2/16(日)
Strictry Commercial
/Frank Zappa
1995/8/22
シリーズ「パ」
雑葉大明神のベスト盤です。ベストと言いましてもチャートインはたしか1曲ですが。ははは。うむこれはわかりやすんではないかとゆう19曲。わかりやすいと言ってもそれはあのお方の音楽。とんかつソース。たまり醤油。吟醸。濃厚です。これだけ密度の濃いベストもそうあるまいとゆう代物。まあ、この低音ヴォイスがいささかうげぇとゆう方でもその凄さはわかっていただけるはずです。生涯を通じて流行に左右されることなく己の全てを音楽に捧げた雑葉さん、これさえもその全貌の一端にすぎませんが、気持ちよく騙されてここからエベレストに登ってみませんか。
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2/17(月)
LiveDates
/Wishbone Ash
1973/11
シリーズ「英国POP探検隊」
出だしでポリスのレコードをかけてしまったかーと驚くかもしれないこのアルバム。やっぱり親族が関係してるからなーと妙なところで納得してしまうのですが、ワン&オンリーの英国の音が次々と。突然変異のごとくのこの音を発見した時点でこのバンドは意気高くやってくれればそれで良しの世界に突入しました。人にやれのんびりしてるだの一本どっこだの言われても関係無いのだ。ついでにテクニックうんぬんも関係なし。1.のように良い曲が無条件に楽しめちゃう。これだけ個性の硬いサウンドだと跡継ぎ無し、この無敵のアッシュの全盛期ライブを聴いてみておくれ。おお眼前に古城がそびえ立つ。
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2/18(火)
Tempted & Tried/
Steeleye Span
1989
シリーズ「英国のトラッド」
なんとも可愛らしいキツネちゃんジャケの英国トラッド王妃スティーライ・スパンの80’s最後の作品です。優しい暗黒だった彼らもこの頃になりますと深い森からすっかり出てお家の近くの草原で歌ってくれてるから安心[(^o^)]。さながらフリートウッド・マック・ミーツ・XTCであります。1曲目からキャッチーな曲でつかみはOK。4つ踏みのバスドラでお、デスコーかと思いきやいつものトラッド登場のデスコ・トラッドなど痛快な曲のありの、静かにぐおーんと胸に染みる曲有りのでとにかく作りが美味い。80'sになると音の良さに負けてしまうやつらが多い中、これはそれを生かした透明感が一杯なのだ。トラッド最初の一枚に最適なブツです。うーん最高。
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2/19(水)
Budapest Live/
Manfred Mann's Earth Band
1984
シリーズ「英国POP探検隊」
「光に目もくらみ」でブレークした彼らにとって時代が下り坂になってしまった84年のライブです。おブタペスト、おドサ廻り「ぢょーっ」と思ったあなたそれは大きな間違いです。中身はもう絶好調、生き生きとした姿で数々のヒット曲&名曲オンパレードデラックススーパー。このバンドの偉いとこは時代を経るごとに音が整理され研ぎ澄まされタイトになっていくとこだな。カバーに冴えを見せる現代のスリードッグナイトな訳ですが、原曲の姿を今回も一瞬忘れさせてくれるのはいつものとおり。ボブ・マーリーの「Redemption
Song」なんて逆非レゲエ化だもんな。ポリスちゅうよりグレース・ジョーンズでおなじみのデモリッションマン(俺だけ?)最高です。
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2/20(木)
The Car Over the Lake Album/
Ozark Mountain Daredevils
1975
シリーズ「うえす塔こうす塔」
中南部のイーグルスこと小沢君の3枚目です。よくわからないジャケとタイトルが素敵ですが中身も引き続き絶好調。少しくらいの全米ヒットなど何ら影響はありません。その「ジャッキー・ブルー」の2番せんじは皆無。マイ・ペースでロッキン・サウンドとアメリカ・ビーチボーイズ・ライクの2本立てで楽しませてくれます。そのメロウ・サイド、ドラムのラリー・リーさんが中心にやってくれてると思うのですがやっぱり最高、ドラムの人がメロウ担当ちゅうのも[(^o^)]。今回はハーモニカの活躍はほとんどなし。その分泥臭さが取れてこれはこれですっきりして吉です。間違ってTVドラマ挿入歌になる日も近いか。
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2/21(金)
Hirth From Earth
/Hirth Martinez
1975
シリーズ「あんふぉげった房」
不遇時代に事故で足を無くしそれでも歌を止められなかった男がザ・バンドのロビー・ロバートソンに認められてバックアップの元、デビュー、それがこのアルバムです。声はドクター・ジョンのようなダミ声ながら音楽は実にロマンチック。けっしてゴリ押ししてこなくてそっとそばにいてくれる感じなのです。バックのロビー、ガース・ハドソン、チャック・レイニー、ラス・カンケルも実に控えめながら的確に彼をサポート。まさにこの時代だからこそ出来た奇跡。優しさのかたまりのようなこの音楽は最近日本のTVドラマで使われて少しだけブレークしたようです。なので日本盤のみが現在入手可能。日本人で良かったなぁ。 |
2/22(土)
The Best of
KC & the Sunshine Band
1990
シリーズ「FUNX」
70’sを代表するバンドの一つでありますお日様楽団。本格的ソウル・ファンからは黙殺も別の意味で大喜びさせるであろうナイスな連中だ。なんつってもボーカルがそれまでのファンクの常識を破ったなよなよ坊ちゃんホワイティだもんな。おかげで人種の壁を破ったパーティ・バンドでブレークしました。サウンドはおなじみ、後のシックの元ネタであるオルタネート・ビート。こうやって続けて聴くと今も新鮮なアイデア満載です。マイアミ・シーンとゆう流れを作ったKCちゃんの才人ぶりになーんも考えないでひたすら楽しむのが吉。どういった出会いがあってこの音が作られたか非常に興味があります。
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2/23(日)
The Best of
Wet Willie
1994
シリーズ「南部鉄道」
シリーズ「一発屋は本当に一発屋さんか」[(^o^)]です。ウィリーさんは8.が74年に10位まで上がった南部アラバマ野郎ども。それは妙に演歌を感じさせるお座敷ソング風のナイスな曲でした。それを聴いて妙に気になっておりましたが目出度くベストを入手。いやー聴いてみんとわからんものです。これがナーイス。サザンロックの中でも珍しくソウル、ファンキー度高しの音、演奏もえらくうまい。かねがねなぜサザンロックはニューオリンズ・ファンク臭が少ないのかなと思っておりましtがこのバンドにはプンプンします。ウキウキしちゃうビートで暖かくなること間違い無しであります。おばか女性コーラスも有るし。なぜ売れんかったかね。濡れウイリーちゅうバンド名かな。
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2/24(月)
Return of the Super Ape/
Lee Perry & the Upsetters1980
シリーズ
「あすこらびすたべいべー」
ボブ・マーリーのジャマイカ時代のプロデューサーとして有名なリー・ペリーさん。ダブ名人としてレゲエ界に君臨しております。ダブなんですが一般的な音作りとはちと違う。エコーリピートが控えめで音の質感、出し入れで異世界を構築するとゆう。ですから聴くと明らかに大脳の奥深くをチクチクと刺激されて動揺は隠せません。私にとってこの盤はかなりショッキングなもので後をひきましたねー。同様に英国パンカーもやられたようでクラッシュがペリーさんのカバーをやってるのも頷けるアナーキーさです。猿の惑星のしゃべる人形のような表題曲、ルーファスのぶっとびカバー、歌ってるのに聴こえない4.に注目。サンラ、ジョージ・クリントンと並ぶ世界3大あすこらブラック。見てはいけないものを見てしまったような気分になるので服用に注意。
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2/25(火)
Concert in Central Park
Simon and Garfunkel
1982/2
シリーズ「ヒット王」
82年2月にNYで行われた再結成ライブです。S&Gの代表曲+ポール・サイモンのソロ作からの曲中心で。何と言っても2人の歌が素晴らしい。そして曲のなんともはや素敵なことよ。駄曲がまったくありません。二人の息もバッチリであります。さらにバックの面々。スタッフのスティーブ・ガッド、リチャード・ティーさんを中心にがっちりサポート。特にリチャードさんのエレピ。これが効いてます。ジャズのコードを織り交ぜた適度なテンションが、うーんまさにNYの香り。行ったこと無いけどー。空気まで運んで来てくれそうじゃ。サイモンさんのソロ作からの曲は「スティル・クレージー〜」からがほとんどでこれはやはり一番NYだからだなあ。これがまた良くて。自分でも最高作と思ってるんだろな。 |
2/26(水)
Stick to Me/
GRAHAM PARKER AND THE RUMOUR
1977/10
シリーズ「あんふぉげった房」
つっかかるピーター・ガブリエルこと[(^o^)]、グラハムさんの3作目、何一つ勢いの無いものは無いとゆう必殺キラー盤です。パンクのちょいと前むしろブルース・スプリングスティーンのライバルとゆうべき存在だったんですが、この作品でプロデュースにニック・ロウを迎え全てのツボにピタリとはまってしまいました。バックのルーモアはパブ・ロックのベテランと言ってもいい連中なんですがそんな空気に煽られての演奏は正に鬼気迫るもの。実力を持ってる連中がパンクの空気を吸っての台風音楽に勝るもの無し。私にとって「明日無き暴走」に匹敵する盤なのです。ブルースさんもこれ聴いて煽られたとみた。売れなかったのは石立鉄夫ヘアのせいかなー。
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2/27(木)
Mott The Hoople
/The Hoople
1974
シリーズ「英国POP探検隊」
デビッド・ボウイによって再生、見事道に乗ったモットの黄金三部作のラストを飾るキラー盤です。バンドもイアン・ハンターももう絶好調、アルバム作りと己の音楽をばっちり物にして最高のロッキー・ホラー・ポップが全編に。ロックの栄光も希望も退廃も悲しみも全て内包してひたすら走り続けるのだぁ。このまま行ってくれたら嬉しかったのだけど世の中はうまくいかんもの。あまりのハンター氏の絶好調ぶりにバンドバランスが崩れて崩壊の道をたどることになります。ハンター氏のソロもかっこいいけどやっぱこのリズムセクションに、オルガン。メンバーの顔が見えてくる個性が変えがたい輝きを放っております。乾杯。
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2/28(木)
Popular Favorites 1984-1992: Sand in the Vaseline/
Talking Heads
1992
シリーズ
「あすこらびすたべいびー」 70年代後半NYパンク・シーンから颯爽と登場したトーキング・ヘッズのベスト盤です。なにしろ駄作駄曲が無い稀有な人たちですからこのベストのテンションはそりゃもう針振り切れておりますだ。NYから出発、街の風景を見てさらにアメリカを見てそして大陸を見てのロードムービーを見てるかのように様々な場面が。手法もテクニックもまったく違いますがザ・バンドの後を継いでアメリカを見てたのはこの人達ではないかとゆう気がしてきます。80年の「リメイン・イン・ライト」で皆を
アッと言わせた彼らですが、実はその後の充実振りが凄い。NWや新しいことへの挑戦の呪縛から離れた歌の数々ご堪能ください。これ買ったら絶対全部揃えたくなるな、きっと。試聴はここで。
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