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今日の推薦盤一覧2003.4上

 

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4/1(火)
cover
Breakaway
/Gallagher & Lyle
1976

シリーズ「あんふぉーげった房」

70年代を通してひっそりと極上のPOPソングを作り続けたコンビの、これで一躍?注目されることとなったアルバムです。
タイトル曲がアート・ガーファンクルに取り上げられてヒットいたしました。そうだよなぁと納得してしまうほど声が似ています。
レーベルはA&M。英国からのA&Mサウンドへの回答と言っても良いくらいの爽やかなサウンドはどんな時でも暖かく包んで
くれて幸せな気分に。A面とB面が二人それぞれのヴォーカルで分かれています。B面の方はちょっとあれれ同じレコード
かなって思っちゃうくらい違っててより10CCぽかったりします。あ、4.がリンゴのアルバム「Bad Boy」で取り上げられていて、
これがまたぴったり[(^o^)]。
(廃盤のためリンクはベスト盤、アマゾンさんタイトルが違うぞう。)

4/2(水)

Dance With ME
/Orleans
1974

シリーズ「あんふぉーげった房」

アメリカが誇る素敵バンド、オーリアンズの2枚目、東海岸時代最後のアルバムです。製作当時は何故か発売直前にオクラ入
り、現在日本でのみオリジナルの形で復刻されているとゆうこれも誇るべきことであります。ギタリストのジョン・ホール・バンドで
登場した彼らですがここで早くも各メンバーの個性が発揮されて、あのコーラスもラリーさんの歌もギターもたっぷり堪能できるよ
うに。ここで聴けるサウンドは1stのシンプルなファンキーさや3rdの爽やかさ、「夢のさまよい」の迫力とは違うウッドストックならではのどことなくほんわかとした暖かさ。アレンジ、演奏とも洗練されてはいるんだけど素朴感を感じさせてくれます。後のブレーク曲「ダンス・ウイズ・ミー」もピアニカ抜きヴァージョン、有りと無しとではどちらがさて良いか。思うのもまた楽し。

4/3(木)

Very Best of the
Pogues
2001/6/5

シリーズ「英国のTRAD」

82年にロンドンで結成されたアイリッシュ・トラッド・バンドです。トラッドをパンクでやってしまおうとゆう意思のもとスティッフからデビューしました。さあ従来のトラッドとどこが違ったかと。それはやっぱりヴォーカルのマクゴーワン氏の声と歌い方だわな。ジョー・ストラマー+トム・ウエイツの趣き。普通のトラッドは例のほこほこした声で歌いますからこれは新鮮。演奏自体はディストーション・ギターでぎょわんぎょわんつうことなく従来の編成のアコーディオン、ホイッスル大活躍のものです。曲調はさあやったろかいのマーチとまいったぜ酒くれよのバラードの2段責め。強がってみたもののなぁで良いよなこうゆうの。このベストの中でやっぱり光り輝いているのは6.の「Fairytale of New York」。カースティ・マッコール参加のヒット。たまりません。

試聴はここで。

4/4(金)

Welsh Connection/
Man
1976

シリーズ「パブロック部」

68年に英国ウエールズで結成されたパブ・ロック元締めと言われてるバンドです。私は1stしか聴いたことが無かった。その1stはヘンテコさんでして、あは〜んうふ=んとあえぎ声が延々と続く曲?が入ってたりしてちと何じゃこりゃだったのですが、これは違いま
した。その昔ミュージックライフでキャラヴァンと並んで変態さん特集でしか登場しなかった彼ら、何と音の感触も似てます。プログレぽいことはぽいんだろーなあ。他のパブバンドの多くがザ・バンドなどのアメリカンロックに影響を受けてるのに比べると異色。売れなかったことが納得の地味さなんだけどこれが美味しいんです。ピチパチと英国ロックのこれこれなんだよなあとゆう風味が出てて。
メンバーをしょっちゅう入れ替えながらも己の音楽を貫き通した彼ら。廃盤なんでリンクはコンピ盤。何とここからは収録無し。どうなんだろ、聴いた方教えて下さい。

4/5(金)

Rust Never Sleeps/
Neil Young
1979

シリーズ「Neil Young」

時は79年、アメリカンロックのことなどすっかり忘れたNWの宴たけなわの時、忽然と天空から降って来た一撃。ハリケーンの瓦礫の中から我らがニール君が姿を現しました。語るはジョニー・ロットンの物語。錆は眠ることを知らないとの一節でございます。その空気感の違いにびっくりいたしました。冷たくそしてかなたまで澄んでいるような。聴いてる人間の周囲をもそれは包んで行きます。穏やかながらもナイフで行方を切り裂いて行き、止めのラスト、完全なるパンクへの回答。雷鳴轟き地は裂けるレスポール。生ギターでもエレキでも同じ曲でも精神のパンクは奏でられる。個人的に決して忘れることの出来ない、そして彼のアルバムでもっとも好きな一枚となりました。

試聴はここで。

4/6(日)

Live Rust/
Neil Young
1979/11

シリーズ「Neil Young」

「Rust Never Sleeps」で押し寄せる錆を吹き飛ばし新しい空気を吸ったニール君、同名のコンサート・フィルムを製作いたします。急き立てるようにアコースティック・ナンバーを演奏、空中から舞い降りた愛器レスポールを鷲掴み。獲物を前にした百獣の王のようにじっくりと戦い始める。目はらんらんと虚空を睨み惑うことはありません。射抜かれた我々はただただ凝聴凝聴。ライク・アハリケーンでその牙は太さを増してギターの歪み5割増し。度肝抜かれを前にして穏やかに歌うニール氏はさらに歪みを2倍増し高らかに己れ前進宣言を表明し止めは「今宵その夜」、死者をも蘇らし去って行くのでありました。パンクを飲み込み、ヘビーメタルも食い尽くした野獣の物語、拝聴真にありがとうございました。

試聴はここで。

4/7(月)

Take Away/
Mr. Partridge
1980/2/29

シリーズ「XTC」

Mr.PartridgeとはXTCのアンディ君のことです。新生なったアルバム「ドラムズ&ワイアーズ」発表後にその音素材を速度を速くしたりイコライジングしたりしてまったく別の曲に蘇らせた代物。
当時脚光を浴びていたレゲエのダブの手法を取り入れてます。と言ってもレゲ臭はほとんど無し、アンディ君ダブが凄い好きかもしくは話だけ聴いて作ったかどちらかだな。こう言ったやつでは
とかく暗黒に音は向かいがちですがそこはパートリッジ氏、狂乱いたづら小坊主の呈で右脳のイメージを全開描写。アメリカの目玉親父軍団レジデンツを思い出してクスっと。XTCのファンの人ならああこれ聴いたことあるあれだあれだYと大騒ぎのパーティ・アルバムになるでしょう。そうでない方は肌に合えば大リピート盤に、そうでない方はうげー[(^o^)]。楽しい若気の至り。現在これ自体は廃盤。全曲が「Explode Together (The Dub Experiments 78-80)」に2ndアルバム「GO2」のおまけに付いていた同様のいたづら音群go+の音と一緒に収録されてます。ただしこれも入手可否当落線上。どうなのか。

最後のがんばれナイジェル変身はまるで大魔神変身前変身後のよう。いやー好きですこのアルバム。

4/8(火)

Children of the World/
Bee GEES
1979/11

シリーズ「Neil Young」

「メインコース」でソウル路線で大ブレークした後、サタデイ・ナイト・フィーバーの前の作品です。わし、大人になってからフルアルバム聴くの初めてじゃないか。しばらく前に買っておいたのを聴いてみてびっくり。こりゃ最近個人的に騒いでるパブ・ファンクだ。ドラムが元エイメン・コーナーの人だからあながち違うとも言えないぞ。その流れで聴いて何の違和感も無いAWBと同列の英国ファンクです。自身のヒットが2曲、イボンヌ・エリマンがカバーした「ラブ・ミー」をはじめ曲のクオリティが半端でありません。元々メロディに才を持つ人たちですからそれにアリフ・マーディン・プロデュースでセンス抜群の演奏が加わればもう無敵。しかしカッコいい。B面1曲目の「ブギー・チャイルド」はKOKOMOだぜ。単なるディスコ・バンドじゃありませんぜ。

試聴はここで。

4/9(水)

Sailin' Shoes/
Little Feat
1972

シリーズ「The Fun」

砂漠の一本道をかっ飛ばしてLAに戻ってきましたフィートの面々。一路メッカ、バーバンクへ。切れ味プロデューサー、テッド・テンプルマンの元2枚目の製作にかかります。ここには後にニューオリンズとの混ぜご飯になる前の白米炊き立ての姿が。コンプレッサー使用以前のローウェルのスライドが塩辛く響きます。お風呂鼻歌ボーカルはここに完成、とっても良さげなお湯加減。
フィートはカントリー・ロック、スワンプ・ロック、ブルース・ロックのどの系統からも直
結しないオリジナルなアメリカン・ミュージックをやります。言葉で説明出来ない孤独な音楽はそのまま厳しいキャリアにも。その名も「セイリン・シューズ」、幾多のアーティストにカバーされたマリアッチ風味のその曲はリトルフィートそのものだな。パンキッシュな空気がいつ聴いても新鮮だぜ。

試聴はここで。

4/10(木)

The Move
1968

シリーズ「桜の木クリニック」

90年代私が何に夢中になっていたか思い起こすにフランク・ザッパとP-Funkそしてロイ・ウッドなのです。今まで入手困難だったELOの創始者の一人である彼関連のアルバムがどどっとCD化、バブルのおこぼれに預かって買いまくりました。そしてこれがそのロイさんのメジャー登場アルバム第一弾。一言で言えないが無理やり言ってしまえば低予算ビートルズ。きらめくメロディとアイデアテンコ盛り。バーミンガムの3つのバンドが合わさって出来たのがこのバンド。ムーディ・ブルースらのブレークの追い風に乗って暴れまくるステージも評判を呼び初手からヒット連発の順調なスタートを切りました。ビートルズの初期からサージェントまでの歴史をこれ一枚で凝縮したかのようなサウンドは初めて聴いた時はそりゃもうびっくり仰天。取りつかれるにふさわしい初遭遇でした。これが設備の整ったEMIのスタジオでジョージ・マーティン・プロデュースで録音されていたら。考えるに恐ろしい作品じゃ。60年代英国を代表するバンドの一つと言い切ってしまえる音楽世界です。あ、まだジェフ・リンは参加しておりません。

試聴はここで。

4/11(金)
cover
All the Young Dudes/
Mott the Hoople
1972

シリーズ「悪い仲間達連合」

72年作品。アイランド・レーベルで何をやっても売れなくて解散しよかなあなんて言ってたモットにボウイさんが、「がんばれー。わいが曲提供してプロデュースするけんね。」って応援してくれてそんならばと半分やけくそ[(^o^)]で作ったとゆう作品でございます。無心になったのが良かったのかボイちゃんが余計なことしなかったのが良かったのかそれまでのアルバムが嘘のように、すっきりとした音となりました。そして全ての人が鳥肌立てる瞬間、2から3の「すべての若き野郎ども」に移るその瞬間でモットの成功は約束されたのです。全体としては当時聴いても地味だなあと思ったもんですが、何ともスルメイカなのでしゃぶると味がどんどんと。RCサクセションの好きな方はジャッキン・クローカスをお聴きね。ネタです。さらにワン・オブ・ザ・ボーイズ」で「キャント・ゲット・イナフ」のリフ・「レディ・フォー・ラブ」ミック・ラルフス・ボーカル・ヴァージョン!なのでバッド・カンパニーのファンにはたまらんものあります。ストーンズ・チルドレンのバイブルだ。

試聴はここで。

4/12(土)
cover
Crisis? What Crisis?/
Supertramp
1975

シリーズ「スパトラ」

前年に「クライム・オブ・センチュリー」で小ブレークした彼らが出した4作目。ヒット曲が無いんで非常に地味です。かと言って内容がしょぼいかと言うとさにあらず。いよいよ持って自分達の音に自信を持った実に中身の濃いものとなっております。スーパートランプとゆうとロジャー・ホジソンさんの切ないぞ路線とリック・デイビスさんの男の哀愁路線が2本立てですが後期のものほどまだはっきり分化されておずうまい具合にブレンドされてそれぞれを引き立てて実に説得力のあるのものに。バンドとして一番バランスが取れていた時期と言えるかも。聴いている部屋の温度を下げるような英国ロックは聴けば聴くほど美味しくなりますので素通りせずにここは味わってみてください。この人
達聴いてるとスティーリー・ダンの「ディーコン・ブルース」思い出すんだよなあ。

試聴はここで。

4/13(日)
cover
On the Other Hand There's a Fist/
Jona Lewie
1978

シリーズ「パブロック部」

パンク初期にインディー・レーベルのはしりとして登場したスティッフ・レーベルがスタートの成功の余韻を受けて78年に契約した人です。同期はミッキー・ジャップ。これが、その、ヘンテコ音楽です。1920年代の音楽家がタイムスリップして何ら違和感無くやってるみたいだ。パブロックの系統から来た人なんですが、まるで平行世界の英国音楽を聴いてるかのような感覚を味わえます。ブギウギとクラフトワークとフランス・キャバレーとイギリス小唄とマレーネ・デートリッヒと、うーん何やこれ。初めて味わうミックス感覚であることは確かで自分の音楽受容能力を問われてる感じ。これがけっこうイギリスでヒットしたんです。リンクしたのはベスト盤でこのアルバムの曲もかなり収録。
ヴァン・ダイク・パークスの「ソングサイクル」をざっくばらんにした感じかもなぁ。歌詞もかなり面白そうだ。
某所で自動翻訳してみよう。

試聴はここで。

4/14(月)
cover
Brick
1977

シリーズ「Funx」

「DAZZ」のヒットを持つアトランタのファンク・バンドです。DAZZがたまらなく好きでそれだけのためにライノの「In Yo' Funk」ボックスを買ってしまった私ですからこれ見つけた時は狂喜乱舞。知らないうちにDJ御用達バンドとなっていてこれもモテモテになっていたとは知らんかったわ。音は例えれば北にオハイオ・プレーヤーズ有れば南にブリック有りって感じ。珍しや南部ファンクなこともあってあれほどエグくはありません。シック前にシックなとこやブラックバーズ、EW&FみたいにJAZZ風味もあるなぁ。ジャケを見ていただければわかるように凄く気さくで近所の兄ちゃんバンドの呈で楽しく躍らせてくれるのが大吉。これは廃盤なんですがリンクしてありますベスト盤がCD化されて美味しいとこを収録。とはいえ全部美味なんで見かけたら即ゲットお奨め。うーん、良いバンド。入手困難なのは地元のBANGレーベルに所属しちゃってたことも有るな。ポール・デイビス、ナイジェル・オルゾンのレーベルですから[(^o^)]。

試聴はここで。

4/15(火)
cover
One Nation Under a Groove/
Funkadelic
1978

シリーズ「Funx」

70年代アメリカ・黒い音楽界を席巻したP-FUNKの雄、ファンカデリックの絶頂期の場外ホームラン作品。とにかく表題曲がわたしゃ好きで好きで。ファンク世界に入ったきっかけの曲でもあり、聴く度に「ジシ・ザ・チアンス、ジシ・ザチアンス」「テラ・シュガ」と叫びまくって走ります。いきなりそこから始まるかの歌、アルペジオできやがったのギター、ジワジワっとした乾燥哀愁でいつのまにか貴方も虜よ。リトルフィートの傑作アルバム・タイトル「フィーツ・ドン・フェイル・ミー・ナウ」って連呼してくれるし。「足で解決刑事」って意味じゃろか。とゆうことでその後の曲はショックのあと慰められてるかの如くになってしまうのですが、いづれも余裕から来るジワジワ感満載。黒の宣言をただひたすら拝聴することとなります。その糞まみれ黒光りそそり立ちファンク台風の嵐の後の、オリジナルLPではおまけのEPだったライブ「マゴット・ブレイン」で鼻血ブー。空にジミヘンが天使の羽根付けて飛んでるぞ。見事昇天しました、おめでとう。

試聴はここで。