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今日の感謝盤一覧2006.06上

 

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1

6/1(木)
特効電撃隊
cover
Earthshaker
Y&T
1981

シリーズ「直球野郎一本勝負」

*思えば私の80’sハードロックは
とにもかくにも
AC/DC、
そして
ビースティ・ボーイズ「ライセンス・トゥ・イル」
カルト「エレクトリック」
に尽きました。あっしでっせの皆さんは別格といたして後者は共に86,7年、リック・ルービン氏の仕業。
うおーと叫びこれだこの快感を忘れておったわオタワのロック快感。その遡ること5年前、おったわのだな、そいつにたまらなく飢えていた奴等が。
復活イエスタデイ&トゥデイことY&Tの1981年作「アースシェイカー」です。
♪じゃ−あんじゃか、じゃかじゃんじゃんじゃんじゃんの音が聞こえそうな怪奇大作戦顔の女性がぎゃあしてま。こっちもぎゃあ。ほんの先日でござる。アルバム「ミーンストリーク」でこっちが遅過ぎる再発見したのは。あー、聴きてぇ。もっと。と念じてたら出たー。
2枚もよー。その内の一枚、何は無くともアースシェイカーだわさ。仕切り直しデビューの一発目。しかしなーんで気付かなかっただろ、って80年から81年てばさ、えれぇ年でXTCやらピーガブやらジャパンやらトーキング・ヘッズやらア・サーテン・レイシオやら名盤当たり年、あっちへ行ってたの。その間それらに全く縁の無かった方々はそりゃ飢えていただろう。
だもんで1曲目「ハングリー・フォー・ロック」。
♪月曜日はあまりにも速くやってくる♪
全くイントロ大魔神、開始1秒半でもう駄目降参のリフと共に、サザエさん心境の歌い出し。2006年でも共感しまくりやんす。
サビわさ
♪おいらロックに飢えている
落っこちる準備万端
はいさ、ロックに飢えている
お前の頭上にロール投下するぜよ♪
投下して下さい。メタルでもハードでも名前は何でもいいから、どがんとロックを。
ってお願えしたらもー、えらいこっちゃ。兄さんキップがいいねえ、どこの生まれだい?お、オークランドかい。喰いねえ喰いねえシスコ巻。凄い街だねオークランド。皆がみんな、こんなお兄さんばっか住んでるですかい。西海岸てばゆるゆる〜なイメージ吹き飛ばし、あそこだけはこんな有様。
音楽は違えどタワー・オブ・パワーと同じ感触でござ。
数マイル場所は違えど、ドゥービー兄弟と同じ感触でござ。
アメリカン・ハードロックてばこの味を勝手に求めちゃいま。そして見事にそれでおま。
その上に
ミーストリークですっかりやられた哀愁までくれるんね。
5.、A面ラストの「レスキュー・ミー」
♪お前に救助乞う おー、救助しちくれ おー、頼む救助 おー救助要請♪
つうからそりゃ哀愁にもなるわ。

愛の歌に形はしとるども、何かこー、長いこと浮かばれなかったヤス&トモじゃない、やって下さい&徹底的にの略のY&Tさんの心情が表れてるタイトル群。
「若くしてタフ」
「行かねばならぬ」
「俺はお前をKOしたい」
「俺はお前を信じている」

しかーし、この再デビュー。本国では売上げではさっぱしだった模様。時代が時代だけにA&Mもどうやって売ったらわからんかったのか。ラジオでメタル&ハード局激減だったつうし。POPチャートには何よりハード過ぎるしな。あの国は切れが良過ぎると引いちゃうからよ。てーことは逆にブリテンでは大受けだった模様。3曲もメタル・チャート入りしたとな。そして我が火の国日本でも。メタルとプログレでは世界を支えてる。そいつはそれが性に合うからで耳もぶっとく肥えて凄い誇れることだと思います。どんなに凄くても売れないのは性に合わなかったってことだと最近思えてきた。しゃあないわと。
抵抗するけど(^0^)。

今、我が家では西のスコーピオンズ、真ん中のMSG、東のY&Tであります。

東と言えば、日本盤ライナーノーツに、当時のY&Tのライバルとして「ロッズ」って書いてあるけど、どんなんバンドなんだろう。
せめて試聴はと探したけどありゃせんがな。気になる木。

曲目等詳細

試聴はここで

6/2(金)
歌う曲作家生
cover
Stand in the Fire
Warren Zevon
1981

シリーズ「あんふぉーげった房」

*見つけてしまった。感謝盤でやらせて貰うの諦めかけていましたこのアルバム。
炎のL.A.
ウォーレン・ジボン氏、1981年発表の実況録音盤です。
つうても何でだ、何でこれだけずっと廃盤?未CD化なのだとエキサイトしとったぞ。出してくれたのは日本の宝再発レーベル、MSIさん。「限定1000枚。アメリカでのCD化の予定はありません。」だって。ルーモアの時もそうだったけど、チャレンジャーやなあ。独自リマスタリングしたんだろうか。権利の問題もクリアせんならんだろし。神ジャケで、2835えんx1000=283万5千円か。採算合うのだろうかとか大きなお世話なこと思ってしまうよ。あ、そうか今やCDは世界が相手で売れるから、あっとゆうまに行っちゃうか。と思ったら4月に発売以来、まだ在庫有るみたいす。ああ、素敵な会社、社員にしてー。でも、給料安そう(^0^)。頑張って下さい。銭金抜き情熱感服いたします。

さーその問題の問題作。CD化されないのは内容がヤバイのかー。ヤバイと言えばヤバイ。L.A.が炎だからよう。
1980年8月17日〜21日まで5日間連続でロスのロキシー・シアターで公演した模様を納めている模様。
製作はご本人とグレッグ・ラダニー氏。スタジオ盤で打ち揃う、恒例のLA豪華ゲスト陣は無く、ツアー・バンドでのガチンコ勝負でござる。ジボンさん、見た目は大人しそうであります。UCLAの学食でサービスランチ配食のバイトしてそう。しかしながらその業務用ユニフォームを脱ぐやいなや、夜は凄いんです。歌うサム・ペキンパーに変身、LAの野坂昭如氏と呼ばれる。言葉こちとらわからんからよう、ただボーっと聴く分には「おお西海岸SSWサウンド、でも声低〜。」だけんども、気付かば歌詞がよう、怖いよう。曲は何ともキャッチー、コーラスの掴みはいつだってOKすから、カバーされる方も多し。特にリンダのロンシタッドさんの「私はついてない」有名ある。あまり怖くないのをやっぱり皆さんカバーするある。じゃがーみっく、ご本人のライブだとそうは行きませぬ。大衆の面前で披露するのは・・・そりゃわかってるファンばかりだろうけど・・・勇気いるだろなあ。
世にロック・シンガーってのは、その人の主張を絶対歌にしてると思ってる人多し。
同じくLAの凶暴派、ランディ・ニューマン氏も「ショート・ピープル」を筆頭に、ばっしバッシ、バッシングされちゃったよ。
お二人とも歌の作家ある。感じ入ったある風景を歌にしてある。小説や映画を作るように。
その語を聴いて、思うは、聴く人それぞれに委ねられる訳で。そりゃ悪役を時代劇やザ・ガードマンでやってる方が、本当に悪い人じゃねえすって当たり前のことあるよ。
こんな歌歌います。「完璧なシングル」カットされてないけど(多分)完璧なシングル、駅埼玉ボーイ、否
「エキサイタブル・ボーイ」

はい、彼はディナーに出掛けます 一張羅日曜用ベストを着て
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶ
で、胸いっぱいに焦げたマリ花こすりつけ
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶんです
はいさ、彼は正にすぐキレちゃう子

彼は午前4時にクラークにてショーを敢行
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶ
で、女をレイプして殺す、それから家に連れて行く
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶんです
はいさ、彼は正にすぐキレちゃう子

10年もの長い年月の後、何かが彼を呼んで、家を出る
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼びます
で、彼は、彼女の墓を掘り起こして、その骨を入れるカゴを製作
すぐキレちゃうガキ そう皆が呼ぶんです
はいさ、彼は正にすぐキレちゃう子

お、おーお、彼はすぐキレちゃう子
お、おーお、彼はすぐキレちゃう子

彼は正にすぐキレちゃう子

ご覧の通り、ご意見も何も無くそうゆう子がおるよって歌。これを非常に軽快な愛らしいリフでやりますから。つい鼻唄っちゃったりして。現地でやったら大変。怖さも百倍。
イングランドのマザーグースなりトラッドなり、我が国のわらべ歌なり、常なる残酷事件歌で、わざとPOPにして歌い継がれるようにってことかと。
人の怖さをも知るべし、知るべし。
愛の歌もそりゃけっこうだけんど、その対岸の歌も選ばれた人が演る。何の因果かそれがジボンさん。
形は違えどこりゃ相当なハードロックでメタル。メタルじゃねえな。ハード・ブラッド・ロックだ。
その生のとんでもねえ有様が聴けるアルバム。
最後はボ・ディドリーのボ・ディドリー。こいつは音が凶悪。です。

曲目等詳細

試聴はここで

6/3(土)
ベイビー、全肯定
cover
All Right Now
Free

1970/6


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
オール・ライト・ナウ
フリー
です。1970年6月上旬に初登場10位でエントリー。続いて中旬には4位、下旬には3位、7月に入って最高位2位。何で2位か?1位にはこれまた完璧、まことに対照的な曲、マンゴ・ジェリーの「イン・ザ・サマータイム」がどっかと腰据えておったのだ。ああ。アメリカでは最高位4位。収録アルバムはもちろんこのあの「ファイア・アンド・ウォーター」
そしてこのあの
「フリー・ライブ」だぎゃあ。
これがフリー自体のシングル・チャート初登場の曲です。とわ言ってもこの時代のロック・バンド、ヒット飛ばそうと思って作ったのでは無いことは確か。んな事全く関係無く、己のロックだろがを真面目にもう真面目に追求していたのだ。逆にヒットしちゃうと「け」なんてか。売れるつうことは結果的に皆に愛されるってこと、聴かれるってことなんだけど。ロックはそなこと考えてはいかーん。基本だ。矛盾何のそので突進していたのだ。若い衆よ、おかしいか。笑わば笑え、大きな声で。笑い返してやるわ。がははははは。
基本だ。何がロックの基本だぎゃわからんが基本だ。
ですから、売れなくてもよかったんだぎゃカットしたら売れた。突き詰めていったら題名のごとく完璧になっちまったんだい。削ぎ落とされるとポップスでもロックでもPOP道が開けるのでありや。
さー、構成コードは3コードだ。
ギブ・ミー・A
ギブ・ミー・D
ぎぶ・みー・Dadd4
ギミー・G
つうことはブルースで、そこからブリテン人の魂(こころ)で変身、大岩ロックに変身。
全員これで若干二十歳あまり。何故にそこまで重い。
曲始まる前から既に大汗だっくだくなサイモン・カーク氏のドラムに乗って、指がネック指板に取り付いてなかなか離れないポール・コゾフ氏のあのあのあのリフ、そして笑い顔が素敵空きっ歯がステキ時代の乾いた乾いた焦げた声のポール・ロジャース氏、SGベースのビニール弦が唸ります味が濃い顔十代のアンディ・フレーザー氏のベース。
重いんだよー。どれくらい重いかとゆうと、ふらっと入った飯屋で「メシをくれ」と一言言うたら、「へい」と親父が言うて、種籾を巻き田植えをして虫取りをし、その間、鉄を鍛冶して釜を作り、刈り取りをして脱穀して、その間おかみさんは百年の古木からお櫃を掘り出し、さあ米は出来た、で川に行って新鮎を釣り、山に行って薪を集め、帰りに行商人からワカメを買い、メシを焚き、魚を焼き、汁を作り、その間1年あまり。注文した客は餓死寸前で飯屋に再び。「へい、お待ち」って言われて「いただきます」と喰った最初の米粒の味
くらい重い。
それくらい昔はエレキの音を出すのにえろう大変だったのだ。
それだけのことはあるのは当然である。
してそれはこの若さでしかなしえなかったことであろうことも想像に難く無し。真っ白けっけであるがため、周囲でブルースの怨念おんねんからロックの道を彷徨っていた先達の苦悩をずっぽり吸うて、丸抱えにされ、パンプアップ筋肉で出せた模様。
フリーになるのには呪縛がいるの。古ーなんて言ったら呪われます。

そこには 通りに女が立っていた
足元から頭の天辺まで笑顔の
俺は言ったよ「へい、何だいそりゃ?」
ほいさ ベイビー、多分アイツにゃキスがいるのだろ

俺は言ったさ「へい、名は何てんだ、べいび
多分俺たちゃ同じもんを見ることが出来る
さー待ったり、たじろいだりすることはあんめえ
駐車料金がかさむ前に行こうぜ、ほら。」

(皆さんご一緒に)
全肯定 べいび、いっつぁ、全肯定
全肯定 べいび、いっつぁ、全肯定

俺は女を、俺の場所、俺ん家に連れて行った
顔の全て、一挙一頭足を眺めながら
女は言ったね
「見なよ、何があんたのゲームなのさ、恥ずかしいとか思おうとは思わないのかい?」

俺は言ったさ
「くつろぎなよ そんな急かすことはねえだろ これでラブが最後なんてーことは思って無いだろ?」
女は言ったね
「ラブ、何てこったい、あんた私をラブで引っ掛けようとしてるんかえ」

(皆さんご一緒に)
全肯定 べいび、いっつぁ、全肯定
全肯定 べいび、いっつぁ、全肯定

全肯定 べいび、いっつぁ、全肯定
全肯定 べいび、いっつぁ、全肯定

ご一緒にのとこでは、あっち向いてほいのフレーザーちゃんのベースが。文句あるわきゃ有るわけねえけどそのフレーズ昔から不思議で。
一緒に歩いているんだなきっと。

そして実際のシングルではそうで無く、そうで無いけど出来るならB面にそっと入っていて欲しいは
ビー・マイ・フレンド

(あまり近づくと離れなくなるのでそっとそっと触るコゾフちゃんのギター)

全くもって俺が必要なのは 友だ
助けの手を差しのべてくれる誰か
俺が夜に不安でたまらぬ時
俺をスクイーズしてくれる誰か
そして「いいんだよ」って言っておくれ
ユノウ俺はそりゃもう沢山のことを気に病んでる
そして俺はあげるよ俺が得た全てを
俺を信じてくれる誰かをただただ持ちたいだけ
そうしたいだけ そうさせてくれ
俺だって そうなることは出来るだろう

ベイビーベイビー 俺の友になってくれ
ベイビーベイビ 俺の友になってくれ
ベイビーベイビー 俺の友になってくれ
俺はお前を愛する 最後の最後まで

お前は俺に感じさせる
愛は何よりも強いものだと
おー、俺は必要だ お前のような女が
お前は俺に与えてくれる とてもストロングで そして誠を

おー、ベイビーベイビー 俺の友になってくれ
ベイビーベイビ 俺の友になってくれ
ベイビーベイビー 俺の友になってくれ
俺はお前を愛する 最後の最後まで

欲しいよお前が、ベイビー、べいび、ベイビー 俺の友になってくれ
俺はお前を愛する愛する 最後の最後まで
ベイビーベイビべびべびべびべび 俺の友になってくれ
俺はお前を愛する 俺はお前を愛する 最後の最後の最後まで
ベイビーベイビー 俺の友になってくれ
俺はお前を愛する 最後の最後まで

人生、それを得た人は全人類でいっちゃん幸せな人です。確かだ。

試聴はここで

6/4(日)
これが幸福さ
cover
I Know What I Like (In Your Wardrobe)
Genesis

1974/2


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングル」は
これが幸福さ
ジェネシス
です。「これが幸福さ」って言われてもさっぱしピンと来ない凄い邦題。
I Know What I Like (In Your Wardrobe)
でんがな。アルバム「ポンドで英国を売っちゃる」アルバムからシングルカット。グラム華やかなりし74年2月に最高位21位まで上がったとゆう。えらいこっちゃ。当時英国ではプログレのシングル自体稀で、しかもヒットとなると後はムーディ・ブルースくらいしか思い当たりませぬ。その頃メロディ・メイカー日本版って雑誌が有りまして、そこにやたらと登場してましたのがこのジェネシスとステータス・クオー。日本ではまるっきし人気無いのに本国では大スターつう2大バンドだった訳で。で、そこに載ってる写真と言えば今を時めくピーター・ガブちゃんの扮装変装大変身な写真ばっかで、何じゃこりゃ。音を聴かねばと思ったものの自分で買う勇気は無く(^0^)、友達に借りました。そいつが持ってたつうのも今考えると凄い。全然聞いてないからいいよだって。ははは。それは「怪奇骨董音楽箱」アルバム。素敵ですジャケット。わくわくして聴いたならば・・・・これがまた地味で。あの派手な格好とどうしても結びつかず。何しろ血気盛んな中学生すから奥までわかるはずも無く、長いブランクになってしもたよ。フィル君除いて全部貴族さん、3時にはメンバー全員で(除くフィルちゃん)お茶を飲みますどんな時でも、てな話とかばっか聞いたりしてたのもある。除くロックなんちゃて。再び会うことになりましたのはそのフィルさんが歌手になってからのセコンズ・アウト・ライブ、そして3人が残ったアルバムのフォロー・ミー、フォロー・ユー・シングルから。鈴木慶一氏の記事のそそのかしのせいも有り。そしたら、ライブはあらー凄い派手、シングルはあらー凄いチャーミングてんで、無事誤解が解け、さかのぼりでガブちゃんブロードウエイ。あらー、わー、と言葉も無く感動。そしてあの盤もこの盤もと。音楽箱も無事染みてきて、いっちゃん好きなアルバムは「ポンドで売っちゃる月影千草先生騎士」です。一番ガブちゃんジェネシスの幸福な時代で有ったと思う。あ、だから「これが幸福さ」か。
そ言えばこれまた歌詞を吟味したことなく、ほんとにそう歌ってるのか。

「それは1時です。ランチの時間よ。ふぉだんでぃだん
お日様が照って刺さり、僕はベンチで寝てました
僕はいつだって 彼らの話を聴くことが出来ます。」

びょんびょんびょんびょん
いつもエセルがおりました
「ヤコブ、起きなさい!ノビ太みたいになってないで部屋を片付けなさい。」
そしてそれからミスター・ルイス氏が
「彼はひとりぼっちでいる時間じゃないのかい?」
庭の塀の向こうには 二羽のちいちゃなラブバード くくるーと君に鳴く
鋭く斬れる刃で彼らに芝を刈り取り続けさせるのだ

僕は何が好きかってことはわかってます そして僕がわかってることは好きです
君はワードローブでいる時はとっても素敵 君のショーを超えてひとっ飛びー よーしょー

だーんだんだんだんだん だだーんだんだんだんだん

日曜の夜 ミスター・ファーマーさんが呼ばれました 言うのさ
「お聞き、息子よ、お前は時間ってもんを無駄にしている お前にとってそりゃ火災避難装置業界における未来ってもんなんだよ
街へ出ておいき!」
でも僕は過去よりの声を覚えています
「君が何かを得るとしたらば、そいつはギャンブルでだけ」
僕は感謝せねばミス・モートに。 見事に失敗した彼女の教育に。
鋭く斬れる刃で彼らに芝を刈り取り続けさせるのだ

僕は何が好きかってことはわかってます そして僕がわかってることは好きです
君はワードローブでいる時はとっても素敵 君のショーを超えてひとっ飛びー よーしょー

「それは1時です。ランチの時間よ。ふぉだんでぃだん
お日様が照って刺さり、僕はベンチで寝てました
僕はいつだって 彼らの話を聴くことが出来ます。
僕?僕はただの芝刈り機。僕が歩いてる間、君は話しかけることが出来るよ。」

わかんねーよー。苦悩しちゃったじゃないか。がはは。どこで「これが幸福さ」になるのかもわかんね。好きなことをわかってる=幸福か。まーそりゃそうだ。
数々のお説教多数を乗り越えて、ボクはノビ太で生きますっと歌ってると解釈したんです。
「だーめだよーのーびた君、寝てばっかりいちゃあbyのぶ代さん」てばさ、ガブちゃん、ドラえもんの格好して歌ってくれればなお良し。
良しかーーーー。

試聴はここで

6/5(月)
冷や汗と血
cover
The Rods Live
Rods
1983

シリーズ「直球野郎一本勝負」

*先週Y&Tの「アースシェイカー」やらせてもらった時にライナーノーツに「西のY&T、東のロッズ」と書いて有って、ああ、気になるロッズ、どんなんだろうロッズって書いたら・・・その週にレコ屋さん行ったら有りました。おおと小声で叫んで。こんなとこだけはツイてる。困ったもんだ。ははは。
でまー、聴いたら、えれぇ納得。こりゃ西の東のと並び称されるだけのことはあるわ。70’s米ハードロックに見事落とし前をつけた素晴らしいバンドです。
メンバーは
ギターと歌にDavid Feinstein。デイブ・フェインシュテインさん。
ベース、歌に、Gary Bordonaro。ゲイリー・ボードナロさん。
ドラムス、歌に、Carl Canedy。カール・キャネディ氏。
どーもジャケのお顔を見ると皆さんそれ相当にフケてる。で調べてみたらぬぬぬぬ何とギターのデビッド氏は、あのエルフのギタリストではないか。ロニー・ジェイムス・ディオ野獣のおった、レインボーの母体となったバンドです。しかも話によるとそのディオ氏の従兄弟だと言う。ELFがリッチーさんに取られた後はそりゃギターはいらないから、野に放たれてしもうたの。その後これこのように80’sに復活。額に皺を刻み込んで。
後のお二方の経歴は全くわからず。カール氏だけは後にアンスラックス、エキサイターのプロデュースをしてます。自らのサイト有っただよ。
ライバル、西のY&Tはそれでも(それでもってこたぁないな)日本でも人気が出て名前も通ってるけど、ロッズはこれが全く人気があ、ローカルだった模様。ネットで色々調べてもほんと出て来ないんであながち俺だけが知らなかった訳では無いようで。
レコード会社がミュージック・フォー・ネイションズってインディ(?)だったのもあるのか。
聴かばこれが、何でそうなのか首ひねり過ぎて肉がよじれちゃう。曲良し演奏良し歌上手し。味わいも深く、ここには「60’sでスピリッツは切れてます。」の世界は無し。ロックに取り付かれた男どもがハードロックの実をたわわに実らせた音が有ります。
熟したものを喰わんでどうしやしょう。
若い衆が「ロックは死んだ」ってパンクっている間に、残された連中は必死そのものだったんだなあ。すまぬ。殺して。
さすが東のハードロック、キッスの臭いがします。しかも嬉しいことにジーン・シモンズちゃんの曲のあの臭いが。そしてテッド・ニュージェント獣、従兄弟の関わったレインボーや、さかのぼってパープル70’sハード全部。貪欲にNWOHMのスピードも。
そうゆう意味では音楽のオリジナルってもんはねえかもしれぬ。個性は何よりこん人らがやってるってこと。
何より曲がええど。一発で覚えられるロックなPOPなメロ満載。3人でやってるとは思えぬ見事なアレンジも。デイブ氏のプレイはギター・ヒーローになっても何らおかしくないと思う。
これがつるつるのお顔の金髪碧眼で、時代が呼んでたらとんでもない大スターになっていたか。
デイブ氏は現在も健在です。”フェインシュテイン”って自身のバンド組んで2004年に「サード・ウイッシュ」ってアルバムを。何と日本盤も出てる。試聴したらば生き残るはこの道しか無しのメタル鬼道。額皺もさぞかし深くなってることでありましょう。多分50代だもんな。このロックど根性見習いたいっす。
また一つ大切なバンドが出来ました。出て来たら即ゲットだ。
あ、大切なことを。ロッズはニュー・ヨークのバンドです。

曲目等詳細

試聴はここで

6/6(火)
メタル卓球部
cover
What? Heavy Metal Part 6-1
ヘビメタとは何だ その6-1
1981

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

(写真と連動して書いてますので、是非下部詳細リンクでご覧下さい)
*齢40半ばにしてメタルに再び目覚めたオヤジが盲人象を触るがごとくお送りする「ヘビメタとは何だ」のシリーズ。第6部となりました。今回は英国はBBC製作のラジオ(多分)番組フライデイ・ロック・ショーの音源を集めたLP、その名も
フライデイ・ロック・ショーVOL.2
1はどうした。てか。2しか無かったの。1はサムソン、ギランなど1流(?)バンドを収録、そして2は当時期待されていた時期エースと目されるバンドを収録ってことで。現在ではその番組はやってない様子。サタデイ・ナイト・ロック・ショーってのはある。さー、問題はこれがCDになっているかですけんど、出せばすぐ廃盤にしてしまうことで有名なBBC。ありません。ただ「ヘビメタとは何だ その参」でやらせてもろうた「メタル・フォー・ムーサス」と収録バンドがけっこう被ってますのでリンクはそれで貼りますでごす。
ニュー・ウエイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル略してN.W.O.B.H.M.と申すムーブメントが発生して、鋼鉄軍団が一番元気だったかもしれぬ80’s初頭、雨後のタケノコのように(ご飯美味い)発生したメタル・オムニバス。ここに一人それを見逃すことの出来なかった日本人レコード・ディレクターがいたっ!このお方です。
マドロスさんポーズでバシっと決めて経歴まで詳細に載せてらっしゃる。
ライナーでこのようにその出すことに至った経緯を。何と”リッチー”とゆう仇名ですかい。で、名前はパトリック・モモイさん。パトリックでリッチー(^0^)。まるでこれを手に取った人全員から総ツッコミいれられることを待っていたかのような日本盤出してくれました。レコード会社はテイチクと並ぶ演歌の殿堂ゲリラ洋楽会社トリオです。
まず何を思ったかこのリッチーさん、オリジナルのジャケットではいかーんと思ったらしい。日本の熱きメタル・ファンの魂を表明するには独自のものでなければあかんと。BBCを熱烈に説得しそれに成功、日本製メタル・ギターの王様ESP社製ランダム・スター(そうだったのかー)をジャケットにどっかーん。
そしてさらにVOL1ではバウバウの山本恭司君(そう書いてある)、VOL2ではラウドネスの高崎昇君(そう書いてある)に特別依頼してギターのパート譜及び機材セッティング図をライナーに添付するつう。
これです。恐ろしや。
そしてさらにお二人の対談をライナー内にびっしりつう大サービス。
こんな感じで。
その内容たるや、メタル界にはギタリストしかおらーんみたいな。ははは。曲の内容はともかくも、ギタリストの技の数々、ギター、エフェクター探索に終始する、まるで剣豪、剣豪を語るみたいな。で、そこで判明したことはあれだけ詳細にセッティング図書いておいてけっこうその内容はアバウトだってこと。「そんなかんじやね」。そういやその図には機材メーカー名書いて無かった。それが違うと音大違いだもんな。対談内では「MXR」とか「マーシャル」とか平気で仰っておられます。プロレスの反則カウント4の世界です。もしかしたら譜面もアバウトだったりして。「こんなかんじやね」。誰も実際に弾かねえだろなと思ったら、これが、これが。きっと買った人ギター人はけっこう弾いて違うじゃんって文句言ってるかもよー。
そしてそれだけの熱意で手間をかけておられまして・・・・
ライナーはVOL.1、VOL.2共通のものになってます。2枚レコード買っても同じものが付いてるぞ。
でもっとありゃりゃーは
これをご覧下さい。
パトリック・”リッチー”・モモイさん、アルバム名間違えて書いてるよー。
「メタル・エクスプロージョン」てか。
これは実はVOL.1の英国でのアルバム名が「メタル・エクスプロージョン」ってことからそう思われたか。VOL.2は「フライデイ・ロック・ショー」です。
そして命を賭けたジャケットでは「VOL.2」の文字が抜けてるつう。これはロゴはそのまま持ってきたからだな。丁寧に色違いにしてるけど「VOL.2」ってのが抜けちゃった。
と、突っ込ませていただきました。
この熱意ぱんぱん、はちきれそうながら、まっこと大らかなとこ。素晴らしき正にメタル・タイドだと思います。
て、第6部の一回目は中身に触れられずに終わる。
ジャケット=中身の法則ばっちし。音のほうもこれが・・・・。

曲目等詳細

ダイアモンドヘッドライブですけど
試聴はここで

6/7(水)
メタル剣道部
cover
What? Heavy Metal Part 6-2
ヘビメタとは何だ その6-2
1981

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

(写真と連動して書いてますので、是非下部詳細リンクでご覧下さい)
*シリーズ「ヘビメタとは何だ」の第6部の2回目にして〆をばQ。ナイスなトリオ・レコード・デレクター、パトリック”リッチー”桃井さんの解説を引用させてもろうて、その後のバンド運命がどうなったかわかったら調べていこうかと思います。
その前にマドロス・ポーズのリッチーさんの下に置いてある四角いもの。一体何か気になったので拡大して見ました。
(写真)
「Player」ってシール貼ってる。何だ。どうやらメタル・バンドマンが持つエフェクター・ケースのようです。シールドとか入れるやつ。重いのよ。鋼鉄製だから。さすがメタルなデレクターさんです。中身は領収書とドラ焼きか。
それでは81年の段階で時代のエースだったバンドの皆さんをば。
A−1:スパイダー「わしに何するっつううねん」
(写真)
いきなし「詳細不明」。わはは。スパイダーって「ズ」が付いたら順ちゃんやマチャアキが出て来てやばかったす。リッチーさんが書かれているように、スパイダーって名前のバンドは世界に258くらい存在する模様。しかもさらにやばいことにこの曲、メタルぢゃ無い。ブギーだぜ。英国の生き神様バンドっていやあ、ステータス・クオー。その弟子筋が出てきても何ら不思議ではありませぬ。がそれらの門弟が世に出たってあまり聞いた事も無し。ブリティッシュ・ロック界七不思議の一つだ。ルックスがミョーにニュー・ロマンティックなのも不思議。
「タランチュラ」って名前だったら・・・絶対いそうです。デスの分野に。です。
それにしてもメタル・オムニだって気張って始めたこれで、1曲目がブギーでモモイさんはさぞ困ったことでありませよう。

A−2:ダイアモンド・ヘッド「行かないで〜」
(写真)
サウンズ紙で「ツェッペリン以来の最大のグループ」って賞賛っ。てこたあクイーン、KISS、エアロよりすげえってことかーっ。興奮すると人は何を言い出すかわからないので許しましょう広い心は世界を救う。「ヘビメタとは何だ第2部」の「ヘヴィ・メタル・エクスプロージョン」アルバムでも登場。それだけのことを言われただけ有って現在まで活動継続中の模様。何よりメタリカさんがご贔屓でカバーってことで、それで伝説になったか。ありがとう若い衆。「ダイアモンド・ヘッド」といやあフィルのマンザネラさんすが、話によるとそのポスターを見て「かっこいい名前だなあ」とバンド名にしたのだと。もちろん中身は聴かない。いささか不器用なバラードで切々と「行かないで〜」って泣く。失神しそう。きゃあ。

A−3:スイート・サヴェージ「嵐の目」
(写真)
サベージと申さば♪いつまでもどこまでもー♪。じゃない大英帝国のサベージ。最初はギターとベースだけで活動し・・・ってどうやってたんだろう。ドラムレス・メタルかー。フォークだったりして。目玉はギターのヴィヴィアン・キャンベルさん。後にディオで本物野蛮人ロニーさんと組んだ人だ。あの「スターズ」でも要で活躍。その後デフ・レパードにも入ったんですか?デフさん、私ちょっと「尼下痢」の空耳しか馴染みが無いんで。曲はメタル界において「バーン」の威力は天地をも動かすって証明の超高速チューン。この快感は他のジャンルでは無理でござる。

A−4:ラスト・フライト「音楽で踊ろ」
(写真)
おおお、モモイさん、メタル・カルトQ問題を提供してくれた。
問題「渡辺音楽出版のイギリス支社長宇都宮カズ氏の秘書クリスティーンさんは、誰の奥様でしょう?」
ぽん
「シン・リジーのスコット・ゴーハム氏」
「正解です。」
共稼ぎだったのかー。で「彼女が出会ったバンドの中で最も素晴らしいバンド」って。シン・リジーの立場はいったい。
そしてこのシングル・ジャケ。「最終便、ヘビーメタルレコード」てか。ぎゃはは。「ビ」はいけません。正しい日本語だと「ヴィ」です。って俺もやってるか。日本人のハートを鷲掴みにする予定でしたけど、ぎゃ、ほんとにこれがラストフライトになってしまった模様。
曲は世にも珍しきチャレンジャー、ゼップに挑戦。ファンク抜き、謎抜きの。ジャケみたいにかわいいの。

B−1:デーモン「一夜の一地獄」
(写真)
デーモンってバンドもなあ、この世に157個くらい存在するような。現在その名前を利用して関取衆をアゴで評論するコグレさんもデーモンだし。でーもん、このバンドは怖いぞ。つうかモモイさんの推薦文が怖い。「血のしたたる腸ワタを、えぐり出す悪魔の両手が〜まさに僕好みのオカルト・エクスタシーの極致・極致」って。間違ってもそんなことお見合いの席で言ってはいけません。
もしも・・・もしも・・「私もそうなんですう」って相手の方が申したら、うちみたいに仲良くロックな夫婦になれるよん。チャレンジするのもOKだ。で、曲はと言わば、これがそんなに怖くない。かわゆい。サバスもかわゆいバンドなので、オカルトなバンドはかわゆくないといかんのかも。だって怖かったらほんとに怖いもん。さすが悪魔だけあって寿命長く、去年も「Better the Devil You Know」ってアルバム出してる。ジャケは存分に怖いよー。

B−2:ブラック・アックス「世界の端っこ」
(写真)
「バンド名をウルフに変えて〜」ってせっかくこうしてBBCのレコに収録してもらったのにーー。で、その後、どうなったのかと消息調べるも全然無し。台無しjrだ。ブラック何とかってバンド名ってそれこそ世界に876くらい有りそうなんで止めたかったのか。
曲はと言えばギター・ソロを抜けばメタルつうより素敵なニュー・ウエイヴ・バンドって感じの素敵なPOPロック・チューン。哀愁のサビがたまりません。こうゆうバンドを聴けるのがコンピの至福の瞬間だい。

B−3:ウイッチ・ファインド「ベルファスト」
(写真)
モモイさんは「彼らがいかにサバスの強い影響うんぬん」って書いてらっしゃるけど、この曲はさー、もろレーナード・スキナードの「フリ−バード」っすよ。で、本家は必殺のサビで、怒涛のバトルに持ち込むが、そのサビが見当たらなかったのでそのまま終わってしまうつう悲しい結果に。ひたすら詠唱する。あ、終わっちゃった。起承転結の起承で。あ、だから捜し求めてウイッチファインドか。さらに捜し求めて現役続行中。見つかったのだろうか。

B−4:ゼロ「カッチン・ルース」
(写真)
最後は最後に相応しき、この世界でいかに「バーン」が天地をも動かす威力を持っているか証明するがごとき、ハイスピード・メタルさん。途中で様々な仕掛け沢山で、おおおお、パープルのツボをあなた達は会得したのね。
でさ、このシングル・ジャケットです。ゼロってゼロ戦のゼロだったのかーっ。この音ならば日本のメタルキッズのハート鷲掴みに出来るはずなんじゃが。ヴォーカルもカバさんにクリソツ、実力だって。演奏だって。どこ行っちゃったんだろう。ゼロ戦に乗ってゼロになっちゃうなんて洒落にならんすよ。

と全8曲。やっぱメタルのオムニは楽しいです。デビュー直前のバンドマンって一番燃えてる時だもんなあ。自分達のしたいことをするんだ。レコード会社に負けてたまるかって。晴れの舞台のBBCのスタジオで皆緊張しながら目一杯の姿が目に浮かぶようです。
後に成功しようがすまいがここでは横一列。ヒットを打ったヤツが目立つぞ。審判は聴いてる俺らだぜ。

曲目等詳細

ダイアモンドヘッドライブですけど
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6/8(水)
落武者ロック
cover
Captain Beyond
Captain Beyond
1972

シリーズ「直球野郎一本勝負」

*超上船長1972年度の1stアルバム、その名も
キャプテン・ビヨーンド
第1期ディープ・パープルのボーカル、ミスター・ハッシュ男、ロッド・エヴァンスさん、落武者頭ならあんたが似合うやろのリチ男さんに解雇され、落ちノビ太先はななな何とアメリカ南部ジョージア州メイコンに有りますキャプリコーン・レーベルでありました。ジョニー・ウインター・アンドで名をはしたボビー・コールドウエル(AORな人とは別人)氏とコンビを組んで作らねばならぬデュアン・オールマン氏へ捧げる音楽を。それが
キャプテン・ビヨーンド
ギターにライノちゃん、ベースにリー・ドーマンさん。共にガダバビダボデドギャのアイアイン・バタフライ出身。あそこではちょっとやり過ぎたなと密かに思っている。そんなアートでサイケで黒好きな、プログレに向かえなかった連中は皆この当時とんとんとーんと模索して己のハード・ロックを創作したもんじゃ。俺が洋楽聴く前に。ロック中世時代と呼ぼう。うわー苦しい見えん、どこにそれが、な中でも捨てるもの無き落武者ならではの開き直りでバチっとはまった。それが
キャプテン・ビヨーンド
ちゃかぽこハード大王でもある。2年先輩にはPOP畑から来たクレイビー・アップルトンつう方々も。
いきなし1曲目で出てくるは、つんたつんたとこたてとんとん、とニューオリンズのセカンドライン・ビート。しかも裏で入る。そこからはもうリフまたリフ。上からリフ、左からリフ、右から左前方から、よけられぬぜ。逆手持ちスティックならではのロールしまくりのボビー氏のドラム、変拍子も混ぜてリフ。風情がリッチーはんに似てるライノちゃん、犀だけにきゃんきゃん突進。
そして落武者頭、エヴァンス氏はふて腐れて歌う。パープル時代ホテル歌手かよーって言われた面影無し。
まるでロニー・ヴァン・ザント氏のように。そうなんす。バンド共々、レーナード・スキナードしてる。ファンの方は是非騙されて聴いて下さい。
ここにアート・サイケ・プログレ・サザン・ハッシュ・ロックつう絶対出来そうも無い音楽が完成。
俺達ちゃ白い。黒い粘りは捨て去ってのキップの良さ。センス極めて古いなんてぇこたぁあるものか。

日本邦題の数々は
1.過去への乱舞(大気の海で)
2.アームワース
3.近視空間
4.催眠術
5.恐怖の激流
6.昨日はあまりにも遠く(イントロ)
7.凍結
8.昨日はあまりにも遠く(過ぎさった時)
9.キャント・フィール・ナッシング(パート1)
10.静寂の対話(海の波に)
11.アストラル・レディ
12.静寂の対話(返答)
13.キャント・フィール・ナッシング(パート2)

「近視空間」。めがねめがね。

歌います。
過去への乱舞(大気の海で)

後ろでキチガイみたいに踊っちゃるわい
海で踊っちゃるわい
己の記憶とレーシング
ああ嬉し夢の中での出来事
ちょんわ、ちょんわ クイックくいっく
ご心配なさらずに
ご自分のことをどーかお忘れず
たかが空気の海原のことでございます
ご自分のことをどーかお忘れず
たかが空気の海原のことでございます
貴方のお望みをどーかお望み下さい
嵐の中に着陸し
貴方は踊ってることを知覚
あまりにもぶっ飛んでいることを知覚
踊れ 踊れ もっと速く
キチガイみたいに踊りましょ
キチガイダンスあうえい
でもでもご自分のことをどーかお忘れず
たかが空気の海原のことでございます
ご自分のことをどーかお忘れず
たかが空気の海原のことでございます
うぇ、僕は正しきものを今見た 顔そして顔を見た
説明しようたって見たこと無いっすよ 遅すぎるし
のののののの
ああ、だって私は金門上に座っていないんです
私のすることなすこと顔面喪失
おーのののの
でもしかし僕たちはみんな駅にいます それだけは確かだ
探索は終わりなく続く
うぇー、ご心配なさらず
あー、おお

「ご心配なさらずに」て言われてもこりゃ相当心配。行っちゃってます、遥か彼方に。それが
キャプテン・ビヨーンド。
浴びよリフ呼べよリフ。つまり大ロックだ。

曲目等詳細

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6/9(金)
祝ワールド杯ライブ
cover
World Wide Live
Scorpions
1985

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*祝本日開幕ワールド・カップ・ドイツ大会。
とくりゃあこのアルバムしかありません。
ワールド・ワイド・ライブ
スコーピオンズ。
最初のライブ・アルバム「トーキョー・テープス」から7年、ついにブレークした蠍団が放つ凱旋帰国ライブ盤再び2枚組。それにしても7年。デビューからは13年。小屋から初めて小ホール、中野サンプラザ級でずううっと、そしてついに日本武道館、Wジャケ開かば人の端が見えない大群衆。その喜びのポーズを裏ジャケで決めます。世界一美しい裏ジャケ大賞。この組体操陣形を決めるため6時間は練習したとみた。
そんなスコーピオンズが大好きだー。
この頃はまだ帽子で隠しておらぬマイネ氏の額の光の何と誇らしげなことよ。
東京テープスは我が家の人生お宝盤となりました。そしてこのアルバムは・・・このアルバムでもうトドメ。
完全に燦然と輝くご贔屓バンドになったよう。全部行っちゃおう、とことん付き合いますとなったんはこの盤が家に来ちゃったからだ。
あまりに遅かりしこの出会い。当時聴いていたらもしかして俺らも今でもメタルやってたかも。
しかあし、この味はこの歳になってからでこそ染みるよなーとまほさんとつくづく話してます。
話によると2枚組ライブでは現在に至るまで全米で歴代2位の売上げとか。1位は多分あれだなピーちゃん。ほんとかよと思いつつ、もしそうだったらこれほど痛快な話は無し。ドイツ訛り英語で全然相手にされなかったつうアメリカでだもん。
これはもう音楽の力に他なりません。
何がいいって蠍団、毎度書くけど曲が最高。ライブになると当然ベストヒット集になるんでそれを嫌っつうほど思い知る知る。
前半の律儀なる演奏の数々で陶酔とはこのことじや。打たれても打たれてもロック大好き、モチベーションを失わず、これほどの曲を書き続けたとは真の練達の士、手練集団であります。そうルドルフ兄さん。貴方のことだ。
そしてマイネさんっ。歌上手い。美味い。旨い。巧い。
演奏はもうソロのテクがどうとか、そうとか、関係無し。まるごとスコーピオンズの音として歌として燦然と輝く。
メタルであるとかハードであるとかも、関係無し。ロック好きの誇りとして、こんなバンドは類無かろうに。
何しろ「世界のバンド、ベスト30に入るのが夢」だったつうんだから。
成功して今更奢りも何もありません。嬉しゅうて嬉しゅうて、表ジャケいい顔してるよなあ。
求められればどこで行きます。どーんと書いてあるツアー・スケジュール。さすがにこの頃相当きつかったらしく、長年の疲労も最高潮だったとのこと。それでも走る。組体操までして。次のNHK大河ドラマは「蠍団」だな。
成功前も俺らはやっていたのだの自負はその曲目にあり。そして7年前、暖かく迎えてくれた日本の民へも。律儀に東京テープス以後、ラブドライブから4枚のアルバムからチョイスです。
それぞれ変わらぬ曲魅力、変わる魅力はもちろん、ウケたウケた喜びから。
東京テープスのあの何とも言えぬ素晴らしい温度とは違うこのこのー空気。こっちまで嬉しくなってしまうよ。
スコーピオンズを愛し続けてくれた方々へ、場所も時代も超えてそれを何よりも伝えたく共に味わって貰いたかったに違いなし。
とりわけ日本の民には。
だから、日本公演の模様は入ってません。
世界征服おめでとう。
とにかく粘る頑張る諦めずに。猪木氏の言ったことは本当だなあ。とことん思い続ければ道は開けるんだ。
と20年後でも、疲れた親父に一喝入れてくれるスーパーユンケルな2枚。
今更なんてー思わずに、盛り上がりましょう。
ワールカップ優勝チームに捧げる曲は・・・・
当然「ノー・ワン・ライク・ユー」だぜ。

曲目等詳細

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6/10(土)
愛馬との時
cover
They shoot horses don't they
Racing Cars

1977/2


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
ゼイ・シュート・ホーセズ・ドント・ゼイ
レーシング・カーズ
1977年2月2週に全英TOP40チャートに33位で初登場、最高位14位にまで上がったヒットです。
このとほほな名前を持ちましたバンド、正体はと言えば、ほとんど知らないつう。あはは。唯一のあれは鍵盤で80’sにニック・ロウちゃんのバンドやデイブ・エドマンズ氏、ストレイ・キャッツ、ドクター・フィールグッドと数多の活躍をしたGeraint Watkinsさん(正確にはどう読むのかー)が在籍したバンドです。音楽、人脈共々、てこたあパブ・ロックか。
とにもかくにもこの曲
「やつらが馬を撃った、やつらなのか」
タイトルだけだとデスなメタルみたいだけんど、これがとめどなく透き通る名メロディの名曲で。
ちょうどグラム後、さらにベイ・シティ・ローラーズ後、パンク爆発前夜に英国チャートではその隙間を縫って咲く蓮華草のように、地味地味な方々がチャートをそっとにぎわした時がありました。サザーランド・ブラザース&クイーヴァー、ギャラガー&ライル、リバプール・エクスプレス、そしてこのレーシング・カーズ。何かこの時しか無いみたいな感じで。
ヒットしたって言っても、何となくそっと上がってそっと去って行く。
こっちから掴まないと消えていきそうです。掴んでも淡雪みたいにとけてしまいそうで。
何よりも、歌詞が気になって。馬好きだから(^0^)。
CDも奇跡的に出てますので機会が有りましたらいかがでしょうか。



さあ、行こう くるくるお部屋を一周
この時を共に 
ここに僕らは座って
こんな感じで
ともかくも
この時

説明なんか出来ないです
でも、僕らは最後までここにいるでしょう
とにもかくにも
この時間

彼らは馬達を撃つのでしょうか、ほんとに
彼らは馬達を撃つのでしょうか、ほんとに
彼らは馬達を撃つのでしょうか、ほんとに

回転木馬
キチガイじみた願い
貴方が落ちていく時はいつも
とても長い時間に感じる
まるでマラソンのように
舞踏会の貴婦人

説明なんか出来ないです
でも、僕らは最後までここにいるでしょう
とにもかくにも
この時間

彼らは馬達を撃つのでしょうか、ほんとに
彼らは馬達を撃つのでしょうか、ほんとに
彼らは馬達を撃つのでしょうか、ほんとに


やばい(^_^;)。意味が掴めないよー。
想像するに・・・英国、米国では競馬で故障した馬を、苦しませないようにすぐ銃で射殺してしまいます。馬って足を重度に骨折すると生きていくことが出来ないため。
子馬の時から世話に世話した厩務員さんが、その馬を前に過ごす時間のことを歌っているのでしょうか?
They Shoot Horses Don't They
ホーセズってしたのは、共にいる目の前の馬と特定することがとても出来なかったためか。
そう考えて聴くと、このとめどなく哀しい曲調も納得出来て、たまらない気持ちになります。
映画とかでその場面を見て、しょうがないことかもしれないけど、あまりに残酷で悲しいと思ったけど・・・
やっぱりあちらの方も同じなんだなって。
割り切ろうとしてもどうにも割り切れないこと。
歌うしか。


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6/10(土)
対自核
cover
Look at Yourself
Uriah Heep

1971


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
対自核
ユーライア・ヒープ
です。1971年発表の同名アルバムのタイトル曲です。対自核と申しても、ぼらぎのーる対痔核用秘密兵器では無いことはほぼ確かで、
「己を見よ。」
つう意味だぜ。丁寧にLPジャケは鏡付変形ジャケでございまするが、見よゆわれてもその鏡ちいとも写らん。
せっかくぱふぱふお化粧しようと思ったのに〜って買っても無駄だよ。今度来る21日に発売の神ジャケCDではどうなっているのかな。凄かったりして。ピカピカだったりして。指紋だらけにしてますます見えなくなってしもた積年の恨みを晴らしたい気もいたしますが、これはやはり見ようとしても見えないとこがミソだと思い。
見えないよー怖いよーって。
それにしても
対自核
恐るべき邦題だ。これが「自分発見」とか「自分発見夢気分」とかだったら東京12チャンネルの旅番組山田タカオ一家座布団の旅になってしまって台無しJr、日本のハードロックの歴史は変わっていたでありましょう。
偉大なるワーナー(だよな)担当者に賞賛の拍手をっ。
かつて我が国のラジオ・ロック番組において、黄金のハードロック・シングルでありました。「21世紀の精神異常者」(←これをかける時はDJさんも聴く方も何故か気合が入る)、「紫の炎」、「マネー」などと並んで。
実際英国ハードの御三家の一角、紀州藩藩主の地位を占めておったぞ。パープル(尾張藩)、ブラック・サバス(水戸藩)と並んで。
ゼップは公方様で別格さん。
その地位を占めるに至った97.35%はこの曲「対自核」に有りだったかと。
で、先週、これぞ完璧なりと讃えさせてもろたジェネシスはこちらではさっぱりで本国ではスターの代表選手。さてヒープはいったいと改めて調べてみたら・・・・・・
シングルがヒットした形跡が無しで驚愕。アメリカでも。ぢゃ、アルバムはと言えば、英国では最高位39位、アメリカでは最高位93位ってこりゃいったい。同じオカルト怪奇大作戦ライバルのブラック・サバスはシングル、アルバムともベスト10入りだったのに比べるとあまりにもの違い。
もしかして日本だけ?。
いいんやそなことねえだろう。どう聴いても愛しのスコーピオンズを始め、あらゆるハード、メタル方面にヒープの目玉有り。
てことはじわじわっ、じわじわっ、注入軟膏のようにでかくなったか効能が。日本では座薬本来の即効性が有った。

オルガン・ハード・メタルの王者です。あゆがいケン・ヘンズレーさんがとにかく目立つ。じょわーんって。そして倍で論じることが出来るデビッド・バイロン氏のブチ切れハイトーン歌唱。ギターのミック・ボックスさんはジンローって音でじょわーんの奥で脇でじんろー。
特徴は同じ怪奇派でも祭のお化け屋敷なとこでございます。
いくらなんだって同じレーベルだったからって、途中乱入のチャカポコ集団オシビサの皆さん。アフリカ、カリブ、英国のブラック混合団。アフリカ土人を商売にしてると揶揄されながらしたたかに生きたバンドです。
その結果、関八州、世界をまたがるワンダー・ホラー・ハウスに。
何を歌ってたのかな。


どんどん どんどん
パーパーパッパッパー パパッパーぴーぴー パーパーパッパッパー パパッパーぴーぴー

拙者はお主がランニングしてるのを見る
何で走るのかえ?
お主は誰も来ないところから走って来る
全く何してんだか それはとんでも無い間違ったことでしたかの?
振り返って 己を鑑み 自問自答なされ
恐れることなく 己を鑑みなされ

てろろてろろ てろろてろろ てろろろっろー

お主がご助言をもし必要となさるなら もしくはお主が必要なもの、全てが愛とゆうものだったら
隠れる所なんぞありゃしません 拙者にその恐れるところを申しなされ ずんずんずんずんジャゾージャゾー
友を得ることが出来ましょう 己を鑑みなされ
恐れることなく 己を鑑みなされ

てろろてろろ てろろてろろ てろろろっろー
てろろてろろ てろろてろろ てろろろっろー
どでだどどでだどどでーどっど
(中略)

チュチューX350回

ギターソロ(ねずみの髭音)

振り返って 己を鑑み 自問自答なされ
恐れることなく 己を鑑みなされ

ちんこちんこ隊登場
ちんこちんこ ちんこちんこ ちんこちんこ ちんこちんこ

宴会大盛り上がり、無礼講です。無礼千万。斬られる。

どん

えー、やくしたら、あまり怖くなかった。こんな人が走って来たら怖いけど。
それでもお友達になってくれるそうです。
よかった。

試聴はここで

6/11(日)
明日のジョー
cover
Tomorrow's Joe
Bryan Ferry

1977


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングル」は
明日への誘い
東京ジョー
ブライアン・フェリー氏、正式には通算3枚目のソロ・アルバム「あなたの心に」からの2枚のシングルです。
つまり
「明日のジョー」。ぢょーおよう動くんじゃねぇ。
えー、昔からあまりにもお馴染みさんで、完璧なのか、すっとこどっこいなのか判定付きませぬ。すっとこどっこいな完璧だな。アルバム全体は感謝盤で改めてってことでまず必殺の2曲を。
まずは
明日への誘い
時は1977年2月の2週にいきなし初登場21位で英チャートに登場、最高位9位だぜ。本隊ロクシーは税金問題で貧乏で活動休止状態、ってことなのにこのアルバムは初の全曲自身の書き下ろし、で参加メンバーはトンプソンちゃんマンザさんと、あはは、変わんねえよ。ただ何故かアンディさんはいなひ。ロック・フォリーズの芸能活動で忙しかったか。それとも呼んじゃったらマンザ、いやまんまになっちゃうよーてか。しかしてソロにはギター小僧クリス・スペディング氏がおります。彼の氏のマンザさんとはまた違ったみょうちくりんなノリが決め手。究極の明るいズンドコ・サウンドここに極まれり。カウベルだってコンコン鳴られちゃあ、わたしゃもう駄目、クロスカウンターでKOされちまうよ。
では嬉しいんだか苦しいんだかわからない顔で何歌ってるのフェリーちゃん

ここは夜のしじま
6月の一夜よ
会話が聞こえまする
月に向かってばかだもーん
突如我が耳に入ってくるは
甘きつぶやき
これが明日への誘い
ああ、貴方がここにいたなら

ホテルのベッドに寝っころがって
とてーもブルースな気分
壁にちかちか光るTVの画像たるや
そんなもん詩人じゃないよ
その時何ものからピッカリひらめくは
何千もの調べ
これが明日への誘い
何か失うものがあろうか?

駅にて荷物の運び込み
再び旅に出ますのよ
全ての誘惑を完全に制御して
苦しみ地点に到達
どうぞの合図の汽笛は
ぶろろろろっと鳴り渡ります
もしこれが明日への誘いなら
あたしゃいったいどこへ行こうってゆうの!

日々貴方は同じように生活し
調子良くってば、気まま気まぐれ天使
も一回見直し 生き写しです
ATであつらえた服でしょ
歴史が物語っておりまするは
相も変らぬことばかり
これが明日への誘い
さあ新しくオールを漕いで
これが明日のいざない
おいでなされ

きゃーダンディ。おされー。でもベッドに寝てるフェリーちゃんは多分ステテコ姿てえのが真骨頂でございます。ステテコはゆにくろで購入。
最後の「Let´s stick a new oar in」てのはニュー・オリンズとかけてるのね。おされー。ブローのラッパの調べは見事に憧れのスタックス・サウンドだ。

次なる明日への調べは
東京ジョー
こちらは同年5月の3週に29位で初登場、最高位15位となりました。あ、当然イングランドの島内だけで。アメリカ人にはこれぞ2曲ともアウト・オブ眼中ブルーの音楽かと。
曲中登場のフライデーちゃんは、サデスティックなミカさんのことを歌ったそうで、ジョーとは私のことだと言い張るコンノさんを尻目にやはり加藤和彦さんのことらしい。元々「東京ジョー」1949年製作のハンフリー・ボガード主演の映画。フェリーさん憧れの人だんね。「ボギー!俺も男だ」っていつもボギーと会話して行動してるらしい。ほぼ失敗に終わる。
西洋人がジパングに挑戦する時、いつも期待する妙な中華ムード満点でまず嬉しくなります。で、なんでなんだのカーズのレッツ・ゴーでも御馴染みのルーターズのレッツ・ゴー入り。ぱんぱんぱぱぱん、ぱぱぱぱんレッツゴーって。ウエットン氏の超重量変則チョッパーもあり、スペディング氏のキテレツカッティングも有りでまー豪華絢爛五目チャーハンの様相を呈しております。
だからかキムタク主演の「ギフト」ってトレンデードラマに使われてあっとゆうまに忘れ去られる。当時日本で大ヒットを期待したらしいのに、どうもジャパーンの民は時間が鈍いらしいてか。誤解です。ある特定の地域では大受けでした。それでいいじゃん。駄目?

僕のいい娘はフライデイ とてもイカシているんだよ
まるで髪に差してる蓮の花のように
ビーバップのレコと何か新しいもの好き
時々借りたりしてますけど、全然気にしない気にしない
オーノー 東京ジョーじゃないよ

真夜中過ぎても 彼女はおうちにおりません
危ない場所ですれすれに切り抜けております
ピッチピチのドレスで 全然そんなの気にしない気にしない
ちょっとしたオイタ タルト 違いますかサー
オーノー 東京ジョーみたいなサウンド

芸者ガールが登場 君を誘惑さん
二つのオリエンタルまなこが訴えます
フェム・ファタール宿命の女(ひと)か純粋無垢ちゃんか
とってもずるい女、悪賢いし
芸者ガールはいつだっておバカさんしてる
サヨナラお月さん
世界を股に賭ける時、君はどこにいるの?

東京ローズ・ラジオに出演
ピヨピヨ鳥みたいに嘆いてるかも
テュピロにテレックス打電
「ジョンちゃんへ。ドレミファソ?」
ぱんぱんぱぱぱん、ぱぱぱぱんレッツゴー 東京ジョーを呼んできな

危険地帯を練り歩き
牛が牛舎に戻るまで彼女はホキコキするんや
でかい一発 お尻から ネオンがクール
言いなよ そんだけお前はうろつけば 他に何をすることがあるってんだい
わからないのかね 東京ジョーに訊きなされ

何とまあ謎だらけの答えか
「疑わないでよ わたしウソつかない」
GI達はそれでもうますますお熱
VIPたちなんかぜいぜい言って「あなた好きよ」てか
あ、そう
それが東京ジョー


申し訳ありません。何か頭悪そうで。はは。でもそれが東京ジョー。わたしゃ植木等さんのことを歌ってるのかと
思ったりして。
レツゴー。

試聴はここで

6/12(月)
バカだもん
cover
Bark at the Moon
Ozzy Osbourne
1983

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*メタル界のアイドル親父、そしてメタル界のニール・ヤングちゃんといやぁこのオジー・オズボーン氏に他成りません。すっかり家族ごとそのオジ世界に引き釣り込んで家庭崩壊を力づくで止めた(?)理想のロック・パパさんでもある。
そんなオジーちゃんのテーマ曲といやあ
「月に吼えろ、てか、バカだもん」。
でアルバムといやぁそれがタイトルで、収録されてますこのBark at the Moon。
バークにまかせろ。なんてね。
メタル界では何つってもバンドである事が基本。それから有りならギタリストのソロ・アルバムてことで、ソロで独立して成功となると、誰がおるかのうと一般ロック愛好家は考えてしまう昨今、オジーちゃんの最高に凄ぇとこはそれを成し遂げたことであります。オジーつうキャラ前面と共に「オジー・オズボーン」って名前をそのままバンド名として捕らえさせるつう荒技しちゃうメンツとプロデュース能力。これらは全て奥さんのシャロンさんの功績・・・なのかー?だったりして。
歌もそんなに上手くなく、ステージ・アクションといやあ、練り歩くだけ。それでも
これだけ人気があるのは、丸顔だからだけでもなく、何もファミリーでTVでバカだもんしてるだけでもなく、ちあんとした理由が有り。
音楽聴けばわかります。この盤聴けばわかる。
曲がワンダホ。作曲家としてオジーちゃんはメタル界屈指でござる。なんつっても音楽は曲。いくらプレイが最高でも生かすも殺すも曲。それは別にメタルであっても同じで、メタル内での人気で納まるか、それ超えて嫌いな人まで捕らえるかはそこにあるかと。素敵なメロは歌いたくなるもんね。さー歌いましょう。
バカだもん

好きーですサイレン 上でも出そう無い
別にボーリング
必殺キラーだあ
今夜の番組、録画
リスに応援を昼
バカだもん ははははははははははははは

いやあまったくトメ
仮にもババア くれー
ナウ 銀座ナウ
見なくちゃ何とせい
農家とビスケット、ロケット
リスに応援を昼
バカだもん
えいえ
バカだもん

で、母ちゃんバリバリ
ロン毛で、ぶう
縁遠いタンスでゴーン ごん
陰険でばかりの堀は
ピンフ(平和)だけなのロン それロン
おいえ べいべ

(エアギターどうぞ)

這うように車道
意味無くドナ(マーティン)してーる
ひーかりファイバー
テプコと申す減る
農家とビスケット、ロケット
リスに応援を昼
バカだもん えいええー
バカだもん へいへ
バカだもん 王王王
バカだもん 青

やり始めてから後悔したよ。俺がバカだもん。ですからどーぞ、これで歌って下さい。駄目〜。
なおこれに留まらずアップの曲のサビ掴みは、そりゃもう容赦無きものです。頭バッキンだけでなく一緒に合唱したくなること請け合い。
そして何よりもバラード。
いっとくけどわしゃバラードには星一徹のように容赦せん。ありゃ何となく作ろうとすりゃ出来ちゃうもんな。型がそりゃもうガッチリあるし。しかして素敵なもん作るとなるとこれが至難の技。箸休めみたいに油断して作る輩は大バラード妖精ギブス装着させるぞ。その点、
いきなし飛び出して、浮きまくり、これだけ聴くともしや誰だかわからん6.の「ソー・タイアード」。アリス・クーパー大師、そしてキッスが始めたハードロッカーの楽屋裏、化粧を落としてたまには泣き言を言ってみようかなの伝統を見事に受け継ぎ、それに匹敵するもん作っちまったよ。
ジャケ仕事人があまりにも真面目に仕事してしまった為に、怖いよう、悪い人だよ絶対つう偏見を
一度聴けば、
楽しいよう、横浜ドリームランドのお化け屋敷みたいに楽しいように変える貴方はオジーちゃん。

ランディさんとジェイクさん比べますか?

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6/13(火)
錆は眠る事無し
cover
Rust Never Sleeps
Neil Young & Crazy Horse
1979/7

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*アメリカン・ロック界のアイドル親父、そしてアメロク界のオジー・オズボーンちゃんといやぁこのニール・ヤング氏に他成りません。時は1979年。弟子娘吸いたくなったらニコレット・ラーソン嬢によるロタ・ラブ大ヒットでやっとヒット王になってくれるかのリプリーズ・レコードの願いむなしく、とんでもない絵を頭に描いてましたニール君。
錆は眠る事無し。
時は1979年、私と言えばパンクパンク。からニュー波ニュー波。ディーヴォのくねくね、XTCのぴくぴく、バズコックスの見上げる目線、マガジンのさらし首、ジャムの轟音ライブ、2toneがやってくる、ジョイ・ディヴィジョンだとファイアー。体中に火が付いて出来もしない曲を作り始めた頃。人並一浪で死ぬほど勉強してデーガク入ったのもそれする為だ。
錆は眠る事無しを気付きもしなかった時。
黒い銀河鉄道999ダンサーズを引き連れて戻って来たそ、ニール君。ハート・オブ・ゴールドを高校学祭で弾き語って脇の下に汗の思い出なんぞいざ知らず。
ふいを突かれて頭上から唐竹割で斬られました。
A面のアコースティック・サイド。あのアメリカン・スターズンバーズの焚き火の音する場所から、ここはどこだろう。これはライブなのか。この世とは思えぬ残響の中の音です。
錆は眠る事無し、前の句。

マイマイ、ヘイヘイ
ロックンロールはここにあり
消え去るより燃え尽きるが良し
マイマイヘイヘイ

それは青の中から黒の中に
彼らはこれを君に与え だが君は対価を支払わねばならない
そして一旦君が去ってしまったら もう戻ることは出来ない
君が青の中から 黒の世界に突入する時

王は去ってしまった だが忘れ去られることは無し
これはジョニー・ロットンの物語
錆付くより燃え尽きるのが良し
王は去ってしまった だが忘れ去られることは無し

ヘイヘイマイマイ
ロックンロールは死ぬことが出来ず
目に見えるものだけが、その有様では無い


ひたすら穏やかな曲が続きます。しかし背中にはナイフの切っ先。今はそれに気付かず。冥界のバスの中で。降りてラマに乗っても果てしない旅は同じ。
B面になりエレキに持ち替えてもそれは同じ。穏やかな世界は続く。まだナイフには気付かず。
青の中にいます。
突如、黒の中に突入するはラストナンバー
ヘイヘイ、マイマイ

ヘイヘイマイマイ
ロックンロールは死ぬこと無し
目に映ることのみが、その有様では無い
ヘイヘイマイマイ

青過ぎ去りて黒の中に
君はこに対価を支払う しかし彼らは君にそれを与え
一度去ってしまったら 戻ることは出来ない
君が青から黒に突入する時

王は去る だが忘れ去られることは無し
これはジョニー・ロットンの物語なのか?
燃え尽きるがより良し だって錆は眠ることが無い
王は去る だが忘れ去られることは無し

ヘイヘイマイマイ
ロックンロールは死ぬことが出来ぬ
目に映ることのみが、その有様では無い

この時より25年、これほどこの歌が真なのを思い知る。瀕死の状態でロックがもがいている様を正視出来ないじゃないか。
それでも死ぬことは出来ない。
死ね無いなら生きてる訳で、音楽作ることのみがロックじゃない。聴くのもロック聴きながら生きるもロック。
「ろっく」って書くのも苔生してるように思えることが怖いす。錆が。
このドラム管スネアとオクターバーかエキサイターか、装着してないのに音が勝手に叫んでるギターを聴いて燃えて、ありがたく錆を落とす。
燃え尽きてライドンになりロットンでゾンビになったジョニーさん、聴いてますか?今もこの曲を。

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6/14(水)
お達者ロックンロール
cover
Long Live Rock 'n' Roll
Rainbow
1978

シリーズ「直球野郎一本勝負」

*久しぶりここはリチ家のうららかな午後のひと時です。
「あのー、キャンデス。」
「なーに。今お化粧でいそがしーの。」
「今日さー、夕方”レインボー・バビロン同窓会ってのやりたいんだけど。」
「何それ?どこで。」
「どこでってここで。ロニーとか来るんだけど。」
「嫌よ。そんなん。あんな顔の人。」
「嫌よって言われても」
ぴんぽーん
「あ、もう来た」
ガチャン
「どーもー、ロニーのジェイムスのディオでーす。」
「あ、勝手に入ってきやがった。おう、久しぶり。相変わらず獰猛な顔だな。」
「親方様もお元気なようで。何よりでござんす。お、奥方様、噂に違わずお綺麗な方で。この憎いよーおっさん。」
「おっさんってお前、久しぶりに会ったら何かキャラ変わったな。」
「いやー、あっしもこの業界長くなりましたから。少しはお上手言えないと。」
「え、お上手ですって。きー。ウチには今、何にもありませんからねっ。」
「だいじょぶだいじょぶ。これ持ってきましたから。ほらコシの寒梅。これできゅーっと一杯。やりましょうよ親方様。」
「おー、いいねいいね。キャンデス、ほら何かツマミあっただろう。」
「そんなものありませんっ。私、ショッピングに行って来ますから。せんー、せん。」
「はい、奥様。」
「この人たちのことよろしくね。」
「はい、おくさまー。」
「おい、おい、キャンデス。あ、行っちゃった。お、まだ誰かいるのか?」
そろー。
「はい、今もディオをお買い上げになりますと漏れなくジミー・ベインちゃんとトニー・カレイちゃんがついてきます。一言も喋りませんのでご安心を。」
「おー、お前達も元気か?」
「へーい」
「あ、喋るな。おおお、お仏壇がある。コージー様の。さすが親方様です。」
「いやー、この前から夢枕に立って”スターゲイザーやらせろー、スターゲイザーやらせろー”って呟くんで供養してみました。」
「では、あっしもご焼香を。」
「あ、開けるなっ」
がらっ。
ドンスカン、バタスコン、ドコドコドコドコ
18分間ドラムソロ始まる。
「あ、終わった。」
「仏壇開けちゃとドラム・ソロ始めちゃって。それからじゃないと拝めないんだ。」
「さすが兄い。ではなむなむー。はい。それとこれ持ってきました。鯛の尾頭付き。ツマミで食べましょう。がぶ。」
「あ、お前いきなり頭から噛み付くな。おせん、おせんー。これさばいてくれ。適当に。」
「へーい。」
「何か怖いっすねえあの婆様。は、いいけどまずは乾杯をば。音頭お願いしますよ親方様。」
「よっしゃ。では古のバビロンの城門にかんぱーい。」
「かんぱーい。」
ぐびぐびぐび。
うめーーーー。
「いやー、あの頃は良かった。」
「ほんと最高でしたよね。中世古城シリーズ。あっしなんかいまだにあの路線一筋です。」
「だよなあ。最高!中世。」
「ねえねえ、久しぶりだから飲みながらギグしましょーよ。ぎぐ。」
「え?だってドラムがいねえだろが。」
「大丈夫。ほら。」
「コージーでーっす。」
「うわ、お前。」
「霊界から蘇ってまいりました。閻魔様がお前はしょっちゅうドカドカうるさいから、たまにはお化けになって現世に行ってろだって。」
「やっぱし。そっか。じゃあやるか。」
長生きロックンロール!!

おーらい
ロッケンロー
夢の終わりにっ 俺の言ってる事わかるかってんだ
霧だって晴れてしまうんだぞ

同じように今日の終わりにだって
壁に刻み込まれたみたいなーサウンドを俺は感じることができるぜ
あんたへの叫びだ
浴びなさい それだけがおめーらの出来ること

風雲渦巻きのように
俺の精神にぐるんぐるんゆうのが聴こえるぜ
長生きロックンロー
お達者ロックンロー
長生きロックンロー

「いきなしこんなんやらせやがって。呪ってやる。」
「あ、兄いこれ嫌いだったんだ。まあまあ、最高すね、やっぱし。」
「ヒットするって思ったんだけどなあ。全英最高位33位です。」
「あ、親方そんなんチェックしてたんですか?」
「てりめーよ。だからそのあとおめークビにしたんじゃないか。アメリカではシングルヒット無し。アルバム最高位89位。これじゃリトルフィート並じゃねえか。英国では7位になったけど。アメリカで売れたかったの。お金無いし。壊すギター買えないし。ちなみにLAコネクションは英で最高位40位です。」
「わわわ、そこまで。だってしょうが無いじゃないすか。世はパンク野郎でいっぱいだったし。」
「なんだよなあ。何かむしゃくしゃしてきた。あの曲やろう。」
キル・ザ・キング!!

危ねー危ねー 女王様がやばいっすよ
怪しいやつがおりまする 柳生の刺客に違いなし
殺されちゃうよう
おーのー、俺を助けてくれい
俺には呪いと魔法がいるんだよ
風の様に猛烈な
俺は人質じゃねえ 行ってくれよー
早く 早く
王様殺せ 叩きのめせ
殺せー さー殺せ いえー
八つ裂きにしてしまへーーー

「わはは、気持ちいー。でもさ、親方様、こんな歌詞にしたからアメリカで売れなかったんじゃにゃいの?」
「うるせー。おめーが歌う時指ぱらぱらするからだ。夏木マリしゃんみたいに。」
「クセだからー。」
「あー、バビロンの城門やりてー。お、どこに行くんだディオ。」
「すんません。飲みすぎて、”オケツ・バビロン”。何ちゃって。」
物凄い音。
じゃー。
「あ、失礼失礼。やりましょうやりましょう。」
アラビアーン
「壊していい?壊していい?ギター壊していい?」
「いいともー」
ぼかばかずどーん、どかどかどかどか。
「いえー、かっこいいっす親方様。」

いつのまにか帰ってきたキャンデス奥様、影でそれをじっと見ている。

「いやー、今日は気持ちよかったです。また来ますんで、やりましょうやりましょう。」
「くそ、スターゲイザーやらなかった。くそ。」
「おう、またやろうやろう。ハードロック最高!!」
「最高!!!。貴様とおれとーわ、ハードロクのなかまー。おんなじ武道館の虹のーうえー、てか。じゃどもー。」
ばたん。
「気を付けて帰れよーー。」

振り返ると

キャンデス奥様がバットを持って立ってました。

BGMはレインボウ・アイズ。

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6/15(木)
恐怖の蠍団発足
cover
Lonesome Crow
Scorpions
1972

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*最早我が家で鳴らぬ日は無しとゆう愛しのバンド、
スコーピオンズ。その記念すべき1stアルバムがこの
「恐怖の蠍団〜ロンサム・クロウ」
時は1972年。リード・ギタリストはマイケル・シェンカー神。おおおお聴かいでかと飛びついた昔の若者、及び今の親父をずっこけさせるに相応しき、あんた誰アルバムだぜ。
72年と言わば、私が洋楽聴き始めたのが73年ですからきっとロック中世暗黒時代に違いない。がはは。と自分中心のとんでもない史観するもあながちヤング、当たらずも遠かりしも近かりし。ハードロックが夜明けたのがブラック・サバス「パラノイド」、ディープ・パープル「ブラック・ナイト」が同時にランクインした70年9月上旬だと仮にすれば。すればって、ジミさんもクリームもZEPもいたわ。うむむ、70’s型ハードロックの夜明けとすれば・・・72年てば2年も経ってる。さすがドイツは奥地だ。とゆうよりも(パンチでデート)、アート・ロックつうものが
有ったと聞く。プログレとはまた別に。ちゃらちゃらした若者の音楽だロックなんてよつう揶揄を突破すべくロックだって芸術だぜつう主張ロック。当然売れることより芸術性を主とする。そう簡単にわかられてたまるものかの反POP精神ゆえ。
しかし私はアートロックが苦手だ。
大体がロックは河原乞食音楽。芸人が芸人であることが一番美しいのだ、何もかんも忘れてビートに踊り歌って何が悪いぞ。ってのが原点かと思います。およそ高尚なんてものとは無縁だぜ。アートにならば、一番忌み嫌ってた連中に取り込まれて、同じ土壌鍋になってしまう。が、馬鹿にされるのは誰だって嫌だ、認められたいってのは当たり前で・・・ここにでっかい自己矛盾抱える。
その本場がドイツ、西洋の果ての地かと。

おぎゃあおぎゃあと生まれた蠍団団員たち。かわゆい顔した十代の頃は(誰が誰だ)、やっぱしプレスリー、ビートルズの日々だったと聞く。

シェンカー兄弟。7歳差の兄と弟は一緒にギターを練習したのだろうか?ちっちゃいマイケル君、全然相手にされずに兄がガンガンやってるのをこっそり見つめて一人これまた兄のギターでこっそり練習してる姿が見えます。兄やんは17歳でヤング蠍団結成とな。マイケル若神は15歳でマイネちゃんとバンド結成とな。二人やんか。どうゆう音楽してたのか興味しんしん。サイモン&ガーファンクルみたいのだったりして。似合わねー。気が付けばえらい上手いじゃんかギターがお前、に気付いた兄やんがマイネ、マイケルWエム誘って次の年にはレコード会社と契約、この1stを録音と風雲急の前進ぶり。ロックにとって一日一日が重く大切な日々だったに違いなし。
製作はコニー・プランク氏。
ジャーマン国にこの人有りの手練プロデューサーだ。代表作はウルトラヴォックス!「システム・オブ・ロマンス」(←勝手に決定する)。
言ってみりゃドイツなアートロックど真ん中の方だ。それに廻りは魑魅魍魎ばっかり。あのかわゆかった子がこんなになっちゃったよー。
無理くり合わせたゆうより、自然とサウンドはこんなになっちゃったちょーだったんではないかの。
奇妙なボ・ディドリー・ビート、あなたのお名前なんてーのリズムで始まり、マイケル16歳のギターがうねる。
1.僕狂っちゃいます

あーあーあーあーあー

砂漠を歩いてます
それが何だかお前にはわかっている
それは本当に教会からのもの
あまりにも外国
それは絶対そこに無し
で俺は天国にいるぜ
でもそれは地獄だ
太陽は俺の頭脳で乾いている
微笑みとインストールは俺の苦痛だ
俺は狂っていく
俺は狂って行く
あああああああ
ばか

何歌ってるんだか(^0^)。実際は歌って無く語り。マイネちゃんに語らせてどうする。あまり歌わせてもらってないつう宝持ち腐れ状態。鳴り物鳴らして「あー」とか「うー」主に担当。
地下ゴーゴー喫茶でラリパッパな若者が踊り狂う中、響き渡るマイケルちゃんのギター。
全く苦手な世界と同時にものすごーく好きな世界なんです。インチキくさくて。臭い実際ぷんぷんするし。
出来て無いスコーピオンズ。ジャケは音を物語ると申しますが、実にこれから蠍音楽をいざ掴もうとしてるとこで。
大真面目で真剣で、やればやるほど、後年の姿が見えてくる楽しみも有り。
がーーーー、とか書いたけど、何か聴いちゃうんだよな。好きですこの1st。やたら。
どうしたらいいんでしょう。惚れた弱みで耳が曇りまくってたりして。
ははは。最高に幸せ。
名盤入りさせちゃおう。

曲目等詳細

試聴はここで