今日の推薦盤一覧2003.5上 |
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5/1(木) うっかりと気付かない噂マックの絶頂期ライブ記録です。あと2年早く出してくれたらとゆう感がありますが、とにもかくにもこのメンツでこの時期のを残しておいてくれて良かった。とゆうのも時はNW全盛、タスクがちと売上的に下降気味のマックのことなど終わったかのような空気が。時代は残酷じゃ。中身は最高なんです。どうしてもあの日本公演を思い出しますが、あの頃よりも落ち着きとさらに貫禄とチームワークを加えて練れた演奏を。おー、あの曲があの曲がの連続でファンなら感涙ものだな。マックがマックたる所以はリズム・セクションの二人ですがライブでもその安定感は抜群で無駄なことを一切しないその着実さは時を刻んでくれるだけで何か感動してしまう。各楽器の表情がライブならではで読み取れるのが嬉しい。引きも心得た演奏を心底堪能しましょう。で、ちと苦言を。このライブ盤、ミキシングみなさんどう思われますか。何かバランスが悪いような。ベースが小さいのだ。分離は良いのですがその辺をもう一度リマスターしてくれると一体感が増すのではと。ベースが小さいとこの人数ですから時にスカスカ感が。その辺は時間はあったろうに頭に?マークが。ワーナーですんでライノのお仕事で希望。もう一つ謎は、アンコール後?の3曲。凄い終わり方のドント・ストップ。あと凄いテンポのアイム・ソー・アフレイド。こんなに遅かったっけ。あと謎ちゅうわけじゃないんですが、最後のビーチ・ボーイズの「The Farmer's Daughter」。これは何と美しいことよ。これで不満はチャラになります<[~O~]>hahaha。 |
5/2(金) 本日は「ディーコン・ブルース」と「ホーム・アット・ラスト」でドラム叩いておりますバーナード・”プリティ”・パーディさん。この人がやりたくてこの攻略始めたようなものなんです。SDでは既に前作の「キッド・シャルメイン」での超かっちょいードラムが印象に強い彼。一回聴いただけであ、プリティちゃんだとわかる強烈な個性を持ちながら歌の後ろで軽快になってるとゆう稀有な才能の持ち主です。その独特のスタイルはどうやって勝ち得たのでしょう。キャリアの出発は古く60年代初頭からNYで。最初はジャズのしかも4ビート・ガチガチのスイング・スタイル。それがNYとゆう土地柄で、当時ブームだったブーガルーとゆうラテン音楽のセッションが多くなりチートト、チートトがチートコ、チッタカに。ラテン・パーカッションとの共演でシンコペ−ションを付ける事が多くなり果てはパーカッションがいなくても間に合うように、一人リズム・グルーブ・マスターとなったとゆうことです。彼の名前が一躍高まったのはソウル界の大御所、サックスのキング・カーティスのバンド「キング・ピンズ」でのこと。その時がいかに凄かったかは71年2月5,6,7日に行われたNYのフィルモアイーストでのキング・カーティスとアレサ・フランクリンのライブ盤でうかがい知れます。ちなみに前者では「ディーコン・ブルース」の8ビート、後者では「ホーム・アット・ラスト」の16ビートがたっぷり聴ける。彼のスタイルはパーディ・シャッフルと呼ばれて独特の揺らぎがたっぷり、AJAの解説ビデオでもあのダッコちゃんみたいな愛嬌のあるお顔でズンタカやってくれました。「ディーコン〜」のような8ビートをやってもその揺らぎがあって4ビートと16ビートの香りがして深いこと深いこと。あのジャズの香りがする曲への寄与は計り知れないものがあります。リズム・マシーンで再現するのがこれほど難しい人はいなくてディスコにはけっしてならないファンク・ドラマーなのだわ。 嬉しいことに沢山のアルバムで彼のドラムは聴けますが私が印象に残っているのは第2期ジェフ・ベック・グループのバック・バンドだった連中が作ったハミングバードでのプレイ。2ndを持ってるのですが、もうそれはまるでソロ・アルバムかのごとく炸裂して堪能できます。この前日本の競馬専門TV、グリーン・チャンネルの「今日の調教」でBGMでかかっていたけど確実に走破タイムが3秒縮まってましたってそんなバカな。それからホール&オーツのあの忘れられない「アバンダンド・ランチョネット」。あのアルバムで後ろで色気を付けてたのはこの方です。リズムの鉄人です。無敗です。ルー・テーズです。 とにかく私のフェイバリット・ドラマー。後ろで鳴ってるだけで大満足。皆さんも「ホーム・アット・ラスト」でさぁ一緒に。 チンチタカタ、ツンコチッコ、チンチタカタ、ツンコチッコ.....。 ...続く |
5/3(土) 今日は噂マック加入前にリンジー・バッキンガムとスティービー・ニックスが出した唯一のメジャー盤を。未CD化?で廃盤なのですけどレコ道の一環として、中古盤で見かけることがあると思いますのでご勘弁を。 これを出すまでの二人の経歴を少し。 *リンジー・バッキンガム* 1949年の10月3日にカルフォルニアのパロアルトで第3子として生誕。ちなみに兄ちゃんは68年のメキシコ・オリンピックで銀メダル取ったそうです。最初のレコードはエルビスの「ハートブレークホテル」。ギターを買ってもらって13歳のころキングストン・トリオに憧れて、あのフィンガー・ピッキングを始めました。水泳をやりながらフォークグループで歌ってたのが、同じ学校の友人と「フリッツ」とゆうバンドを結成、レパートリーはサンタナ、ジミヘン、ジャニスでこの時リンジーさんギタースタイルが合わなくてベースをやっていたそう。学校ではたいそう人気バンドで活発に活動してたんですがこれにスティービー・ニックスが加入、二人が出会うこととなります。 *スティービー・ニックス* 本名ステファニー・リン・ニックス。アリゾナ州フェニックス生まれ。パパはジェフ、ママはバーバラ。バーバラさん、ニックスさんが幼少の頃おとぎ話を聞かせるのが好きでこれが原因で魔女になったかと思われます。爺さんのアーロン・ジェスは売れないカントリー歌手で彼女に歌を教えて自分の巡業に連れ出そうとしましたが親の反対で失敗、彼女の歌のルーツはカントリーにあるようです。16歳の頃作曲を始めママス&パパスやジャニス・ジョプリンに憧れてたそう。引越しばかりしてた一家のようでロサンゼルスに引越し、そこでの友人のパーティでリンジーさんと出会い、バンド「フリッツ」に誘われたとゆう次第。 えー、フリッツはその後71年に、マネージャーのニックスさん贔屓政策やそれによるメンバーの不和で解散したようで、その頃から二人は恋仲になりましてディオでやっていこうと決意、メジャー・デビューを目指します。うまくいかないことにリンジーさんが結核で1年療養するなど困難がありましたが何とかポリドールと契約。73年11月にこのアルバムを出すこととなります。ちなみにジャケはリンジーさん監督で撮影、実際は服を着てたそうなんですが、結果はあの通り、ニックスさんは激怒したそう。アートだって言い張ったそうですが。売れたかったのねぇ。で、にもかかわらずアルバムは売れなくて二人は極度の貧乏状態に。ニックスさんにいたってはドン・エバリーのバック・バンドやウエイトレスで働き、里に戻って来いそこにいるのなら援助はせんと親に宣告されて、食うにも困るあらどうしましょの時にかのアルバムを聴いたミック・フリートウッドに誘われてマックに加入とゆうこととなります。 *アルバムについて* 正に噂マックの元の音。我々が想像してる通りの音で嬉しくなります。そしてマック加入で捨てた部分もうかがいしれ興味津々。作曲や歌の才能も既に完成されているので後は時と世界が味方してくれるのを待つだけだったとゆうのも。バックには何とジム・ケルトナーとワディ・ワクテルも参加。ちょっと残念なことにお仕事の一環としての演奏風味で元気が無し。とはゆうものの中身は充実面白なんで是非CD化リマスター再発希望。とゆうよりも何故出てないか不思議でたまりません。もちろん中古で見かけたらニックス・ファンの貴方はジャケ共々[(^o^)]入手おすすめなのだ。リンジー胸毛ファンもー。「クリスタル」はニックス作リンジー・ヴォーカル。名曲です。「ファンタスティック・マック」で再演。「Don't Let Me Down Again」は「フリートウッド・マック」ライブで再演されてます。 |
5/4(日) なあと夢を馳せながら繰り返し聴いたものでした。今でこそボックス・セットやコロンブス完全版があってここに入ってる曲も殆ど収録されてますが、ボックスはお値段もモンスターだからして気軽に聴けるローウェル期あともう一枚のアルバムとして有効では無いかと思います。既存オリジナルLPから初期2枚から何故か曲が選ばれますが、これは「ディキシー・チキン」から聴き出したファンにこの2枚も俺達なんだぜってゆうメッセージか。チンピラ時代の啖呵が良いアクセントに。18.の「オール・ザット・ユー・ドリームス」は79年のローウェル追悼コンサートより。リンダ・ロンシタットがリード・ボーカルです。 彼がいない事がどんなことかサウンドを含めてひしひしわかる悲しくも美しいヴァージョン。重ね重ね残念。素晴らしい音楽を本当にありがとう、ミスター・ローウェル。 |
5/5(月) それを大人のBGMと呼ぼう。 歯医者の待合室音楽の類などは眠くなっちまうので否。きちんとシナプスを刺激して仕事をはかどらせるものじゃないと駄目だな。 で、第一号はこのゴング。 元ソフト・マシーンの吟遊詩人ホーボーフウテンおぢさんのデビッド・アレンさん主導のバンド。冒頭からアラビア風味のふざけた歌が出てきたりして全世界20億3千万人のプログレ少年の期待を見事にはぐらかします。プログレもお茶目入っちゃうとフランク・ザッパ大明神の例を見るまでも無くとたんにこっちの棚と別方面に飛ばされてしまうのがおちですが私は別に観念とかそうゆうのに縁が無く生きているので関係無し。とてもとても面白いのでうきうきします。だってボンゾ・ドッグ・バンドとマザースが共演してるみたいなんだもの。とゆうことでこのやたら複雑でテクニック抜群のギャグ・プログレ、仕事のお供として愛用する次第であります。まったくジャケそのままの世界なので安心して所望して下さい。 |
5/6(火) あ、そうだドラムはスティーブ・フェローンさん。アベレージ・ホワイト・バンドの人でセッションでももてもて、クラプトンやデュランデュラン、ミック・ジャガーのアルバムにも参加してる英国牛若丸系ファンキー・ドラマーです。 |
5/7(水) |
5/8(木) とゆう訳でもし貴方がまだこのアルバムを入手されていない場合はほんとラッキーです。早速この豪華ライノ盤を買いましょう。うらまやしい。 |
5/9(金) |
5/10(土) 前作があの派手さで時はエキセン全盛だっただけに一転してのこのすっきりとした作りに当時は何か物足りぬのうなどと思ったものでした。だがしかーし、今現在聴き直して見るにこの至ってストレートな作りがジャストフィット、何ら違和感なく今の音楽として蘇りました。ストレートとは言っても作り込んでます。この辺はプロデューサーのマーティン・ハネットのなせる技、うすもやのようなリヴァーブと絶妙のバランス、コクのある音質がたまりませぬ。音の抜き方が実にうまい。NW一のリズム・セクションバリー&ドイルの二人ががっちりとボトムを支えて入るべきところに音が入ってまったくきまってると聴けば聴くほど奥の音が良くて良くて。 初っ端からジョイ・ディビジョン・リズム1.5倍速度でこりゃハネットさん製作マニフェスト。さらに今までとはちと違うまあ言ってみれば地味目のが続くのですがこれがまた繰り返しに耐える豊潤な曲群。軽くて重い白黒極彩色。B面ではあのスライ・ストーンの「サンキュー」を取り上げ中途半端なカバーでは恥をかいてしまうこの曲に正面から挑戦しております。これも今聴くと納得のアレンジ、これで良いのだ。そして最後の「床下からの歌」とマガジン史上に残る名曲で幕を閉じまたA面から聴くのだとゆうはめに。ファンクとNWのミッシング・リンクをポップ・グループらとは別のアプローチで挑戦し初めて腰をすえて製作されたこのアルバムは今までのにもノックアウトされたけど完全にやられたな。残る音楽はいつも正々堂々としています。繰り返すけどこれは今こそ聴くべき音楽だと本当に思うぞ。 |
5/11(日) の時代。リトルフィートの1stにも似て有名な2ndから離れた1stアルバムの好例と言えるものであります。よってプロデュースもまだスティーブ・ブラウン、バンドも黄昏バンドで固定されておりません。ではプロト・タイプの未完成なブツかと言えばそれがトンでもない有様でもう立派にエルトン、曲、演奏ともハイクオリティなのだ。冒頭の表題曲がまたイカシてる。まんまストーンズ「悪魔を憐れむ歌」なんだけど「サラデーナイ」の源流エルトン・ブギーの真髄なのだ。2曲目からはリリカル・エルトン・オンパレードでここでは2ndからとは一味違う欧州風味が今聴くと実に新鮮。それにあららボブ・ディランの影響強かったのねぇと意外な事実発覚。おそらくこのアルバムの中で一番有名な「スカイライン・ピジョン」では物凄いバロック・アレンジでハプシコードはこれだと堪能できます。この曲中学の時縦笛の試験で吹いて大恥かいたんだよなあ。難しいのに暴挙だ。最後の曲では今までのダイジェストを全部聴かせてくれるとゆう少々こっぱずかしい演出をしてくれてああ、青い真っ直ぐな若者ってやつは良いもんだなどとオヤジ化感想を持てるのでその後美味しいボーナス曲が続くもののここで一旦聴くの休憩してこのミッシェル・ポルナレフとストーンズとディランが楽しめるナイーブ・エルトンの原点を〆てみませう。「ユア・ソング」の2ndから聴いてこれを逃してる貴方、それは実に勿体無い。良いですよ。最近の買うんだったらこっちをわしはお奨め。心が清いからねぇ。 |
5/12(月) いまやアダコン大王としてすっかり有名なボズさんのこれが1stアルバム。実際にはこの前に欧州放浪して1枚作ったらしいのだけどそれは詠み人知らず。ともかく帰ってきてスティーブ・ミラー・バンドに加入、そしてこれをマッスルショールズで作りました。ジャケはシスコの坂?だけど中身はもう知らない人間でもわかるくらいのマッスル・サウンド。カントリーとブルース融合体です。と言ってももろちゅう訳でなくマッスル風暖かさとボズさんの田舎と都会の同居する不思議な持ち味が全開の一品。ナウなボズさんを殆どの方はご存知でしょうが、ええこれがっって最初は驚くかも知れんが聴き進むと違和感無くいけると思うのだが。何しろそのクオリティは極上の一言。忘れちゃいけないデュアン・オールマン氏の八面六臂ギターが全編を彩りその筋の方も大満足、どうしたってハイライトに聴こえちゃう「ローン・ミー・ア・ダイム」のギターにはもうのけぞりだわな。この人スライドでない一般ギターも最高だ。ホワイト・ブルース最大の成果であります。1stでこんな凄いことやっちゃって後どうすんのって思っちゃいますが実力以上のプロダクション・マジックでこうなった訳で無いので出発点として確かな一歩を記して快進撃はここに始まれり。売上的には長い長い戦いとなったのですけど....。 |
5/13(火) タイトルは「炉のある家」の意味か。ここで焼き始めるのだね。 |
5/14(水) |
5/15(木) |