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今日の推薦盤一覧2003.11上

 

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11/1(土)
cover
Ram
Paul & Linda McCartney
1971/3/17

シリーズ「トルズを聴こう」

マッカートニー夫妻新婚農場シリーズ第2弾。かの地では前作の不評ぶりは相当だったようで何はともあれポールさん個人モードから一転、バンドモードに心を入れ替えてどうだとばかりのこれがマッカートニーですのミラクル世界盤登場です。前作と同じで殆ど自身で録ってるようですが不思議なことに気持ちを入れ替えるとほんとバンドの音になるから不思議。この辺を受け継いでるのがトッドさんかな。もう全部否が応でも覚えちゃいたいメロディ満載、リラックスして楽しいしこれ以上何を望むことがありましょう。すーっと何気なく入ってくる1曲目からポールさんがやると全然ブルースに聴こえなくってそれがまた良い三本足、ああウクレレ、ああウクレレのラムオン、ヴォーカル・イコライジングついに出たーのディア・ボーイ、みんなが喜んだシングルのアルバートおじさん組曲、素朴でゴージャスなのは彼ならでは。でたばかロックンロール!スマイルアウエイ、これのコーラスははじめ人間ギャートルズだよなあ。マンモスだー。で、好きですハート・オブ・ザ・カントリー。あロッキーラクーン。小唄良いよなあ。この歌い方。ははは。まったく何をそんなに切にシャウトしてるのかねえのモンクベリー。深刻になりようが無くて嬉しい。ばかロックン2曲目、イート・アット・ホーム。ゴージャス&呑気の長髪淑女。ああウクレレああうくれれれぇを挟んでこれぞベストオブ最後の曲。バックシート。ああ、楽しかった。これを聴くたびにつくづく感じるのがポールさんにはリンダさんが必要だなってこと。掛け合いのコーラス良いよやっぱし。音楽才能の塊の彼の声に続くリンダさん、音楽的才能が無い人にしか出来ない大技が決まってます。CDではシングル、最高に好きなアナザーデイが入ってて最強になっております。がバックシートがベストオブ最後の曲だからここでいったんお休みしませうね。なぜかうちのCDにはアナザデイ入ってませんが...。はい、いまだにこのラムが一番好きなポール夫妻のアルバムです。当時はこれ聴いてみんなほんとに解散納得したんじゃないかな。どうなんでしょうか。

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日本盤

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11/2(日)
cover
December's Children
(And Everybody's)
The Rolling Stones
1965/12

シリーズ「石」

アメリカでの5作目となるディッセンバーズ・チルドレン、12月リリースだからかな。デビュー以来驚異のリリースラッシュでさすがにあれだったのかそれまで出してなかった未発表を中心としたファンへのクリスマス・プレゼント。しっかしまたしてもジャケットがかっこいいなあ。未発表とゆうことでやっちゃってる曲ばかりかと思えばさにあらず前作で弾けた空気はそのまま引継ぎちゃんと5作目の風合いがあるから不思議。実に魅力的な盤です。冒頭シー・セッド・イエーでまずびっくりよ。どかーんとパンクかと思っただがや。演奏力がどんどん付いて迫力が違って来たのかな。カバー曲は相変わらず地味渋だけど勢いがあるのだ。それでオリジナル曲、どんどんバラエティに富んで楽しいものになって来たぞ。中にはザ・シンガー・ナット・ア・ソングみたいにもろビートルズなのも。て言ってもこれはビートルズ意識してストーンズの決意表明曲だからきつい一発かもしれんが。で、このアルバムで見逃せんのがゲット・オフ・オブ・マイ・クラウド。いえーストーンズだ。かっこいいなあ。ミックの踊りが目に浮かぶぞ。次のアイム・フリーの歌い方もおおミックちゃんじゃ。サビで思いっきり演奏ずれちゃってたりしますが[(^o^)]、気にしない気にしない。そしてアズ・ティアーズ・ゴー・バイ。マリアンヌ・フェイスフル嬢でヒット、人生変えちゃった曲。ポールのイエスタデイ思い出したりしますが、こちらはぐっと英国、行ったこたあないけどなぜだろう。トワイニング飲みたくなるぞ。メロディメイカーとして問答無用の1曲だな。この盤で思ったのだけど曲の良さもたまらんが、ミックちゃんの歌が凄くミックして来たこと。きっと悪いことおぼえたんだなあ。ははは。

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日本盤

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11/3(月)
cover
The Power Station
The Power Station
1985

シリーズ「ロバート・パーマー」

80年代、世に残響の時代とゆうものがございました。英国のスティーブ・リリーホワイトとゆう御仁がゲート・リバーブちゅうどっかんすっこんドラム効果をあみだしてドラムのリバーブ部分をノイズゲートとゆうエフェクターですっぱり切り、世のジョンボーナム音好きをKOして口火を切ったその流れはそれまでの乾いたデッドな音をオンマイクで出来るだけ録音するのがベストとゆうレコーディング形態を一変させてスタジオの作りそのものをも根底からくつがえした次第でございます。さてそのなるべくでかい感じの音を録るべく建設されたのが米国はNYのパワー・ステーション・スタジオ。そしてこのアルバムはその名を冠としたバンドの1stであります。プロジェクト色の強いこれを画策したのは世間ではお子ちゃま化粧NWニュロマと呼ばれていたデュランデュランのベース、ジョン・テイラー氏。何でもそのデュラン・デュラン、結成当時のコンセプトはシック+セックスピストルズ+ハードロックだったとゆうことでそれがお顔の美形ぶりの評判爆発のためご存知の通りの展開になってしまった為いつか仕返しをしてやるぞウラミハラサズニオクベキカとデュランX2が一段落したとこで憧れのシックのドラム、トニイ・トンプソン氏、英国ナンバー1・クール・ソウル・ボーカルのロバート・パーマー氏を引合わし、さらにデュラン2の兄ちゃん弟他人?のギター、アンディ・テイラーを誘っての一大世間ぶちかましさあごらんあれ。シングルになったお熱いのはお好き?&ゲット・イット・オン、ジョン・テイラー君のその鬱憤爆発したようなミキサーの先生思い切りやっておくんなましサウンド爆発、身の丈20mの連獅子が髪の毛振り乱してタタラ(純)を踏んでるかのごとき。一聴でもうかっこええなあと感嘆。どうせやるならここまでやっちまえば笑いながら狂喜しちゃいます。12インチではもっとやっちゃってるこの曲ズ、今聴いたら古臭くてかなわんわいと思えるかと思ったらそんなことはありませんでした。時代の寵児かと思ったらここまでやったのは他には無かったので随一の個性だったのね。それがアルバム全部となるとちと感じが変わってきます。さあああ熱くなって下さいもっともっとと言われても根がクールなロバートさん、何をどう歌ってもロバートさん、曲作りにかかわったものでは特にアルバム、プライド以来のマイペースな革新路線色濃しで、初遭遇のトニイさんと意気投合、この期に乗じて作って大ヒットさせてしまったアルバム・リップタイドをもう一つとゆう感じで、さすが百戦錬磨、ロバートさんに座布団5枚。そのためますます繰り返し聴いてじわりじわり味が出てくるアルバムとなりました。
ところでスタジオ・パワーステーション。ライブな音の流行が終わった後、スタジオスタッフ総動員で卵のケース(ボコボコしたやつ)を壁に貼りまくりデッドな音に戻したって噂は本当でしょうか?あ、それは日本の話しか。

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日本盤

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11/4(火)
cover
Change of Heart
Eric Carmen
1978

シリーズ「あんふぉげった房」

70年代後半、シンガーソングライター第2世代とゆうことで出現したラズベリーズ出身の帽子のサイズが8の男、エリックさん。私は現在この前の2作目とこれと2枚持っててあのヒットした1stはシングルのみしか知らんちゅう情けなさなんですが先日入手したこれにはやられた。もうほんとすっかり。前作では当初かかわったガス・ダッジョン氏とポール・バックマスター氏とゆうエルトンジョン重厚部隊のおかげかちと重くてリックアストリー前に存在した元祖顔声不一致の人には辛い展開だったのですが今回はすっきり、軽快でもうぴたり。何しろ1曲目のジーン・ペイジによるインストでもうやられたわ。こうゆうアメリカンなメロディのオーケストラには弱いんです私。ランディ・ニューマンの小さな犯罪者みたいな。この人の音楽の柱はラズベリーズ時代からずっと追っかけて来たビーチボーイズ、そして音楽先輩エルトン・ジョン。このアルバムではついにコーラスにブルース・ジョンストンさん、そしてハモ名人カート・ベッチャーさん呼んでしまいました。サブですが本物です。ドラムにはナイジェル・オルソンさん、キーボードにはJNハワードさん呼んでしまいました。本物です。精鋭さんのおかげで8.のサムデイはもうビーチボーイズ。ここまでくるとラットルズみたい。ショーン・キャシディでヒットのヘイ・ディニーではエルトン+ビーチボーイズのカリブ・コネクション・サウンド。これも凄いなピアノで参加してると思ったよ。エルトンが。今回はこれに加えてビージーズの線のノーザン・ソウル風味が。2.はまんま、5.はフォートップスのカバーです。まあパクリって言いますか臆面も無くこうゆうことやりますと普通はむかつくかあきれるかなんですけどこの人の場合嬉しくなるから不思議。いたってくそ真面目なんでパロディではありませんでやっぱり好きで好きでのファン気質が伝わるからだろうな。こうゆうのはやっぱ珍しい。他に思い当たるとしたらキンクスのレイ・デイビスさんとニール・イネスさんぐらいでしょう。トッドさんもか。とゆう訳でどうした訳か日本でのみ現在CD化されてるとゆうこの盤は私の人生盤になりそうです。買ってから何回聴いたことか。この歳になってこんなこと久しぶり。嬉しいす。ありがとう。あ、書き忘れた。エリックさん、メロディ作り最高です。ほれぼれします。これがあるんで最強。

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11/5(水)
cover
Hitsville USA:
The Motown Singles Collection 1959-1971
Various Artists
1992

シリーズ"ブラック道"

アメリカはポップなソウルの総本山、モータウンの最盛期60年代の歴史をぐわっと納めた強力コンピです。ヒッツビルUSAとはモータウンがあったビルの通称、あまりにもヒット出したからそう呼ばれたのね。モータウンの創設者はベリー・ゴーディとゆう黒人さん。最初は朝鮮戦争従軍時の給料でレコード屋さんを始めたものの生活の為にかたぎに戻ってそれでも夢を捨てきれず作曲家になりヒットを出したその金でインディレーベルを作りました。ところが当時のシステムでは製作者に全然お金が入って来ない。そこで自らスカウトしたスモーキイ・ロビンソンのそそのかしで[(^o^)]ゴーディ家みんなでこつこつためていた家族貯金を無理やり流用してタムラとゆうレコード会社設立、さらに全米を制覇すべくデトロイト発ニュー・ソウル・ミュージックだちゅうんで自動車の街モーター・タウン、モータウンとゆうレコード会社を作ったとゆう次第であります。何つったって当時は黒人がオーナーのレコード会社なんてそりゃ珍しかった。あのチェスだって白人兄弟だもんな。さらにポップな黒人音楽ってゆうのも。ブラックって言うと濃いオイニーとブラックサーキットだけのものと思われていた時代ですから。そんな時に「若きアメリカの音楽」の理想に燃えて作られた宝物がもういっぱい詰まってるのがこのアルバムです。音楽の魔力を守るためミュージシャン・クレジットをしなかったりのほんとに曲重視のわらべ歌流行歌。好きだから聴くんだ買うんだ歌うんだの世界だからビートルズを魅了、後にはジャム、グラハム・パーカーなどパンク・ニューウエイブの時代のミュージシャンにまで愛されてカバーされたんだろうと。そうですあの人が歌ったあの歌この歌の元歌がもういっぱい。聴いたこと無くても聴いたことあるよ。同時に生粋のわらべ歌モータウンからサイケ・ソウル、ニューソウル、ファンクにいたるブラックミュージックの激動期が味わえちゃう大河ドラマがここに。やたらと熱いです。機会が有ったらいかがでしょうか。もうぜひ。

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11/6(木)
cover
Adventures in Utopia
UTOPIA
1980/1

シリーズ「長い顔の男」

実はバンド大好き人間トッド・ラングレンさんが、ああバンドの一員となって思い切りライブやりてぇとゆうことで作られましたユートピア。最初はプログレ部門やる大人数プロジェクトXとして出発しましたが少しづつ陣容が固まり前作あたりからやっぱりこっち方面にきてしまいましたかのポップ展開、本作では完全にポップロックバンドしての登場となりました。トッドさんのソロ活動ではスタジオ作ではミンクホロウの世捨て人の後、あの華麗なる濃密ポップ盤に身も心もやられちゃった私としてはわくわくうるうるでこれを手に取ったのでありました。そしたらおおやっぱり。やられたー。あれをすっきりとバンド方面に持って行った形で。当時彼が気に入っていたとおぼしきクイーンさん風でっかいコーラスもばっちりきまり、ボストン風宇宙感覚もありまっこと楽しいエンタテイメント盤であります。これでようやっと世間とシンクロ、いわゆるプログレハードの一派に入ることが出来てユートピアとしては一番売れたのだ。何とベースのカシム・サルトンが歌ってるシングル「セット・ミー・フリー」もTOP40入り。もちメモってる私は超でかい字で蛍光ペンでてっかてかにしてお出迎え。嬉しかったなあ。ユートピア通史でも一二を争う好きな盤です。時代を味方に付けた何かがある。ところで長いことトッドさん愛聴させていただいてますが最近彼の好きな部分がとみにわかってまいりました。えーカエル声でカエル音のバックで5分以内の超蜜ポップならまず大丈夫。元々才能の塊なもんでやらせちゃったらどこまでやっちゃうかわからん人なんで、そこをパクっとコンパクトに握り寿司でやってくれるとツボにはまります。このアルバムは寿司で言えば白身のいいとこ一丁って感じ。何回聴いても心はすっきり。9曲目のキーボードのみバックのラブアローン、これもまた良いんだ。ゴリゴリした感触のリズムセクションのの面々も生き生きして初めてのユートピア・アルバムとしてお勧め。一番入りやすいと思います。しかも最後まで生き残ったりして。

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11/7(金)
cover
Metal Box
Public Image Ltd.
1979

シリーズ「新波倶楽部」

実はPILはジョン・ライドン氏がセックス・ピストルズのシングルを33回転でかけてそれに合わせてふざけて歌ったのが始まりらしい。とゆうのは嘘です。とゆうことでピストルズ後この世間を裏切ることを職業とした男はPILとゆう悪の結社を結成、1stアルバムで何と地味とゆうパンクにあるまじきレッテルを貼られて第一段階うまくいったわいと本格的進攻を始めたのがこのメタルボックスです。まったくその体裁からして異形。名前そのままやんけの缶入りで45回転12インチが3枚。また大仰なと半信半疑で聴いてみると、おおおそうだったのかと納得せざるを得ない音が爆発しました。ほんと爆発です。でかい音でかけてる訳でも無いのに窓ガラスがビリビリビリと振動。轟音でないのに轟音。ライドン某の頭の中にあるカンとリー・ペリーとなにより野望が怖さ知らずの素人ウォブル、レヴィンとゆう相棒との共謀で凶暴出来たのか。好きなことをやる、思いがけないことをやるちゅう事が善とされたこの稀有な時期にこその音楽であります。アングラをアングラにさせないエネルギー。ロックでなくてなんとしょう。もう一回これをやれと言われたら多分出来ないかもしれません。それだけに何千年に一度の惑星直列のような何かとてつもない事が行われているえらいこっちゃの空気をもし未経験の方は話の種にでも一度聴いてみてください。ダブの影響とかそうゆうのはいいや。これはPILです。もし体に合わなくて吐きそうになったら以後缶は灰皿にでもするかいちごミルクを保管するのに使っても吉。多分それでもライドン某は満足するでしょう。

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11/8(土)
cover
Wild Life
Wings
1971/12/7

シリーズ「トルズを聴こう」

1stに続いてあのラムまでも当時は不評だったそうでかなりのショックを受けたポールさん。そりゃそうだあれだけのものが駄目だったらどうすれば良いのだ。それだけビートルズ解散の張本人と思われてたかせは大きかった訳でシンガソングライター主流の風潮の中であっけらかんポップ王者はそれも逆風だったのこもしれませぬ。で、そうだ俺はバンドをやりたくって色々言ってきたんだと前作のドラム、デニー・シーウエル、いかにも人間が良さそうな相方デニー・レーンとゆう人を得てウイングスを結成、バンドじゃバンドじゃと3日間でほとんど録音し終わるとゆう荒技。またそうゆう極端なことするから世間ではあげ足取られてまたまた酷評、売り上げ不振とゆう不遇のアルバムとなってしまいました。確かにその2年後から洋楽を聴き始めた私も東芝EMIの小冊子に載ってたこのジャケを見てはてなんじゃらほい、ヒットも入ってないしポールさんのアルバム?てな感じでまともに聴いたのは大人になってからじゃ。改行。うわバンドだってゆうのは冒頭3曲で鮮烈に示されます。マンボだけどどこがマンボ?、バップだけどどこがバップ?、レゲだけどどこかずれまくってる3.と人を当惑させるには充分。うはは、つまりそこが魅力です。全然メロディックじゃないのも魅力です。バンドですから。4.からは打って変わって一挙に内省的になっていくのもこの盤の不可思議世界。あれーバンドじゃなかったの?動物は野生が一番のワイルドライフ、ジェイムス・テイラー・ミーツ・マックみたいなサムピープル〜、何やら熱々の6.私は貴方の歌手よ、7.のツモロウ、8.の友よとそうなんです、良い曲なんですよみんな。気になっちゃって繰り返すとどんどん良くなるのばっか。CDになってシングルのアイルランドの歌、メアリーの子羊も収録でますます良い曲オンパレードに。さあ1st同様、これも不遇の立場からみんなで今こそ逆転させましょう。それにしても直接的なメーセージと呑気とラブラブが混ざっていやある意味誤解されやすい人だ。まぜっかえさずにそのまま音楽を聴くのが一番。

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日本盤

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11/9(日)
cover
Aftermath
The Rolling Stones
1966/4/15

シリーズ「石」

英国での5作目、米国での6作目となるのがこのアフターマス。虹鱒はイブセマスジ。アフターマスはストーンズ初の全曲オリジナル・アルバムです。ずっと米盤でご紹介させていただきましたが今回はUK盤。なんつったってジャケです。ジャケが良い方を正規盤としよう。アメリカ盤は1曲目「黒くぬれ」である意味強力ですがこちらとは4曲少なく曲順が違っております。ああ、ややこしい。元々映画のサントラ用に書かれた曲がそれの製作中止でこちらに廻って来たらしい。あんたらこのリリースラッシュの合間にそんなことやろうとしてたのね。キチガx沙汰だわ。同時期ライバル・ビートルズはリボルバーの時、オリジナル曲面では水をあけられた感がありますが、こちらは悪魔くんだからそなことは気にしない。ってあせってたかもしれんけど。それでこの英国盤、中央にデンとましますとりあえず長くしました取りあえず曲が入ってるために辛かろう感が付加されてしまいましたが、やってやるぞの熱意工夫が感じられる中期始まりの始まりだ。冒頭の4曲がもう強力。にょわーとブライアンさんが弾くシタール鳴り響く「母ちゃんちょっと手助け」に始まり馬鹿娘、得意の哀愁名曲ジェーン嬢、またまたブライアンさんの木琴が大活躍のアンダーマイサムだ。サムさん、女性蔑視だと当時騒がれたらしいけどそんなことこの人達に言ったって無駄です。永遠に残るリフ名曲がまた誕生。続く邪魔をするなよでもブライアンさんのスライドが大活躍。バラエティを持ち始めたサウンドの中で自分の位置を見つけたぞ。で問題の強引ホームですがこれはちと。長い。飛ばす人確立今回の衆院選挙投票率と同じくらいと見た。いかしたストーンズブギの飛んでく505、英国カントリー、ケイジャン風味も有りの高温乾燥と続いて、はいアウト・オブ・タイムです。へにゃへにゃっとしたアウト・オブ・タイム〜つう歌い方たまらん。木琴効いてます。かわいいす。じゃくじゃくじゃくじゃく、いやーかっこいい、いつなりとイージイ、ストーンズ版ノルウエイの森かアイアムウエイティング、サビで英国メロが爆発です。アコギ鳴り響くおらららたたたららが素敵な12.、シンクはまあ置いといて、はは、何とも愛嬌のあるラスト、ウァット・トゥドゥで終わります。楽しいす。聴き込むごとにそれは増す。アフター増す。

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日本盤

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11/10(月)
cover
Below the Salt
Steeleye Span
1972

シリーズ「英国のトラッド」

祝日本盤発売、しかも紙ジャケ。クリサリス時代の2枚がめでたく発売の英国トラッド女王スティーライ・スパン。売れるのかあって心配はいらぬお世話かもしれませぬが日本ではトラッドっていったいどれくらいのファン人口あるのでしょうか。さてこの酒池肉林ジャケ、肉林は無いか[(^o^)]、の盤、彼らの4枚目のアルバム。プログレの世界と同様このトラッド世界もメンバーチェンジの多い世界でしてここでも何とバンド創設者のアシュレイ・ハッチングスがやめちゃってボブ・ジョンソン(ギター)、リック・ケンプ(ベース)が加入しております。アメリカツアーが嫌だったらしいんですが創設者がやめちゃってバンドどうなるんだーって杞憂をよそに相変わらずのスパン世界、揺ぎ無きトラッド道邁進だ。新加入の二人はロック畑、とはいえもうドラムが無いこともありましてますます道は奥に踏み込んだ感が。聴いてるとお父ちゃんうちはいつになったら肉が食べられるのって声が聞こえてくる。びゅうびゅうゆう北風が吹きすさぶ荒野に一人たたづんで私は歌わねばならないのよ歌うのよ。日本におけるフォークのイメージとは裏腹に何とまあ厳しい空気。まことのほほんんとした歌と演奏なのにー。相変わらず曲が極上。特にキング・ヘンリーとラストのソウシイ・セイラー。ぐわーっと鳥肌が立つような感覚が味わえますぞ。へらへらとした日常を送ってる私なんぞはたまにはこうゆう厳しい音楽聴いて身を引き締めねば。イエスのメロディが好きな人ならすんなり入り込めると思います。これを機会になんてのも。老後に歌詞を自分で翻訳してどんな怖いこと歌ってるのか知りたいなあ。

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日本盤

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11/11(火)
cover
The Very Best of the Eagles
The Eagles
2003/10/17

シリーズ「うえす塔こうす塔」

いやーもう11月です。早です。つーことはもうすぐクリスマス。つーことは洋楽界ではベストアルバムの季節です。お世話になったあの方に愛しいあの人に、毎日お仕事ご苦労さんの父ちゃん母ちゃんにプレゼントしましょう。そんなあなたにぴったりなのがこのイーグルス。めでたいことだから細かいとこ突っ込まずに褒め倒そう。なんつったて男前、哀愁、メロ良し、壮大なテーマ、ギターソロと3拍子も4拍子も揃っております。特に問答無用なのは曲の良さ、それはもうこうゆうベスト盤聴いてしまうと嫌っちゅうほど実感します。ポップとかそうゆうの超越してジャンルとかそうゆうのも超越してみんなが痺れちゃうレベルだな。これが。しかもハンサムさんばかり。か?。よく見るとサンダース軍曹に似た人やエリオット・グールドやなまずみたいな人もいますが2名は確実にML表紙大王いけちゃうぞ。彼女を横にして語れちゃうのも良い。昔俺バンドやっててなあ、このギターソロ弾けるんだぜ。とかホテカルちゅうのは70年代アメリカの絶望を歌ってるんだぜ。とか。どこがどう絶望だったかはよく憶えていないのでうまく誤魔化すとして、ふと思い出したこのスピリットとゆうのはお酒と精神と2つの意味をかけてるんだぜすげえだろと何が凄いのなどと聞く人とは付き合うのやめましょう。止めたくない人は言い出せなくてて一挙にムードを盛り上げて良いとこ行っちゃいなさい。しっかし歌のうまい人もいるもんねえそれにしてもあなたはふーっなどとため息漏らされてしまう危険性も多々(ナットさん)ありますがそんなこと私に言われても知りません。はいこれで素敵なクリスマスを迎えてください。あ、間違えても俺は初期が好きなのに何で1枚目に一挙に詰め込んでるんだとかグリンジョーンズの音がうんたらかんたらとか言っちゃいけないよ。やばい人だと思われちゃう。
それにしても新曲の出来はいかが思われますか。DVD部分は?。イーグルズの人達が一番イーグルスやりたいんだろうなあ。やりたいけどやれるかどうかが一番の問題なんだなきっと。

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11/12(水)
cover
The Best of Times
- Greatest Hits
Daryl Hall & John Oates
1995/11/10

シリーズ「ヒット王」

クリスマスにぴったりと言えばこのホール&オーツ、甘い歌声で貴方の夜を華麗に演出してくれるのよん。あまたのベスト盤が出ておりまして迷いに迷いましたが本日ご紹介しますのがこれ。日本独自編集です。決め手はジャケ。安く入手出来る米盤がございますがあちらはいかにもベストみたいなにょわーんとお二人で写真撮りましたなのでここはこちらが良いんじゃないかと。もちろん内容はどちらもOKですのでご予算に応じて米盤チョイスもはい。しっかしこれも中身は壮絶、問答無用のヒットでか盛りだなあ。聴いてて感慨ひとしおです。と言っても違うベストなんですがうちにあるのは。はは。初期のすみませんこれしか出来ないんです私達のシンガーソングライター+フィリーソウルの地味なやつから渾身の名曲このベストの1曲目、サラ・スマイルでブレーク、微笑んでよサラちゅう邦題懐かしいすね。さらにナビスコリッツ風味ロックンソウルのリッチ・ガールで人気を確立してその後ハード・プログレ香辛料ロックンソウルでちょい低迷、どこへ行くんだーと思っていたらモダン・ポップってゆう邦題正にどんぴしゃのハイパーな名盤でふっきって、トッド・ラングレン・ポップわさび控えめが行けるぞとさらに隙をわざと作って入り込みやすくしたキッス・オン・マイ・リストで大ブレーク、マイルドに展開したマンイーターと続いてアウト・オブ・タッチでMTVとヒップホップとシンクロとここまで無敗の連勝街道驀進の一部始終がこの中にあります。が....もちろん漏れてる名曲もう沢山あり。初期にはシーズ・ゴーンとゆう悶えちゃう名曲あります。抜きには飯が食えないってくらいの。これ聴いたあと気になっちゃった方はオリジナルアルバムぜひ聴いてみてください。どれでもOK。外れ無し。それにしてもこの盤、最後の方に15.ソー・クロース(ライヴ・ヴァージョン)、16.ホール・アンド・オーツ・ヴォイス・メッセージ、17.ホワッツ・ゴーイング・オン(ライヴ・ヴァージョン)、18.ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ(ライヴ・ヴァージョン)ちゅうファンにとっては非常に気になるものが。どうしましょう、買っちゃいますか。

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11/13(木)
cover
The Very Best of Leo Sayer
Leo Sayer
2000/2/15

シリーズ「ヒット王」

これはもしかするとクリスマスにあいにく一人で過ごす方、もしくはどこにも出掛けずにおうちでのんびり過ごす方にぴったしだと思われるのがこのレオ・セイヤーのベストです。知らなかったんですけど我が国でけっこう人気あるんですね。15.のモア・ザン・アイ・キャン・セイがTVで使われたとか。聞いたのですが。ギルバート・オサリバンと似たケースなのでしょうけど大いに納得出来る事で何せこっちは日本人、英語なんてわからん訳でそなると頼りはサウンド、そしてメロディ。だからプログレやカーペンターズのような音楽が特出して洋楽で人気があるのは当たり前だわ。で、レオ・セイヤー、それはもうメロディ名人です。と言っても彼は歌詞担当のシンガーソングライターなんですけど。それがかえってフットワークを軽くしてスリー・ドッグ・ナイトみたいに良い曲をただただ歌えます。ロッドみたいか。私がこの人を初めて知ったのが4.のロング・トール・グラセズ。ビリー・スワンのアイ・キャン・ヘルプと対になるように記憶に残ってるTOP40ヒット。踊れます踊れますって言ってるんだけど叫べば叫ぶほどちーとも踊れない様が目に浮かぶ何とも切なおかしい曲です。この曲のように初期はピエロの格好のイメージが強烈な悲喜劇シンガー、これが良いんですよ。ここでは5.までがその時期ですが、心の底からの声がぐんぐん届いてきます。ロック界のチャップリンとか呼ばれてたらしい。しかり。そして次に登場したのが6.の恋の魔法使いで。おお大変身とばかりにアダルト名人リチャード・ペリーの手によってAOR歌手で再登場、見事1位になっちゃった。当時のサウンドの一番美味しいとこがぎゅっと詰まった曲です。それが入ったミラクルアルバム、エンドレスフライトからは7.8.も大ヒット。どちらも最高じゃ。で1位歌手になっちゃった訳でそうなると周囲の状況が一変したことが予想されると。後戻りは出来ぬAOR路線でその後は歩むこととなります。その中で生まれたのが件の曲モア・ザン・アイ・キャン・セイ。これはもうロッド節だなあ。黙ってたってみんなが聴きたくなるメロディだわ。この辺あの初期の真摯な叫びが懐かしくなっちゃったりしますが多分あれはあの若い時にしか出来なかったもんなんだろな。もう戻ってこない失われた時の輝きと大人になってからの自信と不安と何かこう自分に照らし合わせちゃってしみじみしちゃうそんなベスト盤かもしれん。けっこうベスト出てますがどれか一枚となるとやっぱライノのこれが良いかと。音が違います。ビル・イングロットさんリマスターじゃけん。

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11/14(金)
cover
In Time: The Best of R.E.M. 1988-2003
R.E.M.
2003/10/28

シリーズ「from 80'S」

R.E.M.の最新ベスト盤が出ました。限定仕様では2枚組で2枚目にレアトラック集が付いてます。いやージャケットが良いなあ。青い満月。実にR.E.M.のイメージ、これだけで欲しくなっちゃう。クリスマスのプレゼントにはどうか。自分に買って上げて過ぎし日の青春悶々を噛み締めるか。ちなみにこれはワーナーに移籍してからのものであります。個人的にはワーナーに移ってからのベストアルバムと言えばグリーン。もうこれは飛び抜けて好き。いついかなる時に聴いても鳥肌ものなのです。そしてアウト・オブ・タイム。こちらはロマンティックな感触の曲が沢山。1曲キラーだったらこちらの方が多いかな。その後はとゆうとモンスターの時期にライブを見ましておお痩せ過ぎやマイケルさん、かなり印象に残るコンサートだったなあ。でライブは良かったけど問題はそのモンスター。何とも来なくてちとがっかりしてしまい、一回がっかりしてしまうとすっかりご無沙汰にしてしまう悪いクセの我が家ドラムの眉毛つながりビルさんが抜けちゃったこともあってすっかりお久にしてしまった。すまぬ。その後がつんと来るものを作ってくれてるのか確認するためにも是非買わねばならぬなあ。レアさんも気になるし。MTV時代になってからのロックバンドではもう一番と言っていいくらいワン・アンド・オンリーなものを持っている人達だと思います。こうゆう一人一ジャンルの飛び抜けた個性の人達が沢山いてロックシーンはわくわくするものになると思うのだけど、21世紀になってそうゆうバンドが数えるほどになっちゃってもう何とも寂しい限り。泣いても笑ってもわたしロック好きなんです。R.E.Mも頑張って欲しい、新しい人達も頑張って欲しい。私待つわ。

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日本盤

11/15(土)
cover
Wingspan: Hits and History
Paul McCartney
2001/5/8

シリーズ「トルズを聴こう」

もうこれが出てから2年超経ったのか。速いなあ。のウイングスパンです。とゆうのにまったく色褪せない。古いものだと30年色褪せないんだから2年なんて当然、生きてる限り不滅です。決定版ポール・ベスト盤として登場したこれ、何の文句もありません。決定版。1枚目には問答無用のヒット曲集、2枚目にはそれとは別に忘れられない曲の数々を収録してあります。何てったって元ビートルズですからしかもど真ん中ですから他の音楽家に比べて圧倒的に自由にアルバム出せてしかも自由に作れると言う立場、それによる足かせも勿論多くて初期の頃は特にそれに苦しんだけど結果的には好きにやって来たよなあ。30ゆうよ年の歴史でビートルズのポールじゃなくてポールはポールだよちゅうことを見事にやってのけました。自由ゆえにやっちゃった曲もけっこうあるけれど[(^o^)]。アルバム一枚作るのも大変なことなのにこの長きに渡って珠玉のメロディを作り続けたことにまったく素直に感嘆、尊敬、感謝いたします。まったくどこから湧いてくるんだろうとゆう素晴らしき旋律、まったく何も考えてないでしょと思わせてくれるおばか曲、キラキラ光る鼻歌小唄ソング、バンドモードのドライブ曲、個人モードの自分勝手曲、どれも素敵。完璧に音楽屋さん、政治的であろうが個人的であろうが全部イッツオンリー音楽になってしまいますので言葉無用、いや言葉不要。故にへたすりゃ軽んじられちゃった時もあったけどそれが一番立派なことなんだよなあ。望むことと言ったら逆に立派になりすぎないでおくれよと言う事。芸人さんも年取ると理屈っぽくなっちゃって偉くなちゃう人多いけど、いつまでも女王陛下コンサートでハー・マジェスティやっちゃうような人であっておくれ。周りは不必要に持ち上げることこれからますます多くなっちゃうだろうけど。最後にこれはポール・リンダ夫妻のベストですって事書いてどう書いてもこの圧倒的な音楽の前では拙な文だな、すまんです。さあ呑気に聴いちゃおう。

曲目等詳細

日本盤

試聴はここで。