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今日の感謝盤一覧2006.03下

 

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1

3/16(木)
花道より選手入場
cover
Rock Will Never Die
Michael Schenker Group
1984

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

とゆうことで
ヘビー・メタル、又はヘヴィ・メタル。今まであまり縁の無かった分野でバチとはまり出して新鮮な喜びに打ち震えてます。ぶるる。去年はゲンズブールさんとフィリー・ソウル。俺は音楽分裂病かーー。いいや治らなくても。
だから
マイケル・シェンカー・グループ!
「ロック・ウイル・ネバー・ダイ」
ニーツ・ヤングちゃんと魂が直結だ。ロックはけっして死なないだろう。「だろう」ってのがマイケルさんのお人柄を示しているようで・・いいなあ。とても普段は物静かで、礼儀正しくて、いい人って思うのですけどどうでしょうか。略してMSG。MSGといやあマジソンバッグ。ある年代の方々にとっては忘れられぬものじゃわ。中学生の72.3%は所有して、これがまた汚れると・・・。今もまだ所持してる方がおりましたら尊敬します。それを持ってMSGのライブに行ったら衆目の的になるぞ。いいなあ。
 白状すると、MSGのアルバムはこれがお初です。しかも先週、昨日一昨日感謝させてもろたメタル・コンピと一緒に購入。推薦はまほさん。メタル・コーナーはまほさんが探索担当なのです。1984年ロンドンはロックの殿堂、ハマースミス・オデオンでのライブだそうで、いや参った。最高だ。こんな素晴らしいバンドだったんすねMSG。84年といやあ俺はいったい何をしてたんだろ。MINXってバンドでヘビメタNWファンクやってた。プロになるぞーっって。成れるかーー。若さゆえなどと言わず、あの時の無茶な意欲と希望を今再びゲットしたいものだ。その時夢中だったのはNWなファンク・ジャズだったけど、今こうして84年のどえらいMSGの演奏を聴くと燃えてきます。燃えてくるんぞーー。もう一度俺は立ち上がるのだ。なんて。
 どこがステキってMSG。リズムはグルーヴィだし、アレンジははまってるし、メロディアスで曲がいいし、ギターはもちろん楽器がよく鳴ってるし、ヴォーカルは熱いし上手いし、もう言うことありゃあしません。ヴォーカルのゲイリー・バードン氏が飲んでたら、どうぞどうぞとビール注ぎに行きたい。シェンカーさんはホテルの自室で一人静かに飲んでそうだから、訪れてビール注ぎに行きたひっ。
「ドクター・ドクター」がラストだ。最早イントロのあのフレーズが流れてくるだけで血が騒ぎ始めます。もしかしたらこの曲はメタル界では聖典のようなものではないかと思い。どうでしょうか?

「キチガイきこりの攻撃/Attack of the Mad Axeman」のライブが聴けたよー。昨日のコンピに入ってたやつ。同じ週に2曲違う盤で聴くなんてこりゃやっぱなんかの縁だ。逆らわずに陶酔しよう。物語メタルのきっと大名曲だぞ。

裏通りでうごうごうごめいております
ぐずぐずするんじゃねえ
なぜならヤツはあんたに何かしようとしている 確かだ
ヤツはヤツの夢想のまま呼び出し お化け絶叫で
夜の影の中に潜んでいる
日の光だけがお前を助けてくれるのだ
キチガイきこりの攻撃を見るがよい
ヤツはいつだってあんたをさらって行くぞ 大喜びで
ヤツはあんたを血まみれにしたがっている

街中にヤツの笑い声が響き渡るのだ
それは深夜 あんたに向かうギラギラ光のナイフの閃光
ヤツは不死身って訳じゃない
でも、復活するのだ絶対
何故なら道の力で栄華を誇り
繰り返し繰り返し 羽の中で あんたはヤツの姿を見る
ヤツは快楽しか求めない 夢想の中で ああ
キチガイきこりの攻撃を見るがよい

怖いよう。ホラーだよう。問答無用理屈抜きのマッドきこりに立ち向かうはシェンカーさんのフライングVだけだ。頑張れ突き刺してくれい。
そしてなんつっても
「イントゥ・ザ・アリーナ」
だーーーーー。これだけは何百回も聴いてるような気が。新日本プロレス中継今日のダイジェストの時だったけか。80’sハイスパート・レスリングにこれほど似合った曲はあったであろうか。無い。これバンドでフルコピーしてバチっと決まったら気持ちいいだろうな。やりてー。新日本ご用達ってことはもしや・・・と思って調べたらやっぱり
「闘魂!ヘヴィ・メタル・バトル~新日本プロレス篇」
獣神サンダーライガーとムタの選曲コンピと
「THIS IS CHONO METAL」
ってミスター蝶野選曲のメタル・コンピに入っておりました。
何だ、仲がいいじゃん(^0^)。はともかく
メタル・コンピはプロレスか。なるほど。そりゃそうだと膝を打ったら痛かった。探してみよう。

さらに
MSG。もちろんまた出会ったら問答無用に買わせていただきます。えー、懐と相談しながら。情け無。



曲目等詳細

試聴はここで

3/17(金)
愛と優しさ
cover
Brian Wilson
Brian Wilson

1988

シリーズ「うえす塔こうす塔」

ブライアン・ウイルソン氏、氏ってのも何かしっくり来ないな。ブライアン・ウイルソンさん。さんてのも。うーむ。ミスター・ブライアン。これだ!ミスター・ブライアン・ウイルソンの1988年の1stソロ・アルバムです。
製作過程とその当時の状況は、しまださんの力作伝記「ビーチ・ボーイズ物語」の第20巻をご覧下さい。
誰もが待ちわびたソロ盤、ここまで遅くなったのには訳が有り過ぎてもう。実際5年前で10年前でも15年前でも全くおかしくなかったです。収録曲も全く同じで。そんな時間を超越したものがあると同時に88年だ、凄く。その時の音でしか有り得ないと感じる、こうゆうのを本当のポップ・ミュージックの名盤かと思います。
で、わたしゃ、このアルバムが全てのミスター・ブライアンが関わったアルバムの中で一番好きだーー。
もちろん、ペット・サウンズも21世紀スマイルも、あれも、それも、素晴らしいものばっか、好き。だけんど、聴いてて音楽心の底からもうじわじわじわーっと「ああ、いい。ああ、いい。あああ。」となーんも考えること出来ずに打ち震えるのはこれなんです。何でだって申されてもそうなんだからしょうがない。全ての事情も背景も本意も不本意もメルト・アウエイ。
あのミスター・ブライアンのソロ、しかも第一作。一声掛ければ、いや掛けなくても、世界中から銭金抜きで手伝いたいってミュージシャンがいっぱいだったろうかと。実際、旬です豪華ですのメンツ集合。88年ですからあのジェフ・リン氏もおるで、「レット・イット・シャイン」。ビートルズでさえ己サウンドにしてしまった、さすがのリンさんもブライアン・マジックにはメルト・アウエイするっきゃありません。
全11曲、真っ直ぐなメロディとアメリカ音楽の素晴らしさ、クリスマス・ツリーの赤や青のワクワク、憧れのでっかい冷蔵庫、ド派手な色のホームメイド・クッキー、パパは何でもしっている、チキチキマシーン猛レース、マンガの国、ぱぱらぱーな音が満載です。
終わり。
だけどんども、余計なこと想像して楽しんじゃったりも。73年頃にこの盤が作られていたらどうなっていたかな。

※ケース1
レーベルはもちろんワーナー・ブラザース。バーバンクだで。製作はラス・タイトルマン&レニー・ワロンカー両氏。ゲストはライ・クーダーちゃんいたりして。ローウエル・ジョージ氏も。ただしコーラスでわからない箇所で。

※ケース2
レーベルはもちろんワーナー・ブラザース。バーバンクだで。製作はヴァン・ダイク・パークスおじさんとミスター・ブライアン共同で。そうなると当然共作曲が出て来るなあ。ゲストはランディ・ニューマンさんピアノ、わかんない箇所で。ローウエル・ジョージ氏も。ただしコーラスでわからない箇所で。BBの面々もおる。すごくわかるコーラスで。ギターでやっぱりいるのはディーン・パークスさん。すごく前で弾いててもいつもこの人のプレイはわからない。そこが偉大。
考えただけでも夢のようです。

※ケース3
最もビーチ・ボーイズを愛してる国かもしれぬ英国に渡って半分はロック・フィールド・スタジオで録音。製作はもちろんデイブ・エドマンズ氏。演奏でブリンズレイ・シュワルツらパブロック勢多数参加。残り半分は製作がロイ・ウッド氏。Mrブライアンと二人だけで全ての演奏、コーラス、歌やっちゃうの。1曲だけ10ccとやった未発表曲があったりして。
考えただけでも夢のようです。

※ケース4
77年製作。同じく英国で。レーベルはスティッフ。製作はもちろんニック・ロウ氏。録音やたらチープ。だけんども底知れぬ魅力あり。
全く考えられないけど、考えただけでも夢のようです。

※ケース5
レーベルはアサイラム。75年製作。プロデュースは自身で。ゲストにイーグルス、オーリアンズ、ドゥービー、ジャクソン・ブラウン氏、演奏で大協力はアンドリュー・ゴールド氏。これぞ旬のウエストコーストの音。コーラスにリンダのロンシタッド嬢、ニコレッタ・ラーソン嬢。隣のスタジオで後にアマリカン・スターズン・バーズに入ることになる曲録音してたりして。だからニール・ヤングちゃんもニコニコしながら見てる。見てるだけ(^0^)。
想像すら出来ませんけど、考えただけでも夢のようです。

ラブ・アンド・マーシー


ボクはぼろぼろでしょーもない映画を座って見ていました。顎に両手を当てながら
おお まったくそんな目に会いそうも無い暴力が繰り広げられている

愛と優しさ それこそが今夜あなたに必要なものです
そう 愛と優しさを 今夜、あなたとあなたの友のために

ボクは自分の部屋で寝っころがっていました TVでは続々とニュースが流れています
沢山の人々が傷付けあって ボクはそれがほんとうに恐ろしくて

愛と優しさ それこそが今夜あなたに必要なものです
そう 愛と優しさを 今夜、あなたとあなたの友のために

ボクは立ち飲みバーにおりました そこにいる人々みんなを見ていたんです
おー この世界の孤独 まったくもって不公平です

愛と優しさ それこそが今夜あなたに必要なものです
そう 愛と優しさを 今夜、あなたとあなたの友のために

愛と優しさ それこそが今夜あなたに必要なものです
愛と優しさ 今夜
愛と優しさ




曲目等詳細

試聴はここで

3/18(土)
GH帝国建立
cover
This Songs part 1
George Harrison
Fab 4 era


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
This Songs part 1
George Harrison
さーどうしよう(^0^)。皆さんはビートルズの完璧なシングルってどれを選びますか?全部です。はい、わかりました。
終わり。
わわわ終わりたくない。
ジョージさんです。髪がびよんびよんに伸び始めると同時に周囲を言語道断雨あられうむむと唸らせ捻じ伏せる名曲を作り出したのだ。ドント・バザー・ミーの最初っからハリソン氏は密かに確固たる帝国を作り出しておりました。アイ・ニード・ユーなんかいつのまにか耳にこびりついて離れないしさ。イツ・オール・トゥ・マッチなんかそりゃもう眩暈ヴァーティゴもんだし。それでジョーのクロスカウンター・クラスが出た日にゃあ

While My Guitar Gently Weeps

てんこてんこてんこてんこのイントロが流れたその時と来た日にゃあ。泣くか。泣く泣く。俺が解釈訳していいのかー。ええい、やってしまおう。

僕は君の全てを見つめる 愛でもって それはそこで眠っている
僕のギターがそっと涙してる間に
僕は床を見つめる 汚いな 掃除せねばなりません
まだ僕のギターが静かに涙してる

誰があなたに言ったかは知らないけど
愛で満ち溢れる方法を
誰があなたを操れるかは知らないけど
彼らはあなたを売り払ってしまった

僕は言葉を見つめる そしてそれが変わってしまったことに気付き
僕のギターがそっと涙してる間に
どの間違いも僕らは確かに学ばねばならない
まだ僕のギターが静かに涙してる間に

君がどうしてごまかされたのかはわからないけど
君は誤解してたんだよ
君がどうして変わってしまったのかはわからないけど
誰もそれを君に教えて上げなかったんだ

僕は君の全てを見つめる 愛でもって それはそこで眠っている
僕のギターがそっと涙してる間に
僕は君の全てを見つめる
まだ僕のギターが静かに涙してる間に

だー だー だー だー 
だー だー だー だー
(伴宙太咆哮のようにギターが涙する様子)
ほしよう

失礼しました。
泣いて泣いて泣いたギターがまた泣きます。泣いた後には朝日が輝き、今日とゆう日を照らします。
さあ歌って貰いましょう。

Here Comes the Sun


お日様が出たほい どどどど お日様が出たほい
オラは言ったよ 「良かね」
娘さんよく聞けよ そりゃもう長く冷たくサミしー冬だったものじゃ
娘さんよく聞けよ そりゃもう何年も何年も続いたように感じられたものじゃ

お日様が出たほい どどどど お日様が出たほい
オラは言ったよ 「良かね」
娘さんよく聞けよ そのお顔がニコニコに変わったんだよ
娘さんよく聞けよ そりゃも昔っからそんなお顔だったかのように

お日様が出たほい どどどど お日様が出たほい
オラは言ったよ 「良かね」

お日様 お日様 お日様 出たほい
お日様 お日様 お日様 出たほい
お日様 お日様 お日様 出たほい
お日様 お日様 お日様 出たほい
お日様 お日様 お日様 出たほい

娘さんよく聞けよ オラは氷がゆっくりと、とけ始めてるように感じただよ
娘さんよく聞けよ そいつぁ 何年も何年も昔からわかっておったことじや

お日様が出たほい どどどど お日様が出たほい
オラは言ったよ 「良かね」

お日様が出たほい どどどど お日様が出たほい
オラは言ったよ 「良かね あーーー 良かね」


失礼しました。
良かねー。Dのローコードをちよこちよこといじると弾けますので。皆さんも演ったことあるでしょうか。最初だけ。
その後はぐずぐずに。
ははは。

そしてこれだよ

サムシング

あまりにもあまりにもあまりにもジョージ・ハリスンの上、あまりにもあまりにもあまりにもポップ名曲だったので、シャーリー・バッシー、フランク・シナトラ氏ら、私は歌える確かに歌える歌手さんたちがこぞって挑戦。そしてこぞって撃沈。しかし撃沈したことに誰も気付いていないつうプロを忘れてカラオケ激唱状態にしてしまった曲。罪だよー。
どこもいぢれないじゃないか。歌も、ギター・フレーズの一音だって。瞬間の間だって。ジョージさんの息だって。
だからこそ挑戦する人後を絶たずか。
そしてB面大王ハリソンちゃんがA面に見事昇格。へふてーへふてーの割合で。

何だかなー あいつが行っちまったんだよ
もうめろめろだったんだけどよー
何だかなー 「うう」とか言いやがってよう
別れたくないんだよー
わかってるだろ
どうしてだか

何だかなー どっかでニッコニッコ笑ってるんだろなああいつ
俺はよう他に誰もいねえんだよ
何だかなー あいつのこうゆうこうゆう体付きが目から離れなくてよう
別れたくないんだよー
わかってるだろ
どうしてだか

あんたは少しは成長しろって俺に言うけどよう
俺にはわかんねえよ わかんね
時間が経てばどうにかなるって そりゃ理屈じゃそうかもしれねえけど
俺にはわかんねえよ わかんね

(ギターソロ)
なんだかなああ なんだかなあ なんだか なんだかーか なんだっかー
なんだかなんだか 
なー なだかなだかんだか  なんだかな なんだかな なんだかな

何だかなー あいつだってわかってるんさ
俺が出来ることっていったらあいつのことを想うだけなんだよ
何だかなー あいつはほんと全てだったんだよ
別れたくないんだよー
わかってるだろ
どうしてだか


本当に失礼しました。
やばい。逃げた方がいいかーーー。
何だかなあ。
いあかん。
まだまだハリソン帝国はこれからだ。

試聴はここで

3/19(日)
総ツッコミ
cover
Somebody to Love
Queen
1976/12

シリーズ「完璧なシングル」

*今回の「完璧なシングル」は
Somebody to Love/愛にすべてを
Queen
です。
これまで出したシングル全てが”完璧”つう驚くべきバンド、クイーン。正にノリに乗ってる時です。当時のミュージックライフなんか毎号毎号表紙を飾って、いくらなんでもさぞかしネタと写真を集めるの大変だったろうなあと思うくらい。それが書店にはもう山積みになって発売日にはみるみる売れるつう。一般書店ですぞ。今では考えられません。ついでに載ってます記事のリトルフィートとかキンクリとかついでに読んではまっちゃった人も0.5%くらいはおるかと考えると洋楽愛するジャパニーズに対する貢献計り知れないものありです。
さて前作アルバム「オペラ座の夜」からは対照的なシングル2曲が大ヒットしました。
ボヘミアン・ラプソディ
ベスト・フレンド
これでクイーンは英ハードロック・バンドの一新人から「クイーン」つう単独ジャンル、ブランドになりました。特にボヘミアンの衝撃力たるや、英国で果てしなきメガヒットとなり、アメリカでは叩いても落ちぬ1位づつじわじわ上がるロングランヒット。ベスト・フレンドの方はボデーブローのように後々になってじわじわものでござい。
そんな大成功の後を受けて、丁度前作から1年後76年暮れに出した「華麗なるレース」アルバム。勢いたるやそりゃ相当なものじゃ。同時にプレッシャーも相当なものだったと想像し。そのプレッシャー、特にシングルとなると、おお怖、絶対にヒットさせなきゃあかーんって有形無形がうじょうじょだったろうな。売れんバンドの悲しさったら筆致に絶するけど、売れてなおかつってのも。でもそんな目なら喜んで会いたいか。スタッフ会議とかメンバーとかA&Rマンとかその他もろもろ交えてやったのだろか。ベスト・フレンドは置いといて(^0^)ヒデー、ボヘミアンを受けて次はどうするか。大ヒットの後の曲ってのがPOP世界ではやたら重要なものになります。油断してテキトーに2番センジ出そうもんなら、当時のチャート・レベルは戦国時代、いくらでも完璧シングルあるから、前作の話題、期待だけで初登場25位くらいにはなるものの、そこで張り付いちゃって、あっとゆうまに落ちちゃいます。そしてみんなガッカリ。一回がっかりさせちゃったらもう。マスコミは叩くは、すぐにクイーンはもう駄目だ、終わっただの言われちゃって。ダメージ回復に3〜5年はかかるぞえ。アルバムが良かったらなおさら気の毒なことに。まあ、それをわかってないミュージシャンも数多くてそうなってしまった例も枚挙にいとまなし。わかっていても音楽ですから出来ない時は出来ないし。
 さー、それでクイーン。それは充分すぎるほどわかっていたかと。お顔ばかりでは無く頭脳も明晰なバンドっすから。
で、選択した手は究極の2番センジ作成。ボヘミアンで全世界をびっくりさせたオペラでロック部分を抽出して改めてPOP曲にしちまおうちゅう。あれより壮大にすることも可能だけど、それやっちゃたら果てしなき壮大合戦、後が大変。しかも今度はそのイメージがバッチリ張り付いちゃって、これまた後が大変。

ちょっと小粒にして、己をギャグ化しちまったとこが凄い。
フレディさんが、何か一言歌いますと、バックのあの1万人力コーラスが総ツッコミ。ロック界稀に見る漫才シングルにしちゃったよ。これでフレディさん一人が前に出ることも無く、バンドとしてのクイーンが全部で大前進。演奏がまた、ディーコン兄さんえらくまた細かいフレーズで彩を。これ弾きながらツッコミ・コーラスに参加するのは、こりゃポールのマックさん並の右脳左脳別人天才だ。ロジャー君の独特音質のドラムは非力だの何と言われようと、出てるだけで一発でわかる。メイさんのギター・ソロは期待通り、完璧なフレーズとあの音質で登場。
これでファン全員大満足。ファンで無かった人も、ボヘミアンはなあありゃやり過ぎなんて思ってた人も、これなら楽しいやと新しくファンになる。
究極の2番目完璧シングルであります。


一万人「誰か僕を見つけてー 愛する相手に〜」
フレデー「おー、わたしゃ毎朝起床いたしますと ほとんど寝ぼけてます 低血糖なもので
ふらふらしてしまいますのだ。」
一万人「そんなてめえの姿を見るのだ」
フレデー「そんな自分の姿を鏡で見まして、おおなんてこったい」
一万人「なってこったい」
フレデー「神様、なんてーことを僕にするのよ」
一万人「するのよー」
フレデー&一万人「わたしゃ今までの人生全てにおいてあんたを信じて来たんだよ
でもこんな時、救ってくれんのかえー、神様」

フレデー「誰か」 一万人「誰か」 フレデー「うー誰か」 一万人「誰か」
フレデー&一万人「誰か僕を見つけてくれるかよー 愛する相手に〜」

フレデー「いえー」
フレデー「おいらは一生懸命働いてるよ」
一万人「そうだそうだ働いてる」
フレデー「毎日毎日俺の人生で 骨がギシギシ痛くなるまで働いているんだよー 暮れるまで」
一万人「そうだそうだ日が暮れるまでだ」
フレデー「てめえで稼いだ激務の果ての薄給をよ、家に持って帰ってさ
姿勢を低くして」
一万人「低くしろや」
フレデー「膝間づくんよ」
一万人「膝間付けっつうの」
フレデー「そんで祈り始めるわけ。涙が溢れ出て枯れ果てるまで」

フレデー「誰か」 一万人「誰か」 フレデー「うー誰か」 一万人「誰か」
一万人「どうかお願い」
フレデー&一万人「誰か僕を見つけてくれるかよー 愛する相手に〜」

一万人「ヤツは一生懸命働いてるよ」
フレデー「毎日」
一万人「そうさ毎日」
フレデー「やってるさ、やってるさ、やってるさ、でもエーブリバデーわしゃこけた
みんなは俺がおかしくなってるって言うのさ みんなは脳の代わりに水でも俺の頭の中に入ってるじゃないかなんて言うんだ。
おー、そりゃ常識なんて持ってないけどさ。
だって俺のことを信頼して一緒にいてくれる人なんかおりゃしなかったんだよ いえ いえー」

ギター!
「ほんとにまあ気の毒ですどうかどうか見つけてやっておくんなまし。彼のために。私ギターからもお願いしますはい。」

フレデー「おー誰か」 一万人「誰か」 フレデー「うー誰か」 一万人「誰か」
一万人「どうかお願い」
フレデー&一万人「誰か僕を見つけてくれるかよー 愛する相手に〜」
一万人「誰か僕を見つけてくれるかよー 愛する相手に〜」

フレデー「感じないよ 僕にはリズム感ってものが無いんだ 俺のやり方ってのが保てない」
一万人「ほんと駄目だねえマジで」
フレデー「俺はOK、俺は最高」
一万人「ヤツは最高、ヤツは最高」
フレデー「俺は負けるつもりなっか全く無いぜ」
一万人「ほー、そうかい」
フレデー「俺はこの地獄の独房から這い出たとこなんだ」
フレデー&一万人「いつかぜってい自由になってやるぜ、神様!」

一万人「僕を見つけて 愛する相手に」
一万人「僕を見つけて 愛する相手に」
一万人「僕を見つけて 愛する相手に」
一万人「三倍に」「三倍に」三倍に
一万人「僕を見つけて 愛する相手に」
フレデー「倍に倍に倍に倍に」
一万人「僕を見つけて 愛する相手に」
フレデー「誰かどうか、お頼み申し上げます。どーか一つ。」
一万人「僕を見つけて 愛する相手に」
フレデーーー
見つけておくんなましーーーーーーー 僕をーーーーー


可哀そうー。見つけて上げてー。フレデー君に。
歌詞もぐっと身近になりました。
クイーンは僕たちのバンドだー。

試聴はここで

3/20(日)
ヨダレPOP
cover
Wreckless Eric
Wreckless Eric
1978

シリーズ「パブロック部」

*先週恒例唯一の生き甲斐でありますレコード屋さん中古探検に参りまして、スパークスの新譜、ウサギ満載ジャケを人目だけでもと珍しく新譜コーナーに行きました。そしたら陳列棚にどわっと飾ってあったのがスティッフ・レーベルのアルバムの数々。何ー?日本盤!!紙ジャケえ。何ルーモア、何!レイチェル・スイート。冗談かー。思わず売れるんですか?って店員さんに聞こうと思っちゃった。発売元はビクター。アマゾンで見てみたらビクターって最近やけくそ気味にリリース・ラッシュしてる。何があったのかー。で、その中でも一際売れそうも無い人がこの人。
レックレス・エリック。
これも紙ジャケ。今までは頑張って権利関係が大変だとゆうスティッフをリリースしてきたメトロのベストしかCDが無かった方。もちろんですから全世界で日本だけのCDかと。別に紙にする必要有りやとも思うけど。値段まで昔のLP定価と同じくらいにしてたりして。私が持ってるのは大昔買ったもので、通常のLPより一回り小さいサイズの廉価版。何曲か少ないんだよう。その代わり何じゃこりゃの茶色のビニール盤。塩ビじゃなくてビニール。柔らかいの。あんまり聴くと溝が減りそうっす。多分原価が安いんだろうな。
何しろスティッフってレコード会社が無かったらこの世に出現したかわからんミュージシャンです。売れそうも無い音楽こそ売れるのだとゆう無茶苦茶なポリシーの下、起こされたレーベルだったのだ。特徴はギャグ満載音楽、レコード出す機会が無くて元気余ってるバンドマンの溜まり場、腐っちゃって元気なくしてる人も無理やり元気出させてレコード出しちゃう。そしてどこの会社からも断られた新人さんたちの最終地点。
もちろん全部素晴らしい音楽をやる連中であるってことが共通点。
本名エリック・グールデン、芸名破壊不可能(たぶん)エリック。全く無名の人でした。スティッフのおんぼろスタジオの前をもじもじしながらデモテープ渡そうとしてたとこをハウス・プロデューサーだったニック・ロウ氏に見つかったと聞きます。芸名のレックレスって造語なんだよなきっと。辞書にもネットでもわかりませーん。テープ聴いたら、まあ、何と素敵な曲をやるのねあんたと感激したニックさん。即効レコーディング開始。
デビュー・シングル「(I'd Go The) Whole Wide World 」誕生。

僕がほんのガキだったころ
ママが僕に言いました
「貴方のための女の子が世界に一人だけいるのよ
で、その子は多分タヒチに住んでるわ。」

僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
彼女を探しに行くのだ

もしかすると彼女はバハマにいるかもしれない
カリブの海の真っ青なところ
熱帯の月光の下できっと泣いているのよ
だって誰も彼女にあなたのことを教えてないから

僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
彼女を探しに行くのだ
僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
ヤツラが彼女を隠してるところを見つけに

どうして僕は雨なのに、ここらでうろついているんだろう
女の子ナンパしようと躍起になって
どうして僕の目はこの寂しい涙でいっぱいなんだろう
いつ世界中の女の子が現れるのかなあ

彼女はどっかのトロピカル海岸で寝そべっているのかな
トロピカルな太陽の下で
熱くて熱くてもうどうしょもないのかも
あんまりそうだと困るなあ

そんなこと言ってないで僕はそのギンギン太陽の海岸で彼女の横で添い寝しなけりゃ
彼女の暖かなブラウン肌にオイルを塗るんだ
そしてそしてそれから1年か、いやそんな長くはいやだ
僕らは同じ親戚を持つことになるんだなこれが

僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
彼女を探しに行くのだ
僕は世界中に行ってやる
僕は世界中に行ってやる
ヤツラが彼女を隠してるところを見つけに

非常にイギリスンな環境のガキが妄想しておる歌な訳で、これをヤケクソ気味にヨダレ5cc垂らしながらドリーミーなニック・ロウ節POPサウンドに乗せてシャウト。最後はあまりの無茶な夢ぶりに暴れながら歌ってます。風情が放送禁止です。
で、売れたか売れないかはさっぱしわからんが、こいつはスティッフの香りにぴったしだとアルバム製作いたしました。製作はニックさんから豚さんピンク・フェアリーズ→モーターヘッド→失踪・・・のラリー・ウォーレス氏。ミュージシャンはブロックヘッズやそれこそ臭いに釣られてやってきたヤバイ雰囲気のおじさんたち。やりたい放題やりました。
78年にまともに結実したイギリスのロックン&POPの決定版です。
そこにはキンクスもビートルズも、ありとあらゆるファニー&ファンが集結。
「ラストダンスを私に」にクリソツなメロの目玉曲1.レコネ・シェリーも解釈訳したかったんだけど・・・
フランス語だー。しかもどこでもわからん。「レコネ」って何なんだろう。

曲目等詳細

試聴はここで

3/21(火)
ゴーゴー・メタル
cover
What? Heavy Metal Part 2
ヘビメタとは何だ
その弐-1


シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*うちがたまたまゲットしたヘヴィ・メタルのオムニバス盤を下にその謎を解明して行こうちゅう無茶苦茶な企画、
「ヘビメタとは何だ」
その2です。
3回目ですけど考えて見たら盤は2枚目なんで、その2だな。今回のネタは
ヘヴィ・メタル・エクスプロージョン
とゆう1982年にビクターから出たコンピLP。どうやら日本編集らしく、CD化なぞ毛頭無いみたい。しかし収録のバンドは出てるかもしれぬ。さてはて。まずはジャケ。完璧です。これがヘビメタ・ルックとゆうものか。革ジャン&Tシャツ。何でなんだろの鋲もありますねえ。弾丸付ベルトも装備です。服装には収録バンドの名前が入ってるとゆう。問題なのは左腕に刺青。「ホワイト・スピリット」。いいのかー。一
生もんだぞ。親から貰った体を傷つけてはOKです。裏面にはちゃんと各バンドの写真が。オビは無かったけど解説は残ってたので嬉しいよう。問題はその解説を書いておりますのが・・・・伊藤正則氏では無いぞー。すでにその時点でハグレ・メタルか。藤内由美子さんとゆう方が書いております。MCAレーベル傘下のレーベルからのピックアップで、選曲も藤内氏が行った模様。冒頭からMCAには「この手のものは少ない方だといえるだろうが、折からのブームも手伝ってか・・」と事情暴露してる。
ははは、そうゆうのが面白いのだ。
カマン。
A1.バック・オン・ザ・ストリーツ/ゲイリー・ムーア
・・・堂々と胸を張って収録できます。盤の目玉のメタル突貫小僧ムーアさん。それがMCAには1枚しかアルバム残して無いそうで、その表題曲。しかもそのアルバムは未CD化みたいじゃ。ぐお。ベスト盤のタイトルになってるのに。そこでこの曲は聴けます。1曲目に相応しき疾走ロックン・メタル。指がぐにょんぐにょん、てろろろてろろろって見えた。すげー。キメがパープルだ。歌はご自身かな。はっきりわからないのが情けな。歌だって上手いすよね。

A6.ハリケーン/ゲーリー・ムーア
・・・6曲目に再び登場ですムーアさん。これがびつくり。インストなんすけど、メタルともうしますか、こりゃクロスオーバーだ。フュージョンじゃないよ。夜のムードアップに絶対向かない戦闘モノ。確実にジェフ・ベックさんのワイアード意識してるのかと。ギター・スタイルは何ら変わらず。ゴリゴリゴリゴリ。柔でトンガリのベック氏に比べて剛で直球のムーア氏。カミナリオヤジにカミナリ落とされているみたいでとてーも楽しいや。

B6.皮肉な奴になりたいのか/ゲイリームーア
・・・アルバム・ラストを締めるのもエースで4番のゲイリー氏。これはさらにびっくり。もっとワイアードです。ブルー・ウインドとか。モロだん。てことはファンクも入ってる。ファンクの食いビートはメタル・リフの重要なとこだと確信いたしますが、そのスタイルは犬猿の仲だもんな。しかもベースはチョッパーばしばし。メタルでチョッパーやったらしばかれるぞ。これはアイリッシュ魂フュージョン・メタルってジャンルなんでしょうか。痛快です。とにかくかっこよし。アルバム見つけたら問答無用に買いだな。

A2.デッド・レコニング/ダイアモンド・ヘッド
・・・えー、フィル・マンザネラ氏でもヴェンチャーズでも、競馬馬でも無くて英国のメタルバンドです。76年結成。レコードはこの時丁度出立てほやほや、4曲入りEPの中からの曲だそうです。現在も頑張って活動中、堂々たるベストにこれも収録だ。たしかメタリカが大ファンだったかと。大カバー大会盤ガレージ・インクの中で彼らの曲やってた。聴きますとそりゃ納得。元祖メタリカだー。音がちょっと悪いのがまた良くて。鳥肌が立つほどこれがロックだを味合わせてくれます。終わると気が付く。ギターソロが無い。これはちょっと革新じゃないかい。様式美を壊した様式美だ。

A3.ユール・ネバー・ゲット・ミー・アップ/フィスト
・・・バンド名が「拳」。やられたって思ったメタル野郎多かったんじゃなかろうか。77年にアクスってバンド名で始めるもパンクの荒波に飲まれて活動不調。重なるメンバー・チェンジ、解散を80年に最初のシングルを出したとのこと。この曲がそれです。オリジナル・アルバムはことごとく入手難なれど、これもちゃんと入ってる毅然としたベスト盤CD有り。
ダボーバス・ドラムが冒頭からぼすぼすぼす、ファイアボールだーーーの高速メタルだ。しかしデスとは違うデス。70’sに始めたバンドは、やっぱ頭に「ハード・ロック」が付くメタルなんだよな。
はっきり申してB級の味。これが何と美味しいことよ。

と半分となりましたところで丁度時間となりました。
B級の味については、明日、是非もっと美味いですを感謝したい所存。よろしく。



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3/22(水)
B級の味わい
cover
What? Heavy Metal Part 2
ヘビメタとは何だ
その弐-2


シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

**本日も引き続き
うちがたまたまゲットしたヘヴィ・メタルのオムニバス盤を下にその謎を解明して行こうちゅう無茶苦茶な企画、
「ヘビメタとは何だ」
その2の2回目です。
その謎オムニLPとは
ヘヴィ・メタル・エクスプロージョン
発売元は日本のビクターです。肝心なことに気が付いた。ヘビー・メタルじゃなくて、ヘヴィ・メタルなんだ。やっぱし(^0^)。これは反省して山寺で座禅を組まねばならぬわ。ヘッドバキンしながら。それは後日、億万長者になった時にするとしてさて残りの半分の曲を下にヘビメタの解明に挑戦。
A面4曲目に登場は
スタンド・アップ&ファイト/クオーツ。
・・・クオーツって思わず手元の時計を見てしまいました。チクタク・サウンドを得意にしてます。では無くて、この曲を聴く限り真正面からのメタル・ハード。「立ち上がって、ケンカしやがれ」だもんね。結成は74年英国はバーミンガムで。同郷サバスのちょっと後輩だ。私立バーミン高校ヘヴィメタ部でしごかれて、やれスクリームが甘い、ギターのお前は指立て伏せ100回とか言われたのかな。デビューは77年。一番メタラーにとって辛い時期かも。それでやっぱし活動は難局を極めの。この曲は3枚目のアルバムのタイトル曲です。プロデュースは1stはトニー・アイオミ先輩がやってくれたそうだけど、これは誰かな。メタルの基本はリフだーのサバスのスピード1.5倍増しのサウンドであります。間奏はツウィン・リード。曲もキャッチー。しかしどっか詰め甘し。そこがかわゆい。ラストはフェイド・アウトつうメタルの禁じてをしてしまいおった。メタルはバシっと決めねばならぬのでは無いか。これは多分、はいスタジオの時間はこれで終わりと追い出された結果かと想像したりして。やたらとデビューさせては後のケア全く無しのレーベル、ジェットから登場したから、さぞかし現在は闇に葬られておるかと思たら、この盤、ボートラ付でちゃんとCD化されており、2枚組のベストもあるだよ。音楽も根性と粘りだ。

A.5 ランイング・アウト・オブ・タイム/タイガース・オブ・パンタン
・・・このアルバム中、ゲイリーさんと並んで3番でエース格登場です。ぱんたん。メタルとは何だ1回目のオムニ「メタルお宝」にも入ってました。人気あるのかー。中古アナログでも800円クラスだぞ。手を出すのにちょっと躊躇しちゃうぞ。何しろあの細工師ジョン・サイクス氏がいたもんな。80年に「ワイルド・キャット」でデビュー。80年ならNWOBHM渦中でバッチリ。でもライナー中では、「アイアン・メイデン、サクソンなどの勢いに押され日の目を見ることが出来なかった」とか書いてある。そんなー。この曲は3枚目の「クレージー・ナイト」から。2ビート接近高速メタル。録音がしょぼくってドラムがマシーンみたいな音。予算出してやれよー。にもかかわらず細工師は精微で豪快なあのソロをご披露。いえいっと拍手拍手。なんつたってシン・リジーの最後のギタリストだかんね。応援します。ギターが好きで好きで弾かずにはいられないつう。

B.1 ブラック・ジャック/タイガース・オブ・パンタン
・・・B面1曲目もパンタン。ぱんたんって意味何なんだろ。まだわかりません。タレパンタン以上は。これは2ndの「スペルバウンド」から。バンシーズのじゃなひ。ブラック・ジャック、共作はピノコじゃなひ。3連シャッフル高速です。3連シャッフルといやあ思い出すのは、やっぱりシン・リジー。ばっちりはまってメタル化させちゃったのには訳があったのだな。パンタンは4枚目までMCAでアルバム出すつう生え抜きさん。大事にせいよと言いたいけどCDは入手難みたいで中古がえらい値段だ。なんと。ベストはこちらです。

B.2 ザ・バンプ/フィスト
・・・昨日最後にご紹介させてもろた拳バンドさん。これも最初期シングルからの曲だそう。たまらん。ずじゃずじゃー、ずんずんずんってこのビート。ああ、聴いてもらいてえ。これやられると問答無用にKOです。そうだ試聴できたんだ。ベストのディスク2の3曲目です。ほらたまらんでしょう。似た曲が思い出せないのが情けないすが。

B.3 オン・ザ・ラン/ポイント・ブランク
・・・このアルバム中最も問題作登場。だってラテンなんです。ラテン・メタル(^0^)。しかも完全にスティーリー・ダンの「ドゥ・イット・アゲイン」のパクリ。キメとかギターのあの感じとか、もうまんま。同じMCAだからかよう。で、都会派サウンドになってるかといやあそれが違う。歌は完全にメタル・マナー。ギターソロも音色はメタル。段々サンタナ化していったりして。アルバム「ハード・ウエイ」から。テキサス出身だそうです。そのアルバムでは「ハイウエイ・スター」のカバーやってるらしい。相撲取りみたいなベーシストがいるサザン・ロッカーだったりして。サザンな風貌で資質はメタラー、好きなのはスティーリー・ダン。ああ、眩暈がするほどステキ。粘りと根性なら世界一の南部野郎ども、今でも活動してるみたい。しかしこの盤は2000年にCD化されたものの、廃盤みたいなんでせめて必殺AMGさんでご試聴をば。ベストも無いのだ。

B.4 セイブ・アワ・ラブ/アクス
・・・AXEと書いてアクスと読む。あー臭せー・・では無い。何とフロリダ出身アメリカン。最もメタルから遠い地だ。79年にデビュー。この曲は2ndの「リビング・オン・ザ・エッジ」から。どっかで聞いたことがある題名。ははは。可哀そうにCD化さえされてません。ひでーやMCA。曲はもう、これが哀愁メタルだーーーっってシャウトの哀愁曲。でも最初のリフが「迷子の迷子の子猫さんあなたのおうちはどこですか」のフレーズなんで腰が抜けます。爽快に。最後はホラー・ムードたっぷしで終わる。これぞB級の味わいだぜ。ベスト盤なら何とか入手可です。

B.5 ホワイト・スピリット/ノー・リプリーブ
・・・いよいよ最後のバンド登場。75年結成の英国メタラー。アルバムは1発、80年の「ホワイト・スピリット」だけ。猛烈なパープル・ファンが作ったつうこのバンド。ギターさんなんかもろリッチーさんフレーズ。
これだーーーーーーー。
フェイバリットです。ちょっと録音悪くくぐもった音質で奏でられる燃える胸掻き毟りロック。昭和地下ゴーゴークラブだ。
元々わたしゃ、メタル(って言っていいのか)で一番好きな曲は、スティッフ・レーベルから出たコンピ「バンチ・オブ・スティッフズ」に入ってたモーターヘッドの「ホワイト・ライン・フィーヴァー」なのです。
完全にB級の味わい。
A級B級とか、ハナから区分けするのは嫌いだー。バンド自身は元々B級であろうとなんて毛頭思って無いだろし。失礼だもんな。
でも確かにB級の味わいってやつぁああります。世間で言うモノサシだけどよ。フランス料理フルコースとインスタント・ラーメンみたいなもんで。どちらも力の限り作っているのだ。そして値段、格に関わらずどっちも食べたくなる。(食べたくなっても喰えんけど仏料理)。BのものでA級な音楽。AなのにCなんてーものもあるぞ。BのAはこれはもう、そんなフォアグラなんかクソ喰らえのものでござる。
ロックは元々、世間様ではBの存在じゃけん、その中でAの野郎どもの音楽こそがど真ん中であります。
こんな音楽を探して毎週毎週レコード棚でぱたぱためくってるような気がする。
CDが出ています。そうでなきゃいかん。

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3/23(木)
ギャグ&スイート
cover
Casino Royale
Burt Bacharach
1967


シリーズ「GOLDEN 60's」

*カジノ・ロワイヤル!
007シリーズの中で外道、世紀の快作かはたまた駄作か。ジョン・ヒューストン氏をはじめ5人の監督で作られ、出演者は
私フェイバリット俳優さん
ピーター・セラーズ!
英国理想紳士、デビッド・ニーブン氏
当時は新進気鋭、ウッディ・アレンちゃん
薔薇の蕾のオーソン・ウエルズ氏
うるすーらなウルスラ・アンドレス嬢
ウイルアム・ホールデン氏、ジャン・ポール・ベルモンドさんと超豪華なのだ。
それで何をやったかとゆうと、ギャグ、またギャグ、そしてギャグ。大人の遊びとしか言うしかねえぞ。
遊びは人がやることの中で最高のことなのだ。
マイ・フェイバリット・ムーヴィーの一つです。
大人の・・だから子供の頃はさっぱし面白く無かった。長いし。007だからどんぱち、はらはらかと思ってたのにーーって。ところがどっこい見る目変われば、もう大変。面白くって面白くって。各シーン各シーン全部名場面に見えちゃうからこりゃまた調子がいいこって。
見る目が変われば聴く耳も変わる。
何てたって
音楽があのバート・バカラック氏です。
バカラックさんといやあカジノ・ロワイヤル。
だからこれは「バカラックとは何だ」の第一弾でもある。
同時に「完璧なシングル・シリーズ」
ルック・オブ・ラブ/恋の面影
だーー。
歌うはイギリスの女性歌手ダスティ・スプリングフィールド嬢。バカラックさんのお抱え歌手と言わば黒いケンナオコ、ディオンヌ・ワーウィックさんでござりますが、その一のライバル姫川あゆみはこのダスティさんだ。月影先生はそれを見抜いての起用。ディオンヌさんもこの歌を歌っております。それを聴かば、そうかやっぱりとうなずく。後出しで歌っちゃったからなあ。もっと上手く演ってやるわと闘争心まるだしになってしまったのがやばし。いかにサラっと歌に身を任して歌うのがバカラックさんの曲の身上ですから。
それほど彼の曲の力は強し。

恋の面影
貴方の瞳に
微笑みなんかじゃごまかせません見えてます
恋の面影
それはもっともっと物語る
今まで放たれたどんな言葉さえも
そして私のハートが聞いたこと
ああ、私は息をのむ

貴方を今すぐ抱きしめたい
貴方を包む私の腕を感じて
どんなに待ったことか
貴方を愛することを
今私は見つけた

貴方が恋の気持ちを持ったことを
表情の中でわかります
消すことが出来ない時の面影
今夜は私のものになるわ
さあ始めましょう
こんな夜をこれから沢山
恋人の誓いを立てましょう
そしてそれをキッスでふさぐの

貴方を今すぐ抱きしめたい
貴方を包む私の腕を感じて
どんなに待ったことか
貴方を愛することを
今私は見つけた

行かないで

貴方を今すぐ抱きしめたい
貴方を包む私の腕を感じて
どんなに待ったことか
貴方を愛することを
今私は見つけた

行かないで

行かないで

とっても愛してます

恥ずかしいよ。すげードLOVEソング。これがこの映画の目玉歌ってことが・・・効きます。どんな場面で登場するかは、見た方はうふふと思い出して、まだの方はお楽しみに。
何百回何千回聴いても飽きないのだ。人間ってのが飽きてたまるかの存在だけに、まるごとバカラックさんのメロディ&音楽が飽きるはずが無し。
そしてテーマ曲。演奏はハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス。オールナイト・ニッポンのテーマで御なじみです。
まっすぐ前を見て笑いながら闊歩するがごとくの名インスト。元気なくした時にとっても必要な人生テーマ曲です。

さて、映画は
大拍手のラスト・シーンへ。
これだけやって、このラストだ。
世界最大の大馬鹿野郎ムーヴィーに乾杯。
オースティン・パワーズの師でもあるから、ブレイン・ドレイン、とてもモッドな映画、音楽であります。

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3/24(金)
欧州のバンド
cover
Frogs, Sprouts, Clogs & Krauts
Rumour
1979

シリーズ「パブロック部」

*ルーモア、1979年の2ndアルバム
「フランス野郎、芽、木靴そして喰らうと」
何じゃそりゃ。クラウトって何だ。ルーモア、何だ。
世間様ではどマイナーなバンドかと思い。だって、アルバムが全然CD化されなかったんだもん。今回悪夢、じゃなかった良夢のように日本ビクターから発売されたスティッフ・レーベルの音源の目玉です。
ルーモア、何かと申せばグラハム・パーカー&ザ・ルーモアのルーモア。あのバンドです。
メンバーは
ギターに元ブリンズレイ・シュワルツの
ブリンズレイ・シュワルツ氏
鍵盤に同じくブリンズレイズの
ボブ・アンドリュース氏
ギターに元ダックス・デラックスの
マーティン・ベルモント氏
ドラムスに、「元」わからず(^_^;)
ステファン・グールディング氏。
ベースに元ボンテンプス・ルールズの
アンドリュー・ボドナー氏。
全員がボーカルも兼務。「元」って言ったってさーのバンドばっかかもしらんすけど、ブリンズレイズとダックスは英パブ・ロックのエースで4番格、つまりパブ・ロック・オールスターズなバンドなのだ。ひよこが先か卵が先かわかりませぬが、そんな彼らが集って出会ったのが、グラハム・パーカーとゆう顔相、体型がトカゲで音楽もトカゲのように妖気を放っていた新人ロッカー。彼の見ているものは海を隔てた大陸のブルース・スプリングスティーン兄貴と同じでした。ただ、英国ではパンクつうもんがうごうごとうごめき出しており、無茶な若いヤツラの熱気がモロにおっかぶさってビートが加速、顔付きも変わっていったのだよう。あ、ひよこが先みたいだ。今調べたら、パーカー氏のデモテープ作りにちょっと後にスティッフ・レーベルを擁立するデイブ・ロビンソン氏がかってしったる仲間を招集したみたいで。
で、時代からはみ出していたからこそのジャンル、パブ・ロックの人たちがようやく時代とシンクロしたつう。チャートにも登場。パーカー氏のアルバムは出すごとにもうえらいこっちゃなものになり、ルーモアの息もバッチシになった1977年フォノグラムから1stアルバム「MAX」を出しました。これがもうえれえ名盤。それまでやってきた自分達の音楽をやる気と共に総決算いたしました。で、パーカー氏と来日、ちょうどコステロさんと同時期、どっちに行くか三日三晩悩んだ私はパーカーさんを選択、行ったらもう、リトルフィートのライブと共に生涯ベスト2のライブを経験してしまった。ますます夢中になり、MAX聴きまくりの、79年出たのがこの2nd「フランス野郎」です。
 普通、最初のがあまりにいいと、次のは入る込むのに時間がかかるつうか、つい比べちゃうからねえ。ところがどっこいこれは違った。
新しい出発の盤だったのだ。根っこはもうベテランさんですから、何ら変わりませぬ。しかし、目は次のニュー・ウエイブを見てたんだ。テーマは欧州だ。NW、英パンクもそうだけど要は自分の住んでるヨーロッパで自分の音楽を作ろうってのがあったと思い。その元はデビッド・ボイちゃんのロウから始まるベルリン3部作だったかもしれぬ。なのでこのアルバムの魅力は
ベルリンで録音していたロウのセッションに無理やり駆けつけたザ・バンドの皆さんが、丁重に断られてしまい、なにくそとばかりに隣のスタジオでロウの音を聴きながら我のアメリカン・ルーツなヤツを録音しましたってことであります。
究極のミスマッチがマッチしてしまったのは時代の奇跡ってものか。
全10曲、そのザ・バンドのリック・ダンコ氏の曲も有り、朋友ニック・ロウ氏との曲も有り。しかし同じトーンで覆われております。ルフトハンザの機内のような(乗ったこともちろん無し)。歌は・・・専業者いないっすからもちろん弱いと言わば弱い。ですけどだからこそ全員一丸の狙いがど真ん中だ。
いやー、聴きましたX422回。またも夢中になり。
でも、LP売っちゃったんだよなあ。どうしてもバンドのライブのノルマのお金が無くて。1stと2ndどっち売らねばならぬかと悩みに悩んで、こっちをテープに録って。
 そのテープがびよんびよんになっちゃった頃、見っけたのがメトロから出たCD。
ありがたや聴いたことが無かった3rdとのカップリングだ。
今も廃盤で無く、とても安い値段で売ってますので紙ジャケ及び1曲足りないのに目をつぶればこちらがお得かも。ただ、曲順も違っておりまして、もしそちらをゲットした方のためにお節介ながらオリジナルの曲順は

1. Frozen Years [Schwarz] 3:34
2. Emotional Traffic [Andrews, Mayberry] 2:45
3. Tired of Waiting [Atkinson, Danko] 3:24
4. Loving You [Belmont] 3:22
5. Euro [Schwarz] 3:53
6. Leaders [Belmont, Lowe] 3:10
7. We Believe in You/New Age [Andrews, Mayberry] 5:09
8. All Fall Down [Andrews] 2:29
9. One Good Night [Andrews, Belmont] 2:49
10. I Can't Help Myself [Andrews] 2:42

どう聴いてもいいものはいいんだけどよう、最後に10.のアイ・キャント・マイセルフってのだけは肝かと思い。
今日も聴き、昨日も聴いたけど、全く古くならず。抜けた音楽は不滅だ。

と、喜んでいたら、ふとアマゾンさん検索すると・・・・おおおおお、MSIから1月に限定盤で1stがリリースされているではあーりませんか。これは事件だ。

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3/25(土)
お説教
cover
Walk This 3 Way
Aerosmith
1975-1976


シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
Walk This 3 Way
Aerosmith。
エアロはこの「完璧〜」で最初に「ドリーム・オン」をロック黄金シングルでやらせていただきました。
もちろん、だけじゃない(テイジーン)。最初のブレーク・シングルから3曲も、もーパーフェクトだ。
えー、アロスミス。苦労のバンドです。なかなかデビューしてから成功しなかったのは皆さんご存知の通り。初のチャートイン・シングルは
スイート・エモーション/やりたい気持ち
1975年7月エントリー。40位、36位、36位と3週のみで。最高位36位つうのはロック・シングルの黄金順位だで。
ところではてさてエアロつうのは最初はB面扱いだったものがヒットしたり、年度が前後したり、ブレークしたのが一挙なだけに、リリース
状況がやけにややこしか。なんでここに至るまでの順番を知る限りリストアップしていくと

1973
Dream On / Somebody

1974
Same Old Song And Dance / Pandora's Box
Train Kept A Rolling / Spaced
S.O.S. (Too Bad) / Lord Of The Things

1975
Sweet Emotion / Uncle Salty
Dream On / Sweet Emotion
Walk This Way / Round And Round
Toy In The Attic / You See Me Crying
Dream On / Somebody

1976
Last Child / Combination
Home Tonight / Get The Lead Out
Home Tonight / Pandora's Box
Walk This Way / Nobody's Foult
Walk This Way / Uncle Salty

「ここに至るまで」って「ウォーク・ジス・ウエイ」までなんすが、いやーいっぱい出してたのねー。コケたのも多し。曲目見ると何でヒッ

トしなかったのが不思議ですけど、不思議じゃないのもありますけど(^0^)、しなかったのはこれだけごちゃごちゃ出したCBSのプロモート

が混乱してたのもあったのでは無いでしょうか。どうゆう風に売ったらわからなかったみたいな。

だって、エアロって普通じゃない。

最近、我が家ではネオ・ヘヴィメタ・ブームが到来してます。聴くバンド聴くバンド、みんな上手いぞー。な中でふと思うことにもしローテ

クなメタルバンドがあったら。お馴染み、もしものコーナー。ざくっとした感触で荒っぽくリフかます。あ、あるじゃないか。ニール・ヤン

グ&クレージーホースだ。は置いといて。エアロだ。しかもロックとファンクの結婚をレッド・ツェッペリンに次いで見事に継承、若さでア

タックしたバンド。その象徴的な曲で初ブレークしました。
ともうしても、ローテクですから、全員一丸、知恵を絞ってござる。イントロはタイラーさん、マラカスふりふりの、トーキング・モジュレ

ーター・ギター有りの、ベースがど真ん中でリフ刻みの。妖しく、何が起こるんだろって。ドラム・フィルイン、タイトル連呼。一挙にハー

ドロック・ギターが入り、怒涛の展開雪崩落とし。興奮のルツボ。まだまだじらして、爆発、最後まで右肩上がりともう、引きも押しも。完

璧だ。

甘い感覚

甘い感覚
甘い感覚

お前は誰も気にしないようなことばっか話してる
お前は誰も着ないような服を着古してる
お前は俺の名前を呼ぶ お前だけに明かした
俺はここ一年、お前をハニーって呼べなかったんだぞ

気取った顔してやがる汗まみれのメス豚ママの時に
立ちやがれ立ちやがった行け行けごーごー
そう、俺はいいお知らせゲット、あいつは素敵な嘘つき
だって楽屋裏ブギーはお前のパンツをオン・ファイア

甘い感覚
甘い感覚

俺がパトカーに乗って街に引きづり込まされた時に
お前の父ちゃんはそりゃもう大騒ぎだった
お前はそれでも俺に「私の女友達が嘘を付いた」って言ってた
お前は俺を捕まえられない 何故なら うさぎはそれをやっちまうまで気が付かないからさ

お前は真正面に立つ マジでケツのxxをふりふりしながら
俺はお前のバックステージに直行、お前は俺のコップから飲み干すこと可能
お前はなんやかんや言う 俺は全く理解出来ず
何故なら俺は一月はロードに出ていて これからお前をパクって行くところだからさ


って、まー、お下劣。お下劣ゴー。邦題「やりたい気持ち」ってのも穴がち、いやあながちだわこりゃ。
とゆうことで、ファンクはスケベ歌ですから、もう、その点でもパーフェクトです。


次にランクインしたのは、すげーバンドがいるぜ、すげー曲が有るぜの「ドリーム・オン」。
76年2月に登場、最高位6位の大ヒットです。

それを受けていささかもひるまず76年6月に第三弾、5月にリリースしたばっかのニュー・アルバム「ロックス」!から

ラスト・チャイルド

ビートルズをちょっと思い出す甘美なイントロを待ち切れなく飛び出すは、ハード・ファンク。スイート・エモシオンよりテンポ・ダウン。

さらに重さ倍加です。これ、カム・トゥゲザーのファンク化だと思うんだけど、どーでしょうか。間奏ギターは完全ロック。スイート〜が6

:4ファンク比だとすると、こちらは8:2から2:8に転化するのも可能なウルトラ・ハイブリッドだと思います。
最高位21位。この言ってみりゃあ地味なやつがそこまで上がったことで、自信獲得。行く道は決まった。ってもう止められないけど。

そしてお次の登場は
76年暮12月3週の

ウォーク・ジス・ウエイ/お説教

あれで行けるんだったらこれも行けるはずだと思ったか、前アルバム「闇夜のヘビー・ロック」から、またもや振り返りシングルカットだ。
これはもう、ファンクでロック&ロックでファンクの世紀の大傑作曲。どっちのファンもこっちだって言って譲らないぞきっと。日本のレコ

ード会社の担当者さん、アルバム発売時にはこんなことになるとは思いもせず「お説教」なんて素敵なタイトル付けてくれて、後世にまでワ

ンダホな汚点を残してくれてありがと。だってけっこうお説教かもしれぬ。


カバーの下に隠れます、やましいいきさつの恋人達は
それでも俺はお前の父ちゃんに話しかける 父ちゃんは言う
「お前はジェイムスディーン、何にもわかっちゃいない。豆腐の角に頭をぶつけるまではな。
それからお前は生き方を確実に変えなきゃいかん」
俺はチア・リーダーに会った。若さで血の気ばんばんの。
いつだって俺はレモネード出来る
何故なら最高のやつを愛してる 彼女の妹と彼女のいとこと一緒に
ちょっぴりのキスでもって始めてさ こんな風に!

シーソーが揺れてるぞ 小学校のガキどもの ちちちちちちち
で、お前の足が宙に浮いてるぞ ちちちちちちちち
鼻唄歌って、ぶらぶらの子猫ちゃん
お前はまったく気にも止めずノッてるわい
だから俺はハイスクール・ダンスのビッグ・チャンスをゲット出来た訳だ
すっかり準備万端だったからな お前さん
俺にはあいつは馬鹿娘
何故ならアイツは自分で何をしてるのか知っていたからさ
で、俺には恋がここら辺で転がっていることがわかる
彼女が俺に言ってくれたさ
このまま行ってちょーだい このまま行ってちょーだい
このまま行ってちょーだい このまま行ってちょーだい
キッスをちょーだい

(ギターソロ)
ぶちゅう、ぶぶぶちゅう、ちゅうちゅう、ぶちゅう

こんな風に

コギャルのサディーは生意気さんで気取りやさん
スカートの丈を膝上まで上げてますです ちちちちちちちち
高校のロッカールームに3人のヤングレディーがおまし
ふと気が付くと俺のことを見ているわ ちちちちちち
俺は高校の落ちこぼれだった訳で
レイディたちとは何とかせようなんてけっして無し
野郎どもが何か俺がミスったって話してくれるまでは
それでもって俺となかよしな娘を持つお隣さん
だから俺は彼女にキッスをちょっくら進呈 こんな風に

シーソーが揺れてるぞ 小学校のガキどもの ちちちちちちち
で、お前の足が宙に浮いてるぞ ちちちちちちちち
鼻唄歌って、ぶらぶらの子猫ちゃん
お前はまったく気にも止めずノッてるわい
だから俺はハイスクール・ダンスのビッグ・チャンスをゲット出来た訳だ
すっかり準備万端だったからな お前さん
俺にはあいつは馬鹿娘
何故ならアイツは自分で何をしてるのか知っていたからさ
で、俺には恋がここら辺で転がっていることがわかる
彼女が俺に言ってくれたさ
このまま行ってちょーだい このまま行ってちょーだい
このまま行ってちょーだい このまま行ってちょーだい
キッスをちょーだい


まー、どこが「お説教」だっちゅうの。お下劣道やっぱしまっしぐらや。囃子屋さんの「ちちちちちちちち」がとてもとてーも効いてます。
はい。
ご存知の通り1986年に、ニューヨークのラッパー3人組、ランDMCによりカバーされて、最高位4位まで上がる大ヒットとなりました。エアロ自身の復活にもなったこの曲、歌詞を見ればそれも大納得、お下劣は不滅、時間を超えるもんなあ。
そしてなお永遠なるは、必殺のリフなのです。

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3/26(日)
高音歌
cover
2"L" & 1"M"
Styx
1975-1976

シリーズ「完璧なシングル」

*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
2"L" & 1"M"
Styx。
2つの「L」の付く曲と「M」の曲1曲。スティックスチャート・デビューからの3曲です。
まずもって「完璧なのか?」問われれば、8割の力を持って「完璧だい。」ははは。
皆さんはスティックスってどんなイメージを持ってらっしゃるでしょうか。大体日本で人気あったのかな。うーむ。
「ベイブ」で頂点に達して「ミスター・ロボト」ですべてを台無しにしたバンド?。どもありがと。
産業ロックの代表バンド?随分侮蔑的なジャンル呼び名で、ロック=産業なんてまあ。作る方も馬鹿にしてるわ聴く方も馬鹿にしてるような。売れるためには何でもするわいってな銭ゲバな人たちがやってみたい。悪いことにリーダーのデニス・デ・ヤングつうベヤングみたいな名前の方はちょっとアメリカ成金風貌してたりするもので。あ、話は変わりますがソース焼きそばの「ペヤング」は「ベ」じゃなくて「ペ」なんですね。ずっと「ベヤング」だと思ってた。そんなスティックスはまたプログレハードつうジャンル一族にも属しますきっと。しかしながらボストンがマサチューツェッチュ工科大学なのに対してミスタロボトなのでどうも貫禄知力とも部が悪し。どもありがと。しかるにファンは堂々と表に出ること世にはばかられ隠れスティックサーとなり教条的集団となり、朝に夕に「どもありがとどもありがと」と唱えるか。
そんなー。だいじょぶだー。何が悪いぞ。POPミュージックは素敵な歌を作った連中こそが偉いのだ。そうだ。

スティックスは偉い。

そして俺はスティックスが好きだー。

あーすっきりした。終わり。
終わっちゃいかん。
さて歴史は60’sにさかのぼり、普通のアメリカの音楽好きな若者が普通にバンドを組んで音楽をやりました。場所はシカゴ。でも、ちょっと違っていたのは奥様はEL&Pやムーディ・ブルースが好きだったのです。当時の米大陸でプログレ好きな子ってどうゆう扱いだったのだろうと考えると「やだーあの子変な音楽聴いてるわー」とかオタク扱いか。好きなの隠してたりして。でもバンドやりはじめちゃ、ばれちゃうわな。スティックスとして出発したのは70年。ウッドン・ニッケルつうマイナー・レーベルと契約したのが72年。アルバム「スティックス」それがまあこのジャケをご覧下さい。いくら何でも誰か止めなかったのか。上に有る「@」の文字が悲しいです。未聴でしてコメント出来ませぬが、ラストの曲はあのPファンクのジョージ・クリントンさん作。ジャケ同様何を考えているのかー。しかし試聴するともうスティックスはスティックスになってるぞえ。スティックスになるってこたぁあの集団叩きのめしコーラスだ。デビュー・ヒットも実は有り。「ベスト・シング」って曲が最高位82位だ。とにもかくにも全米チャート入りしたってことはすげーことで自作「U」からは見事上位メジャー・レーベルRCAと契約してさー行くぞとなるも、世間様がまだこの感触の音楽を受け入れる準備出来ておらず、我慢に我慢を重ねてのツアー行脚となった模様。
その成果かついに爆発したのが1975年。デビュー・ヒットが出た。その「U」アルバムから。

Lady

1月3週にTOP40ランクイン、最高位6位にまで上がる大ヒットに。ちょっくら古い曲であろうが全く気にしないのが米国民の偉いところです。まあ聴いてください。実際古くない。今聴いても。全編スティックスだから。ペヤングさんの臆せぬ高音歌、コーラス。途中で水戸黄門になるサービスまで。印籠さえあれば無敵だ。

レイディ、君が一緒にいるときゃあ、僕はニコニコ
僕に愛をすべてちょーだい
君の手は 僕が落ち込んでいるとき 立ち直らせてくれる
ちょっと触ってくれるだけで トラブルは全部消えちゃいます
レイディ、たった一人でいた時 君を見た瞬間から
僕が必要だった愛をすべて僕にくれた
とっても照れちゃって 大人子供みたい
君は僕のレイディ 君の目に愛が輝く朝のレイディ
スパークして くっくりして ラブリー
君は僕のレイディ

とまあこんな歌詞を・・・・あんな堂々と歌っていたのかー。さすがアメリカン・ロックだ。ネット翻訳使わないで訳せたのはこれが初めてだ。イカスぜ。

ベスト10に入ってこれですっかり全米認知、勢いに乗って翌76年3月にエントリーしたのが

ローレライ

最高位27位。ちょとやばし。前年暮発表のアルバム「イクイノックス」から。しかし曲は最高。これはもう100%自信をもって完璧。売れなかったのはアップでハードな、これぞロックだったからだ。めくるめくギター・サウンド、あるべきところにあるシンセ、鉄壁コーラス、ワンダホなメロディ、展開は嵐の如し。
さー歌詞は・・・ちょっと不吉な予感がするけど(^0^)

僕がローレライのことを思う時 僕の頭はくるくるりん
チョウチョのようにジェントルに、音も無く彼女は動くのだ
僕は彼女に電話しました、彼女は言ったさ
「8時にそこにいてね」
今夜その夜 彼女が来てくれる 僕は待ちきれません

彼女の動く様子 おお
僕は言わずにいられませぬわ
ローレイライ、僕と一緒に生きておくれ
星よりキラキラ 永遠に
ローレイライ、僕と一緒に生きておくれ
星よりキラキラ 永遠に


やば。やっぱり(^0^)。また調べないで自力で翻訳できました。英語だから、日本ではばれないですんだか。って薄々感ずかれていたかー。
馬鹿ロックだって。
それならそれで早く言ってくれれば良かったのに。良かったのかー。

そして
調子に乗りかけたのにちょっとやばしのチャート・アクションで、次に選択したシングルは76年10月発売の「クリスタル・ボール」から。メンバー交代、ついに金髪碧眼美形のトミー・ショー君(ギター)加入です。顔に似合わずガンラガンラ声だってこたあ誰もまだ気付かず。だって私ずっと高音歌はこの人だと思ってました。俺だけか。
曲は

マドモアゼル

何かフランス路線だな。アメリカ人とフランンス人って犬猿の仲じゃなかったのかいな。きっと歌詞でまたやらかしてるんだな。
サウンドはもろビートルズ。サージェントのゲッティング・ベター・オール・ザ・タアイム、ベターベターベータです。
ならよう。好きになるに決まってるじゃん。こちらに原詞が。あ、リード・ヴォーカル、トミーさんって書いてある。え?何かますますわかんなくなってしもた。これペヤングさんだよな。む。

どこへ行くのか教えておくれ
スイート・マドモアゼル
ロンドンですかパリですか
グランドホテルですかー

どこへ行くんですかい 日暮れに
どこへ行くのですか 暇を潰しに
熱帯砂浜の島ですか
異国の地へ素敵な旅ですか
君は夢を探しに行くんだね
おお、多分それは僕だよ

僕は君にハローって言うのさ
そして君は何を言うのか
私がぴたっと止まると君は行っちゃうの
いる理由がまるで無いから

JTBのCMに使えばぴったしです。はい。元々ゲティング・ベターだから華が無いかな(ああああ失言だ)。
最高位36位。2週しかエントリーせず。
絶体絶命です。
でも大好きだっちゅうの。あんまりノセるとやばいことになるタイプだと思う、スティックスって。
やばくても憎めないけど結局。

試聴はここで

3/27(月)
もう一つの噂
cover
Max
the Rumour
1977

シリーズ「パブロック部」

*噂のルーモアの1stアルバムがついにCD化です。
何でもアナログ起こしらしく、それなら家でも出来るわいとなるも、ちあんとBBC音源付とな。全世界限定1000枚だそうです。発売元は日本が世界に誇る再発レーベルMSI。値段がいつもちと高いのが困っちゃうけど、こんなん採算無視の音盤をリリースするその熱情たるや感嘆の一語だ。どうか潰れないでー。
先週金曜(3/24)に2ndを感謝させていただきました。えれー簡単ながら経歴はそこで書きましたので、どうかそちらで。改めてもっと簡単にご紹介すると、ルーモアはブリンズレイズ+ダックスのパブ・ロック・オールスターズです。燃える痩せ過ぎ男グラハム・パーカー兄貴のレコーディングに招集されたメンバーで為されたバンド。折も折パンク勃興期、熱い男GPと共にメラメラ燃え上がった1977年。GP兄貴の一番炎上しているアルバム、スティック・トゥ・ミーとほぼ同時期に自らの1stアルバムをリリースしました。えー、試聴はどこでも出来ませんので、まずはそのグラハムさんの盤の音を聴いてください。旧友ニック・ロウ氏プロデュース、あえて団子ダンゴにした音でのその演奏、触ったら火傷するぜ。あっちっち。パブ・ロックつうとご存知の方はご存知、ご存知じゃ無ければあらほいほいのジャンルすが、どんな印象をお持ちでしょうか。売れる売れないに関わらずグラムの喧騒の裏側で地道に自分達の音楽をしていた音楽家達、逆にえれー、ひどい言い方をすれば、演奏する場所が無いから、ちまちまと酒場でやってた連中ってことになるか。その通り、長所も短所も同時に持ってました。のびのびとお気楽極楽いい感じでもあり、逆に勢い無くしょぼくれてる面も有り。そりゃまミュージシャンにとって聴いてくれる人がいるぞって実感が一番力になるもんだからなあ。それはわたしゃ一番よくわかってます。自分のバンドでお客さん2人だった経験、1度ならず2度あり。大雪と大雨の日だったけど。腕は達者だ。いやうちじゃ無くてもちろんルーモア。そんな彼らがちょっとでも熱き声援を送られた日にゃあ。そりゃもとんでも無い音楽作るだ。パブロックの梁山泊レーベル、スティッフの隠れハウス・バンドでもあった訳ですけど、この盤はヴァーティゴ/フォノグラムつうメジャーから出た。GPさんのマーキュリーの線からもあろうが、これは奇跡だ。はいいけど、それが後々まで響くことに。GP兄貴は人気はあるけど、バックバンドまではさすがに。全く売れなかった模様で、そうなるとマルチはおろかマスターだってぞんざいに扱われたんだろうなあ。今まで再発は不可能かと思われてただよ。
 タイトルはマックスです。何故かとゆうとニック・ロウちゃんのEP「ボウイ」と同じ洒落。77年ですから、フリートウッド・マックの「ルーモア」です。ですからルーモアの「マックス」。間違えて買う人いるかも(^0^)。こんなスティッフ流ベタギャグ大好きだあ。為してる音楽は・・・GPさんとの熱き演奏とは趣が別。己がやって来たパブ・ロック時代の総決算。イギリスから見たアメリカン・ミュージック大好き音楽の極みです。そこにあるのはコクと味、それとパンクから貰った切れ。ここで、この年にやらねば俺たちがやって来たこと、他の仲間にも申し訳が立たぬわつう大覚悟満載だ。それでいてブリンズレイズとも、ダックスとも違うルーモアの音になってるつう。製作はバンドとAC/DCでお馴染みロッカー・プロデューサー、ロバート・ジョン・ランジ氏。バンドはミックス・ダウンまでやってとことん。録音は聖地ロックフィールド・スタジオ。
 アルバムはニック・ロウ氏のブリンズレイズ時代の「メス・ウイズ・ラブ」から始まります。ニック氏の曲って一発でわかる大個性あるけど、ここではそのチャーミングな味だけ頂いて、完全にルーモアのもの。この当時しかいなかったルーモア・ラッパ隊も大活躍。メンフィス・ソウルへの大感謝曲となってます。「大」ばっかだ。ははは。ここでもう完全KO。オリジナル・レゲのハード・イナフ・トゥ・ショウ(これがまたいい曲)を挟んでは、デューク・エリントン伯爵作、「ドゥー・ナッシング」。これがまた言われなきゃわからぬ、ロッカ・バラードに変身。思いっきりザ・バンドな「ジェット・プレーン」。ロビー・ロバートソン氏がピート・タウンゼント氏のぶんまわししてるかの如しのシュワルツさんのギター気持ち良さそう。A面ラストはでかいアメ車でぶっ飛ばしUKソウルロール「ルッキング・アフターNO1」。曲名にもにんまり。
 B面1曲目はスティービー・ワンダーさん68年の曲「アイム・ゴナ・メイク・ユー・ラブ・ミー」。これカバーしてるのは多分ここだけ。原曲のかっこよさも参っちゃうけど、おじさんたちだってやるぞ。B2はツルピカチュウ鍵盤、リーダーのボブ・アンドリュース氏のとろとろメロウ・ソング。あまりに良くて溶けちゃった。B3は巨人人生サイド・ギタリスト、マーティン・ベルモントさんの曲。ヴォーカルも多分ご本人。B4は英国メンフィスなアッパー・ソウル。このイカしたビートを叩き出すはアンドリュー・ボドナー、ステファン・グールディング両氏。ラストはダークなレゲエで。
 どんなにこれから貧乏のルツボにハマってもこれだけは絶対売らんぞってアルバムがあるとしたら

これです。

マックのルーモアと負けず劣らずルーモアのマックスも人生盤だ。

曲目等詳細

試聴はこちらで
GPでの盤だけんど

3/28(火)
これがNWOBHMだ
cover
What? Heavy Metal Part 3
ヘビメタとは何だ
その参-1


シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*「ヘヴィメタとは何だ」の第3回目、その一です。
どうしても音楽の神様はお金はくれない代わりに我が家にメタルを聴かせたいらしく先週もオムニバスLPゲットしてしもた。しかもこれはニュー・ウエイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル略してNWOBHMのとんでもオムニ名盤らしい。タイトルは

Metal for Muthas

邦題はその名も

ヘヴィ・メタルへの招待

 招待されちゃいましょう。発売は1980年。レーベルはEMI。日本盤解説はメタルゴッド、マサ・イトーさんだ。これがまたすんばらしい解説で、眼前30cmであのお顔がアップしてどんわどんわしゃべってくれるかのごとし。その時点で知るうる情報をあまつところなく網羅。ライナーってこうじゃなきゃ。それを全文スキャニングして見ていただければ私のクソ文なんか不要なんすが、何しろ長いーー。よっぽどでかくしないと細かくて見えんので、不肖僭越ながらやらせていただきます。
 何とこのアルバム、メロディ・メイカー紙のチャートで初登場22位とな。NWOBHMの仕掛け的存在らしく、VOL2も出てまとめてCD化、見事されてます。仕掛け人はイギリスEMIのA&Rマン、アシュリー・グッダルさんとゆう方。そしてもう一人、監修の立場でニール・ケイさん。キングズバリーにあるヘビメタ・ディスコのDJで、その手のものの創始者、数多くバンドを応援プッシュして世に出した人とのことです。やっぱ、そうゆうことが出来る立場の人がガンガンやってくれなきゃあシーンは出来ないわな。バンドは音楽を作るもので自分達でプロモートするもんじゃ無し。うちも誰か応援してー。なんてね。
 NWOBHM、政則さんも書いてらっしゃいますけど、何よりもパンクを通過してきたってことが、それまでのメタルとの差だと。パンク発祥がチャート的には1976年12月のセックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・UK」から。それからたった3年あまりで第2世代となりパンク→メタルとなったのか。基本はスピード。パンクもどんどんスピードアップしていきました。バズコックスしかりスティッフ・リトル・フィンガーズしかり、中でもUKサブスの人気が当地でも凄まじく、ファンが被っておったそうな。そしてあれだ、やっぱモーターヘッドだな。野蛮を共通として己のスピード・ロックで大人気となってからに。火は付いた。パンクで始めたバンドも練習していきゃ当然テクも付いてくる。3年先輩達パンカーと同じ事してもしょうもない。てんでメタルに自然となっても何も不思議無しです。NWへ暗中模索、ジャンル自体全く新しいものへの挑戦って道の他に、その快感極めてみせましょうのこの道があったってこと、今まで気付きませんでした。
って、自分で当時やってたバンドはメタルとパンク混ざったようなやつだったんだけど(^_^;)。それはメンバーがそうだったってことで。
 とゆうことで1979年だ。チャートを見ると2月にいきなしジュダス・プリーストがランクイン、それからUFOが来るは、スコーピオンズが来るは、何でだろうと思ってたけど、やっと謎が解けました。今度順番に組んで聴いてみようっと。
 それでは件のアルバム、「メタル・フォー・ムーサス」の登場戦士達を。
ところで「Muthas」って何なんだろう。辞書に載ってませぬ。「武者す」かもな。

A1.聖地へ/アイアン・メイデン
・・・出た。エディちゃん。NWOBHMっていやーメイデンさんだわさ。全員愛知メイデン高出身。じゃなし。77年6月に結成とのこと。本格稼動は79年7月からで、デモテープ作って先のニール・ケイ氏のとこへ送ったらそれがサウンズ紙のベスト10の全部3曲チャートインしちゃったんだって。夢のようです。んで、サクソンの前座でミュージック・マシーンとゆうライブハウスに出たら、そりゃもオオウケ。翌週からはメインになって、後はもうご存知の通り。キャラのエディちゃんも人形になっちゃうくらい。
1stは最高位4位、この曲は「ランニング・フリー」に続く第2弾シングルで80年6月に最高位29位だ。「さんくちゅあり〜」のキメも美しく、これぞのスピードメタル。確かにパンクだって言われても超1流です。おおお。

A2.スレッジハンマー/スレッジハンマー
・・・スレッジハマーと言ってもピーガブちゃんチキン踊りの曲じゃねえっす。「バッキングハムシャーのアイヴァーで78年に結成された。」との政則氏の弁。いつもそうだけどいきなし「バッキングハムシャーのアイヴァーで」とかさも当然のごとく書きますマサさん。こっちはさっぱしわからないけど、そうか「バッキングハムシャーのアイヴァー」かーと納得してしまい、かっこいいなあと思ってしまう。見事だ。バンドですが、これが謎。マイク・クックって方がヴォーカルの3人組。シングル2枚とアルバム1枚残してる模様。この曲のシングルは1ヶ月で完売だって。500枚だったりして(^0^)。いやそれは冗談で、これまたスピードっ。そして三連シャッフル。ツボです。がんがん来るぜ。頭とんかちで。ギターさんがリッチー・ブラックモア氏みたく、最初トペポポと来てそしてズチャゴリコチポリポリと速弾き。やっぱ影響大だ。

A3.ロックンロールの戦い/E.F.バンド
・・・「E.F.バンド」って、まあ、もう少し何かこうの名前無かったんですかいって感じですけんど、E.F.バンドだ。二人のスウェーデン人+ブリテン人ドラマーのバンド。78年結成。その年に5回もの英国ツアー敢行。80年にシングル出してデビュー。81年と83年にアルバム2枚出してんですけど、全くCD化されてなし模様。これまた速い。民謡調つうかポルカつうかいつも書いちゃうけど2ビートのカントリーにとてつもなく接近です。こうなるとギターの人がソロの時にスピードに翻弄されてオロオロしてる様が面白くてたまりません。そして最高に素敵なA級のB級味。美味いぜ。

A4.ブルース・イン・A/トード・ザ・ウエット・スポーケット
・・・このややこしいバンド名、世の中に一つだけだと思ったら、最近同名で違うバンドが存在してるみたい。ややこしいす。何でもモンティ・パイソンの有名なスカートの名前らしく。何だろう。知りたい。どれだろう。75年に結成の三人組。この80年当時20歳そこそこだったそうで、とすると15歳でバンド結成か。2枚のシングルを残してます。それだけ。題名通りブルースで、若いのにやたらオールドな味。声もわかーい。しかしこれではスピードの波の中ではすっころんじゃうだろなあ。しかし、この盤の中ではおかげで最高に目立ってます。おじさんロッカー殺しだぜ。

A5.キャプヤード・シティ/プレイング・マンティス
・・・プレイング・マンティスってカマキリって意味だって。わたしゃ失礼ながら全く知らなかったんすが、今なお活動中、7枚かアルバム出して、ベストもあります、エース・バンドだ。79年にシングル・デビュー。いきなしメタル・チャートで1位だって。アイアン・メイデンと同じプロダクション所属だったそうです。この曲がまた楽しく、スピードはミドル、特徴はコーラス。メタルでコーラスつうのも珍しー。青春歌謡メロディでやりますから、ジャニーズ所属メタル楽団みたいで。いずみたく作曲とか。楽しそうでしょ。それで最後まで通すかと思わば途中からやたら構成に懲りだす。そしてワクワクのリフが戻って、ワンダホなエンディングが貴方を待ってます。

とここまでがA面。
鋼板は、いや後半はまた、明日。
TVの前の貴方とまたお会いしましょう。サヨナラサヨナラ  サヨナラ。

曲目等詳細

試聴はここで

3/29(水)
いざ鉄騎士
cover
What? Heavy Metal Part 3
ヘビメタとは何だ
その参-2


シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*さーーー
「ヘヴィメタとは何だ」の第3回目、その2です。
NWOBHMの仕掛けアルバム

Metal for Muthas/ヘヴィ・メタルへの招待

を探検しております。
何だ何だそない盛り上がっておったのかーと手持ちのUKチャート曲を79年から覗いて見ました。そしたらまー、確かに。パンク、メタルが合わせ技のように続々登場してました。そしてそのメタル曲の出現順番の含蓄のあることと言ったら。今度「何だパート?」で紹介させていただきますので、はい。
それにしても改めて思うは英国のバンドの多さ。やっぱ丸ごとロックの島かと思ってしまうだな。消えていったバンドもこの盤の中ではその時間の中で瞬間的に燃えた一条の業火。その曲だけならどんなほかのバンドにもけっして劣らぬ光を放っております。
それではB面の戦士の数々をば。

B1.ファイト・バック/エセル・ザ・フロッグ
・・・「カエルのエセル」ってまあなんちゅう名前でしょ。これまたモンティ・パイソン第2クール第1回に瞬間に出て来るBBCの架空の番組の名前から取ったそう。恐るべきパイソンの威力。デビュー・シングルはビートルズのエリナ・リグビーだって。試聴せば、まんまやってまして。ははは。バックはもちメタル。その曲が1曲目のアルバム「エセル・ザ・フロッグ」を80年に出してメタルの国に帰っちゃった。何とチェリー・レッドからCDから出てます。しかし悲しき廃盤状態。見張って中古出現するの待つか。町のレコ屋さんで500円均一コーナーを目を皿の様にするか。77年ハルにて結成。ギター、ヴォーカルのダグ・シェファード氏をはじめとする4人組です。
この曲はアルバム6曲目に入ってるもの。スピード150km。前半はパンクと何ら変わり無し。途中でいきなしギター二人が変拍子のリフを連発し、おいおいとばかりにドラムが喰らい付くその瞬間が青春だ。曲メロも高校の階段の踊り場にある牛乳(三角テトラパック)の自動販売機のようだー。

2.バホメット/エンジェル・ウイッチ
・・・「天使魔女」ってこれまたどっちなんだの名前を持つこのバンドは77年暮れにルシファーとゆうバンドから変身して出来たそう。ギター・歌のケヴィン・ヘイボーン氏を筆頭の3人組。名前から予想されるようにブラック・サバスの子供だぜ。ほら〜〜。怖いぞーのリフ連発から三連リズム炸裂。ただし歌はお兄さん調。人が良さそうであまり怖くない。メタルのバンドの人っていい人が多いのね。昔よくライブでご一緒させて貰いましたけど、あんなカッコして「よろしくお願いしまーす」とかみんな礼儀正しくて。はい。このバンドの魅力もそうゆうとこだ。後半楽しそうなくんずほぐれつのギターソロ。NWOBHM(いつか綴りの順番間違えそう)らしくスピードのバックに乗って。幽霊屋敷の空気音入り。アマゾンで検索したら「ライブ」ってのが出て来たんですけど、こりゃこの人たちのかどうかはわたしゃ知らん。ブロンズ・レーベルから80年にアルバム1枚出しております。

3.ラスチャイルド/アイアンメイデン
・・・4番でエースが2回目の打順です。同じく1stアルバムから。キラー曲だぜ。「復讐子供」つうタイトルもこわ。
歌詞をば見れば、これが

俺は海に行くのだ
誰にも邪魔させないぜ
行くぜ、迫害に会っても
僕のママは女王
でもヤツラは絶対に会えません
理由なんかオラ知らない

ってこれは歌詞カードバージョン。何か変だ。海に行くのかー。で、ネットで調べたバージョンは

I was born into a scene of angriness and greed
俺は欲望と怒りの中で生まれたのだ。
and dominance and persecution.
そして支配と迫害の中で
My mother was a queen, my dad I've never seen, I was never meant to be.
俺の母は女王だった、俺の父にはあったこと無し。理由なんかオラ知らない

ぎゃはは、そう考えてもこっちの方が正解だな。大体日本盤の歌詞カードは聞き取り調査らしいのでこうゆうことが起こる訳で。
俺は海に行くのだーーーー。
迫力のライブ動画有り。聞き比べると相当声に迫力増し。この頃はまだお兄ちゃんで、かわゆいぞ。子供がかわいいのはあっとゆうまなんだよな。

B4.トゥモロウ・オア・イエスタデイ/サムソン
・・・サムソンつうたらサムソン・クツワダしか知らんぞ。って書き出し、前にもしたような。あ、「メタルとは何だ1回目」、「メタルお宝」に入ってたバンドだ。3番で1stだ。「それは明日か昨日か。ワシ朝飯喰ったっけな。いやだお爺さんさっき食べたばかりじゃないの」って内容ではけっして無い堂々たるバラード。それだけで終わるとヘッド罰金出来ずに復讐子供されてしまうので中盤鬼の展開有り。その後また元に戻る。その様が夕日の刑事ドラマ太陽にほえろしてまして。エロはしてないけど(^0^)。とても含蓄有ります。アンソロジー・アルバム「Riding With the Angels: The Anthology」に収録。誓って言うがサムソンとサクソンはきっと犬猿の仲に違いなし。

B5.ブートリッガーズ/ナッズ
・・・あ、びっくりした。ナッズつうからトッドのラングレンさんのいたバンドかと思た。こちらはもちブリティッシュ。73年暮にリバプールで結成されたバンドだそうです。4人組で74年にA&Mからアルバム「ナッズ」でデビュー。77年の「ナッズ・ライブ・カッツ」まで4枚のアルバムあり。この80年時点で折からのブームで再浮上したとのこと。しただけあって見事なるNWOBHMぶり。若々しいし。人生そこで吉が転がるかわからないな。頑張ろう。でも、アルバムは出せなかった模様でして。くー。
ちなみにバンド名はこの綴りだと「玉袋筋太郎」になってしまう。マッドネスのターザン・ナッツのナッツだな。

これでこのオムニは終了デス。そうかこれがNWHOBHMかと納得させないような、黎明期のどかんBOMBメタルぶりこそが最大の魅力かと思う所存。なのでまだまだメタルとは何だの旅は続くよ、どこまでも。
いやーメタルってほんとにいいですね。

曲目等詳細

試聴はここで

3/30(木)
先生、先生それは先生
cover
Phenomenon
UFO
1974

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*「わ、円盤だ」「ふんだからどうしたのよ。写さないでよ。」の目に焼き付くジャケはヒプノシス。
UFO、1974年のロックの底アルバム
「現象」
です。
完璧なシングル
「ドクター・ドクター」入り。
つうか、今年になって何でまーこんなにドクタードクター聴くのか。音楽神が導くのか、すっかり今年の歌になってます。はい。
ヴォーカルのパピプペパピッチョプピッペポ、モーグタンのフィル・モグたん率いるバンドが英国のUFO。ユーフォーじゃ無くてユーエフオーだよ(再放送)。前回はストレンジャー夜のライブをやらせてもろてすぐこの懐かしいアルバムLPも眼前に現れました。
おー800円。安いと即買いしたら盤の一部がぐにょっと盛り上がり曲がってて最初の曲あたりで針がぴょんぴょん。想像補完しながら聴く。もちろんLPでかサイズ、そして温もりの音が好きで中古探ししてるんですけど、一番の原因は貧乏で安いからそれしか買えないって悲しい理由がありまして。安いの買うとこのようにソリや針飛びが有ったりするのが12%の割合であったりするつう。そんな時は貧乏な我が身を噛み締めながらこれぞLPの味と言って聴くのだ。がははは。
 かってロックはロックしかありませんでした。それが次第に表情を人に伝えやすいように様々な呼び方が登場し、この74年当時では、大まかに申して、プログレ、ハードロック、ロックンロール、それとロックそれと、うーんうーんヘヴィ・ロックか。ブルース・ロックもか。それくらいしか無かったかな。で、ハードロックだ。60’s末から70’s初め、英国ではチャートに登場するようなPOPなシングルから徹底的に離れた、こりゃあアルバムを聴けい、ワシらの音楽は1曲では伝わらんつう運動がモリモリっと盛り上がったぜよ。私は暗黒ロックと呼んでますが。その中から登場したのがUFO。か。でもヒット・シングルで「カマン・エヴリバデー」で人気者になったからちと矛盾だけど。ゴッツイロックをやりたいやります出来ますでやって来て、でも今一曲がよー、書けねえよって状況にあったところ、見つけた素敵な人を。ドイツ巡業で出会った無口なギタリスト、マイケル・シェンカー神若者。当時若干19歳。言ってみりゃあ余計な過去の垢持たぬ新感覚のロッカーさん。「アメリカ連れてってやるぜ。何てったって本場のマクドとケンタキー食えるんだぜ。」「え、ほんとですか。タコスみたいな巻き巻きのあれ食えますか(ドイツ訛り)」つう会話が有ったかしらんが、まんまと騙されておじさんバンドに加入しちゃった。その加入してバンドの様子をじんわりじんわり変えさせて、ついにはヘヴィ・メタル誕生に至る様がありありと活写されているのがこのアルバムだ。そしてその様の何とエキサイティングなことよ。ですから全編メタル期待して聴くと「ほへ」と???マークが頭に浮かぶよ若者よ。 軽快な70’sロック「若すぎてわかりましぇーん」から始まって、いよいよシェンカー氏が曲に参加の「クリスタル・ナイト」。フォーク味の曲。まだまだ遠慮がちなお手伝いかな。

炸裂するのが
ドクター・ドクター
哀愁のイントロ、あるぺじお、泣きのフレーズ、壮大な雰囲気盛り上がり、出ました三連シャッフル、トゥイン・リード。

先生、先生、プリーズ
おーワシはここにおるよ
先生、先生、プリーズ
おーだからいるってばさ、悪いか
彼女が僕の方に近寄ってきます
マジで僕のハートをゲットしました
で、彼女は始めちゃったんです
僕の体の一部をも奪っちゃうことを

生きます 愛します ボク逃走中
君のところから遠くへ
生きます 愛します ボク逃走中
とっても君のところから遠くへ

先生、先生、プリーズ
おー、ワシは忙しいからの
先生、先生、プリーズ
忙しいってーの
ちょっと待っておくんなまし
彼女はパラノイド(じゃじゃっじゃじゃ)になってしまいました
それはか弱き少年にはちと扱い難しき状況でございます

ちんこちんこちんこちんこちんこ、だだだだだだ

先生、先生、プリーズ
おーワシはここにおるよ
先生、先生、プリーズ
おーだからいるってばさ、悪いか
しかしまあ君は怒ってるように見えるぞ
ボクが床を向こう側に這っていったんで
彼女はびっくり仰天しました
それでそれ以上何も出来なかったんです

生きます 愛します ボク逃走中
君のところから遠くへ
生きます 愛します ボク逃走中
とっても君のところから遠くへ
ききききききききき

先生、先生、プリーズ
おーワシはここにおるよ
先生、先生、プリーズ
おー、ワシは忙しいからの


モグたん、ちょっと分裂気質のようで、歌詞があっちらほっちらしてますよい。ここでのヴァージョンはあっさりさっぱり醤油味。まさか後年、時間が経つに従ってあんなになるとはまだ本人たちも気付いて無い様子で。曲は自分で育って行くのだ。

4.のスペース・チャイルドは、これはもう英国トラッド味濃きワルツ曲。またメタルから逃走中。安心なされ。次だ。
「ロック・ボトム」。これまた後年でっかくなります、これぞスピード・メタルな曲。突然完璧になるので仰天するわい。
引っくり返して
B1.オー・マイ、はスパゲティじゃなくて、喰いのビートが快感のヘヴィもの。B2.のタイム・オン・マイ・ハンズはいきなしアメリカン・フォーク調。これが素敵。B3のビルト・フォー・コンフォートはシカゴ・ブルースの親分ウイリー・ディクソン氏作のモロ・ブルース・ロック。4.リップスティック・トレイセズは、夜のしじまにギターは鳴るよの美しきインスト。ロックじゃないかも。このメロ感覚の至上さがマイケル氏の身上だなやきっと。ラストは静かに静かにバラードで。一転ヘヴィなリフ突入、地下にもぐる。モグたんが。
昔、アルバムってのはそうは簡単に爆発してくれなかったのだ。まだフォーマットは決まってなく、バンドは色んなやりたいことしたいことをそのままやる。バチっとはまればハードな一発。そのじれったさが快感だ。で、ハード以外も好きになれー。なりました。とばかりに、これはしみじみと名盤だ。長く聴けます。長く愛せます。ジャンルを超えて。


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3/31(金)
神話
cover
M.S.G.
Michael Schenker Group
1981/8

シリーズ「ヘビメタ虎の穴」

*こーなったらもう今週はメタル・ウイークだっ。
つうか
マイケル・シェンカー神週間だぞ。聴きたいなあと思ったら中古レコ棚に先だって出現した。2枚。黙示録とこの「神話」。重ね重ね申しますが、こうゆうところだけは滅茶苦茶ツイております。その分、滅茶苦茶別のとこでひどい目に会ってるよー。神様、神様の音楽聴き倒しますからどーかひとつ別なところもよろしく。

当然、まず「神話」です。当然つう語の中にはリリース順以上に色んな意味を込めて「当然」。小生、気取っても取り返しつかんか、オラ初めてマジで聴いてるんだよMSGのアルバム。81年といやあなんつたってNWの名盤当たり年、ピー・ガブさんにXTC、ヘッズにジャパン、他にも仰山、わーわー言いながら熱狂してました。そしたらせっかくのメタルきんきらりんの時期を見事通過してしもたのだ。重ね重ね言うが己のバンドでは半メタルやっておきながら。今こうして出会い、毎日、アホのごとく聴き倒しています。当時聴かなかったことにいささかの後悔無し。この歳になってさ、新しい音楽の魅力に開眼、夢中になれるとは何て幸せなことじゃい。ジョーよう。去年のフィリー・ソウル開眼もそうだけど、今まで当たり前のように存在してただけに、「ああそうメタルね」とサラっと流してしまうことは、ままあることで。音楽は関係ある人にはものすごーく関係有るけど関係ない人にはまるで関係ないもんだわ。
すんばらしいアルバムです。
ここにはゲート・エコー・ドラムもデジタル・シンセもサンプラーひゃんも一切無し。脈々と培われた人力ロックはこうしたメタルで花を開いたのか80’s。マイケル・シェンカー・グループつうからギターだけ花盛りと思たら、有らず、バンドの音楽としてこれほど極まっているのはござらぬ。30年のロック聴取人生を賭けて断言いたす所存。一家に一枚。まず取っ掛かりはと選ばば瞬時にこのジャンルに大突入でき得ります。故にメタルつうジャンルを飛び越えてロックそのものの名盤だぜや。
 バンド・サウンドで最高と申しても、何はともあれ、マイケル・シェンカーさん。このコンバットに登場するドイツ人将校のような風貌をした兄さん。とてつもなき才能かし。丁度この81年の8月に来日したそうです。同時にレインボー4度目の来日も。で、ドラマー、コージー”爆音親父”パウエルさんはこちらにいる。六本木のデスコでお互い出会い殴り合いの親交を暖めたか。は、さておき、リッチー親分の言が有り(from日本盤ライナーofあの東郷かおる子さん、親は何故「かおる」の上に、下にか、「子」をつけたか聞いてみたい)、
「メロディの有る良いギタリスト」。
さすが御大。そのとーりだぜ。シェンカー氏はギターを弾かずに歌わせてます。そしてギターを歌わせることの出来る男は歌も歌わせることが出来る。この味の素晴らしさはいまや私の中でオーリアンズのジョン・ホール、ラリー・ホッペン両氏に匹敵する存在になってま。こりゃえらいこったい。しかもさすがドイツ人。ストイックさは血かの。ギターは泣き、歌は泣いても、いやらしさなど微塵も無きワンダフルなバランス感覚。であるからして大ヒットに無縁だったのかもしれませんが、それでも
全米アルバムチャート最高位81位
全英アルバムチャート最高位14位
だぜ。無視することなど当然出来まい。我が日本ではとんでもなき存在らしいすね。「神」だもんな。他に神つうたらあの人ぐらいだもんな。「神」って呼んで熱狂せざる理由わかるような気がします。一旦聴いたらもうその底知れぬ魅力に、人知を超えた何かをぐわ。
全曲もちろん捨て曲など無し。
まずはこの
アー・ユー・レディ・トゥ・ロックから存分にお楽しみ下さい。とオラのように無縁だった方へのメッセージ。

あんたはサウンドをゲットだ フィーリングもゲット
もう元に戻れないのは存分にご承知
それはあんたが丸ごと出会うもの 丸ごと信じる
必然にそのサウンドに出会った
ロックして そしてやられる
なんかクレージーな夢 あんたのド頭をくるくるさせる
ロックしようぜ やられろ
言葉を聴くのだ 今や街中に溢れてる
通りでは ガキどもが立ち上がり テメエの番が来るのを待ち受けている
あんたがどんな風になってるか教えてくれ 今夜ロックしたいかえ
用意はいいか ロックする用意はいいか
どんなに待ってたか教えろ どんなにロックを待ってたか教えろ

間髪入れず、今年の歌「キチガイ木こりの攻撃」が開始。誰かレスラーの入場曲に使ってたよなあ。教えろ。
最後に
ヴォーカルはやっぱりゲイリー・バーデン胸毛さん。何と言ってもはまる。シェンカー氏と手が合うとしか。ってまだ3枚しか聴いて無いけど(^_^;)。あの方よりは。
コージーさん、あんたはえらい。でかい。

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