今日の推薦盤一覧2003.4下 |
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4/16(水) |
4/17(木) そのポップさ故にマニア向きじゃ無いんでそうなると理屈好きの洋楽界では不利なバンド。売れればリリース状況も良くなると思うので、お願い皆さん聴いてぇ_<(_ _)>_。 |
4/18(金) プレスティジ所属のジャズ・ミュージシャン達、オルガン、サックス、ギター、ドラムのファンク商会有限会社の4人組。 スーパー・マーケットの特売BGMの生演奏に呼ばれたジャズ屋さんたち4人組、本当はベースが来るはずだったのですが、 昨夜酒飲んで暴れてまだブタ箱の中、しゃあねえやとオルガン担当がペダルを踏んでやることになりました。お店の人からまあ 景気良いやつを適当にやってよと言われて普段セッションでやってるやつをクールに決めます。途中、「スリル・イズ・ゴーン」 などをスーパー向きに思いっ切りくだけて演奏してしてしまい、終わったあと本人達も大笑い。続けてやってるうちについ熱が入ってしまい、何と商品が真っ黒になってしまいました。お店の人がカンカンになっておめえらかえれーと怒鳴りますが、ここでギャラ取り損ねるとうちで待ってる子供15人の今晩のおかずが無くなってかあちゃんに叩きのめされるので平身低頭。再びクールに決めてバーゲンは大盛況となりました。なんてことはなかったのだろうか? |
4/19(土) |
4/20(日) もう良くて良くてたまらん。クリスティン・マクビー抜きの平成バッキンガム・ニックス又はフリートウッド・マック5/8ですけど。でも考えてみれば、わしリンジーさんのソロも大好きで。 人間歳取ると角が取れて丸くなるか全然変わらんか、クセが益々強くなって行くかどれかだと思うのですが、どちらにしても流れに逆らわずさらけ出すのが音楽でも良い結果が出るようで、マックのこの新譜の場合はそれが大吉と出ました。マックは大ヒットのお陰で普通のポップバンドみたいに取られてる節に反して実はけっこうクセの強いアクがあるバンドだと思います。年月が経ってこのアルバムでは何とそのアクが1.5倍増し。オイニーが強くなって臭いこと臭いこと。その匂いに狂喜乱舞であります。スティービー・ニックスさんは立派な魔女になりました。リンジーさんはエキセントリック爺さんになりました。ジョンさんとミックさんは岩石になりました。さらに作曲能力が全然落ちて無いことにびっくり。いやニックスさんはさらに進歩してるのでは無いか。モチベーションの高さが一聴してもわかります。こうなるとCDの長い収録時間もあっとゆうま。録音テクノロジーの進歩に惑わされずきちっと自分の必要な音選択しているし、セールス的にどうかはわからぬがエバーグリーンな繰り返し聴いちゃうアルバムに。気合い満点、買って損せぬ旬の音。まったく嬉しいなあ。 |
4/21(月) と書きましたが聴き込んで行くうちに上で書いたこととまったく反対のような気がしてくる音楽であることも事実。頭に??が付く感覚が味わえるのでスライはやめられんわ。 ロスアンゼルスで見るTVの雰囲気がこのバンドにはあります。行ったこと無いけど[(^o^)]。 軽くて重い隣り謎ファンクだ。 |
4/22(火) なーんでか?それはブーティ、キャットフィッシュ両コリンズ兄弟参加の唯一のものだからだー。ただ参加してるのでは芸が無 いがその効果たるや富士桜と麒麟児の超高速突っ張り合いをCD一枚通して見てるかの如しでございます。いつもは煽り係専門の大将がここではぐいぐい引っ張られて煽られて負けてたまるかとアドレナリン3倍増し。猿顔が汗まみれのガチンコ勝負だぜ。ベースが前に出てきてバランスがどうのとゆう意見を聞きますがわたしゃ勢いの方を買いますだ。JBとゆうとどうも古臭く感じるとゆう貴方も是非これだけは。ピシっとしまったビートはいささかも古く感じないもの。元気になりたい時のユンケルスーパーバッドゴールドじゃ。 |
4/23(水) が無いだのあっさりしてるだの評判が芳しくない盤。その点ザ・バンドの「アイランド」に似てるかな。私は大好きです。これは元気が無いとゆうのとちと違うのでは無いか。確かに「アメイジング!」の頃のニュー・オリンズ・ファンクうねりまくりの音では無いけど、ジャクソン・ブラウンとの交流で培ったローウェルのシンガー・ソング・ライターの資質が全開して実にしっとりした味わいで体調がほんとに悪かったのと聞きたい位の穏やかな歌声で聴かせてくれます。曲も良いし。演奏も録音もその意図を汲み取った静謐感漂うもの。B面のはてドゥービー?ちゅうアレンジの曲はローウェルが生き続けていたらちと作為的なところもあるマイケル・マクドナルドより自然な歌い方の独自唱方の彼がブレークしたんじゃ無いかと幻想を抱かせてくれて楽しい。 とにかくスライド・ギターの音が心地良く、彼のリズム・ギターのグルーブも聴けるし、最後には初リードヴォーカルのサム・クレイトンのえぐ声もたっぷり聴けるしで、どこが悪いアルバムなんだ。そんなこと言うセンスの評論家は信用せんぞ。 |
4/24(木) 4作目「うそつきケイティ」からバンドとしての形態を離れてドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの頭の中の創造物をアメリカ総出でバックアップするとゆう形を取ったSD。その手法の最終地点とも言えるアルバムがこのAjaです。東海岸出身の彼らがLAに移ってきたのも当時NYからLAに名うてのミュージシャンが終結して来たのと時を同じくし、ここでの演奏は70年代グルーブの総決算と言えるべき陣容となりました。各曲毎になぜ彼らを起用したのか行けるとこまで探ってみたいぞ。 ...明日へ続く |
4/25(金) まず1曲目「ブラック・カウ」。 ここでドラム、ぶったたいてるのがポール・ハンフリーさん。1935年の生まれでビバップJAZZからキャリアを始めてLAに移住、60年代後半に数少ないLAの黒人スタジオミュージシャンとなりました。それまではハリウッドは譜面を読める白人ばかりだったのね。R&Bの盛り上がりで登場となったと聞いております。主に「アメリカンバンドスタンド」などTVで活躍して、いざスタジオに突入と。4ビートならお得意だったのですが8ビートとなるとどうしようかなとなって相談したのが一足早くスタジオ・ミュージシャンで活躍してたニューオリンズ出身のアール・パーマーさん。そして同じくジャズ出身のバーナード・パーディさんと言われております。わしのレコードを聴けと。さらにモータウンのレコードを聴き漁り、切磋琢磨の結果、独自ビートを開発、当時勃興し始めていたソウル・ジャズの世界で大活躍となります。ちなみにその時に多く共演してたのがクルーセーダーズのジョー・サンプルとスティーリー・ダンでベーシストとしてもお馴染みのウイルトン・フェルダー。そしてロックの世界でもその切れのあるドラムを求めていくつかのアルバムに参加、Joe Cockerの With a Little Help from My Friendsとかこのフランク・ザッパのホット・ラッツもそう。ホット・ラッツのジャズ・ファンク風味に正にぴったりのサウンド。痺れちゃいます。音色などはブラック・カウと同じなんでこの奇妙なつながりに心ときめいちゃうぞ。 このブラックカウでのポールさんの起用は、おそらくこの間の恐ろしくある、しかも切れと粘りを求めた難しいドラムは彼しかいないとの判断からでは。その期待に応えて見事にやってのけてます。さすがじゃ。 ...明日へ続く |
4/26(土) 「ディーコン・ブルース」を除く全曲でチャック・レイニー。スティーリー・ダンのファンには3枚目「さわやか革命」からのお馴染みさん。1940年クリーブランド生まれ。元々NYのスタジオ・ミュージシャンでバーナード・パーディとキング・カーティスのキング・ピンズで共演、アレサ・フランクリンの「Young, Gifted & Black」などで演奏してます。クインシー・ジョーンズのオーケストラ参加を機会にLAに72年に移住、これを期に弦をラウンド弦に変更して人差し指だけで弾くワンフィンガー奏法と相まって明確で切れの良い音をものにしました。LAで彼を一躍有名にしたのがドナルド・バードの「ブラックバード」。これがまたこれぞジャズ・ファンクでかっこいいこと。そしてマービン・ゲイの「I Want You」。あのとろけアルバムで弾いております。ロック・ファンにはジャクソン・ブラウンの「プリテンダー」での「ユア・ブライト・ベイビー・ブルース」でローウェル・ジョージとの共演やラスカルズやミニ・リパートンやデイブ・メイソン、ローラ・ニーロはてはボブ・マーリーまで枚挙にいとまが無く、いつのまにか聴いておられるのでは無いでしょうか。とゆうのもこの人、ファンキー大王でバリバリさんもいけちゃうし逆に歌ものとなりますとこれがベースの鏡とでも言いたい的確にボトムを支えるプレイをしてくれます。ここAJAでも違ったタイプのドラマーを相手に見事に対応してそれぞれのビートに合わせた演奏を。一番やっちゃってくれてるのは「ペグ」かな。元々所謂チョッパーってゆうことはあまりしない人なんですけどこの曲では嫌がるドナルド・フェイゲンを尻目にこっそり隠れて例の人差し指でポンピングをしてしまったなんて話も(サビに注目!)。長い付き合いで信頼されてるからの隠し技だろうけど、それにしてもメロディアスかつリズミックな演奏は見事じゃ。あと「ジョージー」のリフ。かー、これがまたたまりません。上げていけば切がないほどの名演なんですけど、どちらにしても「AJA」はこの人の存在抜きではありえない作品。なんたって下で一番色をつけてるんだからなぁ。 ...明日へ続く |
4/27(日) 早くも脱線、今日は「何故か参加して無い人々」。 昨日ご紹介したチャック・レイニーとのコンビでならしたのがハービー・メイソンとゆうドラマーです。ドナルド・バードの「ブラックバーズ」そしてハービー・ハンコック「ヘッド・ハンターズ」で一躍名を上げたお方。跳ね回るようなシンコペーション・ドラムが特徴で特に「ヘッド・ハンターズ」での1曲目「カメレオン」でのもー何かに獲り付かれたようなプレイは、これじゃ有名になるわねぇと言いたいほど。さらにグロ−バー・ワシントン・jrの「ミスター・マジック」に参加、これらのアルバムは後のフュージョンで想像されるような音と違ってゴリゴリでむきだし凶暴な音です。全部全米ポップ・チャートの年間ランキングに入っちゃったちゅうからこのころのアメリカのファンク熱の盛り上りは凄いものじゃ。で、ハービーさん、歌ものでもキャロル・キングの諸作やブラザース・ジョンソンでもしっかりとサポート、まあブラジョンは歌ものって言ってもあれですけど。そしてスティーリ・ダンとは何故か縁が無い。SD(スティーリダン以下同様)の人材起用組み合わせ全体に言える事なんですけどLAのミュージシャンの美味しいところを使っていながら微妙にいつも組んでる人たちを外しているとゆう。ポール・ハンフリーとウイルトンフェルダーもしかり、このハービーさんとチャック・レイニーのコンビもしかり、これはおそらくこういったスタジオ・ミュージシャンの人はあまりにもテクニックが有り過ぎていつものメンツでやってしまうと息が合い過ぎて色が出すぎちゃうとか、暴走機関車のようになってしまうとか、逆にこれが恐いと思うのですがお仕事化して頭空白で演奏してしまう羽目に陥るとゆう、これを避けて緊張感を持続するためかと。とゆう訳でチャックさんを多く起用しているSDではハービーさんの登場は無くなったのでは無いかと想像します。うーん、ただ仲が悪かっただけだったりして[(^o^)]。 ...明日へ続く |
4/28(月) またも脱線編、ウイルトン・フェルダー。 テキサス生まれのサックス、ベース奏者。クルーセーダーズの一員で、バンド外でセッション参加時には何故かベースばかりとゆう人。SD(スティーリー・ダン以下同様)には「さわやか革命」「うそつきケイティ」で参加、SDセッション・バンド化へのきっかけを作った一人です。13歳頃からのキャリアを持つ人で活動初期はウエイン・ショーターとともにジョン・コルトレーン・チルドレンとして脚光を浴びたそう。クルーセーダーズは当初はジャズ・クルーセーダーズとゆう名で文字通りジャズを演奏してたんですが70年頃からファンクの勃興に伴いおうこれをやっても良いのかーと自らの原体験テキサス・ファンクをバリバリやるようになりました。何故この「AJA」編で彼のことを取り上げたかと言いますとそのクルーセーダーズ、70年代前半のサウンドは正にAJAの先駆け、私もそんなにクルーセーダーズのアルバム持ってる訳じゃないんですけど少なくとも74年の「サザーン・コンフォート」では空気まで似ている。74年と言えば「さわやか革命」の頃ですからフェイゲン、ベッカーの二人もこれを聴き漁ったことは間違いなく彼らの目指すジャズとソウル、ファンクの融合の手本として大いに触発されたことは間違いないと思われます。とは言え何故か彼らがその道を驀進し始めた「幻想の摩天楼」からフェルダーさんの参加は無し、代わりにチャック・レイニーの起用が多くなります。おそらくクルーセーダーズ勢の参加によってサウンドがまんまになってしまうのを恐れたからだと思われますが、今となっては彼らバックのライブを聴いてみたかったぞ。あ、同じくクルーセーダーズのラリー・カールトンは音楽現場監督として幻想〜以来のSDに深くかかわっています。この理由推察はラリカル編で。 フェルダーさん、彼は本来テナー・サックス奏者ですが前述の通りセッションではベースばかり、それもそのはずそのベースが素晴らしい。派手なことは一切しないんですがぶっとくて選びに選んだフレーズ連発。これはクルーセーダーズでなかなかベースが決まらず自分のサックスを引き立たせるために自然に身に付いた結果でしょうけどそれで稼げるようになるんだから人生はわからんものです。ランディ・ニューマンのセイル・アウエイでの「ロンリー・アット・ザ・トップ」、「バーン・オン」、ジョニ・ミッチェルの「コート・アンド・スパーク」さらにマービン・ゲイの「レッツ・ゲリ・ロン」以来の諸作に参加してます。言われなきゃわからないほど地味[(^o^)]。が、曲は強烈に覚えてる、そんなベース奏者です。 ...明日へ続く |
4/29(火) Ajaと言えば表題曲でのガッドさんのドラム・ソロと言われて久しい今日この頃ですが、ギターと言えばエリック・クラプトン、ドラムと言えばスティーブ・ガッドと、全世界ドラム小僧の憧れの的であります。クロスオーバー、フュージョンの世界でその名を知らぬものはもぐりの名人なんちゅうスタッフのドラマーで有りまして私にとりましてはポール・サイモンの「スティル・クレージー〜」アルバム「恋人と別れる50の方法」でのズンタカズズンタカズズタカとゆう強烈なドラム・リフの人。曲の流れの中でドラム・ソロを織り交ぜていく名人と言われてます。ドラムを志すからにはドラムソロを叩きたいのが人情でそれを曲中で巧妙にやってしまう技を持ってしまってるのですからアマチュア・ドラマーに人気が有るのかも。とはいえ超絶テクを持っているからこそ出来ることで、アマチュアがこの人をモデルに精進してしまうと本人一人悦に入り周りからは曲ぶち壊し屋と異名を取る存在になってしまうのがおちとゆう恐ろしいことに。そんな人を私は知っています。こわ。 もとい。Ajaで何故彼が起用されてしかもダンには珍しいあの派手なソロを取らせたか推理。 この曲は韓国人の女性をモデルに書いたと確か例のAja解析ビデオで言っておりましたが全体には詞にも現れている様にどこか中華風。アメリカ人お得意の東洋一緒くたかな。グレムリン2の摩天楼の中に突然出現おじいさんの謎の中華古物店の有り様の中でどう叩いてもNYの香りがするガッドさん起用かなと思ったりして。ドラムソロはわいわいがやがや雑踏のイメージかいなと想像してしまうのですがいかがでしょう。 この頃のガッド氏はクスリ漬けでもうへろへろ、にもかかわらず大量のセッションをこなし殆ど一発録りでOKかますとゆう豪快野郎だったらしいのですが、この曲だけは2回やらされてしまったとゆう話を聞きました。さすがSD容赦ありません。ボツの方を聴いてみたい。 ...明日へ続く |
4/30(水) 「I Got The News」でドラム叩いてるのがエド・グリーンさん。 え、江戸を緑にする会会長。てのは無論嘘です。NY子でモータウンのバック・ミュージシャンでキャリアを積んでおるそうですが あのモータウンですからどこでどうやってるのかわからんのだわ。で、有名なのがジェフ・ベック「ワイアード」への参加。2曲目カム・ダンシンでナラダ・マイケル・ウォルデンとのWドラムの片方で叩いております。えと、左側の方のドラマーが...ってわかるかい[(^o^)]。盛り上がるとこでビートが一瞬おたおたするとこが見もの。なんてね。久しぶりに聴いたら新日本プロレス来シリーズの参加外人は!なんて思い出したぞ。レッド・ブーツですが。 えーもとい。他に参加してるのがホール&オーツの「サラ・スマイル」が入ってるお化粧シルバー・アルバムと「ロックン・ソウル」。70年代の彼らのブレーク・アルバムです。ジム・ゴードンと共に参加。えとどの曲で叩いてるんだ。うーーん、わかるかい。断言できん。どなたか教えてくれ。あ、レコの解説でもごまかしてる。 ではではさらに参加してるのが、ロバート・パーマーのお尻「プレッシャー・ドロップ」。あ、これですこれ。ニューオリンズ側の曲はリトルフィート陣がバックしてるので違うんですが、都会ソウル・サイド、1曲目と最後は正にエドさん。おお、この音だ。こう聴いてみるとこの人が叩くと都会の匂いがしてきます。私、調子良いです<[~O~]>hahaha。 ステディで実に歌伴のドラムとして的確な仕事をする人です。あ、この人だと意識させないかわりに、この人がやってないとなんか違う、やっぱこの人じゃ無いと駄目なんだって思わせる木戸修のような存在。しかし「I Got The News」でのプレイはかっこいい。きりりとしまった弾む8ビート。ハネ具合が絶妙。この地味な人の底力を引き出すSDはやっぱ偉いねぇ。「I Got The News」はこのドラム有っての曲です。 リック・マロッタさんも同じタイプなんで同じような文章の展開になりそうで怖いぞ。 ...明日へ続く |