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今日の推薦盤一覧2004.7下

 

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1

7/16(金)
イギリスな男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

ジョナサン・キング。
1944年12月6日イギリスはロンドン生まれ。
シンガー・ソング・ライター。
デッカ・レコード、UKレコードプロデューサー。
10CCの名付け親、ジェネシスとベイ・シティ・ローラーズを発見。大ヒット「ウガチャカ」のオリジナルを作った男。
自身名義の英国でのヒットは
Everyone's Gone To The Moon 1965/7最高位4位
Let It All Hang Out 1970/1最高位26位
Lazy Bones 1971/5最高位23位
Hooked On A Feeling 1971/11最高位23位
Flirt 1972/2最高位22位
Una Paloma Blanca 1975/9最高位5位
One For You One For Me 1978/10最高位29位
さらに変名バンドでのヒット多数。その実態は


明日に続く

曲目等詳細

7/17(土)
キンキイな男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

その実態は...よくまだわからなかったりして(^0^)。何しろ資料がありません。えー10ccの名付け親の件ですがキング氏はエリック・スチュワートの友人でありましてその縁もあってか彼のUKレーベルよりデビュー、その際、キング氏が夢でどでかい伝統のある劇場で大受けするバンドを見て看板を見たら「10CC」と書いてあったと。それで10CCとゆう名前になったそうであります。合計放出量が10CCつう話は眉唾らしい。ベイ・シティ・ローラーズに関しては最初期ベル・レーベル時代の音楽監督をしておったと。ジェネシスはプログレ・バンドとしてデビューする前の1st「創世記」のプロデューサーをやっております。さあバンド名を決めようとゆう際、ガブリエルだからガブリエルズ・エンジェルがいいんじゃないってキンちゃんが言ったらさすがにメンバーは嫌だって。そりゃそうだ。アルバムタイトルは決まっておったのでじゃそれで行こうと。その創世記、プログレ・ファンの人には目が点の盤かもしれませぬがこれがJKの60’sの音であります。しっかしあちこちのレビューでジョナサン・キングの影響がうかがえるとか書いておりますが本当に聴いたのかなJKさんの音楽を。あ、そうだえらい大切なことを。あのロッキー・ホラー・ショーの最初のプロデュースをやっております、キング氏は。これも音を聴くと納得しまくりと。
これで少しでも関心を持っていただけると嬉しいんだけど...それではご本人について。あ、この盤の内容をぼちぼち書かさせて貰った方が早いか。さーDISC 1だ。
1.Everyone's gone to the moon
65年の最初のヒット。まだケンブリッジ大学に在籍中のお話。ビージーズ風の曲とディラン風の歌詞。宇宙ブームにあやかってと。声、歌い方は「イヤー・オブ・ザ・キャット」のアル・スチュワートさんによく似ております。この曲イギリスだけでなくアメリカでも大ヒット、一躍その名が有名になりました。カバーしてる人も多数。パーシー・スレッジ、ニーナ・シモン、ジャン&ディーン、ボビー・ヴィントンと。豪力歌手さんも含まれてるのはオリジナルの脱力ぶり聴いてわしならこう出来るって意欲をかき立てられたのかも。キング氏、卒業後自分のTVショーやらないかとオファーが来たらしい。タレントとしてもおもろい兄ちゃんだったのね。引き受けたのかはわかりませんがとにかくデッカ・レーベルのプロデューサーとして迎えられて先のジェネシス等新人の発掘、セッションで人集めてヒットでっちあげたりする楽しい音楽生活に入ったのであります。

2.Who let the dogs out
オリジナル・アルバムは現在まで11枚。この盤ではしてみると7割くらいのお仕事が聴けると思われます。さて2曲目で早くも目が点に。犬の歌です。誰が俺の犬を連れ出したんだー。伝染るんですの世界。カリブつうかアフリカリンガラ音楽風味のデスコ。比較的新しいものかと。

3.A very, very melancholy man
とてもとてもメランコリイな男。ジョン・レノンみたいな曲で。はい、この人、立場的にはイギリスのキダ・タロー、ライバルはラットルズのニール・イネス氏であります。

4.Hooked on a feeling
74年にスウェーデンのバンド「ブルー・スウェード」が全米で大ヒットさせた曲。最近CMでも使われたんでほとんどの方が知ってるかも。オリジナルのこれもちゃんと英国でヒット。アレンジはほぼ同じでスカ、ウガチャカって掛け声も人数少なくて寂しいけどちゃんと入ってるだよ。しかし何故うがちゃか。しかもカントリー・ソングを作ったつもりだったらしい。

5.Sweet surrender
ブレッドのヒット曲をカバー。好きな曲を英国風にカバーするのも得意技です。しかしこれは最高。ほんとアル・スチュワートが歌ってるみたい。

6.Old DJ's (playing new sounds)
ドラマチック・フォーク・ロックで。歌詞が面白そう。老DJがパンクとか必死に選曲してかけてる悲喜劇を歌ってると思われます。メロディばっつぐーん。

7.The sickly sweet odour of old rotting teeth
同じジャナサン仲間のジョナサン・リッチマン風です。ははは、もちろんそれだから好き。悲しいあわれなラブ・ソングだきっと。

8.I can't get it out of my head
ELOが最初にELOになった曲「見果てぬ想い」のカバー。とことんこれが情けないものでして嬉しくなるのだ。

9.Nobody listened, but everybody danced
デスコ・パロディ曲。「誰も聴いてない、みんな踊ってる」だって。がはは。

10.Let it all hang out
71年の2曲目の自身名義のヒット。これがかっこいいんすよマジで。この時代の写し鏡みたいなスワンプ・ファンキイ・ポップ。

11.I've never seen a woman
キンクスへのトリビュート曲。「私は女の人を見たこと無い」ですって。歌い方も強烈にレイさん。是非キンクス・ファンに聴いていただきたい。レイ氏に続いて英国で最もキンキイな男の渾身の作品です。

12.Mary my love
サビがゾクゾクするくるキャッチーな曲でしてこれはニック・ロウの1STを思い出してしまうぜ。大名曲。

13.Fine together stomp、14.Grass is good
2曲ともこれもヴィレッジ・グリーンの頃のキンクス思い出します。だから好きにきまってるんだって(^0^)。

15.Operator
ジム・クローチの名曲をカバー。無理やりフィル・スペクター風にしてる。しかも音が薄い。この底意地の悪いカバーも得意技だな。

16.Don't forget me when you're on your island
80’s風フォーク・ロック・デスコをキンクスがやってるみたいで。

17.My heart stood still
古いキャバレー・ソング風です。目一杯すかして訛り付きで。

18.Learning the game、19.Rag doll
それぞれバディ・ホリー、フォー・シーズンスのカバー。それぞれ原曲とはまったく無関係な方面にアレンジしてやがる。

20.Belle Isle、21.Baby you've been on my mind
それぞれボブ・ディランの曲のカバー。60年代にNEMOちゅう変名でリリースしたらしい。ばれるっちゅうの。もろバーズだ。

明日に続く。

曲目等詳細

7/18(日)
混ぜる男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

昨日より続く
現在アマゾンさんで8枚組3269円と破格の安さのこのボックス・セット、実際届いてみてああ、そうかあと納得した点が一つ。ええとこのボックス紙ジャケなんです。それも正真正銘の。普通のCDの2枚組くらいの厚さの紙箱にぎっしり8枚入っている。しかも紙中袋に。それに曲目と一言コメントが載ってるとゆうスタイルです。いや考えたよなあ。これなら経費抑えて安く出来る。是非他のミュージシャンもまねしてほしかー。
さてDISC 2をば
1.Una Paloma Blanca
最近ビールのCMかな使われたリトル・グリーン・バッグで知られる?ジョージ・ベイカー・セレクションの全米で76年に26位まで行った曲を75年にカバー。キング氏版は英国で5位、欧州でもヒットいたしました。そうです本家より早くカバーして自分のやつをヒットさせちゃった。さすがヒットメイカー目の付け所が違うけどこりゃ反則だー。聴けばああこの曲かと納得して貰えるす。世界ポルカ・ベスト16にも選ばれているそうな。

2.Wild world
71年にアメリカで11位まで上がった英国のシンガー・ソングライター、キャット・スティーブンスの曲のカバー。イギリスではジミー・クリフの素敵なヴァージョンが70年の8月に8位のヒットとなっております。キング氏のこのヴァージョン、大笑い、何とペット・ショップ・ボーイズのイッツ・ア・シンと混ぜちゃってる。バック・トラックはイッツア・シンのまんまで歌だけワイルド・ワールド。歌い方もペットさん調で。似てると思って一発アイデアで作ったんだろなあ。思いっきりまっすぐなアホ・アイデアを形にしてくれる男でもあります。キングさんは。

3.Sisters of mercy
確か同じ名前のヘヴィメタさんがおったような。とは一切関係が無くレーナード・コーエンさんの曲。いやこの二人似合わない。神妙に歌うも後ろではびょんびょん妙な音が鳴って台無しにしてる。

4.The king of the hooks
フィル・スペクター氏がソニー・ボノ氏に話した言葉を元に作ったそうです。「こりゃあサビの帝王だぜ!」って。ニール・ダイアモンドとかジェネシスとか10ccとかウガチャカとか名サビがチラッと登場する素敵な曲。あっとゆうまに終わる\(^o^)/。

5.1984
ジョージ・オーウェルのあの非ユートピア小説をミュージカルにしたんだと。あの暗い話がこれじゃ台無しです。思いっきりハリウッド調。

6.Last June, this June
初期エルトンを思い出すしっとりしたラブ・ソング。まともな曲も書けます。ははは。韻が大好きなのはそりゃ英国人だから。

7.Way down yonder in new Orleans
チャーリー・クリスチャンからルイ・アームストロングまでカバーしたフレディ・キャノン氏の曲のカバー。ステイタス・クオーばりのブギに変身。エルトンみたいかな。これ聴くと歌もけっこううまい。執拗な「ヘイ!」が好き。

8.I can't get no satisfaction
バブルロックの名前で74年にヒット、親父のヘンテコが全世界、えーと全英か、に鳴り響いたストーンズ、サティスファクションのカバー。完全カントリー化させちゃってる。しかもはまってるぞ。ディーボより5年前に充分に退化させておりました。しかもイタリアでトライトンズってバンドがやったヴァージョンの丸パクリらしい。まったくもー。絶対ストーンズ・ファンは激怒するな。しない人とは友達になりましょう。

9.The sun has got his hat on
ノヴェルティ風ってゆうのかなオールド・ハリウッド調の曲。20年代のヒットって感じで。歌詞から”ニグロ”とか聴こえるから歌詞は毒毒だわきっと。

10.Let's not get dirty
タイトル見ただけで大笑いす。ハードロックでリフはオールライト・ナウ。いや良い曲なんで一緒に歌っちゃうよ。ダーティダーティダーティ。

11.A free man in Paris
ジョニ・ミッチェルの曲のカバー。アル・スチュワート唄い。夢の共演だー。ジョニさんの曲が10ccに似てるって初めて気付きました。

12.Love around
ほのぼのした家庭ホームドラマソング。子どもは嫌いだし面倒みないし結婚したくないし、でも愛に包まれてるって聞き取りました。ほのぼのしてないか。

13.King Lear
シェークスピアのリア王の歌。って言われても私には仲代達也の顔しか思い出せませんが。真面目に唄ってるように思えます。

14.Living in a fucking time warp
ぶっ飛ばしロック。タイム・ワープと言えばロッキー・ホラー・ショー。彼がプロデュースしたあれです。あらゆる時代のネタを総ざらいしてトレンドなヒットを作ってるぜいって自虐の詩だわさ。

15.Keep your feet on the ground
一転してハッピイなフォークロック。何の映画だったけな。メロディが挿入されてます。ヴァン・ダイク・パークスがやってるって言われても俺は信じてしまいます。大地に足を付けて。

16.Singing t he blues
続けて全然ブルースじゃないラヴィン・スプーンフルな曲。情け無いスネアの音、オルガンの音が実にわはは。

17.C'mon kid
ハンフリー・ボガードとローレン・バコール主演の映画へのデディケイト・ソング。何の映画だろう。これをスレイド風の曲でやってます。確かにボガードさんもスレイドも”カモーン・キッド!”って言いますねえ。

18.I can't stand the rain
サザン・ソウルの名曲、あの女傑アン・ピープルズさんの73年のハイパーな曲のカバー。これをアル・スチュワートが唄ってるみたいに。とことん情けなく(^0^)。腰が抜ける。私この元曲大好きだけど怒る気にならず。笑っちゃうんだよなあ。

19.Don't talk to me of protest
キング氏60年代の曲。プロテスト・フォーク全体へのアンサー・ソング。とことん保守的な親父声でもろプロテスト・ソングな曲調で。歌詞が全部わかればなあ。母国語人が羨ましいです。

20.Cherry Cherry
66年のニール・ダイアモンドのデビューヒット曲のカバー。全米最高位6位。キングさんのヴァージョンは英国では出してなくて欧州だけでヒットしたらしい。ニールさんと言えばモンキーズ。デイヴィみたいな声で歌ってます。

21.A little bit left of right
うーんこれは歌詞がわからんとちとわからん。ちょっと右翼で左翼?。信条がフラフラしてるんで俺のこと信じないでしょって聴こえますが。

22.Just Like A Woman
ご存知ボブ・ディランの曲。凄く真面目に唄ってます。英国訛りあるけど。やっぱ相当アイドルなんだなあディランさん。イギリスのミュージシャンにとって。

・・・明日に続く。

曲目等詳細

7/19(月)
白い男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

昨日より続く
キングさん、65年から音楽界に入るわりに交友関係狭そう。自ら社長してるUKレーベルと言いましても初期10ccにロボ、ロイCくらいで後は自分の変名ばかりで。自分のホームページでオジー・オズボーン、ブライアン・アダムス、エルトン・ジョンと写ってる写真自慢そうに載せてたりしてますがオジーさんはああゆう人だから(^0^)、ただエルトンはほんとに友達らしくノー・ギャラで初期レコードに参加してるらしい。つうか騙してただでこきつかったか。ははは。いづれにしよいつネタに使われるかわからんので周囲は警戒するんだなきっと。
でDISC 3です。
1.It only takes a minute
1975年に全米10位ヒットとなったタバレスの曲のカバー。タバレスはジャクソン5の遅いライバルみたいな兄弟ブラックグループです。真っ黒い曲を真っ白くカバーするのもJKの得意技。一人でしょぼく歌ってます。意味不明のヴァイオリンによるリフと情け無いシンセが物悲し楽し。

2.Amazing grace
超有名曲にしてどれだけの人がカバーしたか数知れず英国でも71年から72年にかけてジュディ・コリンズ版はてはバグパイプ版と謎の大流行いたしました黒人霊歌風ソングのカバー。まともにやるわけがありませんで完全デスコ化してます。これで踊ると神様がアフロかぶってる絵が目に浮かんでくるなきっと。

3.Million dollar bash
タイトルは「札束でヨコ面はたき」って意味かな。ボブ・ディラン歌いでお届け。70’s初期ストーンズみたいでもありま。うー、べいべうー、ういって掛け声どっかの曲であったなあ。思い出せん。こんなんばっか(^0^)なの。

4.Black girl buttons
真面目なお説教ソング風レゲエ。レゲエには教訓ぽいやつ説話ぽいやつがジャンルとしてあるんだけど(あるのか)それに準じました。肝心な教訓が私にはわからない。黒い少女のボタンって。

5.Be gay
世界で最初のゲイ・ソングを作ったってことがキング氏の自慢。ボ・ディドリー・ビートでこれは明らかにおちょくってるんで、よく今まで殴打されずにすんだものだと。キングさん自身ゲイだってほんとか嘘か話があるんで自虐の詩かもしれません。

6.Angel of the morning
PPアーノルド、ジュース・ニュートン、オリビア・ニュートンジョンがやってるこのキュートな曲を親父がカバー。真面目に歌えば歌うほど台無しになっていく過程が楽しめます。

7.The official Munich Olympic Game theme
公式ミュンヘン・オリンピックのテーマ。とタイトルですがなわきゃあ無い。ドイツ国家の替え歌。自分のTV番組用に作ったらしい。考えようによっては相当にやばい感じ。いや考えなくとも。ニコの暗黒ヴァージョンと続けて聴くとあああ味わい深いです。

8.You were on my mind
どっかで聴いたことあるフォークソングです。普通にやって美しいですが4つ打ちバスドラでレジデンツ化。

9.You've lost that loving feeling
ライチャス・ブラザースのオハコ歌、ホール&オーツもやりましたあの曲です。何とも言えない気持悪いアレンジで台無し化大成功。ソウル成分を真っ白に出来ました。

10.It's illegal, it's immoral, it's unhealthy, but it's fun
ぎゃはは、まったくそうだよねえってタイトルです。人間ってやつはそうだよねえ。ビッグなロックで高らかに宣言。痛快だぜ。

11.Just to be close to you
リッチー”マンドリル”ライオネル”飛鳥コーフィーキャンデー”のコモドアーズ時代のヒットをカバー。元々すまして思いれたっぷりに歌ってるだけにこの脱力ヴァージョンは最高です。

12.Molly Malone
ワルツ。アイルランド問題についての歌。ザ・バンド、エルトンぽいけど題材が題材だけに真面目に厳しい内容を歌ってます。我々日本人には理解しようとしても本当のところはわからないかと。

13.It's all in the game
ルイ・アームストロング、ナットキングコールもやっているスタンダード。これをフィル・コリンズもやってたモータウンの恋はあせらずビートで。と言いますかこれはあの曲だ。ほら元気の良い女の人が歌ってるバンドで80’sにヒットしたあれ。最近出てこなくて。やばい。

14.Jesus can't you leave me? (Tony's song)
タイトル通りキリスト教についての歌だわなあ。宗教観を歌ったそうですがよく歌詞を見ないとわからん。ランディ・ニューマンに「ゴッド・ソング」って強烈なのありますが同様の雰囲気有り。荘厳だけどキツそう。

15.Sun, sea, sand and sex
タイトル4段オチ。イアン・デューリーおじさんみたい。ハイパーなアレンジデスコだ。観光地ビーチの雰囲気たっぷりで怪しげな欲望をくまなく表現化に成功してますねえ(NHKカガミさん風)。サザン・オールスターズの究極反対ソング。海辺でかけてはいけません。

16.Seagulls
かもめのうた。「沢山のかもめがいます。沢山のかわいいかもめがいます。かもめは感じています。あの大男がでかい銃でこれから楽しもうとしてるのではないかと。」なんてことを楽しげなフォークロックで。マザーグースの国ですから...堪忍してやってつかあさい。

17.Mother country
デイドリーム・ビリーバーを作りましたキングストン・トリオ出身のジョン・スチュワートさんの曲。トム・ジョーンズ風に。いや良い曲だ。

18.Ways to be wicked
日本語だと「不正の方法」ってタイトルですね。トム・ペティの曲でローンジャスティスもカバー。たまたまこの前ローンジャスティス買ったぞってんで比べて聴いてみた。まー同じ曲でこうも違うかねえ。あっちの邦題は「さまよう恋」です(^0^)。もっともこっちはサンタエスメラルダにしてしまってますが。タイトルの意味からするとサンタさんにする方があってるか。いかんこっちまでおかしくなってきたぞ。

19.Help me make it through the night - with Eiri Thrasher
クリス・クリストファーソン作でグラディス・ナイト・ヴァージョンもヒット、わたしゃジョン・ホルトのレゲエ・ヴァージョンが大好き。の曲をホリデー調に。ムードたっぷりに二人で歌うのに最後の最後でツイン・ピークスみたいなギターが暴走しまいます。エイリさんって誰だ。

20.Give me a break
休みをくれーって俺も言いたいぞの曲。お金をくれセクシーガールをくれギブ&テイクだろ休暇をくれくれーって歌ってます。曲歌詞共にランディ・ニューマンのお友達。俺のテーマにしようかな。

21.Lazybones
71年5月に全英で23位まで上がった自身のヒット曲。ラヴィン・スプーフルって言いますかピーター・セラーズって言いますか実にかわいく素敵な曲。この真っ黒いサイドの最後にこれ持ってきて帳消しにいたしますナイスな曲です。もっとも最後の最後に寝てイビキかきます。



・・・明日に続く。

曲目等詳細

7/20(火)
アンサーな男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

昨日より続く
それにしてもまーこのジャケと言ったら。凄い似顔絵で。只でさえ売れるとは思えないのに、よくやります。名は体を現すと言いますか、普通レコジャケって歳取ったら男でもシワの一つでも隠そうかと。そこをこれで行っちゃうのはやっぱキンキイな男なんだろうねえ。照れもあるのかもしれないけど思いっ切りな英国人気質、それと覚悟に内容共々とことん敬服してしまいます。それでは問題作含むDISC 4へ
1.Johnny Reggae
自ら社長となったUKレーベルを立上げ最も活躍、ヒット連発した71年にPIGLETS(豚さん)とゆうでっち上げバンドで3位まで上がった曲です。タイトル通りどレゲエ。丁度レゲエ勃興期でUKチャートでも歌謡レゲエの名作の数々がチャートを賑わした頃、のっかってみました。意味はほぼ無いような歌詞みたいだけど後半何故か女性ボーカルがエコー入りであえぐ。サービスか(^0^)。怖いんだけどなー。ドイツで一番ヒットしたらしい。

2.Stop in the name of love
お馴染みダイアナ・ロス&シュープリームスの名曲をカバー。まったく嬉しそうに唄います。なんってったってイギリス人モータウン好きだから。親父カラオケ状態だ。始めに自分のヒット曲紹介してそんな私が唄いますって宣言してたりして。

3.When I fall in love
ナトオ・キング・コールに捧げました。「でも俺ナットじゃないんだよなあ」ってライナーで嘆いてます。

4.It's a tall order for a short guy
こりゃショート・ピープルだ。フィリー・ソウルに挑戦。まったくゴージャスではありません。でかい服注文しちゃって何をどうやろうと似合わないってもだえてます。

5.Gimme some
KC&サンシャイン・バンドに挑戦。「何かくれ」って。ははは、俺にも何かくれ。声の細さが共通してるのでこれははまってる。わたしゃKCズのファンなんで大喜びです。

6.Supershit
スーパー・ヒットかと思ったらスーパー・シットだって。ジョナサン・キング流のパンク立ち向かいソングだそうです。すげえパンクな歌詞をすげえアナクロな60’sサウンドでお届け。「だってやつらは俺のことを超クソだって言うX2.オラしらね。」

7.A modest proposal (Swift's song)
スイフトって言ったらガリバー旅行記を書いた人だな。その人の歌です。格調あるピアノ、ストリングスにのって何をうたってるんだろう。うお知りたいがこれはわからん。100回くらい聴けば何とかなるだろうか。

8.A legend in my time
神妙に歌うはクラシック・カントリーの名曲。    らしい。

9.Hang on Sloopy
リック・デリンジャーがおりましたマッコイズの大ヒット曲をカバー。マッコイズと言いましてもエンタープライズ号にはのりません。この曲、レゲエにもなりソウルにもなりロックでもありってゆうまったく軟体なキャッチー曲だよなあ。ここでは60’sガレージの空気充満。

10.Passions of ancient Egypt
かなり初期の録音。凄い左右分離ステレオにボーカルのプレートエコー。わたしゃ60’sには幼児だったんでいつ聴いてもこうゆう音は新鮮です。

11.He's so fine
さあ、問題作だ。たしか当時この曲のこともちょっと話題になったかも。ジョージ・ハリソンさんのマイ・スイート・ロード。ご存知の通りシフォンズのヒーズ・ソー・ファインの盗作では無いかと裁判にまでなりました。で、マイ・スイート・ロードのアレンジでヒーズ・ソー・ファインをやってしまったのがこれでして。あまりにもストレートで意地悪ー。でもそれだけじゃありません。途中から歌詞が変わって行って何故かジョージさん賛歌に大変身です。「ヒーズ〜」のヒーがジョージの事を指すようになって。彼はとっても素敵だーって。やったねキングさん。ちょっと似てたって騒ぐんじゃない、ジョージの歌はジョージの歌でしょーがーってか。はいそうです。

12.People will say we're in love
オスカー・ハマースタイン二世のミュージカル曲をキング氏本人もヘンテコだって言うアレンジで。こうなると嫌がおうにもヴァン・ダイク・パークスだよ。

13.Creation
60年代の作品。モノの創造についてのあれこれを悲喜こもごもにポップします。実はこうゆう曲がとってもチャーミング。

14.My love, my life
アバの曲を荘厳に劇団四季調に。予知能力があったに違いないままみやー。でもこんな風にワンダホーに四季はやらないんだろうな。

15.The lonely bull meets La Bamba
西部劇とロス・ロボスもヒットさせた有名曲「ラ・バンバ」を合体。チコとかパンチョとかのテーマでござろう。デスコにもなってますんで踊れます

16.Lover's prayer
はい、出ました。笑うた。やっぱ意識してたのねランディ・ニューマンを。トリビュート曲です。アルバム「12ソングス」に入ってるやつ。さすがに元々ねじくれてる世界だけにそのまま歌ってます。いややっぱり良いなあ。見事に再現したアレンジにも乾杯。

17.I may be young
リッキー・ワイルドって人のためのデモ曲だそうですが、誰だそれは。知ってる方おられましたら教えてくだされー。

18.When a child is born
ジョニー・マティスとかが歌ってますクリスマス・ソングを。聴けばみなさん絶対に知ってます。が・・が・・思い出せない。邦題とか有名なのあったと思うんだけど。わああああ気持悪い。誰か教えてくれー。

19.Crying again
JK氏自ら大好きだとゆう自作曲。確かに。歌詞を必死に聴き入ってしまいます。これは実際に是非聴いていただいて。うーん何だか凄く感動。

20.I just wanna say thank you
初期曲。19もそうだけどこうゆう人の真摯な曲のインパクトは凄いです。例えてみれば普段はちゃめちゃな石立鉄男扮する男がいきなり真面目顔になって愛を告白する場面か。嘘は言って無い。

21.I'll slap your face (Entertainment USA theme)
と思ったらやっぱりこうゆう人(^0^)。これも是非聴いてね。ネタばらしたくない。タイトル通りです。これ聴くとマッドネスって突然変異じゃなくて伝統芸なんだなあと思う。何回聴いても大笑いだ。しかし何故エンタテイメントUSAテーマ?。深く考えると深いよう。

明日に続く

曲目等詳細

7/21(水)
変り身な男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

昨日より続く
書き忘れつうか訂正を一つDisc 2の8曲目、ストーンズをカバーしたサティスファクション。これバブルロックって変名で74年1月にヒット、29位まで上がっておりました。何か痛快。みんな面白がったんだ。キング氏が一番活躍したのはUKレーベルを立ち上げた71年頃なんすが何故かグラムが大活躍のその後はおとなしめ。にやにやしながら聴いて楽しんでたのかな。チニチャップとかいかにも好きそうだし。
それではDisc 5を。まだまだぎゃははな物続出で。
1.Loop Di love
そのグラム期に大爆発したのが72年の10月に4位まで上がって大ヒットしたこれ。シャグって変名バンドで。シャグってオースティン・パワーズのあれかな。だとすると凄いバンド名(^0^)。で曲なんすがこれがどうしてこんなヒットしたかよくわからんで。オブラディオブラダのリフで意味不明の歌詞(ってわしがわからんだけですが)。特にメロディアスでも無し。ただお魚天国化する妙な魅力は充分。

2.The times they are a, changing
ご存知ボブ・ディランの時代はかわるのカバー。クラッシュ・スタイルのどパンク・ヴァージョン。これはこのアレンジでそのままやるだけで・・・そうだよなあ。わはは。

3.Baby the rain must fall
エルマー・バーンスタインの曲。ってほんとかよと思い探してグレン・ヤーブローって人のヴァージョンを聴いてみました。いやほんとだ。しかもまんま。鳥肌立ちました今。良い曲だなあ。女人に振られて強がっている男の歌。「山に登る人あれば海で泳ぐ人あり。雨は必ず降るものだ。ベイビイ
私は行かなければならないのだよ。」って言ってますが誰もいません。バーンスタインさんの曲、もっと聴きたくなりました。

4.The return of the Red Baron
67年にロイヤル・ガードマンで大ヒット、73年にホットショッツっていかにもな名前のバンドがスカ化してリバイバル・ヒットさせた「スヌーピーvsレッド・バロン」のアンサー・ソング。アンサーソングって最近無いすねえ。それだけいぢりたくなるものが少ないのかな。しかしもしやホットショッツもキング氏の仕業じゃ無いかと疑ってしまう。だとしたら自分で出して自分でアンサーしてる訳で...。まったく。

5.Brand new morning
ディオンがやってました曲のカバー。エルトンスタイルなんすがこのディオン・ヴァージョンが良くて。これはちと分が悪いかも。

6.Green is the grass
キングさん、最初期の作品だそうです。いやー最初は誰でも心が綺麗ですね。でもたくらんでそうな気配もあるなあ。

7.Fattie bum bum
カール・マルコムの名前で75年9月にヒットいたして最高位8位まで。まったく同時期にディヴァージョンズってバンドでヒットしたレゲエの曲のおちょくり版。元曲はもろレゲなのを格調高きオペラ・ヴァージョンに。アホな歌詞もそのまま。元曲は最高位34位のヒットでしてこっちの方が売れちゃった。がはは。

8.Get off my cloud
サティスファクションがヒットしたのならこれならどうだと2匹目のドジョウで。同じくカントリーに変身。これははまりすぎてヒットはせんかったのね。素直に良い曲だなあって感動してしまう。

9.I am a tired all American boy (Epitaph to war)
ベトナム戦争の歌です。これは悲しいよう。

10.When I was a star
マイケル・デルフェッチ(?)ってフランスの人の曲にキング氏が歌詞を付けたもの。CDのコメントで「実話になってしまった」って書いてあります。アレンジがランディ・ニューマンしてまして。それに鳥肌。一番好きな部分だったもので。歌詞はかなり悲惨。痛い人かなり多いだろうなあ。

11.Come Monday
どっかで聴いたことがあるなあと思ったらジミイ・バフェットの曲。しかしどうして私の好きなミュージシャンの曲ばかりやってくれるのか。喜びまくりです。

12.Mental diseases
「精神の病」ってどんなこと歌ってんだろう。ミックスで歌が小さめなので聴き取れない。気になるなあ。精神病になりたいようってとこだけ聴こえますが。

13.Gonna fix you good
リトル・アンソニー&ざ・インペリアルズの曲のカバー。ほぼそのまま。モータウン・スタイルです。良い曲だよー。シュープリームスがやったら大ヒットしてたと思う。

14.Count on me
またまた好きな曲登場。ジェファーソン・スターシップの78年ヒットです。マーティン・ベイリンさん同様にキング氏もへなちょこ歌い派ですんでこれはぴったし。

15.Why should I fight?
戦争反対ソング。徹底的に思いの丈挑発しておる模様。

16.Wuthering heights
ウエザリン・ハイツ?まさかなーと思ったら不幸にもあの曲です。ケイト・ブッシュ嬢が東京音楽祭で華麗に舞ったあの曲。キメのところのエコーまでかけちゃってロカビリー化に成功。真面目に歌えば歌うほど崩壊して行きます。

17.It's only a paper moon
超有名スタンダード曲。「君が信じれば紙の月もほんものになるんだよ」。ノスタルジア・アレンジでこれは楽しい。俺だって歌いたい。

18.Rain and tears
アフロディテス・チャイルドの68年11月に29位まで上がった曲のカバー。こんな良い曲やってたんだ。あまり知らないので聴いてみたいと思います。

19.I say a little prayer
イギリスでは68年にアレサ・フランクリンが歌い4位までヒットしましたバート・バカラックの曲。セレブな歌でございます。これはローランド・カーク氏のヴァージョンと並ぶセレブにパイ投げ、直撃ヴァージョンで。

20.Don't let him touch you
72年の5月に32位まで上がりましたアングレッツの曲。アングレッツとはキング氏が作った女学生グループ。ほとんどつんく氏の所業でございます。

21.I cried
同じくアングレッツによります曲。女学生版でも脱力感は同じでして。

22.Sugar sugar
前から疑ってたんですがやっぱこの人の仕事だった。アーチーズのあの大ヒットをサッカリン(^0^)って名前でインスト・カバー。さっそくのトライヴァル・ビート導入でチャップマン・チンを挑発しております。ブルンディ・ブラックのヒットが71年11月、ゲイリー・グリッター親分のロックンロールが72年6月、これが71年4月。ん?4月?ってことはこれが一番早かったのか?。これがヒットでブルンディがヒットしたのか。んー謎だ。最高位12位まで行きました。


明日に続く

曲目等詳細

7/22(木)
すぐやる男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

昨日より続く
世界万民老若男女全ての方に安心してお奨めできるこのボックス。でもないか。英語がわかる方で不真面目なことが嫌いな人、ものごとを額面通りすぐ取ってしまう方、笑わされると腹が立つ方には向いて無いだろなあ。音楽にストレートな感動を求める方も。いやこれは肝心な箇所で極め付けのやつあるんで我慢すれば(^0^)極上な感動味わえます。とにかく真面目にアホかます音楽の最高峰。
それではDisc 6おば

1.It's the same old song
モータウンの看板グループ、フォー・トップスの代表曲。キング氏お得意の真っ白カバーです。この力が抜け切ってるのが心地良いのだ。この曲(本家の方ですが)今は無きゲイトウエイのサポート電話のお待ち下さいメロディに使われておって耳タコにさせられた。何てったって30分ぐらい繰り返し聴かされたんで。嫌いになるからそうゆうとこに使わないでね。

2.The way you look tonight
聴いたらすぐわかるメロディのスタンダード。でも何だったけなあちゅう代表みたいなやつ。で何だったっけかなあとなりまして調べたらフレッド・アステアの映画「有頂天時代」の主題歌だそうです。アステアさんの映画大好きなんだけどこれは見てないよ。見てぇー。

3.Alison
エルビス・コステロの1st「マイ・エイム・トゥルー」から必殺曲。なんじゃこのアレンジは(^0^)。しっとりした雰囲気をぶち壊しにするアメリカン・ハッピイ・ホームドラマ風です。まさに悲喜劇。

4.Colloquial sex (Lawrence's song)
チャタレー夫人の作者、DHローレンスに捧げた歌でそうで。タイトル直訳すると「口語の性別(ローレンスの歌)」。何じゃそりゃ。悔しいことにチャタレーさん読んで無いので様子がわかりません。物凄い盛り上がり。

5.If you wanna be happy
キッド・クレオール、ビル・ワイマン、ランディ・マイズナーと物凄い取り合わせの人達もカバーしてます63年のノヴェルティ・ヒット。マイズナーさんのヴァージョンもかわいくてステキです。JKさんはカリプソにしてこれがまたどうしたってヴァン・ダイク・パークス「ディスカバー・アメリカ」思い出して、だからもー大好きです。

6.The Kung Fu anthem
インスト。カンフーですから「ふっ!はっ!」入り。だけど中華ムード無し。たまたま出来た曲に掛け声混ぜて無理やりカンフーものにした模様。

7.When you're hot, you're hot
ジェリー・リードとゆう人の71年のノヴェルティ・カントリーのカバー。いかにもキング氏が気に入りそうな曲です。けっこうカントリー・ファンなのかもしれない。

8.City of angels
JK氏初期作品。ロス・アンジェルスについての歌らしい。多分に憧れ要素多。同じタイトルのニール・イネスの名曲があるなあ。

9.Honey bee
マデー・ウォーターズのど迫力ブルースでは無くてモータウン・ヒットの方のカバー。とは言っても知らないよう。どっかで聴いたことあるんだけど。

10.I don't wanna be gay
ランディ・ニューマン・スタイルの小唄。よく聴くと何てこと歌ってるんだこの人は。ピアノがローリンして気持良いです。ボンゴが謎。

11.Girl I've got news for you
ライノのガレージ・ロック・コンピ、ナジェッツの第5巻に入ってます曲のカバー。燃えるGSサウンズ。誰も失神しません。青い三角定規みたい。

12.Where the sun has never shone
キング氏初期作品。けっこう真面目にのどかな風景を歌ってる。けどタイトルがこうだからなあ。タイムマシンにのっていかにもそれ風にやってるように聴こえてしまいます。

13.I love you
オリジナル小唄。歌詞が詳しく知りたいよー。

14.Rock around the clock
バブルロック名義で出したお馴染みビル・ヘイリーのロックンロール曲。それをクラシカル・ワルツ&グッド・オールド・ジャズ風味に。馬鹿です。

15.Penny
これもランディ・ニューマン調だなあ。いきなりこんな名曲が出てくるからびっくりします。作曲才能凄いと思う。

16.The night I chased the women with an eel
ジョン・アルダートンとポーリン・コリンズとゆうまったく知らない人主演の劇の主題歌をキング氏が作ったもの。エルトンのブルー・ムーブス・アルバムに入ってるインストを思い出しました。

17.It doesn't matter anymore
ポール・アンカ作バディ・ホリーでヒットの曲をカバー。それをKC&ザ・サンシャイン・バンド化しております。まったくはまって元曲を思い出せない(^0^)。

18.Hello, I am your heart
これはあれなのかなあ。マンフレッド・マンズ・アース・バンドのチャンスに入ってる曲と同じらしいんですが出てこないそれがー。入ってたかなあ。両者ともアレンジ訳わかんなくする達人だから全然違うのかもしれまへん。

19.I'm the one
キング氏渾身のオリジナル、とご本人も言ってます。私は唯一無比と様々な強がりを交え強く主張しております。最後にはモーゼと並ぶ存在だとかライオンと同じくらい強いとか。ははは。

20.Sex appeal (No Limits theme)
「ノー・リミッツ」ってこれはTV番組なのかな、それのテーマだそうです。どんな番組なんだろう。

21.Double one
これは結婚ソングかな。僕たちはたった今二人で一人を始めたところ。って意味でとっていいのだろうか?

22.In the mood
グレン・ミラーの有名スイング・ジャズ曲カバー。普通に始まったけど途中フィリー・ソウルになりレゲエになりグレンさん生き返って聴いたら目が点になりますだよ。それでいて進行はオリジナル通り。


明日に続く

曲目等詳細

7/23(金)
ニュースな男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

昨日より続く
さあジョナサン・キング氏のボックス・セット攻略も7日目、何かもう他人とは思えません(^0^)。輸入盤オンリーで中袋に本人コメントちょろっとって感じなんでもし買われた時に何かの参考になれば幸いです。ほんとに。
ではDisc 7をば。
1.Chick-a-boom
「53rd & 3rd featuring The Sound Of Shag」って名義で(長いー)75年の9月に最高位36位のヒットになりました曲。ヴァン・モリソンさんに同名曲が有りますがそちらではなくダディ・ドゥードロップとゆう人の71年に全米9位まで上がりました曲のカバーです。まんまのアレンジで4年後に英国でもヒットさせた訳で。

2.Rock star
キング氏自らが良い歌詞だぞーと自信を持って送るロック・スタアの歌。サウンドはもちろんロックで。スタアの苦悩と哀愁を拍手と共にぶちかましてる模様です。弾きまくるアホギタアは誰が弾いてるんだろうか。

3.Rose Marie
ネルソン・エディとゆう人が歌ったオスカー・ハマースタイン2世作の曲で30年代のもの。オリジナルはとうとうと歌ういかにもオールドタイミーなやつですがキング氏はこれをヒューズ・コーポレーションのロック・ザ・ボートのリフに乗せてアメリカン・デスコにしてしまいました。エキゾチックでノスタルジアで踊りましょう。

4.Light my fire
ぶち壊しロック・カバー・シリーズ。第・・・何弾だー?ドアーズのあの曲をマペット乱舞風に狂乱ロックに。って元々狂乱ロックか。チェイスのブラスロックみたいでもあり。ほぼやけくそに歌っております。

5.Main line lady
しみじみオリジナル。メインライン・レイディってどんな意味だろうかと調べたら「本筋女性」って意味だって。外国でもあるんですねそうゆう言い方。

6.Take a look at yourself babe
キング氏60年代の曲。「自分自身を見つめなさい。何が見えますか?」と歌い、物凄い欲望や野望や毛深いでしょうとか大酒飲みでしょうとかヘビースモーカーでしょうとかかわいい声で歌います。

7.Flirt
72年の2月に22位まで上がった自らのヒット。「動き」ちゅう訳わからんタイトルもこれが一際良い曲で言葉の響きがコロコロするだけで聴き入ってしまいます軽快な曲。こりゃヒットするわなあ。

8.Summer's coming
どれかのシングルのB面だそうで書けよーどれだか(^0^)。JK氏60年代の曲に共通する市井の風景うららか描写ものです。オチがありそうですが。

9.It's my party
レスリー・ゴーア63年の大ヒットのカバー。スチュアート・ガスキンの80’sのヒットも懐かしいすね。ほぼ素直にアレンジも「ぶうふう」って謎の掛け声入れて台無しに。「ブウフウ」っていったい。ブウフウウーか。

10.Lick a smurp for Christmas (All fall down)
題名どおりクリスマス・ソング。かわいい声のキャラ登場でこりゃデヴィッド・ボウイのラフィング・ノームだーと思ったら歌詞にも登場します。チップモンクも。げらげら。ぼんぼんぼんぼんぼんぼんぼんぼぼでぃ。誰かにプレゼントするために10枚だけ作ったほんとのプライベート盤だったのこと。本人は「(こんなん作って)俺は病気だった」と書いております。ボイさんもそうだけどこうゆうのやるとみんな反省するのね。

11.Cecilia
サイモン&ガーファンクルのあの曲です。大好きだったそうでほぼ忠実にカバー。やや大陸ビート。

12.The littlest greatest love
主婦の日常の生活を描いたオリジナル。ちっちゃくてもちっちゃくても世界で一番の愛だよとこれはマジで歌ってます。はい私もそう思います。近くの幸せが無ければ遠くの幸せも無し。

13.The land of the golden tree
60年代オリジナル。この頃はしかし平和な歌ばかりなのだなあ。

14.Everybody
イアン・ゴム、ブリンズレイ・シュワルツもやってるトミイ・ロウ1963年のヒットをカバー。バディ・ホリー・スタイルの曲です。全英国人が大好きに違いない。

15.Go now
ウイングスのデニー・レイン氏がおった頃のムーディ・ブルース、64年12月1位になった曲のカバー。ニュー・ヨーク・デスコにしてしまいました。ミュンヘン風でもあり。怒る前にこの好きな曲で踊れることを幸せに感じましょう。ゴーナウゴーナウゴーナウ。

16.Riding a reindeer
オリジナルのテクノ・ディスコ。何かこう時代に関係ないなこの人。ひょうひょうとその時々で見事に適応してます。タイトルは「トナカイにのること」。ぎゃはは。

17.The death of the last unicorn
60’sのオリジナル。タイトル通りのファンタジー世界・・だと思う。真面目にフォークロックの名曲だと思います。

18.Chick
「チック」って「ひよこ」って意味なんですね。この場合は恋人のあだ名らしく。お前のおかげで狂っちゃうよって歌です。

19.Mr tambourine man
ボブ・ディラン作バーズで有名なあの曲です。そりゃもうタンバリンてなもんですからタンバリンだけで歌います。文句ありますか?ありますか。とりあえず安いストリングスと安いリズムセクションも付けておきました。怒られないよう必死に歌います。

20.One for you, one for me
67年のジージ・モーガンって人のカントリー・ヒットをほぼ同じようにやりながらミュンヘン・ディスコにしてしまうとゆう。いやー出来るもんですね。音楽って素晴らしい。

21.It's good news week (Hedgehoppers)
22.It's good news week (JK version)
65年9月にヘッジホッパーズ名義でヒットさせて5位まで上がりました。キングさんオリジナルです。歌う芸能ニュース。音楽の原点だなあ。22.はそのセルフ・カバー。芸能ニュースですから何回でも歌詞変えて出来るな。モンキーズ、ポール・マッカ−トニー、プレスリー結婚等登場。

明日に続く

曲目等詳細

7/24(土)
才能の男
cover
King of Hits
Jonathan King
2001

シリーズ「ジョナサン・キング」

昨日より続く
今日でいよいよジョナサン・キング・ボックス攻略8デイズも最終日千秋楽、お付き合いなさって下さった方、どうもありがとうございます。
くしくも昨日買った雑誌「ストレンジ・デイズ」のニッチ・ポップのコ−ナーで取り上げられてました。どうもニッチと言われると自虐的、無理に隙間に追いやられるようで抵抗あるんですが、取り上げられてたのはディスク4のヒーズ・ソー・ファインが入ってるアルバム。そうですジョージ・ハリソン氏のマイ・スイート・ロードのアレンンジでやってしまったやつ。記事ではいじわるだけでやったみたいに書いてありましたが違うっちゅうの。意地悪話題で引きつけておいてのジョージ賛歌、愛情一本な曲なのになあ。あそこまでやるのは好きで無ければ出来ません。その点はザッパ大明神と同じなのだ。
さてキングさん、結局8枚全部飽きる事無くきゃあきゃあ喜びながら聴いてしまいました。一番大きいのは曲が粒揃いでステキなものばばかりだったってことかも。彼自身相当曲作りの才能あるとゆうのにそれに奢らず自分の曲ばっか収録せずに大好きなやりたくてたまらなかった名曲いぢりを散りばめて大エンタテイメント大作に。こりゃ個人のボックス・セットの鏡じゃ無いかなとまで思っておりますです。
それでは大団円のDisc 8をば
1.Gay girl
60’sにゲイ・ソングの数々を作ったキングさん。レズビアンがテーマかな。理解ととまどいを正直に歌った曲かも。この時代に敢行して色々有ったとは思うけど恐れずやったそのミュージシャンシップに拍手。演奏も気合入ってます。

2.King Maker
これは言葉の壁に直面。必死に聞き取ると「出世頭」を作る女性の歌かな。いわゆるアゲマンさんのことかと。間違ってたらごめん。今までもトンチンカンな聞き取りしてたら怖いなあ(^_^;)。

3.Brother John(The Mad Monk)
ゲイ・ソングだけでなく宗教界にも刃を向けたJKさん。殺人鬼坊さんの歌らしい。怖いよう。これをビートルズ「抱きしめたい」風バックでやってるなんてまー怖い冗談ですねえ。

4.Skyline Pigeon
この辺アマゾンさんの曲目記載が滅茶苦茶です。何故だ。これはエルトン・ジョンの1stアルバム「エンプティ・スカイ」に入ってるバラード名曲のカバー。原曲はかわいいハプシコードがバック。こちらはスーパーマーケットのワゴンセールで売ってるバッタもんのカバーCD風バック。アル・スチュワートが必死に歌ってるみたいだ。また好きな曲やってくれるなあ。

5.What You Think Is Just A Joke Is America Today
恐怖のオルガン・イントロで始まるこの曲、60’sの作品です。初期エルトンぽいサウンドかも。さすがお友達通し。語り風に歌いとおすはアメリカの憂うべき現状です。痛いところをグサグサ。

6.God Save The Sex Pistols
こりゃあ最高だー。漫才コンビ、なんてったけなあの「悲しい時ー」の音楽風なのをバックにエリザベス女王の物まねでセックス・ピストルズの物語を演説しております。字幕付ビデオクリップにしてくれたらモンティパイソン並みに大爆笑間違い無し。TVでキング氏が受けるのも頷けます。

7.Icicles Fell From The Heart Of Bluebird
「つららはブルーバードの心から落ちました」って何なんだー。悲惨な青い鳥の歌のようでもあります。くそう英語がわからん。

8.Do You Want Know A Secret?
ビートルズ初期曲のカバー。アカプルコ・リゾート風不気味ダンス・アレンジでお届け。全てが少しづつずれております。リッスン、リッスンの連呼が怖いよう。最終的にサンタエスメラルダ化。

9.One Morning In May
ホーギー・カーマイケル作のこの曲を40’s風本格アレンジ・インストで。これが出来ちゃうってことはとんでもない音楽才能の持ち主だと素人の私でもわかります。改めて懐のでかさにびっくりした次第で。

10.Vulture stomp
山羊の頭蓋骨音鳴り響く中、悲鳴、「ハゲタカ・ストンピング」の始まりです。「みんな集まれハゲタカ踏みつけよう」だって。がはは。

11.The happy people song
この逆説幸せソングのネタ、バズコックスもやってます。イギリス伝統かも。歌ってることアレンジの全ての逆の意味があるように聴こえます。ご丁寧に大拍手付。

12.Round round
アンチ・ドラッグ・ソング。とても楽しげに「今日は君はとってもハイ、でも明日は死んでる。堂々巡り。」と。直撃です。アメリカのラジオで大ヒットって本人は主張しております。

13.Mississippi
プッシイキャットってとんでもない名前の女性グループが76年8月に1位を取った曲のカバー。とうとうと世界の終わりまで流れるミシシッピ河の情景を歌ったこの曲がなぜいきなり1位になるのだ。なるのだを不思議に思ったキングさん、輪をかけてとうとうなアレンジでやりました。

14.Wait till the sun shines, Nellie
1905年に有ったとゆう歌にヒントを得て作ったそうです。バディ・ホリーの歌い方でニール君を励ますのだ。

15.Hey Jim
いきなり銃撃戦で始まります。イコライジング・ボーカルなんで「ヘイ・ジム」しか聴き取れません。60’sアシッド・サイケ・フォーク・ビート風。宴会手拍子付。あっとゆうまに終わり最後は銃撃戦。

16.Little Latin Lupe Lu
ダンス天国風。ナンセンス・ソングだと確信。歌詞にはこれっぽっちも意味が無いでしょう。

17.In a hundred years from now
初期JKさんお得意ほのぼの教訓ソング。「100年後には鳥がうららかに空を飛び、子供が楽しげに遊んでる、わたしゃそうは思わない。」とか。ほのぼのしてない。

18.You're the greatest lover
本人は欧州ヒットしたと主張のアホ・デスコ。自分では全然大したことない歌だと言っております。「君はとっても最高な恋人だ。歌ってシャンソンを僕のために。キスしてキスしてー」とか。くだらねー(^0^)。ベースがビレッジ・ピーポー、ドゥヤ・シンク・アイム・セクシーのあれです。

19.1968 (A message to the presidential candidates)
大統領に捧げるA・メッセージ。ボ・ディドリー・ビート。さまざまな容赦なき要求を大統領様に。聞くわきゃあない。最後には世界を征服する方法を教えてくれだって。

20.Time and motion
再び60’sキングさん。ルイルイのコード進行で。バックが気合満点。誰が弾いてるのだろう。かっこいいオースティンパワーズ世界です。

21.Gloria
イギリスでは82年12月に6位までヒットしたローラ・ブラニガンの曲をカバー。間違ったキイで歌ってみましただって。何故か女の人の曲を歌いたがりますキングさん。多分ちゅうか絶対こっちのヴァージョンが好きわたしは。

22.Johnny Reggae/Baby Reggae 2002
disc4冒頭に入ってるピグレッツ名義の自身のヒットをヒップホップ化。いやあ見事です。いささかも衰えない才能に大拍手ー。

23.This is reggae
英国に渡って様々な艱難辛苦の上、成功を勝ち取ったレゲエの物語をいたします。レゲエで。日本では最初レゲエのことをレギーとか言ってたこともありましたが、それもうなづけます。確かにレギーって聴こえる瞬間も。

24.God save the king
さあ最後です。ファンファーレです。見事に締め括りました。クイーン風に。ご本人も拍手くれーって言ってます。
拍手します。曲が鳴り終わるまで。ブラボー。キンの字ー。いよっジョナキン屋!!

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7/25(日)
英国天使
cover
Home Thoughts from Abroad
Clifford T. Ward
1973

シリーズ
「英国シンガーソングライター」

8日間もジョナサン・キングさん書かせて貰ったので音楽脳がもう毒毒(^0^)、ここは同国人に清くしていただっこうっと。
クリフォード・T・ウォードさん。誰?。いや私も最近まで全然知りませんでした。英国チャートで登場で気になって聴いたらそれはもう。
天使一門であります。それも英国末広亭の真打。アート・ガーファンクルが彼の曲をやってますのでそれはもう折り紙付で。音楽自体かなり共通するものあります。1944年にバーミンガムの小村で生まれて60年代初頭からバンド生活始めるもうまくいかず60’s末には堅気になろうと教職に付き、真面目に働きながら曲を作っておりました。そんな折、ダンデライオンから1stアルバムを出しましたがそのダンデライオンが潰れてしまい2回目の挫折、それでも諦めずジェネシスで有名なカリスマ・レーベルに移りシングル”ゲイ”を出したらこれが大ヒット。それを受けてのこの2ndアルバムの登場と相成った訳です。そしてこの成功を受けてめでたく専業ミュージシャンに。さぞかし良い先生だったろうに生徒との涙の別れが目に浮かぶああ。
さてこの盤、全曲彼の作品、プロデュースも彼自身であります。聴いてびっくり。いやこんな人がおったのか。今まで知らなかったとは。勿体無いことを。もしや英国にはまだまだこんな人がおるかと思うと夜も眠れず昼寝してしまう。だいたい73年の作品ですこれ。信じられん。まあこうゆう人の盤は時として時代を超えた光を持つとは思いますがそれにしても。ヒット曲”ゲイ”を筆頭に統一されたたおやかな空気の名曲が満載です。いかにも真面目で誠実で。ちなみに奥さんとは13歳の時に知り合って17歳で結婚したそうですが、うーむしかりだなあ。ここまで思いっきりまっすぐだと茶々入れる気にもならずひたすら感動してしまう次第で。ちなみに「ゲイ」はオカマちゃんの歌では無く恋人の名前です。よく話し合ってもう一度仲良くなろうとゆう説得ソング。昔まったく音楽誌等に登場したり話題になった記憶が全然無いんだけどこれはクリフォードTウォードちゅう親父臭い名前と「ゲイ」って誤解されやすいタイトルのヒットのせいなのでしょうか。ルックスだって近くに寄ればあれかもしれんが問題無いし。そりゃあ地味だけどこれほどの質の音楽が埋もれてるとしたらそりゃあ信じられん。まあにも関わらずこうしてCD化きちんとされているところを見るとさすがの音楽の力です。残念ながら2001年に亡くなってしまっているクリフォードさん。このアルバムだけでなく続くシングル、アルバムも素晴らしいみたいなんで折を見て聴いて行きたいと思ってます。買って以来何回聴いたことか。リアルタイムで聴いたってボーナスが無いのにこんなに来るなんて。もうウルトラお奨めです。天使好きのあなた、あなたですよ、には特に。家宝になるやもしれませんです。

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凄いファンサイト

7/26(月)
イチゴ警報発令
cover
Strawberries Mean Love
The Strawberry Alarm Clock
1992

シリーズ
「Golden 60's」

サイケデリックであります。サマー・オブ・ラブ。
当方生まれは60年でありますのでこの時期は憧れの世界、ビートルズ「リボルバー」とXTC変名バンド「デュークス・オブ・ストラトフィア」をまず思い出す。そしてこのイチゴ目覚まし時計はそのイメージにぴったしのバンドなのだ。実際どう考えてもこりゃデュークスの元ネタの大部分を占めておるに違いないぞ。
66年にLAの少年たちによって結成されました。あ、メンバーに何か見覚えのある名前が!エド・キング。後にレーナード・スキナードのメンバーとなったギタリストです。ソングライターとしてもバンド内で重要な役割担っておりました。さてはてまず最初にシングルをレコーディング。
「イノセンス&ペパーミント」
これが何と67年に全米1位に。見事時を味方につけた。つけたは良いんだけどこれを歌っているのはレコーディング時たまたまスタジオに居合わせたメンバーの友達の16歳の少年グレン・マンフォード君って子だったらしくこれが採用されちゃって1位になっちまったもんだからさて困った。この後ライブでは声質が似てるっていやあ似てたドラム君が歌をやることに。してそんな経緯で無茶苦茶採用しただけあってやっぱりこの曲のインパクト強烈です。結局ストロベリーズの曲の中でも最後まで1番だったんじゃないかいな。件のデュークスの元ネタ世界もこの曲だと想像、あの「25オクロック」です。わかりやすいぞ。って何と無しなんでアンディ君は否定するでしょう。サイケと言いましてもこのバンドの強みは下手すりゃ全米1位になってしまうような曲の良さ、ポップさだと思う。リボルバー直結のピロピロピロ、きらきらーなアレンジでスウィートな曲やられるんだからたまりません。それこそ眠ってて夢見ててもその中で口づさんじゃうような魅惑の世界。あくまでもサージェントじゃなくてリボルバーね。大好きな方は子供アルバムとして買ったら大喜び間違い無しだと思う。サイケデリックってクスリの世界かあ。でもなあこの頃メンバー10代だしなあ。バリバリやってたら怖い。またやってたらこんなまともに音楽出来るわけ無いと思うし。これはあくまでも想像の成層圏産物かと。この後、逆に時代の逆風に直面、粘りに粘って71年までバンド持続したものの見事に花は散りました。キングさんは次の花、サザンロック王国に。

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7/27(火)
鐘が鳴る
cover
Tubular Bells
Mike Oldfield
1973

シリーズ「プログレ支部」

チューブラ・ベルズ。NHKノド自慢でコーン、はいお疲れ様次の方に使われますぶら下がり筒状鐘のことであります。それがタイトルのこのアルバム、今か今かと鐘さんの登場待ちますがなかなか出てきません。そんな鐘愛好者をじりじりさせますこの盤、様々な誤解と賞賛の渦に包まれております。元ソフト・マシーンのケヴィン・エアーズのバンドでギター・ベースを弾いているまだ十代の早熟天才神経少年マイク君、かねてより暖め続けてきたこの音楽のデモテープを各レコード会社に送りつけるもことかとごとく無視されそれじゃあと誰でもええから何とかならんとのべつまくなし聴いてね攻撃に感動したのがとあるレコード店のオーナー、リチャード・ブランソン兄さん。惚れに惚れてこれ出すためにバージンなるレーベルまで立ち上げてリリースしてくれました。そしたらこれが大受け、大ヒット。リチャード兄さんもこれが無かったらコーラまで出しちゃう大金持になど到底なれなかったかもしれんので鐘に足を向けて寝られません。聞くところによると彼のお屋敷は金御殿と呼ばれてるらしいこれはうそ。
もとい。誤解の始まりはもしくは幸運の始まりは映画エクソシストにこの盤の最初の部分が使われたこと。映画自体あのインパクトですから画面と共に映画を見たものもしくは予告を見たものの心に刻み込まれもうすっかりエクソシストのテーマに。それでそれがマイクオールドフィールズ・シングルと題されたシングルが大ヒットしたこともあり全部聴いた気になってしまうとゆう。一部の怖いものみたさの人間が、A面B面1曲づつちゅうか通して1曲の恐ろしかLPに挑戦したらこれがもう大変、魅力にすっかりとりつかれこれは一世一代の名盤だと声を限りに叫び続け、あまりに声が大でやかましかったもんだからかえってはいはいそうですかとなってしまいおったとゆう顛末です。個人的にも中学時代それまでロックのロの字も聴いてなかった同級生、それもインテリ気取りの嫌なやつが、ロックでもこんなクラシックに匹敵するやつがあるんだぞと鼻息してたのので、何じゃこりゃ「でも」とはクラシックなんぼのもんじゃいと怒りまくり聴いてなんかやるものかの過去有り。それがまたちょっと経ってポップス・イン・ピクチャーだったかなTVでこのフルヴァージョンのフィルム見まして、すみません素晴らしいです、「でも」って言われたことにはまだ頭は来てたもののそれとは関係無し素晴らしい音楽ですと降参しました。何しろまずわかりやすいです。件のテーマから始まる数々の音群、キャッチーとさえ言いたくなるほど美しいポップな音だらけ。2300回音をダビングしたとか聞いておりますがそれぞれの箇所では選び抜かれ鮮明にこの音を出すんだとの意思が貫かれたシンプルな生々しい人間の音であります。よって例のシングルはすっかり放棄、この盤が新たなシングルとなりました。CD時代となってノンストップでこれが最後まで聴けるこの幸せよ。こうなるとプログレとかもちろんクラシックとかジャンルは一切関係無し。音楽頭のマイク君の情熱を目一杯受け止めて各所最初から最後まで楽器の音を歌えるまで聴きこめますので行ってみませう。当然時代なんか無関係だわい。

曲目等詳細

日本盤

試聴はここで。

7/28(水)
火花スパーク!
cover
Kimono My House
Sparks
1974

シリーズ「Glam'」

”スパークス・イズ・スパーク!”
イギリスのプレスはもう大変です。かねてより大注目の新人スパークスが英国に渡り新メンバーでニュー・アルバムを発売しました。題してキモノ・マイ・ハウス。アメリカ時代だってスパークスはスパークスでした。ただ味方はプロデュースのトッド・ラングレンだけ。ああゆうところですから友達は一人も無く欧州ツアーで大人気となったものの扱いはひどく当然のごとくロン&ラッセル兄弟は海を渡ったのです。音楽紙にメン募の広告を出し集まったメンツで再出発。マネージャー氏が新天地として相談を持ちかけたのがアイランド・レコードのスティーブ兄、マフ・ウインウッド氏。言葉は出ないものの強烈な魅力を感じた氏の製作によりこのアルバムが作られました。スパークしました。何かが違います。でっかいのは時代が完全に味方に付いたこと。この時の英国はもうグラム、既に終盤に向かってはいたものの丁度新しいグラマーをファンが求めていた時期ででありました。そんな中に彼らの登場ですからそりゃもう。何かが違う第2は必殺シングルの存在です。アルバム冒頭を飾る”ジス・タウン”。この曲以上にこのバンドの魅力を伝える曲はありますでしょうか?初めのイントロのツカミから最後の見事なる締めまでもうパーフェクトであります。そして遠慮無しに続く2曲目第2弾シングル”アマチュア・アワー”。この曲以上にこのバンドの魅力を伝える曲はありますでしょうか?後のパンクも否やの疾走感。前半のメロディの甘美さ。もう生マグロ大トロトロです。この2曲が核になってぐーんとビッグな存在感を持ったこの盤、第3の何かが違うは新メンバー達によるどでかいサウンドです。特にギターのエイドリアン・フィッシャー!。アンディ・フレイザーのバンド、トビーのメンバーだったこの男、実に真性のブリティッシュ・ハード・ロッカー。耽美さんなメイル兄弟に何ら遠慮する事無くブリティッシュなロックなフレーズをばんばん決めてくれます。ベーシスト氏もブリブリ、ドラムも8ビートばしばしであっちの世界に行きがちな兄弟の音を骨太ハードロックで全開させてくれました。これを止めずいぢらずのプロデュースのマフ氏もそりゃあ偉い。この時期にこれっきゃないサウンド、人、曲、才能、ジャケ、バンド名全てが揃ったこのアルバム、音楽の神様が特別に味方した特別なヘソ・アルバムです。それにしてもかねてからの謎は中央にどかんと岩石のように残る。なぜこの兄弟、こんなにドイツなのかー。プロフィールだけ見るとほんとアメリカンな連中なのに。ドイツ系の血脈で家庭はドイツ一色だったのか。親父が戦争中聴いたマレーネ・デートリッヒの大ファンだったとか。知りたいものだ。ロクシーの音楽にも見えるようにグラムの真ん中にどっか鎮座ましますジャーマンな色合い。合理的な整然さへのどうしょうも無い執着、反してそれらを全てぶちこわしたいとゆう欲求、遠い故郷を見るようなエキゾチム、全てが複雑な魅力となって襲って来ます。あまりに強烈なんで我がポンニチにも充分伝わり過ぎるほど伝わるだよ。ただこの白いボーカルがあきまへんって方には駄目かもしれませぬが。それは慣れて大好きに逆転します。

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日本盤

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7/29(木)
さかしま
cover
Psychomodo
Cockney Rebel
1975

シリーズ「Glam'」

”さかしま”
つう、どナイスな邦題が付いてます人の良いデカダンス兄さんスティーブ・ハーリー率いるコックニー・レベルの2ndアルバムです。そもそもさかしまとはなんぞや。さかさまって意味だそうですがさかさまって付けたらどダサいか。19世紀仏の作家にユイマンスとゆう方がおってその人が著した象徴派デカダンスの聖書と呼ばれてる作品に同名の物がありそこから持ってきたのだな。わたしゃ読んだことありませぬが何かぴったし。ハナからムード大盛り上がりです。原題は造語で”精神病的準備万端”ってでも意味でしょうかい。そんな聴く前からホノボノとした感のあるこの盤、第1期コックニーのラストアルバムでもあります。グラムの終焉期に登場、スパークスと共にそんなことオラ知らねとひょうひょうにシーンをぶっとばしたコックニイ、1stの大成功で自信満々、このやり方で全然OKだと再び弦の魔術師アンドリュー・パウエル、EMIの至宝エンジニア、ジェフ・エメリック氏、そしてついに登場、ドラマティックなブリティッシュ・ポップ・ロックを作らせたらこの人の左に出るものはおっても右に出るものはいないとゆうアラン・パーソンズさんがプロデュースに参戦、盤石な布陣であります。例によってどこでOKテイクを出したのだろうのハーレーちゃんの歌も絶好調だ。一聴してわかります。デカダンス度大増大。大作2作を真ん中においてじっくり。しかしおもちゃ箱音楽は健在、ほんとのメロディはどこだーと探すもこれがほんとのメロディかもしれないのさかしま名曲の数々をご賞味あれ。その真ん中大作強力です。没入出来ること請け合い。前者リッツ、邦題はパステル・カラーのデカダンスの架空のインド都会音楽に宙を舞い、後者のキャバリエズ、邦題は偏執的ノスタルジー(^0^)でそれこそ偏執的にヘッドバッキン可能。これはロクシー・ミュージックのイン・エヴリ・ドリームと並んでリピート・グラム曲の名曲だ。シングルのミスター・ソフトでは持ち味の中途半端な異国に飛んで行けるし最後のタンブリング・ダウンでは真っ直ぐなポップ・メロディでまさしく転落の快感を。
さてジャケットでは真ん中で絶好調のハーレー氏、それに反してぶっちょ面の他のメンバーたち。大成功に伴いわしらにも曲作りに参加させろと申しましたがそれじゃコックニイにならんとハーレー氏一蹴、バンドはあえなくこの後空中分解してしまいおった。この盤で大活躍ヴァイオリンのジャン・ポール・クルッカーさんともこれでお別れ。くー。下手なんでどこからもお誘いが無く自分でバンドを作るしかなかった男、スティーブ・ハーレー、せっかくの大成功も万事休す。しかーし転んでも只では起きません。次作ではついにあの曲が。この不世出の作品を味わい尽くしつつ明日への夢が見れます。

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7/30(金)
絹の手触り
cover
Silk Degrees
Boz Scaggs
1976/2

シリーズ「アダ懇談会」

ついにボズ・スキャッグス氏、LAに入城です。
サンフランシスコを飛び出して以来南部マッスルショールズ周辺で研鑽を積みアルバムを作る度に音楽の神様を呼び寄せておりました。少しづつ少しづつたぐって来た自分の音楽ど真ん中、前作スローダンサーでがっちり視界に捕らえて満を持しての凱旋帰国、お祝いに音楽の女神がヒットの神様の手を握って連れて来ただよ。もう見えてますから無駄な音一つも無し。ここにこれありそこにこれあり。もう見事です。あまりにも見事なんで今までボズ?誰?状態だったアメリカの民も食いつくしかありませんでした。まー今までだって素晴らしい音楽やってたのに最上級綿の靴下を絹のビロード靴下に変えただけで売上げ100倍増しです。それだけ強力ライバル多し、群雄割拠の70’s中盤だった訳ですが。
 ここにそれありそこにこれありってことは洗練です。洗練=大都会。大都会=AORの誕生。1曲目はそんなネオン通りを大股で闊歩する自信に溢れたボズさんの姿で始まり始まり。「ヘイ、ボズ。今日はやけに決まってるじゃないか?」「ふふふ」てなもんだい。その新調のスーツ、バックを担当するは後にTOTOをものすることとなるLA2世お坊ちゃまミュージシャンのデビッド・ペイチ、ジェフポーカロ、デビッド・ハンゲイト、曲作りもペイチ氏とのコンビ多く。失礼ながらTOTOでまああんな大味メリケンロックを展開するとは思えない洒落ダンディぶりです。そりゃそうだ生まれながらに第2の住まいはスタジオ、70’sのアナログ音楽の成熟の段階を手に取るように吸収して来た男達じゃけん、ボズ氏の望むところすぐさま視界に捕らえ望むもの、いやそれ以上のものを返してくれました。これが急速に爛熟して来たファンク・ニューソウルにロックの爆走風を吹き込んだ音楽です。これが俺の見た南部だよと余裕を持ってかますジョージアに続き曲はちとむむむなものの音は完璧、リトルフィートなLAロケン勢いで高品質のジャンプ・ストリート、定番必ずやるぞのアラン・トゥーサン作4.も今回は余裕&ゴージャスに、港と再び合間見えた喜び溢るる(^0^)ハーバーライツ、それが終わって立ち上がってくるあの必殺ビートのかっこよさって何よのロウダウン、1stシングルで中ヒット、これはいけるとなったイッツ・オーバー(わたしゃこれが一番好き)、ペイチ単独作こりゃスティーリーダン・レゲじゃんかの8.、イッツ・オーバーと並んで大好き豪快豪放歓喜到来のリド・シャッフル、そして最後はこれでAOR王様になってしまいましたの堂々たるバラード、ウイ・アー・オール・アローンと同時期によくぞこれだけ自作ばっかで出来たなあの作品群。これで大当たりして来れるとは到底思えなかった来日も敢行、私横浜文化体育館で見ました。洒落男とは思えないゴツゴツしたサウンドにまたまた惚れ直し、これだよこれやっぱりこの人はサザン・ロッカーだなやと。その骨太い骨を懐に忍ばせたままこの路線でさらに直行いたした。でもやっぱ右から来て左から来て丁度良い具合に魚が集まって大豊漁のこの盤が最高到達地点でございます。

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日本盤

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7/31(土)
朝まで踊ろう
cover
The Definitive Collection
Bay City Rollers
2000/2/8

シリーズ「英国POP探検隊」

ベイ・シティ・ローラーズだ。ウッディのファンです。わたしゃ60年の生まれでして高校に入ってすぐブレークいたしました。中学時代からの友人のK君がまずはまりアルバムどんどん買ったのでこりゃ幸いとゴチにあづかりの。あまりにきゃあきゃあ人気の爆発で人には言えない恥ずかしい趣味で(^0^)。その後パンク期にまずはまったのがニック・ロウだったのももしやBCRのおかげかもしれない。タータンフォード「憧れのベイ・シティ・ローラーズ」がニック氏のお仕事だと知らずに喜んで聴いてたし。まじです。ニックさんデイブさんイアン・ゴムらはてはパブロック、そしてグラムポップが好きな人であれば気に入らない訳がありゃあしません。美味しいところをギュッと濃縮した英国POPの宝バンドなのだ。最近英国のチャートを夢中追跡するまでただボケっと聴いてた次第ですがチャートに絡めて聴くとあらまあ面白いこと。だいたいデビューが71年だったとは。この盤で言うと2曲目のキーポンダンシン。これが71年の9月に最高位9位まで上がる大ヒットしてたのね。71年と言えばプレ・グラムです。まだチャップマン・チンもおらぬ。この年に大活躍してたのがUKレコードのキンキイなシンガーソングライター、ジョナサン・キング氏。ロングミュア兄弟が大元でメンバー・チェンジ繰り返していた彼らがベル・レコードと契約した際、音楽アドバイザーしたのが彼だと聞き及んでおります。で、そのキポン・ダンシンもいかにもキングさんがやりそうなファニイ・キンキイ・エクセレント・おばかポップで、まあそのまま関わってたらあの方ですからとんでもないことになってたかもしれませんが(^0^)、手を離れたのかな、再びシーンに登場するのは3.のリメンバーで。ヴォーカルのレスリー君登場で陣容整いつつありの最高位6位まで上がる大ヒットに。74年のことです。74年と言ったらもうグラムの終焉期。グラムの最中はアホ騒ぎ大好きの男子学生ご用達のゲイリー・グリッター氏、スレイドらが大活躍、女の子はボイちゃんやマークさんスイートさんに夢中で。一段落したら正にグッドタイミンで登場、それでこのルックス、ファッション、この曲だから人気にならない訳がありません。くしくもそれでグラムに引導を渡したバンドになっちゃった訳で。恨むな諸君。歴史の必然じゃけん。音楽的にはちゃんと引き継いでます。先のグリッター親分やマッドが展開したロックンロール・リバイバルしかし現在形。人気的な面でビートルズの再来って騒がれたけど音はグラムの子供ですだ。このリメンバー、実に良い曲。こっそりニックロウに混ぜて聴いてしまおう。続いて4.のシャンガラングも当然大ヒット。74年4月に最高位2位です。惜しいもうちょっと。これなんかモロ、トライバル・ビートです。いただきましたゲイリー親分。続いて7月には最高位3位の5.サマーラブ・センセーション。これは英国人大好きなスペクターサウンドとトライバルビート。おーばおーばおーば。続いて10月にAll Of Me Loves All Of You。最高位4位。タイトルがグラム・モードです。ときて翌年75年3月についに”バイバイ・ベイビー”で1位獲得。大輪の花が咲きました。これが日本に来たのですね。ずっとこの曲がデビュー曲のような印象が。ついで7月に初のバラード・シングル、7.ギバリロラブがこれも1位、エリック君のギターうなってます。そして11月にマネーハニーが3位、年越して76年の1月第1週には全米チャートでサタデイナイトがついに1位、アメリカでもブレークと。このサタデイナイトってイギリスではカットしてないんですね。不思議だけど。アメフトの応援団みたいだからアメリカ向きってことか。後半自然に走ってく演奏が大好きで。誰だ本人たち演奏して無いって言ったのは。やってるぞ。たとえしてなくても大好きだけど。英国では次に10.Love Me Like I Love Youが4月に最高位4位。出だしだけだとバイバイベイビー歌いそうになる。ははは。次いで9月に12.あい・オンリ・ワナ・ビー・ウイズ・ユーが最高位4位。よくぞカバーしましたダスティ・スプリングフィールド63年の大ヒット。年をまたいで77年3月に最高位16位でイッツ・ア・ゲーム。ちょっとかげりが。曲は相変わらず絶好調だけど。そして7月に最後のチャート・ヒット、You Made Me Believe In Magicが最高位34位。一転16ビートの音に変化しての好曲も同時に役割終えた感を持たれてしもうた。気が付けば世は既にパンクの風が。音はともかく印象的に思いっきり逆風で。ローラーズに改名しての19.ターン・オン・ザ・レディオも素敵な曲だったけど焼け石に水で世間の風は冷たいす。70年代中盤を疾風のように駆け抜けたBCR。こんなに活躍したのにメンバーの現在は不遇だと聴いております。出来売れば今CDを買ってちゃんと彼らが潤うようになってもらいたい。こんな楽しい時間をくれたのだから。ほんとカーステで聴いてドライブすると最高なんすよ。

曲目等詳細

日本盤

試聴はここで。