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今日の推薦盤一覧2002.7下

 

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6月下

7月上

7/17(水)
原発抜きでもok
No Nukes

Various Artists

シリーズ「オムニバス・ワールド」

”豪華絢爛。阿鼻叫喚。焼肉定食。”

1979年に行われた反原発コンサートの記録です。いっときますけどわしゃ原発反対。社会でギャンブルやってる象徴のようなもんです。ゴミの処分ができんのはうちだけにしてもらいたい(笑)。なんつーことを抜きにしてもどうです、この顔ぶれ。アメリカン・ロックの猛者たちがずらり。しかもおいしいとこをやってくれます。当時パンク半分野郎だった私もこのアルバムだけはすっかり楽しんでしまいました。ジョン・ホールのパワー、ジェシ・コリン・ヤングのゲット・トゥゲザー、ギル・スコット・ヘロン、めずらしやライ・クーダー、リトル・シスターのライブ。ええい、曲全部紹介しちゃえーーーーー。

1. Dependin' on You performed by Doobie Brothers
2. Runaway performed by Bonnie Raitt
3. Angel from Montgomery performed by Bonnie Raitt
4. Plutonium Is Forever performed by John Hall
5. Power performed by Doobie Brothers / John Hall / James Taylor
6. The Times They Are A-Changing performed by James Taylor / Carly Simon / Graham Nash
7. Cathedral performed by Graham Nash
8. The Crow on the Cradle performed by Jackson Browne / Graham Nash
9. Before the Deluge performed by Jackson Browne
10. Lotta Love performed by Nicolette Larson / Doobie Brothers
11. Little Sister performed by Ry Cooder
12. A Woman performed by Sweet Honey In The Rock
13. We Almost Lost Detroit performed by Gil Scott-Heron
14. Get Together performed by Young, Jesse Colin
15. You Can't Change That performed by Raydio
16. Once You Get Started performed by Chaka Khan
17. Captain Jim's Drunken Dream performed by James Taylor
18. Honey Don't Leave L.A. performed by James Taylor
19. Mockingbird performed by James Taylor / Carly Simon
20. Heart of the Night performed by Poco
21. Cry to Me performed by Petty, Tom & The Heartbreakers
22. Stay performed by Jackson Browne / Rosemary Butler
23. Devil With a Blue Dress Medley performed by Springsteen, Bruce & The E Street...
24. You Don't Have to Cry performed by Crosby, Stills & Nash
25. Long Time Gone performed by Crosby, Stills & Nash
26. Teach Your Children performed by Crosby, Stills & Nash
27. Takin' It to the Streets performed by Doobie Brothers / James Taylor

どーだあああ。ゐゐでしょお。


試聴はここで。

7/18(木)
だだだだだだ
バラクーダマジックマン

ハート

シリーズ「激安を探せ」

”いやーギター、きょわいーん。”

1977年ころ。やっぱ徹夜しようって時にはバラクーダ聴いて景気つけなくちゃねー。

そいから徹夜明けにはマジックマン。ぐっすり眠れます。夢は保証しません。
ツェッペリンにあこがれてたんだってねー。シアトルの香りがします。行ったことありません。

シアトルのかおりで正解。70年代を代表する曲に選ぶ人がいたって不思議でないインパクト強烈です。

姉の風船化と共につまらなくなったのー。

    はて妹は生ギターストロークだけか。

正体不明......。ねぎだく。

試聴はここで。 あとここ

7/19(金)
ミスター・マイペース
ペガサスの祈り

スティーブ・ミラー・バンド

シリーズ「人気B級実力A級」

”説明できないもどかしさ。”

1977年発表。大ヒット作「フライ・ライク・アン・イーグル」の次に出ました。この方、まさにミスター・マイペース。ヒットしようがしまいが不動の姿勢で己ミュージックをやってくれます。言葉で説明しちゃうと「ポップなブルース風味のロックンロール」ってなんともはやそっけなくなっちゃう上に、ルックスも見事な小太り仮面だし、ポップだからブルース・ファンにも見向きもされんし、どーしましょ。要はラジオでかかって気に入ってもらってなんぼですから、日本でかかることはまず有り得ないのでこの状態が続くのですが、なんちゅうか、この力の抜け具合は大変貴重な存在であります。実は声質や音楽感覚はポール・マッカートニーに近いものがあったりするんで、ここは是非ポール・ファンに聴いていただきたい。確か共演、共作もしてたんじゃないかな。派手なギター・ソロもテクニックも無いけど大好きでたまらない音楽。記事にもなり難いけどみんなの心にしっかりと根付いてるこんな音楽が、実は一番力強かったりして。

同時期ブレークのフリートウッド・マック、ジェファーソン・スターシップと合わせて聴くと味わいもまた格別です。

70’sの魅力って、マイペースの己ミュージックに有ったんじゃないかなあ。

試聴はここで。

7/20(土)
こりゃなかなか凄い
ベスト・ヒット・USA〜70’タイム・マシーン・スペシャル

オムニバス

シリーズ「オムニバス・ワールド」

”これはなかなか美味しい定食。”

1.バンド・オン・ザ・ラン(ポール・マッカートニー&ウイングス)
2.トーキョー・ジョー(ブライアン・フェリー)
3.ヤング・アメリカン(デヴィッド・ボウイ)
4.マイ・シャローナ(ザ・ナック)
5.ロコ・モーション(グランド・ファンク)
6.ロッキーのテーマ(ビル・コンティ)
7.アメリカン・パイ(パート1)(ドン・マクリーン)
8.悪いあなた(リンダ・ロンシュタット)
9.イヤー・オブ・ザ・キャット(アル・スチュワート)
10.そよ風の誘惑(オリビア・ニュートン・ジョン)
11.ラヴィン・ユー(ミニー・リパートン)
12.恋の魔法使い(レオ・セイヤー)
13.ザッツ・ザ・ウェイ(K.C.&ザ・サンシャイン・バンド)
14.今夜はブギ・ウギ・ウギ(テイスト・オブ・ハニー)
15.ハート・オブ・グラス(ブロンディ)
16.マジック・マン(ハート)
17.スノー・バード(アン・マレー)
18.ジャンバラヤ(ニッティー・グリッティー・ダート・バンド)
19.ゴー・オール・ザ・ウェイ(ラズベリーズ)
20.追憶の甘い日々(リミニッシング)(リトル・リヴァー・バンド)

こんばんわ、小林克也です。とゆうことで80年代洋楽日本史に無くてはなら無い存在のベスト・ヒットUSA。私が一番楽しみにしてたのが実はこの「タイム・マシーン」のコーナー。懐かしきフィルム・コンサートの香りびんびんのブツが見れたのだ。そこで取り上げた曲を集めたのがこのCD。あれれこんなに凄いのやってたっけってゆうくらい美味しい選曲ではないですか。ラズベリーズとかアル・スチュアートってフィルム有ったのかなあ。うーん、思いだせん。これはDVD版も出して下さいよう。とわいえ、曲だけでもとても素敵な幕の内弁当。旅のお供にいかがですか。


試聴はできないです。

7/21(日)
暑いぜ熱いぜ。
Southern Rock Essentials

V.A

シリーズ「オムニバス・ワールド」

”私にはタラがあるわ。”

1. Sweet Home Alabama performed by Lynyrd Skynyrd - 4:43
2. Ramblin' Man performed by Allman Brothers Ban - 4:47
3. Keep on Smilin' performed by Wet Willie - 3:55
4. Heard It in a Love Song performed by Marshall Tucker - 4:54
5. Flirtin' With Disaster performed by Molly Hatchet - 4:58
6. Hold on Loosely performed by .38 Special - 4:36
7. Coming Home performed by Van Zant, Johnny - 4:04
8. Nothing Matters But the Fever performed by Sea Level - 7:20
9. Midnight Rider performed by Gregg Allman - 4:25
10. Dixie Chicken performed by Little Feat - 3:56
11. Good Time Feeling performed by Dickey Betts / Great Southern - 4:26
12. Don't Misunderstand Me performed by Rossington Collins - 3:52
13. Travelin' Shoes performed by Elvin Bishop - 7:17
14. Refried Funky Chicken performed by Dixied Dregs - 3:16
15. (Ghost) Riders in the Sky performed by Outlaws - 5:51
16. Copperhead Road performed by Steve Earle - 4:29


英国に凄いグラムのオムニバスあれば、アメリカだって負けちゃいません。アメリカのグラムこと南部ロックのコンピレーション。まあこの豪華な顔ぶれを見て下さいませ。一口に南部ロックと言いましても味わいはまことに様々。レーナードやオールマンの有名所の貫禄もさることながらここはシーレベルや、南部クロスオーバーのディキシー・ドレッグスに注目。特に後者はファンキーだぜよ。あ、ジェスロ・タルと並ぶ2大フルート・フューチャー・ロックバンドのマーシャル・タッカー・バンドも忘れずに。ここのギターの人は親指のダウンだけで物凄いフレーズを弾くとゆう曲がった根性の持ち主です。リトルフィートが入ってますが、これは豪華なオマケとゆうことで。ロスのバンドなのです。レーナード人脈が多く入っているのは贔屓の引き倒しかしら←語法が間違っておる。

ジャケット最高。おもしろ行きだな

試聴はここで。

7/22(月)
夏だしー。
The Roots of Rock: Rock 'n' Reggae

V.A

シリーズ「オムニバス・ワールド&激安を探せ」

”タイド・イズ・ハイ”とは「態度がでかい」とゆう意味か”

1. Knockin' on Heaven's Door performed by Eric Clapton
2. The Tide Is High performed by Blondie
3. Pressure Drop performed by Robert Palmer
4. Many Rivers to Cross performed by Joe Cocker
5. The Harder They Come performed by Joe Jackson
6. Could You Be Loved performed by Shakespear's Sister
7. Dreadlock Holiday performed by Ten CC
8. Is This Love performed by Travers, Pat Band
9. I Can See Clearly Now [*] performed by Hothouse Flowers
10. Johnny Too Bad performed by John Martyn
11. Do You Really Want to Hurt Me [*] performed by Rita Coolidge
12. No Woman, No Cry performed by Garland Jeffreys

またまた魅力的コンピ・シリーズを見つけちゃいました。その名も「ルーツ・オブ・ロック」。どこが「ルーツ」だかよくわかりませんが、その中のこれは、必殺ロック・アーティスト・レゲ・カバー集。私はロッカーがやるレガエ・カバー大好き。もともとレゲはビートルズの「オブラディ・オブラダ」とかクラプトンの「アイ・ショット・ザ・シェリフ」から知ったんだもんね。1回はそう言った曲を集めて一挙に聴きたいなと思ってたんですが、そこは過酷な労働者、時間が取れないよーとのことで、そんな時これがあれば涼しい夏を過ごせます。アーティストの選別がまるで何も考えて無いような無茶苦茶さがたまりません。レゲとゆう共通項があればこそで、他のコンピじゃ考えられないだろな。パット・トラバースにリタ・クーリッジですぜ。そのリタさんのカルチャー・クラブがやってたやつのまた良いこと。もしかしてこっちが好きだったりして。忘れた頃ご家庭に届けられるかもしれんけど、恐るべき激安だし、持って入ると嬉しいかも。はい。ところでShakespear's Sisterって誰だ(笑)。

昨日の「サザンロック・エッセンシャル」ではお値段がお高いとゆう方には、この
シリーズで激安あります。

試聴はここで。

7/23(火)
こうゆうのが意外と素敵。
Roots of Rock: Soft Rock

V.A

シリーズ「オムニバス・ワールド&激安を探せ」

”ソフトとゆうが秩序無視。”

1. One on One performed by Hall & Oates
2. Sweet Baby James performed by James Taylor
3. Mandolin Wind performed by Rod Stewart
4. Peace Train performed by Cat Stevens
5. Nights in White Satin performed by Moody Blues
6. Higher Love performed by Steve Winwood
7. So into You performed by Atlanta Rhythm Section
8. Baby Come Back performed by Player
9. Fernando performed by ABBA
10. A Salty Dog [*] performed by Procol Harum
11. Love Will Find a Way [*] performed by Pablo Cruise
12. Up Where We Belong performed by Joe Cocker / Jennifer Warnes


引き続きルーツ・オブ・ロックのご紹介。昨日のレゲエのはもしかしてものすごおくまともだったんじゃないかと思う無茶苦茶な選曲で迫ります。1.のホール&オーツから2.のスイート・ベイベ・ジェイムスへ移るみょーな感触を味わったあと、ロッドの曲はいきなりEvery Picture Tells a Story所蔵の曲。キャット・スティーブンスは何故か「ピース・トレイン」。のあと「サテンの夜」ときていきなり「ハイヤー・ラブ」(爆)。極上のARSとプレーヤーつなぎはお見事なんですが、プロコルハルム乱入でござります。意味も無くパブロクルーズのああ懐かしき曲の後、ちょいとやりすぎたなと「Up Where We Belong 」(愛と〜うーむ何て映画の主題歌だっけ)でアルバムタイトルにふさわしい(笑)曲で終わられるとゆうことで爆笑の渦なんですが、これはもー何も考えずに仕事中流すと能率がバリバリ上がるかもしれませんな(?)。

こうゆう曲が流れている喫茶店に行きたい。

試聴はここで。

7/24(水)
抑えた魅力でずぶずぶと
ディキシー・チキン

リトル・フィート

シリーズ「リトル・フィート」

”基本にしたく候”

やふーリトルフィート板発足ちゅうことで、改めて探険出発。

1973年発表。2作目の「セイリン・シューズ」の発表後のツアーでベースのロイ・甲高い声・エストラーダさんがキャプテン・牛・ビーフハートのバンドに飛んで行ってしまい困ったリーダーのローウェルさん。その時にはまっていたニューオリンズ・ファンクを自分たち流に具現化しようと、元デラニー&ボニーにいたベース、ケニー・グラッドニーさんとパーカッションのサム・低い声・クレイトンさんに加入して貰いました。さらに結成時にベースのオーディションを受けて落選しやさぐれていたローウェルの後輩で弟の友達ちゅういかにも何でも言うことを聞きそうな立場の(笑)ポール・バレルさんをサカンド・ギターに迎え、ドラムのリッチー・ヘイワードさん、ピアノのビル・ペインさん、セカンドラインを猛特訓、いざこのアルバムを発表とゆう次第で有ります。私はこのアルバムで初めてフィートに出会ったのですが、第一印象は地味だなあ。でもこりゃ聴いたことの無い味わいだちゅうんで何回も聴くともう抜けられなくなってしまいました。今考えるとあれだけやりたいこと満載でやろうと思えばいくらでも出来るバンドがこれだけ抑えた音世界を作ったのは逆にこれからこれで俺たちは行っちゃるちゅう固い決意の表明だったのかも。スライド・ギターなど簡単にコピー出来そうな気配ですが、絶対に同じ音になりえないとゆう凄みを感じさせます。同時にきちんと自分たちの足場であるLAの音も出していたり、加入直後にして最高のソロを取るポールさんの「On Your Way Down 」(好きなトゥーサンの曲だけにローウェルがソロ取りたかったはずなのがポールの味を見抜いたローウェルさん凄し)も見逃せません。さらにさらに、ニューオリンズ・ファンクのニューオリンズたらしめている欧州風味まで感じさせてくれるこのアルバム、たーんと食べておかわりしてくださいませ。

ーん、言い足りないことは無いか(爆)。


試聴はここで。

7/25(木)
売ろうとしていません(笑)
ランディ・ニューマン

ランディ・ニューマン

シリーズ「VDPワークス」

”2大怪獣食い合う。”

1968年作品。出発点においてヴァン・ダイク・パークス(以下VDP)の同志とも言うべきランディ・ニューマンのデビュー・アルバム。おじさんにフレッド・アステアの映画音楽の指揮を取ったアルフレッド・ニューマン、オーメンのサントラの指揮者など行ったライオネル・ニューマンがいる生粋のハリウッダー(笑)。体の芯にそのエキスを吸い取ってる彼の音楽は、正にアメリカン・トラッド。その彼がもう一人のハリウッダー、VDPと組んで1STを。もの凄く地味でもの凄く野心的でもの凄く辛口でもの凄くプログレ。アメリカのプログレシブ・ポップ。最早ロックかどうかは定かでは無いが、VDP「ソング・サイクル」と対をなす音楽の登場。ディスカバー・アメリカの上、別な進化を遂げようとしています。とわゆえ、志の高さとは別にうまく行くかどうかは別の音楽の世界。その微妙な二人の空気感の違いが見え隠れするのも確か。そこが面白いところでもあるんだけど、結局2枚目からは袂を分ち、ランディさんは孤独な旅に出ます。

武骨な歌の影に隠れた美しいメロディは、カバーしたくなる衝動が。3曲目「Living Without You」はマンフレッド・マンズ・アース・バンドのヴァージョンの方が好きだったりして。

デビュー作にして、不変のランディ節登場。

試聴はここで。

7/26(金)
感涙。
Ripe Tomatos

リトル・フィート

シリーズ「two trains」

”未発表を聴く。”

2002年6月18日についに出たリトルフィート未発表ライブ集でございます。
*1〜4が72年ロングビーチでのローウェル、バレル、ケニー、サム、ペイン、リッチーの面子で。
これはびっくり。この面子での最初期のライブかと思うのですが、いやあローウェルさん元気です。さらに雰囲気がこれまで聴いたどのライブとも違います。音楽の漬物もまだ浅漬けながらまだ生の野菜のしゃっきり感が残ってる味わいとでも言いますか。4の「ザ・ファン」はもー壮絶ですよ。これだけでも買う価値有りかも。

*5〜8が71年ヒューストンでのローウェル、ペイン、リッチー、ロイの面子で。
これが問題の初出の2ndアルバムまでのベースのロイ・エストラーダさんがいたころのライブです。これが意外だったんですが、ディキシー・チキン以降の空気感と違和感が無くて。レコードではまるで違うバンドかいなと思うほどだったんですが。この4人ならではのかっちりまとまった演奏でもっと聴きたくなるワイルドさです。ロイさん色は思ったほど出て無いので、ここに彼の脱退の秘密有りかも。ディキシー・チキンに収録の「Lafayette Railroad」がこの時点で出来ていたのですね。フロリダの鰐が仰山いる沼地みたいな感じ。ボンゴの音入ってるけど、これサムさんじゃないのかな。5.の「Texas Rose Cafe 」では、ボニー・レイットと共演なのですが、まだどこにいらっしゃるかよくわからん(笑)。ローウェルのギターのリズム感がフィートにとっていかに重要かが実感できます。

*9、10が1〜4の面子での78年カルフォルニアでのライブ。
これは逆にローウェル参加の最後期のものだと思われるのですが、これも彼は元気満点。演奏も「ロックパラストライブ」でのようにちょっと疲れた感じは皆無でちゃきちゃきしてます。手馴れた感じはさすがにかなりしますが。もしやそれが一番問題だったか。

*11.は上と同じ面子で75年ラスト・レコード・アルバムのころのライブ。
いやあこの曲がライブで聴けるとは。快感のひっかかりリズム。うわーたまらん。じわじわっとね。

この後はローウェル他界後の再出発の面子でのライブです。全体的にリラックスした雰囲気。新加入のクレイグ・フラー、フレッド・タケットさんは双方とも小粒できらりとゆうタイプなので、どうしても全体的にそんな風に。フィートに対する味わい方がガラリと変わるので、違うバンドとして再出発したと考えるのが妥当かも。そして女性ボーカルのショーン・マーフィさんなんですが。うーん、はっきり言おう。フロントに立つ人材じゃありません。これは私見ですけど。

ローウェル時とその後とをこうやって抱き合わせにして、今頑張ってる姿を知って欲しいとの気持ちは痛いほどわかるんですが、やっぱり違うバンドなんだなあ、これはきっぱりと分けて志を示して欲しいです。再編フィートにも祈りにも似た期待感を...。

ジャケットと中のアートワーク、もー最高。

7/27(土)
やっぱりThe Fan。
Raw Tomatos, Vol. 1

リトル・フィート

シリーズ「two trains」

”もう一枚未発表を聴く。”

*1〜3が71年ヒューストン、ローウェル、エストラダ、ペイン、リッチーの第一期面子で。
1.のいかにもフィート初期のごつごつした雰囲気を出してるところも素敵だけど、何と言っても2.の「The Fan」。この面子での演奏も迫力満点。ロイさんのベースのボンボンゆうところはマザース思い出しちゃいます。3.は「トラブル」のデモ。良い曲は最初から良いぞ。

*4〜5は72年ロングビーチ、6は同じくボストン、7.は?、8も?、9.は78年オハイオコロンバス、10.は同年ヴァージニア、11.はNYでの第二期ローウェル、ペイン、リッチー、サム、ケニー、パレルの面子時の録音。
4.はハウリン・ウルフに捧げられた曲なんですがこうゆうの聴くとヴァン・モリソン思い出します。好きで一生懸命マネするんだけど出来きらなくてそれが逆に己自身の味になってしまうとゆう。これはローウェルだけのブルースです。
5.は「風呂場のおでぶちゃん」のデモ。お馴染みリズムボックス使用のものです。まだニュオリンズ臭は無くて、ファンク。まるでスライの「暴動」のようでこのギター・リフでの正式ヴァージョンも聴きたかったなあ。かっこいいぞ。6.でボニー・レイットさん登場。こうして聴くとこの曲ロバート・ジョンソン臭いなあ。あの独特のギターのリズム感が姿変えて出てる気が。ボニーさんの参加ようやく確認。バッキングボーカルでがなってまする。楽しそう。7.またも(笑)。この曲実は私苦手で何でこう何回もやるのかと。だって普通じゃん[(^o^)]。でもこれだけワイルドで気合入ってるとええです。パンク魂。8.はこれはやばいタイトルぢゃ無いかー。珍しいストレート・ブルース。9.はペインさんのソロ・パート。これ聴くとこの人はやっぱり元々はクラシック+ジャズの人なのかなー。ニューオリンズ風に弾くと独特の誤解があって良い味が。10.はお馴染み必殺ファンク・チューン。コーラスしてるサム・クレイトンのヴォーカル好きです。超低音がおどし効いてます。からみあいながら上り詰めて行くような快感があ。そしてびっくり11.のライブ。桑田さんもカバーした名曲なんですが、何とリズムボックスをバックに。リッチーさんはどうしたんだろ。シンクロして叩いておるのか。リズム速めなのとか以外はレコードとほぼ同じ感触なんですけど、たまりません。嬉しい。

とここまでがローウェル期。次の曲からは再編フィートなんですが、一調してわかるんですけど、まったく違う感触。ストレートなアメリカン・ロックが。クレイグ・フラーさんがリードを取る曲は違った意味で好きです。比べるのが野暮のような気が。今回聴いてさらに好きになっただけに。

再編フィートについてはかねてから疑問が。ローウェルとやってた時にはあれだけフュージョン色ウェザーリポートぽいやつがつい出そうになっておったのに、なんかいなくなって逆にローウェルを求めているような気が。もう少しでそこから先に行きそうなのに戻って来てしまうようなもどかしさが。5人でも最高なミュージシャンたちなんだから思いっきりこの際、あの時やろうとしてたことをやっても良いんではないかと。インスト主体でも良いんじゃ無いかと思うんですが。さらに言えばローウェルさんに向かっていった求心力が無くなって、サウンドがほわっと緩んだような。違う核をしっかり持たないと昔のGT馬がどうも出遅れ直線伸びずのようなもったいないもどかしい感じが。良い調教師が必要かな。

この先、これ、シリーズで出そう。もっと凄い御宝隠してるんですか。


↑思い切り好きなこと言ってます。

試聴はここで。

7/28(日)
これは決定版だ。
1234 - Punk and New Wave 1976-1979

v.a

シリーズ「NEW WAVEの逆襲&英国POP探険隊」

”やばいよ、これ。凄すぎる。”

1. Complete control - Clash (1)
2. Anarchy in the UK - Sex Pistols
3. New rose - Damned
4. Blitzkreig bop - Ramones
5. Shadow - Lurkers
6. Thinking of the USA - Eater
7. Ain't bin to no music school - Ed Banger
8. Borstal breakout - Sham 69
9. I hate school - Suburban Studs
10. GLC - Menace (1)
11. One chord wonders - Adverts
12. Right to work - Chelsea
13. Johnny won't go to heaven - Killjoys
14. Bone idle - Drones (1)
15. Where have all the boot boys gone - Slaughter & The Dogs
16. CID - UK Subs
17. Can't wait 'til '78 - Wasps
18. Ambition - Subway Sect
19. I'm stranded - Saints (1)
20. Orgasm addict - Buzzcocks
21. In the city - Jam
22. Your generation - Generation X (1)
23. First time - Boys (1)
24. Get a grip (on yourself) - Stranglers
25. Don't dictate - Penetration (1)
26. In a rut - Ruts
27. Big time - Rudi
28. Don't ring me up - Protex
29. Just another teenage rebel - Outcasts (1)
30. Solitary confinement - Members
31. Emergency - 999
32. 19 and mad - Leyton Buzzards
33. I'm in love with Margaret Thatcher - Not Sensibles
34. Romford girls - Riff Raff
35. Sick of you - Users
36. Gabrielle - Nips
37. Where were you - Mekons (1)
38. Murder of Liddle towers - Angelic Upstarts
39. Oh bondage up yours - Angelic Upstarts
40. Sweet suburbia - Angelic Upstarts
41. Television screen - Radiators
42. Alternative Ulster - Stiff Little Fingers
43. Teenage kicks - Undertones
44. Teenage depression - Eddie & The Hot Rods
45. Rich kids - Rich Kids
46. Baby baby (I know you're a lady) - Vibrators
47. Suffice to say - Yachts
48. Roadrunner - Richman, Jonathan & Modern Lovers
49. Don't care - Klark Kent
50. Nervous wreck - Radio Stars
51. Up against the wall - Robinson, Tom Band
52. So it goes - Lowe, Nick
53. Police car - Wallis, Larry
54. Hard loving man - Moped, Johnny
55. Love and a molotov cocktail - Flys (1)
56. Where's Captain Kirk - Spizz Energi
57. Sonic reducer - Dead Boys
58. Search and destroy - Dictators
59. Born to lose - Heartbreakers (2)
60. Modern dance - Pere Ubu
61. If you don't want to fuck me fuck off - County, Wayne
62. California uber alles - Dead Kennedys
63. I belong to the Blank generation - Hell, Richard
64. 10.15 Saturday night - Cure
65. Rip her to shreds - Blondie
66. I can't stand my baby - Rezillos
67. All I want - Snatch (1)
68. Looking after no 1 - Boomtown Rats
69. Take me I'm yours - Squeeze
70. Sex and drugs and rock 'n' roll - Dury, Ian & The Blockheads
71. Spanish stroll - Mink DeVille
72. Is she really going out with him - Jackson, Joe
73. Whole wide world - Wreckless Eric
74. Part time punks - TV Personalities
75. Safety pin stuck in my heart - Fitzgerald, Patrick
76. You can't put your arms around a memory - Thunders, Johnny
77. Psycle sluts - Cooper Clarke, John
78. Jilted John - Jilted John
79. Kill - Alberto Y Los Trios Paranoias
80. Paranoid - Dickies
81. Public image - Public Image Ltd.
82. Warsaw - Joy Division
83. Staircase mystery - Siouxsie & The Banshees
84. Damaged goods - Gang Of Four
85. You - Au Pairs
86. How much longer - Au Pairs
87. Read about Seymour - Swell Maps
88. Young Parisians - Adam & The Ants
89. Monochrome set - Monochrome Set
90. We are all prostitutes - Pop Group
91. Typical girls - Slits
92. Mannequin - Wire
93. Shot by both sides - Magazine
94. Science fiction - XTC (1)
95. Do the standing still - Table
96. Another girl another planet - Only Ones
97. Young savage - Ultravox
98. Puppet life - Punishment Of Luxury
99. Jocko homo - Devo
100. Marquee moon - Television (1)


曲目見て疲れましたか(笑)。疲れずにワクワクしちゃった人に強力おすすめ。またやばいの見つけちゃったなあ。こんなのが出てたのかあって叫びたいくらい、凄い選曲の5枚組ボックスセットです。あの当時でさえなかなか手に入らなくてイライラしたバンドがいっぱい。もちろん有名所もばっちり押えております。クラークケントなんて名前聞いただけで聴きたかったんだけどこれで聴けるんだあ。値段もこれだけのボリュームなら高く無いし、一月節約して買うしかありません。とわいえ勇気入りますけど。しかしこれは重ね重ね言うけど凄すぎる。先に紹介した「The Best Glam Rock Album in the World Ever」と続けて聴くと70年代に英国で何が起こったか一望出来ます。

わし「The Best Glam Rock Album in the World Ever」を注文しちゃったんで、
お取り置きしてもらいたいよー

アマゾンJPでは曲目表示が無いんで心配な方は、こちらで確認して安心しよう。

試聴は残念ながらできません。

過去の推薦盤

7/29(月)
歌
ランディ・ニューマンを歌う

ニルソン

”歌。”

1970年の作品。今回どばーっとニルソンのアルバムが再発されました。しかもボーナストラック付で。その中から一枚。どーしてもこれを選んじゃうんですが。ニルソンとゆうと「ウイズアウト・ユー」の人と世の中では言われておりますが、私にとってはこれなんです。
ランディ・ニューマンは辛辣な歌詞の歌と同様に、たまらく優しい歌を書く人です。まあ、辛辣なものの中にも実は優しさがピチピチと満ちてはいるんですが、ニルソンが歌うとこれがしみじみわかるんですよ。このアルバムはもう最小限のアレンジでニルソンがニューマンの歌を歌うだけ。そんな中に、優しさ、寂しさ、厳しさがひたひたと感じられて何かをしながら聴いてもつい聴き行ってしまう迫力があります。
 今回の再発でハーパースビザールが歌っていたあの名曲「スノウ」が。こうゆうことされると困るんだよなあ。わたしゃ前回のやつ持ってるもんでこの1曲のためにーーーー。あとはアレンジやテンポ違いのアウトテイクのようですが。

現在の音楽界では絶対に出会え無い裸の音楽です。

試聴はこちらで。

7/30(火)
問答無用
アメイジング

リトルフィート

シリーズ「Two Train」

”オリジナル・アルバム最高傑作。”

74年作品。3枚目「ディキシー・チキン」発表後、フレディ・ホワイトさん加えてダブルドラムにしようとしたり(リッチーがごねて1時脱退)、レコードが売上不振で、生活のため(?)、各メンバーの出稼ぎが盛んになり一時解散状態になったフィートの面々。何とか再び結集し、心機一転、このアルバムを。
 私が「ディキシー・チキン」の次に買ったのがこのアルバム。いきなりの「ロックンロール・ドクター」で理解不能に(笑)。今では一番好きな曲ですが。たった3分足らずで前人未到のプログレ世界。濃いぞー。次の「オー・アトランタ」はビル・ペインさんの修行の成果爆発のニューオリンズ。はっきり言ってそのピアノ出来て無いんですけど、ただマネしてどーする、これでいいのだ。「スキン・イット・バック」はポールさんの最高傑作です。そのかっこよさはフィート中、一二を争うもの。ダブル・ギターの絡みがこれほど堪能できるものは滅多にないど。レコードではひたすらクールに迫ってこれがまた良い。「ダウン・ザ・ロード」は、これまたへんてこな曲。ローウェルの風呂場ボーカルが炸裂。ミーターズ色強し。同時に「ディキシー・チキン」の空気も感じます。そして「スパニッシュ・ムーン」。ローウェルの親友であり、グループのアドバイザー、ヴァン・ダイク・パークスの唯一のプロデュース作。自分の色を殺して、見事にこれぞフィートとゆうサウンドを作り上げました。あれだけ個性が強い人がこんなプロデュースをしたのはこの曲だけ。フィートのサウンドを尊敬していたのだと思います。表題曲「フィーツ・ドント・フェイル・ミー・ナウ」。フィート流サンバ。見事に自分に引き寄せてまする。「ザ・ファン」。最近とみに注目なのがこの曲。未発表ライブ発掘で、秘められたパワー再発見です。ここでのローウェルのスライドはブルースから飛び出してもはや完全にオリジナルなものに。ビルも自分の作品で持ち味全開です。リズムセクションの切れも鳥肌もの。恐るべし。そして最後のハイライト「コールド・コールド・コールド〜トライプ・フェイス・ブギー」。「セイリン・シューズ」でやっていたやつの再演ですが、再びこのメンバーでぜひやりたかったのであろうことが充分にわかる濃密さ。言葉にならないグルーブが。自らをコントロールしながらじわじわっと高みに押し上げて行きます。この名盤のラストにふさわしき名演。

いわゆるポップ曲は皆無ながら、
ロック史に燦然と輝く素晴らしい作品。世界中のミュージシャンが夢中になっちまったのもこれじゃあ無理もなかんべなー。様々な意味でレコーディング環境に恵まれなかった人たちですが、最盛期にこれを作れて本当に良かったと思います。

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7/31(水)
欲しいーー
Pet Sounds Live

ブライアン・ウイルソン


愛情と気迫。”

6月11日に出たばかりのビーチボーイズ、ブライアン・ウイルソンさんのライブです。あの名作「ペット・サウンズ」を全曲完全再現。先日放送されたクイーンズ・コンサートで感動した貴方是非ともオリジナルのペット・サウンズと共にいかがでしょうか。9月分までのCDを先取り注文した私には辛い紹介で、きききき聴きたーい(爆)。試聴をなめまわすように聴いております。どうしても今これをやりたーいとゆう気迫がそれだけでもひしひしと。歌の不安定さとかはこのさい関係無し。真にオリジナルなものをモチベーションを持ってやると音楽は生きています。それにしてもバックを仕切っているDarian Sahanajaさん、あなたは偉い。

島田さん、わしじゃ役不足です。褒め称えておくれー。

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