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今日の推薦盤一覧2002.10下

 

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10/17(木)
ごりごりー。
Space Ritual
宇宙の祭典

ホークウインド

1973 United Artists A120

シリーズ「はぐれヘヴィメタル友の会

"阿鼻叫喚。首尾一貫。"

ついに登場、我が家のモスト恐怖アルバム。モーターヘッドのベース・ボーカルのレミーさんが在籍していたバンドでございます。SF大好きな野郎どもがマイケル・ムアコック、この人はストームブリンガーなどパープル関係のイディオムがばちばち出て来る小説家なんですが、などを敬愛した末にばか騒ぎしてるとゆうライブです。サウンドを説明するのにこれほど簡単なバンドはありません。レミーさんの基本的にはモーターヘッドと何ら変わらぬぶりぶりごりごりベースの上にお経のような歌がのって、ぴろぴろぴろ〜と宇宙シンセが飛び交う世界。相撲取りが100人ステージ上でランバダを踊っている姿を想像してもらえばよろしい。100人ノッテも大丈夫。実際ライブは凄かったようでありとあらゆるスモーク、花火、ダンサー、いのしし、きりん、大橋巨泉、とんこつラーメンがとびかったらしい。熱狂的なファンに支えられてもの凄い数のアルバム出してますが、グレートフル・デッドやピンクフロイドが不良化したような存在なのかしらねー。ジャズ界にはこの路線でサンラとゆう恐ろしい人がいますが(実際曲目見ると区別つかず)、ぜひ共演してる姿を見てみたかったものぢゃ。さぞかし阿鼻叫喚。
さあてあなたは最後まで聴き通せるか。
わたしはこの後オーリアンズ聴きます(爆)。

別アルバムですが世界が聴ける試聴はここ

10/18(金)
ウイリン。
リトルフィート

リトルフィート

1971 Warner Brothers 1890

シリーズ「TWO TRAINS

"はぐれリトルフィート。"

ジャケは名を表すとはよく言ったもので、この1stアルバムは彼らがロスに出てくる前、砂漠のど真中で作られたようなアルバムです。とわ言ってもローウエルさん生粋のロスっ子だけどー。
ザッパ・バンドで奇声を上げていたスライド・ギター、ボーカルのローウェル・ジョージが、ドラッグソングじゃけんうちで歌うてもらっちゃ困るねんって先生にクビを言い渡されて、同じくザッパ・バンドを足が臭いとクビになった(←うそ。ほんとだけど)ベースの高音声ロイ・エストラダと顔が山上たつひこなのでザッパ・バンドのオーディションに落ちたキーボードのビル・ペイン、さらに旧友ドラマー、なまずヒゲ、リッチー・ヘイワードと結成したのがこのリトルフィートです。グループ名はローウェルさんの顔面のでかさに比例してまぬけの小足だったことから付けられたらしい。

で、1stははぐれリトルフィートです。後年展開されるロス・サウンド、ニュオリンズ・サウンドとは一線を画した音楽がここに。まだ若くてローウェルさんのボーカルも力が入ってやくざ風。冒頭にビル・ペインさんのいかにも彼らしい支離滅裂メロディ・ソングを持ってきちゃったところがその後の彼等の運命を決めてしまいまいたか。自分で多分どこを作っていたかわからなくなってしまったようだあ。好きだけど。大好きブルースもビートルズ風もザ・バンド風もカントリーも彼等の中の可能性が未加工のまま放り出されてきらきらと。ザッパ・バンドをクビになった原因ソング、ウイリンではライバル、ライ・クーダーも参加しております。

そして必殺「I've Been the One 」。このスロー名曲を筆頭に、納豆の香りのするスルメ味ソングが満載のこのアルバム。この路線を発展させていったら一体どうなっていたか想像するだけでも楽しい。おこちゃまには理解できんはぐれサウンドを是非。青い未完成音楽ならではの魅力ちゅうものもあるものです。って繰り返し聴いてるとこれはこれで完成されているように聞えてきますが。

試聴はここ

10/19(土)
堪能しました。
Still the One Live: A 30th Anniversary Retrospective

オーリアンズ

2002/10/08 Warner Brothers 1890

シリーズ「TWO TRAINS

"壮絶なり。スーパーバンド。"

1. Intro - 0:15
2. Trench Town Rock (Marley) - 6:05 -1975/11
3. Jam (Orleans) - 0:56 -1975/11
4. Plastic Money (Hall) - 4:46 -1992
5. Waking and Dreaming (Hall/Hall) - 5:47 -1977/03
6. (My House Is Like A) Zoo (Hoppen) - 4:36 -2002
7. Boogie on Country Woman (Wonder) - 1:01 -1975/11
8. Fly Away (Hall/Hall) - 1:01 -1986
9. Lady Liberty (Hall/Hall) - 4:31 -2002/04
10. Miss Grace (Hall/Hall) - 4:38 -1990-10
11. You've Given Me Something (Hall/Hall) - 5:02 -1975-11
12. Circles (Hoopen) - 3:43 -1986
13. Compared to What? (McDaniel) - 3:09 -1990/10
14. Ending of a Song (Hoopen/Mason) - 9:41 -1975/11
15. The Bum (Kelly) - 4:33 -1977/03
16. Plutonium Is Forever (Hall) - 2:53 -1977/03
17. Still the One (Hall/Hall) - 3:13 -1990/10
18. New Star Shining (Hall/Hall) - 4:14 -1996

ついに出してくれましたオーリアンズのお宝ライブ集。これで全盛期70’sのライブが聴けます。とにかく演奏が見事、コーラスが見事、ギターが見事。曲も申し分無くて録音も良い。これ以上のことを何を望みましょう。あ、有った。フェイドアウトする曲が多くて..最後まで聴きたかったな。
2.はボブ・マーリーの曲。もう完璧に例のオーリアンズ・レゲエに。4.は96年の「Ride」収録。5.は最高傑作「夢のさまよい」から。もうとろけるようなギターバトルが。6.はラリーさんのめずらしやブルース・チューン。持ち替えてのスライドが見事。この人ジョンさんに劣らないほどうまいです。7.はスティービー・ワンダーの曲の改作。快作だわ。8.は「If My Heart Had Windows」とゆうアルバムでPatty Lovelessとゆう人がやってた曲。これがまた良い。9.は86年にGrownup Childrenのアルバムで取り上げられていた曲。たまらん。10.は「Beach Music Anthology, Vol. 2」に収録。11.は3rd「Let There Be Music」でおなじみ。12.は82年の「One of a Kind」のラリーさんの名曲。13.は60年代にレス・マッキャンがやってたソウル・ジャズ・チューン。14.も3rd「Let There Be Music」の曲。ラリーさんはいきなり良い曲書くんです。15.は「夢のさまよい」から。ドラムのウエルズ・ケリーがギターに持ち替えて歌も。ジョン・ホールがドラムとゆうクレジットがあるがほんとかいな。そう言えばただたどしい気が。16.は「No Nukes」でお馴染みの反原発ソング。風刺の曲をカリプソでやるとこなんざ粋だねえ。VDPしてます。17.は、そうですヒット曲。70'sのライブでないとこが惜しい。18.はクリスマス・ソング。今年はこれで迎えます。

試聴は出来ませんがここで映像をぜひ。

10/20(日)

Bat out of Hell
地獄のロックライダー

ミートローフ

1977 Epic 34974

"でぶ名盤。"

全世界でうん千万枚売れたと言うお化けアルバムです。もう全体に躁状態。歌い上げ騒ぎまくり走りまくり流した汗は35リットル。最も重要な点は彼の体型。でぶでぶ百貫でぶなんですが、これだけろうろうと歌い上げる奴が2枚目野郎でしたら、パンチの256発も食らわせてやりたいほど。巨大な人間がもう汗振り絞り必死になってやってくれるんでかわいくて切なくて。我々の心をがっしりとらえて離しません。

おそらく彼のキャラで最も有名なロッキーホラーショーのバイク野郎で期待を裏切ること無く登場。そのスペクター・サウンドはブルース・スプリングスティーンの「明日無き暴走」を彷彿とさせてくれます。名曲もずらり。「66%の誘惑」、原題を直訳いたしますと「2/3も悪く無い。」でしょうか。

プロデュースはトッド・ラングレンです。関わった仕事としても一番成功したものだと思います。ここでのトッドさん、しっかりしたコンセプトのもと実に的確。自分の世界を持っている音楽家のプロデュースではこのように控えめな有り様で。とわいえ前述「66%の誘惑」でのコーラスアレンジなんかはトッド節そのもの。うっとりとしちゃいますだ。

何でもかんでもルックス第一の日本では当然のごとく売れなかったわけですが、このルックスにしてこの音楽ちゅうのも存在します。これほど光ってるアルバムは滅多にあるもんじゃないんで、食べるのがよろしあるよ。


試聴はここで。

10/21(月)
良いんですけどー。
僕たちの洋楽ヒット Vol.7 1973~75

オムニバス

シリーズ「オムニバス・ワールド」

2002/10/09 東芝EMI

"ありゃりゃ。"

1.レイン・レイン(サイモン・バタフライ)
2.ソウル・トレインのテーマ(MFSB)
3.吼えろドラゴン(カンフー・ファイティング)(カール・ダグラス)
4.ロコモーション(グランド・ファンク・レイルロード)
5.マシンガン(コモドアーズ)
6.エマニエル夫人(ピエール・バシュレ)
7.エンターテイナー(マービン・ハムリッシュ)
8.チューブラー・ベルズ(マイク・オールドフィールド)
9.真夜中のオアシス(マリア・マルダー)
10.愛のテーマ(ラブ・アンリミテッド・オーケストラ)
11.シュガー・ベイビー・ラブ(ルーベッツ)
12.アイム・ノット・イン・ラブ(10cc)
13.ザッツ・ザ・ウェイ(KC&サンシャイン・バンド)
14.金色の髪の少女(アメリカ)
15.ハッスル(ヴァン・マッコイ&スタイリスティック・オーケストラ)
16.そよ風の誘惑(オリビア・ニュートン・ジョン)
17.スカイ・ハイ(ジグソー)
18.フライ・ロビン・フライ(シルバー・コンベンション)
19.愛がすべて(スタイリスティックス)

シリーズが出ると聞きましてけっこう期待しておりました、「僕たちの洋楽ヒット」。その中で一番個人的に思い入れの深い年を見てみました。どう思いますかみなさん、この選曲。これはこれでなかなかナイスだと思います。この頃のごった煮が素敵なところがちゃんと出てるし、「真夜中のオアシス」をおさえてるところはさすが。しかーし、頭に?マークが。そうです、リンゴもポールもストーンズもミッシェル・ポルナレフもジョンもいないのだ。東芝なら入れられそうなもんですが、これはいったい。エルトンもデンバーもワンダーもいないぞ。まさかライノのまねをしたとも思えんが、バッド・カンパニーやモットもいないぞ。何かこう良い意味で第2集として輝く感じの曲たちのオムニ。第1集があるとさらにこのCDは光り輝くと思いますので作りなさい。うちで相談のります(爆)。

東芝EMIのページで試聴出来るようにはしてくれんのかー。

10/22(火)
良いんですけどー。
デヴィッド・ボウイ・ベスト

デヴィッド・ボウイ

シリーズ「英国POP探険隊」

2002/10/30 東芝EMI

"うむうむ納得。"

1.スペース・オディティ
2.チェンジズ
3.火星の生活
4.スターマン
5.レディ・スターダスト
6.屈折する星屑
7.ジーン・ジニー
8.愛しき反抗
9.ヤング・アメリカン
10.フェイム
11.ゴールデン・イヤーズ
12.ヒーローズ
13.アッシェズ・トゥ・アッシュズ
14.ファッション
15.アンダー・プレッシャー
16.レッツ・ダンス
17.チャイナ・ガール
18.モダン・ラヴ
19.ダンシング・イン・ザ・ストリート
20.スロウ・バーン

どうゆう節目か知りませぬが(笑)全世界的に発売されますぼいのベストであります。各国で選曲が違うようで、日本盤の選曲は上の通り。これはこれで何にも文句の付けようが無い悶絶曲オンパレード。ぼいさんは非常に賢明な人でありますからこの選曲にもきちんと監修をしているはず。従って本人も自覚する低迷期からは一切選ばれておりません。某国では選ばれてるとの噂を聞きましたが。はは。パッと見てあれれ「ロウ」から一曲も無いぞとなるんですがあれは一枚聴いてなんぼのものですから、ここでいきなりワルシャワ登場とゆう訳にいかないので正解でしょう。アルバムを買いましょう。後一曲、「ボーイズ・キープ・スインギン」が入ってると嬉しいのですが、これはわしの趣味です。
お約束のニュー・アルバムからの一曲。飛ばされない事を祈るのみです(爆)。まあ、これがあるからいつごろ出たベストか想い出に残るちゅうのがありますが。....だって聴いたけど覚えて無いんだもん_<(_ _)>_。
あ、19.だけ特別ビデオクリップ付にして下さい。

10/23(水)
おもちゃで遊ぼう。
You Can't Do That on Stage Anymore, Vol. 4

フランク・ザッパ

シリーズ「いたち野郎」&「ローウェルを探せ」

1991/6/21 Rykodisc RCD-10087/88

"ブレーメン音楽隊。"

 ベスト盤にも数有れど、ザッパ先生の場合、そりゃもう。6枚も作ってしまいました。さらに全てが今までのアルバムに入って無い音源と言う。その4枚目がこれです。
 バンドの中心となるのは80年代の生きるブレーメン音楽隊バンド。おそらくこのバンドの時が一番ライブ活動が順調に行ったのではないかと。重さは無いものの変幻自在軽妙洒脱な音はこの面子ならではのものでございます。DISK1の13.ブラックページ、フォルシー・ハビッツは壮絶。クチあんぐり。スティーブ・ヴァイさんも参加。ヴァイさんがいるときはザッパ先生ギター気合入りまくり。ヴァイさんどこにいるのちゅうくらいの台風ギターです。浸っているだけで幸せなザッパ・ギター。
 さらに60年代マザースも。ローウェル・ジョージ参加時のもの。ローウェルが参加してた時はこんな阿呆なことばかりしていたのかと大笑いしてしまうぞ。ローウェルさんはギター・ヴォーカルとクレジットされておりますが、正確にはショッカー役。「イーーーッ」とか言う役目です。
 では目玉です。しかも飛び出てます。「拷問は果てしなく」のオリジナル・ヴァージョン。キャプテン・ビーフハート、ボーカル。はい、拝聴するのみでございます。オーバーヘッドキックです。
 あ、忘れてはいかん。ジャズ界のアフリカ、アーチー・シェブさん飛び入りで参加の曲有りです。まるでバンドのメンバーかと思うほど溶け込んだ名演。ザッパ・ミュージックです。
PS.
最後のドゥーワップは本人ほんと楽しそうです。

フランク・ザッパの音楽は、
1.アメリカTV
2.怪奇SF映画
3.ドゥーワップ
4.現代音楽
の混合でございます。非常にその点わかりやすい。永遠の中学生だからしてそれに悪ふざけ大好き、猥談大好きが加わります。哀愁は恥ずかしくて出来ないので無し。時々照れながらやるのがたまらん、心に直撃。哀愁がわかりにくいのでプログレ・ファンからの熱視線は受けません。ギターのルーツは....わかりません。ブルースと言うと月並みでむかつくので(笑)、宇宙人に伝授されました。実際コピーしたことあるんですが私なんぞにはさっぱり。独特の音階でやっておるので、モード奏法ちゅうことになるんかいな。

試聴はここで。

10/24(木)

Bill Inglot氏の仕事


シリーズ「オムニバスワールド」

"コンピ仕掛人。"

 アメリカはライノ・レーベルにコンピレーション・アルバムを作らせたらこの人とゆうお方がいます。ビル・イングロット氏。正確には所属しておるわけではないようですが、そのプロデュースさせても、録音監修してもその仕事の見事な事と言ったら、驚嘆に値します。
ではその全仕事をご覧下さいませ。

全仕事

えらいことですわいな。いくらわしが忙しい忙しい貧乏暇無しぢゃあつーてもこの方にはかないませぬ。仕事量もさることながら、特筆すべきことが一つ。この人の作るコンピは音質が最高。CD時代の救世主と言ってもいいくらい。その腰の座ったなんつーかぶっとい低音感、広がってしかもしっかりした中音域は今までなんてことなかった曲さえも「おおおおお」って感動させてしまうほどでござる。
そんな彼の最良の仕事は、
「Have A Nice Decade」の「ユア・ソー・ヴェイン/カーリー・サイモン」と、このシリーズ
Rock Instrumental Classics、VOL3の「フランケンシュタン/エドガー・ウインター・グループ」を機会が有ったらぜひ聴いてみて下さい。今まで聴いていたやつがヘランケンシュタインに聞えて来ます。ちなみにZEPファン激怒必須の「ホール・ロタ・ラブ」ナイトクラブ・ヴァージョンも入ってるのであーる。
通常盤のリマスターも数多くやっていますのでビルさんの名前を憶えておいて迷った時のCD購入の参考にするのも良いかと思いますです。

試聴はここで。

10/25(金)
ベガスめたるーー
In a Metal Mood: No More Mr. Nice Guy


シリーズ「はぐれメタル友の会」

"楽しいよー。"

1. You've Got Another Thing Comin' ・・・fromジュダスプリースト
2. Smoke on the Water ・・・fromディープ・パープル
3. It's a Long Way to the Top (If You Wanna... ・・fromAC/DC
4. Panama ・・・fromヴァン・ヘイレン
5. No More Mr. Nice Guy ・・・fromアリス・クーパー
6. Love Hurts ・・・fromナザレス
7. Enter Sandman ・・・fromメタリカ
8. Holy Diver ・・・・fromデュオ
9. Paradise City・・・fromガンズンローゼス
10. The Wind Cries Mary ・・・fromジミヘン
11. Crazy Train ・・・オジー・オズボーン
12. Stairway to Heaven ・・・レッド・ゼッペリン

今日はもう紹介できるのが嬉しくて嬉しくて。こんなの見つけてしまいました。パットおぢさんのヘヴィメタ・カバー集。ジャケも最高なら中身も最高。もうはぐれきってます。下の試聴でぜひ全部聴いてみてくれよー、悶絶するほどのおもしろさ。ラスベガス・ファンとヘヴィメタファンのミッシングリンクをつなぐのにこんな手があったとわ。パナマもパープルもゼップももー。試聴すればするほど欲しくなってきちゃったよー。たまらん。ライブ見てぇーーー。

試聴はここで。

10/27(日)
大人にゃ。
Okie

J.J. Cale

シリーズ「実力A級人気B級」

"シェルターの落武者。"

オクラハマの仙人、シェルターの落武者、JJ・ケール、父帰る。少年時代に初遭遇した時には、ありゃあこれは大人の音楽じゃ大人になってからよく聴こうと決意して大人になりました。やっぱり大人にゃbyトロ。腹4分目の力でせまります。

冒頭「あの魂は同じだ、暗い暗い暗い」とゆう空耳で始まるこのアルバム、彼の3枚目、1974年リリースのものです。パンク真っ青の短い曲が12曲。30分足らずですが、その充実度と言ったら。461以後のエリック・クラプトンは彼のこのサウンドをかなり参考にしたのでは無いかと。JJさん7分ザ・バンド3部くらいで。クラプトンさんのレイドバックを4倍にしたくらい緩んでます。とわいえ物凄い怨念を感じるところもあって、静かに凄まれているとゆうか、これが一番怖いんだよう。プロデュースをボブ・クリアマウンテンがやったらロクシー・ミュージックのアヴァロンになったかもと思わせる感も。フェイドアウトも凄い。そこで終わるかあってところで終幕、それがまた余韻を残して2分の曲が4分の効果を出してます。

ミュージシャン・クレジットにポール・デイビスの名前があって、あの「アイ・ゴー・クレージー」のポールさんらしいんですけどこれはほんとかいな。まあ地方が一緒なんで可能性はあるんですが、だとするとなるほどこういった経験があの音楽にと想像すると楽しい。それにしてもオクラハマとは...。大人の街なのかなー。みんなチャールズ・ブロンソンみたいな顔だったりして。

試聴はここで。

10/28(月)

Pin-Ups

David Bowie

1973

シリーズ「英国POP探検隊」

"一人60’Sベスト。"

1. Rosalyn - 2:21 →プリティ・シングス
2. Here Comes the Night - 3:09 →ゼム
3. I Wish You Would - 2:49 →ヤードバーズ
4. See Emily Play - 4:11 →ピンク・フロイド
5. Everything's Alright - 2:28 →ニュービーツ?
6. I Can't Explain - 2:11 →ザ・フー
7. Friday on My Mind - 2:56 →イージービーツ
8. Sorrow - 2:53 →マーシーズ
9. Don't Bring Me Down - 2:06 プリティ・シングス
10. Shapes of Things - 2:53 →ジェフ・ベック
11. Anyway, Anyhow, Anywhere - 3:07 →ザ・フー
12. Where Have All the Good Times Gone? - 2:41 →キンクス
13. Growin' Up [Ryko Edition Only] (Springsteen) - 3:26
14. Port of Amsterdam [Ryko Edition Only] - 3:19

ボウイちゃん、73年発表のなんともはやずーとるびなジャケットな、60’sカバー・アルバムです。ジギー・スターダスト以後ヤング・アメリカン前のボイは個人的にはどうも中途半端なアレンジが気になって今一乗り切れないとこもあるんですけど、これは楽しい。なんつーてもこの曲目。60年代は後追いですから知らない曲もあるのですが。全部見事にボイちゃん化させてるところはさすが、違和感もないぞ。とにかく好きで一度はやりたかったんだろう喜びがひしひしと感じます。こうして聴いてみると11.はやっぱかっこいいなあ。キンクスのこの曲をやるちゅうのが実にまあ。合ってる。しかもオリジナルぢゃラストだし。さっぱり終わっててかっこいいと思う。

LPで聴いてるのでボーナストラックの2曲はわからないのだ。悔しい。

試聴はここで。

10/29(火)

Lean on Me: The Best of Bill Withers

ビル・ウイザース

1994/8/9

シリーズ「ベストアルバムはお好き?」

"ブッキラボーSOUL。"

全米top40を聴いてた時にたまらなく好きだったのがビル・ウイザースのシングル群、たまにチャートインしてくるともう狂喜してました。が、地味なのよねー。つい忘れちゃって、最近GAPのCMで「ラブリー・デイ」を聴いて狂喜再燃。我慢してたけど手始めについにこのベスト買っちゃいました。やっぱり良い。歌があまりうまくないのが良い。この手のAOR風味のソウルはあまり歌い上げると腰が引けます。いつも不満言ってるような歌い方だけど(笑)。で、シンガーソングライターなんですこの人。歌い方に合わせたクールな曲調がじわじわっと。聴けば聴くほど好きになる。バックにも注目、ラルフ・マクドナルド、デビッド・T・ウォーカー、ジム・ケルトナー、ドナルド・ダック・ダン、スティーブ・ガッド、エリック・ゲイル、ラス・カンケル、ブッカー・T・ジョーンズ、アル・ジャクソンなど書き切れないほどの豪華さ。
ソウル好きの方にはもちろん、ボズ・スキャッグスとか好きな人に凄くお勧めしたいのだ。
ほんとに物凄く良いです。

試聴はここで。

10/30(水)

Randy Newman Live

ランディ・ニューマン

1971

シリーズ「ライブアルバムはお好き?」

"丸裸な唄。"

アメリカのシンガーソングライター、ランディ・ニューマンのライブ・アルバム。もう丸裸です。ピアノとボーカルのみで彼の作った歌をただ聴くのみ。彼の歌が嫌いな人にはとても耐えられませんが彼の歌が好きな人間にとってはもう天国、その独特のラグタイム・タッチのピアノとクールな歌を徹底的に楽しめます。この時ばかりは英語がわからんのが悔しい。彼の歌は人を馬鹿にしてるようでいて、そうゆう馬鹿にしてる人間もみんな同じ、歌ってる俺だって同じ、実は優しい眼差しでそんな弱い人間を見つめています。この簡素な演奏でそれは完成している世界なので、レコードでアレンジする時、プロデューサーは悩むだろうなあ。とゆうわけでこの後彼はバンドでやることを前提とした曲作りを始めてその最初の完成が「小さな犯罪者」とゆうわけです。なにはともあれシンプルなだけにこの盤の中に収められた演奏はいくら時代を経てもけっして古くなることは無いでしょう。様々なミュージシャンが彼をフェイバリットにあげています。その秘密はもしかしたらこの中に。

試聴はここで。

10/31(木)

Home Plate

ボニー・レイット

1975

"豪華でござる。"

今やグラミー歌手のボニーさん、5作目のアルバムです。交友関係に触発されて本格的にポップ・フィールドに踏み出したころ。製作に関わった人たちのそりゃ豪華なことと言ったら。曲や演奏でアラン・トゥーサン、JDサウザー、ジョン・ホール、エリック・カズ、ジャクソン・ブラウン、ニック・デカロ、トム・ウエイツ、ビル・ペイン、ジェフ・ポーカロ、ジョン・セバスチャン、テリー・リードなどなど。トムさんがどこにいるのがわかりませんが(笑)。リラックスした西海岸音楽かな。ご本人のスライド・ギターは「シュガー・ママ」でのみ。ローウェル・ジョージに教えてもらったコンプレッサーを既に使ってますが、この人ならではの独特の音色は健在。やっぱりこうゆう曲で生き生きするみたいです。ジョン・ホールのギターは「グッド・イナフ」で炸裂。名手の名にふさわしいバッキングだわ。謎はビル・ペイン作の「プリージン・イーチアザー」。私はビルさんのファンなんですがこの曲をあえてやるとは。だってビルさん独特の起承転結無し支離滅裂ソングですから(爆)。ピアノはほんと見事ですが。ボニーさん、ボーカルはちと弱い方なので、ありゃー田舎ねえちゃんって感じる場面もしばしば。その点は今まであまり進歩してないんですけど、グラミー取るとはねえ。キーポン・ロッキンだわなあ。
なんだかんだありますが、でもまあこののんびりした音楽をたまにはぼけーっと聴くのも良いもんじゃありませんか。ねえ。
ジャケは別にライダーキックじゃありません。

試聴はここで。