9/1(水)
ウーワカドゥ
Best of Gilbert O'Sullivan
Gilbert O'Sullivan
2001/7/17
シリーズ
「英国シンガーソングライター」
恒星日誌5089年宇宙艦隊キャプテン・カーク
---我々はクリンゴン中立地帯奥深く1970UKポップ区域に進入、未確認物体と遭遇した。---
カーク「全艦に特別警戒態勢を指令、全員ヘッドフォンを頭に装着せよ。ドクタ・マッコイ、デッキへ。ミスタ・カトー、スクリーン・オン。チェコフ、フェーザー砲発射準備。」
「はい、船長」
「ウーラ。物体からの交信は?」
「現在のところありません。あ、何か再生を開始しました。」
カーク「ミスタ・スポック、物体の正体はわかるか?」
スポック「物体はCDのようです。アイルランド出身の歌手のモノのようです。ちょっと待ってください。表にギルバート・オサリバンと書いてますね。ギルバートと言えば地球の70年代初頭に英国でヒット続出、アメリカでも何曲かヒット、日本で特別に人気があった歌手とコンピュータが答えてます。」
カーク「何か特徴はわかるか?」
スポック「軽快な音楽ですね。イギリス小唄と言いますか。今解析を進めております。初期のうちはバブルガム傾向のタイトルが多いようです。ウーワカドゥとは一切意味不明。ですが内容は最初から一貫して彼独自のものがあります。歌はかなりネズミ声、無表情です。メロディはかなり秀逸なもので当時確固たる位置を築いていたビートルズのポール・マッカートニーと比べられましたが実際のところ彼だけの持ち味ですねこれは。言ってみれば金太郎飴的な味わいです。それが地球人の耳に好まれたようで。」
カーク「なるほど。喜劇役者キートン、チャップリンのように無表情がゆえに何回も聴いても飽きないポップ・ソングになったとゆうことだな。」
マッコイ登場。
「さっきからとても素晴らしい音楽が流れているが正体はこれかー。そりゃ君たちのように分析してたんじゃこの音楽の良さはわからんぞ。もっと無心になって楽しみたまえ。」
カーク「了解。ドクターの意見を参考にしよう。よし。ミスター・カトウ。フェーザー砲ロック。」
カトー「ロックしました。」
カーク「発射。」
ぴゅーん。どーん。
カーク「敵の損害は?」
スポック「まだ再生してるようですね。」
カーク「しかたがない。ミスタ・チェコフ。進路マーク3、速度ワープ8で緊急離脱だ。機関室チャーリー準備はいいか?」
チャーリー「ちょっと待ってください船長。エンジンが焼き切れそうです。」
カーク「何とか持たせるんだ。これは命令だ。」「はい、船長。」
「どうだ、警戒範囲からCDは消えたか?」
スポック「はい、何とか離脱出来たようです。」
カーク「あんな素敵な音楽、がんがん流されたらこれから探索などする気にならないからなあ。仕方がない。」
ウーラ「船長、また歌が聴こえます。どこからでしょう」
♪んまたはわあとらー♪
「あ、船長。ミスター・スポックが歌ってます。」
マッコイ「スポックも少しは人間らしいところがあったわけだ。」
全員、爆笑。赤くなるスポック。
曲目等詳細
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9/2(木)
POP鬼男
Exotic Mixture
Roy Wood
1999/10/12
シリーズ
「英国シンガーソングライター」
CD時代になってのフランク・ザッパ大明神と並んで我が家のアイドル、ロイ・ウッドさん。ロン・ウッドじゃありません(お約束)。ELOをジェフ・リン氏と一緒に作った方です。イギリスはバーミンガムの両家の坊ちゃんらしく幼少の頃から音楽英才教育、したらこんな音楽巨人の星な大人になってしまいまった。有り余る才能を持ちながらどうもご本人容姿にコンプレックスがあるらしく妙な紛争及び塗り物をやたらしたがる。キッスと違って怖いだけかもしれんのでそれでみんな引きます。ところがどっこい本国での人気は絶大、いっとう最初のバンドのムーブ時代からかなりやりたい放題好き勝手にやってるのにシングルは軒並み大ヒット、そしてさらに好き放題やるちゅうある意味恵まれた環境で音楽しておりました。してそのシングルヒット連発のおかげで逆にシングル専門屋さんのイメージが付き例のごとくコンピ盤ばっかしやたら出ている。元はハーヴェスト・レーベルなのにこの盤のレパートワ、エドセル、キャッスル、サンクチュアリと再発大御所レーベル第参戦、果てはトロージャンが何でなんてとこからも。そのいづれもが帯に短しタスキに長しなんでいったん好きになっちゃうと何で俺こんなコンピばっか買ってるのかなあのダブリ地獄になってしまいます。なんせその欠けてるのが肝心な肝曲が多くその1曲が聴きたいがためにぐお。これは陰謀に違いない。そのくせオリジナル・アルバムは再発されたはすぐ廃盤と買い逃した日にゃ悔しくって悔しくって夜も眠れない。私だって逃してるの多数。うご陰謀だ。一人ビートルズ、一人ビーチボーイズであります。とことんやります。それがはまるともうやめてーこれ以上いぢめないでーのPOP地獄、この世界の頂点の幸せを味わうことが出来ました。欠点はそのしつこさ、くどさ。メイク同様のはめになっちゃうとこ。この盤は数あるコンピ盤の中でも一本芯の通ったソロ名義でのシングルA,B面を一挙掲載つう大ボリューム盤であります。2枚組みの1枚目は69年に製作済みながら発売は73年と言う傑作アルバム「ボールダーズ」から80年ぐらいまでのもの。何やってもうまく行ってた時期で収録曲のいづれもがもうピッカピカ。きんきらきん。筆致に尽くせぬ素晴らしさなのだ。トッド・ラングレン、ブライアン・ウイルソン両氏と並ぶ一人ポッパー世界三人衆の一人であります。最初から好き放題やってヒット出してる訳ですからレコード会社もあれこれ口出し文句言わず本人ものびのび出来たしかもグラムの音楽性にピタリはまった最高の展開を貴方に確信してお奨めできますだおかだ。2枚目はパンク・NWの荒波をかぶりヒットも出なくなって初めて苦境突入、本人の才能やる気は相変わらずなのに今一時代と外れて、今度は何で売れなくなったんだろうと意識し始めちゃって色々バンドを作っては壊しの繰り返し、作品にもそれが現れて何かこうよそよそしいものばかりの哀しい盤。音楽は恐ろしい編。大好きでファンだけどこちらの方はめちゃ素晴らしいですとはちょっと言えません。赤裸々なコンプリート、ドキュメント盤だからこりゃしゃあないわな。さてところでどっこい1枚目の最高時期にまだ漏れてるものがあります。それは彼がELOだった囲碁に作ったビッグロックバンド。「毎日がクリスマス」のウィザード。これはこれでやたらコンピ盤が。帯短たすき長の(^0^)。まいるぜまったくって言いながら美味しそうなものが出たらまた買っちゃうよそれもこれも素晴らしいから貴方の音楽が。何とかなりませんか。まずオリジナルアルバムきちんと再発せんかい。千回でも言っちゃう。
曲目等詳細
日本盤
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9/3(金)
今年も猫年
Year of the Cat
Al Stewart
1976
シリーズ
「英国シンガーソングライター」
77年のイヤー・オブ・ザ・キャットの大ヒット、これは鮮烈でした。誰だこの人のムードの中、少しづつ聴いてる人の中でブレーク、全米でベスト10に入る頃には全員同時に
「On a morning from a Bogart movie」
の歌詞で始まる世界にどっぷりって感じを味わうことができた。マジックだらけの大名曲です。舌足らずの爺さんになってもこれだと気持ち悪いかも(^0^)の歌声とアラン・パーソンズの次々と楽器が現れては風景を描写するほんと映画みたいなサウンド。ちょっと聴き地味なんで最初食い付きは口当たり良く通り過ぎちゃうけどおろと思って何回も聴くともう駄目、虜、奴隷状態であるのだ。
そしてこの猫男爵有吉の部屋みたいなジャケのアルバム、そのキラー・シングルが最後トリに入っております。これがいささか困っちゃうリンダ。大抵の人間が猫病にかかってからこれ買っちゃうので待てないんです。早く早く猫うおーって聴いてるうちに気もそぞろとなってしまう。こないなことならベスト買っておけば良かったってそれじゃシングル買うのと変わらないじゃん。ぐご。50回ほどそんな感じで聴き倒し猫病ウイルスの活動鈍化せずともいささか余裕が出来た頃、他の曲もいや良いじゃないですかとなってきます。実際いいんですわこれが。そりゃキラーな感じは味わえませぬがアルバムの中の曲ならではの落ち着いたグッド・メロディの曲ばかり。とゆう訳でここまで来てああ買ってほんとに良かったとことん満足するだよきっと。
アルさん、アランさんと組んでの2回目のアルバムがこれです。それまでの盤はと言えばいかにもシンガーソングライター、名盤の誉れ高き「オレンジ」を筆頭に良家の男子が舌ったらずの声で赤裸々に自らの恋愛経験を語り歌うもの。わたしゃこれはあかんかった。この軟弱野郎贅沢野郎って。じめじめしやがってしばいたろかって気分になっちゃったすみまそん。それがアラン氏の説教が効いたのか一歩引いた視点で作風ガラっと一変、たんたんモードで逆に効果百倍です。アラン・パーソンズの仕事の中でもピカイチの作品となりました。メロウ・サイドでは第一位だな。マックやスティーブ・ミラーなんかと並んで70’sのアナログ音楽の最高到達点でもあるかと。そしてボブ・クリアマウンテンが80’sにやっちゃうめくるめくサウンドの原点でも。不思議なことにアラン・パーソンズ氏自身のアルバムでは聴けない音なんでここで存分味わってしまいましょう。もっと聴きたい、次のアルバムも見事に2番煎じで安心安心。自分の音楽を掴んで金太郎飴で徹底的に出来る時、それが最高の時です。
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ボートラ付
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9/4(土)
ポニーの花園
In the Court of the Crimson King
King Crimson
1969
シリーズ「ぷろぐれ支部」
-魔法使いサリー「ポニーの花園」-
サリーの通う小学校にインド人のポニーとゆう女の子が転校してきました。
♪BGM「風に語りて」♪
「日本の人たちみんな良い人お友達ね。」
「やーいやーい。インド人。インド人ってっよう毎日カレー食べてんだぜい。ターメリックとガラムマサラのかぐわしい臭いがするでやんの。やーいやーい。」
いぢめられます。
「みんな良い人。私花壇作ってお友達喜ぶ。」
♪BGM:エピタフ(墓碑銘)♪
ポニーちゃん、何を思ったか花壇を作り始めます。よりによって菊の花。誰か教えんかい。そこへいつしかサリーちゃん冗談はよし子ちゃんすみれちゃんも加わりみんなで仲良く花園作り。
「やーい、何花壇なんか作ってんだよ。菊の花なんて縁起わりーぞー」
男の子がからかいます。青っぱなだらり。
サリー「何よあんたたち。からかうんならあっち行って。臭いわあんたたち。ふぁっくゆー。」
「くそー。ひでーこと言いやがって。おぼえてろよー。」
夜中、こっそり学校に忍び込んだ悪ガキ連。花壇を滅茶苦茶に壊します。
♪BGM:21世紀の精神異常者♪
「これでもか。これでもか。インド人なんかこうしてやる。このこの。」
しかも「バカ」と書き残しやがって。
次の日、学校にやって来たサリーたちは滅茶苦茶になった花園を目の当たりにします。
「何てひどいことを。誰がやったの」
「ひほんのお友達みんな良い人。みんな良い人。」泣きながらつぶやくポニー。
その夜嵐がやって来ました。
♪BGM:クリムゾン・キングの宮殿〜帰ってきた魔女〜あやつり人形のおどり♪
その嵐の中ポニーは一人、滅茶苦茶になった花園を直しています。
「私の努力、まだ足りない。私の心、まだ通じない。」
次の日の朝サリーたちは花壇で倒れてるポニーを発見急いで病院に連れて行きます。
実はポニーは重い病にかかっていたのでした。それなのにみんなと仲良くなるために無謀にも雨の嵐の夜花壇を直そうとして具合が悪くなってしまったのです。ポニーの病状が悪化、ついに手術することと。
サリーは愛の女神様にどうしたら良いか相談します。
「あなたたちの力でできる精いっぱいのことをしなくては」
「ポニーちゃんのためにわたし達みんなで花壇を作ろう。」
「ごめんよ。これ壊したの俺たちなんだ。反省してます。」
いつしか悪ガキたちも花園作りに加わりついに花壇が完成しました。菊の花が満開です。
無事手術が成功して退院したポニー。満開の花園を見て喜びます。
♪ムーン・チャイルド〜ドリーム〜幻想♪
「日本のお友達みんな良い人。これなら、学校中全部お友達。」
山辺先生。
「日本人だって、外国人だって、友情に国境なんかないんだ」。
曲目等詳細
日本盤
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グッヅ
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9/5(日)
地獄の狂獣
Alive!
Kiss
1975/10
シリーズ「直球野郎一本勝負」
「越後屋、お前まさか誰かに漏らしてはいないだろうな?」
「もちろんですお代官様。我々が今メリケンで一番ブレーク、飛ぶ鳥を落とす勢いのキッスのライブ盤を非常に安値でロックファンの喜ぶ顔が見えますような値段で売ろうとしてることなどもし漏らしたらわたくしもあなたも首が胴から離れて散歩してしまいますでございますよ。」
「はっはっは。それなら安心。越後屋お前もワルよのう。」
その時当然風車の弥七、天井裏でこっそりと。
「こりゃ、いけねえ。ご隠居に早く知らせなくっちゃ。」
「何やつ!!」
ブスっ。
場面変わって水戸黄門ご一行はようやく出戸六井戸の宿に到着、旅籠にてお女中の話を聞いております。
「いえねえあたいクチは固いんだけどさあ。ここのお代官、女をさらって高給で秘書にするわ、有給休暇は2倍にするわ、そりゃ悪いやつなんですよう。クチは軽いんだけどさあ。」
「ほほお、よくぞ話してくだすった。お話はようくわかりました。助さん、はやくこの女叩き出しなさい。」
「は」「だからさあわたしキャピキャピキャピキャピ」。お女中退場。
パッ、ブス。赤い風車が八兵衛の眉間に刺さった。バサっ。何かが天井裏から落とされた。
「いてえなあ。親分ちゃんと狙ってくださいよ。」
「ふむ、ほう、なになに。よしわかった。」
「弥七ですか。何を知らせてまいりました?」と格。
「いや何。ここの代官、鬼瓦激と輸入雑貨商いの越後屋が結託してこのキッスのCDをうんぬんかんぬん。」
「なるほど悪い奴ですなあその激ってのは。してそのキッスってのはいったいいかなるモノどもで。」と助。
「それはじゃな。今この地で一番ブレークしておる扮装化粧ロックバンドなのじゃ。カマン・ラブ・ミーのローカルヒットに乗じて東海岸のツアーから急遽帰郷、当地コーボ・ホールでライブを敢行、その熱狂の模様を実況録音盤にして出したらメリケンヒットで大ヒット、それをこやつらが安値で日本に輸出しようとしておる訳じゃ。」
「いやご隠居さすが横文字をよくご存知で」格。
「うーんいかなる時もパッと終わってしまうロケンロール・オールナイト、美味よのう。」ご隠居さん、CDを聴きながらうなる。
「で、ご隠居どうするおつもりで?」助。
「どうじゃな皆の衆、今晩あたりキッスの扮装で代官所に訪ねるってのは。」
「またご隠居さん、そのようなおたわむれを。」とお新。
「ははは、それはおもしろございますなあ。でご隠居はどの扮装をなさるおつもりで?」助。
「もちろんこの寺院の格好じゃ。色々と楽しめるでなあ」
八べえ「それはいいですから何か食べましょうよう。おいら腹の中がぺっこぺこで何か入れないとシンじゃいますよう。」
「ははは。八べえ。それもそうじゃ。とにかく腹ごしらえして夜に備えようか。」
「しめたっ。おーい、めしめしー。魚でもビフテキでもウナギでもラーメンでもいいからじゃんじゃん持ってきなー。」
夜になりました。キッスの扮装をした水戸黄門ご一向、代官所にロケンロール・夜中を演奏しながら突入いたします。
「何やつ。」
「まあ、よいよい。踊りなさい。ほれほれー。」
門番は思わず踊って通してしまいます。
「代官はおらぬか。キッス様のご入来だぞ。」
どだだだだ。代官登場。
「これは何やつ。であえであえー。不埒モノじゃ。であえー。」
「ちょっと待ちなさい。今これやるから。」
ファイアハウス演奏。ご隠居が火を吹く。ぼあ。
「あっちっち。あついではないか。であえであえー。構わぬ。斬っておしまい。」
「ちょっと待て。これやるから」
10万光年のかなた演奏。助、40分間ドラムソロする。
「どかどかどかどかって。何だ。やれやれー何をしておる。斬ってしまええ。」
「うぬ、これも効かぬか。ではこれではどうじゃ。」
ブラックダイアモンド演奏。最後にギターをステージに残す格。どわーん、どわーん。ギターから煙噴出す。
「ごほっごほっ。むせるではないか。こやつめ憎いやつ。今度こそかかれー。」
「うーむ、駄目か。しかたがない。助さん格さん、こらしめてやりなさい。」
「は」
どす、ばさ、ぎゃああああ、うげ、ごす、もっこ、ベス
2時間30分経過250人殺戮いたしました。
「もういいでしょう。」
「えええーーーーいみなのもの静まれ静まれーーーーーーーー。この紋」
以下省略。
曲目等詳細
日本盤
試聴はここで
グッヅ
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9/6(月)
巨大アフロの島
Only Dance: 1975-1979
Various Artists
1995/8/9
シリーズ「FunX」
70’s後半のファンク・ディスコ絶頂期の一番美味しい曲を集めた怒髪天コンピCDがこれであります。オンリー・ダンス75。猫も杓子もデスコーデスコーとなりロック・ファンの中にはデスコレコード焼打ち集会なども開かれさらに踊るだけの音楽なんてとことごとくいっぱからげに害悪視されておった可哀相な曲たちよ。思わず踊ってしまう曲と踊れりゃ良いだろうちゅう曲とは根本的に違います。どのジャンルもクソがあれば宝石もあり。今振り返り今なお光を失っていないこの極上音楽いかがですかい。選曲は92%文句有りません。8%の文句もあえて言えばのこと。この盤だけで言えば100%満足なのだ。個人的に頂上曲のフォクシー「ゲット・オフ」、ヒートウエイブの「グルーブライン」、KC’Sの「ゲットダウン・トゥナイト」がどでんと真ん中に。そしてステープル・シンガーズの「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」、ベンEキングの「スーパナチュラル・シング」、ラベルの「レディ・ママレード」とソウル完成期の濃密なのもちあんとあるでよ。あ、ジョニー・テイラーの「デスコ・レディ」も忘れてはいかん。全く正反対ベクトルのニューウエイブから殴りこみのブロンディの「ハート・オブ・グラス」なんて嬉しいやつも入ってる。後半にリズムギター・リフ・ファンクつう大発明したシックは低重心の「グッド・タイムス」で。追い討ちで「ウイ・アー・ファミリー」で。これらがCD収録時間限界73分ぶん目一杯詰まっておるのだ。もうあっとゆうま。人生短いよと嘆かしてくれまする。こんだけ良いのであえて文句言えばアース・ウインド&ファイアは「シャイニング・スター」かこの盤の方針からすれば「マイティ・マイティ」にしてくれれば。そしてパーラメントは「フラッシュ・ライト」を、パーラメントがおるのならファンカデリックの「わん・ネーション・アンダー・グルーブ」を。そして肝心な1曲、アイズレー・ブラザースの「ファイト・ザ・パワー」をー。それにビージーズの「ジャイブ・トーキン」がおらんじゃないかー。なんて贅沢言ったら切り無いな。ここはわざと穴を残しここでハマってそっちを追いかけて貰ってずぶずぶと深みにはまらそうとゆう壮大な意図ありと好意的に取ってしまおう。こころっくすのサイト生命をかけて宣言します。このCDはお宝だー。
このオンリー・ダンス・シリーズ、他の時代のも、うわうごうむむと感嘆、感激、シャウト連続のナイスなものばっか。そろそろ入手難のも出ているようなので有るうちに是非行っちゃっておいてっくださいまし。
曲目等詳細
試聴はここで。
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9/7(火)
英国歌謡曲星屑
Buttercups and Rainbows
The Song of Macaulay & Macleod
2001
シリーズ「Golden 60's」
英国
歌謡曲の
名作曲家コンビ
マッコレイ&マクロード
の至玉の
作品集
探検は明日やろう\(^o^)/。 と
曲目等詳細
試聴はここで。
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9/8(水)
これがポップスだ
Buttercups and Rainbows
The Song of Macaulay & Macleod
2001
シリーズ「Golden 60's」
60’s後半から70’sにかけて英国チャートにやたら登場するのがこのマコーレイ・カルキンじゃなかったマコーレイ=マクリオドの歌群たち。ファウンデーションズのビルド・ミー・アップ・バターカップスがそりゃもう大好きで他のも聴きたいようとなると、ばらばらで集めたらそりゃもう気が遠くなる道程で。どうしましょーとなったらおお神の助けか、こんなCDが出ておりました。キャスルの「ザ・ソングス・オブ・シリーズ」の一環で。瞳孔が開くとはこのことかと思っただわ。これがポップスだの名曲が50曲、正確に言えば44曲くらいかもしれぬが(^0^)、とにもかくにも2枚組昨日かけっぱなしで仕事したら頭がベイビーちゃんになってしまいました。
トニー・マコーレイ氏とジョン・マクリオド氏、マクロードって読みたいよう。警部マクロードだし、てっことでマクロードさんて呼ばせてもらおう、のコンビは聞く所によりますとビートルズよりナンバー1ヒットを持っているそうです。ほんとかよとお嘆きの貴兄は試しにこれ聴いてみてください。彼らが首位を落ちたあとでちゃっかりTOPに立っていたのはこうゆう曲なんだろうなあって至極納得してしまう次第。そりゃまあ歌とか演奏とかカリスマとかはFAB4やストーンズキンクスにかないはしないでしょうがそこは皆の力を出し合って、愛すべき歌を作り出すことに全精力を傾けたその結晶がこのCDに入ってます。しかもこれはパイ・レコードの音源だけを集めたもので彼らのヒットは他にも沢山あったってゆうんだからもう。例えばエジソン・ライトハウスの「恋のほのお」とかデビッド・ソウルの「やすらぎの世界」とか。まじかよこれもナンバー1じゃん。知らないうちに触れ合っておったのね。この時代にポップスに親しんでおった人たちならフライング・マシーンの「笑って!ローズマリーちゃん」なんて聴いたらえろう懐かしくて悶えちゃうでしょうか。私はちと前時代で、後追いだけど悶えちゃっただ。ビートルズ・ライクな問答無用の名曲なのです。で「急いで!!ベイビーちゃん」は?と問われれば違う人が歌っているヴァージョンですみませぬ、でも入ってます。恋のほのおも違う人バージョンであります。返ってレアです。
サウンドはいづれもアメリカン・ポップスへの憧憬ソング。英国の人たちですから本場の威力は無いものの、美味しいとこ取りが出来るとゆうメリットがある訳で。モータウン、バート・バカラック、キャロル・キングなどのブリル・ビルディング・ポップなんかのお宝を絶妙に混ぜてそれに自前のビートルズ・ビートバンドセンスをぱらーりぱらりと振りかけてポップス好きの琴線をぶちゅうっと突きグサリ。しかも肝心な曲はと言えばキャッチーじゃなきゃ作る理由があるもんかいてなもん。マコーレイさんの言によると「最初にサビのメロディを必死に考え、納得出来るものが出来たら残りをどばばばばと作る、最後に歌詞。」だそうでこりゃもう徹底してるぞ。歌詞と言えば「笑ってローズマリーちゃん」のローズマリーちゃん多数登場。恋のほのおのローズマリーちゃんも同一人物だそうで、これがまた伝染るんですのミッチーもかくやの世界を征服したい女性、マッコレイさん、かなり泣かされたのでありましょう。そして同様の女性に泣かされた男ども、性を置き換えれば泣かされた女衆も多かったとみえ。
登場する歌手の皆さん、こりゃ誰だも多いかもしれませぬ。よく見るとデビッド・エセックス、ムーブのボーカル、カール・ウエインさん、エルトン・ジョンが名前をいただいたロング・ジョン・ボルドリーなんて人もおりますが、まあ大して気にしないでもよかろうかと。彼らは素敵な歌を天上から届けてくれる伝書鳩さんたちなのだ。ただただとろけて楽しんで吉だと思います。まあこうゆう音楽を最近ではソフト・ロックなどと洒落た名称で呼んだりしてるようですが、誓って言いますこれはそないかっこつけたもんじゃありませぬ。英国歌謡曲、オンリー・ポップスだなや。聴いてるからって言ってハクがつくもんで無し、良いご趣味ですねなどと言われるもんで無し、ただもう楽しんで聴くもの。気に入らん曲があったら飛ばして聴いてもOK。それを覚悟の上での渾身のプロの仕事なのかと思う次第。
どれが一番好きだろう。やめてーもうってくらい鳥肌るのが10曲は最低でもあるぞ。ファウンデーションズはみなそうだしフライング・マシーンもどれもピカイチ、18のやめて泥棒ちゃんもたまらん。2枚目冒頭のレインボウもかわゆい(^0^)、3曲目の八百屋シュープリームスもたまりません、そうゆう意味では14もダイアナ・セレブ・ロスさんに歌っていただきたい。こうして聴くとテクニックがあんまり無い歌手さんの方がいいみたい。素直にメロディを歌ってくれてる方が歌が時空を超えてそのまま飛んできます。
とゆう訳でどなたが買ってもまったくOKでございます。まあギタアがぎゅんぎゅん、ドラムがずだだだど、テクニックの共演がなきゃ音楽じゃないわいってな人にはまるでお奨めできまへんが、それ以外の胸をきゅんきゅんされるのが好きな人はこれらメンツ、歌を知ろうが知らなかろうが行っちゃってみてください。楽しだ。嬉しだ。
曲目等詳細
試聴はここで。
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9/9(木)
英国人
Thank U Very Much:
The Very Best of Scaffold
2002
シリーズ「Golden 60's」
有名人を身内に持つとどんな気持ちだろう。ってこればっかは縁が無いのでさっぱしわかりませぬ。しかもそれがビートルズだったりしたらそれは最強で人生に関わりが無いつうたら嘘になります。そんな兄ちゃんがポール・マートニーの男がマイク・マクギア氏。彼がメンバーであるバンドがこのスキャッフォルドです。どうしても比べられてしまう煩わしさを避けて兄と違う道を進もうと美容師の修行をしておった彼。郵便局員ジョン・ゴーマン、詩人のロジャー・マッゴー氏らが作っていたコメディ集団に誘われることとなります。きっかけはやっぱ兄がビートルズのイイ男にコメディやらせたら面白かろうとゆうことで。むむむ。62年のことであります。そのショーが評判を呼び63年にテレビ番組を持つことになり5人組が局の意向で3人組に。してその番組も大評判となりそこで出てきたのがブライアン・エプスタイン、言わずと知れたビートルズ・マネージャーだ。ポールの弟+ジョージ・マーティンお得意のコメディ畑てなもんでレコード・デビューを大プッシュ、マイクさん既に身内関係取材にうんざりしてマッカートニーからマクギアと改名しておったが。順風満帆ですわ大スタアにとなるはずだったけどそれがまた大コケ。うにゃどうすべえ。そしたら今度はロジャー氏の詩が評判になってどっちかってゆうと音楽不得意、役者のジョンさんを外してマッゴー&マクギアでアルバム製作。手伝ったのはやっぱ出てきましたマジカル・ミステリー・ツアーの頃のポールさん。ところがこのLP、半分朗読だったもんでレコード会社のEMIが出すのを嫌々しちゃって、名前が売れてるスキャッフォルドでヒットを出したらこのLP出してあげると。しょうがないってんでマイクさん音楽作りに本腰を上げて作ったのがこのCDの1曲目、サンキュウ・ベリマッチとゆう次第です。起死回生わかりやすくておかしくてナイスなメロディのこの曲、全英ベスト10に入るヒットとなったの。やったらやっぱり才能有る、サラブレッドは血には逆らえません。件の2人のLPも発売され翌68年に発売されたリリイ・ザ・ピンクはナンバー1になっちゃった。追い風に乗ってアルバム次々と製作、さらにやはりやはり合体した心の朋友ボンゾドッグ・バンドのニール・イネスちゃんたちと拡大バンド、グリムスを作ったり。最後のヒットは74年で、やっぱポール氏がプロデュースの「リバプール・ルー」。その後77年に解散。それぞれロジャーさん役者、ゴーマンさん傲慢?な役者、マイクさんは写真家と活躍したと聞き及んでおります。”やっぱ”がやたらと多い文章になってしもうた。
さてこのベストCD、コントとまぜこぜになっていたオリジナルLPから音楽だけを抽出して組んだもの。それでも歌詞に比重がおかれたコメディ・ソング集です。ベイビーとかハッピイとかぐらいならまだしも突っ込んだ英語となるとさっぱしの私にとってその時点でもうハンデ150。やばいのはやばい。けど面白かったわー。アメリカで売れることなんてハナから考えてない物凄いナマリ聴いた時点でもう嬉しくなる。マッドネスやイアン・デューリーのあれです。音楽だって彼らに直結、シャレが聴いてて蒸気オルガンが宙を舞うは成層圏男爵も顔を出す。男爵と言えばXTC、もちろんXTCとも直結です。おまけにヴァン・ダイク・パークスの髭も顔を出すってんだからたまりません。英語わからんでそのおかしさの20%も味わってませんと言われればそりゃそうだけどそれは今更しかたが無いわなあ。洋楽好きだからそれは覚悟してます。わかる範囲で120%楽しんで恐る恐るこのCD買って良かった。で、マイクさん、やっぱマッカトニーとなるかと思えばそうでもありません。ビートルズ臭は遠くで香る程度。とは言え逆転でジョン・レノン節の曲が登場して大笑い。最後のヒット、リバプール・ルーの素直な英国人で良かったにこちらも良かったねえって一緒にうるうるして貴重なボンゾズ、ニール・イネス、ラットルズラインの音楽棚に素敵なやつが加わって幸せだー。マイク氏のソロも今度探してみよう。シングルだけは持ってるけどこれは”やっぱ”マッカートニーで素敵なメロディでした。
曲目等詳細
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9/10(金)
それぞれの80’s
Only Dance: 1980-1984
Various Artists
1995/8/9
シリーズ「From 80's」
先日75〜80年版を紹介させていただいたナイスなコンピ”オンリー・ダンス”、ディケイドが変わってわ、このシリーズ、ファンク・コンピじゃ無かったんだと愕然といたします。思えば70’s後半のパンク/NWの嵐。これを通過後はあっち側で爆進するもの、それに果敢に挑戦し己の道を貫くもの、横目で見ながら見ないふりをして開き直るもの、開き直るって言ったらあれだけど(^0^)、とにかく別れてしもうた。オンリーダンスだから「踊る」って意味から編纂されたこのコンピでもそれぞれの人がベストマッチ、グっと来るやつとひえこれは痛いってやつとにはっきり二分されるかもしれません。だもんで私もモノによってキツイことを書くかもしれませぬ。それは個人の好みってことでどうかご容赦を。
まず登場はモータウンが70’sのコモドアーズに続いて80’sに送り出したファンクマスター、リック・ジェイムス。先日残念ながらお亡くなりになった。これぞ80’sファンク。メロディアスでストレート。ストリートソングスとはよくぞ言ったり、後年ズボンだぶだぶ兄ちゃんにカバーされた方が有名になっちまった感もあるけど私はやっぱこれだわさ。考えてみれば暑苦しいソウルの最後の男だったかもしれん。
続いてはブロンディ。パンクシーンから登場した彼らも時を経てするりとそれをかわして自分たちの音楽をやるように。他のパンク連中が出来なくて撃沈した中それをひょうひょうとやることの出来た幸運かつ才能のバンドです。80’sになってソウル・シーンではパンク以上にショッキングなことが。それはラップの登場。いわば素人でもリズム感とセンスがあれば音楽に突入することが可能になっちゃった。このコンピではあえてそれを登場させずブロンディのこれ持って来た。意図深き所業にこっちも何かニンマリ。インチキ臭くて最高だぜ。
3.で腰抜かしちゃう。だってストレイ・キャッツ登場。考えてみりゃロック以前のダンス音楽っていやあこうゆうジャイブだったんだよなあ。そりゃそうだ。一転してこれで皆さん踊ったりした凄い時代がやって来ました。
でニュー・ウエイブの時代のアメリカン・ポップ、ゴーゴーズ登場。黒い人は完全ご無用。確かにこれでも踊った。切れの良さの奥で響いてるリバーブがこの時代です。
で、あれほどぶいぶい言わせていた黒い人はどうなったか。ラップも今更の大所帯ファンクバンドはリストラが急激に進んだ。リズム隊はデジタルビートになって、それに絡むねっとりソウルで活路を。少しづつズレが表面に出てきちゃってあせりが感じられるんだけど。その感覚をガッチリものにしたのがキャミオでギャップバンドにはギャップがある。なんちゃって(^0^)。それでもヒットしました。
一方でフュージョンの時代も喧騒の中吹き飛ばされてしまったジャズ勢はいかに。ある者は軟弱になったジャズに気合を入れ直しパンクの心と共にニュー・ウエイブ・ファンクジャズを敢行、ある者は全てを見ないふりして古き良きモダンジャズをひょうひょうと、そして根っから新し物好きなこのハービー・ハンコックはヒップホップ流行に見事に乗ってこのロッキットで大ブレークいたしました。いくら何でもと世間が呆れるのを尻目に本人はけっこう楽しそう。下世話さ満点、臆面も無くとはこのことで私も好きになっちゃった。パワーがあります。
そしてその元凶、ニュー・ウエイブ勢の筆頭を走ってたのがこのトーキング・ヘッズ。リズムを、我らにリズムを運動を突き進む。この「焼き落とせその家を」曲はその絶頂リメイン・イン・ライト・アルバム後の田舎に向かってわが道をの第一歩でした。張本人も自分のしたことで苦労があったのだ。流行もろのりのようでヘッズは一番わが道を行っていたバンドであります。
そして次マジかよーのプリテンダーズ登場。これで踊る人がおったのか?おったかもしれん。ニューウエイブ・デスコつうものがあったし。うー踊るとか関係無しに良い曲で。これは理屈抜き嬉しくて入れてくれてありがとうって気分に。60’sの空気もちゃんと生き残ってる。
で、個人的ウゲっ1番手出てきおったビリー・オーシャン。英国の伝統カリブ系統のソウル歌手。ホット・チョコレートの後を引き継ぐも見事にアク抜き。そのくせ下品なまでに皆さんこれで気持ち良くないわけないでしょうとせまるその下品さにわたしゃヘキヘキ。でもどうしたって売れちゃうからとてつもなく嫌な予感が。イギリスにはこうした嫌な下品さが通っちゃうって面もあります。
そしてアメリカでは。黒いアクの王者だったクール&ギャングが。何とそのままでお洒落になっちまった。嫌な予感そのままにこいつは私にとってたまらなく気持ち悪い下品さです。成金で何が悪いってキンキラキン見せびらかされてるみたいで。
そんな嫌ーな空気を吹き飛ばしてくれるのがミッキー!。踊る元気おばさんトニー・ベイジルさんだぞ。考えられる通常の元気を通り越した元気振りは最早狂気の領域に到達、ぐわんぐわん踊りながらのビデオクリップも壮絶、バカPOPの王者となりました。迷い無きエネルギーが一番強いのだ。
さらにKO曲が続くフィックスの「これはもう一つを導く」。プロデュースはキレを扱わせたら世界一の男、ルパート・ハイン。出来る人はテクノロジーに翻弄されず手足のように使いこなします。完全オリジナルのギター・カッティング音、サビで一瞬ポリリズムになるとこなんざセンスの塊。端から端まで才気ほとばしりこの域まで来るともう古くなどけっしてなりませぬ。
その後に来るのがよりによってフットルース。意図的な悪意かいのう。このヘラヘラした軽さ。気持ち悪いよう。作った連中も尖がった音に気持ち悪いって思ってるかもしれませんが。70’sは折り合いよくやっていたものがここに来て完全に別れてしまった象徴のような曲です。それでいいのか?
さあ80’s一時代を築いたと言えばのホール&オーツが登場。苦しみながらサウンドを変遷させて時代のツボをつかんだこの時期。音のすっきりさ具合に自信が満ち溢れてます。一方で愛しのジョン・オーツさんの完全にコーラス隊化つう哀しい事態も一緒に連れてきてしまいましたが。
よくわからんのが次のシーナ・イーストンはん。この曲知らんかった。ははは。ダンスつうことでこれが来たのかもしれませぬ。だから何なんだの普通のデジタル・ダンス曲。凄く工夫してるのがわかるけどそれが思い切り安易です。ちょちょいのちょい振りが露骨に感じられてあかん。打ち込みになって誰でも出せる音ばかりになってしもうた。以前ならその味を出せるミュージシャンを連れてきて弾いてもらわなきゃ出来なかった音が設定さえわかれば誰でもいけちゃう。機材も突然物凄く高額になってスタジオ代も高騰、そのあおりで時間の短縮せねばいけなくなるってゆうニーズにぴったしあったデジタル機器の利用と合理的なのが良いわきゃ無いのが音楽です。だって音楽自体ちいとも合理的じゃないんだから。
その退化を高らかに歌ったディーボの80’s最大ヒットが次のウイッピット。哀しいことに自らも退化してしまい段々最初の強烈さが薄れてしまったディーボ。それでもそれを覚悟のぶっとい芯が一本通っております。ぶっとい鞭で自らびしばし見通す先はも一つ前、ゾンビのようにしぶとく流行にさせず現在でも元気だぜ。わかってやってる音と流されてやってる音でもこれは大違い。
スティービー・ワンダー氏の元で超絶ファンク・ギターを聴かせてくれたレイ・パーカー・jr氏。ピンでやるのだからと目の周りにアイライン入れてついでに音にもアイライン入れて歌にもアイライン入れることにしました。書いてて気持ち悪くなった。わかってるくせに黄金のために魂売りました。悪魔さんが来るのが怖いです。
続いてのローラ・ブラニガンさん。周りがそうだからこうしました。とゆうこととしか感じられませぬ。残念ながら。音楽を安くしてるレコード会社以下スタッフの責任。
売れようが売れまいがずっと自分の音楽を頑固一徹やり通して来たKCさん。これはとおても珍しきバラード・ナンバー。新テクノロジイに戸惑いながらもかろうじてさばき自分のものに。不器用だけど格闘してるさまに共鳴いたします。題名が色々示唆してるようで辛くもありますが。KCサウンドは未来永劫不滅だ。
さて最後はシャノンさんって方。いったい誰なんだと思うけど興味も持てない匿名音楽。この音はどこに向かって放とうとしてるんだろうか。
デジタル・シンセは初期段階では音を加工するのが非常に困難でした。だもんで音楽までプリセット化しちゃってからに。って単純なことかーって言いたいけど、実際単純なことになってしまったのが怖い。音質向上も相まって意思を持って音楽やってるものとそうでないものに明らかな違いが出てきてしまった時代だと思います。これは別にこの時代だけに留まらないことではありますがそれがより赤裸々になってしもうたとゆう意味で。もちろんそんなものは懐かしさってものに頼るしか後に生き残るものはありませんが。KOされたり痛かったり色々感情を動かされるコンピとなってしまいました。
曲目等詳細
試聴はここで。
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9/11(土)
ポセイどんを救え!
In the Wake of Poseidon
King Crimson
1970
シリーズ「ぷろぐれ支部」
サンダバード・アーGO!
「ポセイどんを救え!」の巻
ピーピーピー。肖像画目が光る。
「パパ、パパ大変ですっ。」
「どうしたジョン。何かあったのか?」
「はい、パパ。今ラジオを聴いていたらクリムゾン宮殿で異常事態発生。メンバーの3人、ドラムのマイケル・ジャイルス、もろもろのイアン・マクド、ヴォーカルでベースのグレック・安心レイクちゃんが何とバンドを辞めてしまったそうです。」
「うむそれは大変だ。何とかせねばな。よしスコット、スコットはおるか?」
プールでミンミンといちゃつくスコット。
「ねえいいだろいいだろ。ゴードンなんかほっといて。なんつたってボクは長男だし。ちょうなんだ。」
「だめだめ駄目あるよ。」
ぴんこぴんこ
「あ、父さん。今せっかくいいとこなのに。え、行くよじゃあ。ミンミンこの続きは今夜ね。」
「だめだめ駄目あるよ。婆ちゃんに怒られるあるスコット。」
サンダーバード1号出動。椅子に腰掛け逆さ吊り高速で滑り落ちる。
「ひえーブレインズ〜。速さ調節してろよって行っただロー。」
1号発進。泳いでいたミンミンがいるのにプールがスライド。
ずーん。
「だめだめ駄目あるよーーー!!」
どっかーん。飛んでったよ1号。
ミンミン顔真っ黒髪こげこげドリフ。
「バージル、バージルはおるか?」
バージルはさんまのからくりTV出演中。長島監督のマネをしている。
「うーんうーんグッバッテン。あ、今呼ばれてますー。ちょおおっと失礼。」
「バージル。とりあえず4号コンテナにジェットもぐらとジャイルズ弟(兄?)、ゴードン・ハスケルとついでにエルトン・ジョン乗せて出動してくれ。」
ブレインズ登場。
「あ、トレーシーさん、キース・ティペット氏とメル・コリンズちゃんも乗せていった方が。」
「ええいうるさい。今わしもそう思っておったところじゃ。おい聴いたか乗せてってくれ。」
「はいパパ。」
サンダバード2号出動。搭乗からコンテナ積み込み、ずんこずんこ走って斜めになってどっかーんまで5時間60分経過。
その間レディ・ペネロープにカメラが切り替わる。居間で宮殿聴いてくつろいでやがる。
「ああ、何てエピタフは美しいのかしら。パーカー、もっとヴォリュームを大きくして。」
「はいお嬢様。」
鳥塚しげきが扮装しているのにペネロープ気付かず。
「あ、パーカー美味しいお茶を入れてくださらない。」
「はい、お嬢様。」
「あ、パーカー、そこに走ってるゴキブリ食べて。」
「はいお嬢様。」
ぴんこぴんこ
「ペネロープ、くつろいでるとこ悪いが2号が届けた音楽屋メンツをあの悪者ロバート・フリップがどう扱ってるか隠密裏に調べてくれんか?」
「はい、トレーシーさん。ちょっとお待ちを。あー、フリップ氏はエルトン・ジョンは気に食わないと宮殿の庭の犬小屋に押し込めたようです。」
「なんだって。エルトン君はぴったしじゃないか。マッドマンを聴いてないのかやつは。まんまやってるぞ。あ、まだ出てないそうかそうかじゃしょうがないな。」
「エルトン君はどういたしますか?」
「いやほっといていも大丈夫。自分で何とかするから。とりあえず黒缶でもやっときなさい。金缶じゃないぞ。」
「あ、安心レイクちゃんがオクスリと女の子をエマーソン氏と一緒に軟派するために出て行ってしまいました。仕方が無くハスケル氏に歌わせてるようです。嫌味ばっか言ってハスケル氏泣きながら歌ってます。」
「パパ、パパ」
「何だバージル」
「キース・ティペット氏がどうせこんなバンド、下らんロックだから暴れてやるってとんでもない音を出してます。」
「ははは、いいじゃないか。ほっときなさい。少しくらいの刺激があったほうが眠くならんだろう。」
「はいパパ。あ、アルバムが完成したようです。今そちらに送りますので。」
ブレインズとジェフ二人で聴く。
「どうだブレインズ、わしは悪くないと思うのだが。」
「はい、トレーシーさん。まんま宮殿と同じ感じですが、素敵ですね。だいたいクリムゾンちゃんが柳の下の2匹目のどぜうやるなんてかわいいじゃないですか。しかも何かスパイ映画ぽいし。いかがわしくって私は好きです。」
「そうか。まあこのメンツも長持ちしそうにないがこれはこれで素晴らしいから良しとしよう。それにしても音が小さいな。もっと上げてくれんか。」
「はい。トレーシーさん」
静かだと思ってたらいきなりどかんと盛り上がってトレーシーさん、ぎっくり腰に。
「あたたたた。勘弁してくれよ」
そこへ婆ちゃんとミンミン登場。
「あらあら何を野蛮な音楽聴いてるの。早く晩御飯にしましょう。今夜は秋のさんまよ。」
ゴードン「わーいサンマだ。きっとバージルがラビット関根だからだね。」
「それもそうだ。」
全員っ爆笑。
おわり。例の音楽で。
曲目等詳細
日本盤
試聴はここで。
グッヅ
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9/12(日)
おいら白覆面
Destroyer
Kiss
1976
シリーズ「直球野郎一本勝負」
サザエさん 第98687回
--タラちゃんの地獄の軍団--
「タラちゃんでしゅー」
庭で化粧をしてホウキ振り回しております。
フネ登場。
「あらあらタラちゃん何してるのかしら。」
ワカメ登場。
「キッスやってるんですって。すっかり本気よ。」
「ジーンちゃんでしゅー。」
炎を吐く。ぼっ。ワカメ、焼きワカメに。
「あらあらそれくらいにしておきなさい。」
「嫌でしゅー。」
ぼっ。炎を吐く。フネ、ドリフに。真っ黒。
所変わって家の中。波平登場。
「カツオ、いい加減そんなもん聴いてないで勉強しなさい。」
「えー、いいだろ父さん。だってこれかっこいいんだもん。」
「いかんこれは父さんが預かる。いいな。」
「えーだってこれは...。」
「いかんと言ったらいかん。」
所変わって海山商事。マスオ油を売って商売。
「アナゴくーん、キッスの新作聴いたかい。地獄の軍団ってやつかっこいいなあ。」
「あ、フグタくん。もちろん聴いたさ。成功するって凄いなあ。お金が出来ると音があんなに良くなるんだから。」
「プロデュースがボブ・エズリンだろ。アリス・クーパーとこでの技全部持ち込んだね。連中も上がったろうなあ。憧れの人と働いて。」
「曲の出来は出っ張り引っ込みあるけど勢いが違うわな。まーデトロイト・ロック・シティとシャウト・イット・ラウド、ドゥ・ユ・ラブ・ミーとベスと4曲も必殺曲があったら充分、無理はしないと。」
「長持ちの秘訣だねえ。僕らも適当に働こうや。」
「わはは。そうそう。特にベスだよな。あれが出来たんで50年は寿命が延びたんじゃないか。」
「だよねえ。良いよねえ。ピーター君の黄金の声。」
所変わって近所の道端
「あらサザエさん、こんにちわ。何歌いながら歩いてるの。」
「あらウキエさん。やだー見られちゃったのタチバナさーん。ちょっとゴッド・オブ・サンダー歌ってたのよー。」
「凄いじゃない。そう言えば頭もシモンズしちゃってー。」
「えーいつもと同じなのにー。」
所変わって花沢不動産前
「イソノぐーん。」
「あ、花沢さーん。元気かーい。」
「元気かーいじゃないばよ。私が貸した地獄の軍団返してびょう。地獄の遺産聴いて花嫁夢びるんだがら。」
「ごめんよう。実は父さんに没収されちゃって。すぐに取り返すからさあ。」
「許ざないわ。こっちに来なさい。ぼこぼこにしちゃる。」
「勘弁しておくれよう。今持ってくるからさあ。すたすたすたこらさ。逃げるカツオ。
家に到着。波平の部屋に入る。
ヘッドフォンで何やら聴いていて気が付かない波平。ヘッドバッキンしてやがる。
「父さん父さん、何聴いてるの。あーーー、キッス聴いてるじゃない。」
「あ、う、あ、これはの、あ、なかなかいいじゃないか。特に雷神ての。父さん気に入ったぞ。」
「それ花沢さんのなんだよー。返すからさー。」
「いかんと言ったらいかん。しばらく聴くから何とかしなさい。」
「えー殺されちゃうよぼくー。」
庭でタラちゃん
「血を吐くのでしゅー。」
ダラー。
「真っ赤なんでしゅー。」
ダラー。
フネ「あららそれじゃタラちゃんじゃなくてダラちゃんね。」
一同爆笑。
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日本盤
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グッヅ
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9/13(月)
鬼っ子
Klaus Nomi
Klaus Nomi
1982
シリーズ「ノミのみ」
クラウス・ノミ。この火星のキューピーちゃんみたいな男の風貌だけは知ってる方多数かと思います。してその音楽となると...音楽やってたのかー!!となるやもしれん。やってます。私が彼と初遭遇したのは米コメディ番組「サタデイ・ナイト・ライブ」でデビッド・ボウイのダンサーとして登場、完全にボイちゃんを食ってしまったそのをどりを見てしまってから。いやもうその異様さつうたら子供には見せられませんてなもので。一生のトラウマになっただよ。
はい、完全に狙ってこれやってることは確かです。しかしその狙いのコンセプトがまたとんでも無い場所に置いている。その場所に行くことが出来るのはあと女性のグレース・ジョーンズ嬢のみ。惜しむらくはご存命中にお二人の共演を見たかった。それはまさしく世界遺産。
生年は1945年、ドイツ南部のバイエルン地方で産湯を使いベルリンの音楽学校で声楽を学び12歳の時エルビス・プレスリーにKO、レコードを買ってきたものの母ちゃんにそんな悪魔の音楽はいかんとレコード屋さんでマリア・カラスのと交換されてしまいの。スイスのベルンで声楽家として舞台デビュー、ベルリンの歌劇団のメンバーとなりもうした。そのまま順調にキャリアを重ねておれば世界三大裏声士としてクラシック界に君臨しておったかもしれませんが何をとち狂ったか72年にアメリカはニュー・ヨークに渡ってしまいます。してコックのバイトをしながら路上パフォーマンスを敢行、同好の士二人とノミバンドを結成し79年、件のボイちゃんとの共演で脚光を浴びてソロになり81年暮にフランスRCAからこのLPでデビューとゆう次第であります。これもそれも母ちゃんがプレスリーの音盤を突っ返した事件のトラウマか。きちんと大人になりました。それにしてもノミちゃんの料理、素晴らしい腕前だったようで、ノミ・スープとかノミ・ライスとかあったのだろうか。食ってみたい。しかもエプロン姿かわゆい。のか。
さてこの1stアルバム。素晴らしいものであります。音楽性は...彼の人生そのまんま、オペラにプレスリー、そして何よりもその名前NOMIは米SF雑誌OMNIマガジンから取ったとゆうことでSF、それが絶妙に混ぜ合わさっての異世界生誕、とてもこの世の音楽とは思えないものだけどこれが物凄く人間臭い代物です。まるで隣30cmで歌ってくれて彼の口臭が届きそう。録音はNYのエレクトリック・レディ・スタジオ。アメリカでこの音を作れるミュージシャンがおったのかと腰抜かすピッタリのサウンド作り。歌と合わさってロクシー・ミュージックがヨーロッパ哀歌で目指して到達した場所に既にノミちゃんおってへらへら堂々と踊っていた風景が目に浮かぶよ。しかもそこはゼロ・シティだし。酒場にはゴダールやらダリやらモリッシーやらブロンスキビートやらが酒を酌み交わして大喝采しております。思いっきりのオペラ・カバーが1.。これは英作曲家ジョン・ダウランドの16世紀の歌曲「my
comlaints」からとのこと。6.は同じく英作曲家ヘンリー・パーセルの17世紀の歌曲「ディドーとエアネス」から、最後の曲はサン・サーンスの「サムソンとデリラ」から「デリラのアリア」とゆうことで、実は私さっぱしわからぬのだけど(^0^)、オペラなどに日頃縁の無い人間にとってはこれだけでもう異次元空間突入。3.はチャビー・チェッカーのツイスト、昔のでぶやのテーマ曲でお馴染み、なんだけど、言われなきゃまったくわからず。よく知ってるくせにこれでもあなたの知らない世界入り。2.とか4.5.とか7.とかでは春の草原、花畑でチョウチョと戯れるノミちゃんの姿が。あまりに楽しいので一緒に歌ってしまって赤面してしまいます。
残念ながら83年8月8日にエイズで亡くなってしまったクラウス・ノミ氏。キワモノで無いとはけっして言えません。しかしいかに何でもありのNYでとはいえよりによってアメリカでこの欧州を貫き通したその男気、キモワノ道もここまで貫き通せばそれは正道に。正に世界にノミのみ。聴いたもの見たもの全てに一人1ジャンルで未来永劫右脳の右15cmに刻み込まれます。実際このLP、CDいくらレコード買おうともどこに置いてあるかずっと覚えてるだよきっと。つうことはやっぱ生きてるだなノミさんは。
曲目等詳細
試聴はここで
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9/14(火)
ボクもラジオスタア
English Garden
Bruce Woolley & the Camera Club
1979
シリーズ「新波倶楽部」
馬「こんばんわショー点です。今日の一人目はマジック漫談のマキイシローさん。どうぞ。」
-----なりきってお読み下さい。
どうもどうも。何か面白いことやると思ってるでしょ。やるのよ商売だから。はい。今日はね。これ持ってきました。ブルース・ウーリーてのね。知ってる?ほら「ラジオ・スターの悲劇」って曲あるでしょ。秀樹じゃないのよ。あれは西条だからね。ほらバグルズってあったじゃない。メガネかけた人が歌ってるやつ。MTVでよくかかってたよね。あの曲を共作した人なの。別々に同じ曲入ったアルバム出したんだけどこちらのブルースさんの方知る人ぞになっちゃったのね。それでほらヨコジマがタテジマになっちゃった。これ渋谷の東邦生命ビルの地下のスミヤ、そこで掃除してた人に受けました。あ、そうそうカメラクラブ、トーマス
・ドルビイさんとトンプソン・トゥインズの人がいたとゆうことで。あ、そこの歳取ったお嬢さん、懐かしくて泣いちゃうよね。ちょっとはいかけてみましょう。いいの、TVでレコードかけても。貰った時間だからかってにやっちゃう。どう思います?歌がスパークスみたいでしょ。え、演奏も?私思いました。ニューウエイブ歌いってスパークスのラッセルさんが元祖なんだって。ディーヴォもスペシャルズも。それでねこっちは売れなかったんだけど、あ、2曲目、これがラジオスターってやつ、少し速いでしょ、テンポが、ねえこっちだって良いのにねえ、何ででしょうねえ。多分この時の音楽そのままやったからだと思うの。グラムロックの後でニューウエイブちょっと前っての。バグルスはね、未来してたから。テクノロジーの空気一杯でちょっと先のワクワクしてた感じがあったでしょ。それが良かったのねきっと。こっちはほらジャケットだってお庭さんだから。頑張ってやるぞーって録音したのに出来かかった頃になーんとなく誰も聴いてない雰囲気感じちゃってふてくされてる様子よくわかりますねえ。でもねこれね私大好きなんです。あったかいでしょ。音が。全部人間が弾いてるのよお母さん。機械じゃないんだから。馬でもないし。だからついついこうして仕事の場所に持ってきてマジックしないで聴いちゃうの。これじゃクビになっちゃうね。はい、じゃ最後に。あ、耳こんなんなっちゃったー。これね西日暮里の西口の駅から5分のタバコ屋さんのとこのガチャガチャで買ったの。欲しいの?あげない。
曲目等詳細
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9/15(水)
西海幻想
Begin
The Millennium
1968
シリーズ「おひさまPOP」
いつのまにかでっかくなっちゃったソフトロックちゅうジャンル、何かぷにゅぷにゅして気色悪くてあたしゃ書きませぬが、その代表作として名高いミレニウムのビギンであります。カート・ブッチャーって人がおりましてフォークをテリー・ファンクの二の腕に突き刺すきゃあではなくてベッチャー氏と読むんだ、アソシエイションのプロデューサーとして名高く、またこの方アナザ・ブライアン・ウイルソンと申しましょうか頭の中のぐるんぐるんした音を具現化すべく66年から製作開始したのがこの盤と。当時の最高機材、8トラックX2=16トラックのテープレコーダー使用予算を湯水のように使ってできたものをお偉いさんが聴いたら「何じゃこりゃあ血だ」「さっぱしわからん」となり出して貰ったは良いが世間でも「何じゃこりゃ」となってさっぱし売れないとゆう。しかーしこの音の金の缶詰、これだけのモノ、誰がほっとくもんかいとじわじわっと評価うなぎ上り、現在じゃもうあれだこんなタコ盤となどけなそうもんなら東品川ソフトロック協会から刺客が差し向けられてしまいます。怖く無いぞ怖くないけどタコ盤なんて言わないよ。同じタコでも西明石産なんで極上なんです。多分聴いた方は1曲目からぶっとんじゃうんじゃ無いかと。ありゃわしベックのレコードかけちゃったよって。ドラムの音がベックしてます。ビートルズ、リボルバー&サージェント・ペパー&ビーチボーイズ、ペットサウンズから始まった頭の中の音を直移植、ステージでは出来ない作り込みPOPの最たる結晶、ちとロウファイなとこも相まって現在のCD作りに直結してるのではないかと思います。も一人ザッパ大明神って人がいますけどあの人は大明神だからなあ置いといてとなる。さて作り込み。これは半端な才能じゃ出来ません。クソをいくらぶち込んでもクソになるだけ。だもんで現在クソが多いぞって、ああ書いちゃった。只でさえ光ってる金をああやってこうやってと天衣無縫、音楽の神様の命じるままに組み合わせて初めて大金塊ダビデの像になります。このダビデの像あまりに優しい表情をしてるので最初は「ほう」で終わってしまう。ところがぎっちょんちょん、何回も眺めているといきなり星一徹の顔になったりB面では助六も登場したりしてさあ大変、一時足らずとも目が離せない麻薬像に変身してしまいました。恐ろしいことです。ビートルズでさえまだ使って無かった16トラック環境、売れるか売れないかわからんのに使える状況になった、これも何かこの時期にしか作りえないこの音楽のためにの運命的なモノを感じてしまい。なもんでカリスマ盤になっちゃうのも納得。そりゃもうプログレシブだし。
チーカポンチカポン鳴り物が各所で鳴ってホンワカに喝を入れてるのはメンバーのマイク・フィネリーさんの趣味からと思われ、だってこの後のバンド、クレイビー・アップルトンで思い切りやってるでし、これも琴線にづばんと突かれたりして。唯一の欠点はポップなくせにキャッチーじゃないこと。キャッチーなのがポップスの不可欠な要素ですからこれは大矛盾大欠点なんだけどその訳のわからんとこが転じて大魅力になってるとゆう。とっつきにくいポップス、尺に触るが仕方が無い。語る人間マニアー多数なのもむかつくが仕方が無い。この大幻想やっぱ大名盤でした。
曲目等詳細
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