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今日の推薦盤一覧2003.1上

 

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1/3(金)

Echoes:
The Best of
Pink Floyd

2001/11/6

シリーズ「プログレ支部」

ピンク・フロイドのベスト盤でござい。もう初めから最後までSF映画を見てるが如しの楽しさ。小難しいコンセプトなど抜きにしてただただもうボケーっと聴くが大吉。アメリカンな方にもグレートフル・デッド感覚で楽しめましょう。どうにかして驚かせよう、楽しんでいただこうつう気持ちが嬉しいじゃありませんか。さらにさらにこうしてベストで聴くと曲の良さにも注目。裸の姿でも充分に素敵。
私は「エコーズ」が好きかな。
2003年はピンク・フロイド・コンセプト開放元年だ。

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1/4(土)

The Missing Piece
Gentle Giant
1977

シリーズ「プログレ支部」

70年代後半に始まったプログレMOR運動、ジェネシス「そして3人が残った」と並ぶその代表作がこれ。登場当時はコアな彼らのファンからひんしゅくを買ったらしいですが、POPだって大好きな私にはそんなこたぁ関係無し。ウキウキする名盤です。まるでピーター・ガブリエルが10CCの曲をやってるが如し。スリルと緊張感は失われず、何とも親しみやすい表情で迫ってきます。プログレ界の広島カープたるチームワークは鉄壁、これをあかんとゆう人の顔を見てみたいぞ。先入観を持っていないプレグレを普段聴いてない人にお勧めしたいぞ。久しぶりに聴いてその良さにゾクゾク。

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1/5(日)

10cc/10cc
1973

シリーズ「英国POP探検隊」

英国POP本道の作曲家グレアム・グールドマン&エリック・スチュアートと変担当ロル・クリーム&ケヴィン・ゴドリーが出会って1stアルバムを出したのが1973年。全ての要素は1stにありとゆうことで10ccの秘密がたっぷり。きゅんとするPOP感も冷ーとする変感もギズモも毒も、そりゃあもう。冒頭から異世界オカマ・ドゥーワップから始まってしまっては当時の人はさぞかし目が点。永遠の未来派POPアルバムとしてここに君臨しております。

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1/6(月)

Moondance/
Van Morrison

1970/2

シリーズ「あんふぉーげった房」

伴さん、3枚目のソロ・アルバムです。前作はジャズとの異種格闘技。その素晴らしい成果を生かしつつのこの音世界。完璧に自分の世界を確立、素晴らしい曲と変なところに力の入った力の抜けた歌声を我々に。正に一人ザ・バンド、同質の目標を一人で敢行するとは驚嘆の一語なのです。あーた、この人、この時25歳ですぞ。昔の大人は大人でした。自分のことを考えると恥ずかしいばかりなのだ。
何はともわれ伴さんのアルバムをまず最初に何が良いかと言ったらこれが良いかもしれません。打たれた時に腹の底から元気にさせてくれる音楽なのです。

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1/7(火)

Late for the Sky/
Jackson Browne

1974/9

シリーズ「うえす塔こうす塔」

まったく華麗なギターソロがあるわけでも無し、メロディは大体同じだしなんでこんなにうるうる来ちゃうのかだまされてるとしか思えない恐るべきアルバム。本人もなぜ売れてるか(ある程度だけど[(^o^)])わからなかったりして。最新作The Naked Ride Homeも相変わらずなんだけどちょっとこれは来なくてこれもだから謎。微妙な曲の出来不出来がえらい差になっちゃうのだ、きっと。モチベーションが最高だったこの時期のこれはいったん聴いてしまうともう駄目。一日中これになる恐れあり。演奏も曲目も関係なくなっちゃって、びたーって浸ります。こんなになっちゃう音楽はさすがに稀です。マジックだわなあ。

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1/8(水)

Angel Station/
Manfred Mann's Earth Band

1979

シリーズ「英国POP探検隊」

「光に目もくらみ」のヒットから2年、前作「WATCH」が素晴らしい出来にもかかわらず今一の成績に終わり、さてプロデューサーをあのスラップハッピーのアンソニー・ムーア氏に。後年、ドリーム・アカデミーをプロデュースするのですがそいやそのタッチが見えるか。いつものように15匹目のドジョウを狙いボブ・ディランの「ユー・エンジェル・ユー」をカバー。やっぱり素敵。今回の肝はオリジナル曲の充実。佳曲揃いです。少々過剰ぎみのところが有ったバンドですが、すっきりとまとめて英国をたっぷり楽しめて、うんやっぱり良いバンドなのですわ。私が初めて買ったアースバンドのアルバムなのです。

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1/9(木)

Men From Earth/
Ozark Mountain Daredevils

1976

シリーズ「うえす塔こうす塔」

ははは、みんな帰るなよう。本日のこのバンド、実はイーグルス+アメリカ+ファイアフォール+フェアポート・コンベンションの音を持った連中なのです。75年のヒット「ジャッキー・ブルー」を覚えてる方もいらっしゃるかも。あのイメージで聴くとまた違っててきっとびっくり。針を落とした瞬間に、こりゃ絶対良いアルバムじゃって感じるアルバムが稀にあるのですがこれが正にそれ。カリみたいなかわいいバンジョーの音でもうやられちゃいます。ブレークしなかったのは「オザーク山のむこうみず」つーバンド名とサザン・ロックのイメージか。聴いたらこりゃ儲けたぞーって思いますぞ。今年のベストに入るか。

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1/10(金)

A Wizard, A True Star/
Todd Rundgren

1973/3

シリーズ
「あすこらびすたべいびー」

これを出してしまったがためにトッドちゃんが後々まで奇人と言われてしまうことになってしまったとゆういわく付きアルバムでござる。あたしに言わせるとこうゆう面が無かったらトッドの魅力半減でござる。ポップにはどっかしら狂気がなくちゃねー。狂おしいほどの甘美なメロディ、アイ・ウォント。頭の中のもやもやをぶにゅーーって出してるってゆう面でとんでもなくパンクな音楽でもあります。彼のことだから多分一気に仕上げてしまったであろうこのアルバム、肉体派プログレPOPの聖典でございます。
どんなジャンルじゃ、それ。

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1/11(土)

And Then There Were Three/
Genesis

1978/3/23

シリーズ「プログレ支部」

色々いぢらせていただいてますジェネシスちゃん、これはプログレMOR4枚の名盤のうちの一つなのだ。抜けて抜けて3人になっちまっただつうもののここに底力あり何の何のこの力作じゃい。特に後半6.からの曲はもう感激の嵐。そして最後の「ついてくよ、ついてきな」は言わずもがなの大名曲。これだけ何回聴いたことか。プログレからただ歌をやってやるってゆう世界へ、その按配が絶妙の配合。この後コリンズ君、弾けちゃうんですが、正直言ってこれぐらいの繊細さが私は好き。引いて最大の魅力が出る時もあると思うのです。

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1/12(日)

Court and Spark/
Joni Mitchell

1974/1

シリーズ「女の道」

その昔「ヘルプ・ミー」にぞっこん以来怖くてほおっておきましたジョニさん(笑)、聴けばはまるにきまってる。聴いてしまいました。想像通り女イアン・アンダーソン状態の何をやってもらってもジョニさん。それがたまらなくなればもうずっと流れて欲しいぞとなります。抑制された凄みが全編を通じて豪雨のように。どのようにしてこのような独自性を持たれるに至ったか次はグレーテストヒットを聴いてみよう。まったくもってこうゆう曲をどうやって書くのかわしには想像も出来ません。ここではジャズも飲み込んどる大きなお口。言っておきますが大傑作です。

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1/13(月)

Very Best of
the Bee Gees

1997

シリーズ「ヒット王」

何をか言わんベストアルバムです。日本での認知度は前半重視、後半うふふになるのでしょうが、私にとってはビーヴァス&バットヘッドも思わず「cool」と言ってしまったジャイヴ・トーキンから始まるDISCO期の名品がたまらん人達でございます。独特の超高音裏声コーラスを、おおそうだカーティスだとソウルフルに転化してしまった発想に敬意。ほぼ同じネタ取りでありながらけっして飽きることの無いしっかりとした曲作り。いつでもどこでも生命力を与えてくれるビージーズに感謝です。研ぎ澄まされたメロディの「How Deep Is Your Love」はただただ繰り返して繰り返して繰り返して。

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1/14(火)

Outlaws/Outlaws
1975

シリーズ「南部鉄道」

米南部の猛者アウトロウズの1stです。1.が中ヒットして一躍?注目されました。音はレーナードスキナード+イーグルスと言った風情で、お約束トリプル・ギター、そのばりばり弾き倒しの何と気持ちが良いことよ。さらに特徴はコーラス、南部一の美しさ、ばっちりきまっております。バンド的には素晴らしい事だらけなんですが、何故にゆーめーじゃないか。恐らくその爽やかさがアダになり全世界の人が南部に持つどろどろっとしたイメージに合わなかったのが原因かと。あとでぶやさんがいないのもマイナスか。そんなこと言ってないでレーナードが好きな人は是非。おおおって狂喜爆発乱舞南部。

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1/15(水)

No Need to Argue/
Cranberries

1994

シリーズ「女の道」

ケルトの日吉ミミの2ndです。あの”ゾンビー”収録。ごく普通の演奏でごく普通に唄っているだけなんですがこれが実に良いのだ。これだけ際立つ個性のヴォーカルが己をよく生かす曲をやっているだけでこれだけの音楽が出来ます。今時の人たちには珍しくクールなのも良し。結局は人間の個性に勝るもの無いなあ。私が新しい人たちに期待するのはこのような新しいとんでも個性の人が普通にやってくれるか、かってのロクシーのようにリメイクリモデルした音楽をやってくれて、どーんとまいったーと言わしてくれることなのです。別に昔風じゃなくてもいいよ。もう一人のとんでも野郎スエードにも期待。

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