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今日の推薦盤一覧2004.2下

 

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2/16(月)
元祖娘無茶

Philosophy of the World
The Shaggs
1969

シリーズ「新波倶楽部」

1969年アメリカのニューハンプシャー州にウィッギン一家とゆうごく普通の幸せな家族がありました。ちょっと違っていたのがある日曜の朝、3人の娘の一人が「あーあ、私もスタアになりたいわぁ」。それを聞いたオースティン父さん、「何だ。かわいいお前達ならんなこと簡単だ。ちょっと待ってな。」とお出かけ。1時間後沢山の荷物を持って帰って来ました。「なあに、父ちゃんそれ?」「楽器だよ。これでお前たちはスタアだ。ついでに来週録音スタジオ予約して来たから。レコードを作りなさい。」「えー、じゃあ急いで曲を作らなきゃ。」「父ちゃん、ベースは?」「何だそりゃ」。とゆうことで作ってしまいました。これはもう是非試聴してみて下さい。シングル曲にするとすれば1の「世界の哲学」でしょうが冒頭からことごとくずれまくるドラム、ギター、歌。それがサビに移る瞬間ビタっと一瞬合います。おお血のなせる神の身業か。他にも空振り入りのドラムソロあり、エリック・クラプトンが5回表から一徹に逆立ちを命じられ9回裏に「どおおっ」って倒れるもついに弾く事が出来なかったギターソロあり。大リーグボール3号ごとき音楽でござい。世に熟達した技術でもって聴かせる音楽はあまた有り、しかし練習することによって失い見えなくなるものも多数あるはずで、その初めの世界はだいたい世に出そう何て考えるウマシカはいないので聴く機会は滅多に無し。とにかく最後までやり通せば作品だぞ。やりました。ザッパさんは「ビートルズより好きだ。」と言いましたがそりゃそうだ。これは完全にキャプテン・ビーフハートのライヴァル、東のビーチボーイズ、西の鷲羽山。いやーほんとに話題になっちゃってライブまでこのまま行ったし、研鑽の末、そのままの力量で出した75年の2ndもあり。イエスタデイ・ワンスモア入り。人の曲が出来るようになった。しかも判別可能で不覚にも感動。2002年にはトリビュート盤まで出まして解読されてあらー美しいメロディだったのか。無茶するアメリカ人にお前たちにはこれがあるでは無いかと突き出したいし、我が家でもこれはベースメント・テープスです。スリッツはこれ聴いた後だったらきっとやりにくかったろうなあ。

曲目等詳細

試聴はここで。

トリビュート盤

2/17(火)
関東系関西 娘

The Roches
1979

シリーズ「女の道」

時と場合を問わないでいきなり登場するかしまし天然娘ヴォーカルもの、あのシャグスから10年の時を得まして出現はこのローチェスでござい。世はすっかりパンクの時代、もうニューウエイブに差し掛かっているとゆうのに生ギターのバックで3人コーラス朗々と。製作はロバート・フリップ。どうゆう縁なんだ(^0^)。ロバフリさんがからんでるてんで買っちゃったキンクリファンのレコ棚奥深くに眠ってる姿が用意に想像できます。出はアメリカ中央部山脈に囲まれててラジオもろくに聞こえないまるでトゥイン・ピークスみたいな町でサブキャラの夢見る夢子さん姉妹たち、町では歌が上手な姉妹で有名なんて姿を勝手に想像してたんですが調べてみたらNY出身でフォークサーキットで活躍、ポール・サイモンのひとりごとアルバムでコーラス参加とこれじゃメリサ・マンチェスターやジャニス・イアン。そ言えばジャニスさんみたいなとこもあるかいのと現金なことも思いますけどうんにゃやっぱ全然違うわい。多分人の言う事天然馬耳東風な一家、フォークともラグタイムとも異なってかと言って物凄く一般的にも聴こえてくるとゆう不思議世界が展開ですんでどうにも気になって忘れられないよう。結果的にシーンの中でひっくり返って出て来たイギリスのヤング・マーブル・ジャイアンツと同じ味わいでいただけます。従ってこれは容易に時を超えます。アマリちゅう映画の娘が音楽作ればこのようになるのでは無いかと。どうにも一番さんな曲は1曲目ウイ。わたしらテリ&マギ&すーじー。3人でローチェス申しますとかしまし娘の出囃子状態。あ、ロバフリさん、何をやってるかと申しますと多分レコーディング中ずっとニコニコ笑って座ってました。最後に何かやってくださいなと言われてんじゃと2曲目ハモンド・ソングでフリッパトロニクスとピーピロピロソロを。これがまた良い!これでトゥイン・ピークス。ロッジに迷い込んできた小娘たちの周りををどる小人のダンスでこれが有ってアルバム異形化促進委員会会長代表補佐です。やり倒さなくて正解ね。

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2/18(水)
始原人女編

Cut
The Slits
1979

シリーズ「新波倶楽部」

米国のシャグス登場から10年、正統な後継者たるバンドが英国から登場。もっとも全然知らなかったろうけど。76年に結成のこのスリッツ、バンド名はわ..止めた(^0^)。そしてこのアルバムのタイトルはカット、割礼でんな。ジャケは見ての通りでこの前だったら思い切り際物でしたがこれが真正面なのがパンク以後なのだ。思えば出た時はポップ・グループの女版みたいに扱われてたなあ。プロデュースが同じ英国ダブ親分デニス・ボーベルだったし。しっかし現実には完全に独立隊、スリッツはスリッツとして強い。この時メンバーはヴォーカルのアリで16歳!ひえー俺より年下。そのアリの母ちゃんとジョニイ・ロットン結婚したって本当か。血統で強力だったのかー。どんな育ち方をしたのか聴いてびっくりそれまでのポップ・ミュージックと縁が切れてる。この家庭にはラジオが無かったのか。狙ってやるには若すぎるし。しいて言えばレゲエ、ダブのリズム構造だけどこれはボーベル氏の感覚を若さが瞬時に吸収したのかもしれん。そのボーベル氏、ポップ・グループの時はやりたい放題、ぐっちゅんぐっちゅんにいぢり倒しましたがこちらの場合はかなりストレート、なだけに小技で歪まさせる手腕に敬服です。所謂ポップでは全然無し。なもんで聴く耳を選ぶとは思いますが...。ポップ耳の人に救いの神の曲はCD化でボーナスとして付いたシングル曲の「悲しい噂」。マービン・ゲイのあの曲です。これはかっこいいですよー。見事なりファンクン・モータウン。これで耳を慣らして挑戦だ。後ピンポン・アフェアちゅう曲も楽しい曲、粘土を与えてほっといたらとんでもない物作って周りの大人たちが見ないふりするような有様です。ドラムはオリジナルメンバーのパルモリブちあんが抜けちゃったため後にバンシーズでどんどこビート炸裂するバッジー兄さんが担当、引っ張るとゆうより付いていってるって感じですが(^0^)。しっかし一旦やると決めた女子は強い。決然とした意思の塊のような盤です。プラス音の空間感観が気持ち良くてかなり愛聴してまっす。

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日本盤

2/17(火)
超然さん

Nightclubbing
Grace Jones

1981

シリーズ「女の道」

52年ジャマイカはキングストン生まれとゆううからどうやってあの街から出てきたのか74年頃のファッション・モデル界のブラックニューウエイブの先駆けとして世に登場、世にも稀なるキャラでコナン・ザ・グレートや007などの映画にも出演、思いっ切り際物ですかの目の中音楽界にも打って出てヨーロッパを中心にヒット連発のグレースさんの頂点アルバムがこのナイトクラビング。この時トムトムクラブやロバート・パーマー、ダイアストレイツで正に旬のバハマはコンパスポイント・スタジオでの録音。製作ミックスにアレックス・サドキンとアイランド・レーベル御大クリス・ブラックウエル自ら乗り出し、バックはスライ&ロビー、バリー・レイノルズとアイランドの総力を持って取り掛かるちゅうから際物でもそりゃあ半端でない大物です。生き馬の血を抜くファッション界で睨みを利かせて来たグレースさん、己キャラを知り尽くしてます。しかもフットワーク素早い。あのジョイ・ディヴィジョンのシーズ・ロスト・コントーロールを出たと同時にヘヴィダブ・シングルにしてヒットさせちゃうとゆう。しかも凄みは負けてない。この盤でもカバーセンス、冴えに冴えてます。まずは3のユース・ミー。ビル・ウイザースの作品。元歌の決まりに決まったリフを少しずらしてまったく違う世界構築、あっちをしばし思い出せないほどのかっこ良さに。あーた暴挙とゆうか偉いことだ。そして続くナイトクラビングはデビッド・ボイ、イギー・ポップ作。これだってちょっと原曲思い出せないよ。引っくり返してのドスの効き具合は半端で無し。6のリバータンゴはこりゃまたアストル・ピアソラのタンゴ、これもちろんインストだったんですけどそのメロディを歌に。ぐげそのアイデアたるや。たまらん名曲にKOです。まだまだ。8のデモリッションマンはポリスの曲。これも出たてホヤホヤを料理。勝ってしまった。デモリッションってゆうからにはこれくらい怖くないと。と居並ぶカバーの強烈さにくらくらしてる中、ベストトラックは2のバンパー。スラロビ、ジョーンズで作ったこの曲、イントロのスラップ・ベースが鳴ったところでもー駄目のかっこよさでござい。最後はしっとりと優しく終わるのだけど脅かしてごめんねって感じかな(^0^)。しっかしこの盤は強力です。買って絶対損は無し。稀代のハイパーを是非お試し下さい。世の中には凄い人がいるもんだねぇ。

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2/20(金)
暗黒熱波

Closer
Joy Division
1980/7

シリーズ「新波倶楽部」

80年のヘソの時期に登場したジョイ・ディビジョンのクローザー。どこでどう聴いたのか思い出せないのですがシーズ・ロスト・コントロール、ラブ・ウイル・ティア・アス・アパート、トラスミッションというシングル3部作を聴いてKOされていた私が最初に入手したアルバムがこれ。青山のパイド・パイパー・ハウスで。英国盤で息を呑むほど高かったけどどうしても欲しかった。盤面にはA面B面の区別が無くてしばし悩み溝の数で曲名数えてさらに「stone blue?A1」って内側の溝に彫ってある方がA面だと見当付けて聴きました。強烈でした。やっぱ。暗い。暗いぞ。前年にバンドやりたいが為だけに(^0^)必死に勉強して渋谷の大学に入ったものの期待とは違う情けなさで気が抜けておまけにリー・ペリーに出会ってぐーんと見事に5月病になっちまったんですが今年もこんな暗黒音楽に出会ってしまったよ。でも今回は違いました。暗いは暗いけど鮮烈、そして正体不明のエネルギー。同時にやっと本物を買えたトランスミッションの12インチと一緒に聴きまくっておまけに自分で曲を書くようになった。これなら出来るんじゃないかと。奇妙な型があるんです、この人たち。もちろん情けないもので自分で聴いて落ち込んじゃう類だったけど。やらざるを得なかったなあ。突き動かされました。10代の頃はもちろん音楽に夢中だったけどここまで何か作りたいと思ったことは無かったす。まあ自分のことはともかく。印象はああ、これは同世代のドアーズだと。ジ・エンドの末裔が一世代経過して登場したんだなあと感慨。シングルとはまったく違う印象でした。あっちの音の悪さ効果もある過激さとはうって変わって静寂の中でめらめら青白い炎が立ち上っていく感じ。ギターにしろベースにしろドラムにしろ音の存在感が半端で無し。必要な所、必要な時に湧き上がるハネット氏のシンセの音がこれまた鮮烈で。音に付いてくる楚々としたリバーブまで突き刺さって。もちろん歌の強烈さは言うまでも無し。こんな地獄のような声は聴いたことなし。特にアイソレーションにはびっくり。これは尋常な心の持ち主じゃ無いなと思わざるを得なかったら自殺をしてしまったとゆうニュースが。極限の疲労が原因だったとのことだったけど、うーん色んな意味で追い詰めなければこんな声は出せないのか。ニュースはショックだったけどやっぱりと思ったことは事実でした。この盤はここまで突出した、しかも愛想の無い音楽ですから何だこれはと拒絶する人が多いのは想像できます。でもあれだ、ちゃんと聴いてくれる人には絶対裏切らないでいてくれる確信有り。義理より人情音楽。音楽には世界を変えるなどという力は持ちようが無いけど聴く人の気持ち心持ちを変えるってもの凄い事が出来るのだなあと思い知ったアルバムであります。ここまでこんな強烈な目に会わされちゃったんでこの後のニューオーダーにはずーっと馴染めずじまいでして最近まあ聴けるようになったけどまたこれ聴いちゃったんで振り出しにもどったか。比べるなって言われてもこれは辛い。小さなこと一つ欠けても跡形も無く壊れてしまうような音楽だったから。

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日本盤

2/21(土)
土曜ビートルズ
cover
Band on the Run
Paul McCartney & Wings
1973/12/5

シリーズ「トルズを聴こう」

バンド・オン・ザ・ラン3週目です。
このアルバムの魅力、それは呑気だーバカだアホだーと言われようともこれで良いのだのポール小唄がバッチリ詰まってるとこではないかと。しかも災い転じて福となすの気合充満で。気合バカは無敵です。1曲目タイトル曲、OO7死ぬのは奴らだで導入の映画手法、1曲でアビーロードB面技炸裂のキラーシングル。これで気分はバンドは遁走モードにご入場。実際は3人だけど(^0^)。音楽はなりきりが勝負だなあ。昔アップルの会議でジョージさんが「If I Ever Get Out Of Here」と言ったのを思い出して作ったそうです。やっぱウイングスの曲中トップクラスに好きな曲だぞ。2曲目、ジェット。私が洋楽聴き始めに刷り込まれてしまった必殺シングル。責任は重いです。ポール屈指の気合ロックナンバーさなあ。ジェットとはポールちゃんが飼っていた犬の名前だそう。歌詞に出て来る「婦人参政権運動」てのは語呂が良いから入れたんだって。わたしゃあんたのその音楽優先のイイカゲンさが好きです。ボーナスディスクに入ってる凶暴バージョンも素敵。でもこれはやっぱトニ・ビスコンティさんのラッパが効いてる。キャピトルの宣伝マンのアル・クーリーさんの強烈な勧めでシングルとなったそう。わしでも他の出そうとしたら止めてこれにします。貴方もですね?「もちろん!」3.ブルーバード。巨大ヒット2つの後に来るにはこれしかないだろうって。するーっと入ってくる小さな曲。コーラスも生きて、アルバムの中の曲として最高のものだわ。本能の緩急がさすがです。4.ヴァンデビルド婦人。ほっへいほがとんねるずぽい(^0^)。アフリカって言ったらそうなのかー。サビに入るとやっぱり甘美な世界で。5.レット・ミー・ロール・イット。何が非難されるってこの曲みたいなのがポールちあん。もう呑気です。面白いのはこの曲がジョン・レノンぽいと言われてるとこ。確かにそぎ落とした感はそうかも。逆に違いがそそり立って面白かー。6.マムーニア。こちらは好きな人間にはたまらんポール小唄世界。アフリカのラゴスは天気が悪いなあ、うんざりだなあって歌ってます。しかしこのベース。ぼんぼん。これやらせたら最強。7.ノー・ワーズ。盤唯一のデニー・レインとの共作。トニーさんのオーケストラが効いてドラマティック甘美。もう入り込んじゃう美しさです。8.愛しのヘレン。米盤のみ収録の先行シングル。ポールばかロックの名作だ。ツアーバスの名前だそうで、道案内ソング。ぎゃはは。好きで好きで。良いよなあこのアホ声。ポ−ルさんドラムお見事!。9.ピカソの遺言。タイトル通りピカソの死をきっかけに生まれた曲ですね。深刻にならずに思い入れをたっぷりと。サージェント思い出してしまう、どうしても。ダスティン・ホフマンがネタ提供するよとピカソの話をしたらその前で即座に作曲、演奏してうるうるさせたと。そりゃするわなあ。後半のリプライズ部分がまた泣かせます。10.西暦1985年。オーウェルの小説1984年を意識したんでしょうか。似合わねー題材ですが(^0^)。引っくり返して物凄い個人的な恋の歌にしちまうとこがいかしてます。どんなに世界が変わっても変わらぬものはそこだぞと。でっかいサウンドと対照的なのがまた素敵だ。最後ちょこっとバンド・オン・ザ・ランして終わる。あー凄いの出来ちゃった。そんな風に思っただろうなあ。はい、そう思います。

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日本盤

試聴はここで。

2/22(日)
日曜ボイ
cover
Heroes
David Bowie
1977

シリーズ「glam!」

いやーボイちゃんの絶頂期はやっぱ「ロウ」「ヒーローズ」「ロジャー」のベルリン三部作+スケアリー・モンスターズだーとこのヒーロースを改めて繰返し聴き直すと思う次第。何ともはや良いよう。なもんで褒めるとこ讃えるとこって言ったらもう湯水のごとく。ロウの勢いそのままに音楽的躁状態継続のこの盤、再びピカピカ・イーノちゃんとの合体音楽です。このベルリン時代、もうSFロックの最高峰、聴いてるこっちは想像力びんびん刺激されちゃって楽しいの何のって。手触りは欧州の哀愁退廃&私は誰ですが音の要はヤング・アメリカンズ以来のカルロス・アロマー、デニス・デイビスそしてジョージ・マレイのトン吉チンペイカンタのファンク3人衆、その強烈ビートの上にロバート・フリップさんのギターがのたうちまわりイーノのピューピュー鍵盤が覆うのだからもう、そりゃ悶絶です。出だしからいきなりKOされて後はもうぼこぼこ、最初のクライマックスはヒーローズで。この名曲フィルムも良かったねえ。歌詞がちょっと違ってコマ落としのようなボイの動き、いつかヒーローになれるさっちゅう叫びが虚空に舞ってひらひらしてたぞ。フリップさんのE−BOWギターであおられるし。B面の苔の庭とかの絶望インストも絶好調、しばし彷徨った後最後の強烈ファンク、シークレット・ライフ・オブ・アラベイアーで〆る構成も見事じゃ。しっかし各曲のタイトルがいかしてます。日本語に直してもそのかっこ良さは変わらず。V−2シュナイダーなんて何のこっちゃわからんけど(^0^)ちょっとやそっとじゃ思いつかんよ。この堂々とした颯爽たるボイちゃん、もし現在の姿のみ見かけられて、まだ聴かれてない方がおりましたら是非聴いていただきたいす。今もそりゃ凄いが体力気力最高潮横綱時代のこれはもう別格ベッカムなのでござい。

曲目等詳細

日本盤

試聴はここで。

2/23(月)
胸キュン
cover
Baby Now That You've Found Me
The Foundations
1999

シリーズ「英国POP探検隊」

まるで石立ドラマのようないやー良かった映画「メリーに首ったけ」の美味しい場面で流れていた「バターカップ」って曲、何て素敵な曲なんだと気になっていたところ先日ふと思い出し買ってしまいましたこのCD。ファウンデーションズってバンドがやってます。現在もまだご活躍らしいんですが全盛期はこのCDの67年〜70年、イギリスのバンドで5カ国白黒混成、曲の多くを後にエジソンライトハウスなどで活躍のトニー・マコーレイ氏が書いています。先のバターカップはあのマンフレッドマンのマイケル・ダボちゃんとの共作。そうですこの人たち、英国人大好きなモータウンとマーシービートを合体した夢のバンド、もう良くて良くて一聴しただけでKOの胸キュンソングがゆうに10曲以上、英国ブラック伝統のさっぱりした歌い方のボーカル、クレム・カーティスさん爽やかでもうとりつかれたように聴いてるよう。このCD実は2枚組、収録曲40曲、元レーベルはPYE。音はオースティン・パワーズ。グルーヴィイ・ベイベ。日本語題を調べたら「星のベイビー」「恋するベイビー」だって。ベイビーシリーズか!ソウル部分要素はフォートップスです。しかし最高、この頃のてゆうか全般的に英国のヒットチャートものポップソングは昔はまるで情報無くて縁が無かったからねえ。今こうして聴けることの何て幸せなことよ。まるでもう一回10代してるみたいだ。随分腹の出た10代だけど(^0^)。しばしそんなこと忘れて流れるようなメロディに身を任せて、ああ、春です。聴いてる間は1年中春。メロディ好きな人には強力お勧めなのだ。あモッズ+マーシービート+モータウンだな。訂正します。さらにバカラック先生も音の中にいるぞ。たまらん。

曲目等詳細

試聴はここで。

2/24(火)
ヒット爆発
cover
Greatest Hits
Sweet
2001/8/28

シリーズ「glam!」

70年代初期から中盤の英国でグラム大関としてヒット量産したスイート、もうやたらと不審なものも含めてベスト物多数の中で現在入手容易そうな2つを一つはBMGからのもので何故か外盤が入ってこない「グレーテスト・ヒッツ」、も一つは外盤の「Best Of〜」。ここではお勧めしたいのは中期までですがシングル中心のコンピの前者です。なんつってもSWEETと言えば切っても切り離せないのがニッキイ・チンとマイク・チャップマンの英国が誇るヒット・ソングライター・チーム。両者の幸福な蜜月がピカピカしてるからなあ。その絶頂期のティーンネイジ・ラムページ、ヘル・レイザー、ボールルームブリッツ、ブロックバスターのなんとまあ馬鹿馬鹿しくも楽しい世界って言ったら筆致に尽くせずひっちこっく。そして多分本人達は嫌だったろう(^0^)初期のパパ・ジョー、ココ、ファニイファニイがこれまた魅力的。謎のカリビアンムードと異国情緒、意味の無さそうな歌詞、どんなに嫌いな人でもいつのまにか口ずさんでる自分発見して赤面してしまう掴みはOKのメロディにイチコロよ。リトル・ウイリーちゅうかわゆさここに極まるのもあり。して最初はシングルB面で自作を発表してた彼ら、いかにもB面ちゃんな出来なのが研鑽を重ねついに爆発が、アクション、フォックス・オン・ザ・ランの2曲、これほど爽快でかっこいい曲がそう巷にありまっかいなと海に向かって絶叫したくなるほどのものであります。その後さらに変身してマイルドさんのラブ・イズ・ライク・オキシジェンとゆうこれには入ってないヒットを飛ばしますがこれはそうだなあ、この盤聴いて絶対夢中になりますから(^0^)オリジナルを買ってしまいましょうね。シングルとアルバム版が驚くほど違う素敵曲です。もとい、この盤、世にグレーテスト・ヒッツと名は付くもののその実何だかなあが多かったりするこの世界、違います、のけぞりもの含有率実に80%を誇る世界グレーテスト・ヒッツ大賞授与したい代物。音楽聴いて楽しくなりたい人は絶対買って損無し。宣言しちゃおう。わたしゃアレキサンダー・グラハム・ベルって曲が好きでして。絶対これゴロが良さそうな名前ってだけで歌にしたがったな。

曲目等詳細

試聴はここで(captol外盤)

2/25(水)
爽やかさん
cover
The Best of Smokie
Smokie
2001

シリーズ「glam!」

75年から英国でヒット連発いたしましたのがこのスモーキー。名ソングライター&プロデュースコンビ、チャップマン・チンがRAKレーベルから送り出した爽やかさん。例によってベスト物星のごとくありましてもっと素敵なジャケのものもあるんですがこれが一番入手早いのでしかたがない(^_^;)。アメリカではCSNYとかイーグルス、アメリカなんてゆう爽やかーな音が流行ってるそうなってんでわしらだってそろそろグラムってばかりもおれんわなと乗りましたチンさんとチャップマン。なもんでグラム・ページに入れるのはちとあれなんだけどま良いわな、グラムエラの星ミュージシャンとゆうことで。まあ見事なまでに収録曲は前述のお二人の曲ばかり。メンバーオリジナルのもけっこう良いんですけど彼らの勢いにはかなわん。だってとんでもなく素敵な曲ばかりなんすこれが。一番有名なのが「アリスは恋人」だろうかと。もう胸きゅん。掻き毟られるメロディ。他のはどうかとゆうと見事なまでに同系曲オンパレード(^0^)。ミドルテンポの哀愁曲連発。で、飽きるかとゆうとそれが全然。それどころかもっともっと。しかも繰り返して飽きないのがお二人の曲のマジックなんだなあ。で、ヒットするのね。当然です。前述のように米西海岸音楽をモデルとしておりますが多分あまり聴かないで作っていったのだと想像いたします。もうイギリスです。聴いていくと不思議なことにどんどんロッドやフェイセズのウーララとかの色が耳の中に出て来る。で、ますます嬉しくなるよ。名曲含有率はもう高し。90%超えます。中でもわたしゃフォー・ア・フュウ・ダラーズ・モアにぞっこん。アリスや1.や2.や彼らお得意謎の異国情緒のメキシカン・ガールもいいやなあ。定番ニードルズ&ピンズも泣けるぞ。メンバーオリジナルでピカイチのベイビー・イッツ・ユーもちゃんと。最後の曲のストランブリング・インだけはスモーキーじゃなくて78年ヒットしたにボーカルのクリス・ノーマン君とスージー・クワトロ嬢のディオ・シングル。浮いてます。が、浮いてるのがいい。5年後に再開したあの頃の二人。みたいな(^0^)。青春映画のラストシーンみたいです。こっぱずかしいけど来てしまいます。ははは。

曲目等詳細

試聴はここで

2/26(木)
わっしゅわり
cover
The Best of the Rubettes
Rubettes
1990

シリーズ「glam!」

なんつっても74年のデビュー・ヒット、シュガー・ベイビー・ラブが印象的なルーベッツ。何と現在日本盤でベストが出てます。海の向こうでもことごとく廃盤だっちゅうのに。とゆうのもどうやら「ウォターボーイズ」とゆうTVドラマに使われたらしくどんな理由であれこれを逃す手はなかろう素敵ポップ・バンドなのだ。そもそもはウエインさんとトニーさんとゆうソング・ライター・コンビが件の「シュガー〜」を初めとするオールディーズ心たっぷりの曲を作ったもののやってくれる人がおらん。んなら自分達で探そうと東奔西走、集まったスタジオ・ミュージシャン達でレッツゴーが発端、ところが「シュガー〜」だけ歌って歌手のポールって人が止めてしまい物凄いヒットになったにもかかわらずどうするんでしょうと大丈夫何事も無かったかのように快調に活動を続けたのだ。このベストを聴いても言われなきゃ気が付かない(^0^)。魅力の第一はウエイン・トニー両氏の曲の素晴らしさ。メロディ印テンコ盛りです。初めて聴いても懐かしくてほろ苦くて楽しくて嬉しい。そしてガッチリとした演奏と集団コーラス&歌。そりゃもうプロの仕事だぜ。一聴してわかるビーチ・ボーイズ・ラブ心と共にフォー・シーズンスやらドゥーワップやら初期ロックンロールを一旦ばらばらにして寄せ鍋に入れてもう良かろう肉も煮えた食って下さい。私もずーっと「シュガー〜」1曲だけ大好きで知りません人間だったのですがこうして大人親父になって他のも聴くと色々違ったところが聴こえてきて面白くて。まずこれがELOが聴こえてきた。コーラスもそうだけど時々入るストリングス・ピチカートとか。そしてデイブ・エドマンズとニック・ロウ。「レイバー・オブ・ラスト」と「リピート・ホエン・ネセサリー」の抜けた感じ。途中メンバー達の趣味でカントリー方向にちと行っちゃうのでよけいに。それらがぐるぐる廻ってつながってああ同じ輪だそうだよ同じように育ったんだなあと感慨無量です。切ないメロですけど甘すぎません。大音量で聴くともうのりのり。ジュークボックス・ジャイブなんかヘビメタ並みにヘッドバッキン出来ます。2番目ヒットのトゥナイトでは見事な空耳が。うめっしxx。いかん俺が葉書出して手拭いもらうのだ。わっしゅわりわりコーラス愛好家にはたまらん曲沢山の上に段々と大ヒットから遠ざかって色々手を尽くしてやった曲が今となってこのベストにまとめられると実にヴァラエティに富んでてしかもけっして駄作でなくキュートですから丸々一枚、あっち突かれてこっち突かれてもう音楽メロディ玉手箱です。ライバルのファーストクラスもそうだけどスタジオミュージシャンでやってるにもかかわらずのこの熱情。ひたすら感服、そして感謝だ。

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試聴はここで

外盤(基本的には廃盤)

2/27(金)
うぎゃー(へいへい)
cover
The Singles Collection
Geordie
2001/8/21

シリーズ「glam!」

「あのアニマルズの故郷、ニューキャッスルから躍り出た炎のロックンロールカルテット!!これこそのりのりの大ヒットだぁ・・・・!」ジョーディ初のヒット「君に全てを」の宣伝惹句です。そのとおしだぁ!英国北東部のニューキャッスルっ子の呼び名をバンド名に持つ彼らは72年にリーガルゾノフォンからデビュー、して先の「君に〜」で一躍グラムエラの寵児に「貧乏人のスレイド」とか呼ばれちゃって。スレイドって金持ちだったのかー!はともかく当時は確か本邦ではボクサーのジャケットより知名度が無かった彼らだったと思うけどなんつってもヴォーカルのブライアン・ジョンソンさんが2代目AC/DCのヴォーカルになったもんね。元ジョーディとゆうで有名になりました。そんなあなたにお勧めなのがこのCD。シングルがことごとく収録されてます。力リフ+がなり声+heyな世界満載。グラムちゅうたらシングルだからなあ。この企画はもう大万歳す。でも当時のシングルB面はご存知の通りいかにもB面名やっちゃってるのもありんすからずっこけもそりゃあ有り。はは覚悟召され。わたしゃブライアンさんのファン、顔がビバリーヒルズ高校白書のハンバーガー店ピーチピットのナットさんに似てますから(^0^)。いやあの人は良い人だ。なもんで彼が加入後のAC/DCを愛聴してます。ジョーディでも期待通りあのあんたいくつなんだのダミ声は全開、いやあ素敵だ外人だ。リーダーは曲を書いてるギターのヴィック・マルコム氏になりましょう。しっかしこの人指使い見事なんすけどこれがソロを取らない。リフ一辺倒。この当時ここまで徹底してるのはさすがに珍しいのではないか。パンクを聴いてるようです。その辺でも日本で今一だったのかな。何が一番と言えばそりゃあ最大ヒット「君にすべてを」でござる。テープ早回しの導入からなだれこむヘイの嵐。きっと平家だな。源氏しか将軍になれませんから(^0^)、そうですこのバンドはチャートで言えば最高位10〜20位のバンドにしかない魅力で一杯です。何も1位の連中しか魅力が無い事はありません。ちょっと足りなくともそこがいとおしくてたまらない音楽だってあるのだ。とゆうわけでわたしゃ今日もジョーディ聴いてヘイな生活。あ、B面大賞は10.のGeordie's Lost His Liggie。ご当地のトラッドかな。ハードロックバンドにあるまじきオポンチぶり。黙ってこれはイアン・デューリーおじさんだよって言われれば信じちゃいます。なまり全開英国の塊で嬉しくて。えーこのジョーディ、ブライアンさんAC/DC加入でぶっ飛んじゃいましたが彼がすっかり有名になった後もう一回集結、ブライアン・ジョンソンズ・ジョーディとして復活した模様です。これがまたAC/DCクローンでして(^0^)。ややつまらんながら一貫した男気に感動したりする、やっぱわたしゃファンだな。

曲目等詳細

試聴はここで

2/28(土)
土曜ビートルズ
cover
Venus and Mars
Wings
1975/5/27

シリーズ「トルズを聴こう」

ヴィーナス&マース。ポルールさんのアルバムで一番好きなのはバンド・オン・ザ・ランかいなと思いきやこちらを聴くとはいナズビーが一番好きですと答えてしまいそうです。ここからシングルカット4曲か、いずれもKOソングじゃきこれはしょうがありませぬ。これだけで一人グレーテスト・ヒット状態なのだ。さて前作が大ヒットした後もそりゃもうポールさん周辺は事件続発。なもんで好調にも関わらず少しリリース期間が開いたのね。えーとまず74年1月には「リブ・アンド・レット・ダイ」がアカデミー賞とグラミー賞にノミネートされます。受賞はジョージ・マーティンの編曲賞だったけど(^0^)。とりあえず納得。そして恒例ビートルズ再結成の噂。しかしこの時は少し真実味合って71年の裁判で4人揃っての活動が制限されてたそうでこの1月にそれが解禁になったのだ。なもんで「また一緒に仕事してみたい」ポールと。嫌いなアラン・クラインと3人が別れたのもあったようで、しかし世間が騒ぎすぎたあげくポールちゃんとリンゴちゃんの「必要が無い」コメントでチョン。して3月にはツイッギーのTV用音楽を担当したり4月にはロッド・スチュワートの「スマイラー」に曲提供、セッション参加。問題はウイングス、3人になってしまったからねえ、根性でアルバムは完成させたもののライブがやりたいポールさんメンバーを探します。でその4月新ギタリストに元ストーン・ザ・クローズのジミー・マックロウがめでたく決定。5月にとりあえず4人でロンドンでウォーミングアップ・レコーディング開始。6月には新ドラマー決定、スタジオ・ミュージシャンのジェフリー・ブルトン。55人もオーディションしたんだって。その陣容でナッシュビルで録音開始。ポールいわくピンク・フロイドの狂気を意識してるとのコメントが出た。ほんとかよ(^0^)。7月にナッシュビル録音終了。デニー・レイン脱退問題出るも乗り切りアビイ・ロードで本格的に録音開始。10月、ナッシュビル録音のシングル、ジュニアズ・ファームをリリース。もちヒットね。11月、ポールさん新アルバムについて「わかりやすいものの寄せ集めにしたい。」とのコメント。またエンゲルベルト・フンパーティンクみたいって言われてる事を気にして「生きのいいロックやってやる」と発言。「バンド・オン・ザ・ランは最後の駄作になるだろう。」とも。おいおい(^_^;)。それだけ気分がのってきたのね。75年1月、ニュー・オリンズのシーセイント・スタジオで録音開始。ラベルの「レディ・ママーレード」がやけに気に入ったようで誰がプロデュース?えアラン・トゥーサン、じゃそこへ行こうってな感じだったらしい。3月グラミー賞の席でジョン&ヨーコと再会、仲良くお話。良い事ばかりは続きません。リンダさんが大麻所持で逮捕されてしまいました。さらにせっかく決まったドラマーのジェフさん、空手スターになりたいようなんてこと申しまして突如脱退。なんてこったい。幸運なことに現地でジョージア州出身のジョー・イングリッシュさんを見つけてドラマーの席安泰、ここにウイングスの黄金ラインナップがようやく完成しました。5月「ヴィーナス&マース」発売。予約だけで200万枚だと!。シングルは「あの娘におせっかい」と決定。とまあ色々大変で中身絶賛はまたしても次週に持越しです。

曲目等詳細

日本盤

試聴はここで。

2/29(日)
日曜ボイ
cover
Lodger
David Bowie
1979

シリーズ「glam!」

「どんなに狂乱状態でも客席の一番後ろで冷たく見ている自分を忘れてはならない。」byアントニオ猪木。この言葉を聴いて私はおお猪木って本物だああといたく感激。かっこええなあと。ロジャー、ボイちゃんのベルリン3部作のラストを飾る作品です。前2作がこれがまったく決まりに決まったかっこ良さ、ドラマティック、スタイリスト・ボイちゃん。最後にイーノ君とやる上で何かやり残したことは無いか、それは道化だと今度は一転このジャケの通り。おへそまで出してます(^0^)。リラックス・ムード満点、たんたんと演奏、いささか覚えにくい曲多し、がー、どこかバランスをぐにょっと崩したアレンジがこれは変だぞ変だぞとまたもや違う世界に連れて行っておくれだよ。ありがたや。してその妙な味食べたさに何回も聴いてるとはい全曲名曲化いたします。中でも最初に食いつくのがA面ではヤサシン。アサシン(暗殺者)かと思ったら長寿者だって。珍しいボイのレゲ。泣きながら長生きが一番だって。そしてレッド・セイル。見事に最後壊れて行くボイちゃんがおりました。パーパーパパパー。謎の中華風はチャイナ・ガールのダブ・ヴァージョンになっている。あっち出す前に。で、B面です。冒頭に大名曲。それはDJ。「僕は回らない回れない僕はDJなんだから」つうくだりがたまらぬ。回るのは聴いてるこちらですか。この曲は一番フックが効いて立派にシングルです。やけに堂々とした演技の怒りをこめてふり返れをはさんでまたも名曲、ボーイズ・キープ・スインギング。ドラムをギターのカルロス・アロマー、ベースをドラムのデニス・デイヴィスちゅう交換荒技敢行、わざとドタバタさせてスインギングな感じを。間奏じゃエイドリアン・ブリューがぶりゅうと暴れまわるし、言う事無しの大好き曲です。アソシエイツのカバーも秀逸、そして何よりクラウス・ノミと共演したサタデイ・ナイト・ライブでの演奏が脳裏に焼きついているぞ。で最後はレッド・マネーであっけなく終わります。あのあまりのあっけなさにまた最初から聴いてしまうのは多分またボウイ君の策略にはまっておるのでしょうが、はい、気持ちよくまただまされます。回されて回されて通常世界に帰れなくなるよ。どうしてくれる。

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日本盤

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