今日の推薦盤一覧2002.4下 |
シリーズ「すばる座」 ”ボンドはやっぱりコネリーさん。てかってます。” 私にとって、ジェームス・ボンドはやっぱりショーン・コネリーさん&若山げんぞう。そしてこの作品では、ロバート・ショー。ほんと見ただけで悪そう。しかも強そう。列車内での乱闘はもー痛そうで、ゴリゴリ、コブができたでショー。筋立てとしては一直線でわかりやすいことこの上ないんだけど、もーぐいぐい惹きこまれて、見終わった後、ああ、面白かったなあと。映画はこれでなくっちゃいかんぞい。大推薦「ばか映画」かもしれん。 |
4/17(水) シリーズ「暗黒レコード」 ”君はこれを聴き通せるかっ。” 暗黒大王、ジョイ・ディビジョンの何とボックス・セットです。ファクトリー・レーベルの他の連中の冷遇さに比べて、ボックスが出るんだからやはりこの人たちは別格なのでしょう。確かにシングルのみのリリースが多くて、しかもシングルに良い曲が多いのでこうやってまとめてくれると助かるかもしれない。しかーし、はたしてこれを通しで聴ける人がいるのかあ(爆)。てのは冗談ですが、「素敵なベース」に推薦したい、最高傑作「トランスミッション」や「シーズ・ロスト・コントロール」などのポップなシングル群、抑制された切れが抜群のアルバム収録曲、パンクとジレンマに取り巻かれたライブなど聴き応えは充分。暗さはこの音楽を作るのに不可欠なものだから、それを超えた説得力を持っている以上しょーがないね。でも、わし買えたらきゃーきゃー良いながら全部あっとゆうまに聴いちゃうかもな。 昔バラで集めたんだけど、そりゃもう大変だったのよ。 |
4/18(木) シリーズ ”アメリカン・ロックの到達点。買って良かったと真底思うぞ。” とても検索しにくいバンド、オーリアンズ。英語でやると、「ニュー・オリンズ」でドバーっと。「john
hall」でやると「ホール&オーツ」でズラズラー(爆)。てなわけで97%の人がめんどくさーってそこで断念すると思われます。しかーし!素晴らしいバンドなのですよ。曲良し、歌良し、コーラス良し、ギター良し、演奏良し。ここまで見事な音楽をやる連中はそうはいません。個人的にはイーグルスがあそこまで人気が出るのならなぜ彼等がもっと評価されないんだあって20うん年ずーっと憤っているわけです。西海岸好き、ウッドストック好きの方々には特におすすめ。あとクラプトン・タイプの歌いあげるギターが好きな方にも。確実に買って損はしないバンドなのです。 |
4/19(金) シリーズ「ライブアルバムはお好き?」 ”音楽って深いなあ。ビートルズと並ぶ柱です。” 前述のリトルフィートのライブは、ニューオリンズ・ファンクに影響を受けたバンドが、ロスのファンク・バンド、タワー・オブ・パワーのホーン・セクションを加えてパワーアップしたアルバムですが、このザ・バンドのアルバムは、そのニュー・オリンズ・ファンクの生みの親、アラン・トゥーサンのアレンジのホーンセクションでサウンドに深みを増すとゆう。聴き比べると実に楽しいです。アランさん、さすがの人。これしかないぞってアレンジ。アメリカ南部の憂いを表現したかのような音選びは、音にも詩がちゃんとあるんだなーって感じさせてくれます。 |
4/20(土) シリーズ「私は私」? ”なよっててもいいですかあ。” フリートウッド・マックで軟弱担当として登場したボブ・ウエルチさん。脱退して何をやるかと思ったら何とレッド・ツェッペリンのオマージュ・バンド「パリス」を作っちゃいました。ひゃー、けっこうかっこ良いぞと思ったのもつかのま、解散して、ソロになった時にはさらに軟弱方面へ。そんな彼のキャリアを追ったベスト盤です。通して試聴してみると、あららけっこう知ってる知ってる。さらにはメロディライン、歌い方とも何と首尾一貫してること。たぶん本人の中では矛盾なくハードもソフトもやってるのでわ。それにしても最後の曲、完全に大映テレビの世界。名盤と言われれば「はい」と自信を持って言えませんが、時々すごく聴きたくなるであろうかわいいアルバムだと思います。 |
4/21(日) シリーズ「素敵なベース」? ”極上英国ポップにこちょこちょこちょ” 75年作品。プロデュースはクリス・トーマス。この人はコンパクトにぎゅっとポップを凝縮するのが得意な人で前作と一聴してわかるのが、ジョブちゃんのキーボードが引っ込んでぐっと整理されてリズムセクションが前に出てきたこと。しまってくすぐったいようなポップ感覚全開のアルバムになりました。そしてそのリズム・セクション。鉄壁のコンビ、グレート・P・トムプソン&ジョン・グフタフスン。器用とは言えなくてこれっしか無いとゆうフレーズ連発なんだけどこれがまたかっこいいのだあ。特にラブ・イズ・ドラッグ。このファンク感覚はいったい。一回聴けばいちころです。ホイール・ウインド。シー・セルズ。曲も良いしどがすがぐんてゆうキメがたまらん。そしてボス・エンズ・バーニング、このコード進行、わしをきっと泣かせようとしているに違いない。このアルバム、ずんどこ期ロクシーの集大成であることは間違いありませんです。 |
4/22(月) シリーズ「シャドー本部」 ”結局人間なんですね。” 「過去、現在、そして未来へと不断に流れゆくべき“時”が反逆を開始した。プレリュードに提示された日常はフーガの対位のなかに不吉な予兆を挿入され、ついには恐るべき相貌を顕在化して亀裂のうちに崩壊する。やがて地上に出現するのは異形の新世界――あらゆる時代が同時存在して地図上に描かれ、古代ギリシャへの船旅さえもが可能となったのだ!SFの古典的テーマのひとつである時間テーマに、世界的天文学者として、またをうける作者が、自己の野心的な時間・意識論をひっさげて挑戦する問題長篇!」 66年に初出とゆう、天文物理学者でもありますホイルさんが書いた小説です。 タイトルがかっこいいだす、ニャンコ先生!。 |
4/23(火) シリーズ「○○を感じる曲」 ”レッド・ツェッペリン・ファン倶楽部会長補佐代理うえるち君演奏しなさい(爆)。” 76年作品。フリートウッド・マックで「センチメンタル・レディ」などやわらかー路線を爆進していましたボブ・ウエルチさんが、脱退後、びっくりの大変身をとげて帰った来たアルバム。この人がレッド・ツェッペリンの強烈なファンだったとは知らなかったです。ZEPファンなら思わず微笑んでしまうようなフレーズが次から次へと。ZEPのロック的要素を抽出したらこんなサウンドになるのではないでしょうか。確信を持った一糸乱れぬ演奏は感動の嵐でございます。2ndになりますと本来の姿(笑)を少し取り戻しになりますので、ゴリゴリのハードロックはここでしか聴けません。それにしてもこんなにギターうまかったとわ。聴くたびに感心しきりです。もちろんドラムもベースも良かー。 |
4/24(水) シリーズ「アイドル天国」 ”今更ですが今だからわかることも多いのです。” 日本の70年代洋楽を支えた最大の功労者かもしれぬ。そりゃもうML(ミュージックライフです。)の表紙を毎号毎号飾っておりまして、我が中学のお昼時間にも校内放送で「でけでけでん、でけでけでん」とかかったくらいでございます。きゃあ、ろじゃー、きゃあぶらいあん、きゃあじょんー、きゃあふ..(はあまりいなかったか)と騒がれた日にゃあ、何だこのやろーとか思いましたが実は「キラークイーン」は大好きだったりして。えらいのは、ばかロック王者であるとゆう、ハードロックに欠くべからざる要素を持っていたところでわ。大真面目にやっているところがもの凄くおかしいとゆう。時と場合によって感動したり笑えたりするところが実に愛嬌があってかわいくてロックの魅力満載で、しかるべく人気があったのでわないかと思うのですが。 マイ・ベスト・フレンド |
4/25(木) シリーズ「暗黒レコード」 ”ひゃー、あっちの世界へ行ってるう。” 暗黒と言えば、忘れてはいけないこのお人。レゲエの鬼才リー・ペリイでございます。デビュー前のボブ・マーリー&ウエイラーズをプロデュースしてたことで有名でございますが、いわゆるレゲエ正史とは別に己のダブ道を突き進んで行った方であります。この作品は70年代のピークと言ったもので、この後あと一作もの凄いの作って自分のスタジオを破壊、英国へ渡りました。表面的にはけっこうポップに聞こえるかもしれませんが、表面的には凄く恐い(笑)。確実に私達の方に向かって演奏されていない疎外感といいますか多分ジャマイカの人にも向かって無いのではじゃあ誰に演奏しているんだこの人はなんと感じてしまいますのでこの時期5月病の危険が有る方はけっして聴かぬように。それほどインパクトのある強烈なレコードです。恐ろしいけどえらく魅力的なので何回でもお奨めしてしまいそうだあ。 私の生涯ベスト5に入る作品です。 試聴はこちらで |
4/26(金) シリーズ「ブレーク・アルバム」 ”聴けば聴くほど異形のひと。” 音楽には「ああ、この感じ自分の好きな音楽と同じ音だあ」とゆう「あるある感」の魅力と、「なんじゃこりゃー、聴いたことないぞう」とゆう驚きの魅力「何じゃこりゃ感」とゆう2つの楽しみ方があると思います。ヒットするアルバムには「あるある感」が大きな要素を占めていると思いますが、スティーリー・ダンの大ヒット・アルバムのこれは、なかなか曲者で、一見、AOR・フュージョンの文法で語られているように見えて、実は別の方向から来た異形のものの仕業であることが聴き込むうちに判明してくるところがあります。「おしゃれだなー」なんてデートの最中車でかけて御覧なさい。そのうち言葉数が少なくなり、車内にみょーな緊張感が(笑)。その訳は前作までの彼等のアルバムを聴けばわかります。そこにはフュージョン・AOR正史とはまったく異なった格闘の痕がめんめんと。このアルバムで彼らはポピュラリティと異形との合体を見事に果たしました。お化けアルバムなのであります。 |
4/27(土) ”鳥肌立つ瞬間” 75年を中心に組まれたライノ必殺のオムニバス。あんまり良いんで珍しく曲別に。 |
4/28(日) シリーズ「LIVEアルバムはお好き?」 ”前向きに前向きに” 76年の作品です。レゲエとゆうのは世間の太陽と海とゆうイメージとは裏腹に、カリブ海の音楽の中で異端で、唯一暗さと重さを持っている音楽です。だがしかーし、このジミイさんだけは、ちょっと違って暗さを背負いながらも明るくやって行こうぜとゆうものがビンビン感じられる人なのです。その軽やかな歌を聴いていると生きる気力が湧いてくるとゆうもの。日本にレゲエが紹介された時はまずジミーさん、そしてボブ・マーリー氏とゆう順番だったのですが、これは素晴らしいことだったんじゃないかと思っております。数々の名曲をご賞味あれ。 |
4/29(月) ”原作だって面白い” 「核戦争後の廃墟と化した地球では、一握りの残留者が危うく絶滅をまぬがれた動物を飼育することにわずかな慰めを見いだしつつ、過酷な生活を送っていた。 映画の感想はまたまったく別になるので「すばる座」でやります。 |
4/30(火) シリーズ「良い人」 ”瞳が澄んでる音楽です。” くしくも本日がリマスター盤発売のREO SPEEDWAGON。やってる音楽は普通のポップなハードロックだし、バカテクな人がいる訳でも無し、しかも小太りだし(爆)。でもとってもかわいくて憎めなくて好きなバンドです。トト、ジャーニーとほぼ同時期にちょっとプログレ・ハードかいなと勘違いされて(笑)ブレークしたのですが、実は大違いでブレークまでには全米中を年中ライブ・サーキットしてやっと認知されたとゆう涙ぐましいお話が。「ライブ・アルバム」手売りでチャートインさせたのねー。このへんはピーター・フランプトンと同じ苦労人達なんです。それにもかかわらずヴォーカルの方(いまだに名前知らず、すまぬ)の瞳はいつでもキラキラ輝き、嬉しそうにキップの良い江戸っ子ボーカル聴かせてくれます。絶対良い人です。友達になりたい。人格が音に出るとはこうゆうことを言うのですね。 アマゾンで収録曲全部表示されていないので。前回の発売時のものですが。 |