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今日の推薦盤一覧2002.11上

 

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11/1金)

Sulk

アソシエイツ

1982

シリーズ「NWの逆襲」

"耽美な世界。"

昨日がボニー・レイットで今日がこれではどーゆー精神構造してるのかと問われそうですが、トップ・オブ・ザ・ポップスのクリップ見て猛烈に聴きたくなりました。
 アソシエイツは76年に結成、最初はキュアーのベーシストも手伝っていたようでキュアーの所属していたフィクション・レーベルから簡素ながらいわばデビッド・ボウイ世界を独自に展開した「アフェクショネート・パンチ」でデビューしました。デビュー時はヴォーカルのビリー・マッケンジーとギターのアラン・ランキンの二人組みとなっております。この2作目ではプロデューサーにキュアやマーク・アーモンドを手がけたマイク・ヘッジスを迎えて完全にプロのレコードに。一作目のワビサビ感は捨てがたかったんだけど、これもまたきてます。このジャンルはヘビメタ同様はじっこに位置するものでありますからどれだけ境界線を超えてあっちの世界にいっているかが鍵か。その点彼らはもーなりきってます。意外と少ないボウイ・フォロワーの中でもピカイチ。バウハウス並みに人気が出なかったことが不思議でならん。それほどのレコードを作ってます。B面はもー、たまらなく耽美ー。

試聴とゆうか視見はここで。rmヴィデオ。


11/2(土)

Faith

Cure


1982

シリーズ「NWの逆襲」

"小太り以前"

平成のパンダちゃん、キュアであります。正直言いまして熱心に聴いていた訳ではありませんが、クリップのキャタピラーやパンダちゃん踊りの曲は大好き。このアルバムのフィクションレーベル時代のものも何曲かは聴いてましておおバズコックスみたいだと気にはなっておりました。この度めでたく音を入手。いや良いです。この曲だちゅう決め手はまだあらんですが、その空気感にやられたぞ。シンセの音が、そうそうこれって感じでたまりません。JJケイルみたいにそんなんで終わって良いのかあって終わるとこもまた良し。そのシンプルな音作りはこれもまた古くならないニューウエイブとして22世紀の人をノックアウトぢゃ。
B面1曲目のシンセ音だけで買う価値ありかも。

視聴はここで。

11/3(日)

The Best of Stealers Wheel

1994

"のんびり聴くが吉。"

1. Stuck in the Middle With You (Egan/Rafferty) - 3:25
2. Nothing's Gonna Change My Mind (Egan) - 3:57
3. Star (Egan) - 2:57
4. This Morning (Egan/Rafferty) - 3:28
5. Steamboat Row (Rafferty) - 2:52
6. Next to Me (Egan/Rafferty) - 3:37
7. Right or Wrong (Egan/Rafferty) - 4:48
8. Go as You Please (Egan/Rafferty) - 3:44
9. Benediction (Egan/Rafferty) - 4:48
10. Waltz (You Know It Makes Sense) (Egan) - 2:52
11. Blind Faith (Egan/Rafferty) - 3:23
12. Late Again (Egan/Rafferty) - 3:13
13. Wheelin' (Egan/Rafferty) - 3:52
14. Jose (Egan) - 3:20

1972年に結成された英国のバンドです。中心メンバーはジョー・イーガンとジェリー・ラファティ。1.と3.がアメリカで大ヒットしました。CSNYに対するイギリスの回答と言われたそうでなるほどのアコースティック・サウンド。しかしそれだけでは終わらぬのがエゲレス、ジョン・レノンくりそつの二人のヴォーカルで奏でられる音楽はビートルズ、ビーチボーイズ果てはバドコ、キンクリの影も。トラッド色はさほど強くありません。聴き物はやはり3.の「スター」。ジョン・ライクなほれぼれする名曲です。他の曲はスターほど押し出しは強くありませんがじっくりしっとりと。急がずあせらず聴いてあげたいアルバムです。ジェリー・ラファティはソロで「霧のベイカーストリート」をその後ヒットさせましたね。実はこちらの方が好き。

11/5(火)

Another Time, Another Place
Bryan Ferry

1974/7 Island
シリーズ「英国ポップ探検隊」

"何をやってもフェリーさん。"

ロキシー・ミュージックのフェリーさん2枚目のソロです。時期的にはロキシーのカントリーライフのころ。もっともバンドも油が乗ってた時期です。せっかく確立した己のスタイルをロキシーだけの披露じゃもったいないと思ったかソロで爆発。カバーばっかしじゃなーと思って敬遠してたんですがとんでもない。こりゃロキシーだわ。もー何をやってもフェリーさん。ユーアーマイサンシャインなんか笑える笑える。この辺のアレンジが何かライ・クーダーしてます。フェリーさんが嫌いな人にはまったく縁が無く、一度はまっちゃった人には楽しくてしょうがないアルバム。独自のスタイルを確立した人は強い。永遠に古くならない一品です。

視聴はここで。

11/6(水)

You Can't Do That on Stage Anymore, Vol. 5
Frank Zappa

シリーズ「パ」

今回は60年代後半のマザースと82年バンドの音源を特集です。60年代初期マザースの魅力はなんつーてもチンピラの音楽ってとこでしょうか。ここでも全開です。モーツァルトの曲に合わせてジミヘンさんとこのノエル・レディングさん躍らせるわ、空耳満載だわ、縁で集まった連中なんでザッパさんの思う通りにはプレイ出来なかっただろうけど、一番楽しかったのはこのころだったんじゃないかな。馬鹿で素朴で嬉しくなっちゃいます。役者も揃ってるし
。3.では珍しやローウェル・ジョージさん歌唱。青江美奈みたいな怪しいブルース唄ってます。相変わらずショッカー役もこなしてますけど。へたっぴだけど各人の演奏が見えるこのバンド、大好き。
あ、ザッパのドラムも聴けるぞ。
 82年バンドは対照的に完全無欠。スティーブ・ヴァイさん炸裂でござる。きゅいーーーーん。RDNZLとレゲエ化したブラックページ!

試聴はここで

11/7(木)

クイーン ロックス
クイーン
1997
シリーズ「英国ポップ探検隊」

"でんでけでけけけ。"

1997年に組まれたクイーンのベスト。車でかけたら気持ち良かろうなあちゅうコンセプトの元作られたロックナンバー厳選のものだそうです。久しぶりにクイーン聴いたんですがこれがまた気持ち良いことと言ったら。やっぱロックは異形を極めた大ばかものソングが一番ぢゃ。全史を通してサウンドにさほど変化が無いのはしっかりとしたコンセプト、オリジナリティがあったればこそ。一人一ジャンルの極め付きバンドであったってことであらうな。とわ言えことさらグッとくるのは初期のナンバーであることも確か。ハードナンバーで勝負してた初期限定で組んでみたらなお良しではなかったでしょうか。うちにある日本盤にはミュージックライフの表紙写真と復刻インタビューが載ってる小冊子が付いてました。これがまた眺めてるだけで楽しい。みんな買ったぞー。
ところでポップナンバーばかりのベストってあるんかいな?

試聴はここで。

11/8(金)


Cheap Trick - The Greatest Hits
1991

シリーズ「アイドル天国」

"このメロディ上手。"

アイドルとしてブレークしました彼らですが、とろとろの良いメロディでノックアウトさせてくれます。手っ取り早くとろとろになるにはこのアルバムで。一番くらくらは「サレンダー」かなー。「I Want You To Want Me」はこの通りやっぱり「at武道館」ヴァージョンで。日本女性陣のコーラスときゃあああがとてもとても効いています。もはや曲の一部か。「ザ・フレーム」もやたらとTVの感動場面に使われますが酷使に耐えて光を失っておりません。さらに「I Can't Take It」はニック・ロウ、トッド・ラングレン、ロイ・オービソンが合わさったような名曲であります。そりゃそうだプロデュースはトッド。でも控えめ。好きなんですきっと、彼らのことを。ヴォイセズもたまらんなー。

試聴はこちら

11/9(土)

Kung Fu Fighting: The Best of Carl Douglasl

1995/2/1

"これは際物に有らず。"

カーク・ダグラスではありません。カール・ダグラスです。1974年にアメリカでナンバー1ヒットになりました「吠えろドラゴン」を歌ってる方。何と75年年間チャートでも14位。それを収録した1stアルバムです。実はこの人英国ポップ。バックもゴンザレスを始めエゲレスのファンク道の猛者たちがずらり。あまりに面白いんでファミリー・ツリーに挑戦しようかと思ってる次第です。中身はとゆうと英国らしいピシッと引き締まった演奏をバックに実にいい曲を。時にはオーリアンズを思い起こさせるメローグルーブ満載です。
これは際物にあらず。これだからやめられませんわ。
ドラムはイアン・ゴム「サマー・ホリデイ」と同じ人ー!
英国ソウルはもう独特の世界がありまして、一つはこのカールさんのように、カリブ系のヴォーカルスタイル、も一つはホット・チョコレートに代表される変態エキセン系、さらにアフリカ系、インド系と。
アメリカのビレッジ・ピープルのヴォーカルも英国系ではないかと。さらにはこのカールさんの変装もしくは弟ではないかと疑っておるのです

試聴はこちら

11/10(日)

Every Picture Tells a Story

シリーズ「英国ポップ探険隊」

Rod Stewart

"つかんだぜ。"

3rdアルバムです。前作ガソリン・アレイでつかんだ路線、良い曲が出来た時のみ自作を歌い後は気に入った曲を選んでやるとゆうのは、ここに来て完成。サウンド的にはアナザー・サイド・オブ・フェイセズなんでやりたいことがありすぎてこちらで炸裂とゆうことでしょうか。本格デビュー前には墓堀人夫など肉体労働で苦労した彼。スターになる前の只の青年の音楽がここにあるような気がします。ナイーブでシャイな感じがたまらん。頭の中ではこういった音楽をやることしかなかったのではないかな。マギー・メイやエヴリ・ピクチャーなど有名曲はもちろんそれ以外の曲の充実度に感服の次第。心の名盤です。

試聴はここで

11/11(月)

Ultimate Ska Classics

V.A
1999/9/21
シリーズ「英国ポップ探検隊」

"古今東西スカ総攻撃。"

これは魅力的、オリジナル・ジャメイカ・スカも70年代後半の英国2トーン・スカの名曲も一緒に楽しめるアルバムです。これぞ不滅の名曲「ナバロンの要塞」から始まり、ビート、バッド・マナーズ、メイタルズ、リー・ペリーまで。いつ何時どこでも一発で楽しくなってしまう曲が目白押し。オリジナル・スカでのほほんとして2トーンでアドレナリンぶちゅぶちゅ出して今日も元気一杯だす。2トーンを経験済みの方にはオリジナルの曲はこうだったんたーちゅう楽しみ方も有り。ジャケも良いしこうゆうのを買ってみたくなるCDと言うのではないでしょうか。正体不明バンドも有るけどそれはそれでインチキぽくて良いかもー。

試聴はここで

11/12(火)

Greatest Hits: Little Did He Know
ジョー・ウォルシュ

シリーズ「ベストアルバムはお好き?」

しかしあれですね、ジョー・ウォルシュって人もイーグルズ加入で有名になったんですけど本人の知名度と言ったらほんと微々たる物ではないかと。で、ベスト作っても「ちっとだけ彼のことを知ってたかい?」ですって。曲名だって「平平凡凡な男」だとか。いつもにこーと笑ってひょうひょうとしてて。だけどねー、わたしゃあなたのこと非凡な人だと思っとります。曲にもぐわっと心をわしづかみにされて。言い方がわからないけど2回目には大ファン・ミュージシャン。これをきっかけにジェイムス・ギャングも聴いてみよう。
いろいろベストあるけど買うならジャケとタイトルでこれに決まりだな。

試聴はここで

11/13(水)

The Chiswick Story

V.A

1992

シリーズ「オムニバスワールド?」

"燃えろロンドン”

また大変なもの見つけちゃってどうしようかと。まさか出てるとはねー。まさかレーベル自体まだやってるとは。
チズウイック・レーベルはインディーズの走りでして、スティッフと並んでぶいぶい言わしてたんです。そしてこれはそのレーベルストーリーCD。70's中盤パンク登場前夜のロンドンの熱気と喧騒が生のまま入ってます。これはちうこLPで探そうって言ったってそうはありゃしませんぜ。そうだそうだ、チズウイックからは奇跡のようにスニッフ・アンド・ティアーズがヒット飛ばしました。えー、発売年から見ていつ廃盤になってもおかしくないアルバム、入手したいんですが、ふところがー。チンピラロック満載で試聴すればするほど...もーーー!!。

購入参考(試聴可)

11/14(木)

Slayed?

Slade

1972

"スレイド?うにゃ、すれいど。"

グラムロックの星、英国の宝、少年の友、スレイドであります。絶頂期72年の4thアルバム。「グッバイ・ジェーン」「クレージー・ママ」「ムーブ・オーバー」と3曲も必殺シングル入りです。やかましいです。ポップです。チャップマン・チンの力を借りておりません。実は歌うまいです。バラードにほれぼれしちゃいます。ペンライト、うにゃろうそく振りたくなります。恥かしいことを平気でやってくれます。バリー・マニロウには負けません。だから私はスレイ党。
あなたもスレイド?

試聴はここで
11/15(金)

The Rotters' Club

Hatfield and the North
1975

シリーズ「英国POP探険隊」

"素敵なプログレ・AOR。"

素晴らしいとの噂を聴いて幾年月。やっと聴くことができました。嬉しいのなんのって。英国カンタベリー・シーンの雄、75年の作品です。カンタベリーと言えばアナザープログレ本部でござる。この作品は後に「イッツ・マイ・パーティ」でブレークしたバーバラ・ガスキン、デイブ・スチュアートが参加しております。
噂にたがわぬ素晴らしさ。イエスともキンクリとも違う世界がここに。とにかく楚々として流麗でエレガントでスマートで心地良い事この上なし。ジャズっぽさとポップさと変拍子が調和していつまでも聴いていたくなります。キャラヴァン同様押し出しが弱いかもしれんのでプログレに迫力だけを求める人には辛いかもしれませぬが、お子ちゃまには通じぬこの世界をぜひ堪能してみてください。ただし13だけは別、ものすごい迫力です。びっくり。

試聴はここで