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今日の推薦盤一覧2004.5上

 

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1

5/1(土)
ロックンロール
cover
Rock 'n' Roll
John Lennon
1975/2/17

シリーズ「トルズを聴こう」

おーん、今朝はどうやらカゼをひいてしまったようで頭はガンガン痛むし、お腹はぼこぼこ。こんな状態でこのアルバムのことを書くのはしのびがたし。来週出直して仕切り直しさせていただきます。

曲目等詳細

日本盤

試聴はここで。

グッヅ

5/2(日)
兄さん
cover
John Deacon


シリーズ「ヒット王」

ジョン・ディーコン。1951年生まれ、71年に最後にクイーンに加わった男。性格温厚(多分)、地味。メンバー中お友達になってくれるもんならこの方に是非とゆう人でございます。個人的にクイーンの数々の名曲をつらつら眺めて見るに気が付いたらこの人の曲が数多く好きなことに気付いてしまった。で、集めてみたらどのようになるかと思ったらこれが楽しいのです。やっぱ名曲揃い。想像するにこの人の場合、最後の加入と言うこともあり立場的に遠慮がち、本当はもっと沢山作っておられると思うのですがその中でも自分で最高と思うものを、身の回りの50人の人に聴かせて良いと言ってくれたものをおづおづとメンバーにこんなん出来たんですけどと出すのではないかと。んなことないか(^0^)。最初の2作ではまだその傑曲の登場は無く3作目のシアー・ハート・アタック、クイーンがハード・ロック・バンドから一歩踏み出そうとした時に、踏み出した正にその部分を担当する曲を書いた実は重要な人だったと思うのです。最初はストーン・コールド・クレージイ。これぞクイーンって曲でメンバーにおおお、この男やるなと思わせ、ミスファイアとゆう小品でこれはいけるぞと。そして次のオペラ・アルバムで必殺のベスト・フレンド、大ヒット、クイーンの代表曲となってもうすっかり重要人物になってるとうゆう。実はしたたかな人だったりして。その後はもっぱらパワーポップ部門、優しいバラード部門で大活躍。しばらく控え目にすごす(^0^)。しかしさらなるクイーン変革の契機、ゲーム・アルバムで地獄へ道連れちゅう必殺ナンバーを提供。最も黒いブラックとは無縁の男、フレディ氏にどファンクを歌わせるとゆう。シックからもろ影響を受けたとは言え見事に血肉化したベースリフの威力強大で、多くのハードロック・クイーン・ファンの嘆きをよそにもう一つの大クイーンを掲示したのでありました。ってイトーセイソクみたいな書き方だ。ははは。そしてそのファンク路線の中核で80’sクイーンを支えてでもやっぱり優しいお兄さん。その波が過ぎた後もしっかり素敵バラード&ポップを提供して共同名義時代に入るちゅう素晴らしいクイーン人生だと思います。ロックバンド・ベーシストの代表的名前ジョンのこの人、これからもこっそり聴いて褒め称えてしまおう。リード・ボーカルの曲を1回は聴いてみたい。お二人に協力して貰ってどうですか1回くらい。

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試聴はここで。

5/3(月)
アライブ・トーキョー
cover
ヤングミュージックショー
KISS
1977/5/7

シリーズ「直球野郎一本勝負」

昨晩NHKアーカイブスでヤングミュージックショー、KISSが放送されました。ヤング〜を今見れること自体無いことだしそれがあのKISSだっちゅうんでいやー興奮しました。皆さんもご覧になったでしょうがいかがでしたか?。時は1977年4月日土曜日武道館でのライブ、放送されたのも土曜日とゆうことで。いやー私見に行かなかったんで、嬉しいのなんの。行けなかったんす。レインボウ確か見に行っちゃったんでお金が無かった。TVで見た覚えはあります。昨夜改めて見させていただいて感じたことと言えば。そりゃもうみんな若い。むごいことに一緒に去年のメルボルン・コンサートの映像もやってくれましたが明らかに動きが違うなあ。特に舌の(^0^)。5倍くらい。気も入ってるし。やっぱ絶頂期、ミュージシャンは旬の時のを味わうに限る。あと音が良いですねえ。カガミさんの話によるとマルチで録ったとのことでしかもミックスは指名の人を母国から連れてきたとは。しかもタイムコードシンクだったと。よくぞまあ。ピーギャラギャラって音の音の高低で時間を示す信号を1TR使って録音して後で同期させるやつだと思うのだけど、これでやったらそりゃもうバッチシだな。ほんと日本人のミキシングじゃない音です。中低音のコシが違う。こちらの人がやるライブの録音はやたら綺麗に録る事ばっか考えてるようで音が痩せててロックじゃない。そこいくとフェーダーを上げ切った上で何とかしてるような技術持ってるんだろうなあ。ライブで聴くあのベースごんごんの感じの音が聴けてびっくり。こりゃ当時ブート屋さんのかっこうの餌食になったんじゃないか。当時のMLの広告でも今度探してみるか。アライブより迫力あるし。プレイはと言えばエースさん、ギター絶好調。うっとり顔も\(^o^)/。レスポールの音が又良くて弾きたくなっちまった。今いくらだ。それとロック稼業は大変だなと。弾くだけじゃあかんのよね。その点ジーンさんの真面目振りが際立っておりました。そりゃもう感謝したいくらいやってくれて。わかっちゃいたけどあそこまでやってたのだなあ。しかし見た上でまだ謎は残ります。やたら走り回っておりましたが音は出てるとゆうことはワイアレス使ってたんだよな。ギター燃えるとこも。別アングルでは長シールドも使っていたしどうやってたんだろ。あの頃ワイアレス出たてだったかいな。高くて夢のような機材だったんで私なんか最後の最後まで使えませんでした。いや使っても走らなかったけど。狭いしステージ。あと選曲。けっこう昔寄り。時期的にロックンロール・オーバーとラブガンの間だったと思いますが、ベスも無しで。まあ定番見所を優先したのだろうけど。元のマスターテープでは全ステージ録ってただろうから返す返すも残って無いのが残念無念。この頃の映像ありそうで無いし。今度リンクで貼ってるロストコンサートちゅう76年のライブ集がDVDで出るのでそれと比べて見るのも面白そうじゃ。確実に違うのは爆薬の量だな。それにしても良いもの見せていただきました。7時にウルトラセブン見た後だったもので喜びは2倍で。どうか今後もヤングミュージックショー何とか発掘してやっておくれ。きっとどっかのお金持ちが録画して持ってます。持ってる人はどうかNHKに連絡を。よろしくー。

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5/4(火)
日本うえすとこーすと

風街ろまん
はっぴいえんど
1971/11

シリーズ「うえす塔こうす塔」

こないだ横浜に行く車中でラジオを付けたらいきなり「風をあつめて」がかかりそれがまたすぽっとはまり無性に聴きたくなって買ってしまいました。聞くとコッポラ娘さん監督のロスト・イン・トランスレイションとゆう映画に使われたそうでそれでラジオでかかったのか、まんまとのせられたな、でもいっかおかげで20うん年振りの遭遇、こうして今聴くと何とも楽しく何回も聴いては喜んでいるのです。13歳でラジカセの到来と共に洋楽ずっぽりだった私は日本のロック、歌謡曲には親しむ事無くこれも友人に高校生の頃借りて聴いた覚えはあるが中身は覚えておりませんでした。日本物ちゅうと英語なまりの歌、安易な歌謡曲フレーズの挿入、録音薄っぺらく、ストリングス安っぽく、コーラスサウンドインSと感じておりまして、このはっぴいさんはそれがほとんど無く画期的にはまる日本物なのです。この当時彼らが憧れていたと思われるザ・バンド、CSN&Y、ジェイムス・テイラーのことを大好きなのもあるやもしれません。どうも日本語で歌われると直接的に歌詞がこちらに入って来てこっ恥ずかしくなってしまうのもオフ気味のミックス、俳句のような具体的単語が抽象的に並べられてるので違和感無く、一旦気に入ると問題の「ですます」調も素敵に思えちゃうんだから現金なもの。必要以外の音はまったく入っておらず、ボーカルは無愛想そのものなのも最高、カメラ目線の歌は勘弁だからなあ。音もいやレコードでもこんなに太かったっけ。出来るんだこんな腰のある音。してやっぱり白眉は「風をあつめて」。細野氏のソロみたいにドラム以外は一人でやってるのですね。JTちゃんそのものの曲、サウンドだけど歌はなんせ細野さん。あっちは歌うまいからねえ。ぼそぼそっとした歌い方ががらっと世界を変えて独自の世界に。下高井戸の爽やかな風に(^0^)。この曲の注目で浮かれてるように思えます日本のシーンが腰の座ったものになるの希望。ただ気取ってスタイリッシュになるのはうげ。好い加減無理なんだから黒人の真似してへたっぴから何から歌い上げたりするのはやめましょう。まあ個人的にわたしゃうまいんだぞうって酔われて歌われるのが洋の東西を問わず苦手なんで言っちゃうのですが。これはロックが商売になる前、志が商売を上回っていた時だからこそ出来たことかもしれません。がそもそも音楽って儲かるもんじゃないんだからそうやってやるのが自然じゃないかな。商売が先でまるで志が満々みたいにかっこだけ見せるのではねえ。当座は騙されるかもしれんけど。やらなくていい苦労をやっちゃうのが音楽なんじゃないかと思います。さあお金が出来たら他のも買おうっと。あ、文句が一つ。エイベックスさん、値段も安く堅実な仕様で偉い偉いぞーなんすけどパソコンでかけるといきなり謎のエキストラ画面が出てくるのはちょっと。しかもURCのサイトへつながるだけの画面だし。いちいち閉じてかけなおすのは面倒です。それともあの画面どっかに別のボタンでもあるのかな。そうゆうのがスタイル優先だっちゅうの。

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5/5(水)
復活の人々
cover
Super Hits of the '70s: Have a Nice Day, Vol. 22
Various Artists

1993

シリーズ「オムニバスワールド」

全てはここから始まった。CD時代に70’sは過ぎ去らずいつまでも聴くべき音楽沢山なんだよと高らかに宣言しました米ライノ・レーベルのオムニバス・シリーズ、これはその22巻。78年79年のヒット曲からセレクトされております。あくまでもチャートでのヒット曲、しかも大ヒットでなく中ヒット中心、あったああったよあんな曲ってやつを統一された理想的AMラジオあのFENの音をそのままグレードアップさせた音でお送りしてくれて涙と感動でぐしょぐしょになる代物です。特にラジオ関東全米TOP40を聴いて毎週チャートをノートに付けていた様な御仁には家宝となっちゃう。ソウルに関しては別立てでシリーズがあるのであまり登場せず微妙に中庸、その年の空気を反映してる曲中心、各巻に選者の隠された意図ありなのだ。さて22巻、世はパンクの波でどわんどわんになっているのにここでは合いも変わらず美しいメロディオンパレード、しかし仲間なら全然違和感無くそっちのシーンのもいつの間にか登場して非情なる(^0^)チャート世界が展開だー。
1.Every 1's a Winner / Hot Chocolate
・・・シンガー、エロール・ブラウン率いる英国ソウルの第一人者グループ。アップルからデビューしたのね。英国ではずっとTOPでしたがアメリカではユー・セクシー・シングでブレーク。この
・・・・長いんでこの後は下の「曲目等詳細」リンクで。すんません。

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5/6(木)
お嬢だん

Hardcore Devo, Vol. 1: 74-77

Hardcore Devo, Vol. 2: 1974-1977
DEVO
1990,1991

シリーズ「新波倶楽部」

色物バンドの帝王として80’sを席巻、パルコのCMにまで出ちゃったちゅうディーボ、これはメジャー・デビュー前オハイオ州アクロンのタイヤ工場の瓦礫の中で暗躍してた頃の音源を集めたCDです。何と現在日本でのみ入手可能。初期衝動が鍵を握るニューウエイブ、最高の音は1stアルバムまでとゆうパターンが多いのも確かだと思うのですが中にはデビュー前が最高とゆうパターンも有ってほんとかよと眉唾物もことこのディーボに関してはさすが自ら退化を標榜してるだけあってこれはほんとです。冷凍物のメバチマグロと近海産生マグロぐらい違う。そもそも大学生時代のキャプテン・ビーフハート同好会ちゅうあたしんちのテディベア研究会と同じくらい壮絶な会の仲間で結成、誰にも見向きもされずともひたすら工業地帯の白人ブルースを異型フィルムと共に製作し続けたのだ。噂が噂を呼んでデビド・ボイ、イーノ、ニール・ヤング氏などのラブコール爆発英国スティッフより必殺シングル3発を放った後ワーナーからイーノのプロデュースでデビューとなった訳でございます。しっかしまあこの音の数々、変です。軽々しく変などとゆう言葉使いたくないけど。大多数の人間が考えてる事と確実に違うことやってたとゆう意味で確かに変。一見こっちの世界と同じでもよく見ると全然違う並行世界の映像を次から次へと見せられてるみたい。ゴダールのアルファビルやロシアのゼロシティ、タルコフスキーのストーカーなどのSF映画を音を消してこれ流しながら見てもばっちはまるかも。しかもポップでキュートですから。性質が悪い。すんなり入って来てご家庭がすっかりディーヴォ世界に。あーどうしてくれる。1stアルバムに入ってて有名なストーンズのサティスファクションのカバーも入っています。これはスティッフ・シングル・ヴァージョン。こっちの方が目玉飛び出し1.5倍。ベビベビベビベビの連呼数も1.5倍。モンゴロイドも同様ヴァージョン。シンセの音とコーラス声のヘリウム度数はやっぱりこっちが1.5倍。ラストの上り詰めるシンセ音ではすっかりハピアザンユーアンミーになれる。VOL2のビー・スティッフの切れ味はもう第一線のロックバンド、例えばエアロのドローザラインに肩を並べるスリル100%。ニュー・オリンズR&Bのクラシック、ワーキン・イン・ア・コールマインをほぼそのままやってても恐ろしく工業音楽になっちまうし。痛快極まりなし。時間を戻せるなら会の仲間になってやんちゃの数々を一緒にやりたかった。ボブ3号になりてえ。ところでVOL2に限り日本盤の邦題がぶち切れてます。「貧乏暇なし」「ぼくら」「緊縛ソング」「その男変態につき」「お嬢だん」「まっぴらごめん」「ここに泉あり」。お嬢だんっていったい何なんだ(^0^)。この言葉たちでぐっと来ちゃった貴方はもうお仲間です。無くなる前に入手しておきましょう。願わくば何故スティッフでの残りの一枚、スロッピー/ソシャル・フールズを収録してくれんかったか。探し回っちゃうじゃまいか。ここに入ってるソシャル・フールズの気持ち悪さも相当気持ち良いんだけど。ははは。

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5/7(金)
月夜のアルペジオ

Alchemy
Richard Lloyd

1979

シリーズ「新波倶楽部」

リチャード・ロイド。ニューヨーク・パンクの清水の次郎長、テレヴィジョンのギタリストであります。77年に1stのマーキームーン、翌年アドヴェンチャーと2枚の宝石アルバムを残して夜露のようにあっけなく解散。これはその直後発表したソロアルバム。えーとなんちゅうかボーカリストでないギタリストのアルバム。歌はですからとつとつとしかし本職では出せない何とも言えない魅力が。でパンクじゃないんですこの人。何とも優しくロマンチックで。で、色んなことが氷が溶けるが如くわかって楽しい。テレヴィジョンのアルバムは1stと2ndが全くと言って良いほど違う感触で1stはかちっとしてて2ndはラフ、どちらも好きだけどその1stのかちっとしてる部分をこの人が担っていたんだなと。あの見事な登りつめるギターを弾いていたのはこの人なんだと改めて判明いたします。2ndではトムさんの才気爆発で立場が弱くなったか人間関係かわかりませぬが一歩引いていたのだな。バンドってほんと面白いなあ。あれほど緊張感がしがしのギターを弾いてた人がここでは同じ流麗さではあるもののリラックスして違う味になってる。その弱い部分を4人の相互作用であの音になったんだ。しかもトムさんもロマンチックこちらもロマンチックなのにべたべたにならず火花が散ってたもんな。一人では決して起こりべくも無いことが起こるのがバンドの音楽だわ。なことどうしても思ってしまうよ。もとい、このアルバム。至って素直な人とみえて何を聴いてきたか夢中になったか一発でわかっちゃう。バーズでしょディランでしょルーさんヴェルヴェット、そりゃあNYの人だもんねえ。それらが一挙に聴けます。なんでトム・ペティやジョナサン・リッチマンな音楽が好きな人は一発でやられるであるよ。へにゃへにゃ人なんで、やーパンク、ごんごんを期待すると何じゃこりゃあとなりまっが。うーんこうゆう盤のことは非常に書きにくい。えとXTCのデイブ・グレゴリーさんがソロ出したとしたらもしやこんな風になるんじゃないかと。フロントじゃない人だから出せるキュートさ愛おしさが最大の魅力です。とゆうことだきっと。こっそり聴こうっと。

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5/8(土)
ロックンロール再び
cover
Rock 'n' Roll
John Lennon
1975/2/17

シリーズ「トルズを聴こう」

ハンブルグ時代の写真が何とも素敵なこのロックンロール、マインド・ゲームス製作後ヨーコさんと別居、LAで飲んだくれて不良してた時にふとしたきっかけでロックンロール・カバー・アルバムの製作を思いついてそれならスペクターちゃんやろと製作開始も半分あっちの世界へ行ってた彼が完成直前にテープを持ってとんずら、まいっただなやーと次のアルバム、心の壁、愛の橋を作りまして、その後無事そのテープが戻って来て完成と紆余曲折、大変だったよアルバムです。こちらが機嫌が良い時はいえージョンはやっぱロックンローラーだよなあと最高、機嫌が悪い時は何だよ今更かよーとなるやもしれん(^0^)。フィル・スペクター氏の暗黒サウンド&ガムを噛みながら歌う恐ろしき不良ジョンちゃんの姿が目の当たりに出来るぞい。1曲目ビーバッパルーラは56年の元祖不良ロッカー、ジーン・ヴィンセントの曲。2.のスタンド・バイ・ミーはオアシスのいや、ベン・E・キング、61年のヒット。3.のメドレー1曲目リップ・イット・アップはビル・ヘイリー59年の、2曲目レディ・テディはバディ・ホリー、プレスリー、ジーン・ビンセントのヴァージョンあり。4.の夕刊キャッチ・ミーはこのアルバムを作るきっかけとなりましたチャック・ベリーの曲。カム・トゥゲザーと似てるとクレームがついたのね。でこれを録音することで示談となった次第で。5.のエイン・ザッタシェイムはチープ・トリックのでもお馴染み55年のファッツ・ドミノちゃんの曲。6.ドゥ・ユワナ・ダンスはラモーンズなんかもやってますボビー・フリーマン58年の作。7.スイート・リロ・16はお馴染みチャック・ベリー。8.スリッピン&スライディンは56年リトル・リチャードのヒット。9.ペギー・スーは57年バディ・ホリーのヒット。うちのラバホリで日本語に直してライブでやってことあるよー。♪アイラビューペーギスー3丁目の角の♪。10.Bring It on Home to Me/Send Me Some Lovin'、これはサム・クック・メドレー。ロッド・スチュワートご用達だ。11.ボニー・マロニーはラリー・ウイリアムス57年のヒット。Tレックスみたいす。12.ヤヤはリー・ドーシー61年のニューオリンズR&Bクラシック。13.ジャスト・ビコーズはロイド・プライス57年のこれもニューオリンズ・クラシック。同様の趣旨アルバムをザ・バンドがムーンドッグ・マチネーでほぼ同時期に作っているのは果たして偶然でしょうか。サム・クック、リー・ドーシー、ロイド・プライスで世界がシンクロしてるし。比べて見るのも楽しか。しっかしこれら13曲、紛れも無くジョンちゃんの青春の幸福と恥ずかしさが一杯の世界。しばし少年に戻って。そしてパパに戻るのだね。

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日本盤

試聴はここで。

グッヅ

5/9(日)
スマイル
cover
THE 70’S-BEAUTIFUL DAYS-
オムニバス

2004

シリーズ「オムニバスワールド」

トレンデードラマに使われたクイーンのベスト盤のブレークをきっかけにどうやら巷ではちょっとした70年代ブームが起こってるらしく期を見てビンのオムニバスCDがリリースされました。何でも竹中直人氏がアドバイザーとして参加ちゅうことでの話題もありでオリコンで6位になったそうで。「こんなCDを待っていた」との40代〜50代の声多数とゆうことですが、おいおい今までもけっこう出てたぞと突っ込むもあちら盤では英語ばかりでつまらないし「僕たちの洋楽ヒットシリーズ」では枚数も多いしで気持ちわからぬでも無い。ジャケも必殺のスマイルマークだし。大体働き盛りの年代だから忙しい。パッとCDショップなりウエッブショップでも目に付いたとこにあればついでに買っちゃうよなあ。ユニバーサルグループって言えばあれか昔で言えばワーナーなのかな。海の向こうではこの手のレーベルまたぎコンピ大得意のとこかと。選曲に関してはおいおいあれが入ってないぞ、きゃあこれが入ってると文句、絶賛コミコミで楽しむものなの。あれもこれもとなるとライノのボックスでも間に合わないす。でも不思議だキッス、エアロが入ってない。エアロはソニーだから許さんとなったのかな。ビートルズ組もジョンちゃんだけ。でもそれがスタンド・バイ・ミーちゅうのはわかるような気がするなあ。あのフィルム、インパクト大でしたから。を押しのけてラナウエイズ、ルーベッツ入閣はわははな事態です。ルーベッツはCMで現在流れてるからかな。この1曲ではまったら他のもいってみよー。えーと実物未入手でわからんのだけど豪華パンフとのことで日本盤シングルジャケットの写真がどわーっと載っているのかしらん。だとしたら相当楽しいな。それが目当てで買っちゃうかも。中には男の世界1曲が聴きたくて買っちゃう人がいるかも。わかるぞー。してどうせ収まりきらない曲多数ですからこの際日本独自のオムニバス、色々出して欲しいです。なんつっても日本の洋楽は雑誌主体だったからしてまずミュージックライフ・プレゼンツ70’sとか。秘蔵写真満載で。ロッキン・オン提供70’sも。曲とは関係ない街の詩人文大集合で。ニューミュージックマガジンのも。秘蔵うんちく満載。音楽専科のもだな。誤字多数(^0^)。ラジオからはヤング・ジョッキー70’sってのは。もちろんパリス入り。全米TOP40のも湯川さん坂井さんチャッピー他当時スタッフで協議の上出してくれたら良かよ。ニッポン放送ポップスベスト10編とかも。おもろいすよ是非やっとくれよー。曲だぶりまくってもきっと買っちゃうよ。ミュージックライフのやつに入っているだろうポスターを部屋のふすまにまたべたべた貼っちゃうぞ。この手のタイムスリップ行為は肉体をも若返らせるそうです。

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5/10(月)
夜明け前
cover
The Joker
Steve Miller Band
1973

シリーズ「ヒット王」

およそミュージシャンのキャリアの中で聴いて一番美味しい時はブレークした時、そして次に美味しい時はブレーク直前、何かを掴みかけている時じゃないかと思っております。スティーブ・ミラー・バンドのこのアルバム、ジョーカー、76年に「鷲の爪」でブレークする直前、ちゅうても3年前なんすが発表したアルバム。その表題曲が大ヒットでこれだってのを掴んだアルバムなのです。この人67年にデビューしておりましてこれで実に9枚目。根はブルース親父。ブルースちゅうと実に完成されたジャンルですから1回はまるとその形からなかなか抜け出せない。カバーしてやってるとそこそこ形が出来ちゃう。その上60’s後半70’s前半のロック変貌期の中であれも出来るこれも出来るでやれサイケだスワンプだと手を出したくなってる中で模索も〜さくしてました。72年に病気で半年ブランク、シーンも落ち着いて自分の持ち味を見つめ直すことが出来たか、俺はスペース・カウボーイだギャングスターだと開き直り、かっこつけることやめて復帰後何と1年間に220回のギグの中で音を絞りに絞ってこの盤の登場です。それまでは「どうするここバンマス〜?」って聴かれたら「良いやいーやそこ適当にやってて」とか言ってたんだろなあ。そこをこうやってくれっとはっきり言えるようになったのかと。おそらくアイドルであろうジョニー・ギター・ワトソンのサウンド変貌も参考にしたのか余計な音は省いての良い曲提供、それが一番出たのが「ザ・ジョーカー」。このカントリーともブルースともつかぬしかも宇宙の不思議世界、私も若い頃はたる〜い曲だなーとか思ってたんですがこれがこれが25年殺しで最近どんどん好きになって。歌詞も音もこれからの彼の道のマニフェストのような内容の曲です。他の曲ではまだまだブルース、我が道途中のもあり。だけどこの人のブルース、元々白い人にしか出せない飄々さ軽快さがあっていいんだよねえ。威厳や渋さ皆無だから本邦ではあかんかったのだろうけど。その飄々さをようやく充分に発揮しかけてるサウンドの中、ハイライトはラストのバラードかと。もうジョーカーとこれだけでこの盤買っても後悔しないすって言いたいくらいの涙曲。「お前がいるから希望もわき、お前がいるから信じもする。お前は僕に変わらぬ愛をくれただろう。その通りだね。心から感謝してるよ。」。「お前」って音楽のことじゃないと思います。そしてこの後、3年のさらなる研鑽を経てシンセとゆう武器を片手にスペースカウボーイが戻ってくるのだ。

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試聴はここで。

グッヅ

5/11(火)
確信犯
cover
Beauty and the Beat
The Go-Go's
1981/7

シリーズ「女の道」

ゴーゴーズ、全女性メンバーのバンドで初めて大成功を納めたバンドなのだ。結成は78年、ミスフィッツちゅう名で結成、ゴーゴーズと名前を変えて地元ロスのパーティバンドでごんごん活動開始。どうゆう縁かマッドネスに目を付けられてデモテープを彼らのバックアップで製作。イギリスに渡って80年には半分近く英国ツアーしたとよ。英国滞在中スティッフ・レーベルからウイ・ガット・ザ・ビートのシングル出して。ヴォーカルのベリンダ嬢をはじめこの頃はメンバー全員ちゃきちゃきのパンク、件のシングルもばっちパンクメイク、ラモーンズ、テレビジョン、ピストルズに夢中でオクスリはやるはホテルで暴れるはの相当に不良少女と呼ばれて状態だったそうな。んな彼女らをどう扱って良いか苦慮したかレコード契約は難航、本国に戻って81年初めにようやくREMでお馴染みのIRSレコードと契約、この頃には路線決定、ぱりぱりアメリカンガールズパワーポップ路線に。Pさんに”アーグ!ミュージックウォー”の映像を見せていただいてこの頃のお姿見たんですが、これがまたベリンダ嬢は体重おそらく100貫はありそうで自宅にあるものでママに手伝って作って貰ったがごときアメリカご家庭勘違いロックバンドメイクと。目付きだけはぎんぎらぎんでこりゃ凄いわ(^0^)。ウイ・ガット・ザ・ビートやってて後半さすがにこのルックスだけでは辛いぞと謎の姉ちゃんダンサー登場。何だありゃ。でこの1stアルバム登場となる次第ですが、これがまた最高。曲を書いているのがギターのジェーン嬢、この人まっこと才能あるぞい。英国時代の縁でのファン・ボーイ・スリー、テリー・ホールとの共作、アワ・リップス・アー・シールド(ファンボーイのヴァージョンの怪しいのもいい)、そしてウイ・ガット・ザ・ビートを筆頭にパンク時代の名残を残したスピード・パワーパンクポップが満載だ。自分達の手に余る難しいことは少しもせず迷わず直進が気持ちいいっす。音楽は迷わずやったもの勝ちです。世間はキュートなガールポップぶりにすっかり乗せられてこの盤で大成功、シングルヒットとMTVでベリンダ嬢はアイドル人気に。ギターのジェーンさん面白くないは相変わらずオクスリとご乱行だわで85年には解散してしまいまった。その後昔から私アイドルよーと何事も無かったようにゴージャス路線でベリンダさんソロデビュー。瞬間ブレークしたんじゃが。2002年に再結成してさてこれからが正念場かもしれぬ。頑張るのだ音楽が待っているぞ。

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グッヅ

5/12(水)
名曲を作る人
cover
The One and Only
Kirsty MacColl
2001/8/28

シリーズ「女の道」

カースティ・マッコール。ポーグスのニューヨークの夢で印象的な歌を聴かせてくれました。父ちゃんはトラッド歌手イワン・マッコール。ロッドが歌ったダーティ・オールド・タウン作った人であります。イギリスでは珍しいのではないかのギターで曲を作る女性シンガーソングライター。その歌声はフリートウッドマックのクリスティン・マクヴィーさんを思い出し作る曲はゴーゴーズがやっても良いんじゃないかとゆうどこか懐かしいアメリカンポップの香りしかししっかりと英国ちゅう嬉しいもの。キャロルキングさんぽいとこも。あのトレーシイ・ウルマンさんの一連のヒットを支えていたのもこの方でニック・ロウ無き後のスティッフのポップ部門の屋台骨を支えていたのみならず80’sを代表する女性SSWだと思うのですが。がーリリース状況がレーベル移動の関係で著しく悪く聴きたくても聴けない。私もスティッフのシングルでやられたのにかかわらずなかなかまとまった形で聴き逃しておりました。そんな中、メトロとゆうスティッフ関係のリリースを頑張ってやってるレーベルから出ているこのスティッフ時代のお仕事をまとめた廉価盤の存在を知ってすわこれだと購入。うわ何てアホだったんだこれほどの音楽を逃していたなんて。こりゃ凄いや。冒頭の3曲でどんどんどんとノックアウト。1.はアルバムに参加したりして何かと縁があったビリー・ブラッグの曲。わたしゃあまり歌詞に興味を持たぬ方なんすがこれは気になる。エルトンのユアソングみたいな曲だと感じるのですがどうなのかな。2.は最初にこの人に遭遇したデビュー・シングル。60’sタイプのバラードで、あーたデビューからこの名曲ですぜ。にも関わらずまったく売れなかったとゆう。時代が悪かったか。後にトレーシー・ウルマンさんで大ヒットしたと言いますからこれは平成のドリームオンです。3.のテリー。ファンクのことを歌ったのでは無いでしょうが(^0^)、これまた名曲。としか言いようがなし。ゴーゴーズの曲だよって言われても信じるかも。4.はグレース・ジョーンズもやりましたアストラ・ピアソラのタンゴ・インスト曲に歌詞をつけたもの。これをアイリッシュのアコ奏者シャロン・シャノンさんとやってるとこがミソだな。どっちが先だったんだろう、グレースさんと。まったく違うタイプの人が同趣向でやってておもしろかー。後の曲だって挙げて行けば切が無いほどの駿曲ばかりで。9.ではパパとの共演で何ともほのほのしたトラッドを。後ろにはテリーとニューイングランドのこの当時流行りましたねえ12インチ版のリミックスがついております。まあこれはおまけだけど。この方、59年生まれだから私と同世代だ。いやもう我が身の情けなさ身に染みる。残念ながら2000年の12月にボート事故で亡くなっております。底力あるだけに惜しいほんとに。旦那さんはあのドラム革命プロデューサー、スティーブ・リリー・ホワイト氏。このスティッフ時代以外にもポリドールとヴァージンでアルバム出していて、うーん今度はやはりそれだな。気が付けばCDで出てるのもけっこうあるんでこれからちゃんと聴かせていただきたいと思います。

曲目等詳細

試聴はここで。

グッヅ

5/13(木)
馬、名前がまだ無い

America
America
1972

シリーズ「うえす塔こうす塔」

アメリカの1stアルバム。あの「名前の無い馬」が入っているアルバムです。この時わたしゃ12才かあ。まだ洋楽のよの字も知らん時だな。なもんで後追いで聴かせていただきました。アメリカとの初遭遇ちゅうか最大インパクトは「金髪の髪の少女」、これはいまだにマイ音楽史上の完璧なシングルとして君臨しております。皮肉なのはその曲のプロモーションフィルムでのあまりにもの演奏の下手さで本邦ではずっこけ馬鹿にされ評価が定着して以後今に至るとゆう悲しい結果に。曲がいくら良くても演奏が下手だとまったく相手にされなかった国であります。へっ。最近ヴェンチュラハイウエイがレアグルーブとして妙なとこからうける現象が起きてる模様。メンバーは三人、ダン・ピーク、ゲリー・ベックリー、デュエイ・バーネル。この当時20歳19歳19歳とぴっちぴち。米国人米国人英国人で英国のアメリカンスクールの同級生同士だったそう。クラブ活動で仲良くなってバンド名をアメリカに、ロンドン中心にパブでライブを。パブロックだぜ。そこで彼らに目を付けたのが彼らのマネージャーとなるジェフ・デクスター氏。地味ーな彼らを成功させるべくまずオランダにドサ(なぜオランダだー)。したら目論見まんまとはまり彼の国で「名前の無い馬」が大ヒット、英国に帰国してすぐトップ・オブ・ザ・ポップスに出演が決まっただよ。そしてエルトン、ザ・フー、キャット・スティーブンスの公演に前座参加、ザ・フーつうのも凄いが(^0^)、でこのアルバム製作のチャンスにとゆう次第です。イギリスのアメリカってことでバックは英国勢、特に活躍はエルトン・ジョン・バンドの小天狗ぴかちゅうパーカッショニスト、レイ・クーパーちゃん。アコギにからむ絶妙なぽんぽこりんが見事にはまっております。米国からデビッド・リンドレイがゲストに加わっておりますがこれはいたって地味。どこだーと意識しないとわからん。当時彼らのアイドルはCSN&Y。するとブリンズレイのライバルだったのね。で、もう思いっ切りサウンド、コーラスはしてます。特にスティーブン・スティルスとナッシュさんの影響大だな。ポイントはCSN&Yがやりそうで実はやってない音だってことかと思います。どのアルバムでもそうだなあの印象はほぼ70点くらいの地味な曲が中心でいきなり100点超の大名曲が飛び出してくるってとこ。だからベストアルバムは凄いことになるんだけどこのオリジナルアルバムみたいに地味が続いてぽーんとそれがそれが出てくる味わいはまた格別なもので。映画だって恐竜、ジョーズ大暴れの前は静ーかな場面であります。この1stの100点超は3曲。2.のサンドマンと5.のそうです名前の無い馬、7.のアイ・ニード・ユー。100点超でもやっぱり地味なんだけど(^0^)。特にご存知の「名前の〜」はEmとDの繰り返しだからなあ。メロディもほぼお経のように1音攻撃。その超絶ストイックさの中でDのコードがD6/9だったりメジャー7になったりと訳のわからんモダンな響きになって印象大、繰り返し聴いて味わい増大、メロディックに聴こえてくるとゆうユー・キャン・ビー・マジックしやがったな。英国産の西海岸とゆうコンセプトはくしくも同時期イーグルスが目論んだものと同じ。デビッド・ボウイのスペース・オディティで宇宙に飛ばしたケン・スコットによるクールな音像が緩みがちなアメリカンムードに喝を入れCSNYからマシューズサザンコンフォートに直結の清楚英国臭が魅力の肝となっているような。何より名曲作曲才能が本物一流の証、それを生かす新たな陣容によって快進撃が始まったのだ。だー。

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日本盤

5/14(金)
黒茄子

Blacknuss
Rahsaan Roland Kirk
1971/8/31

シリーズ「JaZz」

ローランド・カーク氏、一応ジャズのサックス吹き。一応と書きましたのはサックスのみならずフルート、ゴムチューブなど吹けるものは何でも吹く人なのでありまして。しかもそれらを同時に沢山吹きたい人。しかーも吹きながら歌いたくなるちゅう弾き語りならぬ吹き語り(^0^)の人だからしてかのジャンルではグロテスク・ジャズやらゲテモノ扱い長く最近になってようやくこれは良いぞって声が起こってきた。ブラックナス!。なもんだからジャンル的にもジャズ一つに収まりきれる訳無し。この71年作ブラックナスはんな中でもジャケの雄姿を見ておおおジャズじゃと手にとっておうちに帰ってレコードかけたら何だー間違えて買っちゃったぞうと叫んでしまいそうなスーパー・ナチュラル・ワンダーな一枚です。演ってる曲はと言えばその当時ぐんぐん盛り上がって来たソウル名曲の数々。ブラックナス!。いえーブラザー最高だぜって気に入ったからやったのよ。きっと。凄くポップ。ソウル高揚感丸ごと新鮮。4.のジュニア・ウォーカーのヒットや5.のマイ・ガールなどスーパー特売現場でかけてもOKだ。あ、5.はうなってるからあれだけど。ははは。すげーのは10.のメイク・イット・ウイズ・ユー。ブレッドの曲をここまで真っ黒に墨塗りせんでもいいのに。見事なるジャズファンク世界展開で。まそりゃ見事なはずだわ、そんな彼の欲求に答えるべく黒い音楽市場から集まった猛者たちはドラムはグルーブマスター、バーナード・プリティ・パーディーちゃん、ギターはコーネル・デュプリー、ピアノはリチャード・ティーと後年のスタッフ勢などなど。ブラックナス!。カーク氏の巨大音楽欲求火の玉がソル勢を煽りまくって連中も負けてたまるかーとかーっと打ち返し白熱のリラクシン攻防大作戦。9.はこれだけやった後でかます「マイ・ウエイ」のフェイク・メロディ、ラストの黒茄子はソウルの先に見たアフリカ大陸でっかいぞ。キンキイな精神とはこうゆうことだな。ザッパ大明神と交わったのは一瞬だったけど同志には間違いなし。そして10年後花開くニューウエイブの精神を孤軍奮闘邁進、いや孤軍じゃないなサンラさんらもおった、してたおいちゃん。リップ、リグ&パニックは彼のアルバムのタイトルです。やつら中身聴かなかったかもしれんが(^0^)。ブラックナス!。間違いナス。

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も一つ(中古があれば)

5/15(土)
だいて
cover
Double Fantasy
John Lennon
1980/11/17

シリーズ「トルズを聴こう」

5年振りのニュー・アルバムが悲しいかな生前最後のアルバムになってしまった。ダブル・ファンタジー。私が一番彼の作品の中で聴いたものなんです。と言っても自分からじゃないのが悲しいところ。80年12月8日前後には秋葉原でカセットテープ売りのバイトしておりまして事件の後街中でこれが流れておりました。悲劇にも関わらず穏やかな空気がスターティング・オーバーでは流れてキッスキッスキッスでは街中爆笑ちゅうか後半凍り付き(^0^)、そこにいてほんと困ったす。元来性に合ってなかったそのバイトと一緒になって苦い思い出がどうしても付きまとってしまう。な個人的事情はありますが...ヨーコさんとうまく行かなくなってLAで飲んだくれてたジョンちゃん、心の壁愛の橋アルバムでのエルトン・ジョンとの共演曲「真夜中を突っ走れ」が1位になったらエルトンさんのコンサートにゲストで出ておくれとの約束をして何と1位になってエルトン・ライブに登場、その時粋だねエルトン君、ヨーコさんを呼び寄せていて電撃的仲直りを演出、彼のおかげで寄りを戻してうん豪傑彼女と付き合うにはこれっきゃないと息子ショーン君の誕生もあり主婦業と育児に専念して5年。父ちゃんはお仕事なんにゃのとの愛息の一言で一念発起したのか再び音楽に立ち向かいます。いつだってその時の状況、気持ちそのままの音楽を作ってきた彼。当然新作は本当の意味で初めて幸せに溢れた愛情満載のアルバムに。ヨーコさんは相変わらず私がやらなきゃ誰がやる状態だけど。はは。書き溜めていた曲のクオリティもジョンさんヨーコさん共々抜群、デビッド・ボウイのかつてのパートナー、アール・スリックそしてトニー・レビン、アンディ・ニューマークら名手の好サポートもあって弾けるファンク風味高揚する空気を反映してる素敵な盤だと思います。さてこれから、安定した生活の中で音楽をすること、生き抜くことってやる気満々だったって時に。あの事件が。よりによって自分の大ファンだって男に。よりによって一番嫌いな武器で。よりによって親切にサインをしてあげようかって時に。無慈悲な現実に世界中が涙して。死して英雄化は彼ほどの男なら仕方があるまいが、それまでしっかり彼の音楽を聴いてきた人間ほどそのはかなさ辛さをかみ締めたに違いないと思います。彼同様生きていくのに生きていくだけで苦しんだ男に殺されたんだからなあ。ジョンちゃんははたしてもう一度あの男が来たらわかってはいてもニコニコしてサインをしてあげようとするだろうか。多分ひゃあと言って一目散に逃げ出すかと。それが私の好きなジョン・レノンです。

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日本盤

試聴はここで。

グッヅ