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今日の感謝盤一覧2006.02下

 

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1

2/16(木)
WBのレコード
cover
Dixie Chicken
Little Feat

1973

シリーズ「Little Feat」

*(2回目の感謝、バージョン2です。)
音楽を聴くときにはどうやら専用の体の器官があるようです。音楽用の耳、鼻、目。バチっとはまったいざとゆう時にはそれを使用する。どうでもいい音楽を聴くときには使いませんので只の音だな。だもんで坊さんのお経と同じでちいとも面白くない。もし坊さんのお経でも万が一はまってそれを使って聴いちゃったらPILに聴こえる。音楽用の目は聴いてる最中、あらぬ風景を垣間見たり、レコ屋さんでそのアルバムのジャケだけがでかく3Dで見えたりし。音楽用の鼻はその音楽の臭いを察知します。その音楽だけの空気も。ほぼ毎日こうやって好きな音楽をThAnk YoUさせてもろて、やたら「独特の空気空気」って書いちゃってるように、私は音楽臭いフェチかもしれませぬ。だってあるでしょ空気のパフューム。芳しいヤツ。レコード盤にだって臭いあり。かつてビートルズの東芝EMI盤には凄いのありました。少ない小遣いで買ってきたレコード。袋から取り出し引っ張り出すと、黒い内袋にアップルのマーク。どだんと分厚い盤。ほら臭って来た。何ともたまらんのが。ビートルズだけじゃなし、ゼップのフィジカルの盤の重いこと重いこと。カシミールの臭い。埃ばっか付いちゃうやたら薄い盤のCBS。と言えば明日なき暴走。どんなに最高の音楽でもその臭い感じる感じないではえらい違いだったのです。思春期の時にその音楽専用器官は一番敏感だったのかもしれません。歳取るとやっぱ鈍くなるか。余計な薀蓄重ねて自分で使わなくなるか。悲しいし寂しいや。
レコード棚から取り出すはリトル・フィートのディキシー・チキン。もわっ。出て来た出て来た。オイニーが。30うん年の時を超えて。一緒に中学の記憶なんて恥ずかしいものも連れて来てしまうけど。想い出すはあの初めて聴いた時の感触。「わーLAだ。俺はパーム・トゥリーの道のど真ん中にいるぞ。」なんて、行った事も無いのに。三つ目が通るじゃないけど音楽専用の器官は超能力も一緒に備えてるようです。
「ディキシー・チキン」

私はメンフィスのまばゆい光に遭遇 そしてコモドア・ホテル
街頭の光の下で 私は南部美人と出会った
そう彼女は私をその川に連れて行き 名前を教えてくれた
南部の月光の中で 彼女はとても素敵に歌を歌ってくれました

もし、君が僕のディキシー・チキンになってくれるなら
僕は君のテネシー子羊になるよ
そして僕らは一緒に南の国を歩き回るんだ ディキシーランドを

そう、僕らは全部の盛り場を徘徊 私のお金はワインのように流れ出してからに
その時は南部ウイスキーともちろん一緒で 頭はぼんやりし出したもんだ
そして僕は教会の鐘の音は覚えておらず 置いたお金のことだったかもしれない
場所は白い柵のある遊歩道 それとも街外れのあの家だったかな
おうでもボーイ、私は覚えている 彼女のコーラスの震える感じ
その夜は僕らは一緒に過ごした 彼女は僕の名前を呼んでくれたんだ

もし、君が僕のディキシー・チキンになってくれるなら
僕は君のテネシー子羊になるよ
そして僕らは一緒に南の国を歩き回るんだ ディキシーランドを

そう君が行ってしまってから何年か経った
はいあのギター弾きはまだ演奏が出来ます
彼女はいつだって歌が好きだった
彼女はいつも歌が上手

そしてそのロビーでのある夜 もちろんコモドアー・ホテルの
私はあるバーテンに会うことが出来た 彼は彼女をよく知っていたとゆう
彼は私に一杯差し出して 歌をハミングし始めた
そしたらまあ 
そこのバーにいた全部の野郎どもが その歌を歌い始めたんだ

もし、君が僕のディキシー・チキンになってくれるなら
僕は君のテネシー子羊になるよ
そして僕らは一緒に南の国を歩き回るんだ ディキシーランドを


そりゃもうびっくり。こうゆう歌だとわかってた。訳しもしないのに。
スライド・ギターがマッチをする時の焦げ臭い臭いを出してます。

バージョン3に続く。

曲目等詳細

試聴はここで

2/17(金)
サンラさんら
cover
Strange Celestial Road
Sun Ra

1980

シリーズ「JAzZ」

*この世には音楽大明神が二人おって、お一人はフランク・ザッパ大明神、そしてもう一人はサンラさんらです。そんなもう最初っからハナ肇氏の化身のようなラさんの1980年イギリスはYレーベルから発売された
「完璧なシングル」
ストレンジ・セレスティアル・ロード
含むアルバムがこれだ、
ストレンジ・セレスティアル・ロード。
もちろん実際にシングルになった訳ではありませぬが。世にゆうアヴァンギャルド・ジャズの人です。生年は1914年、生国は土星。水不足食糧難の彼の星に妻子を残して地球に落ちてきた。食い物ゲットするために最初はスイング・ジャズを演奏するも、星に帰れないと判明するや突然壊れアヴァーンギャルドの道に。以来集めた土星フリークのキチガイどもと合宿生活、自らのサターン・レーベルでそれこそ星の数ほどアルバムをリリースす。うち星を求めて悶え暴れる音80%。そもそも私がこの盤に出会ったのは、リリースがYだったからだ。そうあのポップ・グループのYです。パンク登場で始まった因習破り合戦のトドメで登場、最後のパンドラの箱を開けちゃったポップ・グループ。あの大暴れの元にサンラさんらが有り。類が友、いや親分を呼んだのだと思う。かわいい子分の求めに応じお日様太陽さんが差し出した音がこれだ。

まともだ。

ポップ・グループを聴いたのだろうか。暴れ道この時63年、ニヤリと笑って全アルバム中、最も言ってみりゃあ音楽的な音。それでいて恐るべきぶっ飛びつうから、こりゃやっぱ年期の違いや。とにもかくにも至福の7分2秒「ストレンジ〜」を初めて聴いた時、うおやられた完膚無きまで。
ぶぼーーーーーーーー。鳴り渡る獣の叫び。
御大の超ファンキー・エレピ登場。
ジューン・タイソン、ロンダ・ブロウト両嬢のサンラ・ガールズの歌声。
鳴り渡るトラーンペット、片腕のジョン・ギルモア、マーシャル・アレン(どっちか)氏のサックス、またペット矢継ぎ早に鳴く。
バックでは地をのたくるエレクトリック・ベース。続いてヴァイヴがきんころかん。サックス。バックでは御大がシンセでノイズの出汁汁ぶちゅぶちゅ。ワウワウ・ギタア。
エレピでテーマ。
ジューン・タイソン、ロンダ・ブロウト両嬢のサンラ・ガールズの歌声。
駆け上るベース。
叫ぶ。
宇宙へ出発。
とこれが7分の中に幕の内弁当状態でぎっしぎしと。基本は4ビート。とにかく真っ黒。いまだに私のベスト・ジャズ・シングルです。
夢中になり連れて行かれた。ジャズやらなんやらわからんうちに。

2.ステイ
ストレンジ〜以上に言ってみりゃあPOPな曲。TV番組の「報道特集」とかにそのまま使えそうだ。わざと檻に入った野性のヒグマだな。鍵はかけてません。

3.アイル・ウエイト・フォー・ユー
B面全部を占めるプログレです。歩くチョッパー・ベース。じわじわっと勧誘開始。来ました。ついに正体を現す時が。その秘密の姿は。

最初の一発ならでは威力を全開にしたのがポップ・グループ、そしてその最初の一発を咥えて離さず時を超えたのがサンラさんら。さぞかし若者に気合と根性、熱意次第で出来るって勇気を与えたに違いなし。
私も貰った。どんな形でもあれ、こうゆう爺さんになりたい。

曲目等詳細

試聴はここで

2/18(土)
アメリカン・パイ
cover
American Pie
Don McLean
1972

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
American Pie アメリカン・パイ
ドン・マクリーン氏、1972年の大ヒットです。
アメリカでは最高位1位、イギリスでは2位。
マクリーン氏は1945年10月2日ニューヨーク生まれ。60年代中盤からフォーク・クラブで歌い始め、何はともあれアメリカン・パイ

、70’sを代表するシングルの1曲だと思います。私が最初に耳にしたのはやっぱラジオ関東の全米TOP40か。73年からほんきで洋

楽聴き始めたのでリアルタイムってのはありえないけど、かかったのです、対訳付きでフルに。一発でやられた。パイ病に罹患してしもて、

何とかかんとか別な機会にエアチェックでカセットに録音。コードをコピーして、歌詞を聞き取って(もちろん無茶苦茶(^_^;))、さらに訳

して見ると。そんな無謀も無謀なことをさせる恐るべき魅力がある曲だと。聴いた方なら同意していただけるかと。色んなところで様々な方

が翻訳されてるとは思いますが、それは見ないようにして、45の親父になった今、正直に今一度やってみてもいいですか。


遠い遠い昔
僕はまだ覚えている 音楽がどうやって僕に微笑を与えてくれたかを
そしてもし今一度人々をダンスさせるためのチャンスがあるなら
多分僕は彼らをひと時は幸せに出来るんじゃないかと
そうゆう気がします。

/ GD Em / Am7 C Em D / GD Em / Am7 C / Em Am D /

でもシバれる2月に僕は凍り付いてしまいました
僕が配達している新聞で
バッド・ニュースが玄関前の踏み段に
僕は一歩踏み出すことが出来なかった

/ Em Am / / CG Am / C D /

僕は泣いたのかどうか記憶にありません
彼の未亡人花嫁について読んだとき
でも何かが心の奥深くに突き刺さった
音楽が死んでしまった あの日

/ GD Em / Am7 C / GD Em / C D7 G (C G) /

そう
バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

/ G C G D / / / Em A7 / Em D /

君は愛についての本を書いたことがあるかい?
そして至上の神を信じているかな?
もし聖書がこんな風に君に訴えていたら
君はロックンロールを信じるかい
音楽は君のとんでもない魂を救うことが出来るか
そして君は僕にほんとにゆっくりと踊る方法を教えてくれますか

/ G Am / C Am / Em D - / / GD Em / Am7 C / Em A7 D - /

ああ、僕は君が彼に恋してる最中だってことはわかってる
だって君が体育館でダンスしてるのを僕は見たんだ
君達は二人とも靴を脱いでいたね
聞いてくれよ、僕はそのリズム&ブルースでノっていたんだ

/ Em D / / CG A7 / C D /

僕はロンリーな十代で へにゃへにゃ子馬
ピンク・カーネーションとオンボロトラック持ちの
でも僕にはきっと運が無かったんだ
あの音楽が死んでしまった日

/ GD Em / Am7 C / GD Em / C D7 G (C G) /

さあ歌い始めようか

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

この10年間、僕らは自分達だけで頑張ってきた
転がる石にコケは生え放題
でもかっては違っていたんだ
道化が王様と女王様に向かって歌ってた時
ジェイムス・ディーンの真似っ子のコートを着て
そして君と僕から溢れ出る声が

おー、そしてその王がうつむいていた隙に
道化は彼のトンガリ王冠を盗んだ
その裁判は延期
評決も無し
そしてレーニンがマルクスの本を読んだとき
カルテットが公園でバンド練習
そして僕らは暗闇で弔いの歌を歌う
あの音楽が死んでしまった日

さあ歌い始めようか

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

夏の汗だくな時のヘルター・スケルター
鳥達(ザ・バーズ)は核シェルターもろとも吹っ飛んで
高度8マイルまで到達して急速に落下
見事草むらに着地
その選手達はフォワード・パスに挑戦したけど
サイドラインの連中の中でそれを指示するのはあの道化

さあハーフタイムの時間 空気は甘く香りをたたえてる
軍曹達がマーチを演奏してる間中
僕達はダンスしようとみんな立ち上がった
おー、でも踊るきっかけがまるで無いよ
だってバンドがフィールドを占拠しようとしてるから
そのマーチング・バンドは何一つ譲らなかった
もう一回思い出してみて 何がほんとうのものだったか
あの音楽が死んでしまった日

さあ歌い始めようか

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

おー、そこでは僕らは一つ場所に有象無象
世代はロスト・イン・スペース
もう再スタートの時間なんかありゃしない
さあ、来いよ、ジャック、もたもたしないで、ジャック、素早く
ジャック・フラッシュは蝋燭立てに座っていたぞ
だって火は悪魔の唯一の友達だったから

おー、僕がステージ上の彼を見物してたら
僕の拳は怒りではちきれんばかりに
地獄で生まれた天使は サタンの教えを破ることは出来ない
その生贄儀式を照らすため夜の闇にその炎が空高く立ち上ったとき
悪魔が光の中で笑うのを僕は見た
あの音楽が死んでしまった日

彼は歌います
バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

ブルースを歌う女の子に出会ったんだ
で、僕は彼女に何かいい話はないか頼んだ
でも彼女はニコッと笑っただけで 行っちゃった
僕は聖なるお店を訪れる
そこは何年か前、その音楽を聴いたところ
でも店の人はもうその音楽は演らないんだと言いやがった

街頭で子供達は号泣し
恋人達も悲鳴を上げ そして詩人は夢見ている
でも一言だって語られること無し
教会の鐘は全部壊れていた
僕が最も憧れていた3人の男
父 倅 そして精霊
彼らは海岸地方への最後の列車に乗り込んだんだ
あの音楽が死んでしまった日

そして彼らは歌う

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」


以上8分38秒歌い詰め。
ドンさんの永遠のアイドルはバディ・ホリー。音楽が死んだ日は1959年2月3日、ホリー氏が飛行機事故で精霊になってしまった日。
ビートルズもストーンズもバーズも歌に登場してます。音楽も大人になり自分も大人になった。
別に悪口を言いたかった訳ではなく
「もう一回思い出してみて 自分にとって何がほんとうのものだったか」
を歌いたかったのだと思います。
来るべき70’sの最初に。

それにしても
自分で作ったとはいえ
歌詞覚えるの大変だったろうな。
3番くらいから、いやいきなし最初から全く出て来なかったってこと無かったのかな。
こわ。
なんて。

原歌詞はこちらでご覧下さい。
Drove my chevy to the levee
But the levee was dry
のとこは悩んだよ。シボレーのシェヴィと韻を踏ませたレビーって「堤防」って意味のほかに「謁見式、歓待式」って意味があるそうです。であるから「大そうなパーティ」って意味と思いました。「ドライ」はアルコール抜きかと。もしかすると「つまらない」って意味とかけているのかも。しれません。

試聴はここで

2/19(日)
男の子は泣かない
cover
I'm Not in Love /
Life Is A Minestrone
10cc
1975

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
「I'm Not in Love/アイム・ナット・イン・ラブ」
10ccです。おいおいまだやってなかったのかよ。かよおめえに食わせる飯は無いずらby細腕繁盛記と申されてしまいそうずら。そりゃもう70’sって言ったらこれずらよやーまだ。でもさあまりにも聴き過ぎて・・言葉を失っております。でもさ今再び聴きますとやっぱり素敵。手作りの特撮サウンドってやっぱり最高です。作はグレアム・グールドマン&エリック・スチュワート両氏。歌うはエリックさん。そしてこれが無くてはおやつになりませんのカールみたいなパッパー担当はロル・クリーム&ケヴィン・ゴドレイのお二人。とグレアムさん。ビッグ4時代の10ccの代表曲でもあります。結局このパッパーはどうやって作ったのか。グールドマン氏の述懐によりますと、3人で一つづつまず音を録音、それを8,9回繰り返してMTRに落とす、それからそれからテープを各所ちょん切り、ループにしたものをいくつか作って再生してまたMTRに落とす。とゆうことで出来たそうです。小人100人が中に入ってますメロトロンみたいな方法だ。現在ですとサ
ンプラーで10分の一くらいの時間で出来るやもしれぬ。しかしこれは全部違う声が混ざってるってのがミソだな。やったことはやっただけのものがちゃんと入ってるものです。しかもアイデアで100倍にもなってる。
結果あまりにも抜けた曲が誕生、10ccとゆう世界で一番素敵なイモバンドの名前を超えてヒットしました。
全英チャートでは、1975年5月登場最高位1位。全米では6月ランクイン最高位、とっても相応しい2位。


あ”−−−−あ”−−−−−
愛してはいないんだ
それだけは忘れないで
それは僕が今直面してる馬鹿げた事態
そう正にだって 僕は君に電話する
間違わないでくれ やったーなんて思わないで
僕は君を愛してない (いや、それは何故って)

君に逢うのは楽しい でもだからって言って
君が意図することとぴったしだってことを意味することじゃ無いんだよ
(ぱっぱーぱっぱーぱっぱー)
だからもし僕が君に電話したとしても 仰天しないで
友達に言ったりしないでくれ 僕達二人のことを
僕は君を愛してない のーのー (いや、それは何故って)

ぱっぱっぱぱー
しっ でっかい男の子は泣かないの
でっかい男の子は泣かないの
でっかい男の子は泣かないの
でっかい男の子は泣かないの

僕は君の写真を壁にかけ続けている
そこにあるシミを隠そうとしてるだけ
(ぱっぱーぱっぱーぱっぱー)
だから僕に言わないで それを返してくれなんて
(ぱぱあぱぱあ)
僕だって君だってそれが僕にふさわしいことじゃないってわかってる
僕は君を愛してない のーのー (いや、それは何故って)

君は長いこと僕を待つことになる
君は長いこと

僕は君を愛してない 僕は君を愛してない
(ぱっぱーぱっぱー ぱっぱーぱっぱー)

バックはエレピと生ギターと歌とぱっぱーだけ。訳解釈は無残にぶっちぎられたシングル・バージョンで。そこまで手間かけて完璧したのにシングルではバサっと編集してしまう(orされた)のを許しちゃうのも・・・らしいよな。
15人もコーラス隊が揃えば簡単に出来ます弾き語り。コードはこちらで参照させて貰ってちょーだい。

一方
母国英国ではこの曲の直前、4月に、ああ10ccだ10ccによる10ccの曲だの
Life Is A Minestrone / 人生は野菜スープ
が最高位7位のヒット。大好きなんです。遠い遠い昔、映像をポップス・イン・ピクチャーとゆう番組で見た。関西地方の製作の番組でしたが、テレビ神奈川つうUHF局で放送してまして。うちはアンテナが無かったのでTVにギターの弦をアンテナ代わりにつないで、こっちかいやこっちかと手で持ちながらみたんだよ。ああ、昭和の風景。
ロル&エリック氏が車に乗ってて、カーラジオから今「人生は野菜スープ」って聞こえたって。何じゃそりゃおもしれーって一挙に出来たのだそうです。


僕はホワイトハウスの芝生の上でダンスしてます
夜明けにタジマハール寺院でお茶を一杯いただいてる
おまけに、バビロンの庭をうろうろしてる
ミニーマウスはそれこそ全部縫い合わせるのです。
(かもん栗だ)
彼女は法王よりもっと沢山ファンレターを貰うのね
彼女は僕の恐怖症をとことんからかうの
重症肺炎を免れるために小切手にサインするがごとく

人生はミネストローネ
パルメザン・チーズと一緒にどうぞ
死は凍ったラザニア
かちんこちんになって終わり

僕はピサの斜塔にもたれかかってます
おフランスで塔をたっぷり見物でざます
僕はマジソンの庭を散歩してます

学びの椅子に両手一杯の成功
便秘した精神の救済
僕は涙橋の夕食にありついたグルメみたい
ジレッタントにとってぴったしのメニューでございます

人生はミネストローネ
パルメザン・チーズと一緒にどうぞ
死は凍ったラザニア
かちんこちんになって終わり
恋はクレープ・シュゼットに振りかけてファイアする炎
このロマンス・クッキングはいかが?ハニー
でも忘れちゃ駄目だよ

人生はミネストローネ
パルメザン・チーズと一緒にどうぞ
死は凍ったラザニア
かちんこちんになって終わり


ギズモちゃんも大活躍。

試聴はここで

2/20(月)
わが道を行く
cover
Steve Winwood
Steve Winwood

1977/6

シリーズ「ブリティッシュ・ロック」

*揺るがぬ人、我が道を行くスティーブ・ウインウッド氏。トラフィックであれソロであれどのアルバムでも大樹のようにそびえ立ってます。ですからどれが好きかってのは正に人それぞれ。私の場合はこれです。77年のソロ1st。ブレーク前、シンセのシーツが敷かれる前、当然のごとくそれまでの歩みの続きを何の力みも無くやらかしてくれた盤だ。本人は当然のごとくってあったでしょうが時はパンク大盛り上がり期、そしてディスコでフィーバーど真ん中。そんな時に平然とこれやらかすとは。揺るがぬ本人も凄いけどレコード会社もえらいっ。アイランドえらいっ。しかもその社長クリス・ブラックウェルさん出陣、ウインウッド氏と共同制作だ。70’sの間に看板ミュージシャンと共に為して来たアナログ英国ロックの極みを出さねばの意志が強かったのでありましょうか。今思えばそれが出来た最後の時だったのと思い強く、聴くたびに感慨どわと湧いてきます。正に極み、これ以上引けない、ま真だけの音がここに。臭いも極まってるぞ。この空気、唯一無比です。他のスティーブさんの盤でも嗅げない。曲作りのパートナーはまず相好の妻ジム・キャパルディ氏。リズム隊はまずアンディ・ニューマーク、ウイリー・ウイークスの鉄壁コンビ。ボイちゃんヤングメリケン、ロン・ウッド氏ソロ、数々の名演あるもののまずはこの盤でのプレイがこれがまた。

1曲目が「ホールド・オン」

しっかり僕につかまって 君が堕ちていく時 
とことんどこまでも堕ちていく時
僕にしっかりつかまって 君がそんな風に感じるとき
君がもう先には進めないと思ってしまったとき

恐れないで 僕はけっして君を拒絶しない
傷付いた心で演奏する それはまたまた中途半端かもしれないけど
手を取るのを恥ずかしがらないで 僕の役に立とうと何とか思う手を
そうするのは容易い 自由になって
君がやるべきことは
しっかり僕につかまって 君が堕ちていく時
僕につかまって 君が堕ちていく時 
僕につかまって とことんどこまでも堕ちていく時

手を取って 君が泣き叫んでるとき
雨に向かって泣き叫んでいるとき
手を取って 君がそんな風に感じてるとき
君が痛みに耐えかねてしまうと感じているとき

恥ずかしがることなんかない 顔を上げることを
そんな風になることはそんなに大したことじゃないんだよ
手を取ることを恐れないで 友達がいるじゃないか
きっかけは今
君がやるべきことは
しっかり僕につかまって 君が堕ちていく時
僕につかまって 君が堕ちていく時 
僕につかまって とことんどこまでも堕ちていく時

ギターッソロ。音を一つ一つ置きます。ここに。


1曲目のこの歌詞。ほんとこのアルバムがそれで。その通りで。はい。

続く2曲目、Time Is Running Out。
時間は無くなっている。ほんとに。英国ファンクの先頭を走り続けたウインウッド氏のぶっといグルーヴ。

3曲目、Midland Maniac。
は、曲作りから演奏まで全部一人、これがソロだの、バラード。ホールド・オンの「またまた中途半端かもしれないけど」のこと?いやいや見かけだけです。貴方のそんな突き抜けないメロディと風情を皆愛するのです。そうじゃなきゃこんなには感じない。

B面入り、4曲目のVacant Chair
は元ボンゾ・ドッグのヴィビアン・スタンシャール氏が作詞を担当。困窮を救ったとゆう「しっかり僕につかまって」。
リズム隊は英パブ・ファンク・バンドの雄、ココモのお二人、アラン・スペナー、ジョン・サスウェル両氏。ロクシー・ミュージックのアヴァロンの幻がここに。ここでの歌声の湿ってることと言ったら。ノリの雄大なことと言ったら。人より4倍の尺度でビートを掴んでます。プニュウーってシンセ・ソロにああ、ウインウッド印と人は泣く。楷書ででかく書いたようなギターソロに人は泣く。心の大陸だ。ここ遅くのくー。

5.Luck's In
は再びキャパルディ、ニューマーク、ウイークスのコンビで。イントロの8分の6拍子つうかポリリズムで慄然。一転のビート。ずれながら絡むニューマーク氏のハイハット。黒い爆弾リボップちゃんの打楽器。至福の5分間超です。うぁおあーーーとウインウッド氏の声が伸びると人は泣く。最後にポリリズムでヘッドバッキン。アフロも年季入り。

6.Let Me Make Something in Your Life
「私に君の人生で何かさせてもらえれば」。大バラードです。−−−−−−−−ウインウッド氏の声が伸びると人はひたすら泣く。

曲目等詳細

試聴はここで

2/21(火)
静かなるメン
cover
Systems of Romance
Ultravox!

1978/9

シリーズ「新波倶楽部」

*元祖ウルトラヴォックスびっくり、の78年3rdアルバムにして最終作「システムズ・オブ・ロマンス」です。まるで売れなかったにも関わらず完璧なシングル
「スロー・モーション」入り。
つうか全ての曲が完璧品でせめぎ合い唸ってる訳で。いち早く76年にアイランドと契約、最もその椰子の実マークと似合わない存在としてデビューしたのが77年。ぴっかりエノさん製作の元、アナログ耽美を極め、返す刀で同年の2ndではそれをぐっちょんぐっちょんに破壊。パンクしてしもた末に出て来た感触。それを形にするため、向かったのはドイツ。待っていたのは氷のサウンド・メーカー、コニー・プランク氏。メンバーはギターのスティーブ・シェアーズ氏が抜け、ロビン・サイモン氏が加入です。このロビン氏がとてつもない人材で、ロック界4大ロビンの内の一人(残りはロビン・トロワー、ロビン・ザンダー、えーとあと一人は・・トムロビンソン謝敬称略)、そしてNW界とある3大ギタリストの内の一人(あとはジョン・マクガフ氏、キース・レヴィン氏)。リズムカッティングでも得意技んがががを持ちソロでは一転うねりまくりつう大個性の持ち主。同じく大個性のジョン・フォックス氏との運命的な出会い。当時極まりつつあったアナログ・シンセ(多分アープのマーク3)の音をものにしたビリー・カリー氏。とこれっきゃない4者の激突。録音はケルンのコニーズ・スタジオ。

1.スロー・モーション
戦慄のイントロ、静寂の中からポルタメントの嵐吹き始め、全く黒くない喰いのリズムのヘヴィ・リフで始まるパーフェクトさん。ついにビートルズから一番遠いところに来た音楽NWの幕開けです。しかしウルトラヴォックスはNWでは無い。

返答無し
私はどうにかして返答の輪郭を把握しようと試みる
画像、私は画像をゲット、そしてそれらが走馬灯のように頭中を駆け巡る
眠れぬ夜
白い世界と月の中、俯瞰
私は感じる 柔らかに変換が開始されているのを
数々の頭脳上の人々と合併
会話の中で私の顔面が回転するのだ
スローモーション
スローモーション

しっ、貴方は木々がとても遠くに存在してると感じられますか?
しっ、貴方は異世界のそよ風を感じますか?
私達が夜も近づく頃、互いにしがみついていた時
かすかに自分達の光を感受しましたが
横向きになって自分達の時間に浸入し
そんなのは馬鹿げたやり方
スローモーション
スローモーション

私達が夜も近づく頃、互いにしがみついていた時
かすかに自分達の光を感受しましたが
そして誰か異時空からの誰か
そしてゆっくりと流れていく
スローモーション
スローモーション


曲中、同じテンポながら「スローモーション」のところで正に時間がスローモーションします。音楽で飛び越えたよ。これでこの音楽は完成。気付いたものはこれを追いかけることとなる。
81年の3月に遅ればせながら耐え切れずに全英ヒット、最高位33位となりました。

2.キャント・ステイ・ロング
唖然とする中、疾走8ビートで開始。幾重にも重ねたモノ・シンセの絶望音登場。チャントするフォックス氏。フラットするフォックス氏。把握させないフレーズのロビンちゃん。

3.サムワン・エルス・クローズ
ロビンちゃん得意のんががが。フォックス氏の「おおお」、「おーおお、おーおお」登場。よっ18番と大向こう桟敷から声がかかりました。妙に人懐っこいんだこれが。

4.ブルー・ライト
黒くないファンク・リフ、喰いまくりの反復横とび曲。妙に日本語してるフォックス氏の歌唱。数々の児童参加による運動会玉入れ50m競争の音楽として採用して貰いたい所存であります。ヨコハマでも可能。

5.サム・オブ・ゼム
前作でケンカ売り足らなかったので、ここで続きを。百烈拳でやりますので拳は視認不可能です。

6.クワイエット・メン
フォックス氏の入場テーマです。イモ欽トリオもここで横面張り倒し音を獲得。土俵入りの際にも流れるが、これは太刀持ちのロビン氏がいなければ成り立たぬ。

7.ディスロケーション
私は誰ここはどこのディック世界を音楽でどうぞ。フォックス氏は一挙に歌詞を詠み下す、これも必殺技を披露。またも大向こうから声が上がる。

8.マキシマム・アクセレーション
法定速度遵守で走ってる訳です。そこでいきなり最大加速したくなるときありませんか?前に車がいるにも関わらず。そんな時は実際にやりますと激突しますのでカーラジオでこれをかけて下さい。ボディを擦った音も入り。フォックス氏は人間ポルタメントを披露。機械が人間に浸入しました。

9.ホエン・ユー・ウォーク・スルー・ミー
ついに透明人間になってしもたフォックスちゃん。慄然とする中、人々が通り抜けて行きます。ビートルズから一番遠いところに来たら、偶然Tomorrow Never Knowsと会ってしまいました。友達だったので仲良く歩きました。とてもよかったです。

10.ジャスト・フォー・ア・モーメント
ラストのお別れは相応しきこの曲で。予言どおりにもっと厳しくシェイプアップしてフォックスさんは復活。ウルトラヴォックス!は!が取れて熱き青春バンド、髭ウルトラに変身。人はこれを帰ってきたウルトラヴォックスと呼ぶ。音楽はウルトラボックスゼヴンのを流用多数。

何が喜ぶって、音楽は極めれば奇形になります。奇形になりますとギャグが発生してしてしまうとこ。それがおかしくっておかしくって。カッコええぞーと踊りながら笑えるしかもかっこいい。こんな体験をしたい貴兄はこちらでどうぞ。何しろフォックスさん、名前がフォックスで顔が狐顔。見事に化かしてくれます。

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2/22(水)
焚き火と歌
cover
White Light
Gene Clark

1971

シリーズ「あんふぉーげった房」

*元バーズのえーとどんなお顔だったかなと思われておるかもしれませんジーン・クラーク氏の1971年の2ndアルバム「ジーン・クラーク」です。人はいつしかこれをホワイト・ライトと称しいつのまにかそれが名称となる。私が最初に出会ったのは77年頃か。A&Mの名盤シリーズで廉価盤で出てたのを買いました。同時に出たのがあのルイス・フューレイ氏の1st。共に一生忘れられぬものになり今に至る。少年よ大志を抱けクラークさん、裏ジャケにのってるのがご本人だとすると、こんなお顔です。昔はこんな顔。なんとゆう人相の変わりようだ。バーズの同僚ロジャー・マッギン氏の弁によると、バーズ時代はオリジナルのかなりをクラーク氏が書いておったので一人印税収入がっぽがっぽ、豪華スポーツカーを乗り回し女の子と遊んじゃってようってことです。一方、クラーク氏はミスタ・タンブリングマ
ンのヒットでメイン・ヴォーカルの座をすっかりマッギン氏に持ってかれちゃって、色々不満もたまりライバル&犬猿の仲。その後仲直りしたりケンカしたり。どっかで聞いたような話じゃ。でもケンカしても仲直りして、そんな付き合いが出来るのが本当の友達だと思う。さて8マイルズ・ハイ録音中にぶっちぎれて脱退したバーズ後は、67年にコロンビアから1stを出し、68年にはまたバーズに戻り、3週間で脱退し(^0^)、68年には同郷(ミズーリ)のダグ・ディラード氏とディラード&クラークを結成し、曲を書き曲を書き、カントリー・ロック名曲名匠と呼ばれ、71年ウエストLAのヴィレッジ・レコーダーでこのアルバムを録音す。パートナー、プロデューサー、ギターはウルルの人ジェシ・エド・デイヴィス氏。
えー、どっちかってゆうとカントリー・ロックって呼ばれるジャンルは苦手です。フォークも。貴方はもうわすれたかしらー黒い手ぬぐいまふらあにして言ったのよ。とにかくビートが好きで出来れば喰ってくれればなおよしで、、うお俺にリズムをくれジャンゴー。なもんで。つんたかつったったーなカントリーはちと。しかしながらスティール・ギターとお馬ぱかぽこ西部劇調のやつは好き。勝手だ。この盤はスワンプ・ロックに片足かけたカントリー・ロック&フォークってことになるのか。しかも地味だ。とてつもなく。やばし。ラメもスパンコールもロンドンブーツも1号も2号も無し。履いてたかもしれんが。やばし。しかしながらやられる。しかも一発目の曲で。鳴ってるのはブラシのドラムとぼんぼんベース、ギター、ハモニカそして歌のみ。
「ザ・バージン」

彼女は街へ行ってしまった
求めているものを見つけに
それは自分は何者か知るため 本気で挑戦すること
自分自身をもっと探すこと
笑い続けてる夏の太陽と共に
そして冬は降り注ぐ
彼女は学び、より素敵になった
そこの生活によっても 恋によって、それはいっそう

続く

耳から離れません。メロディと引きづるような歌いっぷりが。ハモニカが、ギターが。

ホワイト・ライト

おー、村のその丘
意志のまま静かに佇んでいる
時代にさえ忘れられた何かの予言のように
門前の銃無しで
それは神秘的なところ
歴史のページに刻まれようと待ち受ける
その高みの前に怒りを隠さぬ海と共に
そしてその大きさたるやその眺めを超越し
おー鍛冶屋の打ち据えた指輪よ
そはシンフォニーを奏で
声無く、詩人のペン無く メロディも無し
連なるは電子のフォース
貧なる生の周りで鳴り響く

続く

耳から離れないではないか。離れないではないかが続く曲続く曲以下同文。
その丘のようにきっかけ無く係わり合いが無ければ一生縁が無きアルバムなれど、一回耳にいたせばとてつもなきでかい一部になります。
ゆうてみると、ニール・ヤング氏、アメリカン・スターズン・バーズのWill To Love。ずっと後ろで焚き火の、枯木の燃えるパチパチ爆ぜる音が鳴り続けてますホワイトライトで。

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2/23(木)
負け犬宣言
cover
Mellow Gold
Beck

1994/5

シリーズ「from 80's」

*親父なんだけど新しい音楽も聴いてます。今の感覚もわかるもんね。
などと言う気は毛頭無し。実際聴いて無い。ベストヒットUSAは見ているが、あれは小林克也氏を見るためであって、流れる曲流れる曲あまりにつまらなくて、それで激怒してファッキューだ。たまに出て来る70’sサウンドを踏襲した新人現る。にもむかついて、おめーよ若いんなら俺達の音楽を取るな。とまたも激怒する。よしよし昔風の音楽やってなかなか好いじゃないなんてものわかりの言い事なんて言ってやらない。巨人の星でも金田投手が、変化球を会得したいとやって来た飛雄馬に言うではないか。「どうせやるならチンケなまねせず誰もやらなかった新しいものを自分で作れ」と。そんな無茶なこと言われて真に受けて鬼道に入ってしもた星くん。一徹親父が立ち上がってよりにもよって自分の息子を打倒するなんて。ありゃ「子供を千尋の谷に突き落とす」と言ってるが、要は嫉妬だ。新しいものなど通用させてたまるものか、俺の野球が野球だってなもんで。そうゆう風に焦らせてくれ。何だこりゃ全くわからん。でもいいぞ、聴いてしまうではないか。っつうのを。70’s80’sは俺らの時代で俺らの音楽だ。懐かしい以上に当たり前のことでそれでわし等は育ったのだから。あんたらはあんたらの音楽をやれ。
大体、自分より年上の人がやってる音楽とおない歳くらい、年下の連中がやってる音楽を聞く態度は違うぞ。隔てなく聴きます。
などという気は毛頭なし。ヘボであろうがカスであろうが一度は音楽でメシを喰いたいと思った身。おない歳の連中はライバルだ。相手はそれこそこっちをハサミ虫くらいにしか思っとらんだろが。年下の連中は蹴落とす相手だ。かかか。蹴落とされてるのはこっちだけんどよ。
ベックの1994年の1stアルバム「メロウ・ゴールド」です。
ハナから負け犬宣言しとる。生年は1970年か。ちょうど10歳年下だな。お前のゆうことなどわからん。かかか。
だいたいベックで名前がむかつく。あ、本名なの。すまぬ。初めて知ったよ。それなら仕方がありません。
アメリカ人なのかー。日本盤持っておったのにライナーまるで読まず。初めて知ったよ。イギリス人だとばかり思ってました。
聞くところによるとベック君、無人島レコードがジョルジ・ベン、セルジ・ガンズブール両氏の盤だって?メロディネルソンだって?。俺と同じ趣味嗜好じゃないか。気持ち悪い。やめてくれ。
何がむかつくってデビュー・ヒット「ルーザー」。ヒップなビートにスライド・ギターかよ。同じことをやったよ。俺は70’sだからいいメロディを作りたかったよ。あんたは捨ててるな。ラップか。出なきゃ出ないでしゃべればいい。しゃべるはしゃべるでハメるにはでっかい困難あるつうの承知で書いてるのだが。メロあるのはサビだけか。
♪おー何だヘンデコー、おら猿ベイベー、殺しやがれ俺をーー
楽しやがって。ここだけでもキルなメロディ書くのが至難の技で、それが出来るか出来ないかで邸宅or長屋の別れ道であるのは百も承知で書いてるのだが。ベック君、あんたは邸宅に住んでいるのか?

我が心の師、ヴァン・ダイク・パークス師、息子に(たしか)連れられてベックのライブを観戦。あまりのハモニカの下手糞さに呆れて嘆く。

嘆いてしかるべし。この後、何でこんな曲をわざわざ録音するのか、そもそも何故作れるのかちーともわからぬ曲が続く。メロでは。今風に書けばメロ的には。しかしかっこええ。かもしれん。書きたくねえなあ。かっこいい。そうゆう場の曲をやりたかったのだな。好きじゃないぞ全然。でもCDは買ってうちにこうしてあります。

金田投手にそそのかされて鬼道に入った星くん、作る球作る球打たれてしまい、ついに禁断の魔球3号に手を出してしまう

つまるところこれだ。ロックも生誕50年(だっけ)にもなると先人の為した技数多。生み出す時は苦難の過程でも一旦世に出てしまえば形をなぞることは容易。当たり前のようにここにはそれあそこにはそれと埋め込み。手でやってるうちは己がどうしょもなく出て誤解にしろ個性になるが、機械まで出てきやがった。まんま音を持って来て無責任にも、ここはそれあそこはそれ。まるでそこが弱いんじゃないと非難されるが恐ろしいかのような音のシーツ。完璧だよ。たしかに。見かけは。でもつまらん。音楽は流行っているのか。あの時より。
打たれないのが最高そして究極と完成された3号は結局自分を破滅に導いたのは皆さんご承知の通り。破滅しなきゃ気付かないとは何と悲しい。少なくとも俺はそんなんに付き合うのは嫌だ。

負けてもいいのだ。負けても勝ちだ。くわ。

ベックの音楽は穴だらけ。隙だらけ。そもそも勝つつもりも無し。
あんたのやってることは正しい。正しいなんて言えた身分じゃねえな。おめーらのやることが頼りだがや。こちとらがんじがらめで抜け出せないかもしれぬ。平気の平座で全部ぶち壊して下さい。
それがルーザーのように殻をこじ開ければ俺は聴く。

それにしてもこれは10年前か。
音楽の星はあそこにまだ輝いているのだろうか。

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2/24(金)
ぼいーん
cover
One Size Fits All
Frank Zappa & the Mothers of Invention

1975/6/25

シリーズ「PA!」

*フランク・ザッパ大明神1975年発表の
「万物同サイズの法則」。
です。最強のバンド、通称ヘルシンキ・マザースの74年の輝かしき成果をぱんぱんに詰め込んだアルバムだ。
とにかく御大元気、嬉しそう。どんなことでも答えてくれるメンツの中で暴れて、ややこしいことから粗野なことやらギャグやら思う存分やりつくしました。そしてこの盤のテーマは「ぼいーん」。ぼいーんぼいーんって、ボイーンな音楽だぞ。
それではそうの栄光のメンバーを僭越ながらご紹介。

まずはリズム・セクションから

ドラムスのチェスター・トンプソン氏

・・・黒い弾丸。長ーい腕。4m先のタムタムでも届きそう。ずらりと並べたそれを片っ端からぶっ叩き、手首はしなやか、バットがしなって球ははるか遠くタケナカ工務店の看板直撃です。人はそれをグルーヴィと呼ぶ。

ルース・アンダーウッド嬢
・・・各種パーカッション担当。夫君のイアン氏はザッパ氏との仕事に疲れ切って脱退。その後もバンドに残って八面六臂の大活躍。実はこのマザースのバンマスはこの時彼女であった模様です。

トム・ファウラー氏
・・・これがベースだの音を出すベーシスト。これがベースだのフレーズを弾く。この2つのことをほんとに出来る人は世界にそうはおりません。バンドのノリと空気の相当な割合を占めるパートですけん、いるいないでは大違いだ。

ジョージ・デューク氏
・・・デューク・エリントン伯爵のコンサートでピアノに開眼。ジャン・リュック・ポンティ氏と演奏したくて手紙をストーカーのように出し続けの。念願かなって、そのついでに会っちゃったのがプロデューサーだったザッパ氏。フロー&エディ・マザースで加入。ジャズがやりたくて一旦脱退。入ったバンドがキャノンボール・アダレイ氏のバンド。アダレイ氏が天国にツアーに行ってしまい舞い戻って来ました。ニコニコしているザッパさん、「歌なんか歌ったらいいかもよー、いい声してるしー。それにこんなおもちゃ手に入れちゃった。」とシンセを見せびらかしたら、見事に術中にはまっちゃってもう夢中に。いつのまにか歌も歌うことになり、ハナの目玉曲1.「インカ・ローズ」で見事なる歌唱を。さすがザッパ師、才を見抜く。うまいぞーーー歌。この曲どっか、とんねるずな雰囲気あり。ぼいーん。中盤御大ギターソロから一転ライブ音源にフラッシュバック。その空気の入れ替わりで瞳孔が開く。

ナポレオン・マーフィ・ブロック氏
・・・メイン・ボーカルとサックス担当。黄金の声を持つ男。5.「フロータイン・ポーゲン」!とにかくヘルシンキ・マザースは音色が素晴らしく。たまらん。

ブラッドショット・ローリンレッド氏
・・・この名は世を欺く仮の名前で正体はキャプテン・ビーフハート氏。ザッパ師とはケンカしてもケンカしてもつるみあう永遠の悪友さん同士。7.サン・ヴァニーノでハモニカご披露。濃いー。

ジョニー・ギター・ワトソン氏
・・・己の道を突き進む伊達男ブルースマン。ちょーんちょーん空を飛ぶギターをヤニ声ヴォーカル。それどころか全ての楽器を弾きこなして手前の音楽をモノにします。たまたまこのアルバム録音時スタジオにおって、知り合いだったとゆうデューク氏の誘いで7.サンヴァディーノと8.アンディで参加。類は友を呼ぶ。ザッパ師三顧の礼で迎え、えらいこっちゃの存在感でそこだけまたまた空気が変わる。7.ではコーラスで。アンディの歌です。ラストの空一杯に花火クライマックスで一際大きな「たまやー」を。

ザッパ師のルーツ、R&Bドゥーワップ、現代音楽、ゴジラが分離せず、渾然一体となる奇跡の瞬間がここに。キッスみたいなハードロックもあるよ。人がやる音楽てのはこうゆうものです。

こんな素晴らしいヘルシンキ・マザース。永遠なれと誰もが願うも、ルースさんの脱退でちりじりばらばらに。
短かっただけに強烈なインパクト(いつもだけど)、私も一番好き。

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2/25(土)
隣のアリス
cover
Living Next Door To Alice
Smokie
1976/12

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
スモーキーのキュートな2曲。
知ってる人はとっても大好き。知らない人はまるで知らない。ってまあPOPミュージックってそんなもんですが1975年から80年にかけてイギリスで12曲ものヒットを飛ばしたバンドがスモーキーです。結成は何と1966年。実力はそりゃもう充分だったので星の数ほどシングルを出したそう。ことごとく敗退。それでもめげずにチャンスを待って頑張る。75年にミッキー・モスト氏のRAKレーベルと契約、そこで出会ったのがマイク・チャップマン&ニッキー・チンの両氏であります。ご存知の通り両氏は70’s前半のグラム・ポップ・ブームのど真ん中でスイート、スージー・クワトロ嬢、マッド等々で先頭を切ってぶっとばしてた作曲家コンビです。コンセプトは”軽薄、短小、大騒ぎ、馬鹿馬鹿しい、子供が大好き”。そう、尊敬はされないけど、つい愛してしまう曲を沢山作ってくれた。しかしまあ幸福ってのは長くは続かないものでいつしかさーっと潮が引くようにブームも終わってしまった。さあまだまだ力は残ってる。次はどうしようかと考えたのが、アメリカに旅行した際に現地で聴いたCSN&Y、そしてイーグルス。これからの時代はこれだっ。ちょっと遅いかもしれないけど(^0^)。とパーっと作ったのが

If You Think You Know How To Love Me

コンセプトは”長い題名、まわりくどい、哀愁、泣き”。あえて以前と正反対ので。それで曲が作れちゃうってのが凄い。さー、誰に歌ってもらおう。コンビで頑張って来たスイートさんもスージーさんも最近僕らを嫌ってるみたいだし、まさかマッドの連中に哀愁てのも。ちょっと落ち目になった流行作家はつらし。そこで見つけたのがスモーキーの皆さんって訳で、けっこう両者とも切羽詰って起死回生、願いが一致したのだ。その願いがかなって曲は最高位3位の大ヒットに。作ったのがチニチャプだって誰も気にしなかったかもしれない。そこが重要です。とにかく素敵な曲で。才能あるものがある音楽に惹かれて作る多くの例のように、元の音楽とはかなり違ってしもうて。西海岸??みたいな。アコースティックなとこだけは同じ。泣いてくれと望んだ二人に120%答えたのはリード・ヴォーカルのクリス・ノーマン氏。さーブレークした。どんどん行こうと頑張るチニチャプ。ところが1曲は出来るんだよな。こうゆうのは。2曲目3曲目となるとさすがの名匠でも苦戦し、いいんだけど突き抜けない曲が続く。チャート・アクションもちょいヤバ目になった5曲目、1976年の12月、パンク登場の月、ぎりぎり間に合った、その時バンド名はSMOKEYからSMOKIEに変わってた五木ひろしのよう、に出来ましたついに、最高の曲が

Living Next Door To Alice

作風は最初のまんま。極めました。こんな歌詞です。

サリーは思いついて電話をかけました
彼女は言います「あなた、何かアリスについて噂聞いたでしょ?」
僕は窓に向かって一直線、そして外を見た
そして僕は自分の目が信じられず
でっかいリムジンが近づいてくると
そこには乗っているアリスの姿が

おー、僕にはわからない、彼女が去った訳が
それにどこに彼女が行っちゃったかも
彼女には彼女なりの訳があったのだろう
でもそんなの知りたくない
だって24年間もの間
僕はアリスの隣に住んでいたんだ
24年間ひたすらチャンスを待っていた
僕の気持ちを告白する 
これでは多分今度彼女を見つけた時は
僕はもうアリスの隣に住んでいないことに慣れ始めてしまってる

僕達は共に育った
公園の二人の子供
僕達は二人のイニシャルを彫った
樹木の皮に深々と
僕とアリスの
いまや彼女は扉を開けて歩いていく
頭を高く上げたまま
ちょっと待ってくれよ、僕は彼女の目を引いた
でっかいリムジンがゆっくりと近づいてくる
アリスが乗っている

おー、僕にはわからない、彼女が去った訳が
それにどこに彼女が行っちゃったかも
彼女には彼女なりの訳があったのだろう
でもそんなの知りたくない
だって24年間もの間
僕はアリスの隣に住んでいたんだ
24年間ひたすらチャンスを待っていた
僕の気持ちを告白する 
これでは多分今度彼女を見つけた時は
僕はもうアリスの隣に住んでいないことに慣れ始めてしまってる

そしてサリーがまた電話してくれた 僕がどんな感じが聞いてくれる
彼女は言う
「私はあなたがアリスを忘れることが出来る方法を知っているわ。」
彼女は言う
「もうアリスは行ってしまったのよ、でも私はここにいる。
あなたは24年間私が待ち続けていたって知ってるでしょ・・・」
そしてでっかいリムジンは消えて行った・・・

おー、僕にはわからない、彼女が去った訳が
それにどこに彼女が行っちゃったかも
彼女には彼女なりの訳があったのだろう
でもそんなの知りたくない
だって24年間もの間
僕はアリスの隣に住んでいたんだ
24年間ひたすらチャンスを待っていた
僕の気持ちを告白する 
これでは多分今度彼女を見つけた時は
僕はもうアリスの隣に住んでいないことに慣れ始めてしまってる



いやー感動しました。訳して。映画みたいじゃないか。もしや映画あるんじゃないか、この曲を主題歌にした。
24歳ってのがまた。チニチャプ聞いて育った子供がもう24歳。ってそんなにまだ経ってないよ(^0^)。
”メリーにくびったけ”思い出します。

まだこの曲話には続きあり。この時は見事最高位5位獲得して、長く人々の記憶に残ることに。
そして時は経ち1995年。再びチャートに登場しました。ロイ”チャビー”ブラウンってコメディアンが絡んだヴァージョンで。
これがまた罰当たりにも合間合間に「Who The FucK Is Alice」って掛け声入れやがって。ただそれだけなんすが、何と最高位3位。イギリス人てやつぁ。まったくもう。

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2/26(日)
君にすべてを
cover
All Because Of You
Geordie
1973/5

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
「All Because Of You/君にすべてを」
ジョーディです。
英国チャート1973年5月にエントリー、最高位6位まで登りつめたキラー曲なのだ。もちろんアメリカではノー・リアクション。もちろんてこたあ無いけんど。ジョーディはイングランド北東部の地域の首都でありますニュー・キャッスル出身、先輩にはアニマルズがおり、さすが古戦場の土地だけあって筋肉なバンド伝統の街のよう。リーダーでギター、ほとんどの曲を書いてますのがヴィック・マルコム氏。そしてヴォーカルには現在AC/DCのブライアン・ジョンソン氏がおります。72年から73年にかけて全部で4曲のヒットを放ちまして、この曲「君にすべてを」は2曲目にして最大ヒット。ROCKSのページではデビュー曲とか書いちゃってるけどこりゃ勘違いですみませぬ。Don't Do Thatが先にありました。さて、ジョーディ、リーダーのマルコム氏が頑なにギターソロとか弾かない鬼のリフ野郎なんでバンドの花(ずいぶん汚い(^0^))はブライアンさんだ。ブライアン氏と言わば、アメリカの青春ドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」のナットさんであります。瓜が二つ並んでるかのようにくりそつ。あんなに優しい人なのにロック歌うとこんなになっちゃうのね。とにかく声がえらいこっちゃです。先祖代々炭鉱夫であったか坑道の奥で「うおーい」と叫ぶこと300年、血統に裏打ちされたシャウターだ。米食ってては無理だなこんな声出すの。マンガの肉を毎日喰らう黒ビール飲んで。
曲はいきなし歌から始まります。「あーい・キャーン・リー」と少しづつテープ速回しで。で「メンバー・ザ・デイ」とつなぐ。りめんばー・ザ・デイ。もちろん人力接続。こんなぎゃははこと冒頭にしちゃったもんでハナからお笑い色物入り決定や。時代はグラムの嵐の真っ只中、大馬鹿騒ぎする奴が絶対的正義で、追っかけるは働く労働者の味方スレイドです。そしてステータス・クオー。ブギーーー。英国流。イギリスン・ロックつうときちんとしててセンス抜群でございますのイメージありんすけど、何も黒い人が全部むっちむちで無いのと同じようにちゃーんと野蛮派もおりの。油断しまくり隙だらけ、とにかく今食べたいのは駅の立ち食いそばだ音楽だぞ。曲調は、これがずうとるびの「みかん色の恋」なのだ。きっと参考にしたに違いない。こんなこと歌ってます。


おーれーは 思い出す なーんも言うことが無かった時代を
ほれ今の俺をみてくれ 俺は叫んでる
へいへいへい
おー、とってもいい気分だぜ おー、とーってもいい気分だぜ
まったくもって疑いなし

ぜーんぶお前の為だ べいび
お前のため 、女
お前のため べいび
おまえのためー

お前はわかっちゃない お前はわかっちゃない
それがどんな風だかわかっちゃない
へいへいへい
再びハッピーになるために たーくさん友達を持って
ちょうどそれが最後になっちまったと俺が思ったとき

ぜーんぶお前の為だ べいび
お前のため 、女
お前のため べいび
おまえのためー

へいへいへい

お前は俺をゲット お前は俺をゲット お前は俺をゲット

あーーーーあーーーあーーーあーーー(←ビートルズ&レッツ・ダンス)

おーれーは 思い出す なーんも言うことが無かった時代を
ほれ今の俺をみてくれ 俺は叫んでる
へいへいへい
おー、とってもいい気分だぜ おー、とーってもいい気分だぜ
まったくもって疑いなし

ぜーんぶお前の為だ べいび
お前のため 、女
お前のため べいび
おまえのためー

俺に叫びを聴かせてくれ へいへいへい
俺はお前の叫びが聴きたい へいへいへい
かもんかもん 叫べ
俺はお前の叫びが聴きたい へいへいへい
俺はお前の叫びが聴きたい へいへいへい
かもんして 叫んでくれ へいへいへい
叫べさけべ叫べ へいへいへい
さけべ叫べさけべ へいへいへい
俺はお前の叫びが聴きたい へいへいへい


馬鹿です。しかも全部人のせいにしてるつう。しかも馬鹿仲間入りさせようとしてるし。どうしょもないっすよ。
さて問題です。曲中「へい」は何回言ってるでしょうか?知らん。
とゆうわけで
間違いなし。完璧なシングルだこれは。ジョーディ中、一番メロディアスでピカイチな曲だし。

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2/26(日)
イギリスの歌
cover
Secrets & Arms Of Mary
Sutherland Brothers And Quiver
1976/12

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
サザーランド・ブラザース&クイーバーの胸がキューンとする2曲。
アームズ・オブ・メリー

シークレッツ
です。
サザーランド・ブラザースは1970年にロンドンで結成されたバンド。イアンとゲイビンのサザーランド兄弟が中心です。だからサザーランド・ブラザース。アイランド・レコードのスティーヴィ兄、マフ・ウインウッド氏のデモテープを送って認められて72年にアルバム「ライフボート」でデビュー。73年にクイーバーとゆうバンドと合体してこの長い名前に。人は略してSBQと呼ぶ。怪しい。
何と申しましても一躍有名にしましたのが、ロッド・スチュワート氏による彼らの曲「セイリング」のメガ・カバー・ヒット。セイリング無くしても、ロッドさんはロッドさんだけんど、有ると無いとじゃ大違いの名曲でござる。どでかいヒットですけん、何かと元曲はサザさんのだサザさんのだと言われ、それが功を奏したのか76年に前述の2曲のヒット曲が。
イギリス人音楽かくあって欲しいとゆうものであります。楚々としてセンス抜群でキュートで胸キュンで美メロで。ただし超地味。そこがまたブリティッシュ。そんなバンドが数多くおるだに。ギャラガー&ライル、ニュー・ミュージック、コーギスらら。どんな人たちがやってるかわからなくても曲だけで愛されたのだ。

Arms Of Mary

光がその谷を照らし 風が路地を吹き荒れる 
おー、貴方は僕がメリーの腕枕したいと願ってるのを知っています
彼女は少年みたいなズボンを脱いで とっても素敵
おー どんなにメリーの腕枕を僕が望んでいたか
メリーは私の知る限り僕の全部をわしづかみにしてしまった女の子 
彼女は僕の最初の過ちを正してくれた 
夏はまだ過ぎ去らず その時現したすべてを僕は学んだ
彼女は少年が得たいものすべてをほんとに与えてくれた おー
光がその谷を照らし 風が路地を吹き荒れる 
おー、貴方は僕がメリーの腕枕したいと願ってるのを知っています
メリーの腕枕 メリーの腕枕 おー

いやだ。また男の子の甘えたさんだわ。スケベも入ってるし。そんなんをこんな上品な曲で歌ってたのね、幻滅。なんてー言わないでーー(^0^)。歌ですから。はい。
最高位5位です。

Secretsはやや派手目。ややアップテンポ。サビのフックがとっても聴いてるナイス曲です。こうゆうのはけっして古くならず。もうこれ以上何も触って欲しく無いほどのポップ・ソング。
その存在はややもすると誰も気付かないほどちょっぴしかもしれませぬが、いてくれてとっても嬉しいす、この世界で。
試しでも聴いてもらうしかないな。
最高位35位。

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2/27(月)
政則の香り
cover
Strangers in the Night
UFO

1979

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*UFOです。ユーフォーじゃないぞユーエフオーと読みます。70’sハードロックのライブ名盤の一つに数えられる79年の「UFOライヴ」。「ブ」じゃありません。「う」に「”」で「ヴ」です。ヘビーメタルとゆうよりハードロックか。いやこれこそヘビーメタルか。あ、聴いてるとあの人の顔がにょみーんと出て来る。日本メタル界のウナギイヌと呼ばれます伊藤政則氏。今もU局の「ロック・シティ」って番組でご尊顔拝めます。最高です政則氏。どんなに笑える展開の時でも眉間に皺を寄せて真剣に訴えられます。その気になります。メタルはその気にさせてもらうととても嬉しい。その首尾一貫ぶりや尊敬の一語。このまま90歳になろうが120歳になろうがあのままやって欲しい。政則氏倒るる時あらばこの世からメタルが消えてしまうぞえ。日本盤LPに案の定政則氏の解説が付いてます。見開き2ページに渡る大力作。最後の言葉は「期待と不安が、79年の幕開けと同時いよいよUFO待望のライブ・アルバムがリリースされる。」って聴いてないのかよ(^0^)。何をそんなに書いているのかとゆうと、UFOのそれまでの歴史を口角泡飛ばして。聴かずして書くのさぞかし無念だったでありましょう。日本盤CDではリベンジされてるのかな?
そんな泡の力作バイオを読んだからでもありますが、UFOはとても苦労の香りがするメタル・バンドです。若気の至りでマイナー・レーベルと契約して日本とドイツで人気沸騰もそれ以上のブレーク叶わず。やっとクリサリスと契約した時にはギタリストがやめて。ごり押しで前座やってくれたり縁のあったスコーピオンズのマイケル・シェンカー氏を引き抜いて。そりゃもうこの世界で4番でエース級の人ですから、ドカーンとブレーク。ところがぎっちょんちょん、英語の話せぬシェンカー氏、詰まらん落ち込むと程なく脱退してしもて、このライブが最後とな。考えてみますとハードロックが幸せな時代って短こうございました。それにあわすようなまるで。最近のライブをCSで拝見いたしたけんど、これがまた悲しみ5倍増し。しかーし、このアルバムは悲しみを背中に背負って光を湛えた太陽だ。録音はプロレスの殿堂、アメリカはシカゴ・アンフィシアター。ぎゃおと一発で目に焼きつくジャケットはヒプノシス。曲はグレーテストな世間でヒットしていないグレートな曲ばかり。ドクタードクター。これだけは全英35位だ。ヴォーカルはフィル・モグ氏。名前かわいすぎ。ぱぴぷぺぱぴっちょ・ぽぴぷぺぽモグたーーん。何がワンダホって曲が素敵なのだ。ハード・ロック的キャッチーさに溢れています。泣きもありのリフレイン一緒に歌えの。どっかで聴いたことあるじゃんと仰る無かれ。メタルはロックの歴史のモツ煮込み。美味しい汁をぎょっと集めた助け合い精神の音楽です。あの快感を楽しもう運動。この世界で一つやばいのは重厚長大にややもなるやも。延々と続くエンディングとか。物事は時が進むとエスカレートします。しかしそれが無しUFO。ちょうどええとこで切り上げてパシと決める。苦労人は空気がっ読める。そしてシェンカー氏のギタア。かっこいい。ぞーーーー。まずでかい音を出すのに巨大なエネルギーを要した、ハードロック・メタルの掛替えの無い遺産なり。ロックミロックミー。

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2/28(火)
野獣男吼える
cover
Funky Kingston
Toots & the Maytals

1973

シリーズ「れげ」

*レゲエといやあトゥーツとメイタルズでした。ボブ・マーリー氏がカリスマと呼ばれ、もちろん「LIVE!」にやられ凄ぇと感じ。ところがあまりにもレゲエと言えばマーリー氏。果ては神様と呼ばれ、神様だぞと言われると引く。音楽は自分の惚れたミュージシャンを自分で神様にするもので、神様と呼ばれるものをありがたく聴くものとはちょと違うようで。特にPOP音楽では。なんつうか貸しレコードとかで借りてきたものみたいに居心地の悪さ感じる。マーリーさんはだから後でもう一度自分のものにせねばならぬ。だからレゲエといやあメイタルズでした。後にクラッシュがプレッシャー・ドロップをカバーし、スペシャルズがモンキー・マンをやりのの、嬉しかった。あんたらもレゲエといやあメイタルズだったかー。夢中になりむさぼり聴く。対象は
「ファンキー・キングストン」
「イン・ザ・ダーク」
「モンキー・マン」
と題された3つのアルバム。
問題は米盤、英盤で曲順収録曲が違うのだ。しかもキモ曲がちらばって。それぞれ揃える。金も無いのに。それほど夢中に。
一番KOさるるは米盤の
「ファンキー・キングストン」
今まで何とか感謝したいと思うも、問題はCD入手難。中古で1万超とな。ところがこれが出てるのを発見しました。イン・ザ・ダークとの2in1で。こりゃ必殺盤だ。もし興味を持っていただき入手のあかつきには米盤LP「ファンキー〜」の曲順で聴いてみてくださいまし。効果千倍かも。
メイタルズの歴史詳細は改めて次回つうことで、リーダーでメイン・ボーカリストはトゥーツことフレデリック・ヒバート氏であります。ジャメイカでは珍しき熱唱型歌手。レゲ界のオーティス・レディングと称されておる。歌のみか作詞作曲もするつう才人だ。バック・コーラス担当はナサニール”ジェリー”ナシアス、ラレー・ゴードンのお二人。
最も輝いていた時期は70’s前半のレゲエ黎明期。先の3枚のアルバムで。この時期のレゲエはまだフォーマットがこれと固まっておらず、スライ&ロビーがスラロビになった頃はこちとら真似してやるとしてもそのストイックな定型で何とか出来るけど、この時代のは無理。体の血がレゲエとなしとしか。何かこう得体の知れないものが集まって最終的に凄いことになるつうヤバイ雰囲気濃厚です。

1. Time Tough
・・・タイム・タフとは。タフな時間。べろべろな歌と”ちゃ ちゃ ちゃ ちゃ”に乗って歌われるは

ベッドに行く
しかし眠りは来ない
夜中目覚める
何か我慢できない
朝早く
おー何とかしてくれ
奥深く自分を制するもの
俺の扉をノックする
俺の扉をノックするんだ
俺は月に400ドル支払わなければならない
でも金は見つからない
俺に 誰か 何か言ってくれ

時間が無い 時間が無い
何も目に入らない 厳しくて 厳しくて
何もかも高く 高く 上っていく 高く高く

こりゃタフ。1曲目からタフ。

2. In the Dark
・・・ジャメイカン女性シスターズがコーラスで歌う

私を蜂の巣にして 蜂の巣にして 蜂の巣にー
私がどこにいるかあんたは知らない 賭けたっていい

御大登場。べろべろになって歌う


暗闇で あんたは生活を送る
暗闇で 人を騙し 横たわる
暗闇で 大騒ぎしたがり ケンカ
暗闇で あんたは生きてはいけない

聴け、やつらが俺に愛を説く 愛こそが真実
やつらが俺に愛を説く 愛が出来ることを
それはあんたが俺の背後に廻るとき

俺は孤独だ とってもブルー
俺はお前しか愛し続けなかった
お前はいったいどこにいってしまったのか いったいどこに
いつかすぐに俺にはわかる お前が俺のハートを打ち抜きたいと思うって

愛とパンクの渾然さんいらっしゃい。

3. Funky Kingston
・・・とにかくファンキーなのだ。キングストンは。無理やりレゲエに絡ます16ビート・カッティング。ぎしぎしして合致しないのをいらいら吹き飛ばすように、噛み付いて歌う。噛み付いてホーンとジャメイカン女性シスターズが。鼻から水たらそうがヨダレ湧き出ようが最早関知せず。誰も止めるものはいません。

4. Love Is Gonna Let Me Down
・・・ソウル・バラードだ。ハチロクでゆったりと始まる。今か今かと。来たー。サビでレゲエ転換。ポリスの手口元祖だ。

俺は言いたい
恋は俺を打ちのめす

この世で最上のギターソロ決行。何が最高か聴いてくでー。
チープなのに、豪勢なストリングスがいる。

5. Louie, Louie
・・・ルイルイとはタガワヨウスケなり。ザッパ氏も愛したR&Bスタンダードがレゲに。ぐそぐそでぎっちょんぎっちょんなノリです。ヘッドバッキンでも一緒に歌うでもしてくれ。我慢は出来ん。

6. Pomps and Pride
・・・ポンプスとは「虚栄」と言う意味だそうです。「虚栄とプライド」。童謡調の曲でやたらと明るく。

全員が叫んでる 叫んでる
落ち着け 落ち着け
虚栄とプライドを持ってるかい?
それはサボテンみたいなのかい アイスランド 落ち着け
今日は 今日は 今日は ハッピーデイ
今夜は 今夜は 別な夜になるかも
ドレミファソラシドー

”ドレミファソラシドー”ってのは一体なんなのかー。思わず口に出るんだな。これが。納得。

7. Got to Be There
・・・72年、幼少期のプリテー・マイコー・ジャクソン氏のヒット曲とは同名異曲です。こちらはゴリラがリンゴを丸かじりして口から血がどばどば出てる様子を描写しているかのようなソング。

8. Country Road
・・・ご存知、ジョン・デンバー氏の大ヒット曲。恐るべきレゲエ化でござる。もちろん場所はジャメイカに。長ロングな空耳が存在してるけど、これは俺が投稿するのでしないで下さい。Tシャツ、ゲットしてえ。

9. Pressure Drop
・・・クラッシュがカバーすることになる。それは歌詞を見れば当然かと

それはお前だ
お前だ
それはお前だ
お前のことだ

何故なら圧力が降りかかる おー圧力
おーいえ 圧力がお前の頭上に落ちる
俺は言う 圧力が降りかかる おー圧力
おーいえ 圧力がお前の頭上に落ちる

俺は言う それが落ちるとき おー、お前は感じるぞ
自分が間違ったことしていたんじゃないかと

それはお前だ
お前だ
それはお前だ
お前のことだ

何故なら圧力が降りかかる おー圧力
おーいえ 圧力がお前の頭上に落ちる
俺は言う 圧力が降りかかる おー圧力
おーいえ 圧力がお前の頭上に落ちる


これを半笑いかまして食いつくように歌い。後ろからどんどん追っかけて来るレゲ・ビート。
この1曲でとどめ刺されました。

10. Sailing On
・・・唯一の非レゲエ曲。手拍子をどうぞ。

この男、暑さで脳が溶けてるかのようでありもうす。
がしかし溶けてむき出しになった脳みそは超合金、しかも落ちてくるプレッシャーでピカピカになってる。眩しく。
サクマ・プレッシャー・ドロップ。

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