1/16(金)
New Boots & Panties!!
Ian Dury
1977
シリーズ「新波倶楽部」
好き過ぎて手も足も出ないシリーズ[(^o^)]。英国はイアン・デューリーおじさんのブロックヘッズを率いての1stアルバムです。パンク華やかなりし77年にインディーズの走りスティッフ・レーベルの4枚目として登場、パブ・サーキットでその前より活躍してた人ですが何とパブロックの連中がこの人嫌い(^0^)、同じことして客を飽きさせることはしないぞちゅう信条の人なのでニューウエイブ以前に人間ニューウエイブです。私はスティッフのライブツアーを記録した”ライブ・スティッフ”での物凄い演奏にやられちゃってこの1st、もうドキドキワクワクで入手したのだ。聴いて見るとあらまあけっこう地味。凄いなまり。わしでもわかるほどのロンドンなまりです。1曲目からして”ウエイク・アップ、マイク・ラブ”だからもう。最初にところどころわかる歌詞と歌の内容にKOされました。輸入盤買っちゃったんです。当時ミュージックマガジン誌で特集があって内容が詳しくわかってからさらにぞっこんになっちゃって。どっちかって言うと歌詞なんて二の次の人なんでこんなことはランディ・ニューマン以来でした。歌詞がわかって来る頃には引き締まった腰ファンクのサウンドにもすっかりメロメロになっちゃって現在に至るまで聴くたびに染み渡る愛聴盤となっております。イアンさん、この1st発表時点で既に35歳。42年生まれで7歳の時に小児マヒにかかった後遺症で体に障害が残り子供のころは特殊学校に通っていたそう。少年時代はロックンロールが大好き、特に同じように足が不自由だったジーン・ビンセントが彼のアイドル、青年期に差し掛かる頃にはジャズにも夢中になりさらにソウルにも。最初の本格バンドは70年結成のキルバーン&ハイローズ。ライブでは凄い演奏をしてたらしいのですが出したレコード”ワッタバンチ”は勝手にレコード会社にいぢられて変なリミックスさせられたあげくに放り出されるは次にそれを再録して”ハンサム”ちゅうタイトルで出したドーンレーベルは潰れるはとことんついてない。で解散。しっかしんなことでめげないイアンさん、ビザンチウムとゆうバンドにいたチャズ・愛のコリーダ・ジャンケルとゆう朋友に出会って新バンドを画策、目指すはAWB。あれほどアメリカンにはせず英国魂炸裂ファンクバンドにしようと日々研鑽をしてたところに旧知のデイブ・ロビンソンがジェイク・リビエラとスティッフを立ち上げさあ、思い切り活躍の場が出来た。一挙にブレークしてこのアルバムもベストセラーになった次第。な訳でとことん英国してるこの盤、多分彼の地の人々ならわしらの3倍は面白いだろうけど一生かかって聴いてやるけんね。そしたら面白がり度でやつらを抜いてやってがははと笑ってやろうぞ。がはは。現在なら日本盤が出ております。多分対訳が付いてると思うので(付いてるよなあ)、これからの方にはちとお高いけどそちらをお勧め。クレバー・トレヴァー。歌詞の内容と最後に向かっての歌い方の変化を楽しんでみてください。
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日本盤
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1/17(土)
Sometime in New York City/Live Jam
John Lennon
1972/1/12
シリーズ「トルズを聴こう」
ジョンたまで思いの丈を吐き出してイマジンで穏やかに自分のやりたいことをやったレノンさん、今回は外を見る余裕も出来たし、母ちゃんもそろそろ頼むわよあんたって言ってるし、NYに移住したのに永住許可はくれないしで一発かましアルバムを作ってしまいましただ。名義は現在ジョンさんですが実際はジョン&ヨーコ、いやヨーコ&ジョン、完全に母ちゃん主導です。ヨーコさんこの頃、音楽的にも気合も絶好調であります。音楽の才能は?かもしれんが度胸だけは世界ナンバー1だなあこの人。カンドリ忍より女子プロレス最強の男子レスラーかも。体力凄いし。えー、ジョンさんのアルバムの中で最もとっつきにくい印象があるアルバムかもしれませんがけっこう全編ばかロックです。楽しめちゃいます。酷評数多いのはひどすぎるな。1枚目スタジオ録音ではヨーコさん主導の元、そりゃアジテーションばりばりだけど聴いてる分にはけっこうルーズでうちの母ちゃん頼もしいなあってにやにやしてるレノン父ちゃんの顔が見えるようでおかしくて。歌詞もうろおぼえのやつなんか有っったりして(^0^)。ヨーコさん単独のやつはもう堂々たるもの。曲だってけっこうユーモラスでいけちゃうよ。さて問題は2枚目です。最初の2つは1969年12月15日にロンドンで行われたユニセフのチャリティ・コンサートの模様から。キース・ムーン、エリック・クラプトン、ニッキー・ホプキンス、ジョージ・ハリソンさんら超豪華メンツだ。コールド・ターキーは随分荒れてるけどこれは荒れてるのが良い曲だからもうOK。ドンウォリキョーコは...すげえなあ。トロントに引き続きキョーコさんが私をダシにそんなことするのやめてーってきっと言ってるぞ。全員がイタコヨーコさんに憑依されてとんでもな演奏じゃわかれー。3曲目から登場は第2期物語語りマザースだ。ザッパ・ファン歓喜の瞬間。1971年6月6日フィルモアイーストでの出来事でございます。まずウェル。昔からジョンちゃんが好きだったとゆうこのブルース、妙なとこでフェイドアウトしますが、完全版はザッパさんのプレイグラウンド・サイコティクスに入ってる。そっちのミックスの方がジョンのリズムギターの切れとかスピード感とか、とにかくすっきりくっきりしてて好き。ザッパさんもこのミックスんはかなり怒ってたみたいで、それで自分のアルバムで落とし前を付けたとゆう次第であります。続くジャムな展開ではザッパのキングコング登場、俺が住んでた小さな家登場でわたしゃ盛り上がること盛り上がること。ヨーッコさんと対決するにはやっぱザッパさん級でなければいかんのう。なわけでかなり相容れないであろうジョン・レノン・ファンをザッパ・ファンに引きづりこむ可能性24%のこのアルバム、ですからザッパも聴いてみてください。ジョンさんが尊敬を持って共演した人ですぞ。はい。味方です。
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日本盤
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プレイグラウンド・サイコティクス
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1/18(日)
Get Yer Ya-Ya's Out
The Rolling Stones
1970/9/4
シリーズ「石」
産めよ育てよアルバムでの壮大なる予告編の後、果たして新ストーンズのど真ん中は何か、新加入の元ブルースブレーカーズの名手、ミック・貴族・テイラー氏の本格加入でのお披露目ライブ盤の登場だ。69年11月27日28日のマジソン・スクエア・ガーデンの実況でございます。ラブ・イン・ベインだけ26日のボルティモアだけど。9日のライブのブートが出ちゃってそれの出来の良さにびつくりのデッカが急遽リリースとゆう次第。結果的にこれがデッカ/ロンドンでの最後の盤となったのね。さて新生ストーンズ。言い切ってしまおう。テイラーズ・ストーンズは最強ブギ・ブラザースなのだ。華麗かつ流麗な左チャンネルのテイラーさんとたどたどかつ粗野のキースさんの両ギターが同時にがっがっっとリフをシンクロさせる時の気持ち良さよ、ああ。二人ともギブソンだから重いし太いし。突進力ボブ・サップの背中に曙が乗ってるかのごとしであります。なぜテイラーさんに白羽の矢が立ったか。もちろん実力抜群にして素敵なお姿ちゅうのもあったと思いますが、やっぱキースさんが安心してリズム&リフを刻んで曲の中心にどっかと座りたいぞってのがあったのでは無いかと。結果芯がぶっといチームワーク結束抜群のこのサウンドとなりました。せっかく覚えたスライドはもっとうまい人入っちゃったけど(^0^)。さあ、これででっかい基礎が固まった70’sストーンズ、まだまだ引き出したくさん、希望と期待がテンコ盛りのライブ盤、30年の時を超えてもピッカピカでございます。
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日本盤
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1/19(月)
Stone Blue
Foghat
1978
シリーズ「ブギー兄弟」
裏ジャケにお言葉が載っております。
「落ち込んだときー。落ち込んだときー。
ロックンロールは確かにそれを吹き飛ばしてくれる。
くれるー。」
はい、石の様なブルーぶっとばしてくれました。
大ブレーク・アルバム「ライブ」を挟んで前作より1年半振りのスタジオ盤であります。シングル・ヒットは表題曲のストーンブルー、最高位36位ちゅう素敵な順位(^0^)。音楽の最大の効能、浮世を忘れるつかの間の楽しさ、これに正にうってつけの歌詞とノリなのだ。今回のプロデューサーはエディ・クレーマー氏。古くはジミ・ヘンドリクスのエンジニアとして、この頃はキッスのプロデュースで冴えに冴えてた頃、フォガットと相性抜群です。前作ライブの勢いそのままにライブな音、どこかカンに触るギターの音が実に刺激的でピシっと締まったサウンド、とかく大味になりがちなフォガットさん、あろうことか、ははは、マジでかっこいい。元々正体不明のでっかさスケールのでかさは持ってますのでこれにカツを入れるプロデュースが加わればもう無敵です。きゅわいーーーんとスライドはテッペンまで鳴り響いておりますし、思わず笑ってしまうバカ曲もB面にはちゃんとあり、超有名曲スイートホームシカゴも何のてらいもなく巨大ブギーでかましの、気が付きゃちゃんとエルモア・ジェイムスの曲も入りの、最後には泣かせるバラードも入りので、録音環境も含めてあらゆる状況が名ロックアルバムを作る条件にあった70年代後半にフォガットもちゃんとこの盤を作ってくれてました。フォガットを最初に買うならライブですけどその次にいただくなら充分OKな最も今に通じるこれぞロックアルバム、時間を超えてます。
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公式サイト(映像見れる)
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1/20(火)
Heart of the Congos
the Congos
1977
シリーズ「れげ」
こんごす。誰なんだー[(^o^)]。レゲエであります。ルーツ・レゲエと呼ばれるかなり奥地の泥臭いやつ。このアルバム、ジャメイカのトッド・ラングレンとザッパさんとロイ・ウッドとマジカル・パワーマコを足して5で割って95をかけたような才人リー・ペリーさんのプロデュース。かねてよりド名盤との噂を聞き及んでたのですがちょろりと昔聴いて以来まさかCD化されてるとは思いもよらずこの度偶然見つけて飛びついただよ。時期的にはペリーさんが自分の根城スタジオ、ブラックアークを建立して意気揚々ノリにノッテた時、CD到着以来もう狂ったように聴き狂ってます。ルーツ+ペリーさんちゅうことで暗黒二乗、どーんと落ち込むこと必死の覚悟で臨むもあらびっくり、明るいとは言いませんがこれがエネルギー満載で聴けば聴くほど不思議と元気が出て来る。うわこれは奇跡だ。多分やってる人達の気合とクオリティのトンでもない高さからだと思う。でコンゴス。何者なんだ。わからん(^0^)。資料によるとセドリック・マイトンとロイデル・”アシャンティ”・ジョンソンとゆう二人のヴォーカル・デュオ。どっちかが裏声でどっちかが低音。となるとジェメイカのホール&オーツだわな。コンゴスとゆうバンド名はアフリカの国の名前とゆうよりジャケを見ると楽器のコンガから取ったようです。どこがそんなに良かったのか。まずご贔屓ペリーさんのバックトラック。さすがかの国でアントニオ猪木と呼ばれてる?お方。狂気満載の必殺技を次々と惜しげもなく繰り出してくれてます。ピッチを落としたシンバル、どわしゃーんやらドカンどかーん爆発のドラム・フィルイン、万華鏡のようにキラキラしてる正体不明の鳴り物、謎のうめき声、そして極め付け、ラストの曲ではヴォーカルのヴォルームを極限まで絞りうっすらと聴こえさす荒技。遠くで聴こえる哀愁のメロディに完全KOです。そしてもちろんこのお二人のヴォーカルがまた良い。力まったく入ってません。たゆたうようにサウンドの中でをどるをどる。メロディはどっかわらべ歌を想いおこすとっても親しみやすいもの。甘さとワサビが絶妙で食っても食ってもまだ足らないよ。もち人生盤の仲間入り、しかもかなり上位。この歳になってこんなのに出会って俺は幸せじゃ。このCD、2枚組みでして2枚目には完全ダブ・ヴァージョン、シングル・リミックスのやつが入ってます。多分こっちはペリーさんのミックスじゃないな。それがまたこっちの方がある意味大人しく聴こえちゃうとゆう。本ちゃんの方が過激です。ダブより過激な歌もの。まったく恐ろしい御仁だわ。言ってみればビージーズがPILをバックにデニス・ボーベル製作でやってるようなアルバムです。完全お勧め。入手何とか可能なうちにいかがでしょうか。
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1/21(水)
Reggae Greats
Lee "Scratch" Perry
1984
シリーズ「れげ」
ジャメイカのぶっ飛びプロデューサー、リー・ペリー伯の76年から77年にかけてのお仕事をピックアップしたコンピです。この時期は正に油が乗り切ってる時でありまして得意技を次から次へと開発、自分自身の作品も他者へのプロデュースも快作揃い、この盤はお値段もお手頃、代表作も網羅とゆう非常に美味しい一品となっております。まず1曲目はヘプトーンズ。ベテランさん。最初期から活躍のの歌謡レゲエ王者コーラス・グループ。評判とは違って明るい曲で拍子抜けいたすかも。いややっぱ暗いかな。明るくて暗いちゅう訳のわからん状態になってしまうのがペリーさんの特徴なんです。次は「ポリスとこそ泥」、クラッシュのカバーでお馴染みの曲。これがオリジナルなのだ。クラッシュの直球青春ヴァージョンに比べてこちらは当然だけど剛球レゲです。低重心アイアンだ。これをそのまままねしてもあい無くあのアレンジにしたクラッシュの判断は実に正しいぞ。権力とそれに逆らうものの戦いは大昔から未来まで永劫に続くちゅう歌。歌詞にも惹かれたのだと思う。パンクとレゲは基本思想が一致してこの頃常にシンクロ、共闘及びライバルとして刺激しあってたのだ。4曲目になりペリーさん本人が登場。最高傑作の一つロースト・フィッシュ&コーンブレッドの冒頭の曲を。ぶっ飛びファンクレゲ。常人を超えたこうゆう感じがたまらんで私はペリーさんにはまった。5曲目はプロデュース作として最高じゃないかと思っておりますマックス・ロミオのウォー・イン・ア・バビロン。タイトルと裏腹にまあ何とほけほけした感じで(^0^)。その裏で空間を捻じ曲げてるのがペリーさん。6曲目はジャー・ライオンとゆうこれはDJさん。これはかなり怖いっす。いきなりうおーとか叫ぶし。初めてペリー伯のスーパーエイプLPが日本で発売された時、プレスミスでB面が全部この人の作品になっていた思い出あり。何じゃこりゃ怖いようって売っちゃったんですけど今考えると惜しいことしたな。イントロのピアニカのフレーズ、わし、自分の曲でパクっちまいました。などなどベストと言いましてもそれぞれ単独で買うには大変な曲もありで話は聞いてても知らない人のもありでかなり重宝しちゃってます。それにしてもペリーさん、知らない間に随分人気者。CDが英米とも沢山出てる。ジェメイカのアントニオ猪木だもんなあ。時代は狂気をバカを求めてるのか。その中から最初に買うとするとリターン・オブ・スーパー・エイプ、ロースト・フィッシュ&コーンブレッド、コンゴスのハート・オブ・ザ・コンゴス、そして暗いだけじゃないよのこの盤が良いんではないかと思う次第であります。
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1/22(木)
Goodbye Yellow Brick Road
Elton John
1973/10
シリーズ「きんどうさん」
私が最初に買った洋楽のLP、13才の時でした。表題曲にめろめろだったのもあるけど、2枚組で3300円だったもので2枚買うより安上がりかなと(^0^)。幸運なことにそれがこれで、内容がこれだから以来30年、聴き続けてしかも飽きるどころかいまだに聴くたびにウキウキしてるちゅうありさまです。このアルバムに参加してる誰もが言ってるように魔法がかかっちゃって音楽の神様が降りてきてるやつだからそれも当たり前だあな。二度とこんな風には作れないそうです。ホンキー・シャトウ、ピアニストを撃つなとホップ・ステップしてきた第2期エルトン・ジョン、アメリカでの成功で作曲家志望の気の弱い青年がやっと歌手としてやって行こうと決心した決意ほとばしるアルバム、自分で自分のことをどう見てもロックスターじゃないのうとコンプレックス丸出しでおどおどしてるからあのド派手衣装、歌手として自信が無いからこそのこのカツゼツの良い歌い方であります。ピアニスト〜発表後なんかうまく行ってるみたいだぞと成功の実感は無いものの盛り上がった雰囲気のエルトン・バンドの面々、新作の録音場所にまず当時エルトン憧れのストーンズの使用したジャメイカのダイナミックスタジオを使おうと一路南の島へ。ところがどっこいコーディネートが滅茶苦茶で到着したものの録音機材は揃ってないわピアノの音に納得出来ないわの体たらく、駄目だこりゃと帰ろうにもトラブル続出で帰るに帰れないとゆう始末でほうほうのていですごすご引き返した失敗です。んならとホンキー〜以来愛用旧知のフランスの古いお城にあるストロベリースタジオにて録音開始、ひどい目に有った事でさらに結束したバンドで、たまりにたまったうっぷんを吐き出すかのごとくレコーディングを開始いたしました。こーでぃねえといかん。それがまた凄かったらしく出来るわ出来るわ打ち合わせもろくにしないのに1日4曲くらい出来ちゃってその場でバーニーが歌詞を書いてその場で曲をすぐ付けてすぐ録音してと完全に全員神がかり状態。取り仕切るのがご存知エルトンには切っても切り離せない名プロデューサー、ガス・ダッジョン氏、エンジニア・シンセにジェネシスでお馴染みデビッド・ヘンチェル氏、エルトン作品の肝ストリングス担当は今回はブラックさんのデル・ニューマン氏。誰とも言わずに失われた少年時代への憧憬をテ−マにしたこのオズの魔法使い、エメラルド・シティへつながるレンガ路がタイトルのアルバムが創られて行ったのであります。続く。
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日本盤
クラシックアルバム(DVD)
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1/23(金)
Back in the High Life
Steve Winwood
1986/1
シリーズ「英国POP探検隊」
プロデュースをがっちりやったらものすごーくうまくはまっちゃってなんちゅうか本人の世界を通り越してビッグなアルバムになってしまったってのが稀にあったりしてこれはそんなアルバムです。ソロとして出発してそれまでの3作は己製作、バックも己演奏中心でやって来たスティーブさん機が熟したとみたかケンタッキーが食べたくなったかアメリカへ一っ飛びラス・タイトルマンを共同プロデューサーに迎えてミュージシャンもNYの精鋭を集め、ゲストも沢山呼んでとおいおい人柄が変わってしまったのの4作目。ばっちり成功ハイアー・ラブが大ヒット、MTVでも大変身のクリップだわ。70年後半に行くとこまで行って完成したロック。パンクの登場、デジタル化の波と嵐の中で一休止したかに見えましたが新機材の取り扱いを現場が完全吸収しちまったらこっちのもの、そのノウハウを生かしてさらに物凄いものを作れるのだなあと聴いてるこっちもびっくり。びっくりと言えばラスさんと言えばワーナーブラザースリプリーズ、バーバンクサウンドの中心さんでいつのまにこんな時代ピッタシハイソな音像を作れるようになったのだ。まったくもって曲も極上、演奏も極上、ゲストだってチャカカーンさんのいかにもチャカってるコーラス、JTさんのいかにもJTさんのコーラス等これまた極上、スティーブさん必殺のピヨーちゅうシンセもちゃんとある、どっか最後詰めの甘い良さもちゃんとちゃんとでまったく文句付ける余地の無い最高アルバムなのです。文句があるとすれば文句付ける余地が無いほど立派に作れちゃったことで、これじゃ何かスティーブさんぽく無いぞとゆう漠然とした不満が出たりするファン心理。売れたのは嬉しいけど売れるなよなあみたいな[(^o^)]。スティーブ・フェローンのドラムがいかにもでナウな響きなのもムカついたりして。かっこいいけど。悔しいことに。ははは。本人さんも何か居心地の悪さ感じたみたいで次作ではまたまたパーソナルな響きのものに帰ったりして。それも含めてキャリアの中でこれくらい炸裂スパーキンしてるのがあってもいいかな。あると無いとじゃ大違いだし。
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日本盤
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1/24(土)
Ringo
Ringo Starr
1973/11/2
シリーズ「トルズを聴こう」
ソロになってスタンダードも歌ったし大好きカントリーやるためにナッシュビルにも行ったし、好きなことやってさあそろそろやっちゃるべなと敏腕プロデューサー、リチャード・ペリーを得て大量予算獲得、超豪華絢爛ゲスト陣を得てゲスト負けしないとんでもない名作を作ってしまっただリンゴさん。やるときゃあやるぞ。何しろビートルズ、ストーンズ、ザ・バンドと集めちゃったのだから口アングリ。人の曲をその人の持ち味を生かしてしかもしっかりリンゴさんとゆう最大の特技+不滅の人柄があってこその所業です。わたしゃとにかくこの盤、大好き。ビートルズのソロ・アルバムの中でも一番好き。まず並み居る名曲で楽しんで次にゲストたちの華麗なラブリイな演奏で楽しんでといつまでも尽きること無いす。1曲目は”わたしゃ偉い人”。うーんジョンさんらしー。しかもリンゴにぴったり。しかもジョン、ジョージ、リンゴ。サージェントのビリー・シアーズも登場でとぼけてるし思わずワクワクの導入部だ。2曲目は何と意表を突くランディ・ニューマンさんの曲。よくぞこの曲を。バックで鳴ってるこの特徴のあるギターは、マーク・ボランだ。ボランさんとニュウマンさんの取り合わせ!。3.は想い出のフォトグラフ。まさに想い出になってます、私の心に。73年のグッバイ・イエロー・ブリックロード、アンジー、マインド・ゲームス、ミッシェル・ポルナレフと並んでどっかヨーロッパな雰囲気のジョージさんの曲。もう言い切れないほど素敵す。洋楽最初に聴いたころのだからかけがいの無い宝だなあ。4.はオリジナルには入ってないシングル曲ですが、なぜここに入れたのかなあ。やっぱ最後にして欲しかったよボートラは。5.はカントリー風味。今度はナッシュビルじゃなくてこのケイジャン風味はそう、ザ・バンドの連中です。マニュエルさんいないけどリボンさんマンドリン、ダンコさんフィドル、ガースさんアコちゅう必殺特別編成。かーまいった。美味。6・ユア・シックスティーン。リンゴさん最大のヒットナンバー。ピアノはニッキーさんかな。エレガントー。ニルソンさんバックでポールちゃんカズー・ソロ。好感キャラにぴったり。だからこれぞリンゴだってば(^0^)。選曲したのは誰だ。ペリーさんマジックかな。表彰状です。7.オー・マイ・マイもシングル曲。十八番のゲットバック・ドラムビート。これ難しいんだよな。軽々です。8.ではタップまで披露。9.のシックス・オクロック。ポールさんともなんだかんだ言ってしっかりお友達関係を保ってるリンゴたん、絶好調ウイングスサウンドで歌う歌う。初めて聴いたってサビを思わず歌っちゃうポール・マジック、さすがです。(T_T) 泣き。ほにょほにょシンセも。10のピアノはエルトン節なんだけど参加してないよなあ確か。11.ユー・アンド・ミーべいぶではしっかり参加皆さんを紹介。こんなしっかりした終わり方をするアルバムが他にありまっか\(^o^)/。と思ったらCDではそれまでに出したシングルがボートラで付いてます。そりゃ嬉しいけどやっぱ11.で止めて一休みして聴きたいな。あー生きてるって悪くないなあって心底思えるアルバム。音楽聴いてて良かったよ-。
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日本盤
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1/25(日)
Sticky Fingers
The Rolling Stones
1971/4/23
シリーズ「石」
ミック”貴族”テイラー氏の加入でガッチリとした陣容になったストーンズ、たっぷりと時間をかけて自身のレーベル、ローリング・ストーンズから発表はこの素敵フィンガーズ。ジャケのアンディ・ウォーフォールおぢさんのいたずら心も嬉しくストーンズど真ん中のアルバムとなりました。新陣容は世界最大のブギバンドだーと宣言する必殺キラー曲ブラウンシュガーで始まるも全体的には色んなことやってブギじゃなかったりして(^0^)。とにもかくにも何だか一回りもふた周りもでっかくなってあああのかわいい小悪魔ちゃんが魔王になったんだなあと感慨ひとしお。くー。邪魔な[(^o^)]ビートルズがいなくなってひゃひゃひゃ俺らの時代到来だかんねとニタニタしてるジャガーちゃんのお顔が見えるぞー。前作で南部スワンプ大好きだった皆さんが今回もそうなんですが印象は前作ほどには感じませぬ。冬の夜にぴったりかも。闇と氷の切れ味だ。2曲目スエイはどうしたってザ・バンド思い出しちゃうけど。このテンポでの腰の座ったかっこ良さは正にストーンズ。余人には出来ませぬ。後半のテイラーさんのギター、お見事。エルトン・ジョンから逆輸入のポール・バックマスター氏の弦とからむからむ。3のワイルドホーセズは聴いた人の85%は泣いてしまいます。朋友グラム・パーソンズの事を想えばなおのこと。マリアンヌ・フェイスフル嬢のことを歌っているのですね。キャチュヒアミノッキンはブギーなギターで始まるも実はファンク。長尺だしやばいとこで捨て曲化しちゃうかの狭間カンペイ。なこと無くて個人的にはグルーブに浸ってるだけであっとゆうまに終わっちまいます。ボビー・キースさんのサックスは色気あるよなあ。後半サンタナ化してゆく夜の繁華街彷徨ソング。夕方ムーブは思わず揉み手拍子したくなる宴会ブルース。ボニー・レイットさんのお師匠フレッド・マクダウェルさんの曲。いかがわしくて好き。ビッチ、こちらは思わずミックをどりしたくなるストーンズど真ん中曲。ブラスの下品さがたまらん嬉しさ。レコード裏返しての前の曲との流れで効果2倍す。アイガラブルース。ビッチで踊らせた後でのすかさず泣かせるとこがうまいねえ。ラッパ隊がスタックスしてるオーティス・レディングさんばんざい永遠に。シスターモフィンはレトイトブリード時に録音された曲でスライドはライ・クーダーさん。パリテキサスしてるだ。ぐっと来るなちゅうても無理です。デッド・フラワーズ。イントロでイーグルスかーと思うもすぐ悪魔の歌。はは。やめてくれよちゅうストーンズ・ファンの声が聞こえて来ますが良い曲だよ、ケンタキー・ダービー・デイだし。さてラスト。物議をかもしてやるぜって挑発してまんな。日本の事ってゆう副題が当初付いてらしくてやっぱ外人さん、中華になってしまいます。逆に言えばこの訳のわからんエスニックさは外人さんにしか出来んことなんでそこを楽しんでやる。ここでも逆輸入ポールバックマスターさん大活躍。もっとブギしてくれもっとブラウンシュガしてくれとの叫びをかわしつつもアルバム作りがうまいなあとうなってしまうやっぱストーンズど真ん中のアルバムだと思います。
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日本盤
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1/26(月)
So
Peter Gabriel
1986
シリーズ「プログレ支部」
先週ご紹介させていただいたウインウッドさんのハイヤー・ラブ・アルバムと双子アルバムとはこれのことです。同時期に出て一緒によく聴いたとゆうのもありますが製作方針とか質感に共通するものあり。共にびっくりのポップ名盤だっちゅうのも。ジェネシス脱退後プログレの枠に留まらない音楽をずーっと”ぴーたー・がぶりえる”ちゅうタイトルで出し続けてくれたガブちゃん、最初のびつくり変身盤は3rd、そしてさらにびつくり変身がライブを出した後のこのこの”SO”。そうです。初めてアルバムにタイトルが付いたぞ。お化粧無しですっきりとしたお顔だぞ、何とファンクやっちゃってるぞ、しかもそのビデオクリップがかわいいぞ、女人とデュエットしてるぞ、しかもクリップでは抱擁してくるくる廻ってるぞ、全米1位になっちゃったぞとそれまでのガブちゃんファンにはあまりの事態急展開に目がくるくる。どしたんだ。世界民族音楽祭典協会WOMADで借金作っちゃったからからかなあ。とか思い巡らしても後の祭り。アオナビ(注1)と一緒に楽しそうに踊ってます。やっぱりWOMADってゆうのが大きかったみたい。好きでたまらぬ世界の音楽を裸のままご披露してもこれがなかなか皆さん入りにくいと実感したのかと。んならわしが一肌脱いでカミングアップ、思い切りエンタメしてその中に様々織り込みましょうぞと細腕繁盛記加代かよとゲスト多数召還しての大絵巻がSOと相成ったと想像いたします。結果、大成功、ガブちゃん音楽を超えたみんなのアルバムとなりました。曲もわかりやすくかつガブちゃん世界もがっちり、サウンドの要は今までのアルバムで段々存在が大きくなっていったトニー”ぴかちゅう”レビンのベース。スレッジハンマーでのフレットレス・ベースでのチョッパーちゅう荒技がこの驚異のポップ&ガブ合体を可能にしたと言っても華厳の滝。さらにウインウッドさんの盤と同様なんですがこの時期に登場したデジタル・ミキシング・コンソールとコンピュ・ミックスってのが大きいと。従来は人間技で2本の手でミキシング盤のフェーダー(ボリュームとかイコライザーとかすね)をくりくり動かしてたのがプログラミングで自動化されてあら不思議、誰もいないのに動いてるわ、つまみやら何やらが。録音出来るトラック数も飛躍的に増えちゃってやり直しも無限に可と、でこっちが瞳孔が開いちゃうような新音世界が。何をやりたいかがしっかりとしてれば思ったとおりの音楽が制約無く作れる環境になりました。もっとも制限が無くなった分わけわかんなくなっちゃってどんづまってるのが今の音楽界の現状ですけど。とにもかくにもそれら新テクノロジーに創造意欲がばんばんかきたてられて全てが良い方向に向かったアルバム、それがそうSOです。
(注1)
アオナビとはスレッジハンマーに出て来るダンス丸鳥のことでございます。アオナビ・スレッジハマー(^0^)。
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日本盤
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1/27(火)
One Step Beyond
Madness
1979
シリーズ「新波倶楽部」
祝1st再入手可能。とゆうことでワン・ステップ・ビヨーンド!。70年代もどん尻になってパンクのすぐ後を追っかけるように登場
はスカ・リヴァイヴァル・ムーブメント。そのど真ん中2TONEレーベルからスペシャルズに続いて登場はヘヴィヘヴィモンスターサウンドのこのマッドネスだー。もうジャケのアホさぶりにピンと来て速攻入手、中身にびつくり、聴いてる最中は宇宙一好きなアルバムだーなのだよこれが。1曲目のロンドン訛り爆発のMCから始まるインストにまずぶっとび。オリジナルスカののんびりさんから一転の8ビートスカ、サックスのブロウぶりぶり、いかがわしい空気充満でございます。続くマイガール。哀愁のイントロに続くは哀愁のメロディ。ここでピアノ大活躍。バックで奏でられるアルペジオのかわゆさもまいっちまうけど間奏の寅さんフレーズがもう。いきなり団子が食いたくなる。3.カイロ行夜行船。無国籍好きにはたまらんインチキエジプトソングです。出て来たぞやぎの頭。カッー。終わりそうで終わらないラストなんざ[(^o^)]。ストリングスもからんじゃって。4.ビリーブ・ミーはまっとうなブリティッシュ・ポップ。でもインチキ50’s。ここでもピアノのフレーズが効いてるなあ。歌のメロディも愛嬌たっぷし。5.希望と栄光の地。偽軍隊M.A.S.Hもの。軍隊の訓示をおちょくってます。やってられるかてなもんだ。キーボードさん、ここではオルガンの音色で決まり。ぴゃあぴゃあ。6.プリンス。これはプリちゃんの歌ではなくてジャメイカのベテラン歌手、プリンス・バスターのことを歌っているのだね。マッドネスのアイドルさんです。ベースのフレーズはもろオリジナルスカなんすけど速度2倍増しです。7.ターザン・ナッツ。その名もターザンのきXたま(^0^)。アルバム中一番好きなインスト。バカだねえ。このピアノのメロディ!いにしえのお昼の定食屋さん舞台のコメディTV番組のテーマのようです。途中で転調するとこがまた、がはは。アホなパーカーション、そのメロディをオルガンがユニゾン。いやあもう言葉にならん嬉しさだべさ。8.夜のど真ん中で。これはあれだキンクスのスカ版かも。バックのピアノのキットカット・ロンドン・フレーズがキモです。しかし凄い訛りだ。これじゃあアメリカでは売れません。ブラボーです。9.寝床と朝食マン。これも名曲。ギターのアルペジオと歌のメロディ。ピアノの間奏の不協和音を一部噛ませるとこ。くけー。ナイス・バカ・センス。10.レザー・ブレード・アレイ。昼メロ・ソングかこれは。変態さんの。途中スパイムード満点になってジャズ化します。陰謀に巻き込まれたのだなきっと。11.白鳥の湖。PILに対抗するスカ側の返答。前の曲の妖しい終わりから引き続いて腰砕けの見事なり強引なスカ化。これを喜ばずして何がトンコツラーメンぞ。やれば馬鹿馬鹿しくて楽しいって思ってることを思い切りやってくれて嬉しいす。12.ロッキン・イン・A。アイ・ラブ・ロッケンロー・バット・アイラブ・スカ。この素敵な融合振りを聴いておくれよ。13.ママの男の子。マザコンちゃんおちょくりソングなのかなと勝手に思ってます。これもロンドンロンドン。後半に仕掛けあり。14.マッドネスのテーマ。やっぱバンドにはテーマソングがなければなあ。宝塚のようなもんです。最後情けない拍手で大笑い。そしてラスト。軍隊の走り特訓の時の掛け声でバカ突進宣言。とまあこんな訳で美味しいとこテンコ盛りのアレンジはプロデュースのクライブ・ランガーさんの手腕にもよるのだろうけどマッドネスさん、何でデビューからこんなにうまいのかねえ。驚嘆です。2ndアルバムになっちゃうとバンド・マイペース・レッツゴー・モードになっちゃうのでこの哀愁のメロディと東京下町ムードはこの1stだけ。それだけにわたしゃこれを愛しまくってます。はい稀代の名盤です。聴かずば一生の損だぜや。マッドネスはベストより先にこの1stだー。
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1/28(水)
The First of a Million Kisses
Fairground Attraction
1988/5
シリーズ「from 80's」
1988年、エスノだ、テクノだ、デジタルだーと新しいサウンドを次から次へとみんなで探しまくってそろそろしんどいなーと思い始めてた時、彗星のように英国から登場して来たこの遊園地の出し物さん。そんなみんなの瞳孔を開かすには充分なものでありました。かくゆう私もその頃はバンド活動ばりばりの時で最初はヘッズタイプのファンク、次はNWジャズ、次はヘビメタNWと若さにまかせてごりごりしっぱなし。そろそろしんどいなーとまたまたケイジャンとかルーツに興味を持って来たのもあり生タイプの編成でやり始めておったのです。正にその時に出てきやがって[(^o^)]同じことを考える人もおるもんだなあと。しかもこんなパーフェクトにやられちゃ日にゃあこちとら商売上がったりだよ。何とも達者な歌で普通これだけうまいと嫌味に聴こえちゃうだけど欲の無さがしとしとと伝わって来るので何とものびやか。なーんにも新しいことをやってないちゅうのがミソだな。新しいとこと言えばルーツ・ミュージックを引きずってないってとこかも。ライ・クーダーさんとかはがっちりルーツにはまって重かったからなあ。気軽にほんと遊園地の出し物みたいに音楽を楽しんでって。で私どもの方はこっちがやろうとしてた時にばかんとやられて駄目だーと思うどころか逆に勇気百倍になりまして(^0^)、やっと世間様とシンクロすることが出来たーと。スネア・ドラムだけをみみちんさんに叩いてもらって、アコーディオン担当を加えてベースもセミアコにして(そうこれが大きかったこの当時ベースギターにセミアコタイプが登場、ウッドベース風味の音があのばかっでかいものが無くても気軽に出せるとゆう)、小規模ライブハウスでばりばりやりまして、結果的にイカ天にまで出れたんで、フェアグランドさんありがたかー、感謝せねばなるまい。他人様とは思えん。がー、時代かなあ。本来ならずーっとこのスタイルで出来るはずの腰の座ったものだったんだけど、これまでスタイルとして大ネタで扱われちゃってあっとゆうまに風は吹き去ってしまいフェアグランドさんも解散、うちも今度は打ち込み路線になっちゃったとゆう何とも今考えると軽薄ですけどこの時はみんな本気だったのだよ。まじで。本気だから今聴いてください。流行りものではなくエバーグリーンです。きっと落ち着いて聴けるのは今なんだから。
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日本盤
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1/29(木)
Go 2
XTC
1978/10/13
シリーズ「新波倶楽部」
1stアルバムから10ヶ月、間髪入れずと言って良いかとゆうタイミングで出された2枚目、GO2。まずジャケにびつくり。ヒプノシスさんのこれ、「これはレコードカバーです。これはレコードカバーのデザインのために書かれた文章です。このデザインはレコードを売る手助けのデザインです。〜」。とまあこんなことがえんえんと書いてある(^0^)。後ろは「これはレコードカバーの裏拍子です〜」(^0^)。どうにも気になって全部読んで腰砕けた人も全世界347人ほどいたと聞きます。中袋には彼らの出身地の地図と一応4人の写真。とまあ人を食ってますが中身も食ってます。はは。人にXTCを紹介したい時にビートルズの流れを汲むブリティシュ・ポップのバンドだよって一番言い難いアルバムでして、辛口どんちゃかサウンド充満して溢れちゃってオリジナルLPにはGO+とゆう本編をダブ・ヴァージョンでいぢっちゃったレコードが付いてきた。もう曲が完成するのももどかしく、発明したこの新しいサウンドで遊びたくってしょうがなかったのかも。アンディ君の創作意欲どんどん巨大化して楽しそうにくんづほぐれつしてたオルガンのピカチュウ・アンドリュースちゃんとの蜜月も崩壊寸前。ぶち壊す前にどーんと一発。とゆうわけでうーんどう聴いても万人向けでないような気がしてきて困ってしまうのですが、何かの縁でXTC音楽に関わっちゃったらこれを聴かねば次のドラムス&ワイアーズでスコーンと抜けた快感がより増さないような気もしたりしなかったり[(^o^)]。でもアルバムジャケットで欲しくてたまらなくって買っちまったい。なアルバムかい。さらに気になってGO+も欲しくて欲しくて現在「ザ・ダブ・エクスペリメンツ」とゆうCDに入ってますんでそれも買っちゃったりしてそんなもんかいとか文句言いながらけっこう聴いちゃったりして。なアルバムかもー。とにかくただのネズミでは無いことはこれでよーくわかった。の熱きマグマ噴出直後盤だ。
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GO+
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1/29(金)
Too Much Pressure
The Selecter
1980/2
シリーズ「2 tone」
創成期スカパンク、2TONEにおいてスペシャルズ、マッドネスに続く第3の刺客と言えばこのセレクター。79年にコベントリーで結成されました。大体が体育会のノリの2TONE勢、スペシャルズはあれだな応援団、夜は暴走族ブラックエンペラー、マッドネスは稲中柔道部、練習なんかしないでプロレスごっこばかりして遊んでるって感じででこのセレクターと言えばフェンシング部、鬼の女子部長、ノド下に突き、ノド下に突きの練習ばかりしてるちゅう(^0^)。硬派です。ジャムに近い青春の香りがする。目玉は紅一点の女子部長ポーリン・ブラックさん、ドスのある声では無いのに毅然とした態度で逆らう事許さないわよみたいなー。そしても一つの目玉はギター、魔神のスカカッティングとソロになるとびやーんとほぐれてくような感じが快感であります。2TONE勢に共通することですがやっぱこの人たちもこの1stが一番切れがありトンガってる。曲も選りすぐり。1曲1曲がどんと記憶に残るものばかりなのだ。正にパンクなトゥ・マッチ・プレッシャー、3分間のヒーローになるのだあを始めとして珍しやの哀愁物ミッシング・ユー、そしてやっぱこれやってくれなきゃなあのジェイムス・ボンドのテーマはこの人たちの担当です。60年代に英国でヒットしたスカ・クラシック、ミリー・スモールのマイ・ボーイ・ロリポップ丸パクリのマイ・コリーなんかもある。これ副題に”犬では無い”と付いてますが何なんだろう。うさぎかな[(^o^)]。な訳でちょっとでもスカの魅力にはまった人には強力お勧め、まったく知らない方にも安心してお勧め。この辺の音は根強い人気で最近あの頃出てなかった面白そうな音源がいっぱい出てるんで(その割にはオリジナル盤はけっこう入手困難化してたりしますが)集めてかたっぱしから聴いてみたいなって思っております。ジャンル的に一くくりに出来る割にはそれぞれ強烈な個性があって楽しいのだ。
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1/31(土)
Goodnight Vienna
Ringo Starr
1974/11/15
シリーズ「トルズを聴こう」
大成功”リンゴ”より1年ぶり登場のおやすみウイーン。ジャケは映画”地球の静止した日”より。大騒がせの宇宙人はわしですと登場は何とも言えん表情のリンゴちゃん。総督リチャード・ペリーさんの製作第2弾で引き続いての大スター総出演、これはリンゴと2枚組ですから一緒に聴いてください。と言いたいくらいこちらも楽しー。今回のビートルズ、リトルヘルプ筆頭はジョンちゃん、1曲目の表題曲はもうリンゴのためにあるかのようなドンピシャ曲だわ。そして嬉しい2曲目、ニュー・オリンズの大番頭アラン・トゥーサンさんのオカペラやってくれてる。父さんの曲は呑気が味じゃけんのう、リンゴちゃんにはぴったりなのだ。色んな人のこの曲のカバーの中でもピカイチの美味しさだぞ。3.のウー・イーの聴き物は間奏で弾いてえジョンちゃんとお願いして登場するドクター・ジョン先生。ころんころんとオンリーワンなマルディグラ・ピアノがもう聴き惚れるしかありません。4.のだんなとかみさんはお得意のしっとりもの。5.スヌーカルーでは昭和のきんどうさん、エルトン・ジョン登場。まったくエルトンな曲で(^0^)、炸裂のピアノ。さすがにヴォーカルではでしゃばりません。でもやっぱリンゴさんはリンゴ曲にしてしまう包んじゃうぞ。6.のオール・バイ・マイセルフ、間奏にバカラック・ティファナブラス調ラッパが粋です。7.コール・ミーは何かビートルズ節だなあ。まっすぐなメロディなんだけど。ははは。8.ノーノー・ソング、これはノベルティカントリー、お説教ソングかな。ハナをすする音も楽しくてこんなお説教ならいつでもOKよ。これ大好きなんです。9.オンリー・ユーは本アルバムの目玉です。シングル・カットで大ヒット。リンゴのことを知り尽くしたレノン・ジョンちゃんがプラターズのこの曲のカバーを勧めたんだって。ええ話や。リズムギターで味のあるカッティングしてます。名人だから。10.イージー・フォー・ミー。これもまたいいっ!。得意のスタンダード調ニルソン曲。ヴァン・ダイク・パークスの顔が浮かんできますが参加してなかったよなあ、確か。11.おやすみウイーン・リプライズ。何で再び[(^o^)]。サージェントかー。だって〆てますんよLPではここで。CDではまだ終わらんよーてか。12.バックオフ・ブーガルー。72年のヒットがここで復活。思わぬことで儲けたーって気になるこのサービス満点さんが。13.ブラインドマン。何とも不思議な空気の曲。ジョージ君のインドを無理やりまねましたか。14.シックス・オクロック。前作のポールちゃんの名曲がスウパー・ヴァージョンで登場。最後に御大登場。嬉しいからみです。ア・ドン・ティーチュラカ、シュー。なのだ。やっぱ。名盤。この楽しさは。おうちでたっぷり楽しんでね。
曲目等詳細
試聴はここで。
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