今日の推薦盤一覧2002.4上 |
4/1(月) ”時代を超える音楽。さあ、聴いて下さい。” 80年作品。プロデューサーのスティ−ブ・リリーホワイトとフィル・コリンズはこのアルバムで、ゲート・リバーブ・ドラムを発明します。元々ノイズをカットするのに使われていたノイズゲートとゆうエフェクターを、一種のノイズであるドラムのリバーブ、その消えてゆく後半に効かすことによって、深みがあってかつ、切れのあるサウンドが得られます。おそらく軽妙ではあるがいささか重量感には欠けた所のある自身のドラムを強化するために考えたのだとは思いますが、それにしても狙いはばっちり。この後、80年代を席巻するドラム・サウンドとなって行きます。さて、最初期のこのアルバムではまだ効果の使用は控えめですがそれがかえって過剰に使用した作品よりも古さを感じさせず時代を超えたものにしていると思います。何をどう作るかとゆうものを完璧に捕らえやってのけた成果がここにあります。ピーターの作品の中でもこの空気はこの作品のみですので、彼のファンのみならず音楽ファン全部にお奨めしたいアルバムです。 しかーし、ジョン・ボーナムはエフェクター無しで、この効果をやってのけていたんだよなー。恐るべし。 試聴はここで←ベストアルバムの中、2、11、16曲目 |
4/2(火) ”ぎっっぎゃぎょー、がしがしがしがし、ぎょー” おーいえ、いつのまにか再発されてる。値段が妙に高いのは見ないことにして(笑)。チャートに追加してくれた方ありがとう。79年の彼等のデビュー・アルバムですね。キリング・ジョーク、エコバニ、U2なんかと同様のNWの第2世代のホープ。えらくファンキーなアルバムです。ファンキーと言いましても、そこはそれ英国でしかもNW。硬質でピリピリとした緊張感な感じがまたたまらんわけです。アメリカのトーキング・ヘッズともまた違う味わいで、特にこのギタリストさんのカッティングには、まあほれぼれしちゃいますねー。さあ、こうなったらファンキーからファンクに移行する2枚目も再再発してもらってこのバンドのかっこ良さを世界中に轟かせちゃってくださいな。 試聴はここで←ベストアルバムはじめの方 |
古いNW悪いかシリーズ ”どん、ど、どん、ど、どんどんぱっ” ドラムス庫でも可(笑)。前作「メタルボックス」で、あれだけ強力なベース・サウンドを作り上げたにもかかわらず、ベーシストやめちゃっいました。そんな状況にもたたじゃ転ばないのがこのころのライドン氏。ええい、それじゃとりあえずベース抜きでつくっちまえーー、てんで、こんなんできましたけど。お経じゃありません(爆)。冒頭から鳴り響くドラムの轟音。リズムボックス的にパターンで押しとおせどそこは出てくるぜ人間の業みたいな感じで生々しくも狂おしい世界の展開です。フリー・ジャズ的アプローチもあるのですが知らないものの強みか原始的パワーに溢れてインパクト充分。これはこれで立派なロックンロールって言えるんじゃないかな。私は支持します。名盤です。 |
ライブ・アルバムはお好き?シリーズ ”これぞプログレの全員野球。我々の勝利はチームワークのおかげですっ。” 「ラブ・ユー・ライブ」「ウエイティング・フォー・コロンブス」と来て、さらにもしかしてつながってるぞーと思ったのがこの76年のアルバム。肝は1分足らずの「Sweet
Georgia Brown」に有り。古いジャズ曲なんですが、ここだけ一変してジャンゴ・ラインハルト&ステファン・グラッペリの世界に。カレー・ライスの福神漬けのように効いてる効いてる。プログレは4大バンドだけじゃ、あーりませんとゆうことを当時思い知ったのもこのアルバムであります。各方面で今一つメジャーでないのは、スター選手がいなくて、実際私もメンバーの名前知らず>^_^<、美形さんもおそらくいなく、有名なのはジャケットのジャイ子だけとゆうことなのからでしょうが、バンド全員が一塊となって打倒星君にに向かって突進するさまは、ひたすらの感動の嵐なのです。お金の分は音楽を楽しみ尽くしたいと方にぴったりの凝縮アルバム。みんなで聴いてみよー。 |
4/5(金) ”サザン・ロックのイメージが吹き飛ぶアトランタのスティーリー・ダン” さてこの人たちを忘れる訳にはまいりません。地味度世界選手権1976年度優勝者(うそ)。いわゆるサザン・ロック・バンドとカテゴライズされる人たちですが、聴いてびっくり、都会的雰囲気(アトランタのですけど>^_^<)が充満しております。初めて聴く方はきっと、最初はピンとこないかもしれませぬが、買ってしまったもんなーもう少し聴くかなーって行って3回目くらいから「ううう、何か良いぞ。」、5回目くらいには「あー、もーたまらんよすぎるぞー」ってなること請け合い。お得意のしっとりまったりしたナンバーの魅力は夜の貴方を捕らえて離さないでしょう。アップ・テムポの曲も独特のグルーブがあって、唯一無比のこの味わいぜひともお食べー。 |
ドラムス庫シリーズ ”ヨーロッパのボウイここにあり。” 1977年のこのアルバムには当時衝撃を受けました。轟音のように湧き上がるドラム・ビート。俳句のように無駄を排したシンプルな歌。暗さを漂わせながらも高揚感のあるアレンジは何かを見つけた喜びを表しているかのようです。B面になると打って変わって静謐な世界に突入するのですが、しっかりとした構成でけっしてビート感を失いません。 ジャケット、サウンド、歌、空気...私はこのアルバムがボウイの最高傑作だと思います。 |
古いNW悪いか改めNWの逆襲シリーズ ”ペルシアン・ラブで今夜あなたは夢を見ます。” 1980年の作品です。ドイツ、カンってゆうんで前衛かと思いきや、これがまた実にかわいい音楽なのです。音色の一つ一つがなんともキュートでたまりません。素晴らしい構成にぐいぐい弾き込まれてしばし時間を忘れます。疲れた時はこれにかぎりますよ。予言します。「ペルシアン・ラブ」、これは絶対にそのうちにCMに使われて、ブレークします。そうなったら素敵だなあ。 まあ、ニュー・ウエイブとゆうのにはちと違うかもしれませんが、この時期この流れの中で生まれた名盤とゆうことで。 |
クロージング・タイム ”酔っ払いの素敵な戯言。” 73年作品。イーグルスにもカバーされた不巧の名曲「Ol'
55」で始まるこのアルバム。今ではすっかり変なおぢさんとして有名になってしまったトムさんのデビュー作です。 |
4/10(水) 人気B級実力A級の人たちシリーズ アイズレー・ブラザーズ ”もう一つのソウル大黒柱を忘れてはいけません。” もー、へたすりゃジミヘンがいたバンドとゆうことのほうが有名なこの人たち。実は60年代から傑作連発の素晴らしいソウル・グループなのです。あくまでも私の想像ですが、アメリカではもしかしてソウル・ミュージックの一つの柱としてとらえられているんじゃないか、そんな気さえします。まあ、アイスレイは聴いてもらえさえすればもうノックアウト。トロトロの魅力と、ファンク浮遊感と、曲の良さに納得していただけるものと確信いたします。 |
シリーズ「アイドル天国」 チープ・トリック ”きらめくパワー・ポップの世界。メロディにとろけてしまいそう。” 大変な実力バンド、チープトリック。アイドルとして登場したがために、男性陣の白い目を浴びてそのしっかりとした音楽性が見つめられなかった感がありますが、70年代パワーポップの一つの完成形としてしっかりと聴いて置きたいもの。4人組みのバンドとして、各自が己の役割を過不足なくばっちりとこなし、一塊となって聴かせてくれます。曲が良くないと辛いところあるんで活動し続けるのは大変なとこあるけど、今だ頑張っているみたいで頭が下がる思い。こーゆーバンドは応援したいぞ。 |
フルフィリングネス・ファースト・フィナーレ ”地上のスティービー最後の作品。めくるめくグルーブに舌づつみ。” 正にタイトル通り、3部作の最後を締める一発。74年の作品です。私にとってこのアルバムは「You Haven't Done Nothin−悪夢」に尽きますなー。もー好きで好きで、この雰囲気は正に74年、この一体となったグルーブがたまりません。「Boogie On Reggae Woman」もこれこそ第2弾シングルって感じで良いです。一応レゲのカッティングをギターでやってるんだけど中身はまさにワンダーさんそのもの。強引さが素敵。ピアノが何故かニューオリンズしてるんだよね。こーゆー誤解とでもゆうべきミクスチャーが新しい音楽を作ると私は思います。 |
シリーズ「暗黒レコード」 ライブ ”ブラックロック発動。魂の沸騰準備せよ!” ついに始めちゃいます。シリーズ「暗黒レコード」(爆)。ちょっと恐いけど強力なやつをピックしようと思いますら。 71年まだブレークしてなかったころと思われるファンカのライブ。買った方は、あれれ、ハードロックのアルバム買っちゃったかななんて驚くかも。ジミ・ヘン・バンド・オブ・ジプシーズのまいた種を見事に引き継ぐ強力サウンドが全開。レッド・ツェッペリンにも影響を受けたサウンドらしいんだけど、ZEPよりリズムがくってなくてストレートなロックなのがびつくり。客席が唖然としてるみたいな様子がわかって、もー凄いアドレナリン放出量。確かに混沌の世界かもしれんが、このエネルギーは貰っても損はありません。リビング・カラー達が出てくるうん十年前にこんな音を出してる連中がいたのです。あ、それと当時の日本のロックぽい感じも少しあるかも。これぞロックみたいな音です。ヴォーカルは真っ黒だけど(笑)。ジミヘンとの共演見たかったなあ。 試聴はでけんのね、勇気を出してごらん。 |
アー・ユー・パッショネイト? ”年とってロックするとゆうこと” ニール・ヤングの新譜です。おだやかテースト、爆発テーストの2バージョンでアルバム出す人ですが、今回はおだやかテースト。ただし、今度はちと違うぞ。60’sソウルの風味満載で、考えて見れば今までやってなかったことなのね。力む訳でもなく実に自然に音楽やってます。時代と共に生きている自分とゆうものを正直に音にしているからいつでもニールの音で我々を感動させてくれるのでわ。だから年を取っても関係無くいつでもいたって現役。わしの求めるオールド・ロッカーの姿がここにあります。素晴らしいことです。 |
宇宙気流 シリーズ「シャドー本部」 ”SF界のビートルズ。とにかく面白い。” 「シャドー本部」もWANTEDに登場です。 |