4/16(金)
大王フレディ
Burglar
Freddie King
1974
シリーズ「ブラック道」
見て下さいこのジャケ。かっこいいですねえ。燦然と輝くギブソン335。ブルース界三大キングの一人、フレディ・キングさんの死2年前に発表のこの「強盗」アルバム、わたしゃブルースのレコードの最も好きな欄に収まる快作です。亡くなったのが42歳、つうことはこの時40歳、うーん凄い貫禄。自らを省みると情けなかー。三大キングのうちで一番ロックに影響を与えたと言うとやっぱこの人かと。なんつってもエリック・クラプトンはんが大好き。ブルースブレーカーズ時代のフルコピー、ハイダウエイ、そして歌い方、がなるとこなんかもうモロ。ミック・ジャガーちゃんのドン・コベイも聴いててどっちがどっちだかわからなくなる時ありますがこちらも時々あれれなんてね。何が違うってクラプトンはんの方が歌がうまかったりして(^0^)。最後まで”テキサス”フレディさんは粗野を通します。してこの70’s中盤に彼が愛機を気持ち良く鳴らすために組んだのが何と英国パブロックファンク隊。まずプロデュースがマイク・ヴァーノン氏なのだ。ブルースブレーカーズ、フリートウッドマック、チッキンシャック、サヴォイ・ブラウンと英国ブルース・ブギ兄弟の作品を軒並み制作、さらにクライマックス・ブルース・バンドの「黄金のたれ」じゃなかった「一撃」、レベル42までやっちまうファンクまたぎでもござる彼に英国ユニットを任せて1曲目がパックイットアップ。ゴンザレス・チャンドラーさん作のこの曲にゴンザレスのホーンセクションとまた粋なことを。メンバーを見ちまうともうヨダレたらたら。ドラムがスティーブ・フェローンさんです。キーボードがブライアン・オーガーさんです。ギターにボブ・テンチさんです。うごご、これはアヴェレージ・ホワイト・バンド+ゴンザレス+ハミングバードちゅうパブファンク・オールスターズだ。名前が伊達じゃ無いこのメンバーの締まりまくり切れまくりのバックに乗ってほんと気持ち良さそうにフレディさん歌いギターかき鳴らします。このグルーブの上ではブルース、渋いー地味ーなんちゅう言葉は吹っ飛んじゃうぞ。2曲目ののハイハットのシメ、ぴしぴしぴしなんかもう。5曲目テクサス・フライヤーのビートも失神もの。ほんとこれブルースかいな。ブルースです。特定の地域に特化していない英国勢だからなし得る全米ファンクまるかじり征服したキングの御技なのだ。2ndユニットも凄いぞ。トム・ダウド・プロデュースです。マイアミ・クライテリア・スタジオです。とくりゃあ件のクラプトンさん。ジョージ・テリーにカール・レイドルとえへへ。これ間違えちゃうよ。ブギ兄弟涙のずんずん曲もあるぜよ。6.のパルプウッド。三大王のうち豪快担当のフレディーさん、さすがのインストだ。もち泣きもござる。続いて7.の彼女は強盗。心を盗まれたの。9.のおいら夢を持っていただも相当な真正面。最後のドクター・ジョン先生ガンボでお馴染みのグッタイムロールはちと浮いとるけど、あ、3.はJJケイルの曲だったり、もうこれは全部ノセの美味しさです。ノスタルジック無縁のリアルタイム・ブルースをどうか一つ。どうぞ。
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4/17(土)
ヌートピア宣言
Mind Games
John Lennon
1973/11/2
シリーズ「トルズを聴こう」
前作「ニューヨーク市で一時」でヨーコさんにそりゃもう目一杯付き合ったジョンちゃん。今回はいかに。ジャケットでいみじくもヨーコさんの巨大な大地から歩いてくるジョン。平和運動のみにくさもたっぷり見ての自分帰りアルバムかと。個人的にはリアル・タイム・ジョンとの遭遇は正にこれでビートルズより先にマインドゲームスでやられてました。えんえんと続くようなバックにのってシンプルな歌詞、途中無理やりレゲエになったりするなんてのは後年だいぶこまっちゃくれてから気付くんですがその頃はただただインパクトに打ちのめされて、エルトンのグッバイ・イエローやストーンズのアンジイと共にどっか欧州感じるエキゾチックな香りが大好きで。してアルバムもそうだからって訳でも無いと思うけど心に直球で入って一番彼のソロでは好きかもしれません。ジョンたまだとやっぱ辛いしイマジンだとでかいし。これはビートルズ時代の悪ふざけレノン君も復活してるしあいすいませんヨーコさんってひたすら謝ってるし(^0^)。この頃のインタビューを記事で読んだことがあります。音楽で世の中を変えちゃる平和を勝ち取ったるの筆頭と死後何故かイメージされてますがそこでは「音楽では世の中なんて変えられないよ。ただ人々の気分は変えられると思う。」てなことを言っておりまして。なるほどと。そうだよなジョンの歌はいつだってパーソナルなものだったし。社会がどうのちゅうのはパワー・トゥ・ザ・ピーポーと平和を我らにだよな。これは明らかにデモに似合うようにと。イマジンなんかはそんなん使われてたまるものかと思う。それを一番実証してるのがこの盤だと。全編フヌケ・ソングが詰まってます。音楽が平和に役立つこと、それは気分とゆうことで、戦意高揚軍歌とは180度違うやつ。これ聴いたら俺たち何やってんだろと確実に兵隊さんは思ってしまう。だから危険でFBIに追われたりしたんだなきっと。ワン・デイ・アット・ア・タイムなんてもう、全て投げ出してほけっとしちゃうよう(^0^)。インテューイションも。こちらは楽しくて。ポールみたいな生ギターのアウト・オブ・ザ・ブルーでは泣かせてくれるし。意味わからなくてもやたら気分が感動。どうしたってビートルズで泣かせてくれたジョンがまた味わえちゃうと嬉しくなるのはしょうがないす。オンリーピーポーじゃかわいくってアイ・ノウ・アイノウじゃあのフレーズだよこれ。ユーアー・ヒアはこの後の道を予言してるかのようで。そしてミーン・シティ。好きでごんす。ギャグセンス爆発。くるくる場面転換センスばっつぐーん。スライストーンの暴動と並ぶ無音ソングの2大巨頭ヌートピア宣言の解釈は個人個人で。私はまたみんなすっげええこと言うんだろうなあって彼のいたづらじゃないかと思ってますが。
それまでのヨーコさんとタッグの時代とこの後のひたすら穏やか時代との間にパッと咲いたビートルズ・ジョンのアルバムのような気がしたりして。曲も全部良いし、やっぱフェイバリットかもしれぬ。
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日本盤
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4/18(日)
野獣生誕
Aerosmith
Aerosmith
1973/1
シリーズ「ブギー兄弟」
今を時めくエアロスミスの1stアルバムは1973年1月に発売されました。出身はアメリカロック田舎ボストン、世代的には40年代後半から50年代初め生まれの人達ですからビートルズ、ストーンズなんかの第一世代から遅れること5年あまり、十代の多感な時期を彼らの活躍に夢中になりながら過ごしたと想像、結成は70年前後でデビューするまで4年近くローカルで下積みしたことになります。アイドルは先の第一世代特にヤードバーズなんかのビートバンド、先達がブルースクラシックをアイドルとして自分たちのロックを作っていったのに対してこちらはそれらはもちろんそれプラス、ロック勃興期の興奮をリアルタイムで経験したことになりますか。そんな訳でこのデビューの時点で既にストレートなブギ、ブルースとはちと違う自然にくにょっと違った自分達の70’sロックを作っておるぞい。デビューに当たっての契約先はコロンビア。大会社だ。嬉しかったろうなあ。会社側としてはこの先をにらんで是非新しい才能が欲しい、でも無駄金は使いたくない。この辺コロンビアはいつも露骨。ブルース・スプリングスティーンもそうだったけど1stは様子見でお金かけさせてくれまへん。で、エンジニア畑出身のエイドリアン・バーバーさんをボストンに派遣、地元のスタジオでほぼ一発録り、ミキシングと2週間あまりで作らせてしまいました。その結果としてはライブで見ている地元では好評、しかしロックマスコミにはやれストーンズ・クローンとか無茶苦茶書かれて出だしでミソつけることに。おまけにそのころからドラッグ癖がつくやらどうするのエアローおお。なこと言っても後年3rdでブレークして時にお馴染み「ドリームオン」が省みられてそれ入ってるこれも再注目売れちゃったてんだから世の中調子良くて困っちゃいます。でも短期間で録音、悪いことばっかじゃない。特にレコーディング経験の無い新人にはむしろライブそのままやらせた方が生きが良かったりして。多少ヘッポコかましてもやっぱロックは勢い、おかげで若きギラギラ・エアロが真空パックされたみたいに詰まってるぞ。ドリームオン良いなあで買った人には他に全然そんな曲入って無いんで腰砕けるけど(^0^)。シングルB面ママキンにやられた人間はもう大喜び。ニュータイプのブギが一杯詰まったこの盤はきっと宝物になっているはずです。まだ突出する曲は無いけどこれはこれでいいのだの世界てんこ盛り、気に入るとドリームオンのアルペジオのよれよれになってるとこまでひたすらいとおしくなったりして。現在の余裕エアロでファンになった方、まだ体力満点、技術より気力3倍のエアロのロオオックも是非どうぞ。この時のエアロはここでしか聴けません。当たり前だ\(^o^)/。これから短時間で技術もめきめきついて恐ろしいことになっていくのね。さらに余裕ぶちかましの現在もこれからこっち方向へ向かっていくかもしれん。最新作BOBOと直結してるのがラスト「ウォーキング・ザ・ドッグ」でどわっと。
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日本盤
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グッヅ
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4/19(月)
ソウル軟体動物
Greatest Hits
The Bar-Kays
2001
シリーズ「Funx」
バーケイズ、お化けズかー?つうのも当たらずとも遠からず、ホーリーゴーストってヒットもあるし。マーキイズ?ピンポーン!一文字違いのバンドです。マーキイズはブッカーT&MG’Sのホーン・セクション込みの時の名称、そしてバーケイズはそのマーキイズが所属してたSTAXレーベルの2番手お抱えスタジオ・バンドで出発いたしました。2番手だからBなのねきっと。元々メンフィスのローカルバンドだった彼らがSTAX自体のあまりの成功で録音の人手が足りなくなってスカウトされた模様です。この前紹介させていただいたアルバート・キングのプレイ・フォ・ヤ・アルバムでバックを付けてたのもこの方達。オーティス・レディング後期のツアーバンドも担当して悲運な事に一緒に飛行機事故に遭遇、ベーシストとトランペッター以外のメンバーを全て亡くするとゆう。生き残った二人は不屈の闘志でバンド復活、その日から俺たちゃ絶対に皆の為にもソウル界で生き残ってやるけんねと決意したのであるのです。STAXとの契約満了で次に移ったのが北のファンク総本山マーキュリー・レーベル。STAXが南のソウル梁山泊でしたからこれはもう。この日からブラック修羅道を歩み出したのだー。この盤はそのとてつもなく長い歴史を10曲で網羅しちまおうとゆうもの。そりゃもう誇大でなくブラック・ミュージックの歴史をそのまま見てしまえる超お徳盤です。BにはBの意地と腕がある。Bだからこそやれることがある。お聴きになると絶対笑ってしまわれる元ネタそのまんま連発ですけど、それはもうブラック・ミュージックはブラック共有の財産、パクってパクって下手すりゃ元より好きだよこれって言ってしまうわしらを見てきっと真っ黒い顔に真っ白い歯でニタっと笑うぞ。とこれくらい前振りしておけば安心安心(^0^)。えー冒頭ソウル・フィンガー、これはもうマーキイズそのものです。だって助っ人だったんですもの。似てますがもちろんそれだけで無いのは言うまでもなし。続いて聴いて行くといきなりリック・ジェイムス登場、アース・ウインド&ファイアのシャイニング・スターまんまのイントロで登場したりキャメオもいるぞプリンスもいるぞで何だかもう家内オールスター。怒るか喜ぶかは貴方の普段の生活態度にかかってくる訳ですが(^0^)、間違い無しは落ち着いて聴いていられないであろうちゅうこと。腰のあたりがむずむずしてぎゃおううういええいって最低でもヘッドバッキン開始してしまいま。これぞ実用ファンクです。かっこえー。かっこえー。かっつっつこえーーー。
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グッヅ
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4/20(火)
NYロック
Wave
Patti Smith Group
1979/5
シリーズ「新波倶楽部」
ニューヨークパンクの女王、世界顔色の悪い女性コンテスト優勝者うそのパティ・スミスさん、人気絶頂期にしてこれにて第1期打ち止め、半引退生活に入ってしまったアルバムです。何しろ歌詞に比重の大きい人、こちとら外人にはまったく分が悪く、根がポップ好き、ましてやトッド大ファンと来てるので私のフェイバリットはどうしてもこの盤になってしまいます。前作イースターでブルース・スプリングスティーン作ビコーズ・ザ・ナイトのヒットで人気が全国区になって今回組んだのがそのトッド・ラングレン。旧友ににして同士の間柄であるものの幾多のミュージシャンが彼と組んで吉凶全く正反対に終わってしまった彼のプロデュース・ワーク。これはやはり賭けであります。結果、それは大吉に。トッドさんの製作態度、二つに分かれてまして今まで何回か書いてきましたが、全く知らんミュージシャンの場合、思いっきり自分の音まみれにしておいおい誰のアルバムだ状態に、そしてよく知っている間柄、または彼自身敬愛してる音楽家の場合は基調は彼の思うその人の理想音楽+自分流儀の音構成を見事に折り合わすとゆう。この盤では後者の代表例としてXTCのスカイラーキングと並ぶ最高の仕事だと思います。圧巻は冒頭3曲。1曲目はこの頃熱烈な恋愛に入ってた元MC5のギタリスト、フレッド・スミスについての大のろけ曲。曲的には思いっきりビコーズ・ザ・ナイトの2匹目のドジョウだよこれって、でも良いい。たまらなく良い。だって良い。2曲目のダンシング・ベアフット共々この音楽の、ポップの奴隷になってうねっていく感じこれがトッドだ。没入して我を忘れる瞬間がもう大幸福。パティさんの声、これが哀愁歌にぴったしで先のビコーズ〜で発見のその魅力をこれでもかと味合わせてくれます。万華鏡ののように香辛料入りキーボード、ギターが織り込まれて、うんこうゆうの聴くとやっぱトッドさん天才だよなあ。3曲目はバーズのカバー。成功の絶頂でこれ歌うのってはまるはまる。しかも物凄い力強く。確実に女性の方が強いぞ(^0^)。ニコちゃんを思い出してしまうのが4.のヒム。5.はレベンジって曲名からして怖いすが聴くとやっぱ怖いか。ははは。6.のシティズンシップ。時計の唄では無い様で市民運動への絶望の唄。中盤のハイライトだと思う。スケールのでっかい大ロックです。こうゆうこれでもか曲をピシっと締めて止めを刺すやり方がトッドさん実にうまいす。7.はどこか東洋なイントロで始まるイタコ・ソング。狂気+凶器。8.は終盤です。泣かせに来て思う壺にはまって泣きます。何歌ってるのかわからんけど音楽で泣きます。泣く理由は各人自由で構わんでないですか。これが洋楽の醍醐味かと。最後の最後は歌う詩人の会。こう来られるとちょっとお手上げ状態。歌詞カードを見るしかありませぬが輸入盤なので想像するしかあるまいのう。の名盤です。願わくば貴方の名盤でもあって欲しいと切に願って相変わらず力不足のご紹介あいすいません。
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日本盤
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グッヅ
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4/21(水)
地獄の交響曲
Kiss Symphony: Alive IV
Kiss
2004/7/22
シリーズ「直球野郎一本勝負」
熱烈なファンじゃ無くとも全然かまわなくて、皆が大好き、そしていつのまにかアルバム一杯持ってるちゅうバンド、そしてロックの楽しさをこれほど味あわせてくれるバンドと言えばキッス!。うちだって化粧無し時代以外はほとんどあるしフィギュアもあるぜよ。この人達がいなかったらロック世界が寂しくって寂しくって。そう考えると大感謝状を進呈したいくらいだ。ジーンさんドスケベでもしゃあないなてなもんです(^0^)。何千回やってるであろう定番曲でもいつも新鮮にやってくれてさらに期待通りの新仕掛けを提供してくれる。ほんと偉いなあ。で最新作の仕掛けはオーケストラ、地獄の交響曲と来たもんだ。最初はなんじゃこりゃオーケストラがキッスの曲をカバーしてんのかーとか思ったけど聴いてみるととんでもない。真正面の共演です。となると頭の中で???、想像出来ん。映像版もきちんとあり。これがもう大爆笑。ご覧になった方も多かろうと思いますが楽団全員がキッスメイク。60人全部。この絵が撮りたかったからやったんだろって突っ込んじゃいます。ははは。おまけに客席もメイクしてる人一杯だもんなあ。なんちゅう世界だ。やっぱ平和が一番です。人類のあるべき姿だ。はい。さあて音を聴きますと最初はじらしてます。バンドのみの演奏。これがまた。良い。何にも見ないで聴くとどのアライブだーこれなんて。元気溌剌いつでも絶頂期。あんたらいったいいくつなんだ。偽エース、トミイさんのギターもええねえ。今時こんなんスタイルで弾くやつおったのかってハードロック・ギタア。ヘビメタではありませんハアドロックです。ほれぼれしてこの部のハイライト、健在なリを示した名曲最高サーカスで締めなさる。そしてキッス一オーケストラが似合う曲、それは...ベス!ってんでオーストラリア・メルボルン・オーケストラの皆さん登場。エリック・シンガーさんのドラム、当家ではご贔屓でそりゃもうナイスなプレイなんだけどやっぱ皆が待ってるベス、これが無くちゃねえてんでのピーターさん必須です。あ、叩かないでこれ一発歌唱勝負でも良いのか。(^0^)。そしてアコースティック部に突入。キッスのアコ部と言えばアンプラグド。あれも実は当家のフェイバリット。あそこでのスシュア・ノウ・サムシングが一番好きな曲だったりして。の希望を知ってか知らずか。知るわけないかで豪華オケ付でやってくだすった。これが涙でなくてなんとしょう。でおまけにあら珍しやシャンディやでさらに涙。ディスク2枚目でついに全開、エレクトリック・サイド。曲はもちデトロイトロックシティ。アメリカハードロック総本山を称えるこの曲でのオケ。大爆笑。佐渡おけさしてるぞ。わざと大仰なからみにしてるな。下手にフィットさせないのが良いぞ。後はもう全然全焼、いや全勝の無敵キッス世界。どんどん楽しんで。ラヴィン・ユー・ベイベまで登場するぞ。いやもーこんだけ聴いてて元気になって明るくなっての音楽はそうはあるまい。ロックが胸を張って全世界音楽ファンに誇れる大一品です。まだの方はもう是非是非。お金に余裕のある方はDVDの方が良いかも。なにしろ日本盤CDより輸入盤DVDの方が安い。訳わからんです(^_^;)。
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日本盤
DVD
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グッヅ
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4/22(木)
やりやがったなトッド
L
Steve Hillage
1976
シリーズ「ギター屋」
英国カンタベリー・プログレの辺境、ゴングのギタリストにしてお顔はどっちかと言えばロビン・トロワー族と来た日にゃあ男の子専門、ミュージックライフなどでは奇人変人コーナーに出没するか白黒ページで「鬼才」とか言ってたまに載るかレビューではおおよそ4ツ星の男、スティーブ・ヒレッジさんのソロ2作目です。この方イメージがわけわからん。この後、テクノ、ハウス方面に行ったりして。さすがさすらいのゴングの人だけあります。の中でこのアルバムが一番触りやすいと。何しろ製作トッド・ラングレン印。さて今回はどのように。やっちまいました。これはトッドさん全のっとりアルバムの作品の中で最高のやつの一つです。トッドの時期的には怒涛のカバー連発のフェイスレスの頃、ユートピアの太陽神の前くらい。てことは第2期ユートピア・メンバーのお披露目はこれが最初か。それはもう全編トッド節で溢れかえってるのだ。どうゆう縁で二人が組んだのかわかりませぬが。相性はぴったし、悪いことに(^0^)ヒレッジさんの声がトッドちゃんに似てるんだこれが。寸詰まりのドラムの音とかギター音とか。レンジの狭い中に音がひしめき合ってる感じとか。丁度トッドがプログレに一番はまってる時だからオファーがあった時、やったあカンタベリーだ、やっちまおうと思ったに違いない。彼の場合、プログレはポップの延長、ポップ速度をごんごん上げていって臨界地点を突破、あまりの圧力に崩壊していくの静かにパラパラとほぐれて。1曲目は皆さんご存知ドノヴァンの名曲。ここでピーンと来たら110番じゃなくてピンポーン。そうです、やりましたフェイスレス別館です。何も人のとこでやんなくて良いのに\(^o^)/。やってくれて嬉しいのは我々トッド・ファンですが。ほぼ忠実なカバーだけどそこはしっかりと独自サイケポップだよ。イントロはユートピアだけんど。ここで判明するのが憧れの東洋インドかほりで行くぞって目論みです。2曲目は1.のダブ・ヴァージョン。はは。って訳ではないすがそれをくにょっとさせたもの。魔法使いは真実のスタア化。後半アラビアのロレンスが登場したりサービス精神満点はやっぱポップ精神だ。流れるようなギターソロが素敵。あ、もちヒレッジさんの。楽器にまでは手を出してないのねトッド君。さすがに。3.はタイトルもかくやもポップサイケの名曲。西部劇調のギターリフからなだれこむスペーシイ。虹に万華鏡。ドラムロール。オリジナル曲の中で一番シングル向き。ピンクフロイドの1st聴きたくなるぞ。デュークスも。途中4ビートになるとこもきまって粋だねえ、直後の逆回転ギターも。4.はタイトル通りカレー屋さんインド・ポップ。なましばやーなまほー。あーほうれん草カレー食いてえ。この曲のギターもかっこよか。5.は長尺です。初っ端からトッドのゴリ押し速突っ張り展開。にまあっとしたりして。一転太陽神セレナーデに変化、目もくらくら。プログレだわ。ドラムのウイルコックス君大活躍の巻。硬質ベースのカシム君も頑張ると思っていたらフリー・ジャズ・トランペッター、あのネナ・チェリー、イゴ・アイ・チェリー父、ドン・チェリー登場、パラパラパラーと異世界へ連結とゆうとんでも無き超大作なのだ。12分があっとゆうまだよ。そしてオーラス、6.ははいジョージ・ハリソンさんのイッツ・オール・トゥ・マッチ。ここでも判明。最後にこれを決めたかったために引き受けたなトッド。またもフェイスレス別館で。これがもうびったし、カバーの鏡であります。かっこいいよー。ギターの技と突然音量でかくミックスするとことか、乱入ラッパとかビートルズへのオマージュもしっかり。これシングルカットしなかったんかいな。まずもってヒット確実だと思うのだが。とゆうわけで誰のアルバムのご紹介かわからなくなりましたが、実際ヒレッジさんとトッド君がお互いに憑依してるから仕方が無い。まるっきり乗っ取っているようでこの形でのサウンドはここだけの印象があり、これはお互いにリスペクトしてる証拠やと思います。とはいえ後年ヒレッジ氏がこの盤についてどう思ってるかは不明。やっぱ最後は大ケンカやらかしてたりして\(^o^)/。
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グッヅ
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4/23(金)
愛ゼップしかしボブ
Paris
Paris
1975
シリーズ「ギター屋」
「今年最大のスーパー・ロック・トリオ、パリス衝撃のデビュー!元フリートウッド・マックのロバート・ウェルチが元ジェスロ・タルのグレン・コーニックと元ナッズのトム・ムーニーを迎えて、長年の構想をここに実現した話題のアルバム!!」。今年ちゅうのは76年。日本盤LPのコピー文であります。この当時この文読んでパッと人名と顔が頭に浮かんで音が想像出来た人がどれくらいおったろうか(^0^)。大ブレーク前のマックの顔だったボブ・ウエルチさんが脱退後結成したバンド。マックの時はそのもわほーんとしたサウンドの張本人だった彼。この後のマックとは比べ物になりませんがそれなりに売れて来て音も絞り込まれてきた矢先にマネージメントのごたごたが嫌でやめたのね。脱退して何をやらかすか全国456人(^0^)の注目の中、出現したのがこのパリス。皆さん仰天!「OoO]!。ゼップやんけ。ロックや。でかっこええなあとNHK−FMヤング・ジョッキーで渋谷氏が大プッシュしたものの元々ゼップ自体名前のわりに売れなかった本邦のことどれくらい売れたことやら。致命的だったのはルックス。表ジャケに使えなかったのはもちろん。ははは。不健康なエルトン・ジョンみたいなボブさんがフロントでコーニック氏は髭親父、唯一アイドル顔のムーニイちゃんは助っ人だったと言うことで。ミュージックライフ・グラビアにこれじゃ登場でけん。ところがどっこい中身は奇跡的にかっこいいのです。ボブさんマック脱退後に誰かにそいやあなたロバート・プラントさんに声が似てるねと言われたか名前が同じだしって元々ファンだったか知りませぬが、確かに声が気を抜いたときのロバ君にクリソツ。でやってみました愛ゼップ。ドラムの音から曲調まで頑張って。元々自分色がものすごー濃厚なウエルチはんのこと、途中正体を表しそうになるもののそれがまたええ按配で、後半またまた頑張ってゼップでとゆう具合にナイスなハードロック・アルバムとなっております。レッド・ツェッペリンってあれだけ個性の塊のようなバンドでっから意外とフォロワー少なく、またやっちゃったらそれだけ話題で終わりみたいになっちゃうのでこれは冒険ですけど今となってはよくぞやっててくれたと喝采ものではないかと。キングダム・カムなんて連中もおりましたなあ。B級ものにどうしても心惹かれてしまうツボもばっちりでCDが出てるうちに是非ともいかがでしょうか。ただしマックつながりでマック・ファンが買っちゃうと目が点でしょうが。この後すぐマックブレークで慌てて元のはんなり路線に戻ってしまうウエルチはん。どうもにもこうにも間が悪い実力派の狭間の奇跡の光をご賞味あれ。2ndのCDが復活することは無いのかなあ。
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グッヅ
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4/24(土)
心の壁、愛の橋
Walls and Bridges
John Lennon
1974/9/26
シリーズ「トルズを聴こう」
前作「マインド・ゲームス」録音後ジョンちゃんはヨーコさんと別居、もうあなたの甘えんぼにはついていけないわと言われたのかいな、さらに細々とした裁判続きでまいってしまったジョンさん、ロスアンジェルスで悪友ニルソンちゃんリンゴ君と飲み歩く毎日、酒浸りの中、「ロックンロール」アルバム製作を思い立って録音開始するもよれよれでなかなか進行せず、しかもプロデュースのフィル・スペクターがテープを持って遁走しちまったよ。負けないぞとジョン、新しいアルバムの製作にかかったのであります。それがこの「心の壁、愛の橋」。個人的にはこの頃もうビートルズにべったり夢中の頃。ジョンとゆう存在を思い切り自覚して聴いた始めてのアルバムだったかも。にも関わらずビートルズのジョンって感じで聴いた気はしなかったす。冷静に見ればジョン君不良時代の作品で出っ張り引っ込みが赤裸々、出来はじょんたまやイマジン、前作なんかに比べりゃどうかってなところでしょうが、だからと言って駄目駄目とならないとこが音楽の好みの面白さ。印象としては彼の盤中一、二を争うものかもしれん。同時にラジ関の全米TOP40に夢中だった頃でもあり、シングルの2曲への愛着は格別です。まずナンバー1を取った「真夜中を突っ走れ」。客演デュエットしたのはエルトン・ジョン。大好きな二人が合体したんだからもう光に目もくらみです。この曲が1位になったらエルトンのコンサートにゲスト出演するって約束をしてその通り1位になって出演、その時エルトンちゃん、ヨーコさんを呼んで二人の仲直りをさせたちゅう心温まるお話もあり。その模様はエルトンの「ヒア&ゼア」アルバムでどうぞ。でこの曲、当時から変てこだなあって思ってました。ま、ゲストのエルトンの声の方が目立ってるのはこういった時のエルトンさんの常なんでしょうがありませんが(^0^)、これはファンクかはたまたロックンロールか。まったく聴いたことの無い混ぜ混ぜ音楽。このアルバムで初めて本格ファンク参入、4.とか10.とか。真夜中〜を含めてこの感じどっかで聴いたと思ったら、デビッド・ボウイのヤング・アメリカンズじゃん。ボウイさんのアメリカ突入アルバムでLA録音にばっちし共闘したフェイムな二人、しっかりジョンも吸収してたのね。しかしこの盤にはボイさんは参加せず。何故だろう。彼は彼でオクスリでヘロヘロだったか忙しかったか。真夜中〜でボウイと共演してたらこの後のジョン歴史がガラっと変わったろうなと思うと。うーむ。そして次のシングルが#9ドリーム。最高位が9位だったとゆう洒落た事態も起こって、この究極のほんわかにやられまくりました。今でもマインド・ゲームスと並ぶフェイバリットだ。イントロの夢のようなスライドはジェシ・エド・デイビスだよね。ああジョージが見える。アルバム内でもスケアードに続いてこれが流れてくる瞬間、何物にも変えがたい時間です。他の曲もロックンロール製作切り替えで作ったとは思えないまったく違う世界で。さあ泣いてくださいって言われるかのごとき11.のノーバディ・ラブズ・ユーもあるし。これ一般的なジョンのイメージの最高峰の曲かもしれん。エブリバディ・ハッスルってとこが。くー。最後は73年12月にLAに遊びに来たジュリアン坊やとのセッション。かわゆいドラムで。ヨーコさんと別れて自由になったのは良いけれどやっぱり寂しくて寂しくて。一人じゃ人は生きられないなあ。家族だよなあって。弱点を見せることが出来るのは本当はすごく強い人かもしれんけど。出っ張り引っ込みや弱さを感じさせてくれるのもなんつうか音楽の大切な何かだと思うのです。
曲目等詳細
日本盤
試聴はここで。
グッヅ
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4/25(日)
飛べ!!
Get Your Wings
Aerosmith
1974/3
シリーズ「ブギー兄弟」
とりあえず録音デビューアルバム発売の後、メディア酷評、オクスリに悩みながらも負けないぞとアメリカ東海岸を精力的にツアーにつぐツアー、そしたらウケにウケまくり1stがゴールド・ディスクになったとよ。ついで発売のシングル「ドリーム・オン」も最高位58位の中ヒット、こうなるとCBSも本腰を上げます。アリス・クーパーを初めとするアメリカン・ハードもの製作の大御所ボブ・エズリンを総監督に現場プロディース、エンンジニアリングをジャック・ダグラスとゆう最強布陣で2ndアルバムを製作開始だ。ゲストもブレッカー・ブラザースと一度推すと決めたら徹底的なのが大会社だあね。そして出来たのがこれでござい。1stより練り上げたアレンジでおお。して個人的間奏は。うーん、初の本格レコーディングでちと勢いが遠慮がちちゅうか大人しい気がいたします。A面後半は特に何回聴いても覚えられない(^0^)。しかーしなんつたってエアロですから必殺ももちろんあり。まず冒頭の「エアロスミス離陸のテーマ」おーいえ。後年お馴染みとなるレパートリーでエアロ流グラマラス・ブギーの大傑作。して2曲目はリフが「お説教」の原型となる「支配者の女」、でB面になるとかなり勢い取り戻しクライマックスは「ブギウギ列車夜行便〜トレン・ケプト・ア・ローリン」だー。エアロの憧れの人ヤードバーズの映画欲望で有名なこのナンバー、ためにためるエアロ・ファンクで始まって擬似ライブで大爆発の傑作テイク。こないだ当時のこの曲をやってるライブ映像を見ましたがこれがまた若くてギンギラギン、何かが取り付いてる様は、これだこれでんがな新人バンド、体力、気力があり余ってるこれが若手のなせる道、時代を超えてびんびんエネルギーいただきました。ですからこれ1曲のためにこの盤を買っても何も後悔はしまいと断言いたします。この曲通過後はこの盤の印象がらりと変わり「折れた矢」「パンドラの箱」ででっかい期待をいだかせつつ、さあ次の本格大爆発はこの直後。競馬で言えば弥生賞。最後方から凄い足で追い込むも2着、いやあ強さでは一番でしたねえと井崎先生おっしゃります按配でございます。
曲目等詳細
日本盤
試聴はここで。
グッヅ
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4/26(月)
ブラックベティっ
Ram Jam
Ram Jam
1977
シリーズ「ブギー兄弟」
ラム・ジャム、何だべさと思われる方も最近「ブロウ」とゆう映画のCMでTVでガンガン流れたあの景気の良い曲やってる人達だよつうたらああ、あれかと思い出してくれるかも。77年に彗星のように現れて件の「ブラック・ベティ」中ヒットとミュージックライフアルバム評3ツ星半を残してあっとゆうまに消えたバンドです。大体ブギ系だと3ツ星半のMLはほっといてそのシングルの強烈さが全世界中のロックファンの心の片隅に残っているのだ。中心メンバーのギターのビル・バーレットさんはオハイオ州出身で60年代はレモンパイパーズとゆうサイケポップバンドにいた方、ベースのハワードさんはビリー・ジョエルと一緒にバンドやってたとゆう。残りの二人は不明。で70’sの何時ごろかNYでバンド結成、エピックからこのアルバムを出しました。プロデュースはビルさんがレモンズにいた頃に知り合った1910フルーツガム・カンパニイ等のバブルガムポップ製作をしてたジェリー・カセネッツ氏とジェフ・カッツ氏。で出て来たのがゴリゴリのハードロック&ブギーてんだから訳わかりまへん。さて件のブラック・ベティ、元々シンシナティのローカルバンド、スターストラックのシングルが元だそうで、全然売れなかったそれをたまたまビルさんが耳にして改良、世に出したらしい。作者はレッドベリー、カントリーブルースの人です。まあ地味、そっけないそれを彼らは超絶ロック・ヴァージョンに。世のバンド組んでる連中なら絶対やりたくなるであろう仕掛けにつぐ仕掛け、2分ちょっとの中にドラムソロまであるとゆう。もう少し長いアルバムヴァージョンではウエスタン風ビートまで飛び出しツイン・リードやら何やら豪華幕の内美味しいなパクパクだよ。カンサスの「伝承」と並ぶ仕掛けソング双頭だ。とゆう訳ではまった人は抜け出せなくその世界、後にテクノ・ヴァージョン・カバー、トム・ジョーンズによるカバー、さらにはヒップホップ・ヴァージョン・カバーまで出て、あれだ1世紀弱それぞれの時代のサウンドに乗って生き残るとはレッドベリー爺さん夢にも思わなかったでしょう。あまりにその曲のインパクト大なんでその他の曲があれになり3ツ星半なんですが、どうしてどうして聴いて見ると誰だそんなこと言ったのはのグッドな音満載です。このふてぶてしいまでの湿り気の無さ、泥臭さはアメリカの音に憧れる英国勢が一番羨ましいものじゃないか。最後のブギー曲、「誕生日がメロメロよ」は見るとこはちゃんと見てるジョーン・ジェットがカバー。ケツに入ってる会話が粋。ブラック・ベティ続編ぽいインストもありでちょっとでもブギ好き、後年のブラック・クロウズ、ジョージア・サテライツとか好きな人にはほんとお勧めいたします。現在これプラス1曲の「ゴールデン・クラシック」とゆうCDが入手出来るかギリギリ状態か。いやもうちゃんとCD出してくれなきゃ駄目よ。バカロックの隠れ大将なんだから。
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4/27(火)
ダイナマイ!
Camembert Electrique
Gong
1971
シリーズ「プログレ支部」
およそ馬鹿ロックとゆうもの音楽界において各所に止めるべきもの無き勢いで侵食中であります。しかーしプログレ界、この魑魅魍魎徘徊の世界に置いては巨大馬鹿フランク・ザッパ氏の初期における尽力にも関わらず孤軍奮闘の様相を呈しておりました。ところがここに来て欧州より頼もしき馬鹿軍団が登場したのであります。その名はゴング。名前からして底抜け脱線ゲームでございますが皆様のお手元にあるレコードをご覧になって下さい。只今音をかけます。準備しております間ご説明を。そもそもリーダーはデビッド・アレン氏。彼はかのカンタベリープログレの祖、ソフト・マシーンの最初期メンバーであります。最初のフランス公演の後英国に戻ろうとしたところおクスリとピザで入国を断られましてしかたなくパリで活動、かねてからの友人ジリさんと合流してこのバンドを始めたとゆう次第です。あ準備が出来ました。さあ聴いてみましょう。このアルバムは2枚目のものと一応なります。出だしのヘリウムガス声で皆様もう大喜びですね。はいこの時点でもうこの委員会への入会はもう確定です。続きましての「殺せない」。おお皆様歌ってらっしゃる。そうなんです。この変拍子をまんま歌にしてるさま、歌いたくなります。全プログレファンの夢、演奏をそのまま歌えるとゆう。そして何か思い出しませんか?そうなんです。後年登場することとなるアメリカ・アクロンの馬鹿ども、ディーボにどこか似ております。そこの安全ピンエリアの方々もご満足かと。はい黙ってます。聴きましょう。・・・・。あ、ここの部分、何か童謡ですね。どなたか題名思い出した方教えて...はい黙ってま...ダイナマイト、ダイナマイトの連呼良いですねえ...。えー、お聴きになった通りこの多大な労力を持ってなす馬鹿野郎の数々驚嘆の域に達しているかと。ドラムスのピップ・パイルさんにエレキばん送りましょう。この後もこのゴング、さらに広大な馬鹿野望を持って驀進いたします。が、この盤、私にとって特別気に入っているものであります。聴き終わった後のこの満足感、それぞれお持ち帰りにになった後、ご自宅でごゆっくりお楽しみください。それでは次回開催は1年後の....。
(1971年度鶯谷世界馬鹿ロック委員会現状報告より、ますた)
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日本盤
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グッヅ
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4/28(水)
惜別70’s
The Age of Plastic
The Buggles
1980
シリーズ「from 80's」&「SFロック」
バグルスです。あーわあーわ。MTVで初めて放送されたとゆう「ラジオスターの悲劇」。ヴィデオでラジオスタアが殺されるとゆう内容の曲を最初の放送でやったのもとんでも話だけど無慈悲と言えば無慈悲、洒落でやったことが後で洒落じゃ無くなっちゃった。TVCM仕事やってたトレバー・ホーンさんが「おおクッキーフェイス」のティナ・チャールズのバックバンドでジェフリー・ダウンズと出会いさらに影の男ブルース・ウーリーとの3人体制で音楽練り上げこの先行シングル「ラジオ〜」を製作、そのヒットを受けてこの1stを出しました。問題の「ラジオ〜」、やっぱり強烈。当然あのクリップと一緒の印象だけど。思いっ切り未来コンセプト、扮装もセットも。が、画質は懐かしのフィルムコンサート並み、トレバー氏のルックスはもしやボブ・ウエルチがまたまた大変身して登場?なんて位、70'sでしたからまるでウエルズの宇宙戦争の映画見てるみたいな未来アナクロでした。アルバムの方も後年の80's兆児、派手な展開が嘘のような英国ポップ魂炸裂、10ccやアラン・パーソンズ、スーパートランプがやってくれた70年代のエッセンスが一杯詰まった楚々とした染みる音楽満載です。まだオーケストラヒットもサンプリングもありません。シンセもアナログ。暖かい音色がバックと溶け合って実に素敵。曲はもう全曲シングルカットOKかの如きクオリティ。しかも全部有機的につながってるとゆう。ラジオスター〜もアルバム中では後ろの小さなリプライズが付いて効果倍増。ほんとまごうことなき名盤だと思います。全体にどこか感じるもの寂しさはやっぱ70'sへの惜別、落とし前なのかなあ。パンクNWとは別の業界裏方さんから出て来た決別宣言。ここまでの質に達したロックとポップをひっくり返して一からまたやって果たしてそれに匹敵するものが出来得たのかちゅうのは新テクノロジーとのいびつな格闘長くいまだ決着付いて無いような気がしますが、熟れた実は落ちてしまうもの。これはその落ちる一歩手前一番甘い林檎なのかも。一歩抑えた感触がいっそう甘さを引き立たせてます。
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廃盤洋盤(中古出るか)
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4/29(木)
12年目の和解
Nonsuch
XTC
1992/3/30
シリーズ「新波倶楽部」
我らがXTC、オレンジ&レモンズに続くアルバムは3年後の92年に発表されました。スカイラーキングのディア・ゴッドでアメリカでブレーク、オレンジ〜もセールス好調で気分はのりのり、アンディさんの創作意欲も満々と言うこと無し。なんですがこちらと言えばスカイラーキング後のすっかりニューウエイブから足を洗ったポップ仙人風情にまだ付いていけてなく昔白目むいて食ってかかるようにパチパチ歌ってた友人がやっぱ世の中なあなんて久しぶりに会ったら言い出したようでどうにも居心地悪く、歳を取ったのは自分も同じなのに、ああ、良い曲だやっぱXTCだなあって思ってるくせにどっか紙一枚離れた気持ちになってしまってました。なんせあのドラムの音はどうなってるんだろう、ギターの音は?、そっくりの曲作ったりしてと有る時期音楽世界のど真ん中で追いかけていた人達、シーンを引っ張っていたし、それがこの超然音楽だから。と時間が経過、その間アポービーナスとゆう益々混乱のアルバム出してワスプスターで喜んで悲しんでと相変わらず翻弄の次第のあげくどうしたことか最近このノンサッチめきめき素敵に聴こえてきた。時代超然音楽だから出したその時にはどうにも収まりが悪くても10年超時を経て練れて来たのか、自分自身歳を取ったことに諦めが付いたか(^0^)、どっちにしろこっちの理由でXTCさんには申し訳無いのですが。はい、それでこのノンサッチ、素晴らしいアルバムです(BOM笑)。プロデュースはなんとガス・ダッジョン。ガスさんと言えばなんつってもエルトン・ジョン。70年代の黄金期を支えた名コンビです。エンジニア出身の人で音はもう聴いたらこの人だってすぐわかる。アンディさん、インタビューでエルトンのこの時期のは嫌いだって言ってたじゃないかー。それがライナーでは、うほうほ喜んでたって書いてある。得意の煙幕、やっぱ好きだったのね。とはいえこの盤ではガス・ダッジョンの音になっていない。???。オレンジ〜から続く感触のいつものXTC。録音時には人格温厚調整型プロデュースのガスさんがそこに座っていつも見てくれていて好きなことやるべえって感じだったのかも。どこで手腕を発揮したか?最高の2枚組LP「黄昏のレンガ路」を作った男としてこの実質2枚組の盤の最終形の相談役だったと勝手に予想しよう。それくらい今回は好きなこと長時間やってる感があるにも関わらず飽きずに聴けます。基本は皆同じなんだけどー。ポンポンポンとシングルにピッタシのキャッチーな曲を置いて最後のブック・アー・バーニングで見事に大団円。XTCがこれをやったかのギターバトルでのけぞりました。はからずも有終の美になってしまったデイブさんの巻き上がるギターと食ってかかるアンディちゃんのギター。さっきワスプ〜で悲しみって書いたことはこれです。鉄壁の三人のオーラスとなっちゃったのね。和解をして素晴らしきアルバムだと重々思うのだけど今だちと引っ掛かってるのはそこの部分、何かアンディさんのソロ作にコリンさん特別参加の色が強くなって来てる。録音形態でそうなりがちなのはわかるけどバンド・サウンドの男アンディ君にとってもそれは危機ではないのですか。この後ワスプ〜で抜いて戻してと絶好調の中の苦悩が伺われるだけに未来のポイントはそこのような気がいたします。がんばってくれー。やっぱ肝据えて一回ライブやるかあ。
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4/30(金)
スウインギン!
Best of Big Band
Brian Setzer Orchestra
2002/6/18
シリーズ「ギター屋」
80'sニューウエイブ華やかなりし頃、ネオロカビリー・トリオとしてシーンを席巻したストレイ・キャッツ、その頭、ブライアン・セッツァー。しばらく音沙汰無いなあと思ってたら久しぶりに遭遇、そしたら何とビッグ・バンドのバンマスで登場、ルックスこそやや膨張したものの相変わらずのスインギン、バリバリの音にそりゃあびっくりしただよ。およそ若いうちに成功したもの、特にパンク衝動で登場したミュージシャンはキャリアを積み重ねるのが非常に困難です。その中でこの方、一番理想的な音楽稼業を歩んでるのでないかと。キャッツ時代からこのオーケストラ構想有ったそうでその成功による知名度だから出来たこととは言え一番しんどい時期に、ビッグ・バンド・スコアを勉強、最少人数から最大人数への発想の転換とはそりゃあ偉い。維持の大変さを予想するとなかなかでけん音楽への情熱だわ。考えてみればキャッツ時代のロカビリーは正にロックンロール誕生の時の音楽、狭間でそのルーツのジャンプ・ブルース、ジャイブ・ミュージック、スイング・ジャズと直結してるんだよなあ。それを現代だから出来る俯瞰的包括。丸ごとどわっとロケンロール精神でやっちまおうとゆう。ライ・クーダーが「ジャズ」アルバムでやったことをもっとドハデに楽しく誰でも楽しめる音楽にしたのだ。で対象年代は4歳から86歳まで、ライブ会場でその皆がそれぞれのノリでノレるちゅう。これはなかなか無いよー。さらに一番偉いのは引っ張るのはあくまでバンマスのセッツァーちゃん、その超絶テクギターとこれがうまいボーカル、キャッツ時代の精神のまま、ロックでガンガン行ってくれるとこ。ネオ・スインギン、ビッグ・バンド派なる新しいシーンまで作っちゃってからに。そしてこのやり方、これからの可能性も無限です。この盤に入ってる以外でやり始めているTVテーマ演奏、スイングからラテンジャズ曲、そしてブライアン・ウイルソンとの共演、さらにおったまげるだキッスのデトロイト・ロック・シティのカバー。何でも出来る。これから一生これで進化しながら出来ます。いや羨ましい。あ、5.のセクシー、セクシーはコーラのCMに使われたんだ。お茶の間でも違和感無きロック魂です。
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グッヅ
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