのに廻りがこんな人ばっかなのでこんなになってしまいました。だもんですぐにロックンロール。&ブギー。ぐんがぐんがぐんっがぐんが。八丈島のキョンが6匹横になってらいんだんす。ふんっ。意味も無く誰かの雄たけび挿入。ハイハット閉め忘れてるアピスさんよだれまみれ。少しは工夫するぞと途中哀愁を交えるも結局はブギー。病気は不治です。最後は酒席での馬鹿騒ぎでした。最後までご清聴ありがとうございます。私らはベックさんとやりますつうてアピスさんとボガート氏はBBAに。つうかベックさん、このままカクタスに入っても良かったんじゃ無いかと思ったりして。ヴォーカル氏もナイスな鍵盤もあるじゃないですか。いかんアホが移ると恐ろしかったのかも。しかり。ソウルは出来んなー。いつのまにかブギしちゃうぞい。 |
2/26(土) この荒野の七人のチコみないたな顔をしたおじさんはフレディ・フェンダーさん。37年生まれテキサス州サン・ベニート生まれ。アメリカ合衆国の根元、メキシコ最北端の国境の町エルパソ辺りに生息している歌手でございます。地元では60年代から大スターだったらしくアメリカ全土でも75年春に「涙のしずく」で大ブレーク、一躍注目の人となりました。これはその彼のライブ・アルバム。いつごろのライブかとかはちーともわかりません。何故って値段がまーとにかく安い。こんなんでええのてなもん。その分ジャケもこんなんでえーのってなもんで。曲目しか書いて無いよう。でもきっと大昔から全然変わらぬこのスタイルで日々コンサート開いてるでしょうから、気にしない気にしない。曲数は9曲。少ないぞーとゆうなかれ。中身は大充実。楽しいのなんのって。試しにこのテックスメックスつう音楽の道に入道するのはこれ以上のもんはなかなか無いんでは無いかと思います。まずはシングル第2弾。実は60年代での彼のデビュー・ヒット曲「Wasted Days and Wasted Nights」で軽ーく幕開け。このロッカバラード調のナイスな曲。タイトル通りにデビューヒットしたのはいいんだけど、その後、あろうことかオクスリ所持で捕まっちゃって服役、出所後も浮かび上がれず数々の辛苦をなめたと言います。そんな思いもなんのそのってとこがこの人の持ち味。2曲目はその大ブレークの涙のしずく。原題の次の涙が落ちる前にっての良いタイトルですよねえ。わたしゃもう大好きでして。さすが国境の歌だけあって英語で歌い次にはスペイン語で。このスペイン語部分がたまりません。洋楽を聴く人は多かれ少なかれ外国語にエキゾチズム感じて聴かれると思います。私も日常わかりすぎるほどわかる日本語で生活してまっから歌ぐらい何やかんや直接主張なんかされてたまるものかって(^0^)。ところどころ肝心なとこがグサっと突き刺さるのが一番。想像力がどわっと出て楽しいです。この空耳だらけのスペイン語部分、ちいともわからんけど響きだけでコロっとやられちゃうよ。3.のランチョ・グランデは、ジョン・フォード映画で有名なリオ・グランデ砦あたりの歌なのかな。これが典型的メキシカン・スタイルの音楽かと。ライ・クーダーのショー・タイムにイカレてる人ならこちらにもイチコロじゃい。4.は第三弾シングル。75年11月に登場、最高位20位です。まーロマンチックなバラード。各席を廻ってここで握手するのね。原曲は相当古いようで66年にビリー・スチュワートって人で1回ヒットしております。テキサスの杉良じゃけここで女性陣はきゃーっと。あ、誰も言わない。5.も3連バラード。ニュー・オリンズのネヴィル・ブラザースを思い出すヨーデル歌い。びりびりびりびりって。あっちは苦手なんですけどフレディさんの場合は大OK。もっとやってー。びりびり。6.はまたもリオグランデそばの道の歌。さぞかし広かろう。サボテンがどわーっと両側に有って。なんてゆう光景が浮かびます。2ビートのアップナンバー。7.はミディアム大人ナンバー。8.はロックンロール。途中ソロのとこでメンバーの紹介。名前言わずに「このギターは普段ジャズやってます。」って。ぎんぎんのロック・ソロの時に(^0^)。ピアノの人は「普段グレン・キャンベルやってます。」って。これまたぎんぎん。ベースの人はジェリー・リーをドラムの人は5年一緒にやってますと。この曲なんか、ニック・ロウがやるロッキン・ナンバーにかなり近し。本場だもんね。最後はレイ・チャールズでお馴染み、大スタンダードのアイ・キャント・ストップ・ラビング・ユーで。「愛さずにはいられない」ですね。空耳アワーでは「アベのママー」で有名ですけどここでは歌詞を変えてるのがちょっと残念。でもこちらではそう歌っちゃう。とやっぱアットゆうまの9曲。まるでそのコンサートの場にいるような優しく楽しいCDです。ああ、一回で良いからテキサスでこんなライブ見れたら。あ、飛行機乗らねばなりませぬか。うーんそれは困った。これを聴いていようかな。 |
2/27(日) 1973年5月18日19日大坂厚生年金会館で録音されたのがこのBBAライブ。色んな意味で日本のロックファンが世界に誇るお宝かと思います。だいたい皆一回は買ったもんだわ。その後売っちゃったかどうかはまた別にして(^0^)。買ったとは申しても2枚組を買えたお大尽はガッコで一人いるかいないか。大方安いダイジェスト1枚を買ってしまったすよね。何が聴きたいつうて迷信が入ってれば満足するようなとこがあって。その1曲目の迷信。そりゃもうちとでも洋楽ロックかけるラジオ番組ならもうヘヴィローテーション。バーン何かと並んで定番や。なもんでばあん(銅鑼)、ひゃああは、ぽぺぽぺぴぱぴぽーんってイントロから頭のロック脳の底の方に刷り込まれてる。耳タコとか懐かしいとか超えちゃってまーそれでもいまだにかっこいいよ。驚異的だ。後の曲はーーー。何やわからんがベック様がハードロックやってくらはる。パワーコード、腰にごーんとグガガガして上でぎろぎろぎろぎろぎろって弾いて弾いて弾いて弾きまくってくれてる。だけで私は満足です。今改めて聴いていると。若いぞ。やっぱロックは若くなきゃ出来ないんじゃないか。出音がでかい。増幅される前の時点ででかい。その上でここまで丹念に音をつむぎ出すのは体力無くちゃねえ出来んわ。若いのもさることながら外人はんだからか。それとも3人がただ凶暴だからか。凶暴なのは間違いないわな。米国式凶暴二人、英国式凶暴一人。そんで何かわからんけどまとまってる。不思議だ。リハーサル丹念にやらなきゃ出来ない音。三人しかいないから御大も考えなきゃさすがにいかんと思ったか。ヴォーカル弱いとこ全然気にならず、そこまで含めてのバランス見事です。荒っぽいのも三人でやるには必須。そしてロックにもきっと必須。ここまでやったならベックさん、ロックやることに満腹したのもわかるような気が。そしてこの盤のど真ん中にあるのがもしかしてトーキング・モジュレーター。だったりして。面白がって使ったのはいいけれど頭頂部にダメージあるし。BBAで天辺及び生え際が2cm後退したベックさん、長く続ける訳にいかず、2枚目のアルバム製作中に燃え尽きてしまいました。真っ白だよ、とっつぁん。 |
2/28(月) 今の世の中、まともな音楽を作れるのは間違いなく我我間せず己の時間軸で生きてるミュージシャンだけだわいと実感するこの頃であります。ジェスロ・タルしかりジェーン・バーキン嬢しかりテクノロジー何するものぞの超自我の勝利じゃ。相手にされなかった時は討ち死してやる位の覚悟でやらねば肥大化した機械群に食い殺されてしまう。かつては音楽大陸として隆盛を誇ったアメリカ、つらつら現在のチャート状況を見るに一発インパクト、サビの語句が面白きゃそれでええみたいな曲ばっかでそれでいいんかと嘆く諸侯にいるでは無いか南の外れに。ZZトップだ。彼らこそ究極の超自我天使、生まれてこのかた音楽に関しては人のゆうことを聞いたことが無いんではないか。だてに白髭ロングではありませぬ。このメスカレーロは前作トリプルXから4年、連中にしてみればちいとばかし溜めちゃったのう位のインターバルで出した最新作であります。かーっ。何はともあれ聴いてごじゃれ。メスカレーロ。前作と似たようなイントロで1.5秒間ビビる。がしかし直後に瞳孔が破壊されます。当社通常比1.5倍の歪みストローク炸裂、彼方から鳴るはマリンバの響き、254年間着々と根を生やし核心を奏でることしか興味が無くなったギターソロ、そしてちょっとだけ泣いてやろうかの塩辛哀愁メロディ、ラストは断ち切る野原の木琴ソロと、ぐごががかっこええでしゅーと涙目になるしか無いでないでしゅか。ここで思わず渋くなったなどとは決して言ってはならぬわ。登場以来これなのだ髭は。しかし聴いてみなはれ1stを。とんでも無く変わっております。いつのまに。ずーっと同じと思わせながらのとんでも変身は正にマジーック。ナポレオンズの首くるくるくらい艶やかな手口一葉。そう言えばベコベコサウンドでブレークしたのはもう20年も前か、ベガスで女人はべらせて豪遊したものじゃのう、あの時稼いだ金は全てそこで使ってしまいました。下手に金持つと身を持ち崩しますってことでそれからは地面を相手に音楽することにしましたとそれ以来21世紀に向かってメヒコの土を食べてる音楽を地下300mに向かって掘り進めて来たのよ。もうええだろうと上を見上げてどーんとロケット発進したのがこれ。スタジオに落ちていた珍しい音おもちゃをさんざいぢりたおしてそこのエンジニア、この音出せやあの音出せや、え、いいんですかここまでやったことは僕ありませんけど普通はそんなことしませんと来たもんだ。うるせーゆうこと聞かないと食っちゃうぞと脅かしてこのとんでもない圧力の音だな。2.後楽園球場2階席の全員を支える可能のでか3.の「鰐さん有」のひゃこひゃこアコーディオンと轟音ギターの相克など。4.の「裸帰り」の手前ギターと遠くの投げっぱなしドラムと、5.15km先のサボテンを見つめた大バラードの。6.「俺はそうアホや」唸る3ギガCPUブギイや7.ハリケーンで全部飛んで言ったわカケラそれでも俺は貴様を愛す。それから、ええと教えない。10.は何とそう来たか12.ではあれやってんんだひひひ。13.ではあれか。そうや全部かっこええです。参りました。いつもより汁多く出してますけどわたしゃ心配しないよ。4年後にまた会いましょう。髭が紫色になっていても驚きません。この妖怪野郎どもめ。殿堂カップで酒飲んでます。 |