10/17(月)
南国からの一発
Roast Fish Collie Weed & Corn Bread
Lee Perry
1978
シリーズ「れげ」
パンクの時代に南国からのキツイ一発。レゲエ界の鬼男リー・ペリー氏の78年作「焼き魚コリー雑草とトウモロコシパン」です。美味そうなんだかわかりません料理タイトルなんですが、喰ったら大変、喰う前から大変だな。臭いがクサヤです。我が家の家宝のジャマイカ盤かつ最も怖くて恐ろしい音楽が入ってる盤。怖いつうのはホラーの怖いです。木の芽時に聴きますと確実にどーんと素敵な五月病になるので注意。今ならまだいいか。それでも繰り返し聴くのは危険だな。それほど人の情動に強烈に入り込んでくる。何しろ本人が・・・ジャケで白い歯見せて笑ってるけどよう・・・既にあちらの世界に一歩入り込んでまして。ペリーさん。ジャマイカ・ダブの第一人者です。ウエイラーズのジャマイカ時代のプロデューサーとして、クラッシュのコンプリート・コントロールの何もしなかった(ただ会いたかっただけ)のプロデューサーとして有名な方。ダブ第一人者ながらあまりに個性が強くて後継者、模倣者が出ず一人で突っ走ってました。その頂点がこの78年前後。自らのスタジオ、ブラック・アークで魑魅魍魎の生産極まり、出した2枚のうちの1枚がこれ。もう一枚は「超人猿の逆襲」。あまりに自分の音世界に入り込んでしまってこの後ついに発狂、スタジオに火をつけて遁走してしもた。腹話術師の人が芸極まると人形の人格と二つに別れてつうホラーがあるけど正にそんな状態の音楽かも。このアルバムの怖さはその種類の怖さで、まあ何も好き好んでそんなん聴かなくてもいいようなものだけど、それがあまりに魅力的だから困っちゃう次第で。ここまで追い求めてきた得意技の完成形が全て入ってます。ガラスが砕けて飛び散る音スローモーションでキラキラ光りながら。雪男だか猿だかアンドレ・ザ・ジャイアントだかわからん獣の鳴き声、人だか宇宙人だかローズマリーさんのだかわからん赤子の声、キメで一発カウンター・パンチのシンバル・クラッシュしかし半分速度その瞬間時間軸が捻じ曲がり、油刺して無いようるさいなこのドアの丁番しめたこれ使える、などがそれはもう執拗に挿入されてる。曲自体は明るいんです。妙に。本人もそりゃもう楽しそうに歌ってましてバンドものりのり。ところが親分筆頭によく見りゃ人間の目をしてないよ。もしかして悪魔と取引して獲得したのかこの音楽は。後半、B面部分になりますと静かに確実に火を付ける精神状態に向かっていることがひたひたと感じられ、誰か・・・誰かおらんか、お父さん何してるんですレコード割っちゃいけませんお父さんってこっちもそんな状態になっちゃったら。どうします聴きますかこんなレコード。遥か遠くの世界の音楽なんでまるでわかりません人事ですって思えればまだ楽なんだけど・・かなり感覚的に何故かわかっちゃうから性質が悪し。聴いちゃうんだやめときゃいいのに。
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10/18(火)
フーチークー!
Rock and Roll, Hoochie Koo
Rick Derringer
1974
シリーズ「完璧なシングル」
突貫ギター小僧リック・デリンジャー、74年の怒髪天アルバム、オール・アメリカン・ボーイです。を感謝する前にまず
「今週の完璧なシングル」は
「ロックンロール・フーチークー」。
アルバム1曲目を飾る70’sロックンロールの聖典だ。74年3月2日に米TOP40に登場、あっとゆうまに最高位28位にまで駆け上がって去っていった。なんつう順位はくそくらえ全てのアメリカン・ボーイと世界ボーイの脳裏に刻み込まれたこのビート。タカツタトトトト、ずんずんじゃじゃずんずんじゃじゃと導かれてルックアーウト!の
一声咆哮、ずれずれずれずれ〜ずれずれずれずれ〜、町の掘っ立てライブホールで演奏されるジョーカーズのサウンド物語の始まり始まり。なんつたって世界西条秀樹ソング・コンテスト優勝曲ですから歌の合間に秀樹踊りしてください。これがまた運転中に聴くと危険。条件反射で足と手を上げちゃうもんだからどうしましょ。ぶつかるわ。警察来た時、デリンジャーで秀樹踊りしてたんですっなんて言えません。いやことによったらフーチークー特約つうのが有って何か嬉しいご褒美が貰えるかも。何だ。ヘッド罰金。なんちゃて。時は74年ですからファンキー・サウンド喰いまくり。生生ママが俺のヒューズに火を付けてこりゃもう街中時速160kmで走りまくって広めるしかねえ。また速度オーバーで捕まる。手錠かけられてる間に始まっちゃったじゃないか、さーギターソロを聴け。ファンキー+ロックといやあゼップだね。ジミーちゃんもかくやの豪速フレーズ嵐のように巻き上がる。エフェクターなんてくそくらえ。人間の手と魂で弾いてるぞ。しかも銀の手袋付、しかも赤のストラトにローズウッド・ネック。ぐるりんぐるりんプリングオン、ハンマリングオフしまくり。快感です。火花が指板の星からバリバリビリビリ散ってます。おおっと、忘れちゃいけないバックで煽るはラニ、トーシャ、カールの三人コーラス隊。終始発奮中クールに発情中。ロックンロール・フーチークーって何て意味だ。ロックンロールどーだー、って意味だ。ドラムスにウインター家族のボビー・キャルドウエル氏を相方に向かえ、リズム・ギター、ベースとも全デリンジャー印のグルーヴゥィナイスチューン。あっとゆうまに終わってノックアウトです。全てがなすべき時になすべき音で記録されたロックンロールの奇跡の瞬間でもあるぞ。全デリンジャーでなければこうはならないのだ。
これだけでは勘弁してくれない次々と襲うこれからの曲はまた別の機会に。へたすりゃ全部完璧なシングルでございます。
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10/19(水)
切り札
Ace of Spades
Motorhead
1980
シリーズ「ヘビメタ虎の穴」
英国ヘビメタさん組合突撃隊モーターヘッド、80年に出しました最新の出入り記録、それがこのスペードのエースです。4枚目にして切り札。ピクとも笑わんと。その決意のほどは初めて登場しました、ジャケに3人の生写真、つうても真っ黒で顔は見えんけどよう。真ん中が今年還暦を迎えたとゆうレミーちゃんです。それを記念してこのアルバムもBBCセッション、珍しトラックを加えた2枚組CDとして10日に再発されました。オリジナル・ジャケで顔が真っ黒だったのはずっと気にしてたみたいで今回のは違うアングルの写真。ちょっと油断してレミーちゃん内股でナヨっとしてたりして。あらいやーん。その他足が短いとか突っ込んだら側にやってきてブーツ脱いで嗅げって言われるので要注意です。全身ウエスタン・ルック。どう見ても荒野の7人で農村を襲う側、怖いですねえ。村を守ってる側はもしかして髭ZZトップさんたちかもしれない。それにしてもこれではっきりしました。やっぱモーターヘッドはウエスタンだったのだ。1曲目にしていきなしドーンと出しますタイトル曲。超高速早回し七転八倒西部ヘビメタ・ポルカ。はいよーシルバーのパカパカ音も加わって大騒ぎ。多分これはイカサマがバレてテーブルを引っくり返し大乱闘つうシツエーションだぜ。酒場の瓶が204本割れました。おかげでジャケ向かって左のドラムス担当フィル・テイラーさんの頭は爆発状態。ぼよよーん。名曲です。キャッチーかつ凶暴、二拍子揃った。2曲目は「爬虫類のように私を愛して」。だって。変態さんだ。それはどのようにすればよいのか。聴くとわかります。ほんとか。腰に来るオルタネート8ビートの突進曲。正に蛇の如く絡みつくギタアで終演です。3.は「背中から一撃」。油断大敵。後ろにも目を付けなければ、ボカンとやられるぞ。山羊の頭の骨のキメのカーン(演歌でお馴染み)が効いてる。4.は「生きて勝ちます」。速度10%アップ。またもや山羊の頭(アゴの部分)カーン。好きなんで嬉しい。この音が山羊の頭だってことは昔のバンド仲間から聞いたことなんでガセネタかもしれませんあしからず。生きるからには何かしらねど勝たなきゃあかんな。後半歌詞が出来なくて無くなります。5.は「あっとゆうまにほどけちまったい」。第3の必殺技、シャッフルもの。マジ体力勝負で、こうゆう曲今もやってるのだろうか。リッケン抱えてレミーちゃん。うーんスーパー爺さんだ。あやかりたい。6.は「(俺ら)ロード・クルー」。もしかしてちょっと曲がダウナーになってると思ってやしないかいとばかりにキラー投入。ご苦労さん毎日俺らのような野獣のローディやってくれてって感謝してる曲・・・とはあまり思えませんけど。アンプ重そうだし。凄そうモーターヘッドのローディの皆さん。7.「炎、炎」。物騒です。確実に火事大好き人間の歌。子連れ狼に出て来た赤猫ってキャラのテーマソングか。演ずるはもちろん石橋蓮司。はまり役です。8.は「ジェイルベイト」。シャッフル・キラー・チューン。訳さば「刑務所ペっ!」かな。得意技青春詠嘆も入って、この胸掻き毟る感たまりません。ギターとベースのトゥイン・リード仲良しソロの勇壮なことと言ったら。スパルタカスもお金貸す。9.は「踊れ」。踊れ、このポルカで。10.「弾丸を噛め」。噛めゆわれても歯が欠けちゃいます。おろおろしてると1分半で終わって11.「捕まるよりは逃げろ」へのつなぎがかっこいいこと。「上げまーせん」の空耳入り。ミドル・テンポものもかっこいいのだこれが証明だ。そしてラストはハマー。超高速ウエスタン・ポルカでテーマを高らかに宣言。そしてうちにあるCDに入ってます1曲ボートラは「ダーティ・ラブ」。これがまた素敵曲で哀愁責め。好きなんだよとにかくこの連中の哀愁責め。マゾか俺は(^0^)。そりゃもう聴くのも体力勝負、何回も繰り返さばきっと腹脂肪燃焼になります。音楽カプサイシンと呼ぼう。
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1枚もの
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10/20(木)
裸ロック
Calling Card
Rory Gallagher
1976
シリーズ「ギター屋」
ガッツのガはロリー・ギャラガーのガ。76年クリサリス移籍第2弾アルバムです。全面つかみはOKのメロテンコ盛り。しかも大地に長さ153mの根を張ったロック・ビートびんびんでござる。彼の全アルバム中最もスっと入ってくる曲連続の盤で逆にそれをもってPOPだ、らしくないなどと揶揄する向きもありと聞いております。わからん。何が悪いのだ。スっと入って来るのはいい曲だからではないのか。まさか好きだけどキャッチーだからいかんなんて人がいるのかな。まさかー。俺は好きだー。好きだに敵無し。無敵です。プロデュースはディープ・パープルのごりんごりんベーシスト、ロジャー・グローバー氏。掴んで真っ直ぐのロックを体現してきた男だ。これで行きましょうとの迷い無き道をバンドに示しての製作総指揮、それがこの剛球プリティ盤を生み出したか。ナイスなオルガン挿入も監督の助言の賜物か。ぐりんぐりんのギターの後ろで静かに盛り上げる。ひゃーってね。バンド・メンバーはブルー・プリント以来の鍵盤ルー、太鼓ロッド、ベースゲリーの黄金の三人。これで最後の合奏になってしまう。ああ。アルバムは驚くべき人間臭いドラムスのドゥー・ユー・リード・ミーで幕開け。裸のギターが加わり肉の歌が登場。むき出しの音の数々今の音楽で育つ人が聴いたらどうなのかな。古臭の一言ですまされたりして。耳節穴とすかさず逆襲しよう。悔しかったらそのスタジオ化粧取ってみなって。曲は人生一アルバムのブルース・メロ。巨大にそびえ立つ大樹のようです。思いっ切り誤解を承知で書かせてもらわば山口百恵氏の横須賀ストーリーに空気が似てる。終了間際のキメのとこ。2.カントリー・ライフはずんこずんこずんこのリフが快感の疾走ブギ。得意技これも裸のスライドがきゅうきゅう泣く。バンド全員一丸で100m8秒3です。そしてキラー!3.ムーンチャイルド。月の子ロリー兄貴が空を見上げて吼える哀愁チューン。走りながら涙が後方にスローモーションで流れます。この曲に抵抗出来る人おらば顔をまじまじと見てほんとですかいと呟いちゃうよ。4.コーリング・カードはお酒飲みたくなるくいと、もちウイスキーダブルで。のジャジー・ブルース。江戸っ子ぷっちぷっちギターに泣き上戸に変身してしまう。名曲です。5.は「貴方がいなくなるのを認めます」。これも欠かせぬ兄貴の真骨頂、アコ・ソング。バンドとの別れを予感していたか乾いた生スライドが心の丈むせび。6.キラー!「秘密諜報員」。聴いてるこっちもヘッド罰金で思わず参加してしまうシャッフル・ブギー。このワンダーなリフはどーです。側にギターあらばやっちゃうよ。弾きながらしゃっきり歌うお姿目に浮かびます。これが兄貴のかっこよさだ。ハープとスライドの容赦鳴きダブル攻撃。7.ジャックナイフのビート。これがまた何と申しましょうかスティーリー・ダンしてるんです。ダンのファンの方聴いてください。どの曲とは書きません。お楽しみに。両方のファンだから嬉しくて。展開ではリトルフィートも。う、嬉しい。ロリーさんもファンだそうで。嬉しそう。8。ブルーの端っこ。このイントロのギタアは。ロックで最も美しい光景の一つ。それだけでももう。なのに本編では走る幌馬車ガッツ・ソングが。ええもん聴かせてもらって感謝の一語す。ラストは小唄。悶えるほど粋。アコースティックでも強烈にロックだ。
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10/21(金)
音場の達人
Immunity
Rupert Hine
1981
シリーズ「from 80's」
ルパート・ハイン氏81年のソロ作です。最も有名なお仕事はフィックス83年の「リーチ・ザ・ビーチ」アルバムの製作でしょうか。シングル「ワン・シング・リーズ・トゥ・アナザー」の切れまくりサウンドを思い出していただければ。そしてあのカフェ・ジャックスのプロデュース。あの芳醇な無国籍世界を作り出した方です。私もカフェズでめろめろにやられフィックスで一緒にカキーンとのりのりとにかく大ファンな方で。ロック・ミュージシャンは映画で言えば俳優タイプの方、昨日やらせていただいたロリー・ギャラガー氏なんかそうだと思うのですが、カーク・ダグラスみたいな。己の存在感で生きる。他にジャクソン・ブラウン氏とかイアン・アンダーソン氏、ブルース親分もそうだな、ほとんどそうかもしれない。対して裏方から飛び出す監督タイプの人。70’sで言えばアラン・パーソンズさん。製作監督者として個性丸出しのサウンド全部で自分を表現、聴けばああこの人の仕事だと納得する。ミュージシャンとの合作の空気強く。ちなみに前述の俳優さんタイプの人が組むプロデューサーは調整助言タイプお父さんな人。トム・ダウド氏とかリチャード・ペリー氏とか。もとい。80’s初めのハイパー・ポップ音像の達人と言えばこのルパート氏とボブ・クリことボブ・クリアマウンテン氏そしてスティーブ・リリーホワイト氏、マーティン・ハネット氏の4人衆かと。ボブさんはもうジャンル股にかけてもてもて。スティーブ氏はあのドラムのビッグ・サウンドで席巻、ハネット氏はジョイ・ディビジョンで強烈暗黒世界をものし。全員エンジニア畑で撮影監督も兼ねて。映画で言えば黒澤明さん、アルフレッド・ヒッチコックさん。ハイン氏のこのアルバム「イミュニティ」はそんな音の達人の持てる秘技を思いの丈発揮する為に作られたかのようなアルバムです。出てくるは出てくるは目から鱗の音また音。曲はそれを生かすために作られたようでまあ一聴してPOPって言えるものでは無いかな。しかしタイトル「免疫」とはよくぞ付けたもので何回も聴いて細部がわかってくる内にどんどん滲み出してくるその内なるPOPさが。それも無理やり何回も聴くなどつう辛い作業じゃなくて、最初の内はその音の風景だけでもうくらくらしちゃって、ぐいぐい引っ張られてついついまた最初から聴いちゃうってゆう。業界内での話題は相当なものだと想像し、数多のミュージシャンがこれを聞いたと思います。またハインさんもそれを意識したと思う。さあこれが俺の音だとゆう挑戦状。びびる人多かったかも。こ、こんな強烈だと飲み込まれてしまうんじゃないかって。受けて立ったのはティナ・ターナーさん。あのプライベート・アンサー・アルバムで。この方なら負けない(^0^)。フィックスは受けて立つも何も征服しちゃった。後は・・。ロキシー・ミュージックが受けて立ってくれたらと、想像しちゃう。マンザさんの切れと相性良かったんじゃないかって。アヴァロンとは全く違う道開いたか。ジェネシスも有りだな。6.と7.でポコペン・パーカッションで参加してるし。でもわかってるだけに引いちゃったか。他に強烈なゲストはマリアンヌ・フェイスフルさん。2.で短いながら鮮烈な歌で参加、出てくる時確実に瞳孔が開きます。アナログ・マルチ・シンセの音の申し子。よくぞこの時代に生きてこの音を残してくれたと音楽の神様に感謝だ。
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10/22(土)
いつもそばに
You're My Best Friend
Queen
1976/6
シリーズ「完璧なシングル」
今週の「完璧なシングル」は
「マイ・ベスト・フレンド」、クイーンです。
アメリカでのシングル・チャートにお目見え以来連続3曲の完璧なシングルだ。まだボヘミアン・ラプソディはこちらでやらせて貰ってませんけど、これは満を辞そう。まずは有無を言わせぬPOP絵巻のキラー・クイーン、そして感動&歌って笑顔で楽しいラプソディ、体に似合わぬじわじわ地味アップ、TOP40圏内17週つう全米をままみや漬けにしてしまった後のシングルがこれです。ラプちゃんくどいっていやくどかったから次はどうするとなると、あるじゃないか最適任の曲が、人が。ディーコン・ジョンさん。最後に加入したスマイル・クイーン。この方がとんでもない才能の持ち主だったのです。いつものようにおずおずともじもじしながら出来たんだけどこんなんって持って来ましたマイ・ベスト・フレンド。聴いたらメンバ全員飛び上がったんじゃないか。やばいヒットするって(^0^)。やばくないか。そしていささか困ったかも。アルバム「オペラ座の夜」は新生面己のフィールドを切り開こう大作戦で取り組んだものの、この曲はあまりにもチャレンジだよって。駄目だったらいいんだけどとゆうディーコンさんの目を見てると、いや頑張ろうって全員応援したくなり、ヒット・・・そして札束・・・エビス・ビールが飲めるつう欲も頭上にピッカリ出て来て、持てるセンスの全てをもって取り組みました。ほんとジョン・ディーコンは好い人です。こんな曲書く人が悪い人の訳はありません。悪くしちゃったとしたらそれは周囲が悪い情けない。人柄は隠しようも無く音楽に出ると確信してますんで。もしこれで意固地の悪い人だったら・・・。この世は闇だ。考えたくも無く、騙してくれてもいいから好い人であって欲しいっす。元ネタだって隠そうともしません。ズバリ、ウイングス75年の大傑作アルバム「ビーナス・アンド・マース」の5曲目「磁石屋とチタン男」。もう大好きですこの曲、私も。好きって点から言えばウイングス中1,2を争い。そんな曲を元にこんなんしてくれてしかもこんなんラブリーに。嬉しくって嬉しくって。グリコのポーズで町内1週しちゃう。歌詞だって真っ直ぐです。こんな直球で感銘を受けるラブ・ソングは魑魅魍魎跋扈する音楽業界の一筋の光、暖かくって涙が出ます。「♪ああ、貴方は私を生きさせてくれる。この世の全てを与えてくれる。それが貴方です。私の視界には貴方しか見えない。貴方はとてつもなく私の親友。随分長い間一緒にいました。知っていて欲しい。貴方は私の光です。この気持ちは本当です。本当に貴方を愛しています。」。物凄いラブレター。男でも女でも。若人の話でもそして老夫婦の話にも聞こえる。何て素敵なことかと思う。何よりもこんな感情を持つ相手を持つことが出来たことが。コードはCをベースにF,G,Cm。展開のI
still come back to youのYOUのところで唯一のFm7でワサビ。硬質な音色のウイリツァー・エレピ(違ったら赤っ恥)、あまりにも英国なエレピに導かれて、テイラー印のどすんどすんドラム、あのマジカル・コーラス、これまたボトムとドスの効いたジョンさんベース、あの音色のギターきゅーん。これはクイーンとゆうロック・バンドが演奏するPOPソングです。そしてこのポカポカのバックに乗せて歌うはエモーショナルなフレディさんの歌。この方も絶対悪い人では無いと、あんなだけど(^0^)、全米中の人が実感した瞬間です。新生クイーン。ポール・ロジャース氏をフロントに現在活動絶好調。しかしそこにはディーコンさんの姿は無く。これを聴いていると何故いないかわかるような気がしてきます。フレディちゃんに歌えてロジャース氏には歌えない歌を書いた人。それがジョン・ディーコン。彼無き今、ベスト・フレンドは封印されたのだと思う。器用に気持ちは切り替えることが出来ません。と思う彼は。そしてそれがとても嬉しい。活動してる彼らも嬉しい。だからみんな納得してます。。
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10/23(日)
明日なき暴走
Born to Run
Bruce Springsteen
1975/10
シリーズ「完璧なシングル」
*今回の「完璧なシングル」は
「明日なき暴走」、
ブルース・スプリングスティーンです。
リリースは1975年秋。私が初めて聞いたのはラジオ関東の全米TOP40でした。初登場30位。それこそ何の予備知識も無くいきなし流れてきた。ガーンって。何だ何だこれは。あっとゆうまに終わって名前は?ブルース・スプリング・・・。長いよ(^0^)。雷か16トンか頭上から落下。ほんとです。何が何だかわからんが。次の週からたった5週間。それこそ嵐のように現れて嵐のように去っていった。でももう駄目。ガーン。そんなもんじゃ足りやしないとLPを買ってあの埃の付きやすい薄っぺらいソニー盤をそれこそほんと擦り切れるくらい聴き。やっぱりそのど真ん中にはこの明日なき暴走。往復ビンタのスネア連打からバイク30台のエンジン音のラッパ、急に停車してブルンブルン唸ってる中、ブルース兄貴が俺を見て「小僧よく聞け、昼は汗まみれ、町で、アメリカの夢から遁走、夜は、並み居る邸宅の間を、弾かれる様に自殺マシーンでぶっ飛ばし、クロームの車輪、ガソリン満タン、骨抜きにされる街、死の罠、死の競争、若いうちに抜け出してやる、トランプの札みたいな俺達、走るために生まれて来たんだぞ」と唸ってぶおーんと行っちゃったじゃないか。やけにキラキラしたネオンの音が後ろでは鳴っている。落ち着いて聞けば早口じゃないんだけど気持ちの早さに追いついていくのがやっと。はっ、ほっとサックス・ソロ。鬼のようにぶっといやつ。今度はハイウエイの灯火のようなキラキラ。激突30秒前みたいなベースぐりぐりぐりとめくるめく音の壁、1,2,3,4の掛け声と共に間一髪でかわしてニヤリと笑い「俺達は走るために生まれてきたんだよ」と。うおおおおおーと唸りながら今度こそ眼前から去っちゃった。こんなん15歳のガキが見せられたら、即座にバイクかっぱらって無免許で頭ツンツンにして京浜の道路をブラックエンペラーするかと思わば、せいぜいグレコのテレキャスター買って出来もしないままガリガリ掻き毟るのが関の山だったけど、ここで既に出会ってたのだパンクに。あまりのショックにいつまでたってもブルース兄貴は親分にならずニヤリと笑ったあの顔のまま。しょうがないよ。こんな曲かましたあんたが悪い。その分、こっちも人生狂わせたから勘弁してください。
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逃げろや逃げろ
Take The Money And Run
Steve Miller Band
1976/4
**今回の「完璧なシングル」は
「テイク・ザ・マネー・アンド・ラン」、
スティーブ・ミラー・バンド、1976年6月のリリース・シングルです。またの名をスペース・カウボーイ。ミスター・マイペース、何かを得なければけっしてしない男。73年の11月に「The
Joker」でナンバー1ゲット、そのまま勢いにのって突っ走るかと思わば、わしはまだまだとばかりに直ぐにまた宇宙に帰って行ってしまった。戻って来たのは3年後、鷲の背中に乗って。急降下してポンと落とした宝曲第一弾がこの「テイク・ザ・マネー・アンド・ラン」だ。みんなびっくり。同じだけど大変身してたその姿に。喰いまくりのファンキー・ドラムがとんとんたんと、つ、ちちー。お馴染み掛け声」「うー、うーっ」。鬼のようなリズム・ギター・カッティングに導かれて始まるはビリー・ジョーとボビー・スーの物語。まるっきりツいてない毎日。羽目を外すと決めてエルパソに直行。金のうなってる銀行を襲撃、ビリーは人一人撃ってしまいボビーは金を掴んで逃げる逃げる。ビリー・マックって探偵が彼らを追跡。執拗に追い詰めるが間一エスケイプ。大金をゲットした二人。今もジョーはボビーと共に。南の地方を逃げる逃げる。以前指名手配中。とゆうどうしたって「俺たちに明日はない」思い浮かべます無法者ソング。憧れちゃうにゃトロは。トロも憧れちゃう。コードはG,F,Cのみ。鬼の循環3コード。これだけで起承転結、ドラマティック、サスペンス、前段、サビ、全て表現するのだ。誰でも出来るが誰にも出来ない御技。それを一生かけて追い求めるがスティーブ・ミラー氏の宿業か。最早ブルースでもカントリーでもファンクでもポッピーでも無く。逃げる逃げるを描くギター・ストロークは中盤から凄いことに。取り付かれたように指盤にへばりついて掻き毟るたるや何とかっこいいことよ。フラメンコのそばまで行っちゃったよ。そしてそれを煽るは先の引っ掛けてぶん回すドラム。親分はクールに決めて呻く「うーのっ!」うーの!って何だ。気持ち良過ぎ。この快感が忘れようにも忘れられなく人はラジオ局に電話してリクエストしたシングル持ってるのに。帳簿計算中も牛乳配達中も穴掘ってる時も。聴いてる間はビリー・ジョーとボビー・スー。ヒットします。
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10/24(月)
ホラー
Back Stabbers
The O'Jays
1972
シリーズ「この曲はなんだ」
この曲はいったい何を歌ってるんだろう。どうにも気になってしょうがないつう曲を、無謀にも訳してみる、訳すつうと色々差しさわりがあるか(^0^)、解釈してみようとゆうシリーズをはじめようと思いました。題して
「この曲はなんだ」
「青春とはなんだ」てのがありましたが。竜ライターさんかな。まずその1曲目は
「裏切り者のテーマ」byオージェイズ。
フィララデルフィア・ソウルの大将格なグループです。フィリー・ソウルと言えばその甘美なサウンドにかかわらず辛い歌詞がのっておることが多く、この曲なんてその最たるものかと。「裏切り者」との邦題だけど解釈さば「陰で中傷する者」もしくは「陰でたくらむ者、暗躍者」って感じだと思います。これが歌詞英語が難しく、歯抜けになるけどこんなことを歌ってると
「♪(彼らがすること、貴方に微笑みかける)、
いつだって君の寝首をかこうとしてる、暗躍者、
(あんやーくしゃ)
(貴方に微笑みかける)
いつだって君の寝首をかこうとしてる、暗躍者、
(あんやーくしゃ)
貴方が大切にしてる誰か、大切にしてる恋人を持っているなら、気をつけなければならない
彼らは目立たない。しかし持つ剣は長く、一度狙いを定めたらテコでも狙いを外さず、背後から忍び寄って一撃、けっして狙いは外さない。
(彼らがすること、貴方に微笑みかける)、
いつだって君の寝首をかこうとしてる、暗躍者、
(あんやーくしゃ)
(貴方に微笑みかける)
いつだって君の寝首をかこうとしてる、暗躍者、
(あんやーくしゃ)
何とかこのような人から友達を守ろうとする私。彼らがすることを恐れて。ああ。
彼らは何回も何回も何回も何回も私の家に来る。ああ。
油断をすると留守中、あの人に話しかけ。いったい私が出来ることはなんでしょうか。
彼らが私の背中から何本かでも刺さってるナイフを抜いてくれるのを願うばかりです。
(彼らがすること、貴方に微笑みかける)、
いつだって君の寝首をかこうとしてる、暗躍者、
(あんやーくしゃ)
(貴方に微笑みかける)
気が付けば汚い人にされている貴方。
(彼らがすること、貴方に微笑みかける)、
笑顔、笑顔は時に嘘だらけ
(あんやーくしゃ)
(貴方に微笑みかける)
嫌だ。私はゆえなくおとしめられたくない♪」
いやもう、怖いです。軽快なビートに乗って。「What they do!」の掛け声調子がいいですから。フィラデルフィアの子供は意味わからない内に歌ってたりして。こうゆう大人がいるんだよと小さい頃から啓示される。それもこれも苦過ぎる苦闘の歴史を噛み締め過ぎるほど噛み締めているからでしょうか。本当に怖い人って言うのは正面切って非難してくる人ではなくて笑顔で近づいて来る人だと。実際、日本でもリフォーム詐欺とかメールで「おめでとうございます。あなたは当選しました。」とか日常的にある現在ですから人事ではありません。人の寂しさとかにつけ込んで。そうゆう犯罪とは別にもっと日常的にたとえば、会って最初に何か逆鱗に触れて、よしこいつをへこませてやろうと狙いを定められた時。怖いです。当たりは極めて柔らか、狙いを定められた本人も最初は友達だと思っている。その内、本人しかわからない嫌な事を数々されて、ついに我慢できず叫んでも、他の人にはわかりませんから、それこそ言ってる方が悪人化、すっかりそのコミュニティから弾き出されるつう。ヒッチコック監督の映画によくあるパターンです。映画では「可哀相におかしくなって。病院に行きましょうね。あなたのためよ。」って結末に。で「後のことは心配しないで。私が全部やって上げますから。」ってニヤリ。何を言っても妄想、キチガイの戯言って。書いてて恐ろしくなったよ。現代のホラーだな。さらにもっと怖いことは、それをやってる本人が、悪いことをしてるつう自覚が無い時、天然ってやつですか。もっともっと怖いのは良いことをしてるって思い込んでる時。例えばイラクに進出してるアメリカの軍隊、やばっ、は諸説あるかもしれませぬが、例えば宗教の勧誘なんかそうかも。貴方は邪教に犯されてる可哀相に、ああああ貴方のゆうことはごもっともごもっとも、でも違うんですよ私の言うことを聞きなさいねって。ハナから相手の考えは小馬鹿にしてますから、真面目に聞こうとしてません。小馬鹿にされるって人は一番頭にくることだからねえ。激高するとますます小馬鹿に。善行してると思い込んでるから目的を達するまでテコでも離さぬ。困り果てます。こうゆう事態に陥ったらどうすればいいのか。はいはいはいとこちらも適当に受け流せばいいのか。それが出来れば一番なんだけど、それが出来ないのが人ですから。特に大切にしてる部分をないがしろにされた場合は。とことんやられてガラスの仮面の北島マヤみたいになるか(朝の連ドラでブレーク、陰謀でやられた時です)。たまらんなそりゃ。それともたとえ一人になっても狂人と周りから思われてもいつかわかってくれると何も言わず頑張るか。これもキツイ。特に守るものが多ければ多いほど。そうゆうものを持ってて容易に逆らったり出来ないことを薄々でも確信的でも知ってて近づいて来ますからそうゆう人は。うーん。何か良い方法ご存知でしょうか皆さん。わかったらオージェイズの歌にアンサー・ソングしたい(^0^)。今日び、一番恐ろしいのはソフト・ファシズムだって。それだけは確かかと思います。
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10/25(火)
全ジョン・オーツ
John Oates complete boxを目指せ
John Oates
1972-1978
シリーズ「ヒット王」
ホール&オーツのオーツことジョン・オーツ氏。大ファンです。パンチのホールにコクのオーツ、聴くに最大の幸福は二人が対等に絡み煽るその瞬間だけど、どしても一歩前にはホールさんのお姿。出来うれば出来うれば聴いてみたいです全オーツ。そんなアルバムは今もそして今後も出る可能性は無きに等しく。であれば自力で何とかするしかない。とゆう訳で「John
Oates complete box」を目指します。その第一回。時間の許す限りオーツさん発掘。謎のコンビですこのお二人。両者とも抜群の歌唱力。なのに各アルバムは8割方ホールさん主役で。え、そりゃルックスと華やで、との声もよーく承知の上で。それにしてもそれならこれだけ長いキャリアでオーツさんが不満を持ってるって話聞いたことが無し。ソロ・デビューもそっと21世紀になってから。はたしてこれは生来の控え目な性格なのか、はたまたコンビを組んだ時に交わした固い約束なのか、それとも・・実はオーツさんが親分で働けホールって感じなのか。今に至るまで想像してもさっぱしわかりません。まあこれは夫婦のことだから(夫婦なのか)他人にはわからないか。絶妙な凸と凹ってのか一番納得出来るとこかな。ではいざ探検に。試聴リンクは、ボックスがあれば最高なんだけど何とまだ無いんです、で、一番オーツ含有率高し2枚組ベストをば。
まずは72年アトランティックからのデビュー作
whole oatesから
1.South City Soutn Window
さすがオーツ氏、1曲目から究極の地味です(^0^)。アルペジオ・フォーク・カントリー。こうゆうのは絶対に古くならない。この前録音しましたって言われても信じます。目が澄んでますホールさんの寄り添い方も素敵。
2.Thank You For
続いても地味曲。ワルツ・タイムの名曲。全キャリアを通じてもベスト5に入るかも。この1stアルバムの色を象徴する曲でもあります。
そして翌73年の大名盤
Abandoned Luncheonetteから4曲。
3. Had I Known You Better Then
4. Las Vegas Turnaround
5. She's Gone
6. I'm Just A Kid (Don't Make Me Feel Like A Man)
オーツさん八面六臂の大活躍盤です。なんともメランコリックな曲ばかり。ラスベガス・ターナラウンドは二人ホール&オーツの究極曲。声が溶け合ってます。シーズ・ゴーンは言わずもがなで。完璧なシングルをここでものにしました。アイム・ジャスト・ア・キッドはサビからの高揚感がたまらん。ちょっと触れば淡雪みたいに溶けてしまいそうで実際溶けてしまったよ。
そしてチャレンジャー作、74年のトッド・ラングレン氏製作の
War Babiesから
7. Can't Stop the Music
ロック色全面にとの狙いからかこの盤では1曲のみフューチャーで。その割に1曲目ってのが。微妙な気の使い方です。トッドさんを前にするとオーツさんは何かずっと黙っていそう。でも大好きなアルバムだって聞いた事有り。自分がどうのこうのの前に仕事のやりがいが第一。プロだ。音楽が何より大好きなんだな。
不遇の時代を経て翌75年にはRCA移籍、ついにブレークします。その「シルバー・アルバム」、
Daryl Hall & John Oatesから3曲
8. Camellia
9. Alone Too Long
10. Soldering
・・・カメリア。またしても1曲目に抜擢。エルトン・ジョンちゃん風ピアノも賑やかな、ブレークに相応しき華やかな素敵曲です。アローン・トゥ・ロングはランチョネット・アルバムを思い出す、アルバムに入っててくれて嬉しい一輪の花。ソルダリングは異色作。カリプソ・レゲエです。こうゆうのはこの曲だけ。
大成功を受けて76年に出しましたのは「リッツ・アルバム」、
Bigger Than the Both of Us。から3曲。
11. back together again
12. crazy eyes
13. you'll never run
またも1曲目。しかもシングルにもなりましたバック・トゥゲザー・アゲイン。最高位28位。うーん微妙だ。ヒット成績はともかく、この独特の空気。アルバムの色はこの色。世界中のホール&オーツ・ファンの樋口さんが大喜びの華麗曲です。続けてアルバム2曲目もオーツさん曲。クレージー・アイズ。これがオーツ歌だの飲み込むような歌唱。幸せな瞬間です。ユール・ネバー・ラーンはオリジナルの曲順だとあまりにもホール・ショーだったB面での一服の清涼剤となりました。
絶好調の中リリースの77年の
Beauty on a Back Streetからは2曲。
14. the Emptyness
15. Love Hurts
胸掻き毟るバラードのエンプティネス。そしてこれまた悲哀満点ラブ・ハーツ。やはりアルバムの色を代表してるかも。やっぱ親分なのかオーツさん。このサックスの響きが初期RCA時代です。
その一つの区切りを付けましたのが78年の
Livetime。ライブ・アルバムです。
16. the Emptyness
17. i'm just a kid
2曲。2曲ってのが定番になりつつある。曲はライブでアピール抜群のエンプティネスとアイム・ジャスト・ア・キッド。何と言ってもバック・バンドが強烈。出来立ての新生エルトン・ジョン・バンドを金銭?トレードで獲得。息は合ってますし二人ものびのびと。ライブタイムを堪能できます。
と、丁度時間となりました。次のアルバムから新時代に突入することでありますし本日はここまでで。次回までにテープでしか持ってない何枚かをゲットしようっと。
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10/26(水)
怪快男児
Street Party
Black Oak Arkansas
1974
シリーズ「ブギー兄弟」
アメリカはブラックホークの怪怪男児ジェイムス”ジム・ダンディ”マングラムちゃん率いるシューパー・ブギー・バンド、ブラック・オーク・アーカンソーの74年のアルバムです。前年に世の中どうなったのかその名も「ジム・ダンディ」って曲が最高位25位の大ヒット。もうジムちゃん天狗です。この男を天狗にさせたら無敵だ。裏ジャケをご覧下さい。馬鹿だねー。合成写真でバンドご一行が宿泊している宿の周りの群集を。その割に数が少なかったりして。白馬もいるよ。で、ジムさんはいつものようにピッチピチもっこりのパンツ履いてステージ衣装の上半身裸でいい顔してます。得意そうです。製作は前作に引き続いてトム・ダウド氏。もう野放し状態。このロック界の重鎮も手が出しように無く気持ち良く馬鹿やってくれーとスタジオではわははわははウケてただけと想像いたす所存。さー一挙にトップ取ったるわいとものした13曲をば。ライブの定番曲になるものテンコ盛りです。1曲目はダンシン・イン・ザ・ストリート。ミック・ジャガー&デビッド・ボウイの2大妖怪による最高ビデオによって馬鹿ロッカーの聖典となったあれだ。ジムちゃんに正にぴったし。無理やりにずずちゃちゃブギ仕立てにしまして、叫んでます。5秒に一回昇天ボーカル。壊れたラジオみたいに油断するとピーピーガーガー言っちゃうと申しますか出来の悪いロボットと申しますか、興奮すると声がギュイーって飛んでもない音を発する。これもう至高の芸域に達してましてやってくれるだけで拍手喝さい。よっジム!たーまやー。後継者は・・・そうだな、あのリーフの兄さんが素敵に受け継いでくれてるかもしれない。さておそらくはこの曲で全米1位を取ろうと画策するもあまりにもトビ過ぎたためかカスリもせず。目が点。2曲目はこれも得意技の一つ、BOA(略して)流16ビート・ファンク。偶然にもヒップホップ・ビートになってる。「刺して〜」だって(^0^)。来てます来てます「うぃ〜〜」って。で、直球勝負ばかりかと思わば、お客さん第一の芸人さん、色々な音楽をやってくれるんです。3曲目は謎の南国曲「素敵素敵ウーマン」。変態ライ・クーダーか。しかし歌は同じ「うぃ〜〜」。相当楽しそう。4.はモーターヘッドにも同名曲があります「刑務所ぺ」。まったく違う昇天ブギーだ。ドラムは引っかかちゃうし、下手くそなバンドって言われりゃグウの根も出ないけど、悪いか。この音楽にはこれでなきゃあかん。5.でぐっとムーディに?ゴスペル風味の静か曲。これがどう聞いても「小便ワ−キング・ハード」としか聞こえません。沼地にキャンプで上半身裸だから蚊がたかってしょうがないよって風景が見えます。汗に蚊を呼ぶフェロモン入ってるし。6.は哀愁だってやりますの「サン・ノブ・アガン」。しまった。いい曲書いちゃった。ここからはLPではB面。まずはさらっと仲間と楽しくキャンプファイア合唱。そして8.「俺は男だ」。アルバムのど真ん中にどっかと座り、どうして俺はこんなことやってるのかを高らかに宣言。各自やり過ぎのバンド演奏最高です。特にベースさん。誰も止めなかった。もうおかしくって。リフだけだったらキッスだぞ。9.はどうしたんだ爽やかだ「ゴーイン・ホーム」。優しく歌うジムさん。こんな僕でも帰郷したらみんな優しく迎えてくれます。ありがとう。10.はライブでクライマックスの時にやることになる「ディキシー」。南部の国家みたいなもんなトラッド曲で聞いたら皆さんもきっとああこれかと。最初はタキシード着てすまして歌うも途中で当然裸になって炸裂する。バンド演奏中にジムさんは愛器洗濯板持って場内に愛想を振りまくとゆう趣向で。いやー見たいそのお姿。11.はその流れを引き継いでウエスタン。「みんな天国は見たいけど、誰も死にたがらない」だって。そりゃそうだ。壊れたラジオボーカルがここで頂点に。頭叩きながら調子を合わせようと必死。めちゃくちゃアバンギャルド。ラストは基本ブギーで〆。サラっとずんこずんこして今日もまたこれ持ってツアーね。ジム・ダンディがますますジム・ダンディになりましたこの盤。もうそれだけで楽しくてしょうがありません。唯一無比のこの芸風。この人がPILのフラロマを歌うの聴きたいっす。
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10/27(木)
エメラルド・ソウル
I'm in Love with You
Detroit Emeralds
1973
シリーズ「ブラック道」
デトロイト・エメラルズ。見事なるお饅頭顔のおじさんが三人の名前の通りデトロイトのソウル・グループです。73年にイギリスで3曲のシングル・ヒット飛ばしましてプチ・ブームになりました。これはそのうちの1曲「アイ・シンク・オブ・ユー」が入ったアルバム「アイム・イン・ラブ・ウイズ・ユー」。先だってこの前のアルバム「フィール・ザ・ニード」と一緒になってCD化されました。デトロイトのソウルっていやモータウン。それ以外のソウルってゆうと・・・・うーんうーんと悩んで、あっそうだ。フローターズだ。そう言えば似てる。と思ったらフローターズの前進グループでしたエメラルズ。今日調べて気が付いたっつう。しかし奥が深いアメリカ、そしてデトロイト。さすがデトロイト・ロックいやソウル・シティって言うだけあって、まだまだいるんだろうなこうゆう凄い人たちが。本国では全国的には全くあきまへんでした。それがこのデトロイトと姉妹提携国(^0^)となってるイギリス、ちゃんと見ていてヒットする、子供の頃のポール・ウエラーちゃんが喜んで聴くと。それだけのものは強烈にあり。モータウンとは確実に違うソウルです。上品って言いますかちょっと違うな、ノーブルだ。一つ間違えばダークダックスかーってくらい。きわきわ。エメラルドだもんな。フローターズも含めてこうゆうスタイルのソウルはロック的なワイルドさ皆無なもんで、リアルタイムでは今一つピンと来ず。まあ日本のガキがこんなん親父なの夢中になって聴いてたらちょっと気色悪いかもしれませんけど、嬉しやようやくわかる歳になりました。嬉しいんだか悲しいんだか。喜ぶツボはオーツ&ホールのジョン・オーツ氏を喜ぶツボと同じなのだ。コクとまろやかー。でしゃばらずそれでいてキリっとプロの厳しさ滲ませってとこ。これ以上無いってくらいストイックなバックで3人のおっさんがたんたんと極上の曲をばやってくれてます。このアルバムの目玉は4曲目、ヒットしたアイ・シンク・オブ・ユーとユー・コントロール・ミーのメドレー。ミディアム・テンポでぐいぐいと。これはソウル・ファンを超えてアピールするマジック入りの極上曲と確信します。ちょっとでもソウル好きの方にはタイトル曲を。これまた10分の大作メドレー。て言っても大作って感じはまるで無く、静かに染みる時を過ごせる10分間。オーツ氏の音楽と同じで何十年の時でますます輝いてくる音楽のような気がします。エメラルドだし。
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10/27(木)
全ジョン・オーツ2
John Oates complete boxを目指せ
John Oates
1978-1980
シリーズ「ヒット王」
鉄は熱いうちに打つべし打つべし打つべしとゆうことで一昨日に引き続いて全部ジョン・オーツさん箱を自力で作りたい第2弾をば。今回はRCA黄金の第2期、ハイパー3部作からオーツな曲を探検するぞえ。移籍後、微笑んでよサラで大ブレークしたオーツ&ホールのお二人。そのままその路線で安住の地を見つけたかと言えば、さにあらず、どうしてもムクムクと湧き上がるミュージシャンシップ、盟友クリストファー・ボンド氏と別れて新たなる挑戦を始めます。時は激動、パンクが現れ何かが起こりそうな空気が充満、ホール氏はどこでどう知り合ったかロバート・フリップ博士と親密に。よりロックな方向へ進もうとしておった。すわ音楽嗜好合わず解散の危機かと思わばこれが不思議なデュオの所以なしごな、オーツさんも大乗り気な様子。まさかやっぱ親分で、ホールようそっち方面の勉強してこいやと送り出したってわきゃないわなあ。とにもかくにも見つけました新パートナーはデビッド・フォスターさんだ。で、フォスターさんだからAORを極めるかっと思わばこれまたそのまま納まる訳は無い才の二人。必要としたのは切れとぶっ飛び音感覚って訳でチャレンジ作「赤い断層」です。ちなみに百恵さん主演では無い。そこから
18.melody for a memory
19.i don't wanna lose you
20.serious music
21.pleasure beach
・・・メロディ・フォー・ア・メモリー。ホールさん作キラー・シングル「イッツ・ラフ」から切れ目無く続くバラード。忘れられない名曲です。新サウンドと従来のソウル感覚を見事に融合させたドラマチック胸掻き毟りソングだ。「スグル君もベター」。ポール・バックマスター氏みたいな劇的ストリングスはジーン・ページ氏か。アイ・ドン・ワナ・ルーズ・ユー。わ、オーツさんリードじゃ無いじゃんか(^0^)。えー、これは勝手にオーツ氏主導で作ったに違い無いと思ったもので。RCA1期の幸せが充満してます。しかも溌剌。シリアス・ミュージックは新サウンドの要請に答えた大ロック。サビだけはソウル〜。これがホール&オーツ。途中のハリウッドな弦がたまりません。プレジャー・ビーチは、きゃあオーツー。って始まるパーティ・ソング。ロックンロール歌わせてもそりゃ最高だ。気が付けばリード曲3曲。のってたのはやっぱオーツさんか。
さー新路線、手ごたえバリバリです。意気も揚々で翌年出しましたのが
モダン・ポップ!。
同じくパートナーはデビッド・フォスター氏。極めて鋭くとんでも無くハイパーなアルバムになってしまった。その中から
22.portable radio
23.all you want is heaven
24.bebop-drop
またも3曲。いえー。ポータブル・レディオ。チョッパーびんびん。二人で交互に掛け合い。こんな幸せな瞬間があるかい。求めるは天国。時代にさきがけビッグなドラムにのって又嬉しくも二人で溶け合う極上曲。メロディだって冴えまくってます。B面からは行く所まで行きましたビーバップ・ドロップ。ちょっと恥ずかしいなんて言っちゃ嫌(^0^)。
あまりに尖がったアルバム出しちゃいました二人。世間も目が点になってしまった。それでは次はと翌80年に出したのが
ヴォイセズ。
フォスター氏との濃密仕事で得た感触を今度は二人自身の製作指揮でものしました。うーんあんまり完璧なのも息が詰まるかなあと今度のテーマはラフ&ポップだ。その絶妙な隙がツボついて2回目の黄金時代ここに迎えることとなります。その中から
25.How Does It Feel to Be Back
26.You've Lost That Lovin' Feelin'
27.africa
アルバム冒頭を飾るフィール・トゥ・ビー・バック。このアルバムの音はこれですと宣言。やっぱり仕切りはオーツさん?ガレージで響くギターの音で生き生きしてます。そしてキラーなシングルにもなった「ユーブ・ロスト・ッザ・ラービン・フィーリン・とくばう〜」。バリー・マン/フィル・スペクター/シンシア・ウエイル作、来客、もといライチャス・ブラザース1965年最高位1位のビッグ・ヒット・カバー。偉大なるブルーアイドソウルの先輩ディオ、その再生は俺らがやらねば誰がやるって、これ以上無いハマリ方です。オーツ氏一世一代の歌唱ここにあり。アフリカは・・・やってみたかったズンカズンカとアフリカを。
とDISC2(^0^)はこうなります。ぴっかぴかのゴールデン。そしてこれで終わらないのがお二人の凄きところ。さらなる第3期黄金期へ。次回はいずれまたこの時間にお会いしましょう。
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10/28(金)
生。フリー。
Free "Live"
Free
1971/9
シリーズ「悪い仲間達連合」
祝ポール・ロジャース氏来日。クイーンの一員としてのポールさん、一番年下だってんでびっくりしてしまいました。でも一番先輩。まさかオールライト・ナウをこうゆう形で21世紀だとは夢にも思わなかった34年前の彼はこんなだ。”フリー・ライブ”。全世界のロック少年少女、もちろんロジャー君もメイさんも夢中になりました。もちろん私も。手に入れたら最後アナウンスの声まで曲の一部となって体に染み付いてしまう。4人の若者のロック、高い声のポールさんはぴちぴち、コゾフ氏のギターは赤子のように泣きわめき、フレイザーちゃんは大木ベース、いきなしテンポチェンジも持さずのカーク親分の人間アナログ・ドラム。詰まってます。スタジオ盤の曲はいったん放たれたら聴いた世界の民のものになるやもしれぬ、しかしライブはミュージシャンのもの。フリーの湯気汗と熱吐息にKOの38分だ。やっぱりとてつも無く若い音楽だとしみじみ感じてます。あえておもりを背負って演奏してる。ばんえい競馬の馬のように。500kgのおもり。それだけの大リーグ養成ギブスを身にまとって。何でわざわざそんなことをしなきゃならんのか。しなきゃこの音楽が生まれないから。そしてそれが出来るのはやっぱり若くて体力があったからだろうと。実際物理的にも力使ってた。声を出し切らなきゃ音が通らぬPA。ねじ込んで叩き込まなきゃいかんギター、アンプとシールド一本でつながって、ギターとは指と体でつながってます。ベースはやたら弾くのに力がいるぼわーんしかし極太音のブラック・ナイロン弦(記憶違ったら赤恥)、コンプなんて当然無し。ドラムは・・・今も昔も叩いた音しか出ない。全部が全部何の助けも無くやった分しか出ません。そして体と心、全部振り絞ってやり切ることが出来た。幸せかも。やり切ることが出来て。それが出来て初めてロックで、今ロックが無いのは巨大なテクノロジーを前に無限の可能性が存在してしまい暖簾に腕押し状態なのが原因かも。途方にくれてしまう。極めた剛球直球と極めた切れのカーブだけ、それをでっかいバットで振り抜いて三振かホームランか。古臭いですか。否。ロックにしろポップにしろたかが3,40年で進化などするわきゃありません。変化しただけです。人間は変わらず。力を注ぐ場所が変わっただけ。ギターを速く弾けばその分一音一音は分散されます、その分をコゾフ氏は一音ビブラートに指力を集中。重量をそれだけかけている。だからヘヴィ・ロックなのだ。極めて当たり前。その一心不乱さ。思い込みはやっぱり若き音楽です。眩しくて眩しくて。こちとらめっきり筋力衰えたけど、音の心は若き音楽心になれる。これを聴けば。対して今のポールさん。その重りを降ろした解放のロックのバドコの後、21世紀クイーンでどうやろうとしてるのか。人生の分だけ違う重りも背負って、聴く側も違う重りを背負ってしまいました。そんなん無視してしまうのは簡単だけど。したくない。
曲目等詳細
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10/29(土)
歴史的絶叫
Good Lovin' Gone Bad
Bad Company
1975/3
シリーズ「完璧なシングル」
*今週の「完璧なシングル」は
「グッド・ラヴィン」、バッド・カンパニーです。
祝ミスター・ポール・ロジャース来日。しかーし絶対やってくれないっすグッラヴィン。多分。フリーでの重りを降ろして何故この3人と組んだかの回答がこの曲に有り。それはラルフスさんも同様。せっかく苦闘の末ブレークしたモットを抜けてポール氏と組んだか。曲はステージ衣装は裸のサイモン・カークちゃんの爆音ドラムで突入。ダトトとこれはギター・リフの一部となっている。で、リフ。コードなど知らんわ。リフ。ロックはリフ。リフー。リフ名人はミック・ラルフス。命かけてます。これ聴いただけでグレコだっけラジオでのCM思い出す人もいるかも。コピーさばその瞬間貴方もロッカーになれます。そして加わるボズさんベース。煽るギターにいささかもひるまず得意の歩き歩きベース。づづづづってね。ほら足元見ると足踏みしてるでしょ。出ました、ポールさん。最初から全開の声色です。ブレーキ壊れたダンプ・エンジン。心構えとしてふんふん言ってる。♪一杯やら、ほらノッキン・オマドー、ふんふん、胃の上はアゴだアンサーだ、ふんふん。ア、チーほらやだ、あらーいやほら、いなせな蕎麦、じゃ、いやほら喰え、いえー、家家家♪と、どうやら江戸前蕎麦のことを歌ってる模様です。汁が真っ黒なやつ。続いて♪なー、以後フレデー、ジャスト・アンダースタンド、わめく馬、どうだ新寿司どあ、コンデンス・ラー油、ネクスト・イズ・オリーブ油、う、わかりまーへん、ジャスタ上はじゃすた美♪。さすが奥さんがマチさん、達者な日本語を交えて。やっぱり食い物の歌だな。すかさず♪うー、わかりハブ、ベイベ。ございまマン、(#2)愛がマイ・プライド、アイ丼ニード馬、鳩・ミー・インサーイド、兄とラブ、ライトミー嫌だ、いえ、そ、轟音がいる、いる方がNASA。具ラヴィン・フォー、ば、いえいえいえいえ、具ラヴィン・フォー、ば、ばばー、具ラヴィン・フォー、ば、え。(間)。ベイビ、尼、バットマン、奈々♪。解説いたしますと、「ハブを食わされたのはわかりませんでした。愛をもって誇りとしてる私は丼には馬と鳩はいれません。でも兄と一緒に一つの丼を喰うのはいやだ。そんな時ロケットが発射されそれはNASAの方角です。具がとにかく大好きで結果、恋人の奈々は尼になって私はバットマン」とゆうことだな。間違いない。それを納得したミックさんのリフが入り、足踏み。「イエス、アイ・ディローン(意味不明)」の掛け声に導かれてギタア・ソロ。何を言ってるかとゆうと♪そんでーそんでー、でんでんでんでんでん太鼓ー、ほーそりゃそうだ、そりゃそうだ、そりゃそうだ、そりゃそうだ、そりゃそうだ、納得しかねるがそりゃそうだとも、おもうー♪」とギターで言ってます。どうもその納得の様子に満足できないポールさん、再び(#2)から言い聞かせる。「おうおうおうおう、愛がマイ・プライド、アイ丼ニード馬、鳩・ミー・インサーイド、兄とラブ、ライトミー嫌だ、いえ、そ、轟音がいる、いる方がNASA。具ラヴィン・フォー、ば、どすこらせ!、具ラヴィン・フォー、ば、ばばば、具ラヴィン・フォー、ば、え、ベイビ、尼、バットマン、、具ラヴィン・フォー、ば、こら、こらせ、具ラヴィン・フォー、ば、具ラヴィン、具ラヴィン・フォー、ば、青、ベイビ、尼、バットマン、ふ、具ラヴィン・フォーばあ、どら、具ラヴィン・フォーばー、具ラヴィン・フォー、ば、天地真理、ベイビ、尼、バットマン、家家家家家家♪・・・・てろりーとここまで書いたことに呆れたミックさんのギターで終了です。さー、もう一回、歌いましょうこれで。いやかい。
えー、どうも海外ではこの曲、アホだっつうて冷たくされているようです。そりゃそうだ。これは日本人にしかわかりません。ざまーみろてなもんだがはは。
試聴はここで
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10/30(日)
永遠のテーマ
Rock and Roll All Nite
Kiss
1975/11
シリーズ「完璧なシングル」
今回の「完璧なシングル」は
「ロックンロール・オールナイト」、キッスです。
いわずと知れた代表曲。世界で最も繰り返し演奏されて、ライブで聴いた延べ人数も最大では無いのかギネスにのってるんじゃないかつうお化けナンバー。それでいてどうゆう訳か飽きることも無く、もしやってくれなきゃコンサート成立しません。自分達も承知でキワモノ道で発進したキッスがこの曲をものにしたおかげで30年間火を噴き続け血をだらりんするはめに。途中呪縛から逃れるために化粧落とした時もこの曲だけはやめることが出来なかった。天から選ばれちゃったに違いなくもう諦めてください。この曲のライバルと言えますのがかしまし娘のテーマ、そして牧シンジさんのあーあやんなっちゃった、そしてアントニオ猪木の延髄斬り、ジャイアント馬場の16文キックかな。芸人なら誰でも獲得したいキメの一曲。どんなんい滑ってもこれをバッチリきめれば大丈夫てなもんだ。それがしっかり定着するためには本人達がその気で作ってるのは言うまでも無く、最後に認めるのは観客です。ツアーでそれを実証し、そのツアー・ヴァージョンが最初のシングル・ヒットとなったキッス。その意味でも完璧だなこりゃ。しかしまー何でこんなに飽きないのか。考え出すと夜も眠れずグーグーいびき。何を歌ってるのだろう。一晩中ロックンロールでぶっ飛ばそう!だろうと大方の人は訳詞も見ないで納得。それでOKなとこが世界だ。あえて見てみたら「♪優勝した親友がっ、勇気を出すルームげっほっ」ってこれはそのまま読み(^0^)。「♪あんたが欲しいものは全部出すぜ、部屋がほっかほかになるまで踊り続けられるやつ、あんた方が俺らをワイルドにさせて、そしてあんた方をクレージーにさせてやる。へい、叫んでくれ。もっと叫んでくれ。俺は一晩中ロックンロールをしたい。毎日パーティで。俺は一晩中ロックンロールをしたい。毎日パーティで。」。わ、とんでもなく真っ直ぐ。デビュー当時、順風満帆って訳にはいかず苦悩した彼ら。何よりも客が欲しい、音楽に酔ってくれて煽ってくれる本当の客がって、どん詰まりに来ての心からの叫びをそのまんま恥も外聞も無く出して曲にしました。じゃないとさー、ふんぎってこんな格好までして寂しいよう哀しいよう。続けられるか否かはあなた方次第です。それを30年間、ライブの〆に持って来ていつもあの時の気持ちに戻っている。やり続けられる訳だ。コードは・・・コードはやけに複雑にも聞こえると思ってましたが、実際はD,A,D,A、G,A、キメはCとG。♪ユー・キポン・シャウティンのとこはF,G。サビはD,D7、A,Gつう恐るべき基本3コード。もっと恐ろしいのはこれを生ギターでそのまま弾いてみてください。このメロディが出てこないぞ。間の抜けたフォークみたいになります。それをこんなにするのはロックンロールの魔術としか言えませぬ。そしてメロディがどっかマイナー入ってる。メジャー・コードにマイナーってブルースかいな。つうよりやっぱどん詰まりのけっこう情けない感入ってる所以か。最初はパラパラの拍手の、好奇の目でしか見てくれないお客さんたちの前でやらなきゃならない。そんな光景目に浮かべますと味わいさらに深く。まっとうな人生捨てて冥府魔道入りしなきゃならない芸人みんなのテーマソングだな。しかるに応援したくなる。自分のお葬式だってへたすりゃメイクしたままを望まれる人生やってくれてるんだから。30年、いやこれからも50年、60年分の重みを持った完璧なシングルです。
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10/31(木)
にっこり大明神
Apostrophe (')
Frank Zappa
1974/4
シリーズ「PA!」
フランク・ザッパ大明神17作目、74年にリリースされました「アポストロフィ」です。前年の「オーバーナイト・センセーション」と双子アルバム。ほぼ同時期に録音されました。初のどうぞ皆様楽しんで聴いてください盤シリーズ。巷のPOPミュージックと違うことをやるヤツがいたっていいじゃないかつう姿勢でずっとやって来ましたからどかーんと大成功って訳には行かないのはまあ、当たり前。でも活動に支障が出だしちゃうととなるとこれはやばい。ならばいかにそのままを保ちつつ沢山の人が買う気を起こすレコードを作るか。これがテーマでした。これがザッパだとの自らヴォーカル大活躍で前作は正に「一夜にしてセンセーション」、売れに売れましてマザースからフランク・ザッパの名前が世界中に轟き二郎だ。勢いをそのままに出ました第2弾「アポストロフィ」。今度もサービス満点。突っ込み易いネタ満載だよ。まずは奇跡のシングル小ヒット「黄色い雪を食べないで」。嫌な予感がする(^0^)。黄色い雪。昔日本でも「オー・チンチン」とゆう歌が有りました。黄色いとはそれだよ。食べちゃ駄目だよ。老若男女誰でもわかるギャグでまずは入城してね。あ、エーゴだ。駅前留学するよりも爆笑ソングで英会話レスンした方が楽しい。作戦成功、最初はコズミック・デブリスがシングルだったんですけど、DJが面白がってかけたおかげでこちらもシングルに。チャート最高位86位に。うXこの歌が。爽快な朝です。プロモーションCMも作られたとな。さー準備はよろしいですかー行くぞーばかりに「アルフォンソ卿の朝のパンケーキ」からは脳天逆落としのジェットコースター・サウンドがいよいよ出発。ザッパ式ユニゾン魔術ご堪能あれ。クラクラするほどの場面転換が味わえます。本当の達人はやるぞーって感じでややこしいことしないのね。軽々とまあ。練習考えたら・・・寒気がします。そしてその最初のシングル「コズミック・デブリス」、宇宙の肥満リスをば。ラップ&低重心ファンクです。満を持しての夜泣きギターソロ。珍しやブルース・マナーで。妙なテープ逆回転宇宙ケイジャンの「エキセントリフガル・フォース」を挟んでクライマックス「アポ」。レフリーのドラム、ジム・ゴードン氏を真ん中に対決する巨獣ザッパと怪獣ジャック・ブルースちゃん。エレクトリック・レディランド・スタジオでのガチンコ勝負。ファズ・ベースが抑えこめばSGギターがわめくつう。ザッパさん、やりにくくてしゃあなかったって申してますけど、見てるこっちは最高です。セッションかくあるべし。どっちが目立つか、さー貴方の判定は。戦い終わって日が暮れる。映画のエンドロールの中、こんな曲が流れたらもうってな曲が次の「アンクル・リーマス」。マジに素敵な歌です。ザッパさん曲お風呂で鼻歌可能ベスト10に必ずしや入賞する。ジャンルは・・・わからぬわ。歌です。ラストは大作、「ブーツの中の臭い足」についての考察。「すっぱいぞう」だって。そうとう。めまいがしそうな臭いギターソロ。とゆう訳ですっかりレコードもCDも臭い付にして終演。結果、アルバム・チャート最高位10位。最大のヒットとなりました。祝。赤飯炊こう。
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