3/1(月)
元祖力POP
The Very Best of the Raspberries: Overnight Sensation
Raspberries
2002/11/26
シリーズ「力POP」
世にパワー・ポップと呼ばれるバンドの元祖と言いましたら東にバッド・フィンガー、そして西の横綱にはこのラズベリーズがおります。フロントマンは後にソロになっても素晴らしい音楽を連発&ヒットさせたエリック・カルメン氏。結成は71年、アメリカはクリーブランドで地元のライバルバンド通しが合体して。解散は75年と言う短命だったけど数多くのグッド・ミュージックでいつまでも行き続けているのだ。現在日本盤では昔からお馴染みの10曲入ベストが出てて外盤ではあのチェリーレッドからさらに充実の20曲入のベストが出てる。ジャケで日本盤も欲しいけど中身ではやっぱ外盤かな。そのラズベリーズ、何故が故にパワーポップ元祖と呼ばれるかそれはめちゃポップなことは言うまでも無く、なんつってもサウンドのラウドさにあります。POP史上トッド・ラングレンのサムシング/エニシングと双璧となす強力リミッター・サウンド。音がぶっつぶれてピアンぴあんいっちまうかのような音で、うるさーいって言われるぞ。誰か止めるやつはおらなかったのか製作はスリー・ドッグ・ナイト、グランド・ファンクで有名なジミー・イエナー氏、この人が止めるどころか煽ったと見た。その仕掛け結局喜んでしまいます。甘いだけじゃもたれる危険性有り。ラウドな音とカルメンちゃんの時折過剰かもってなくらいのウルトラシャウトがロックだ。聴いて一発でわかるのがビートルズ大好き、そしてアマリカじゃ、ビーチボーイズ大好き。そりゃその意味じゃフォロワー、2番せんじかもしれんよ。しっかし、ビートルズとビーチボーイズを合わせた音楽を一編にやれるなんて第3者にしか出来ん荒技、しかもラズベリーズ独自の味もありなんだからこんなに嬉しいことがあるでしょうか。マネなんて言わせませんって位の極上のメロディに幸せに浸ってしまいます。実は各オリジナル・アルバムにもこれに入りきらなかった名曲が数々、てことはベストで組まれたこのアルバムはもちろんくらくらしてしまうくらい良い。でKOされて結局各アルバム、そしてエリック・カルメンのこれまた極上緒作へ進むことになってしまうかもしれませんが、良いじゃないですか、だぶったって。まずはこの木いちごたーんと頂いて。ごちそうさまでした。美味しかったです。 おかわり。
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日本盤
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3/2(火)
才人
Eric Carmen
Eric Carmen
1975
シリーズ「あんふぉーげった房」
私が知る唯一のカモノハシ似の外国人、エリック・カルメンさんの1stソロアルバムです。(うわ怒られる_<(_
_)>_)。元祖パワーポップなバンド、ラズベリーズを事情多々で解散した後、満を持してのソロ・デビュー、「オール・バイマイセルフ」とゆう名は体を現す決意表明シングルも大ヒット、さらに才能開花となりました。この人音楽教育を受け始めたのが何と2歳半の時だったとかで、まあ聴くのはともかく演るのはやっぱ早いと違うのかいなとため息。まどっぷりクラシックさせた親御さんも10代後半になってロケンロール、ギターなど始めた日にゃあさぞお嘆きになったことでしょう。ともかく正しい道を進んだエリックさん、そのクラシック教育は無駄になっておりません。敬愛するのがラフマニノフ、で件のオールバイマイセルフ、特にLPロングヴァージョンでは朗々たるピアノパートで開花、と言ってもらふまにのふ、わたしゃよく知らんのでああ、これがらふまにのふかあと感心するしかでけんのですが(^0^)。いわゆるお坊ちゃまミュージシャンとゆうことで最大の利点は素直さ(勝手なこと言ってるな(^_^;))、朗々たるクラシックしてもまんまエルトンだったりしてもほんと嫌味が無い人です。ラズベリーズ時代はパワーポップ界で憧れのバンド、ビートルズとビーチボーイズへの愛たっぷりの音楽を爆発させておりました。そしてソロになると...はいすげえソロって感じだ。バンドだーって言うラズベリーズから180度転換。しかーし好きなもんは好きなもん。ますます一人ブライアン・ウイルソンだぞ。マイ・ガールなんかわははもうまっすぐでニコニコするしかない。そしてザッツ・ロックンロール。この題名でロックンロールを3コードから転換させてのこの曲、なかなか出来ないと思う。すげえなあ。あまりにも見事なもんで声質兄弟ショーン・キャシディにカバーされて美味しいとこ持ってかれてしまった。これでイメージ的に妙に分散しちゃって良かったか悪かったか。他にもバカラックさんペットサウンズさん混合ワクチンのネバゴナフォーリンラバゲン、冒頭でうっとりのサンライズ、真ん中で嬉しいペース変化のグレート・エクペクテーションズ、CDになって足された2曲も嬉しく、大充実の名盤。ラズベリーズ時代の魅力的な声質ながらちと奥まったとこあるんでシャウト過剰かいなってとこも無くなり、もちろんリミッター爆発の音もさすがに無くなりそこが苦手かしらんって人にもこれは安心してお勧めです。しかもやっぱり飽きない。大好きです。
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3/3(水)
テックス・メックス
Before the Next Teardrop Falls
Freddy Fender
1975
シリーズ「あんふぉーげった房」
笑ってるよ親父顔アイドル(^0^)。フレディ・フェンダーちゃん、75年の作品です。メキシコとテキサスの州境に生息する音楽屋さんで70年代唯一のスペイン語混じりの曲で全米ナンバー1を取った男(多分)。俗にテックス・メックスと呼ばれる音楽です。ライ・クーダー氏がチキン・スキン・ミュージック、ライブあたりで全開にして世に広まったと思える。75年のそのナンバ1ヒット、1.の「次の涙が零れ落ちる前に」の時私そりゃあもう大好きで正体がよくわからないまま2番のスペイン語のとこまで覚えてすっかり歌えます。カラオケは無いか。おそらく現地じゃ色男路線杉良のごとく女子を悩殺してると思える。ほんとですってば。な訳で全編スロー&ミディアムテンポの泣いてくださいソング・オンパレード。さすがに悩殺はされませんが親父の私も次の涙が零れ落ちてしまう。恥ずかし。荒涼とした荒野または荒野の7人のメキシコ人チコの顔が目に浮かびメキシカン・レストランで食いながら横で歌ってくれればこんな幸せなことはあるマイナー。てお手軽に聴くもけっこう厳しい生活の怨念が底にあり重いものあるぞ、なんて抜きにしてリゾート・ムードで全米ヒットになった可能性多々かもなあ。様々なことを思い巡らしながら仕事できゅうきゅう言わされて夕方ビール飲む時に聴くとこれがもうピッタリ、仕事の疲れをこれほど取ってくれる音楽はありません。同じくきゅうきゅう言わされてる人間の歌だからかな。歌声は時々裏声にひっくり返るヨーデル唱法、ネビル・ブラザースのあの方と同じです。ネビルズの方はわたしゃ苦手なんすがこちらはまったくOK。わたしゃ勝手な男。後年ダグ・ザーム、フラーコ・ヒメネスとテキサス・トーネードズ結成でいや今日も絶対精力的にライブこなしてるぞフェンダーさん。ギターのあのフェンダーから名前を取ったこの親父、終生の心の友であり、頼みますよ今日もビールの時、疲れとってください。まったくもっていつもお世話になります。地面の音楽はいつも強力なのだ。
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3/4(木)
やくざ
999
999
1978/5
シリーズ「新波倶楽部」
70’s後半の英国初期パンクにおいて前頭筆頭敢闘賞受賞多数のバンド999。これは彼らの1stアルバムです。999と言えばバンド名がイギリスの救急車呼ぶ電話番号なんだぜちゅうのがパンク・クイズ選手権の定番問題だったり元パブ・ロッカーでいきなりパンクになってわざとへたに弾いたんだぜなんてのが話にだけ上る存在だっりして(^0^)。確かにヴォーカルのニック・キャッシュさんは50年生まれちゅうからこの時、28歳、けっこういい歳だったけど、そいや在籍してたパブバンドって何だと調べてみたら何とイアン・デューリーおぢさんの美術学校時代の教え子でそそのかされて組んだキルバーン&ザ・ハイローズに混じってたとゆう話。レコーディングにも参加して無いしありゃベテランとかの話はガセだったのかいな。詳しい情報知ってる方いたら教えてください。してこのアルバム、中身はパンクです。パンクの中ではメロディ&ポップ派と言われてますけど普段縁の無い方が聴いたらやっぱパンクじゃんってことになると予想。まあ音楽は慣れですから\(^o^)/何回も聴いてるうちにこれがPOPに聴こえて来るから不思議です。バズコックスの方が一般的だと仮定すれば、やくざなバズコックスかな。歌声が似てる。アイム・アライブや哀愁のタイタニック・リアクション、一番人気があるとちゅうエマージェンシイとかで青春の悶えを堪能することが出来るぜ。で、曲の魅力もさることながら何が一番の魅力と言えば、全体に溢れる、うーん何と言いますか80年の前、ニュー・ウエイブと呼ばれる前のバンドにしかなかったざらざら感。ほんと何か汚なそうで誰にでも食いついていて地下にあるライブハウスで目をぎょろぎょろさせて演奏してる姿、ちょっと怖い感じ。プロデュースが最高でそんなとこが丸ごと真空パックで詰まってるアルバムです。だから思い出して聴いちゃうと燃えるのよ。前頭しか出来ない思い切った荒技、例えばけたぐりとか、おおお、とか言って喜びっぱなし。
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3/5(金)
鋼鉄の快感
Dr. Feelgood
Motley Crue
1989/9
シリーズ「ヘビメタ虎の穴」
私がヘビメタで好きなのはある意味突出した音楽&かっこですから何で俺達ここまでやってんだみたいな自虐ユーモアとギャグが入っててそして何よりぶっ飛ばす快感だな。正しいアルバムはキラーなどキャッチーシングルが1曲はちゃんと入ってて他の曲ではちと出来が落ちちゃったりしても勢いで有無を言わせず2曲ぐらい素を覗かせるスローな曲が有ったりして疲れをポロっと見せるもやっぱ照れくさくて次にはガンガンまたやっちゃう女だ酒だスリクだーと破滅寸前の綱渡り音楽、そこまでいたすならしょうがねえなあと納得しちゃうやつ。はい、その点でこのモットリー・クルーの快感先生は満点です。どキャッチーはタイトル曲がでーんと。これはもう最高。ばか&タイト。クスリに関するなかなか大変な歌詞だと聞き及びましたが自分を笑い飛ばす余裕無しの余裕が素敵よ。安心して笑えます。スローではドン・ゴー・アウエイ・マッドが良い曲だなあ。続くタイム・フォー・チェンジもくるくる自らのおばかさぶりを回想していささかも反省しない(^0^)皮のブーツの中の水虫が痒くても俺は今日もステージを勤めるぞとゆう決意が感じられます。頭とケツのこの3曲で挟まれてあとはゴンゴンずんずんシトシト、最後は大団円とメタルに関しては敷居が高い私も納得の名盤です。あーだこーだ言う前に気持ちが良くてしょうがないこうゆうメタルを聴きたい。ってこれメタルなんですよね?
ゲスト陣を見たらリック・ニールセンとロビン・ザンダー、ブライナン・アダムスにスキッド・ロウ、そして御大スティーブン・タイラーさんと納得。どこでやってるのかわからん一団ぶりもいかすバンド天国5週突破おめでとう。おめでとーー。
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日本盤
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3/6(土)
土曜ビートルズ
Venus and Mars
Wings
1975/5/27
シリーズ「トルズを聴こう」
スポーツ・アリーナのスタンドに座って〜と何ともとぼけた声で始まるヴィーナス&マース。こうゆう歌い方がやなんだよなあと嫌いな人には言われそうですが好きな人間にはもうこれだけで心うきうきです。またしてもこれは傑作間違いなしだあとこの時点で確信しちゃってる(^0^)。もち期待に答えて次のロックショーで爆発だ。勢い余ってドラムと歌がずれっちゃったりしてるとこもあり。でもなあ他の出来が良すぎだぜこのテイク、ええい、そのまま行っちゃえちゅうプロデューサー、ポールちゃん、つぎはぎしたりすること考えもしない貴方は生粋のライブ・ロッカーね。チェンジ・オブ・ペース、次のラブ・イン・ソングで気を持たせてしっとりさせて次はお得意ボードビル調ユー・ゲイブミ・アンサー。鳥肌が出るほど好き。こうゆうの親の血ですかねえ、うまいよなあ。で次は私がウイングスで一番好きかもしれません、磁石屋とチタン男。何じゃそりゃのタイトルも行っちゃってる歌詞もメロも全てこみで最高です。これはもうウイングスって言うしかない世界。ビートルズにはありません。A面最後はレッティング・ゴーで。珍しくヘビーでマイナーなロック。徹底して泣かせようとしてくれるとこが、私だってとろけてしまいそうです。B面最初はビーナス&マース、リプリーズ。SF好きのポールさん、これ歌ってるとき楽しかったろうなあ。スターシップ21ZANA9ちゅうのはもちろんゴロが良いだけで何かを指している訳ではありません(たぶん)。次は”遥か昔のエジプト精神”。これもお得意仰々しいタイトルながら蓋を開ければご近所ラブソングちゅう。しっかりリズムはインチキエジプトだけど。”メディシン・ジャー”。クスリ反対の曲だぞ。リフがルビーの指輪にどっか似てる。てゆうかパクったか寺尾(さん)。コール・ミー・バック・アゲイン。これぞニューオリンズ録音の成果?。ブルーベリー・ヒルズのリズムでファッツドミノしてる。けどリトル・リチャード・シャウトなポールさん(^0^)。で一挙にクライマックスです。「あの娘におせっかい」。もうイントロから全部魔法にかかってます。ワンダー&ファンシー&ワンダホー。字余ってる曲なんだけど見事に組み合わせて、ああ、もういいや。とにかく素敵。チュ。おえ。テキナウエイ。印象的なリフのギターはデイブ・メイスン(たぶん)、すんばらしいサックス・ソロはトム・スコットで一挙にアーバンな世界へ連れてってくれるわ。この。最後は得意になった映画展開でめくるめくラストのメドレーでどわーっと終わる。しみじみとリラックスして。でクロスロードのテーマで駄目押し。しやがった。とご覧の通り絶頂期のりにのってる時でないと出来ない音楽がぎゅうぎゅうに詰まってます。こうゆう時はあらゆるトラブルも全部良いほうに向くのだわね。ニューオリンズ・シーセイント・スタジオ独特のくぐもった音だってこの盤だけだって思いを強くさせてくれるし、やっぱ宝物の音楽です。ああ、嫌いでなくて良かった。こんなでかいの嫌いだったらやばかったよなあ。
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日本盤
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3/7(日)
日曜ボイ
Let's Dance
David Bowie
1984
シリーズ「glam!」
舞台エレファントマンの主役やったり「戦場のメリークリスマス」出たりしちゃってすっかり俳優さんしてたボイちゃん、さあ音楽もやんべと戦メリ撮影後、ずっと所属してたRCAからEMIアメリカに移籍、プロデュースにナイル・ロジャースとエンジニアにボブ・クリアマウンテン、スタジオはNYはパワー・ステーションと。いやー期待してました。なんせあのお化けアルバム、スケアリー・モンスターズの後ですから。この時点でヨーロッパとは一旦決別、またもアメリカに渡りヤング・アメリカンズ2になるのではとの噂にどきどき、すっげえギタリストが参加してるんだってよとまたどきどき。待望のLP到着してして中身は?いやびっくりしました。大胆な変身。ジャケみたいに裸になったんかいな、レッツ・ダンスちゅうあまりにあからさまなタイトルで挑発してるんかいなすっきりくっきりの音像に明解な曲の数々。ヤング・アメリカンズの時とは違います。あれはどろどろ&ダークだったからねえ。こっちは街中でかけても違和感無いぞの初めてのアルバムかもしれん。今回の策略はシックのモダン・ファンクと噂のギタリスト、スティーヴィー・レイボーンのルーツモダン・ブルースとの組合せで近未来アメリカの旅かなと想像、それに関してはもう少しで見えてくる見えてきた感あり。SFロックの王者じゃけん、今までサイレントエイジの音であっちの世界を見せてくれたのが地上に降りてきた。まさかまーどんなさんと同じ音って訳じゃないがナイルさんやボブクリ、パワステと今まで遠くのものを勝手に採用、自分が流行だしてたのが、うーん、くわちとやべえ寂しいなんてのも曲が良いからなあ。楽しんじゃいます。A面は怒涛のたたみかけで有無を言わせず、B面もキャト・ピープルをクライマックスにこれまた文句無し。先の策略、このまま行けば見えてくる、次の展開ではと思っていたがこれがヒットしちゃった。当たり前なんだけど。なもんで売るべし売るべしモードに入っちゃって本人さん逆にやる気を失ってしまった感あり。あの頃はつまんなかったと自らも告白してるんで本人がつまんないものこっちが聴いてもおもしろかないわなあ。で、最大の痛手はアロマー、デイビス、マレーの最強リズム隊を引き換えに失ってしまったこと。あの稀代の人達がボトムでやってこれをやっておったらさぞかしと夢想してしまう。結局あれ以上のバンドを組むことはこれ以後出来なくなっちゃったし。ヤンアメ以降ベルリン行ってもファンク魂忘れずそれで自分をあぶりだして来たのにそれさえも薄れて行って、この名盤、名盤なんだけど恨めしい。私にとってそんなアルバムなのです。
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日本盤
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3/8(月)
粗野・美・野獣
Ultravox!
1977
シリーズ「SFロック」
好き過ぎて手を出せなかったアルバム、ついに登場。ウルトラヴォックス!の1stです。世はパンク勃興期真っ只中の中フィリップKディックの小説主人公のタイヤの溝から沸き上がってアイランド・レーベルと契約、既にウルトラヴォックスはウルトラヴォックスでしかなく製作は2大巨頭イーノ&スティーブ・リリーホワイトの手に委ねられました。でこの盤、もちろんパンクとは異、グラムとも異、してその両方でもあると。わたしゃSFロックだと思う。先達ロクシーの影はざくっとした切り込みギター、アレンジのそこかしこにあり。してジョン・フォックス氏の歌はどこでも聴いたことが無くしいて言えばドイツはマレーネ・デートリッヒか一心太助かそのキップの良さは既に全開であります。一言で言えば8.のタイトル通り粗野・美・野獣な盤なのだ。気取っているけど率直、わかりやすくて哀愁、見栄、キメあり。こう来て欲しいところでこう来てくれて、よウルトラ屋!よジョン之助と声を掛けたくなる瞬間多数、全ロック・ファンのツボを突く事確実だと確信する次第であります。曲なんてまあ全傑作だぜ。襲い掛かる時計仕掛けのオレンジな1.から始まりキメ吐き捨てゼリフもジョンちゃんな2.、虚空を舞って滑り落ちる3.、ボイちゃん並行世界な4.、やんちゃな5.、レゲエだレゲエかレゲエだ危ねえぞ耽美たんの6.、ロンリー・ハンターだ松田優作だの7.、クライマックスだどれみどれみどれみのリフがこれほど美しいかつ火サスな哀愁チャカチャな8.、ついに登場、フォックス節チャント8.。最後に来ておおイーノさん仕事してる。バックはもろイーノ世界。も。チャントの個性際立ち主役の座は渡すはずもなくもうどうしょうも無くウルトラヴォックスなこの一枚、未熟なりと突き突かれても痛くも痒くもないわ。どっぷり浸って魔法にかかってそうですわたしゃ気持ち良くだまされてます。現在外盤は欧州でのみ流通してる模様も本邦では姿見せずその代わり何と日本盤が出ている。何とまあ偉いことよ。何は無くともウルトラヴォックス!フォックスちゃんのウルトラヴォックス!髭ウルトラヴォックスとお間違え無きようくれぐれも。
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3/9(火)
ハダカー復活
The Idiot
Iggy Pop
1977
シリーズ「glam!」
73年に世界一やかましいバンド、ストゥージーズを解散したミスター・ハダカー、イギイちゃん、映画ヴェルヴェット・ゴールドマインで描かれていたようにクスリとお酒でへろへろ、そんな貴方を救ったのがファンであるデビッド・ボイちゃん。へろへろは同程度だったらしいけど音楽的やる気が遥かに上まっておったのね。尻を叩かれケツを押し上げられれば肉体男のラブ・バッテリーは満タンよ。まさに僕を救ったプリマドンナ。ボイちゃんおりしもロウ製作時、その時最強だったボイバンドをバックにしてはもう悪かろうはずはございません。勢いに乗って作られたのがこの「イディオット」と「ラスト・フォー・ライフ」。先に発表がこの「おばかさん」。今にもすぐ服を脱ぎたそうなジャケ(^0^)。イギイさん版フェイムの「深夜姉さん」で始まります。そりゃもうでっかいビート。ギターのアロマー氏のファンキイリフは最高です。あ、この時点で音像が体にフィットしなかった方はお帰りになってバチっとはまった人はさあめくるめくワンダー・イギイの世界にようこそ。2曲目は「深夜徘徊クラブ巡り」です。後年ミュータントレディ、グレース・ジョーンズにカバーされそれも恐ろしかったのですが、これも強烈、徘徊し始めた時点でもう既に出来上がっている模様です。ベスト酔いどれソング・インザワールドかー。次は「お楽しみの時間」になりましてボイちゃんの一人合唱コーラスがファンの人間にはたまらんファンタイム。ポンポンゆうキーボードがSF。次のベイビイでもボードがSFしてペコンって入るピアノがいや効いてる。の上をぬめぬめぬめ〜とイギイ氏が。そういやイーノ氏はこの盤には絡まなかったのかいな。んー。さすればイーノ抜きのボイちゃんロウの姿をも垣間見れる盤とゆうことか。5曲目はチャイナガール。そうです後年、日和ったと揶揄されたレッツダンスでボウイ氏が華麗にカバーしたナンバー。あちらではビデオで確かちゅうちゅうしてとても目尻が下がっておった記憶がありんすがこっちはもうなかなかかまってくれなくてとってもだっこなどしてくれそうもありません。高音部になると松山英太郎に声が似ておりますことがばれてしまいますイギイさん。次のぽちぽち歩きながらの告白で始まる「ダムダム少年団」。いやこれもかっこいいヘビーファンク。だむだむ少年団、これは相当悪そうだ。だむだむされたくないなあ。そして「ちっちゃい女の子」。イントロ、間奏ののサックスはボウイ氏でしょうか。そう思うだけで得点1。これもふられた模様です。だってすぐ裸になるしお酒臭いんですもの。ラストは長尺「マスプロアンテナ」じゃないわダクション。覚悟して聴こうこれも重い重いファンクだ。かなりダウナーで下手すりゃジョン・ディビジョンだけんど何しろ復活だかんね、高らかに宣言してるかのごとく上向きダウナー。この腰の重い音楽をやり通したことが返って肉体・精神の充実、完全復活を十二分に感じることが出来るアルバムかと。してここからミスター・ハダカー、フルスロットルで飛ばしてなぜに2枚に分けたかわかります、次のラスト・フォー・ライフを聴けば。
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日本盤
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3/10(水)
ベルト保持者
Reload
Tom Jones
1999/11/16
シリーズ「ヒット王」
いやあもう最近マジではまってますトム・ジョーンズ。その頂点がこのアルバムでして、88年のムーブ・チェイサーのプリンスのキッスから始まった元歌をチャンピオンの俺様が叩きのめしてやろうちゅうシリーズ。途中恋はメキメキでさらにメキメキパワー倍増しての登場なのだ。突っ込み所もう満載、1曲目からしてトーキング・ヘッズのバーニン・ダウン・ザ・ハウスでっせ。それをカーディガンズのへにゃへにゃ歌とヂュエットです。クリップでの怪物ぶりも凄く、あれで個人的にブレーク。元々脂っこくて嫌いだったのがわしが歳を取って馴染んだのかトムさんの中で何かがさらに弾けたのか、もうパワー直撃でござる。いつでも腹八部目の超余裕、かっこばかり付けてる今の若いミュージシャンにかましてやりたいす。下手すりゃ笑っちゃうぐらいの個性が欲しいんだよ俺は。自分の事をアーティストなどと呼ぶ連中にはわからん芸人魂ここにあり。などとこっちも熱くなって2曲目はまま・トールド・ミー。この場合もちろん元はスリードッグナイト版、いやあ元々トムさんのためにあったかのようなはまり具合です。3曲目はレニー・クラビッツのやつだ。これのかっこよさがまた凄いよ。ロッーク!。ギタアとソロ要求すれば思わず飛んできますビヨーン。5.のサニー・アフタヌーンは、まさか?、はいキンクスのあの大名曲。やってくれましたゴージャス攻撃。思いっきりミュージックホール風にするとゆうレイさんも狂喜しそうな荒技です。7.は競演のモシーT(誰?)が作ったオリジナル。タイトルはセックス爆弾(^0^)。世界でこれを歌えるのはもちトム・ジオーンズだけ。8.のファンク快走も仰天、あんたいくつや。9.の自身作の曲はブルースだ。これをジーザス・ジョーンズ・リズムで。10.はモリソン・ヴァンさんの曲でゴジラ対キングギドラ状態に突入。これぞ息を呑むヴォーカル対決。敵の懐に入って互角の戦いです。11.は低音兄弟三男のイギイ・ポップさんの曲。ひえトム・ジョーンズがイギイの曲を歌うことになるとは誰が想像できましょうや。これを低音姉妹のクリッシー・ハインドさんとこれもど迫力。白眉の出来です。12.はジョージ・ベイカー・セレクションの懐かしのあの曲。ブレークビーツで腰から踊るぜ。13ではシンプリイ・レッドの兄さんと競演。押されて必死です兄さん。14.はファイン・ヤング・カンニバルズのあの曲。もうぴったし!誰が選曲したのか夢のようなやつやってくれるなあ。で問題はボーナス・トラックです。外盤は安くて嬉しいが日本盤にはEMFのアンビリーバブルが入ってるとゆうアンビリーバブルさ。これはライブでしてうわ見たら楽しいだろうなあ。さらにカム・トゥゲザーも付き。これがまたイントロだけじゃ何の曲かわからんファンキイチューンに変身。でここはやっぱ日本盤が日本盤があ。丸ごと聴いててこんなに元気になってしまうアルバムはそうはありませんぜ。ラップ氾濫の世に歌の凄さ恐ろしさを突き付ける一発。歌えるって凄いことなのだ。また多くのベテランにこのやり方は通じると思う。ボイちゃん、どうですか。
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日本盤
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3/11(木)
XTC 対 アダムアント
Factory Showroom
They Might Be Giants
1996/10/8
シリーズ「from 80's」
現役最強のバンドはこの人達だと思ってます、マジで。ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツだ!密かにグラミー賞など受賞しちゃってる模様ですが本邦では今一なのはメンバーさんのお顔をご覧になれば納得したりして(^0^)。中身を聴いちゃうと何でオアシスやブラーとかと肩を並べる人気が無いのか不思議でしょうがありませぬ。それほどグー、今時こんなにメロディに溢れた記憶に残るポップソングを演る人達はおりません。同じく大好きなウィザーのバディ・ホリー(曲です)並みのクラスの曲が次から次へと。大好きなXTCのママーの世界の続編がここに。大好きなカーズの後継がここに。この盤、まず世界のPOPファンの目を引くのがもち「XTC対アダムアンツ」ちゅう曲。笑えますぞう。音的にはXTCの完勝、キーボードやギターがぁ。後は実際に聴いてみてね。そして3.。「どうやったら女の子のように歌えるのかしら」だって。これを切ないメロディで切々と歌います。5.のメタル・デテクターの展開で泣く人も後楽園球場一杯くらいはいると思われます。6.のニューヨーク・シティのせこいアコギの音と情け無い歌い方。これは絶対もてない君賛歌だと見た。で11.にはペット・ネイムちゅうなんともかわいいタイトルの曲が。”君は僕にペットの名前をくれた♪”。そうなんすよ。かわいいんです、こいつら。憎めなくて。音はもう堂々たるものなんですけど。ちゃんと隙があってそして何よりも音楽が好きで好きで色々いたづらしたくてしょうが無い。私が自分のラバーズホリデイで作りたかった音楽はほんとこうゆうのでして。もうやられた。しっかし全然悔しくないぞ。嬉しくて。当然ながら負けに負けました。いやもう大したもんだわ。
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日本盤
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3/12(金)
最後のパブロッカー
First Offence
the Inmates
1979
シリーズ「パブロック部」
遅れて来たパブロックバンドちゅうか最後のパブロッカーか、もうニューウエイブが登場しようかって言う時期に登場のインメイツ。おっかない顔で睨み付けずんずんずんずんビートを刻む先制攻撃アルバムです。ナックも遅れて来たビートバンドだったけどあっちにはマイ・シャローナってキラー曲があって良きに悪しきに運命変わったんすけどこちらはんな曲も無く最初からずーっとやり通すぜの気合十分、おいおいこれが1stかよの余裕の演奏だらけだぜ。経歴がまた全然わからずもしや60’sからずっとやってたりして。ギターの人の名前がピーター・ガン(^0^)、ヴォーカルの人はビル・ハーレー、このビルさん、もう歌い方がミック・ジャガー,thingとか歌う時とかくりそつ。なわけでサイケ突入前のストーンズもかくやのR&B、この場合ロック&ブギー、白い人にしか出来ませんのロッキンビート一本道のサウンド、切れ良し、迫力大、ノリもちろん最高だから元気出したい時に聴くとそりゃもう特効薬だよ。んちゃんちゃの合いの手リズムギターとかちょこっとしたとこで、おおそこそこって唸る場面多数。1.のパシーンパシーンってゆう謎の打撃音など遅く来たならではのキメ技もありで、この音はそうです、一足先輩ドクター・フィールグッド&モーターヘッドでこの手のサウンドならこの人、ヴィック・メイルさんのプロデュースだ。滅入るどころかハピイだぜ。お約束のカバーも多数、ミックさんに似てるちゅうことは、うふふ、ドン・コベイの曲も7.でがっちり。その7.と2.11.13.ではルーモアのラッパ隊も参加、リリースはニック・ロウのレイダーからとその手の愛好家が思わず食いつきたくなる条件もがっちり。だけんども基本はロック好きなら誰でもノリノリになれるぜのブギ・ブラザースです。パブ・ロック関係で思い出してしまうあのもっさり感もありませんで、安心して強力お勧めできるわ。と、思えばオリジナルは廃盤(T_T) 泣き。ああああ。しかーしナイスなジャケのベスト盤に13曲中8曲収録、あああしかしこれも入手可ぎりぎり状態か。何とゆうことだ。ベスト盤での他の白眉曲はサム・カインダ・ワンダホー。そうですグランド・ファンクで全米ヒットのあの曲。私が大好きってだけかもしれんが。嬉しかったぞ。ワンダホー・ファンクラブ作りたいくらいでございます。
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3/13(土)
土曜ビートルズ
Wings at the Speed of Sound
Wings
1976/3/25
シリーズ「トルズを聴こう」
待望のバンドも固まり75年9月から76年10月までやれ嬉しやのワールド・ツアー敢行いたします。なんせポールちゃんにもなりますとツアー期間も半端で無くあっとゆうまにヴィーナス&マースから1年経っちゃう。途中のオースラリアツアー後のワイハ休暇中にそろそろ新曲もやりたいべと思い立ちツアー中に作った曲を一挙にまとめてこのスピード・オブ・サウンドを76年の1〜2月に今度は本拠地アビイロードで録音いたしたのであります。念願のバンド出来て嬉しくてバンドのアルバムだアルバムだ、そうだみんなで歌わなきゃいかんとメンバー全員にヴォーカルとって貰い、これが結果的に不評でいささか先生。しかしシングル2曲はキラー、ツアー中出したちゅうことで大ヒットといびつな印象ありかもしれん。でもでも聴いてみると勢いで作った感ありの製作過程も全体的に落ち着いたくつろいだものなのだ。かえってパーソナルな感じが出ちゃったりして。わたしゃ各人ヴォーカルけっこう好きです。1曲目幸せのノック。大ヒット。毎週毎週聴いて少しづつ染みてくる。結果長期ヒット。地味なのに何で?とゆう曲。これはもう曲の味、空気まるごとと言うしかないかも(^0^)。得がたいもんなあ。2番の初めで空気呑んで歌わんとこが最高。2.。暗いやんけって突っ込みたくなる。けっこう幸せな時しかこうゆうやつ出来んぞ。ぱーっと夜明け感もあるし。3.何つったって小品が魅力のポールさん。これは典型。歌い方も簡素なアレンジももう。たまりません。特にマッピニナーマッピニナってとこ。4.これも地味です。はは。でもシャウト有りでドラマティック。5.ジミー・マックロさんのヴォーカル、マックロさんの曲。これが良いぞー。あれポールさんの弟ちゅう声で曲調もポールぽかったりして。軽快で歌もうまいしバンドならではのチェンジ・オブ・ペース大成功だと思う。途中ELOぽいの乱入。6.登場、心のラブソング。珍しいベース・リフ・ソング。頭にぽぽぽぽって浮かんでこれはとりつかれただろうなあ。その時点で名曲の確信、出来上がり。これっきゃないメロものってリンダさんのコーラスもばっちり。完璧なシングル。これはあっとゆうまにチャート駆け上がるタイプで1位がよく似合う。恥ずかしいアイラブユーもこの人が歌うと嫌味無いよなあ。んーピアノも良い、エンディングも。7.リンダさんヴォーカル。ははは、奥様は魔女挿入歌みたい。幸せののろけソング。そっけなく歌うとこがばっちOK。アルバム中で見事に心のラブソングのB面になってます。8.デニー・レインさん作、ヴォーカル。これが何かに似てるぞ、はい、キープ・ミー・ハンギノンです(^0^)。一番ポ−ルさんに近いこの人の曲が一番浮いてるとこが面白かー。9.ポールさん作ジョー・イングリッシュさん歌。いやこれも良い!歌うまい。声質人懐っこい。ぴったし。いや良い味。これに文句言ってはいかんと思う。オーリアンズのラリー・ホッペンさんの声に近いな。もち大好きです。10.ポールさん再登場。エンディングの前のお茶って感じかな。11.ラストです。うわ、傑作。リンゴさんに歌って欲しくなるようなララバイソング。うんうんって言いながらうんうん。いやもう。でボートラに突入しますが絶対にここでトイレに行きましょう(^0^)。いやほんとボートラです。間違ってCDかけちゃったのってくらい。最後のサリーGだけはナイスじゃ。終わってみるとふと思う、あ、これ初めてのプロ・テーストちゅうかかっちりした音のアルバムだなあってこと。かっちりしてながらいつもようにハンドメイド。落ち着いて聴くとほんと傑作です。ってのがポールさんのアルバムに多いんだけど。ははは。
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日本盤
試聴はここで。
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3/14(日)
わいらのバンドや
Greatest Hits Vol.1
Loversholiday
2004/3/14
シリーズ「力POP」
80年代後半極東の某国で製作、全A全Bシングルチャートの38位くらいでうろうろした曲を収録、これを引っさげ全世界286カ国を28日間で大ツアーを決行いたそうと目論むももろくも失敗、現在インドの山奥でダバダッタに弟子入りしているとゆう噂のラバホリです。録音は公団住宅303号室スタジオ。そもそもはXTCのイングリッシュ・セトルメントを聴いて一人アコギ、一人エレキで丸ごとパワーポップな音楽をしようとしたのが始まり。ドラムマシーンはカワイのR-50。ピッチは変えられるはリバーブなどエフェクターは付いてるはMIDIで外部音源操作のシーケンサーで使えるはの優れもの。エフェクターはヤマハのREX50。デジタル安いエフェクターの走り。ディストーションもデジタルでギターにも使用。MTRはティアックの4TR。1.はジャアニイのお気に召すままと同じ構成になってしまっておる。トッドみたくしたかったらしいが。サビのピアノはコマネチのテーマを思い出して作ったとのこと。展開部分のギターフレーズはラットルズです。2.。敬愛するリトルフィートのファットマン・イン・ザ・バスタブと同じそりゃボ・ディドリー・ビートですが実はジョージ・マイコーのフェイスを丸パクリだとゆう。ぜひンHKみんなのうたで使ってもらって泳げタイヤキクン状態夢の印税生活したかったのでもそれ以前に落選よ。3.。一発でわかりますかいラバンバ番だってことが。そうですよ。ヴァイオリンの感じを出そうとスライドを弾いてます。ピアノはサルサを参考に。つうてもブレイブコンボのやつ。この盤で使っているピアノの音はカシオのSK−1使用。1万6千円の何とシーケンサー&シンセ&サンプラー。これにMIDI機能をつけて改造したやつ。瞬間音しかサンプリング出来ないけど和音も弾けるのだ。音は8ビットだけどその質落ちが味があります。なもんでジェネシスの幻惑のブロ−ドウエイ・イントロとかから音を拾って使用。瞬間的にトニイバンクスさん参加だぜ。4.。まほさんが夢で聴いたメロディを元に完成。ロイ・ウッドのソロっぽい世界にしたく、ウエストミンスター寺院の鐘の音やらかもめのジョナサンさんの鳴き声とか違うフレーズのアコギ音やらどかんどかん重ねたら混じって混沌さん。5.テクノ期の曲。一応これでもベイFM主催のコンテストで特別賞貰ったのだぜ。あの時の賞品、目録だけ貰って本物はいただいておりません、サウンド&レコーディングマガジンさんくれ。リフはマイコー・ジャクソンのビートイットをパクリました。パンっもいただき。ギターソロにはでぶ・ギルモアさんゲストです。6.。上の機材を入手して最初に作った曲。サザエさんをイメージ。この時は風呂場においてぐわんぐわん曲が浮かんだらしい。内容はともかくそうゆうことがあるもんだなと実感いたしました。3コードだけでどこまで出来るかとD-G-Aだけで何曲も挑戦したのだ。スネアには80’sの魂、ゲートリバーブを強烈にかけてます。7.。はいピーガブさんです。ドラムは昼コリンズ、ベースは谷レヴィン。前段のコードはドゥービーのロング・トレイン・ランニン(^0^)。8.。これも昼コリンズさんの恋はあせらず聴いて、アコギで全部やったらどうなるかと。イギイさんのラスト・フォー・ライフでもお馴染み永遠のモータウン・ビートです。9.。がらっと変わってSF闇の左手を読んで作ったテクノハウス・インスト。キャバレー・ボルテールのメンバーが作ったスイート・エクソシストってゆうテクノユニットが好きでそれっぽくしたかった。元のヴァージョンにはグリコ事件の子供声のセリフが入っていたのですが顰蹙買いそうなのでカットです。10.これもハウス。つーか。中近東テクノ。SF裸の太陽のテーマ。勝手に。バックのサンプリングの音はピンクパンサーのクルーゾー警部とケイトーの乱闘場面吹き替え版。11.ボートラ1です(^0^)。いしだあゆめの曲のカバー。12.。ボートラ2。グレムリン2でギスモが踊ったアイム・レディって曲が元ネタです。ザ・バンドがムーンドッグ・マチネーでやったやつ。途中のラッパソロはグレン・ミラーに変身。あまりに歌詞が下らないのでまほさんが吹き出してしまい慌てて後でスライドギターをダビングして泡食ってます。全体に歌詞は洋楽聴きの性、直接的に頭に入ると恥ずかしいので訳がわからんものばかりなのだ。
あーすっきりした。思いのたけ言ったわ。そうですこの盤はROCKS管理人夫婦の製作したものでございます。
曲目等詳細
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3/15(月)
一生の宝物
Paris 1919
John Cale
1973/3
シリーズ「あんふぉーげった房」
今日は掛け値無しの極上アルバムを。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、第2の男、ベーシストのジョン・ケイル氏第一の盤です。ヴェルヴェットと言いますと一般的にはどうだろう、前衛とか暗いとかイメージあるのかしらん。してケイル氏にはルー・リードさんみたいにヒットも無くて謎じゃの存在かも。私もそうでしてなかなかこれに出会うまでに時間を要して、んん、勿体無いことしたなあ、いやもう素晴らしい音楽ですこれは。録音はロサンゼルスで。製作はロクシー、セックスピストルズなどで有名なクリス・トーマスさん、バックにはリトル・フィートのローウェル・ジョージ、ドラムのリッチー・ヘイワード、そしてベースにはクルーセーダーズのウイルトン・フェルダー、タイトルはパリ1919とまあ、イメージを結びにくい陣容(^0^)。試聴していただくのが一番です。優しくてノーブル、最高の曲、まったく聴き終わっちゃうのが惜しいくらいなのだ。1.の冒頭からローウェルちゃんのスライドが鳴り響き、それだけで鳥肌が立っちゃう。どこか懐かしく穏やかなジャクソン・ブラウンの荒野とイギリスの夜とパリの朝の風景がどわーっと目の前に開けてくる。いやこの感じどっかで聴いたことあるなあと思ったら、ああ、これはイーノだ。彼の歌もの、穏やかなやつの印象。仲良くなって次作で共演もうなずけます。2.。UCLAのオーケストラが静かにからんで生ギターで歌う。サビが覚えやすい静かな曲。あっとゆうまに終わるのが悔しいす。3.。これもオーケストラ付。いやもう何といったらいいか。けっして歌はうまくないんですがそれだけに朴訥でそのまま心に染みて来ます。何より曲がもうメロディアスで。泣いて良いですかかのこの感じは、あれだ、ニール・ヤングのアフター・ザ・ゴールドラッシュだ。ストリングスもあの世界だ。4.も生ギターと一緒の穏やかな曲。はかなげで、はい。5.。出ましたここでリトルフィート節。バックだけ聴くとオー・アトランタ。だが曲の印象はラヴィン・スプーフル。ハッピイです。いやフィート・ファンはここで狂喜なのだ。名演です。タイトルはマクベスでここでもまた複合イメージで。6.タイトル曲。オーケストラ付。ここで何回目かわからなくなって来ましたがまたも鳥肌続出。これ以上これ以下無しのアレンジだなあ。サビがキャッチイで歌っちゃうぞ俺は。7.かくかくレゲエ。ヴァン・ダイク・パークス思い出したりして。歌い方もジャメイカぽく訛ってるな。サビで通常の8ビートになるからポリス元祖か\(^o^)/。8.このギターはローウェルさんだよな。スライドじゃ無いアルペジオ中心なんだけどこれがうまいぞー。独特のタイム感で歌に絶妙に絡みつく有様じゃ。この盤中、一番、シンガーソンライターぽい曲だけどサビになってイーノ化いたします。イーノはニール・ヤングだとかねがね思っていたのがここで証明。って他の人じゃん。はは。9.。ラストはもう消え入りそうなそうな声で淡雪のようにさっと手のひらの上で消えちゃいそうな...このアルバムの優しさを象徴するような。いやもうこの体験は多くの人に味わっていただきたく候。音楽のマジックかくありきや。セールス的にはさっぱりだったようなのがまったく信じがたいす。はい。こんなすげえ人とルーさん、それにニコちゃんか。ヴェルヴェットって恐ろしいバンドだったんだなあ。
曲目等詳細
試聴はここで。
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