今日の推薦盤一覧2002.11下 |
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11/16(土) "圧倒的な存在感。" 初期の72年までのフォークロックから始まりトラッドとゆう金鉱を見つけて花開き不世出の女性歌手サンディ・デニーを失い男たちの旅路を始めるまでのベスト盤です。サンディさん在籍時の圧倒的な緊張感は物凄いものが。逆にやめた後はおっかない母ちゃんが出かけた後の息子たちみたいにリラックスして実に楽しげ。個人的にはやはり楽しげの方が気軽に聴ける(笑)。おなじモダン・トラッドとはいえスティーライ・スパンとはキンクリとイエスぐらい違うので分裂した訳もこれでわかります。バンドとしての風格もキンクリとイエスくらいあるんだよ。トラッドだからなーと言ってこの音楽世界を味わわない手は無いと思います。CDの値段が安く感じる一品ですよ、きっと。スティーライのベストと併せて是非。 |
11/17(日) 1975: 20 Original Chart Hits Various シリーズ「英国POP探検隊」 ”珍しや英国ポップ” 時はグラム終盤戦のエゲレス・ポップ絶頂期。はかなくも馬鹿馬鹿しく最高に光ってる曲が勢揃いです。必殺英国トリオ、パイロット,コックニー・レベル,ロイ・ウッドで始まってまずノックアウト。続いてのポール・アンカはニュー・ソウル調のたまらん一品。で、クワトロはんの必殺チューン。やっぱりこの人はシングルで光るわい。ハロー・サマータイムはおぽんち陽だまりソング。悩みはありません。ケニーは名前から想像できるようにひたすらヒット狙いのバブルガムバンド。大笑いのグリッターです。ハローもグリッター。この辺はBCRに見事に引き継がれるサウンドでござい。BCRは英国伝統芸能なのでした。アンディ・キムはアメリカ・ヒットです。世界に通用する一発ヒット。次は頑張ってるホリーズ。教えてもらわなければ誰もわからんかも(笑)。しっとりとした佳曲なのだ。その内ビールの宣伝に使われるぞきっと。出たKC&サンシャインバンド。初期のものです。まだ垢抜けなくて田舎っぽい。力技で攻めてるのがかわいいです。ミスター・ソフトは「ミスター・カイト」だわな。よりいかがわしく下らない。なぜかロシア調。むーむー言うコーラスと「うら」ちゅう掛け声が聴き物。凄い終わりかたします。しかもレゲエなんだよなこれ。でいきなりムード・アメリカン・コーラスのハッピー・アニバーサリー。結婚記念日の歌かいな。いきなりこうゆうの出て来るのが英国の醍醐味です。今は何時代なのだ。鳥肌もののコージー・パウエルのソロ・ヒットが次に。これはどうゆう音楽だと言えば良いか。「う」ちゅう合いの手で決め手。ドラムソロだってもちろんあります。3分弱だけど(爆)。ケニー、ハローと並ぶB級バブルガム御三家のバリー・ブルー。ニック・ロウ好きなら絶対にはまるこのポップ振り。そしてビーチボーイズ風です。英国の歌謡曲はビーチボーイズなのだよ。満を持して登場はチン・チャップマンの秘蔵っ子マッド。最大ヒット、タイガーフィートです。がらっと変わってアメリカでブレークしたオリビア・ニュートンジョンさん。この人豪州だから英国圏なのだな。今聴くとダイアナ・ロスです、これは。お次の「ピンボール」は題名からすると派手な曲に思えますが、これが地味なCSNY調の曲。やってもやってもすぐ玉がおっこっちゃったのかな。気の毒です。英国ソウルの筆頭と言えばホットチョコレート。「エマリン」ちゅうおぼっちゃまくんかと思う題名。不動のサウンド。サイケ・エレキがぶみぶみと。そしてラストはマイアミ・サウンド「ロック・ヨア・べいびー」。この曲KCちゃん作だったのね。歌う人が変わるとこうも違うかねー。たまらんとしか言い様が無いぞ。 |
11/18(月) リモート・コントロール チューブス 1979 シリーズ 「あすこらびすた べいべー」 79年作品。トッド・ラングレン渾身の作品です。ちょい方向性を迷っていた”ロッキー・ホラー”チューブスのプロデュースで思いっ切りサウンドを自分化してしまいました。TV時代の子供たちを題材にしたコンセプト・アルバムとなっております。77年のミートローフ「地獄のロックライダー」で掴んだロックオペラの手法をここでもいかんなく発揮しております。面白いのは曲自体はチューブス自作のものがけっこうあること。ところがトッドの手にかかるともう全身トッドに。メンバーと出自が似てるのか、チューブス自身も実に生き生きとこの状態を楽しんでます。アルバムのハイライトはバラードの「ラブズ・ア・ミステリー」。メンバーとトッドの共作ですが、これがまた不世出の名曲。トッドのバラードの中でも一、二を争うんじゃないかな。これ一曲だけでもこのアルバム手に入れる価値ありです。 |
11/19(火) ゾンビー フェラ・クティ 1977 シリーズ 「あすこらびすた べいべー」 アフリカはナイジェリアのアフロファンク大王フェラさんの77年渾身の一作。バンドのメンバーだけでコミューンを作り生涯をかけて政府の横暴に歌と演奏で対決。このゾンビーは兵隊がゾンビーみたいに見えるぞちゅう思いっきりからかった作品。政治的って言っても非常にわかりやすい音楽をしてくれるのがこの人。表題曲は思わず一緒に歌いたくなるナイスなファンクです。現地アフリカ色はほとんど無いので民俗音楽が苦手な人もはまれます。音楽性、姿勢などはポップ・グループなんかが参考にしたんじゃないかな。抑えた曲のグルーブも魅力的で自身の弾くオルガンのファンキーなことといったら。師匠JBに追いつき自分の道で追い越してしまいました。 |
11/20(水) The Masters キャプテン・センシブル 1998 シリーズ 元祖パンク・バンド、ダムドの船長センシブルさんです。わたしゃベストだとてっきり思って注文、聴いてる時もベストだと思い込んでました。それにしても知ってる曲ないしなーって思ってたら何と1996年の「Mad Cows & Englishmen」に2曲ボートラ付けた物だったのね。それほど曲が良いってことです。聴いてびっくり、XTCの一番良いころ「ママー」の味わい。しかもお気楽だから楽しいのなんのって。「ハッピートーク」アルバム以来ご無沙汰してたんですけどこの人やっぱり才人です。全てのパワーポップ好きに大推薦。ボートラのハーピートークはダムドしてます。しかし良い音楽。ツボにはまりました。 試聴はここで |
11/21(木) Virgin Beauty Ornette Coleman with Prime Time 1988 ポップ・グループかアリナミンAかちゅう凄いジャケですが、元祖フリージャズ男オーネット・コールマン師の88年作品。弟子たちがパワー全開でゴリゴリやってる間に師匠は脳みその襞をくすくすくすぐるようなたゆたい音楽を展開してます。本作のみそはジェリー・ガルシアさんの参加。やってる3曲のうち一曲は入り損ねましたが、残りの2曲特に冒頭の3wishesは星屑ギターが何とまあはまって美しいこと。すっかりあのお顔に影響されたか師もカントリー・フリージャズみたいなのもやったりして。まあいずれにしても師匠の哀愁フレーズが溢れて何をやってもオーネット節。それに浸って幸せな一枚です。 |
11/22(金) The Best of he Primitives 1996 1985年に英国で結成されたバンドです。音楽はブロンディ・ミーツ・ツインピークス。特に「ドリーミン」が好きな人にはもーそれ一本の路線でこれでもかと。最高の曲は「クラッシュ」。この曲だけはパワー・ポップ永遠の名曲として後々までに語り継がれることに。その他は如何に。クラッシュほどではないものの小粒できらりと光る曲揃い。ワンパターンとゆうことなかれ。これで良いのだ。 |
11/23(土)
ついにWANTEDできます。再発決定の007カジノロワイヤル・サントラ。映画の方は子供の頃はこれが007かあって泣いた覚えがあるんだけど大人になって見て大ブレーク、今じゃ人生ベスト何がしに入る傑作だと思っております。そして音楽はバート・バカラック先生大爆発。甘くてゴージャスで小粋で。ティファナブラスでオールナイトニッポン思い出したりして。「ルック・オブ・ラブ」はやはりダスティさんのこのオリジナルに限るなあ。日本盤の特別仕様はおまけが一杯付いてるらしいですぞ。次はDVDよろしくたのんまっせ。これもオーティンパワーズのおかげであるかの。 |
11/24(日) これぞシンガー・ソング・ライター、どうしようもなくロッカー、一人一ジャンル、酒飲み、永遠の中学生、ハードボイルド、強がりであります。新しいベストアルバムも出ましたが、私はこの素晴らしいジャケのこちらを是非聴いていただきたく。死神など酒で丸め込んで退治して欲しく。リマスター名人、ビル・イングロット氏による小さな音でもそこにウォーレン・ジボンがいるこのアルバムを聴いていただきたく。坂本竜馬です。 |
11/25(月) メガデス Hidden Treasures 浪曲サーカスヘヴィメタル 95年に出たメガデスのアルバム未収録の曲ばかり集めたCD。限定盤だったんですけど祝再発です。このアルバム、オリジナル以上に楽しいんですわ。ボツになったテイクはどこがボツやねんって言いたくなるほど良いし、映画やオムニバスに提供したアルバムはリラックスしてはったりも効いててたまらんぞ。クールでいかがわしくて、木下サーカスのようにチームワーク抜群の曲芸サウンドを堪能してくだされ。それにこの浪曲ボーカルは。燃えるぜ。 |
11/26(火) アイム・ザ・マン ジョー・ジャクソン 快速疾走 英国NY伊達男ジョーくん2ndアルバム。ビート&パワーポップです。軽妙で言葉がコロコロとメロディに乗っていく様が気持ち良いのなんのって。思わずリフレインで口づさみたくなる。これって重要。アレンジは裸の4ピース・バンドそのもの。最近音が薄いのにぐっと来ます。誰が何をやっているか一目瞭然。バンドの人の顔が見えてあんたはそこにいるぞと。コステロ・クローンみたいに言われましたが個性の違いは明らかに。人込みをひらひらかわしながら疾走してます。 |
11/27(水) 本日はこんなの出てたのか欲しいようの一品。1979年ロキシー・ズンドコ期の最後を飾るライブの記録です。マニフェストのイントロを聴いただけでもうたまらん。トラッシュのオポンチぶりを聴くにつけこの後華麗におしゃれバンドに変身するのが嘘みたいですが、これこそ私のロキシー。終末を飾るにふさわしいオールスター・ソングをVIVAと聴き比べたりして楽しんでみたいものです。それにしてもこのジャケット。素晴らしいぞ。ジャケ買いも有りです。 |
11/28(木) 昨日のロキシーもそうでしたがこれもSFロック。いやSFハードボイルド・ミュージックと呼んでしまおう。ジャズ・ロックなんて言ってあげない。ジョージ・アレク・エフィンジャーの「電脳砂漠」読みながら聴くとなお良し。インプロとゆうよりその場で作曲してるかのごとくの見事な構成。これも自らを律する英国人がたぎのなさる技か。異世界運搬人です。 |
11/29(金) 75年のこれぞロック・ミュージカルと呼びたい映画のサウンドトラック。いかがわしくて騒がしくて馬鹿馬鹿しくてもうおかしくていやらしいのだ。70年代前半の英国リモデル・ポップの集大成でもあります。SFロックなのだけど大時代的で過去と未来が渦を巻いております。全てを作曲のオブライエン氏をはじめ関わった全員がこれに一生を捧げた感有り。見ちゃった我々も一生を捧げたのかもしれんなー。本望なり。 |
11/30(土) 元マナサスのリック・ロバーツ、元バーズのマイケル・クラークらによって結成されたアメリカ版スーパーグループのファイアフォールです。哀愁ボーカルのリックさん、男歌のラリーさんと双頭体制であります。不思議なバンドでしてロッキー山脈コロラドのバンドなのにメキシコ風味有りとゆう。さらにはどこかスティーリーダンに似てたりするモダンさもありで、ベタベタに甘くめめしくなりそうな曲もこの人たちがやるとそうはならずと、その辺はクールぽくてコロラド。考えてみると編成がヘビメタと同じ訳で信じられません(笑)。アメリカのスーパートランプみたいと言えないでもなくともかく不思議な魅力で何回も聴いてしまうのです。西海岸バンドとして紹介されましたが、うーん、海とゆうよりジャケ通り湖だなこりゃ。。 |