今日の推薦盤一覧2002.1上 |
1/1(火) ライブ/フェイセズ 1973年作品。明けましておめでとうございます。今年の正月はこれで迎えます。リラックスあんどラフな演奏は疲れた胃腸にぴったり。ここでのロン・ウッドのもうしょーもないスライド・ギター私大好きなんです。ああ、懐かしの「ヤング・ミュージック・ショウ」。 試聴はこちら |
1/2(水) システム・オブ・ロマンス ウルトラボックス 1978年作品。人と時代が出会った奇跡の名盤です。冒頭の「スローモーション」でサウンドもさることながらその質感に私はやられました。全ての曲が納まるところに納まり一瞬も飽きさせることなくたちどころに最後まで聴いてしまいます。ここまで質が高いとエレクトリック・ポップをあまり聴かない人にも充分訴える作品となっているはず。ぜひ御一聴を。 詳細はこちら |
1/3(木) リベレーション・ミュージック ・オーケストラ 1969年作品。ロッカーに捧げるジャズです。ジャズ界のクリムゾン・キングの宮殿と噂される(笑)アルバム。スペイン戦争をテーマにしたそうですが、美しいテーマのメロディが心をとらえて放しません。美しいメロディ部分とインプロのバランスが絶妙でほれほれ。聴き終わると静かな感動がふつふつと。 試聴はこちら |
1/4(金) ミステリー・ガール /ロイ・オービソン 1989年作品。結果的に遺作となってしまった大傑作。現代のロイ・オービソンことジェフ・リンとマイク・キャンベル、Tボーン・バーネット、ボノのプロデュースによって的確なアレンジと演奏が歌唱を際立たせています。その歌声は心に染みていき・・・。ごめんなさい。また聴いていたら言葉を失ってしまいました。とにかく1回聴いてみて下さい。 試聴はこちら |
1/5(土) NO.1ソング・イン・ヘブン /スパークス 1979年作品。私にとってのテクノの最高傑作。ジョルジョ・モロダーと組んだ結果スパークスの欧退廃風味とモロダーの西ドイツ・ドナ・サマー下世話びこびこがまこと良い具合にブレンドされてます。アナログびこびこは本当聴いてると気持ち良いのよ。オリジナル・アルバムはいつまでも再発されませんがライノからのコンピで2枚目の3曲目まで特においしいところが収録されているのです。ちなみに私は昔発売直後穴明きカット盤で手にいれたのよ。欧では大ヒットしたらしいのに。 試聴はこちら |
1/6(日) ソー・ファー クロスビー・スティルス・ ナッシュ・アンド・ヤング クールです。 泣きます。 しみじみします。 いろいろなことを考えます。 試聴はこちら |
1/7(月) キャプテン・ファンタスティック エルトン・ジョン 1975年作品。邦題は「とブラウン・ダート・カウボーイ」ってのを付けてやらないとバーニー・トーピンがかわいそう。絶頂期エルトンがやっておかなければならないこととして自分たちの歴史を総括したアルバム。英国の香りがぷんぷんする素晴らしいアルバムとなりました。シングル・カットされたのは「僕を救ったプリマドンナ」だけですが各曲のグレードは非常に高くてエルトンでどれか2枚とゆうことであればこれと「黄昏のレンガ路」を私はおすすめします。エルトン・ジョン・バンドのコーラスの素晴らしさを堪能できる盤でもあるのです。 試聴はこちら |
1/8(火) レア&ウエルダン アル・クーパー 今日はとっても聴きたいアルバムとゆーことで。アル・クーパーとゆー人はトッドのようなマルチ・プレーヤー、プロデューサーとして有名なんだけどトッドみたいに唄も楽器もうまくないし、ちょい軽薄気味と思われてるふしもあるしで正体不明の印象持たれてるかも。ところがどっこい聴いてみるとかわいくてセンス溢れる良いアルバム作ってるんですよ。今回のはレアとベスト集で注目はXTC「がんばれナイジェル」のカバー。試聴しただけでもう聴きたくて聴きたくて。でもなんで「ジョリー」入ってないのかなあ。あ、日本盤には入ってる。 試聴はこちら |
1/9(水) パーソン・トゥ・パーソン アベレージ・ホワイト・バンド 1977年作品。70年代を代表するライブ・アルバムの一つだと思っとります。インスト・バンドだととらわれがちですが、実は唄入り曲がもう素晴らしいんです。ホール&オーツが好きな方はもう無条件に反応してしまうはず。どうぞうっとりして下さい。偉いのはきっちりと英国風味がはんなりと効いてるところ。10CCにも通ずるカッチリ感なんか英国ならではです。御大JBが名前を覚えていたそうで、こりゃ相当な大物だあ。 試聴はこちら |
1/10(木) インターナショナル カフェ・ジャックス 1978年作品。以前にも紹介しましたが、冬がめちゃくちゃ似合うバンドなので。結成されたのはスコットランドのエジンバラ。このアルバムの後解散してメンバーはペンギン・カフェ・オーケストラやシンプル・マインズに参加してます。音楽はまさにこれぞ英国風味。無国籍な異国情緒溢れて10CCやスティーリー・ダン、リトル・フィートの影があちらこちらに。プログレに入れられてることが多いのですが当然こうゆうミクスチャーなバンドは売れなかったのです。これを最初に聴いた人はこのアルバムが、1枚目を最初に聴いた人は1枚目が最高と言うとゆう不思議なバンドでもあります。なお芸能化する前のフィル・コリンズがゲストにプロデュースはあのルパート・ハインです。 試聴はこちら |
1/11(金) AA印の悲しみ アストル・ピアソラ 1986年作品。ロッカーに捧げるタンゴ(笑)。タンゴ会のキング・クリムゾンと言われて久しいピアソラさん。タンゴと言ってもこれで踊るのはかなり難しいでしょう。映画「12マンキーズ」でおなじみの印象的なフレーズで迫ります。この時かなりのお年なのにこのアグレッシブさ。尊敬します。アコの部分をギターで弾いたら「太陽と戦慄」かあ。試聴は2曲目3曲目がおすすめ。 試聴はこちら |
1/12(土) 30YEARS ボックス! リトル・フィート 文字通りリトルフィートの歴史が一望できるボックスです。ローウェル亡き後のバンドから一人抜けるとゆうことが音楽にどう影響するかも痛いほどわかってしまう。一枚毎に基本は変わらないにもかかわらずサウンドの手触りががらっと変わってしまう所も聴いてみて下さい。最後のデモ集だけはややコアなファン向けかな。けっこう試行錯誤してるんだなあ。 試聴はこちら |
1/13(日) 安息への旅 ヴァン・モリソン 1977年作品。私はこれでヴァンさんに初遭遇しました。ドクター・ジョンとの共同プロデュースで気合の入った歌唱と演奏を聴かせます。塩辛の味わいでお子ちゃまにはちと辛いかも。私も最初は引きました。何回も聴いて行くうちにきっとはまります。特にB面の流れは素晴らしく最後の「8月の冷たい風」はそのイメージと共に眩暈がするほど素晴らしい。これほど削ぎ落とされた音楽に出会うことは稀有なのです。今のところ米では廃盤なので(何故だ)日本盤が出てるうちにぜひとも手に入れましょう。 試聴ができんのです。アジトなら・・。 |
1/14(月) ワン・ステップ・ビヨンド マッドネス 1979年作品。ばかパワー全開のデビュー・アルバムにして彼らの最高傑作。この当時のバンドに多いのですがどーゆーわけか2枚目から曲調が変わってしまうのです。おまえら本当にイギリス人かと言いたくなるほど浅草寅さん風味満載のピアノとくっさーいサックスが素敵。最初から最後までとことん楽しめます。とっくに名盤入りしていいんですが、何故か現在入手困難。おすすめしても意味がないようとゆうことで。でも我慢できん。熱望をこめてそれまでは持ってない方はベスト盤を聴いて下さい。「ターザンの金*」だもんなあ。 試聴はここ |
1/15(火) ウエイティング ・フォー・コロンブス リトルフィート 1978年作品。こんな超名盤。私大好きアルバムを紹介しそこねてましたあ。70年代を代表するライブ・アルバムと言い切ってしまいましょう。アメリカン・ミュージックのエッセンスと彼等自身をぎゅーっと凝縮したかのような作品です。とにかくスケールがでかく、さあかかってきなさいってサウンドはとても売れていなかったバンドには思えん。当時彼らの音楽をもっとも理解していたと言われるイギリスの聴衆の前で吹っ切れた演奏を聴かせてくれます。この後来日してくれました。私の生涯ベスト1のライブでした。ちょい、不調ながらこの当時のライブを納めたDVDも出てます。しかしながらこのDVDおまけは凄い演奏。失神しまーす。 試聴はここ |
1/16(水) ベスト・バンド フランク・ザッパ *1991年発表。88年のザッパ晩年のライブを納めたアルバムです。その完成されたアンサンブルはもう口あんぐり。この先はどうするだろうかと余計な心配しちゃうほど。しかもその完成度で徹底的にばかやってくれてます。さすが永遠の男子中学生。ところでばかロッカーにとって重要な曲がラストに。ツェッペリンの「天国への階段」のカバーです。レゲエになっちゃったり日本語のサンプリング「でしょ」が入ったり極めつきはギター・ソロ部分、何とホーン・セクションで完コピ(ちょっと違うけど)、私は大笑いしたんだけど、怒り大爆発の人もいるだろなあ。これはもうばかロッカーの踏み絵ですな。さてとこのアルバムの欠点、それはあまりにも完璧過ぎるとこ。息が詰まる感じじゃないんだけど完璧すぎるのもなあって感じかな 試聴はここ |