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今日の推薦盤一覧2004.2上

 

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2/1(日)

Exile on Main St.
The Rolling Stones
1972/5/12

シリーズ「石」

テイラー氏を迎えて鉄壁の布陣となった石軍団、可能性大爆発のデベソ・アルバムから1年後発表は初の2枚組となりました。高額税金対策で移り住んだ南フランスは冬の〜リビエラのキースさんのお宅地下室で録音、で税金逃れの亡命者とゆうお題とゆう訳で(^0^)。ならず者の方がいい。何かの縁でダイスをころがせ聴いてあまりのかっこ良さにアルバム買うべぇと買ってしまってあらー一発つかみの曲はそれだけだったのねーと1、2回聴いてそれで終わってしまった人はつかみ所の無い盤やねーの感想で終わってしまい、買ってしまったからには元取るぞーと繰り返し繰り返し聴いた人にはかけがえの無い盤になってしまうとゆうそんなアルバムかと思います。そうです。ここでストーンズが挑戦は鉄壁の布陣そして2枚組だからだからこそ出来るじっくりアルバム、何回も聴いて曲目を覚えてしまった頃にはもう大変、その後の人生はこの大通りを中心に廻ってしまうのだよ。えらいこっちゃ。地下室録音と聞いてはどうしたって想い出しちゃうのはボブ・ディラン&ザ・バンドのベースメント・テープス、悪口言ってたけどやっぱ根の好みは同じってことでストーンズさんたちけっこうバンドのこと好きだったのではないかと。B面とかトーン・アンド・フレイヤド聴いてにんまり。幸福です。充実期ならではの幸福感が充満、当然気合も自然に満タン、冒頭ロックスオフから幸せ楽しいなあって前向きの明るさがびんびん伝わってくる。眩しさで最初は戸惑うくらい。全員一丸のゴンゴンサウンドでどんどん進んで行って少しづつ少しづつ入って行って15から始まる4面に差し掛かる頃にはもうめろめろ、大変なありさま。とゆうわけで最初ピンと来なくても試しに諦めず何回も聴いて見て下さい。だまされたと思って。責任は取りませんが[(^o^)]。私はベンチレーター・ブルースでいつも激励されてます。がんばーれ、がんばーれって。

曲目等詳細

試聴はここで。

日本盤

2/2(月)

Peter Gabriel
1980

シリーズ「プログレ支部」

全てはここから始まった。驚異の年80年のガブちゃん3作目です。タイトルはお馴染み”ピーター・ガブリエル”、区別が付かんので3とかMelting Faceとか呼ばれてる。前作から2年、その間ニューウエイブの嵐が吹き荒れびんびんに刺激されたか今回はプロデュースにスティーブ・リリーホワイトを迎えてもう今までとはガラっと変わったアプローチで事にあたりました。ニューウエイブで何が変わったか。多分それは音楽に対する見方では無かったかと。あれもやっていいのかこれもやっていいのかと。ガブちゃんのあれもやっていいのかはリズム・オブ・ザ・ヒート、民族音楽の律動だったのね。ロックと言えばそれまで他民族の音楽はブルース、ファンクとアメリカン・ブラックONLY、なぜアフリカン、中近東全世界じゃいけないのか。で画策しました。まずはリリーホワイト氏、彼の良き相棒エンジニアのヒュー・パジャム、ジェネシス以来の腐れ縁ドラムのフィル”ピカチュウ”コリンズとゲート・リヴァーブを発明。ガブちゃんも元ドラマーだったからここでの工夫は半端ではなく音を厚くするリバーブちゅうのはそもそもノイズだと。じゃそれをノイズゲートでスパっとたたっ切ってしまえと減衰する過程で断ち切ってしまいました。すると音は厚いまま切れを失うことなく躍動感ばっちりに。さあこれが目玉だ。となると次はどうしよう。次は音を絞りに絞り込むこと。まずハイハット、シンバルなどドラムの金物類を全てカット。コリンズ君の得意技を取っちゃったんだから思い切ったことしたもんだ。どうしても必要な時はタンバリン振り振り。これ聴いてる分にはどうしたもんかまるで気付かない。それほどこのサウンドにはまってます。そしてギター。ここでもゲート使ってる模様。音の良さはそれまで類を見ないほど。迫力と切れが違います。基本は通常のロックバンドと同じドラム、ベース、ギター、歌なんだな。ZEPと同じ(^0^)。そこでしっかりと固めた上にこれしかない調味料を効かせます。口笛、サックス、椅子のキシミ、現地コーラス、空中シンセ、モリス・パートの木琴。これでもうすっかり異世界への扉が。1曲目イントルダーのバコンバコンから最後のビコまで一気に連れてってくれる。ガブちゃん一人のアルバムとゆう以上の存在になってしまいました。聴いて聴いて聴き狂って20年まったく色褪せることありません。で聴き狂った貴方にもう一つのプレゼントがこの作品にはあります。それはドイツ語盤。Ein Deutsches Albumとゆうタイトルで全編ドイツ語で歌ってるのがある。これがまた良い。本編を腐るほど聴いてもまたもう1回腐るほど聴いてしまう程の魅力が。歌はもちろん掛け声、コーラスともほとんどドイツ語、アレンジも微妙に変わってる。ビコの現地コーラスも別。言葉の響きが合ってるのですこの盤に。何にも意味わからんけど(^0^)。微妙に変わってることでまるでディックの小説のごとき並行世界に迷い込んでしまったかのごとき酩酊感が襲って来るのですよ。元々SFぽいですからこれはもう至福の瞬間です。現在入手状態どうかはわかりませぬがもし見かけたら是非逃さぬよう。
さて発表後、この驚異のサウンドが音楽界に一大波紋を起した事はゆうまでもありません。見事に取り入れたもの見かけだけまねしたもの功罪入り乱れて80年代の音楽に偉い爆弾を。それはゲートリヴァーブだけに留まらずに....。さらに同時進行で進んでいるものもあり。

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試聴はここで。

日本盤

2/3(火)

Black Sea
XTC
1980/9/12

シリーズ「新波倶楽部」

前作ドラムス&ワイアーズではすっかりはまってしまったXTC、新作どんなんかなーとドキドキしてたとこに出て来たこのブラック・シー、聴いてぶっ飛びもう夢中になってしまいました。以来今でも当然でっかい存在でそそり立っています。ギターのデイブ・グレゴリーさんを迎えての新体制2枚目で、製作は引き続きスティーブ・リリーホワイト氏。間にガブちゃんの3とゆう巨人盤を挟んで必殺技ゲート・リヴァーヴに磨きをかけての挑戦です。はてさて初めて聴いた時の感想を思い返すに随分すっきりしたなあと。まるで憑き物が落ちたかのよう。食い付く音楽とジス・イズ・ポップのバランスが逆転してポップがでっかくなって最初からすんなり入って来てノリノリだ。そしてガブちゃん3に輪をかけてサウンドが鮮烈、ゲートもかけるとこまでかけちゃえってドラムがまるでジョン・ボーナムはんみたいに強力す。得意のギターもガシガッシと鳴り響いて気持ち良かー。この頃はまだライブがんがんやっててまあこんだけはまりにはまったアレンジだから無理にあれこれ足すこたぁなかろうとの判断は立派、賢明。他に何が考えられますかってな位、聴いてて惚れ惚れ&惚れ惚れだよまったく。新加入のデイブさん、トッド・フリークのクラプトン・タイプの流麗ギタリストですからアンディさんの凶悪ギターとのコンビもばっちりだとは思いませんか。まったくテイラーさんストーンズみたいで全員一丸で、もう(^0^)。ベスト・ソロはラブ・アット・ファーストサイトでのアンディ君のがっがっガガガガガってやつ。これはドクター・フィールグッド、シ・ダズ・イット・ライト以来のベスト・バカ・フレーズ・大賞進呈です。デイブさんのベスト・プレイはタワーズ・オブ・ロンドンだな。ここではもうNW界のジョン・ホールがごとき見事なオブリガード満載、手首の返しが見事だぞ。ベスト・快感ポイントはペーパー・アンド・アイアンのジャカジャカジャッジャーンのとこ、ってわからーん(^0^)。ベスト・スネアの音はキューバのハイピッチ・スネア。多分キューバだからティンバレス風にしたんだろうけど。これ以来甲高いピッチがNW界では大ブーム。ベスト叩きのめすスネアはBurning With Optimism's Flame。この曲のギターのウにゃうにゃうにゃうにゃうにゃあってやつもわしのにんにくラーメン食べさせてあげたいほど偉い。そしてそれに続くサージェント・ロックへの切り替わりの瞬間がまたこれがもう。サビでバカバカラックになるとこも含めてやっぱ一番好きなのこれかも。最後はこれで終わると思うなよって同名小説があるらしいニヒロンへの旅で凶悪になって終わりますが、あれだよ結局は全部好きだってことだな。突っ込みどころ多すぎていいやもうやめた聴こうっと。あとはみなさんにお任せ。

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日本盤

2/4(水)
その頃米国では

Remain in Light
Talking Heads
1980/10/8

シリーズ「新波倶楽部」

驚異の年1980年にアメリカだって黙っちゃいないと登場はこのお化けアルバム”リメイン・イン・ライト”。周囲のシーンから唯我独尊我が道を行っていたトーキング・ヘッズ。3作目フィア・オブ・ミュージックからイーノちゃんとのコンビは冷めるどころか盛り上がる一方。ついにデビッド・バーン君と双頭盤ブッシュ・オブ・ゴースツを作っちまった。が良いけどサンプリング音の権利で揉めて一旦お蔵入り、同時製作のこちらが先に世に出たちゅう次第であります。相変わらずP−FUNKとドイツに夢中のお二人の旅は米南部から発進、NYにたどり着いてそこからアフリカへリズム洗礼の旅、その感じを持ったままオハイオへ到着と行った風情、今度はこうなったら全部1コードの曲ばかりで1枚やっちまおうとゆう。くくちゃったことでしんどくなるかと言えばさにあらず1コードってことは何でも有りだわでリズムに絡む刺激的な音の奔流濁流です。今考えてみると1コードの曲って当時でも別に珍しいものじゃなかったのよね。ファンクではそれこそ腐るほど有ったし、ジャズでもフリーやモードみたいなのはみな1コード、それでもこのリメイン・イン・ライトがうわ新しいってみんなびっくり騒いじゃったのはひとえに作品自体の輝きだったのかと。ファンク、アフリカンにヒントは貰えど出て来たのは今まで聴いたことも無い音世界ですから。だからあの時の熱いムードが去った今でもこれはたまらん魅力でもって興奮させてくれます。それはぺにゃぺにゃとかっぱじくようなバーン君のリズム・ギターでありぺりょぺりょぺりょ@?:¥*ちゅうロクシー・ミュージック以来のイーノちゃんのノイジイでたらめシンセであり、口からでまかせチャントであり、執りつかれたようなヴォーカルであり、たまったもんを一挙に吐き出すようなエイドリアン・ぴかちゅう仲間・ブリュウの轟音ギターであり、チョッパー専門んぺ親指親父であり、打楽器とギターとシンセとギターがお互いに絡み付いてくるくるするようなポリリズムの快感であり、どだだ、どだだかどだだ、だどどか2つしかありませんベースリフだとは思えませんバラエティでございます。一連のこの騒ぎのキイ・パーソンはイーノとロバート・フリップかな、そこからザッパ、ボウイ、ガブちゃん、XTCと世界は想像力びんびんに広がって、同時発生でこんな事が起こっちゃった日にはあーた、夢中になるなって言っても無理なこと。当然わしが2番目にやったNWバンドはヘッズタイプの1コードファンクバンドでございました。ベーシストが辛くて飽きちゃって崩壊したけど(T_T) 泣き。コピイ・バンドもやったんだよなあ。その時はベースやったんだけど体力入りましたほんと。んぺとどだだ2人分ですから(^0^)。やってやるぜと屈強な意思が必要な音楽なのであります。な訳で他人事で無いアルバム、あんたのおかげで人生狂ったわ。ははは。

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日本盤

2/5(木)
まねて歌って

Gentlemen Take Polaroids
Japan
1980/11

シリーズ「新波倶楽部」

確かに凄い熱気がありました1980年。トーキング・ヘッズがリメイン・イン・ライト発表後来日しそのライブ会場で同時来日してたジャパンの面々が聴きにきてるんだってよと噂が流れさもありなんと。皆がリズム熱病で高揚、英国ロックの鬼っ子が前作クワイエット・ライフでホワイト・グラム・ファンク路線から一変リニュウアル、欧州奥地路線に突入後、アリオラハンザからヴァージンに移籍、とりつかれたような創作意欲で発表したのがこの紳士がポラロイドを撮りおりますです。相変わらず日本ではアイドルさん認識のままとゆうねじれた環境だったけどそんなこたあ関係無し、まあ有る程度好きなことしても売れる環境も効を奏してるのかも。付いてこれるかは知らねぇが(^0^)。ウルトラヴォックスもそうですけどこのジャパンも微妙な位置だなあ。ニュウウエイブと言うにはちと違うし。でこの盤もそのちと違うし感の塊のような作品、前作踏襲とゆう訳なんだけどまったく違うぞこれは。周囲のリズム革命ブレークにヒントだけ貰って自分達だけで工夫に工夫を重ねたな。一番力を出せるものはどんな音楽かと。手探りで見つけて真摯に取り組みました。デビちゃん唄いにも磨きがかかっちゃって何にしろこれ聴く時にはついまねして歌っちゃうのですが[(^o^)]それほど愛着有り。お芸術になりそうなとこも野暮なまでの真剣さでぶっとばしとります。よって嫌味無し。この全身の関節を無関係に外しまくるような音楽をやー良いなやー良いなと楽しんじゃう。どの曲もどの曲も最後までまね出来るほど立って、うーんどれがベストテイクかな。エイント・ザット・ペキュリアかな。まねするにはナイトポーターかな。ははは。でもやっぱメソッド・オブ・ダンスだ。これじゃ踊りにくいけど。シナプスは踊っています。CD化でジャケが変わってる。あっち向いてほいその後みたいな。ボートラも付いてさらに奥深くでっかくなったような。ただ最後のミックス違いはよくわからん。わかるまでもう少し聴いてみるか。も一つ日本盤がCCCDなのもよくわからん。うちのはどゆうわけかオランダ盤。気にしないで頼んだけどラッキイだったか。ジャパンをCCCDにして何か効果はありますかいの。

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日本盤

2/6(金)
そもそもこいつらのせい?

In the Beginning There Was Rhythm
Various Artists
2002/1/28

シリーズ「新波倶楽部」

80年代初頭のリズム・オブ・ザ・ヒート現象、そもそもはこいつらのせい?てなもんでそれまでのしがらみを持たない若手の腕白&おてんば少年少女たちの傍若無人を集めたコンピです。2002年にクラブ方面専門のソウルジャズ・レーベルから出されたって訳で踊れるじゃないかと再発見、おかげで中古LP価格高騰ちゅうあんたのせいや[(^o^)]。だいたいそのミュージシャンの代表作とかを集めたんじゃなくてコンピ作として全体の流れではまるような曲ばかりです。そうなると独りよがりの俺知ってるぜ的な嫌コンピになってしまいがちなんだけどこれはさすがさらにしがらみのないクラブ屋さん、実利主義でよくもまあここにこれを持ってきたなあてもんばかりで興奮興奮だぜ。全体的には不器用な白人ファンク集かも(^0^)。しっかしまあ黒い人たちなら絶対にこんな風にはしないす。それまでの英国ファンクがモロ、ブラックリスペクトだったのに比べて何で俺らの好きにやっちゃいかんのだ何故米ブラック音楽だけなんだと、一皮剥けてやったぜどんなもんだい。若者の鏡だなや。それでは偉いぞおめえらを簡単にご紹介。冒頭とケツを飾るア・サーテン・レイシオ。ジョイ・ディビジョンが筆頭横綱のファクトリー・レーベルの大関格バンド。黒いジョイ・ディビジョンと呼ばれた。のか。落ち込んだヴォーカルそのままにクールなファンク・サウンド。ちゃかぽこラテン味加味。不思議な魅力でしてわたしゃ好きで好きで。2.と10.の23スキドー。兄さん好きど。アレックスとジョニイのターンブル兄弟デュオ。アフリカン・ファンクの巨人フェラ・クティに煽られての音楽爆発。聴いてみますとフェラって言うよりよりラテン味濃いす。この人たちジャズのファラオ・サンダースとの共演曲(むりやり)があったりして興味煽られます。3に登場はギャング・オブ・フォー。中国指導者の「四人組」から名前いただいたちゅう連中。NW第2世代でファンク導入組の雄でござる。ここではアナザーデイ・アナザーダラーからの曲を持って来るとは。不意を突かれたぜ。聖しこの夜みたいなフィードバックギターがたまらぬ。4.はそうですドンチュウォンミベイベのヒューマンリーグです。最初期シングルだ。分裂前は硬派なエレクトロでした。好きですもちろんその頃も。5.はスリッツ。女子部部長。やってやるわいと決めた時の婦女子の威力は男子など吹っ飛ぶぜ。シングルヴァージョンだけん貴重だ。6.に登場はジス・ヒート。この人たちはベテランさんです。プログレはカンタベリー地方からの刺客。ぶっ飛びシングル、ヘルス&エフィシャンシーじゃなくてアルバムからのこの曲を持って来たとはびっくり。それがまたかっこいい。あのアルバムで聴くよりここで納まる方が来るなあ。7.は妖しげエレクトロ・アヴァン集団スロッピング・グリッスル。インダストリアル・サウンドって言われておったわ。曲名でだまされてはいけません。が。ファンクだ。ここで聴くと。不思議だ。8.に登場、ポップ・グループ、この腕白たちのガキ大将です。堂々たる悪たれぶりをどうぞ。9.のキャバレー・ボルテール。先のスロッピングさんのライヴァルと思ってました連中。馴染めないテクノ作らせたら天下一品です。とまあこのような顔ぶれ。各人の美味しいとこはちゃんと残して後は一つ一つ吟味してくらはれちゅう、さらにこれだけで聴いても面白くてはまってしまうと持ってても買ってしまうぜちゅうコンピ道の王道たるこの作り賞賛に値します。偉いぞ。このピクピク刺激みんなが高揚してしまったのも当然じゃき。

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1/24(土)
土曜ビートルズ
cover
Band on the Run
Paul McCartney & Wings
1973/12/5

シリーズ「トルズを聴こう」

洋楽聴き始めの頃出会ったバンド・オン・ザ・ラン、ビ−トルズとは別なところでポールはこれだが染み付いています。いつもどこかでジェットとバンド〜が鳴っているような気がする。後になってわかったこのアルバム製作にまつわる悲喜こもごもの顛末。いやあ音楽って不思議なもんだとつくづく。前作レッドローズからのシングル、マイラブがヒット、007死ぬのは奴らだもヒットでやっと名実とも軌道に乗ったウイングス、ポールちゃんも73年のツアー後には次のアルバム用の曲をすっかり書き上げ絶好調、では休暇をかねて外国でレコ−ディングすんべえとEMIに候補地を聞きました。そのリストを見たポールちゃん、ラゴスとゆう字が目に止まりアフリカ、自然、浜辺で日光浴、うふふとゆう光景が頭に。じゃあ行くべえと即決でバンドの皆さんに声をかけたのよ。そしたら前から文句言いだったヘンリー・マッカロウさんが俺やめますだと。ドラムのデニー・シーウェルさんもおらアフリカはイヤだと脱退とゆうあっとゆうまにバンド解体だ。あーあやめちまったもんはしょうがない俺がやるよドラムもギターもってんでナイジェリアはラゴスに飛びました。しっかしここに至るまでろくに現地調査をせんのがポールちゃんらしいところ、あーたナイジェリアちゅうたらずっと内戦ばかりでそりゃもう恐ろしいとこなの。デニーさんも教えただろうに、聞きませんこの坊やは一旦決めると。で、到着するとやっぱし悲惨。まず天気が悪い。雨それも豪雨ばかりで日光浴の夢はぶっ飛び。そして肝心のEMIスタジオは...。何と準備中。一緒に無理やりついて行かせたビートルズ以来の旧友エンジニア、ジェフ・エメリックさんは泣きながら機材を揃えたとゆう。一枚ある防音扉の向こうはレコード・プレス工場、どったんがっしゃん。さらに無用心にもリンダはんと二人だけでドライブ中強盗に襲われ、デモが入ったテープまで盗まれて全部書き直すはめに。さらにさらにレコーディング中、空気が悪いとポールさん昏倒。リンダさんおろおろ。さらにさらにさらに現地のスーパースター、フェラ・クティのライブを見に行って感動して涙したのは良いんだけど、そのフェラさんにアフリカの音楽を盗みに来たんだべえな白人有名人とスタジオに殴り込みをかけられておろおろと、まあよくもここまで悪い事が重なるもんじゃて。で、レコーディング、当然ボロボロになったであろうかとゆうとこれが不思議、ポール、リンダ、デニー・レインの3人組、負けてたまるかと驚異の気合充満、8トラックしかないマルチに一挙に音楽をぶちこんだのだ。途中お付き合いで「ピカソの遺言」を現地にある元クリームのジンジャー・ベイカー老のスタジオに行って老のバコポンブコパンのリズム踊りを見ながら録音した後、やったぜいと帰国。仕上げをジョージ・マーティンのAIRスタジオで。サックス、オーバー・ダブ。そして今をときめくトニー・ビスコンティを招聘してあの素晴らしいバンド・オン・ザ・ランのオーケストレーション、ジェットのラッパ軍団をやってもらってさあ、ジャケの撮影です。続く。〜なことは詳しく日本盤のライナーに書いてありますが輸入盤を買った人のためにあの娘におせっかい(^0^)はしょって要約しましたん。でまだ来週に続く。かまいませんか?

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日本盤

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2/8(日)
日曜ストーンズ

Goats Head Soup
The Rolling Stones
1973/8/31

シリーズ「石」

72年のツアー後幻のライブ盤(これは機会があったら改めて)を挟んでレコ−ディングに飛んでいったのがジャメイカはダイナミック・スタジオ。レゲエの総本山スタジオだ。他のミュージシャンがことごとく撃沈するジャメイカ録音もストーンズさんたちは例外、精鋭を引き連れてのセッションはとってもうまく行ったらしいす。えー私のストーンズ初遭遇はこの盤からだなあ。10代の頃ストーンズから引いちゃう原因を作ったもんでもあり今では最高のものになっちゃったものでもありと色々とありました。洋楽聴き始めの時に耳に入ってきたのがアンジー。何ともエレガントなホプキンス節のピアノと生ギター、これにはイチコロ。エルトンのグッバイイエローとかミッシェル・ポルナレフ、マインド・ゲームスと並んで何故か揃ってヨーロッパしてるとこにあー外国とやられた。でそのイメージのまま見たのがNHKヤング・ミュージックショーのスペシャル。そこに出てきたのが化粧バリバリのみなさんとくねくね踊るミックさん。これはきつかった。どうにも薄情に見えて。そうです悪魔さん。湯川さんが当時緑色の血をしてるんじゃ無いかと言っておったが正にそんな感じでバンドとしてはどうもなあが刷り込まれちゃった。(最もそれは次作でコロッと変わるんだけど(^0^)。)要はストーンズ臭が最も強かったのねきっと。な訳でアルバムとしては敬遠して聴き始めは遅かったんだけど聴くにしたがってまあどうしたんでしょどんどん好きになって今じゃストーンズ中ベスト3に入る盤になっちまっただ。はい。1曲目。踊ろよミスターD。悪魔イメージの源ですねん。いやーイントロから濃くてええやねえ。裏から入るとこもたまらん。落としたスピードのブギでたまらん。で最も嫌いから最も好きに転換のDです。いやほんとにいい。100年前。これはメロディだ。名曲だよお。哀愁&プレストン節。カミンダンアゲン。キースさん歌のこの曲、ザ・バンドのミュージック・フロム・ビッグピンクしてます。ギターのへにゃワウワウといい雰囲気といいあの盤の空気がしてる。不思議だ。だから当然大好き。ニッキイさんのピアノがここでもああああ。ハートブレーカー。当時流行ったハートブレーカ物(^0^)。て偶然だけどグランドファンクもフリーも。みなさんこのハートブレーカー合戦でどれが一番好きでしたか?わしは、うーん、教えない。ははは。これ聴いてる時はこれです。テイラーさんの流れるようなソロがたまら。ビリーさんのクラビがたまら。はいアンジー。聴き始めの時は生ギターとアヘインジェ・ヴォーカルに痺れ次にピアノに痺れと、ああ、こんなピアノが弾けたらなあ。うっとりできますきっと。シルヴァー・トレイン。ブギ界伝統の列車物。列車物に不可欠なのは驀進描写の為のスライドギターとハープ。ぱおぱおー。おーいえのためにある曲です。ハイド・ユア・ラブ。お得意ジャズ小唄。これから始まったのね。こうゆうのが入るとチェンジ・オブ・ペースでアルバムがでかくなります。ウインター。今の季節にぴったり。夏にリリースなのになんでか冬のイメージのこの盤を代表するわ。北風、しかも向かい風が見える曲なのだ。全てが音楽。しちりきうっぴょっぴょーで東洋風でっか。これもザ・バンドぽいす。なんでだろう。やっぱギターの音色か。なわけでわしには捨て曲にならない。スタアスタア。まあ破廉恥、いけない子のストーンズさんはこうゆう曲をやらねばいけません。そうですこれがストーンズです。塊曲です。前2曲を飛ばしちゃうと威力半減。とゆうことで世評ではどうかはしらんが私は大好きです。妖しくて緑の血で破廉恥でいけない子のストーンズ。そうかロックだわ。

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日本盤

2/9(月)
ブルンディ英国酋長

Kings of the Wild Frontier
Adam & The Ants
1980

シリーズ「新波倶楽部」

1980年と言えば英国のポップ界を席巻した連中がこのアダム&ジ・アンツ。いきなり出てきてチャート荒らしまくり、海を隔てたこっちでは一体何事じゃいと目を白黒でございました。何しろ爆発的に売れるとなるとすぐ比べられるのがビートルズとBCRで、だけど届いた音がまたそれらと全然違うすっとこどっこいさんだからますますナンジャイとなり、んなこと言ってるうちにあっとゆうまに消えて皆さん忘却っす。ブームになったのは仕掛け人があの人です、ピストルズのマルコム・マクラーレン。悪の仕掛け人(^0^)。評判悪いすからねえ。ハナから無視した人70%、ちょっと聴いてみようと思った人10%、わ流行じゃ流行じゃと海賊ルックに身を包んでただ踊った人4%、別なルートで関心持った人間1%てな具合かな。私は買いました。アント・ミュージックってシングルにやられた。後から情報でこの人たち、元はモノクロームセット組で中央アフリカのブルンディ・ドラムにKOされた一派だと判明、なるほどー、んじゃ仲間だとますますお気に入りになってしまった次第であります。ブルンディドラムちゅうのはほぼ阿波踊りなビートで集団で巨大太鼓をでんこでんこでんこやる勇壮な代物で、英国ではグラム時代にトライヴァル・ビートってゆう部族風なやつが流行したこともあり下地があったのだろうなあ、この時期の世界のビートを発見しよう運動の一環でみんなででんこでんこ。元の仲間モノクロームセットは謎キャラなのに比べこちらはその名もアダムアンツ、しかもド派手なキャラが中央におりますから掴みはOKだわ。一発勝負の音楽だけどちあんと聴いてみると聴き所は満載なのだ。まずあれだブルンディを西部劇と結びつけた[(^o^)]。無茶苦茶だ。さらにモノクロームセット風スペイン味もありのロカビリー風味もありの謎の異国情緒たっぷし。さらにグラムのいかがわしさと、あれだ、書けば書くほど皆さん引いて行ってしまいそうだ、帰って来てくれい。はい、試聴してみて下さい。ぐぐっと来たら買いよ。流行にしとくには勿体無い芳醇な音楽です。あ、アダムさん、後にソロで帰って来ましたね。グディシューグディシューってやつで。ロカビリーさんに変身してましたが。どうも薄味でわたしゃより濃いこっちが断然。濃いのが取り得だったもんなー。

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2/10(火)
破壊王

The Flowers of Romance
Public Image Ltd.
1981

シリーズ「新波倶楽部」

およそ人とゆうものはどん詰まりの時は言わずもがなまったく順風漫歩うまく行ってる時でも全てを破壊して台無しにしたいとゆう欲求がふともたげる事があり、大体怖いか大人の理性なんてものでそんなこたあしないのだけどそれをいとも簡単にやっちまう男がこのジョン・ライドン氏。他に初代ゴジラか猪木くらいしか思い当たらない昭和の破壊王だ。出る杭は打たれる事を承知で出てるから打たれてもあの目つきでやってくれる妙な信頼感有り。したがってこの盤、ちょっと聴かれてこんなもの音楽じゃないぞと無視され罵倒されても屁とも思わんな。な気迫がここまで確かにありました。前作メタルボックスでこれぞまごう事無きPILサウンドを作っておきながら扇の要ベースのジャー・ウォッブル氏が脱退するやいとも簡単にそれを捨てて残ったレヴィン氏にもろくにギター弾かせずドラムと歌とノイズでこんなアルバムを。虚空に鳴り響くドラム爆音と声。有無を言わさず聴き入ります。偽善野郎のケツにキック、芸術野郎の顔にパンチ、スカした野郎も見掛けだけ尖がってる野郎もぐっちゃんぐっちゃんんにしてしまいには己も自爆しようが後先考えずに突っ走るやっぱ真性パンク人間はこの兄ちゃんだけだったのだなあと実感、そしてここまで追い込んでやったのもこの人ぐらい、この後レヴィン氏も脱退、爆沈して長い間もがき悪あがきだとしてもわたしゃ尊敬いたします。覚悟たっぷりとても出来んことをやり通してるこの盤は誰が何と言おうと名盤だ。楽しめなかったら眉をひそめて唾でもかけてやって下さい。緑色に光って喜ぶよきっと。

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2/11(水)
安らぎローラン・ボック

Movies
Holger Czukay
1980

シリーズ「新波倶楽部」

リズムの嵐が英国を吹き荒れている中、欧州ではその英国パンク勢が憧れていたドイツはCANのメンバー、ホルガー・シューカイさんはこんなかわいいアルバムを作っておりました。かんたるーし〜〜〜あ〜〜で始まるペルシアンラブでお馴染みムービーズ。その曲は日本でもCMで使われたことがあるんでシュウカイ?誰だーって方も曲を聴けばああこれかーと覚えていらっしゃるかも。CANと言っても愛は勝つでは無いことは確かでダモ鈴木とかヨーグルトみたいな名前の人がおった魑魅魍魎バンドでござりました。その後初のソロでありますここでシュウカイさんがやっておるのが偶然にも同時期海の向こうでイーノ&デビッド・バーン両氏がやっていた事と同じ市井の声を己音楽にのせてコラージュした音楽。これがまたえらく心地良いのです。音は優しく心安らぎかつどわどわっとパワーが湧いて来る。不思議でしゃあないのがこれはあれだいきあたりばったりに作ったのか?はたまた計算されつくして作ったのか、あまりに気持ち良いので思っちゃうのですけど、想像するに最初は確実におーいえで思い付いて作ったベーシックトラックに面白いなと録り溜めておいた素材テープをラジカセがなんかで流してリアルタイムで合成、さらに演奏もやっーと足して短時間でやっちゃった。偶然やひらめきでマジックが充満したデモテープが最初に有ったのでは無いかと。問題はその後でその鮮度を失わないまま、何つったってサンプラーなどまだ存在してない時代ですから根気良くテープ切り貼りして完成させる。さすがにへこんだようでもう駄目だーと思う事108回、その時激励したのがウルトラヴォックスのジョン・フォックスさんとゆうええ話も有りで涙を流しながら聴きます。奇跡のようにキラキラしてます。圧巻はやっぱりペルシアンラブ。このポップ感はいったい。怒涛の様に展開して最後になだれ込む様は正にムービーズ、六分でドクトル・ジバゴ一本分の映画を見たかのようで。クール・インザ・プールのそよ風ファンクも神様俺に金をクレーもほんとそうだそうだ、ハリウッド・シンフォニイの壊れそうで壊れない風情もどこをとっても美味しいとこだらけ、日本にとっても興味のある方らしいと聞きました、さすればこれは日本庭園の石配置音楽か?細部を見ても一見意味わからずでも全体を眺むれば何故か納得、感動の嵐で...うーん稀有です、他では味わえません。ジャンルわからんし、んなことどうでもいい。でしょ?

曲目等詳細

試聴はここで。

2/12(木)
座布団10枚

My Life in the Bush of Ghosts
Brian Eno-David Byrne
1981/2

シリーズ「新波倶楽部」

「さて問題です。この音を使って素敵な音楽を作って下さい。美味く出来た方には座布団を差し上げます。あ、はい歌丸さん。By馬」とゆう次第で邪悪なアイデアが浮かんでしまった米国全身痩躯男デビッド・バーン氏と英国頭部限定薄且光男イーノさん、辛抱たまらんとトーキングヘッズから飛び出して二人でアルバム作ってしまいました。79年には完成したもののお蔵入り、リリースには1年かかった次第。とゆうのもメインヴォーカルを取ってるこのお題の音の主たちにどうやって印税払うのかーとゆう(^0^)。サンプリングなどまだ誰もやってなかったからねえ。くしくも同時期同じ発想で作られたドイツはホルガー・シュウカイさんのムービーズ盤は何ともたおやかな感触のものでしたがこちらはより攻撃的シナプスびんびん来る音楽だ。バーンさんの得意技ざっくりくるギターとファンク・センス、イーノさんの得意技哀愁のぽんぽんシンセ、執拗繰返し快感とがまったく別の地の音と結婚して異化効果満点SF地球から来た男です。今聴いてもまるっきり古くなっていない曲群の中でまず一発でやられちゃうのがA面3曲目レジメント。ファンクチョッパー・ベースの鳴り響く中、中東レバノンの女歌手の歌がのってうにゃうにゃうにゃとずっぽんずっぽん。うわかっこいい。メモメモ。B面1曲目も同じくベンとうにょ。これは相性抜群。もっともっと(^0^)。えー、大雑把に言いましてA面はビート中心のがっこんんがっこんもの、後半B面はスペーシイなやつオンパレード、どちらが好きかはその時の気分次第かと。B面は事件勃発、さて真相はーーの場面でNHK特集またはお昼のワイドショーで使われそうだー。な中で最後の「針の山」はかなり怖い。地獄でこれ鳴ってたらたまらんけど喜びそう。まずは現世では白虎社の皆さんに踊ってもらいましょう。嫌なら私がここで踊ります。皆さんもいかが?あ、そうだ。座布団、山田君三枚あげて。おお、これで10枚ですね。ご褒美は虎のぬいぐるみでタヒチ旅行を山田君と。

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2/13(金)
おしゃべり魔女

Tom Tom Club
1981/10

シリーズ「新波倶楽部」

トーキング・ヘッズがリメイン・イン・ライトを発表して驚異的な盛り上がりを見せた後、この創作意欲をバンドだけで納めておくのはもったいないとメンバー各自がソロ・プロジェクトを始めました。その中でヘッズのリズムの要コンビ夫婦、ティナ・ウエイマス(ベース妻)とクリス・フランツ(ドラム旦那)が始めたのがこのトムトム・クラブ。ヘッズがもー緊張感の塊、気合クラブだったのでわしらがやるのはこれだと、楽しさ&楽ちん追求の楽楽サウンドなのね。ヴォーカル陣は気の使わないウエイマス姉妹、ラニ、ローラ、ロニとこれじゃトン吉チンペイカンタみたいですがおかげで10年に一度は突如として登場する脱力底抜かしまし娘ものとゆうジャンルになっちまっただ。ヘッズの風速40m男エイドリアン・ブリュウも参加だけんどその音はご存知のように理屈で持ち上げること不可能なへにゃへにゃ音楽、売る気もまったく無い様な無欲振りで面白かろうとジャケ世界そのもののビデオ作ったらおりしも盛り上がってたMTVの風にのっちゃってその曲ジニアス・オブ・ラブはもしかしたらヘッズより愛されちゃうヒット・シングルに。どうやってもこれしか出来ません8ビートSTAXリズムにのってラップ、ダブとかを目玉焼きのようにお料理さ。もう何もゆうことはありません。みんなで楽しみましょう。楽しむ音楽は古くなるこたあありません。あの時あんなこともあったこんなこともあったで懐かしむも良し、らんさむさむあーらんさむさむ、ふにふにふにふに、らんさむさむ、アイカイあゆぴあいかいあーや、あほーあほーあユキピーって一緒に歌うも良し子さん。録音はアイランド・レーベルご用達バハマはコンパスポイント・スタジオ。すっきり抜けが良い音が気持ちよか。何も語れなくったってはいもちろんこれも名盤です。

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↑動画もあり。

2/14(土)
土曜ビートルズ
cover
Band on the Run
Paul McCartney & Wings
1973/12/5

シリーズ「トルズを聴こう」

バンド・オン・ザ・ラン2週目です。
さてアルバムの音を完成させたポールさん、仕上げはジャケットの撮影でござる。密かに暖めてたアイデアを実践すべく集められたモデルは9人。ジャケ左から右に向かってジャーナリストのマイケル・パーキンソン(知らん)、タレントのケニー・リンチ(知らん)、ポール、ジェイムス・コバーン(ポールさん荒野の七人の頃からファンだったそう。おー電撃フリント。たまたまこの時イギリスにいたそうで)、リンダ(男に変装させられてます。この旦那を持ってしまったのだからあきらめなさい)、クレメント・フロイド(後に政治家、知らん)、ミスター・ドラキュラ・クリストファー・リー(呼ばれて嬉しかったんだって。グレムリンでの彼は最高だったなあ)、デニー・レイン、ボクサーのジョン・コンティ(知らん)。1973年10月28日、まずイタリアン・レストランに全員集合、そしてヒースロー空港に程近いオスタリー・パークで撮影。レンガの塀がぴったしだったそうで。元はリンダさんのどうせだったら知ってる顔の人を集めてジャケにしたら良いんじゃないの一言がポールちゃんのいたづら心を誘発、こんなことになりました。どんな写真を撮るか知らされてなかった皆さん、ぎゃあぎゃあしゃべり合って全然まとまりの無い中、そこで全員が囚人服に着替えさせられました。服のサイズがあってなかったそうで(^0^)。で、何だーかんだーとばしばしばしと大量に撮影。この模様は映画にも撮られて75年〜76年のワールド・ツアーで使われたそう。ステージバックでジャケだと思ってた写真がいきなり動く出す。わーぞくぞくする見て見たかったなあ。
とゆうことで中身の感激はまた来週。ひっぱります。_<(_ _)>_。

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2/15(日)
日曜ボイ
cover
Scary Monsters
David Bowie
1980

シリーズ「glam!」

1980年発表のスケアリー・モンズターズ。長年コンビを組んできたプロデューサーのトニイ・ヴィスコンティとこれで長のお別れとなってしまう盤です。私にとってボイちゃんナンバー1は何つってもロウ、そしてこれはそれに匹敵するくらい大好きなアルバムなのだ。ジョニィ・ロットン?、わしがロック界最大の山師だよとついにニューウエイブに殴り込みのボイ君、生き生きとしてて何やら謎の熱気充満だ。何が良いっつったってまず曲が良いです。全て記憶に残る名曲揃い文句無し。そしてこの雰囲気!空間を捻じ曲げての異世界ムード、シングル、アッシュズ・トゥ・アッシュズのビデオ、これがまたよく出来ていてあの映像そのもののここはどこ私は誰モードたっぷしでオハコのSF世界が終始楽しめるぞ。わたしゃ地声で歌った事がありませんと豪語する変身キャラ声の数々も低く脅かす様な声、すっとぼけてほけほけの声、きどっておすましの声と多種多様ご披露、これやってる時はもうノリノリの時です。さらにサウンドでんがな。最大の功労者は市役所のおじさんが腕に巻いてる黒いやつを巻かせたらロック界一似合う男、ロバート・フリップさん。冒頭イッツ・ノー・ゲームの捻じ曲げ感を加速させる凶悪な音のギターリフ、スケアリー・モンズターズでもファッションの叩きのめすコード&リフでもキングダム・カムの飛んで行っちゃう音でもアップヒル・バックヤードでもティーンネジイジ・ワイルドライフでも(しかしタイトルが皆決まってるなあ)、はい、はっきり言いましょう、このアルバムでのプレイがロバフリさんベストプレイです。人のアルバムだから思い切って出来たのでしょうが吹っ切れ方が尋常で無し。あーたこれでキンクリ作れば再編時すげえことになったのに。あ、ピート・タウンゼント氏もビコーズ・ユア・ヤングでやっておりますがこちらはちと地味。居心地が悪そうで(^0^)。とにもヴィスコンティも、いやかくにもこの大はったりと人騒がせと開き直りと詐欺師のアルバム。これがデビッド・ボウイです。おお何て騙される事が快感なんだ。やってくださいこれをまた。最近真面目過ぎますぞ。ボイさん。

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日本盤

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