11/16(日)
Forty Licks
The Rolling Stones
2002/10/1
シリーズ「石」
発売後1年経ちました40リックス、益々存在がでかくなって400リックス位になっちゃった人もいるかと思いますが。クリスマスのプレゼントに使用するにはこれはもう相手はロック好きに限定される訳で大いに盛り上がること受け合い、いかがわしい、不良の音楽のデカ薄皮饅頭です。キース氏が言っておったロックなんて大したこと無いよあまり持ち上げるなそのまんまのタイトル。イッツ・オンリー・ロックンロール、でも好きじゃけんの歴史なのね。日々聴きまくって感涙にむせび、飯代を節約までして手に入れようとまでするロックのブツ、5人のいい大人が40年にわたって日々良い曲を書こうと悶々と格闘するに至っても実際何に役に立つかと言えば何に役に立つのだろうに至ってもやります。もしかして一番テンションが上がっていた時に書いた曲よりも駄目じゃんとか一言に言われようとも新曲作って混ぜちゃいます。やらざるを得ない気迫に気圧されてこちらも聴かざるを得ません。直接役立たないことを物凄く情熱持ってやるのが人間ならではの仕業だからな、これが人間図鑑ですって宇宙人にプレゼントしようか。ノレルならお友達になって上げるって。とにもかくにも40曲。知らなかったら1年はゆうに楽しめる。さんざ聴いて知ってったって耳をそむけることは出来ないよ。その時代時代に人間どもが夢中になってた音楽ちゅう訳のわからんものの合わせ鏡にもなってます。あまりに楽しくて圧倒的なので今日はまともな文、書く気力無し。役に立たないものの感想文でかっこつけてもしょうもないしどんなに形容しても曲にはかなわぬストーンズ博士だってえばったってしょうもないよなんせ役に立たないんだから。あほくさ。
でも私、役に立たないものが一番好きなんです。没入することに生涯費やしても悔い無し。ドブ川に真正面から倒れるのが希望です。ちょっと横向いちゃうかもしれんけど。
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日本盤
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11/17(月)
The Very Best of
Rufus Featuring
Chaka Khan
1996/11/16
シリーズ「FunX」
今年のクリスマス、脳がアフロ形になっているカップルにぴったしなのがこのルーファスのベスト。一晩中踊って朝を迎えるのね。ティナ・ターナー直系の猿女ヴォーカルでお馴染みチャカ・カーンを擁する必殺ファンク・バンドです。結成は70年シカゴで。母体はアメリカンブリードとゆう白黒混合ロックバンド、そこに猿さんいやチャカさん合体で超絶ファンカーとなったのだ。さてこのアルバム、1曲目はいきなりスパーンと例の手拍子が入るクインシー・ジョーンズ節で始まります。後期のプロデューサーは彼なのね。それはそれでかっこいいのですが本領は2曲目からテルミ・サムシン・グッド。あのレゲ界のキチガイさんリー・ペリーもカバーしたとゆうアスコラヴィスタな一品。臭くてえぐくてグルービンだぜ。上顎の裏がこそばゆくなる快感を貴方に。続くダンス・ウイズミーも凄いぞ。聴くと必ずギターカッティングのまねをして町内を走り回ります。変なおぢさんおばさんがいるぞと評判になります。走って行っちゃうと曲が聴けなくなるのでお部屋でやりませうね。続く2曲のメロウは軽く流して登場6.ワンス・ユー・ゲット・スターテッド。誰か止めなくていいのかのチャカさんの野放し歌炸裂、どうせやるならここまでやってくれると体に良くて感謝。もう行くとこまで行っちゃってください。もう勘弁して〜の次はまたまた超絶ユー・ガット・ラブ。これが一番好き。裏からビートが入っていく騙しリフ・ソング。ユ・リアリ・ガット・ミと同じね。しんかしこれはもう下手すりゃ1番の後ろメロまでわからなくて裏のままのっちゃうちゅう。ゼップもかくやの強力リフとカッティング。ギターのマネに加えてドラム、ベースの弾きまねもしなくちゃいけなくなって忙しいこと。続くアット・ミッドナイトも強力。ワンスユー〜と同じ登り詰め型で。次はバラードなんですがここでもううぇぇぇぇ〜と奇声で期待通りでございます。でバラードと言えば最高傑作がラストのスイートシング。どうよどうよと歌ってくれますが、はいそりゃ最高です。まいりました。と隙無しで楽しめるこの盤ですが、チャカさんの快進撃はソロ後も続きます。望むならそちらのベストも買って、うおうおうおアイム・エブリ・ウーマンとワチャ・ゴナ・ドゥ・フォミをこれに追加して踊れば完璧。クインシーさんの仕事ではブラジョンと並んでベストでござい。
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chaka best
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11/18(火)
Unrest
Henry Cow
1974
シリーズ「プログレ支部」
来るクリスマスに靴下だからなあ、ぴったりと思ったんだけど在庫切れ、いけません。こうゆうのを聖夜に聴かなければ[(^o^)]。ブラックが己の感覚をむき出しで出そうとしてるのがファンクだとすれば白い人がむき出しにしようとするとこんな感じかなと思える音楽です。その筋ではかなりでっかい存在だと聞き及んでおりますが私はどの筋の人でも無いのでどれくらいでっかいか実感はありませぬが。筒井康隆氏に旗色不鮮明とゆう短編があったけどあんな風になったら怖いなあ。ヘンリー・カウ。1968年に英国ケンブリッジ大学でギターのフレッド・フリス氏、キーボードのティム・ホジキンソン氏によって結成されたバンドです。プログレはカンタベリー一族のスラップ・ハッピー、ファウスト一家にわらじを履いている親分衆。謎の雰囲気ぷんぷんでそれだけで聴く前からわくわく増大。これはそんな彼らのセカンドアルバムなんですが聴いてみるとお茶目でありまして肉体系脅迫系じゃ無いんでお茶の時間にたしなんでも素敵よ。さすがにレデース4のBGMに採用となると奥様方は絶句しておしまいになっておしまい。フランク・ザッパを聴いている方はアンクルミート味がしますので嬉しくなるでしょう。あ、い、う、えおーって絶叫もしてますし。哀愁のメロディはほとんどありません。男前かどうかは靴下なのでわかりません。いかしたギターソロもありますが完全に全体の一部に溶け込んでおりますので目立ちません。ので世間様の表舞台に浮上することは今後あり得ぬとは思いませぬがこの感触にはまっちゃった人は今後人生の節目になると取り出して聴いてしまうそんなレコードであります。大物プログレバンドに中身はけっしてひけは取らないので中古で発見したら是非ゲット自信を持ってお勧めです。なんじゃこりゃわからーんって音楽に筋を求める方には向いてないかもしれませんが。あ、サントラだと思えばいかなる時にも楽しめるな。どんな映画じゃ。
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11/19(火)
Greatest Hits
Ohio Players
1999/12/28
シリーズ「FunX」
あー、ファンクが聴きたい真正面のやつ濃いやつーって時に私なら女性ヴォーカルではルーファス、そして男衆ならこのオハイオ・プレーヤーズを取り出します。60年代後半に米国はオハイオ州デイトンで結成されて71年にウエストバウンド・レーベルからデビュー、74年にマーキュリーに移籍して大ブレーク、今に至るもその毒はあまたのブラックに浸透してフォロワーは後をたたずのファンク総本山バンドです。リーダー格はギターのシュガーフットちゃん、またその人相が凶悪でして巨大アフロに歯抜け、さすがにそれジャケットじゃ売れないよと言うことでシリーズでジャケは黒いおねーチャンセクシイポーズとなっております。な訳で沢山ありますベストの中からお勧めはこれ。まったくなんちゅうポーズでしょう。中身もばっちりウエストバウンド時代からマーキュリーまでしっかり濃いヤツ混入だ。代表曲はファイア。ういーーーんってサイレン鳴ります。土人の足踏みのようなビートです。どっから声出してるかわからない声で叫んでます。一番好きなのはレッチリもカバーしましたラブ・ローラーコースター。アスコラビスタ感満載、後半女性の叫び声が入ってましてこれは録音されたスタジオで殺された人の声が入っているとゆう噂でして怖いですねぇ。その他スキンタイト、ファンキイ・ウォーム、o-h-i-oなどゴリゴリファンクチューンは失神続出間違い無し。わし知らない。責任取らないよ。メローものだってあります。スイート・スティッキイ・シング。これは凄いす。やられます。メローには辛い私も降参。スティーリーダン好きのあなたもOK。歌詞は大方スケベ歌でしてタイトルを見てもわかるようにまーまっすぐにXりたい、気持ち良いと。困っちゃいますねえ。これには入ってないんですが「天国ってこんな感じかいな」ちゅう曲では「キスミー」と言った後ちゅうちゅうちゅうちゅうと10連発で音立ててます。ばかだねー。いやーほんと大好きだこの連中。不滅です。いてくれて本当にありがとう。
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公式HP
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11/20(木)
No Thanks! The '70s Punk Rebellion
Various Artists
2003/10/28
シリーズ「新波倶楽部」
何やってんだライノさん、いつになったらパンクBOX出してくれるんだーと嘆いていましたらついに出してくれました。着々と練っていたのね。4枚組現在7027円。見ての通りいつものように素敵なブックレットとデザインで購買意欲そそられるわ。1234とゆうコンピがこれまで決定版だったのですがそれが現在入手困難となった今、これがそれに代わるか。選曲を見てみるといややっぱライノ、定番を抑えつつも思いっきり偏った[(^o^)]ポリシーぶっといなあ。ニューヨークドールズ、イギー・ポップなど拡大解釈も聴けばパンクだーと納得のものが入ってるかと思えば何故かセックス・ピストルズが入っておりません。ライドンさんがコンピ入りを拒否したそうです。一緒くたにすんなちゅうことか。勝手にしやがれは別に買いましょう。メタルボックスも。そうゆうものです。ではとゆうことじゃ無いのでしょうがバズコックスに厚いのが嬉しいよう。アメリカでの現在のシーンに多大な影響与えたもんなあ。そうです。素晴らしいですバズコックスとマガジン。あ、フォールもいるパブロ・ピカソだときゃっきゃ言ってしまいますがおアメリカ・パンクにも結構厚い。パブ出身勢には薄い。パンクだぜちゅうことか。ジャケが印象的です。パンクって子供がタバコだよ。若い時にしか見えない事をどわっと出したもんだ。音楽的才能が足りなかったりするのは百も承知、そこを若さと情熱と時代で突破、その中で才能が伸びていったり音楽的に練熟して行くとパンクじゃ無くなっていったりして終焉、ミュージシャンとして新たに戦いを開始しなければならなかった刹那じゃ。だからパンクとゆうジャンルの音楽は多分81年ごろで終わってます。さてライノのサイトのページでこれは試聴可能。下のリンクで行けます。それがまた48分聴けるぞ。太っ腹。試聴しても欲しくなるぜって自信だな。さらにラモーンズ、アンダートーンズのヴィデオも見れる。燃えます。俺のクリスマス・プレゼントにしようかなあ。ははは。
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video clip
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11/21(金)
Super Hits
Ted Nugent
1998/1/27
シリーズ「ヘヴィメタ虎の穴」
ハードロック野郎にもやってくるぞクリスマス。大いにのって騒ごじゃないかパーテーだ。そんな時にぴったりなのがこのテッド兄さんのベストだぜ。激安だから出席者全員におみやげで配っても大丈夫。アメリカ本国では大スターだ。ベストも一杯出てるぞ。凄い分量のもありますがこれは10曲の完全無欠10曲だ。オリジナル・アルバムではやっちゃってる曲もそりゃあありますが、こうやって精鋭を聴くとうんにゃあ良い曲ばかりなのだ。無条件で体が動いちゃうビートとオジー・オズボン族だな人なつっこいへにゃボーカル、手が先に動いちゃうのよ誰か止めて〜のギター、もっこりスーツに身を包み貴方のお部屋でものけぞってくれるだよ。しっかし後のアメリカンなハードロック連中に影響を与えてるなこの人。ボンジョビとかモットリークルーとかガンズンローゼズとか。若い時聴いたんだろなさんざん。モットリーのドクター・フィールグッドなんて曲はもろテッド節。そのうちトリビュート出るぞ。もうあるのかな。目玉は全曲です。あ、ビートルズはハリスンさんのア・ウォンチュ・テルユが入ってます。これがまたはまってる。嬉しくなっちゃうくらい。ほんとまだ未遭遇の方、これで試しにいかがですか。マジです。楽しいです。余計な色気出してあれこれやってないから古くなりようがありません。新譜だって言われてもわしゃ信じるよ。アメリカンハードロックの真髄ここにあり。この人だけは絶対今でも超元気だ。来日したら見に行きます。よろしくー。
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11/22(土)
All Things Must Pass
George Harrison
1970/11/27
シリーズ「トルズを聴こう」
自身のソロ作3枚目、そしてビートルズ解散後初、かつ歌入りとしては初のアルバム、オール・シングス・マスト・パス。ビートルズ時代から書き溜めていた曲郡はまさにオール・シングス、言葉を失する素晴らしさ、CDリマスターで丁度いい塩梅の音になってさらに言葉を失する素晴らしさ。好きです。曲がいいよう。CDで追加の裸生ヴァージョンでも何ら力を失わないほど。プロデュースはネイキッドですっかり悪者になってしまったフィル・スペクター氏。レット・イット・ビーで唯一最後まで付き合ったビートルのジョージがそのでっかさに惚れ込んで依頼、でっかいし、浮遊感で浮世離れした空気のプロデュース私支持します。天上の音楽みたい。どの曲が一番か、そんなことわかりません。全部いい。才能あるんです。才能がめきめき開花したんです。あの解散で良かった。この時この盤が出て本当に良かった。本気でそう思います。ビートルズ時代から地味ながら空気を一瞬にしてジョーシ世界に変えてしまう個性はなるべくしてなったソロかもしれない。そして一番のってて空からメロディが降ってきてる時のアルバムがこれ。集まったミュージシャンたちも同様に旬、CDになってぐっと入手しやすくなったしもしまだの方がいたら是非に。ほんとですこの分量でもまったく最後まで飽きないで堪能出来るんです。ただただ無垢に音楽したいとゆう欲求が染みまくりで。ただただ完璧じゃなくてアップルジャムのルーズなとこも好き。CDで追加されたトラックはどれも素晴らしいものばかりです。ただマイ・スイート・ロード2000だけはちょっと。北島るのはちょっと。ちょっとはそれだけ後はもう時間を超えた音楽の宝物です。今日も聴けてこれで免疫力2倍増しだ。ありがとう。
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日本盤
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11/23(日)
Got Live If You Want It!
The Rolling Stones
1966/11/4
シリーズ「石」
ストーンズ7作目(米国)にして初のライブ盤登場です。掴み盤〜ライブ盤〜開花盤とゆうパターンが出来た最初のやつだ。えーパンクです。爆発してます。音質も内容も。この頃のライブ盤はみな音質は爆発してますが、それにしても凄いわ。でもなあこれは悪い音と言うのか。わたしゃ結構好き。ライブですから。今でもそうですが会場ではどでかいカシカシのPAの音な訳で、これはこれで臨場感が抜群だと思う。これを聴いて思うのは今の技術を持ってすればライブのあの空気感とPAの感じとを持ったそこで聴いてるかのようなライブ盤がリミックスで出来ないのかなと思う今日この頃です。違うでしょう、もう全部のライブ盤がライブとは。無理かな。その点この盤はご家庭でも大音量で聴けば終った後、頭がぐわんぐわんするけどライブ体験しちゃったかのような素敵な状況になれます。もうストーンズの皆さん、若いです。元気です。特にチャーリーさん、スティックがぶっ飛ぶんじゃないかと思う演奏だぜ。ハイハットが壊れるよう。ビルさんも負けずにぶおんぶおんと。無慈悲に終るエンディング連続もそりゃもうパンク。ロックはロックである時はみなパンクなのだね。伝えたい熱を伝えるためには細かいことは気にしないの。パワーが強すぎて形がぐちゃぐちゃになっちゃったジャーマンスープレックスのように、そうですこれを求めてたんです毎日毎日。そうゆう意味でこの時期にしか出来ないどんぴしゃのライブ盤。風評ではマニア向きって書いてあることが多いようですが、いやーそうかな、初っ端にこれ聴いたら演奏とか曲うんぬんより先に彼らのエネルギーのでかさを実感できるんじゃないかと思ったりするんですけどどんなもんだろう。ロックであろうがプロレスであろうが要は何かを表現して伝えたくてやってる訳で、その元の何かがでかくなきゃ勝負にはならんぞなもし。
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11/24(月)
Photographs & Memories:
His Greatest Hits
Jim Croce
1974
シリーズ「あんふぉーげった房」
ジム・クローチ。70年代前半にアメリカで活躍したシンガーソングライター。さんざ苦労したあげくやっと成功した矢先の73年に飛行機事故で亡くなりました。これは彼のベスト盤です。ジャケが強力。表も裏も顔のどアップ。うちのはアナログだからさらに強力で。よく言えばエリオットグールド、普通に見ると現場にいるおぢさん。実際にそっくりな人と昔仕事したことあり。歌ってもらえば良かった[(^o^)]。と思ったら本当にこの人現場仕事してたそうでその時デカハンマーで手を打ってその時痛めた指を使わないで弾けるギター奏法になったらしい。私も現場で指ポッキリ骨折したことあり。他人事では無いなあ。さてこの盤、顔と同様に超強力です。言われなくても憶えちゃってその後の人生で口づさんじゃう曲ばかり。口づさみながら泣いちゃう。良くて。どう見てもユダヤの人なんですが、どんな背景があったのだろう。同じ鼻のザッパちゃんはあれだし。生活の中で自然に小ジャズやラグタイム、フォークを聴いてすぐ自分の歌を作り始めたのだと思う。真面目にジャンルを追求してないオリジナリティで一杯です。あまり追い求めるとはまっちゃうから。アンプラグドなんて言われなくてもこれしかないの簡素な生のアレンジのジム・クロウチの歌だけ。難しいことはよくわからないけどと自分の見て聴いた感じたことだけを歌って、それだけに染みる染みる。歌は本来身近にあるもんだから。批評やなんかの外にあるこれらの歌はほんとに私にとって大事なものばかりです。ベスト盤にありがちなこれでもか感など無し。タイム・インナ・ボトル、アイ・ガッタ・ネーム、オペレーター等々素敵な曲に浸って、やっぱ感謝するっきゃないな。気付かないうちに確実に自分の一部になってる。あまり人に言いたくないこっそりここで泣いてます。
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11/25(火)
Tom Verlaine
Tom Verlaine
1979
シリーズ「新波倶楽部」
ニューヨーク・パンクの雄、テレビジョン。1978年に2枚のアルバムを残してあっけなく解散してしまいました。そして翌年発表となったのはリーダーのトム・ヴァーレインのこの1stアルバム。パートナーはテレヴィジョン時代の盟友ベースのフレッド・スミス、そしてパティ・スミス・グループのドラムのJD・ドハーティ。いやあまいりました。いまだに冷静に聴けません。25年か。経ったけどあの頃の空気が生生しく蘇ってきちゃって。丁度バンドを本格的にやろうとしてた時でみみちんとさて最初にやるにはいきなりオリジナルもあれだし何やろうと、そうだこれからやろうと。ボイちゃんもやってるし。つうことでキングダム・カムをライブでやったのです。へろへろでしたが。考えてみると無謀でしてこの人の歌、カバーしてうまく出来る訳無し。あのボウイ氏だってよれよれだったんだし。このシャウトしようと必死にしてるがどこか空気が抜けちゃってる歌唱法はまったく無敵です。とゆうことでソロアルバムです。丸ごとトムさん。テレヴィジョンの特に1stの時のぶつかり合いながらも一つのものを目指して舞い上がっていくような感触はありません。2ndのロマンティックな面が裸で出てる感じ。テレヴィジョン時代にやってた曲は1曲目とラストとゆうことで言われると確かに納得。後はどうしましょう。好きです。情けなくて女々しいかもしれんが。曲の魅力に逆らうこと不可能。歌の魅力に逆らうこと不可能。ギターの冷たさに逆らうこと...。残りのメンバーを見てみるとドラムのアラン・シュワルツベルグさんはジェイムス・ブラウンからピーガブちゃんの盤にまで参加してるベテランさん、ラストナイトでたまらんピアノ弾いてるブルース・ブロディとゆう人はローンジャスティスの人、ラストでギターの相棒してるリッキイ・ウイルソンはB52’Sの人、もう一人のドラム、トム・トンプソンって誰だ?。さてヨンキータイム。謎です。普段真面目な人がいきなりギャグかまして来た時ののようにどう反応していいか一瞬わからなくなる。しばらく経って爆笑。ヨンキータイムってなんだ。よんきいな時なんだなきっと。
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11/26(水)
Blow by Blow
Jeff Beck
1975/3
シリーズ「ギター屋」
ロックギター界のカミソリ与力ことジェフ・ベックさんの考えてみれば初ソロ名義アルバム、ブロウ・バイ・ブロウ。邦題は「ギター殺人者の凱旋」なんちゅう恐ろしいタイトルでした。なぜ殺人者かようわかりませんが殺られます。凱旋とはよく言ったものでこのダイアモンドの弦が四次元空間でねじれて拡散収束を急速に繰り返してるようなギターはどうやっても前に出ちゃうから歌手付バンドではどうも収まりが悪かったのは確かとの思いが個人的には。で思いのたけやりました。インスト・アルバム。プロデュースはジョージ・マーティン爺。余計なこと考えささずにひたすら弾かせた手腕たるや見事。バックはハミングバードのマックス・ミドルトン、ゴンザレスのフィル・チェンとリチャード・ベイリー氏と英国パブファンク組の猛者が担当。この時期油が乗り切っていたそのシーンの凄さ爆発のアルバムでもあります。同時に米国でもジャズ・ファンク全盛、グローバー・ワシントンJrとかクインシー・ジョーンズとかフレディ・ハバートとかハンコックさんがキラーな盤連発で、そうですこの時期にこの音しかない、英国からの回答、様々な状況がぴたりとはまった名盤でもう。柔軟ながら的確でそれでいてイギリスならでは律儀なバックがほんと偉い。もちろんベックさんのギターは言わずもがな。豪快に好きなだけ泳いでレスポールも良い音出してもらって実に嬉しそうです。若い頃はこの次のワイアードが好きでした。派手でござんしたから。今でも好きですがこちらは歳を重ねるごとに味わいが増してくる。芳醇であります。アロマであります。最近パブ組の凄さを知ってから味わい3倍増し。分かってくれるかい。あ、4.のエア・ブロワーのイントロ部分は、そっくりNWファンクのア・サーテン・レシオが。かっこよさはいつまでも。一線超えてるからいつまでも古くならないのだ。
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3枚まとめて
日本盤
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11/27(木)
Nothing Can Stop Us
Robert Wyatt
1981
シリーズ「プログレ支部」
ロバート・ワイアット。60年代後半英国プログレバンドのソフトマシーンのドラマー、自身のバンド、マッチング・モウルを経てソロになったお方です。73年に酒席でのご乱行でビルの5階から転落、奇跡的に命は助かったものの下半身不随となって車椅子生活、ドラムも叩けなくなってがらっとその音楽世界も変わりました。70年代後半は社会主義運動に没頭したため音楽はお久となってこのアルバムは7年振りに発表したニューウエイブ勃興期に台頭したインディーズレーベル、ラフトレードより発表されたシングル群を集めたものであります。ほとんどがカバーでチリやキューバの歌やラフリークでお馴染みシックの曲など。私がこの人を初めて知ったのはそのシックのカバー、アット・ラスト・アイ・アム・フリー。ラフトレードの日本編集コンピ、クリアカットで聴きました。若さと喧騒と挑戦が多数のその中で忽然と現れてなんちゅうか効きましたねえ。静かで力強くて。シックのカバーってゆう発想も凄かったけど。その頃の曲が一杯入ってるこの盤、やっぱり強力です。表面的にはもう地味。静か。ところがばってんあくと言いますか個性の塊、聴いた事があるようでどこでも無いものばかり。スクリッティ・ポリッティの1stと通じる曲なんかもあるな。社会主義の歌が多いみたいなんで歌詞がわかっちゃうとついていけるか心配なんですがまポンニチですから理解不能、音楽だけ聴いて楽しめるのは良いことか悪いことか[(^o^)]。おお明るいと思った5.のタイトルが”スターリンはスターリンじゃなかった”。戦争小唄らしい。次はあ、もみの木だ。これはクリスマスにぴったし。ただし題名は赤旗。替え歌が英国労働党歌となってるそうです(^_^;)。この辺を気にすると辛いとなりますがそれじゃ惜しいよの音楽世界。きにしないきにしない。この音楽を貧乏臭い辛気臭いと取るかシンプルで心直撃となるかはもしや非常に微妙な線かもしれん。私はいけます。好きです。欲が無いのが何よりも気持ち良い。本当は欲望の塊の人だったりして。ははは。
曲目等詳細
試聴はここで。
日本盤
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11/28(金)
In the Land of Grey and Pink
Caravan
1971
シリーズ「プログレ支部」
イギリスの南西部に棲息するカンタベリー血脈のプログレ野郎たちのココロのボス、キャラヴァン。71年の3rdアルバムです。まージャケが綺麗。これだけで欲しくなってしまう一品ですが、中身もこのまんまだから嬉しくなっちゃいますだ。なんつたって英国のサザンロックですから、最も英国ぽいに違いない。紳士でニコニコしてて頑固で几帳面。と私勝手にイメージしてる。[(^o^)]。プログレと言いますとハッタリ系くんずほぐれつびっくりしたなもうのもの、クラシカル壮大なもの、ジャズ混ざり求道系のもの、牧歌系米西海岸かよ一つ間違えると、なんかに大別されるかと思いますがこれは後ろの二つ、あまりクラシックぽくなくて呑気でジャズ風味パラっと。求道者じゃないな。多分メンバーはみんな恥かしがりやさん。全員ジョン・ディーコンさんのようなお方とお見受けできるんですが実際はギャグ満載大馬鹿野郎だらけらしいから世の中はわからない。とにかくおっかなくなくて面倒臭いとこも無いので構えないですっと聴けます。臭いとこも無し。A面の小品は特にかわいい。ゴルフガールやラブ・トゥ・ラブ・ユー(そして今夜豚が飛びます)などはシングルで充分行けちゃう。こんな曲は他じゃちょっと聴けません。B面は大作組曲。うへえプログレはこれだからかなわんとお嘆きの諸氏もござるかと推察いたします。実際山あり谷あり人生苦もあり楽もあり。どうせ全部聴くんだから良いじゃありませんか。ははは。付き合いましょう。楽しいのですぐ終っちまいます。これだけの音楽を作るのにはえらい鍛錬が必要かと。それを微塵も感じさせないサラっとした風情には感動してしまい。それだけに他を押しのけて前に出ず地味な存在になってしまってるのだけどこれはこっちから寄っていって聴かせてください。押し付けられるように音楽が責めてくる昨今、私はキャラヴァンのように自分から行かなければ聴けない音楽が大好きです。ああ、良い夢をみた。
曲目等詳細
試聴はここで。
日本盤
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11/29(土)
The Concert for Bangladesh
George Harrison and
1971/12/20
シリーズ「トルズを聴こう」
ジョージ・ハリソン氏主導で1971年夏に開催されたバングラデシュ救済コンサートの模様を記録したライブ盤です。才能を余すところ無く発揮したオール・シングス・マスト・パスの熱気もまだ覚めやらぬジョージさん。リハも充分でないような感じもする演奏ですがそれを補ってあまりある勢いで楽しいことこの上無しだー。さてこのコンサートに呼ばれた猛者たちは、Bob
Dylan、Ringo Starr、Jim Kelter、Jesse Ed Davis、Leon Russell、Billy Preston、Eric
Clapton、Bad Finger、Klaus Voormannそしてラビ・シャンカールさんと豪華絢爛。オール・シングスで諸事情により呼べなかったリオンさんも参加、旬のスワンプ最強軍団です。それとアップル仲良し軍団[(^o^)]。冒頭のラビさんの演奏、実は今まで最後まで聴いたこと無し_<(_
_)>_。今回ちゃぶ通作りながら聴いちまったよ。不覚。聴けば盛り上がります。はい。続くジョージのソロの素晴らしさはもう言わずもがな。嬉しかったろうなあ観客。一番良い時に聴けて。尊敬と憧れのビリーさんに続いてリンゴちゃん登場。ヒットほやほやのイットドンカムイージーかましてくれますが歌詞を途中で忘れたりして<[~O~]>hahaha。自分で作ったのにー。らしいなあ。続くマイ・ギター・ジェントリー・ウイープスではクラプトンはんと生で共演です。あの曲が。涙無しでは聴けない人も多しだと。そして御大リオン・ラッセル。ストーンズだ!。ニヒルでございます。機嫌悪そうながら機嫌よさそうで観客あおって引きづりこむところなんざアンタッチャブルのアル・カポネ思い出します。あ、ここでもそうですが何故か映画でも全編目立っておりましたのがギターのドン・プレストン君。やっぱサラサラには勝てません。お次、オハコ、ヒア・カムズ・ザ・サン。生で生で。しかもバッドフィンガー付。とゆうことでここで登場はいつもおいしい場所で持って行ってしまうボブ・ディランおじさんだよ。しかしこの人の生ギターの魔力は凄し。たった1本でオーケストラ並みのレンジの広さです。控えめにからむジョージ君もかわいいし。選曲がまたうまいとこついてる。タンブリンマンなんて、まー。そしてやっぱこれが無きゃのサムシング、これまたヒットしたバングラデシュと。テーマは重いのですがそこは音楽、楽しくて思い切り高揚させてくれて、生きる力は心の力から。申し訳ありませんがおすそ分けしてもらって元気になります。充実です。CDになってもちょっと高いけどそれだけのものいやそれ以上のものいただきました。ありがとう。
曲目等詳細
日本盤
試聴はここで。
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11/30(日)
Between the Buttons
The Rolling Stones
1967/1/20
シリーズ「石」
パンクなライブ盤リリース後です。さぁ炸裂の時。出ましたビトウーン・ザ・バトンズ。しばれるなあのジャケ。チャーリーさん顔がでかいなあはともかくこれはまた最初から続けてストーンズのファンの人はビックリ仰天、わわわわと言って町内を駆け回ったのでは無いかと想像できる今回こそは大変身の一枚だ。デビュー以来真っ黒がトレードマークだった彼らが今回は真っ白です。オリジナル曲本格参戦で言葉は悪いけど時代と寝だしちゃいました。サイケ・エラ突入の空気と共に全編オースティンパワーズの歯並びの悪い笑顔が目に浮かぶサウンド満載、ロンドンロンドン愉快なロンドン楽しいロンドン。ああポリシーがーと言われましてもこうゆうのも悲しいかな[(^o^)]彼らのポリシーですから黒いストーンズ・ファンの方々泣いていてください。とゆうことでそげなこと考えなければ楽しい楽しい総天然色アルバム。アレンジがとっちらかってるのもチューニングがちと甘いのも全部ひっくるめて街のストーンズ楽しいお買い物最中です。曲だってポップで素敵です。ビートルズと違ってイイカゲンな風情も聴いてて楽チンさ。わたしゃ大好きだよこれも。考えてもみたまへ。無かったら寂しいよこのアルバム。若気の至りと済ましてしまえば済ましてしまえる盤だけど今考えると若気の至りの何と美しかったことよ。出来ることならもう一回やりたいものだ。せめてつかのまのLP一枚分ロンドンを闊歩して楽しんでああ嬉しかった、音楽でOKなり。余分なことが出来るって贅沢だと思うのであります。えー、アメリカ盤はシングル「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・ツゲザー」と「ルビー・チューズデイ」収録でUK盤から2曲カット、より余分感を味わうためここはUK盤をお勧めいたします。最後のこれまた最もへろへろ遊んでるSomething
Happened to Me Yesterdayはキース君の始めてのリードヴォーカル曲。ヤクやった歌だそうでよっぽど楽しかったのね。策士アンドリュー・オールダムさん最後のプロデュース作品でさあ本格的に何をやらかすんだ。
曲目等詳細
試聴はここで。
日本盤
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