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今日の推薦盤一覧2004.5下

 

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1

5/16(日)
ついにブレーク!
cover
Toys in the Attic
Aerosmith
1975/4

シリーズ「ブギー兄弟」

精力的東海岸ツアーと共に前作「飛べエアロスミス」もTOP100ヒット、首の皮一枚つながりCBSも彼らの実力を本気で評価、全米制圧を目指すべく未開拓西海岸ツアーを画策する。ターゲットはZZトップちゅうことでブギ兄弟兄貴の爆発人気に相乗りする為の秘策は何かと考えた彼ら、うにゃわしらに足りんのは曲の良さじゃと。ノリ一発じゃ全米人気は獲得出来んここは一つ出来た曲にもう一苦しみして練りに練ろうと新アルバムの製作にかかりました。プロデュースは前作同様ジャック・ダグラス、全曲ドリームオン、ママキン、離陸のテーマに匹敵すべくポップって言う訳でなくロック的に良い曲ばっかで完成、発表後当然のごとくチャート急上昇、さらに計画通り敢行した西海岸ツアーで弾みがつき、叩きに叩いていたメディアも絶賛の嵐と良いことずくめ、さらにさらに1作目のドリームオンも再発見されて大ヒットと一躍時代の寵児になっただよ。それもそうだよほんとはみんな待っていた60年代残党では無い同世代70’s型大型ロックバンドの登場を。くしくもキッス、クイーンと同時期にエアロ・ブレークでロックの命はさらに20年は延びたな。ってくらいキイになるこの闇屋のヘヴィロックです。私が彼らに初遭遇したのもこの盤。とゆうよりスイート・エモーション。チャートに上って来た時はうわあかっこいいファンクだなあと。以来ゼップ同様エアロも絶倫ファンクロック・バンドだなんて認識が脳幹に彫刻刀でぼりぼりと。続いてのシングルがこれまたどファンクのウォーク・ジス・ウエイ、お説教なんつう恐るべき邦題ついてますが、だからそれもしゃあないよ。今思うに3作目にもなってツアーにツアーを重ねたバンド・チームワークの実力、ボーカルのタイラーちゃんはまあ別として各人はそれほどバカテクな訳では無いと思いますが既に酸いも甘いもあうんなメンバー相互が新たなグルーブのファンクを出来る余裕が出来たのではないかと。ファンクは余裕、遊びのビートですけん。70’s2大ビートの2つを見事に自己流融合させたのだからこれは無敵です。これは従来のブギ・ナンバーのスケール・アップにも寄与してあれだ最後のユー・シーミー・クライングのでっかさと言ったらどうよ。これはまた復活後のエアロの軸となる路線の予告でもあるのだない。目覚めた怪物の生きの良さとワクワク感がたまらんで今でも個人的フェイバリットはこれです。音楽の神様が彼らを選択したのね。そしてまだまだ疲れてる訳にはいきません。これからこれを元に行くとこまで行くことになっちゃうぞ。各々方も各々方も覚悟召されい。

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日本盤

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3枚一組

グッヅ

5/17(月)
愛のおっさん連合
cover
The Very Best of the Spinners
The Spinners
1993

シリーズ「ブラック道」

73年の英国チャートでまさかあそこまで人気があったとはと改めてびっくりしておりますスピナーズ。実は数あるフィラデルフィア・ソウルの中で一番好きなおじさんたちなんです。本邦でフィリー・ソウルと言うと何だろう。スタイリスティックスとスリー・ディグリーズかな。ソウル・トレインのMFSBか。まあMFSBはともかくスタさんとスリーさんはどうも性に合わなくて悪くはないんだけど。そこ行くとこのスピナーズは聴く度にああ良いなあとほれぼれ、泣きが入っちゃうくらい感動してまあ。どこが違うんじゃい。曲が良くてねえ。TVで見た70’sアメリカの空気とどっかバカラックみたいな、たのやかで呑気な感じで。こうしてベストで集めると特にもう。へろへろなんです。全編腹八部目の歌も素敵。ホール&オーツはもちろん大ファンなんすが中でもジョン・オーツ派じゃけんあの感じです。このおっさんたちフィリーど真ん中なんだけど実はデトロイト出身でして出だしはモータウンでした。それが1.のイッツ・ザ・シェイム。ワンダーさんが曲作りに参加。リード・ヴォーカルはG.C.キャメロンさん。それが70年代に入って期を見るに敏って言いますか時代の空気を見事に読んでアトランティックに移籍、それと共にプロデュースをトム・ベル氏にフィラデルフィア・ソウルの総本山シグマ・サウンズでアルバム製作開始、リード・ボーカルもフィリップ・ウエインちゃんに。このフィリップさん、元はあのオリジナルJB’Sのブーティ・コリンズ&キャットフィッシュ・コリンズと一緒にやってたとゆう。77年にスピナーズ脱退後にはファンカデリックに参加するっちゅうんだからやっぱデトロイト、Pファンク連合一員だー。というとこから想像するぶりぶりえぐえぐ歌かと思いきやこれがまた爽やかすこーんと腹から力の抜けた気持ちの良いシンガーなんす。絶頂期MFSBとフィリー製作陣に支えられてのこの楽曲郡。そりゃもう。特に9.のゼン・ケイム・ユー。アメリカン研ナオコ・ディオンヌ・ワーウイックとのディオでほけほけ対決。対決にならんな。まあメロディがいあかしてること。そしてマイティ・ラブ。トッド・ラングレンもアカペラでペラってました。フィリップさん脱退後の15.ワーキン・マ・ウエイッバットゥユーのいきなし80’sモードもまた良し。リマスターはソウルをやらせるとこれがまた天下一品のビル・イングロットさんと。まだもしスピナーズ遭遇されておりませんでしたら強力親父ジャケにめげずに是非清水舞台してくださりまし。後悔はさせしすせそ。

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5/18(火)
伝わった
cover
Unplugged...and Seated
Rod Stewart
1993/5/25

シリーズ「英国ロッド・スチュワート」

MTVの良心番組、アンプラグド。この企画考えた人に表彰状1票あげたいくらいでございます。1回こっきりのいつもと違うアプローチでモチベーションばんばんのミュージシャンが見れるこの番組にもちろん我らがロッドちゃんも登場してるぞ。ロッドで「生」と来たらマンドリン・ウインドと考えてしまう英国ロッド・スチュワート会の会員の心が伝わる選曲で。どうしたんでしょうほんとマーキュリー時代の曲ばっか。ロン・ウッドおじさんが来てくれることになったからかな。ついでにイアンおじさんとケニーおじさんがいればもう完璧だったけどオーケストラいるしジム・クリーガン氏がそっといるしでそれは贅沢だよって言われちゃうかも。アンプラグド、他の人がしてる時も同じでロックンローラーはバックが電気であろうが生であろうがロックンローラーなのです。それが実にわかるホットレッグス。相変わらず甘い音程のロンさんのギターも嬉しく1曲1曲わあわあ言っちゃってどれもハイライト曲だなこりゃ。大ファンの方はもちろん、あまり馴染みの無い人にも大お勧めできる素敵な実況盤でござる。最初はメロディ崩して歌ってたロッドさんも進むにつれて自分の歌ってた曲のあまりの力に気が付いて行く様に大事に大事に歌っていくようになるのが又嬉しく感動しちゃって。もしこれをTVでたまたま見てこの盤をロッドの盤の中で初めて買った方は是非ご自分で出自オリジナル・アルバムを調べてそのヴァージョンを聴いてみてください。楽しみは2倍にも3倍にも。ここで彼がどんな気持ちで歌ってたかもわかるような気がしてくるし。個人的に最高ノケゾリ曲は「ハンドバッグと外出着」と「ステイ・ウイズ・ミー〜サム・クックー」かな。ソロ最高曲の一つオーノーナットマイベイベもやって欲しかったなあエンジェルはーウーララはーとさらにどんどん贅沢言いたいほど、聴き終わるのが惜しいCDです。まったく。

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グッヅ

5/19(水)
失業保険給付終了
cover
Signing Off
UB40
1980/11

シリーズ「新波倶楽部」

時は1980年、英国にパンク・ニューウエイブの嵐が吹き荒れる中英国第2の都市、バーミンガムから登場のホワイト・レゲエ・バンドがUB40であります。80’s中盤以降はすっかり人気者になってヒット連発の彼らもバンド名の由来は失業保険給付書の書式番号から。この1stのジャケットはその給付終了書ちゅうどんづまり、おそらくイギリス人にとって一番見たくない現実から出発しました。出身地のバーミンガムは人口100万ちょっと、産業革命で重工業ブレークしたものの70年代に入ってから不況直撃、失業率は11%、特に人口の25%にものぼるアジア人の失業率はその3倍近くととんでもないことに。同郷のバンドとしてはムーブ、ELO、ムーディブルースなどのバーミンガム・コネクションのつながりがあるけどそことは決定的に断絶した事情が。音楽的欲求不満以前にとんでもない窮地があるのだな。もう言われてもこちらとしてはどうしようもないことを真顔で言われてしまうと絶句してしまうしかしょうがない。だけどそれだけに聴いててこちらに来るものは強烈です。しかもあくまでクールにたんたんと。美しいメロディで。デッドエンドの中でも音楽をしている間の幸福がびんびん伝わって来ますが冷っと温度5度くらいの風がその間ピューピューと吹くよう。そもそもレゲエ発祥の地のジャメイカにおいてもレゲエはイメージされてる楽園リゾート音楽とはまったくかけ離れた地獄の現実を背景にしたもんで音楽だけでもうららかにしなきゃやっていけないよみたいな絶望感が。海を渡ってのレゲエも色は変わったもののやっぱりどーんと重量があるぞい。そりゃ聴くのにヘビーです。言葉わからんぶん直撃は避けられるんすが。辛くて辛いのをわざわざ何で聴くのだろうと思うんだけどやっぱUB40をどれか聴くとなるとこれになってしまう。キングやフード・フォー・ソウトを浴びちゃう。支えられた音楽の力は強大です。これをやって突破出来るかどうかは別にして。まあ彼ら自身は音楽で世に出て見事に突破、その環境そのままの変化を短期間でこの後していくことになるんだけど。めでたいが一方でめでたくないとこが出て来てしまうのがまったくもう。6.はランディ・ニューマンの曲のカバー。1stのラスト、太っちょのデイビイの前の曲。言われなきゃまったくわからん。11.マダム・メデューサの12分で打ちのめされたあと12.のビリー・ホリデイ、不思議な果実で止め刺されます。

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グッヅ

5/20(木)
お化け屋敷メタル
cover
Supersexy Swingin' Sounds
White Zombie
1996/8

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

ホワイト・ゾンビだー。このクラシック・ホラー映画からバンド名をいただいたバンド、率いるはロブ・ゾンビちゃんちゅう素顔はなかなかええ男でございます。そしてこれはリミックス盤かつベスト盤。ジャケだけ見るとブライアン・ゼツァー・オーケストラかよーって具合ですが中身はそりゃもう。ちなみに水着有り無しバージョン双方あります。このバンド、基本はメタルバンドだと思うのですが、んなもんに縁の無い人間でも食いつくポイント3つある。ひとーつ。KC&サンシャインバンドのアイム・ユア・ブギー・マンをカバーしておる。原曲そのままながらその変貌度は驚異的。ビデオのアスコラヴィスタ加減も拍手喝采だぜ。そしてもひとーつ。6.のスーパー・チャージャー・ヘヴンちゅう曲、これ別名デビルマン。そうですいつかどこかでデビルマン。ライブではバックでアニメ映像流れます。そりゃも楽しい。そしてもひとーつこれはお化け屋敷メタルなのだよー。そもそもメタル創始はブラックサバスちゃんがホラー映画の世界を音楽に取り入れたらそりゃ面白かろうと始めたと聞き及んでおります。その後しばらくテク&ギターヒーロー方向のかっこいいロックに流れたのをここへ来て初心怪奇、いや回帰、ホラーの真実に迫りました。それにしてもリーダーのロブちゃん本気でホラー好きそう。フランケンシュタイン映画のアンソロジイフィルムの音楽監督までしておる。マリリン・マンソン兄いは己己主義であのかっこは己増幅の手段として使用してる節ありますがそこに行くとこのホワイト・ゾンビはホラーの神様に身を捧げてる風情。しかも現代のハイパーお化け屋敷。倍速で次々とお化け出て来てプルプルする快感続出です。もめちゃくちゃ歪んでるし歌なんて全部同じだっけどそれが不快じゃなくて気持ち良くて嬉しくなるぞ。この盤はリミックスですんでよりヒップホップ感増し電飾デジタル怪奇ローラーコースターに乗って360度くるくる高速回転させられてるみたいだ。もはやギターソロなど完全脇役です。よってよりストレートなヘヴィモンスターサウンドをご所望の方はオリジナル・アルバムまたはロブ・ゾンビちゃんのソロ・アルバムの方をどうぞ。メタル界のマッドネス、フィギュアも多数出てかわゆいのもあり、MTVではマンソンちゃんと粘土人形対決してしまうこの親父、21世紀の馬鹿ロックの星です。期待通りアリス・クーパー大先輩、キッスのカバーしたりもうバンドは無くソロに移行したけどあーたピカイチ頑張っておくれー。

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グッヅ

5/21(金)
忘れじのロックンロール
cover
Night Moves
Bob Seger & The Silver Bullet Band
1976/10

シリーズ「直球野郎一本勝負」

エース・フレーリーの正体はリオン・ラッセルちゅう説がありましたが、ならロブ・ゾンビはボブ・シーガーか。何か似てる。はともかく76年のアメリカは長いこと苦労に苦労して来たバンド、ミュージシャンが次々と時を同じくして成功を収めた時。70年代型音を絞り込みロックを皆が一斉に会得したからでありましょうか。ベトナム戦争後の沈滞空気をそれでも頑張って突破してる姿勢に皆が共感したからでありましょうか。スティーブ・ミラー、フリートウッドマック、ピーター・フランプトン、ジェファーソン・スターシップ、REOスピードワゴンらと並んでその成功を手にしたのがこのボブ・シーガー氏であります。この人、ミシガン州のデトロイトの隣町ディアボーン出身、45年生まれで最初にプロで音楽始めたのが61年、何と16歳だよ。音楽激戦区デトロイトで数々のバンドを渡り歩いた後ようやくの第一の成功は69年、24歳、自らのバンド、ボブ・シーガー・システムでランブリン・ギャンブリン・ギャンブリング・マンちゅう曲で中ヒットとなったのだ。がしかしそのまま大スターになれるほど世の中甘く無し理由はわからぬが音楽業界の闇を見たのかそこで一旦ドンバ稼業をやめ大学に入学するとゆう。でしたのは良いけどすぐにむくむくやりたくなってすぐ復帰、俺にはやっぱ忘れられぬと。中ヒットを持つキャリアそして元来の実力者ですからレコードは出せる。がことごとくセールス的に失敗、それでもまた作るって繰り返しで70年代前半を悶えながら通過、ようやく成功の足がかりが出来たのがかっちりしたツアーバンドのシルバー・ブレット・バンドを結成してマッシュルシュールズの猛者たちを助っ人に作った75年のビューティフル・ルーザーから。続けて出した地元ライブを収録のライブ・ブレットでさらにブレークの兆し。この辺はキッスのケースと似てる。そして満を持して登場の作品がこのナイト・ムーブスです。どこか自伝的内容があるこのアルバム。製作陣はやっぱりブレット・バンドとマッスルショールズ隊。一番の助っ人はピート・カー氏。ロッド・スチュワートの渡米後の一連のヒットであの印象的なソロを弾いていたギター担いで一本どっこの渡りギタさんです。ボブちゃんと語り合うかのごとくのギタープレイ。ほれぼれ。主人公のシーガーさんは掴んだ曲作り、そしてもはや揺るがない自信のヴォーカルで絶好調。特にこれで本格ブレークのシングル「ナイト・ムーブス」。夜の大捜査線の空気。音楽の神様光臨で一つも二つも抜け出した存在感があるのだ。他のアップの曲にしてももう腰が座ってるからしてシャウトにしても長帳場ツアーを切り抜ける腹八分目唱法。頼りがいあるぜよ。飛ばして落としてのアップ、スロー交互の名曲を並べてこれで駄目ならどうするの名盤となりました。本邦ではジャケ見た目のむさーいイメージ先に立ちそりゃもうまったく駄目だったんすがこれで本国では生活のど真ん中で生きている音楽として絶大なる支持を得て、ほんと忘れじのロックンロール。止めないで良かったねえ。つうか止められないのだな音楽ってやつは。やらざるを得なくってやるからには聴いて欲しい。つくづくそれを感じるアルバムです。

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グッヅ

5/22(土)
街へ繰り出そう
cover
Milk and Honey
John Lennon
1984/1/27

シリーズ「トルズを聴こう」

もしここで頭にカム・トゥゲザーやインスタント・カーマが浮かんだらそれは打ち消して下さい。そして#9ドリームを思い出してそれをどわっとふくらましてから聴きましょう。おお何て素晴らしいアルバムなんだこれは。ジョンちゃんが行ってしまってから3年後、ヨーコさんがダブル・ファンタジイ・セッションから残ったテイク、そして自信の曲をカップリングして完成させた文字通りジョン・レノン最終作です。もちろんジョンちゃんのテイクはデモ段階、不完全ではありますが、いやこれが良い。そりゃかってのそしてロックンロールのガムを噛みながらの不良じょんを理想としちゃうとああ何て軟弱なんだわもろ平和幸せボケやちゅうことになっちまいますけど。この時ほんと彼、幸せだったからしゃあない。ジャクソン・ブラウンが申してましたがロックスターは金持ちだったり幸せだったりしちゃいけない、もしそうでも悩んで苦しんでる風を装わなければと。ジョン氏は立場的にも気持ち的にもそんなこたあとっくに捨てております。したがってこれはロックスターにして世にも珍しい幸せポジティブ・アルバム。ウキウキした気分がこんなにこっちに伝わってくるもんも無いのでは。なんつっても曲が良いです。ジョンのもヨーコさんのも。不完全テークも彼の曲はラフな方がしっくりくるしリラックスしてる体がこの音楽の風景にぴったし。個人的には好き度では完全にダブル・ファンタジーを超えてます。ジョン・レノンの作品としてでなくとも全音楽作品としてもかなり好き。ラフがはまってるからこれは未完全じゃなくて完全完成なのだ。1.のステッピンアウトからしてベースリフがエルトンして楽しいし。ノバディ・トールド・ミーはこの時期だからこそ出来るビートルズだし。グロウ・オールド・ミーは本人はストリングス付にしたかったらしく実際ジョージ・マーティン氏によるそのテイクもあるけどわたしゃこのテイクが好きだ。何も足さなく何も引かなくていいよ。これでそのままそっとしておいてあげてくれ。ヨーコさん。もう相変わらず元気。この逞しさはやっぱ天然なのかなあ。白眉は日本語で歌うユア・ハンズ。これは凄い。下手な英語で歌うよりずっと。恐ろしいのう言語の威力。まいりました。してやっと掴んだ幸せの日々。前向きも前向き、その瞬間にポンと幕引きされてしまったのがほんと返す返すも現実の恐ろしさ、皮肉さ。聴き手に与える音楽の強力さを感じて。それだけの音楽と人間威力を作っちまったジョンちゃんの為した人生をここからエンドレスで聴き続けて。行くにふさわしい最終作だと思います。感謝。

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日本盤

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グッヅ

5/23(日)
ろっくす
cover
Rocks
Aerosmith
1976/5

シリーズ「ブギー兄弟」

ろっくすでROCKS(^0^)。当HPの冠となってますエアロスミスのロックスここに登場。実はうちのROCKSはロックソウルの略なんですけど。ほんとか\(^o^)/。だから黒白関係無しよ。前作でブレーク。1年後に登場の本作品、もう何も言うことありません。やるべきことがもうしっかり見えてそれを気合入れてやるのみだー。もっとうるさくでかく聴こえるように倉庫で録音しました。なんつっても1曲目罰金ザ・サドルだなや。太陽にほえろみたいなイントロに続くいきなりのスクリーミン。突然こんな声出せるなんてどんなもん食べてるの。馬に乗ってこんなん声出したら暴走しちまうよ。あ、それが目的ですか。かねて会得の筋肉ファンクのパンプ度増してえらいことに。展開部では鞭入れ音風シンバルやヨーデルや西部劇してるのにカントリーから一番遠い大発明ソングでござる。ラスト・チャイルドはあ、フェイムだ。ドラムがちと弱いバンドなだけにギターリフ&ギター突っ込みの2本でぐいぐい引っ張るこの路線はつくづくよくぞ発見したものだと思う。自然とそうなったのかもしれんが。ロックナンバーもさらにさらに余裕とうねりの嵐。お約束ラストのスローもスローながら臨界点ぎりぎりでものすごロック。表題に偽り無しのROCKSアルバムで変なレコード買うのならこの絶好調頂点アルバムをもし買い忘れていたらまず買いませう。この時点でもう無敵状態、ゼップ、パープルら先輩たちに追いついて尻を叩く存在になりました。いや鞭だな。パシーン。鼻差勝ち。今日はオークス。ダンスインザムード。

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日本盤

紙ジャケ

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グッヅ

5/24(月)
約束の旅
cover
Lee Oskar
1976

シリーズ「大人のBGM」

リー・オスカー、カリフォルニアのファンク・バンド、ウォーの中でただ一人の白人、そして欧州デンマーク出身の男であります。18の時、アメリカに渡り西海岸の元アニマルズ、エリック・バードンの家に居候してた時にウォーのギグを見に行き意気投合して加入いたしました。そしてウォーは大成功。どだだだとヒットアルバム連発の谷間76年に発表されたのが本作とゆう次第であります。バックはウォーの面々が全面協力、製作とドラム他楽器沢山は何とスライ&ファミリーストーンの初代ドラマー、グレック・エリコ氏なのだ。もしお買いになった時、3曲目を聴いてうーむどっかで聴いたことあるぞとお思いになるやもしれません。そうなんです77年に資生堂のCM「女の顔はひとつじゃないよ」に使われた曲でして。あの時はけっこう評判になった。んなもんで血気盛んな小僧の私、ざけんなよう軟弱野郎てなもんで嫌ってたなあ。時を経て25年、レコード屋さんでおいでおいでしてる姿を見てつい買ってしまったぞい。ウォーは大好きでウォーの中での彼のプレイ、でしゃばらずここぞって時にパペポって効果的に入るそりゃもう濃厚なハーモニカの音にはぞっこんラブでしたけん。もしやと思って。したらもう良いじゃないですか。大ヒットです。やっぱりソロアルバムでもでしゃばらずあくまでもメロディ中心でパペポポペパって。音色はブルース・ハープなんすがやっぱ出がデンマークだからかどっかヨーロッパの香りがする哀愁のメロディ。A面の組曲なんか映画キル・ビルでやろうとした東映映画の世界思い出してしもうた。バックはすげえファンキイなんだけど、ともどもにひたすらストイックな演奏がいやらしさ微塵も無く素直に心に直撃するぞ。一見おしゃれなんで使いたくなる気持ちもわからんではないがこうゆう音楽を商売に使ってはいかん。うむ。もしやウォーよりもピタっと来てしまったかもしれない盤になりました。大推薦です。あ、ちなみに全インストだー。この後のアルバムにも興味津々だけど件のCMによりあらぬ商売気出てるような嫌な予感。はたしてどうなのだろう。

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5/25(火)
こつをつかめ
cover
Get the Knack
The Knack
1979/4

シリーズ「力POP」

ナック、「こつ」とゆう意味で1stアルバムは「こつをつかめ」、かつリチャード・レスター監督65年のモッズ映画のタイトルちゅうベタながらはまってるぞ粋だぞのバンド名の連中です。なんつってもマイ・シャローナ。ビートルズの衝撃ポップさとザ・フーの切れと顔を持ったシングルで超有名だー。ロスから出て来たタイムマシン・ビートバンド、練りに練った音で勝負の70’s後半に、初めの感動音でみんなカプっと飛びついた。例によってビートルズの再来と騒ぐもどっか一発屋だよなあと決めてかかって安心して聴いていた節が。だもんでその後はその空気のまま尻がつぼんじゃったんだよなあ。でもこの1stはそれにあらがうような力と気合と実力が満載なのだ。後に続く連中さえいれば「勝手にしやがれ」になれたのに。それぐらい充実の盤だと思います。プロデュースがマイク・チャップマン氏なのも一発屋ムードに輪をかけたのかもしれんが。しかーしマイクさんはただのねずみじゃありません。何にもしてない。「生きが良く録りなさい」とエンジニアに一言を発してパコーンと演奏させ「はいOK!これでいこー」との慧眼プロデュース、それはもうさすが。いぢりまわして潰す馬鹿者が多い業界でさすがわかってるポップ名人だよなあ。ちと加えた要素がまた効いてるの。9.のシアメス・ツインズ、ここでのパーカッションの絡みのイカシてることと言ったら。第3のハイライトだわ。第一はマイシャローナ、第2はグッド・ガールズ・ドントだけど(^0^)。おかしいなあLA出身のバンドと言うと何がやりたいのかわからない正体不明なのが魅力な連中なはずだがなあとかねてから不思議だったのですがメンバー中、ピート・タウンゼント顔のダグさんはビート帝国デトロイトの出身、ベースのナイルス君はニューヨーク出身ちゅうことで納得。全米の力を結集しての15年後逆ブリティッシュ・インベイジョンって訳だ。どっかって言うかかなりチープ・トリックとかぶるとこが多いこのサウンド。言われてるほどビートルズじゃないすよ。ナックだぜって充分えばれる。他の曲の出来もどれもこれも魅力的でアルバムで買っても喜びこそすれ後悔などしないと断言してしまおう。パンクの言ってみりゃあどっか感じる怨念がちと辛い時にぴったりの生きのいいピチピチちゃきちゃきらんらんらん築地とれ立て江戸っ子ロックです。

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5/26(水)
美しき野獣の群れ
cover
The Human Menagerie
Cockney Rebel
1974

シリーズ「Glam!」

スティーブ・ハーリイ率いるコックニイ・レベルのアルバムが再発されています。我が家ではこの方のほうには足を向けて寝れない存在でして、なんつっても初めてみみちんと会ったバンドの打ち合わせの時にお互いスティーブ・ハーリイが好きとゆうことで意気投合、現在に至っております。これは彼らの1stアルバム、時は73年、遅れて来たグラムと呼ばれておりました。エマニエル椅子に座ったジャケからもうかがい知れるように退廃とデカダンスって形容もよくされていた。でもねえ違うんすよ。聴いてみると。人懐っこいんです。デビッド・ボウイ、Tレックスは何か大ホールも似合いそう、初期ロクシーは中ホールが、でもこのコックニー達は小ホールいや自分の部屋がぴったりみたいな一人一人の音楽。サウンドはけっこうでっかいんですが。ストリングス・アレンジはアラン・パーソンズとのコンビで知られるアンドリュウ・パウエルだったりするもので。華麗です。組曲もありセバスチャンみたいなドラマティックなのもあり。にも関わらずパーソナルな音楽なのはハーリーさんの歌にあるのかも。英国を代表する三大魅力音痴歌手だからして。後ははイアン・ハンターちゃんとフェリーさん。アメリカではリック・ダンコちゃん。ちょっと鼻づまりでとぼけてて盛り上がるとどんどん外れて行ってあらまあ。それが快感となっちゃうともう虜に。その懐っこさの魅力からするとボートラで収録されているジュディ・ティーンみたいなのが一番ぴったりなのかもしれんです。そのイメージの乖離ちゅうか訳わからなさから英国以外での人気はさっぱしでしたが。今に至るまで皆の心に忘れられない存在になっておる訳で。母性本能をくすぐるのか。父性本能もくすぐられている(^0^)。この前現在のお姿ライブをTVで見ました。あらまあすっかりピカチュウになっちゃってすごく愛想が良くて持ってたイメージにぴったし。その一筋縄ではいかない複合相反する感じは出身がロンドンだからか。キンキイなのね。ブームに乗り遅れちゃったり乗るのに躊躇してたりする恥ずかしがり屋の人間にはかけがえの無い人なんです。あなたにも気に入っていただければ良いのですが。したらお友達ね。

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5/27(木)
南のチンピラけんざん
cover
Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd
Lynyrd Skynyrd
1973/9

シリーズ「南部鉄道」

「レエナアドスキナアドと読むのだー」ちゅうタイトルで登場はサザン・ロックの兆児、レーナード・スキナードの1stアルバム。北にエアロスミスあらば南にレーナード。ほぼ時を同じくしてくしくも登場の完全70’s型ロック、諸先輩方が苦労してブルースとR&Bを血肉化したのを受けてさらに自分達の音楽としてより自然にカマシてどーん。フロリダはジャクソンビルの悪ガキ高校生、ロニー(歌)、ゲイリー(G)、アレン(G)の3人はマイバックヤードとゆうバンドを結成、レオン(B)、ビル(Key)を加えていまや世界で一番有名な名前になってしまった学校の鬼教師(長髪学生ハンター)のレオナルド・スキナー氏から名前をいただきおちょくりでレーナード・スキナードと改名、さらにドラムのボブちゃんを加えて南部各地で活動開始いたしました。数年後の72年、アトランタのクラブ、ファナッチョでライブをしていたところ当時サザンロックに興味津々でアトランタ・リズム・セクションと共演すべくやって来た歩くパー(アル・クーパー)に見初められて彼のレーベル「サウンド・オブ・サウス」からこの盤でデビューするに至った次第。その際何を考えたかもう二人もギタリストがいるのにエド・キングとゆう三人目ギタリストを加え目論むサウンドを鬼のごとく教授、その激烈なるしごきに耐えたこのサウンドっていったらどうよ。ロック史上燦然と輝く1曲目はアイ・エイント・ザ・ワン。カウントに始まりファンキイなエフェクト・ドラム、1本目粘りに粘ったギターリフ、重ねて2本目音色別ギターリフ参加、口笛、そして宙を舞うギターフレーズ、そしてそしてどうだこのーの酔っ払いチンピラヴォーカル、ホンキイピアノとこれでもうレーナードの全てだどーだです。企みに企んだこのアレンジにKOす。して2曲目はチューズデイズ・ゴーン。ワルツできやがった。生ギターとオルガンとむせび泣くギター。そして歌。ぐお。もーんとこちらも首をふり没入す。後半に登場はレーナードもう一つの必殺技、エレガント・ブリリアント・ピアノ。7分間超の至福の後登場はなぜかエルトンきんどうさんしてるギミサムステップス。この今までのブルース&カントリー&ジャズずっぽりの南部サウンドから1歩踏み出したキラー3曲でこのバンドの未来とこの盤の家宝化は決定。その後ママは俺に言ったお前は若かったなどと説教されつつ酒を飲んでは馬鹿騒ぎ沼地に足をすくわれて死にかかり最終的についに羽化、テリー・ゴーディ、マイケル・ヘイズと共に宙に羽ばたき全部覚えちゃったよ口で出来ますこのギターバトル、不朽の名作フリーバーズ。見事なリアル・クーパー。見事なリその目論見のその上をいく個性獲得のスキナード衆。不幸にして未聴の方おられましたらこの記念すべき瞬間をこれを機会に。幸いでござります。

曲目等詳細

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グッヅ

5/28(金)
ミート君
cover
Uncle Meat
Frank Zappa & The Mothers of Invention
1969/6

シリーズ「ザッパ!」

60’sのマザース、とどめの一発、肉おじさんです。67年10月から69年2月にかけて製作、その間物凄い数の音を放ちさらにこの盤と同名の映画なども作り当初はそれらをまとめて「商売気まるで無し」ちゅう3枚組アルバムにする予定もさすがにそれはかなわず映画のサントラの体裁でミート君は発売されました。なんつっても敷居が高い。ジャケもこれっすから、買うのかてめーって言われてるのかのごとし。ご心配の向きの方はまずマンガ「行け!稲中卓球部」を買ってみて下さい。ザッパちゃんって人これに登場の前野とほぼ同じキャラクター。それがどう間違ったか世界最高の音楽才能を持って生まれちまった。前野がやる数々のいたづら馬鹿行為をことごとく音にしたのがこの盤です。ですからあれ読んで腹が立った人は当然これ聴いて怒りまくる予定となっております。こっちの予定などまったくお構い無しに進むCD一枚目。もー物凄いヴォリューム感。全編に溢れるザッパ節のメロディの洪水に一旦はまっちまったら幸せの極地なの。お笑いハイライトは英国はロイヤル・アルバート・ホールにある由緒正しきパイプオルガンでルイルイやっちまうとこかな。馬鹿だねー。ここへ来て参加のアンダーウッド夫妻大活躍、特に1枚目は奥さんのルースさんのマリンバ類がなかったらどうなっていたことか。プロジェクトXって曲ありますがこれは現在NHKの例のの主題曲となっております。わきゃあないだろ。使ってもおかしくないけど。一枚目をたっぷし聴いて頭がむにょむにょになってしまったところ2枚目の1曲目?でますます頭くにぇくにゃになります。CD化で追加された映画からのセリフたっぷし。日本人じゃけんわからんしまず普通は飛ばすけど聴いて見ると実のあることは一切言っておりません。続くのは必殺チカーノすーぱーエクセレントロック、テンゴ・ア・ミンチャ・タンタ。これを充分に爆発させるため1.をじっと我慢して聴くのもあり。して再び映画おばかセリフとしばし遭遇した後、よくぞここまで聴いてこられました。ここまで聴いてきた貴方にご褒美に金の音をあげましょう。キングコング地獄天国でーす。アンダーウッド夫イアンさん大活躍のハイパー・ジャズのようであらずロック。前野君本気出しました。かっこいいわあ。びゅんびゅんびゅびゅーんと飛んでいーくーあなたの街へー。特に終盤マイアミポップ祭でのキンコン。これはもう初代マザースの魅力の極北。不器用なリズム隊に一斉に襲い掛かる毛深い男どもの咆哮が聴こえてくるぞ。まあこの盤、値段もけっこうしますし勢いで間違って買ってしまったらまあ大変、一生右脳の片隅に住み続けるはめに。MVPはスージー・クリームチーズ嬢に進呈です。買わなくても聴かなくても毎日の生活にまったく支障なし。

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5/29(土)
ダークホース第一弾
cover
Thirty Three & 1/3
George Harrison
1976/11/24

シリーズ「トルズを聴こう」

発売された当時はまた地味なものをと思ったもんですが、そんなことにビビっていてはジョージ・ハリソンさんのファンはやっていけません。前作ジョージ・ハリソン帝国の売り上げが思ったようにいかず所属レコード会社のA&Mのお歴々はもうおかんむり。この新作も肝炎にかかっちゃったため締切り期日通り出来なくて約束が違うと違約金など請求、慌てたジョージちゃんはワーナーと交渉して違約金肩代わりと引き換えに移籍とこんな大スターにさえ厳しい世間の風。いったいどうゆうつもりなんだ業界の人間は。パティさんとの離婚問題も佳境に入ってしまってさらに大変だと言うのにこのアルバム、いつもに増して穏やかです。ジャケのF1メガネの颯爽とした雰囲気そのままに覇気も充分。いきなりファンキイな1曲で始まるもんなあ。スワンプに先駆けしたハリソンさん、76年とゆう時代に早くもAORの先駆けだから偉い。完全にビートルズから離れたそのサウンドを支えるのはリズム隊、特にベースのウイリー・ウイークスはん。音もフレーズもごっつかっこええです。何か気持ちの上で吹っ切れたのでしょうかスライドも絶好調、ぴゅんぴゅん飛ばしてからに。こんな腰の座った音を作れること自体何か変わった証明かも。最初に聴いた時点で100年アルバムになることが決定もやっぱ飛び切りはシングルのクラッカーボックス・パレス。ジョージの曲の中で一番好きかもしれないよう。理由なんか言えないくらいす。そしてトゥルー・ラブ。これも。スモーキイ・ロビンソンに捧げられたちゅうピュア・スモーキイも。もう一つのシングル、お得意の「ジス」もの、ジス・ソングも。どうしよう名盤なのかこれ。なんてこたあどうでもいいや俺が好きなら。なんてことをまた思いながらこっそり聴こうっと。でもやっぱり名盤だ(^0^)。誰が何と言おうと基礎体力高いよなあ。

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日本盤(但しCCCD)

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グッヅ

5/30(日)
デッドエンド通り
cover
Draw the Line
Aerosmith
1977/12

シリーズ「ブギー兄弟」

ジャケのコミカルな表情とは裏腹にデビュー以来ツアーにつぐツアー、年1枚のアルバム製作ペース、前々作で何をやるべきか掴み前作で全開に、第1線でみんなを楽しませるには良い曲が不可欠だと十二分に認識、わかっちゃっただけにさあどうしようとなったのがこのさらに極限を極めようアルバム。おまけにずっと持ってた問題、クスリ漬けもいよいよ深刻を極め録音も元修道院とは出来過ぎ君のお話だァ。もうどうなってもいいけんねの覚悟で作ったのでしょうか生クリームを絞ったあとまだあるよねってさらに絞って食べたのがこれまた格別に美味しいようとなりました。そりゃ冷静に聴けば全体的に曲の質は全2作に及ばないとは思われ、じゃあそれらに及ばないかと言えばうんにゃこちらにはそれらを凌駕する崖っぷち緊張感あり。1曲目タイトル曲などそれを代表する首絞め曲。出ない曲が出ないーと10時間のセッション後オープンAチューニングでスライドを弾き始めたジョーたん、イタヅラで適当なフレーズをズダダダダダたら〜ちゃ〜んってやったら大受け、妙なテンションとなっている全員爆笑の中作っちゃったのねきっと(想像)。後半のぶち切れヴォーカルがこれまた歴史に残ることになりました。極めたファンク路線はまず4.で炸裂。これまた余裕でやってた以前と比べてもうカツカツ。もう1歩で止まりそうなスリルがたまらん。そして8.に至っては曲作りにNYドールズのデビッド・ヨハンセン氏参戦、これは多分セッション中にリフを彼が発明したのね。腰を振るのにぴったし。メンバー間でも賛否両論あったと聞いております6.のキング&クイーンズ。曲調こそ復活エアロでやりそうな直線哀愁路線でペリーさんんで生ぬるーいと参加せなかったのかもしれませんが何の何の演奏はやっぱ苦しいほどのデッドエンド状態でがんす。全く持って全編でこれやられると聴いてるこっちも苦楽ボーダーライン上、しかーし結局はその状態が気持良くて大好きまた聴いてしまう。最後のキンクスでよく知られてますボボー曲で息を入れようとするも無駄ってもん、最後までいっちゃいます。で、やっぱりこの状況の中でこれっきゃないつう盤を作ってくれた。ここまで来ちゃうとこのままの状態で続けて行くのは無理だよなあだいじょぶか。って当時も思ったもんだよこの後案の定なことに。それだけに稀有な若気の至り盤じゃ。束になってかかってきなさい。

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日本盤

紙ジャケ

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グッヅ

5/31(月)
クレイジイ!
cover
Greatest Hits
MUD
2003/2/3

シリーズ「GLAM!」

マッド!70’s英国グラム・ロック・エラにヒット・チャート常連のナイスなバンドであります。60年代から街のクラブでオールディーズを演奏してたドサな環境の中ミッキイ・モストのRAKレーベルと契約、正によくぞその時いておったマイク・チャップマンとニッキイ・チンのソングライター・コンビと出会い、しち難しくなってたロックに鉄槌を食らわすべくオバカ・ソングを量産してた彼らのオバカ使者として世間に登場あれよあれよとヒット連発とゆう頑張れば良いこともあるもんだ。私が初めてこの方たちと遭遇は75,6年頃TVで。関西で製作してたポップス・イン・ピクチャーとゆう番組で。神奈川の人間だったものでそれが見れるのはUHF局のみ、しかもそんなアンテナなど付いてなかったのであろうことかギターの弦を端子につないで写りを確かめながら見るちゅう。今みたいにMTVなど無かったんでとにかくロックな映像に飢えていた。で雨降りまくる画像にいきなり登場したのがこの連中。マッドー。キチガイかえすげー名前付けるなあ。と感動。そのぶちぎれパフォーマンスにまたまた感動。以来レコード探すもこれがなかなか無くてCD時代になってやっと遭遇、ああ、良い時代になったもんだ。でバンド名がキチガイじゃなくて「泥」だってことに気付いたのでありんす。泥ちゅうのもすげえが。はい、中身はそうだなーかっこよく言えばロクシー・ミュージックから変人要素が少なくなったよう。またはシャナナほどもろオールディーズでなく70’s仕様にチューンナップされたセサミ・ストリートのマペットが狂乱して踊るロックンロール全集です。もちチニチャップが贈るダーイナマイト、タイガーフィート、クレイジイ、ヒプノシスなどのシングル群はそりゃもう強力、これだけでご飯3倍おかわり可能てなもん。その他、元ドサロケンロルでっから油断するとしょーもないオールディーズ大会(しかもものまねスター大集合)になってしまうありさまですがうわ耐えられないとなれば容赦なく飛ばして上げましょう。無慈悲受け入れ可がチャート・バンドの懐深さでござる。とてつもなくオールディーズを愛する英国だからこそ生まれたこのバンド、歌謡曲っていやあ歌謡曲だけどいやもうどうしょうもなく楽しいからしょうがない。Tレックス、ボウイ、ロクシーなんかのイケメン連中と同時にこうした気楽な連中がしっかりいるイギリスって国が大好きです。これはマッドネスさらに直結するはバッドマナーズにしっかり受け継がれていやあ馬鹿ロックは永遠なリ。けっして尊敬されること無き音楽を敢行する彼らにプロ根性と音楽ラブを。当時は本邦メディアではまったく無視されてたけん今こそ味わうこの幸福、ああ生きてて良かった。

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