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20 Number 2's of the 70's
オムニバス
2001/3/6 EMI 789320
昨今日本で「The 70's」とゆうオムニバス盤がブレーク、ひじょうにめでたいぞ。の中3年前にリリースされたこれは英国EMIから出された70年代20曲のナンバー2ヒットちゅうコンピ盤です。少しでもヒットチャート番組を聴いて夢中になった方ならぐぐっとくる着眼点、そしてこれはそれに十二分に答えた素晴らしき盤だと思います。英国で最高位が第2位しかもそのバンド、ミュージシャンにとっても2番目みたいな曲を見事にセレクトしてる。しかも流れ申し分無く意外性もばっちり聴いた後もしばらくやられてうるうる状態になりますだ。そりゃもうイギリスもんですから全部POPこの上無し、初めて聴いても夢中になっちゃってそれぞれここから出発してもっと聴きたくなるってこりゃコンピの鏡だ。この手のものは米国ライノがお手の物ですが何てったってアメリカ中心でっからこうしたイギリスものはほんま貴重、やるやんEMIと拍手喝采しちゃおう。ではそれぞれの曲をば
1. Air That I Breathe, The - The Hollies
・・・1974年の「ホリーズ」アルバムからカットの曲。ホリーズちゅうと60年代ちゅうイメージがありますが根性出してずーっと頑張ってたバンドで70’sにも特に英国ではヒット連発しておりました。これはカルフォルニアの青い空のアルバート・ハモンドの曲の極上カバー。イメージがぱあっと広がって1曲目で早くも極楽入りでございます。
2. American Pie - Don McLean
・・・続いてお馴染み70年代を象徴する1曲で追い討ちを。これはもう何にも言うこと無しじゃ。
3. Kissin' In The Back Row Of The Movies - The Drifters
・・・スタンド・バイ・ミーのベンEキングがいたドリフターズ。50年代から続く超ベテラン・グループもイギリスでは70’sでも元気だ。75年のヒットで初めて聴いた時から1発でやられる超POP名曲です。
4. Do You Wanna Touch Me? (Oh Yeah!) - Gary Glitter
・・・イギリスの70’sって言ったらグラム!。の中でも容姿、実績共に親分はやっぱゲイリー・グリッターおじさんだ。ジョーン・ジェットもカバーしたこの曲で元気をいっぱいいただき。
5. Don't Let It Die - Hurricane Smith (mono)
・・・ハリケーン・スミスさん。本名?ノーマン・スミス。60年代からピンク・フロイドを初めとするお歴々バンドをプロデュース、トランペッターとしてもティアドロップ・エクスプローズのアルバムにまで参加してるってゆう英国ロック史の生き字引みたいな裏方さんです。自らもハリケーンの名前で「Oh,
Babe, What Would You Say?」とゆう曲で大ヒット。経歴からプログレものかよーと思いきやオールド・ジャズ、親父丸出しソング。いつの時代だーのその曲も泣いちゃう良い曲だけどそれに続くこれもたまりません。声と印象からすげえお爺さんかと思ったがこれがお姿は立派なロック・ミュージシャンなんだよな。今はわからんが(^0^)。単体で入手しようとするととんでもなく苦労するものなのでこれはありがたい選曲です。
6. Denis - Blondie
・・・打って変わってブロンディ。しかもデニースデニス。77年の2nd「Plastic
Letters」から。バディ・ホリー調のこれいかにも英国民が好みそう。ヒットで気を良くしたか次の盤からマイク・チャップマン氏がプローデュースに登場するのね。
7. Moonlighting - Leo Sayer
・・・75年の「Another Year」から。初期ピエロと「恋の魔法使い」AOR路線のちょうど狭間でヒットのなんせかわいい曲。トロピカルで切ないす。印象大で当時私も思わずシングル買ってしまった。正にナンバー2の魅力曲です。
8. Lola - The Kinks (mono)
・・・出ましたキンクス。2番手だから出来る全ての音楽の楽しみを作ったバンド。誇りを持って世界最高の第2と言っちゃおう。ローラです。この盤に入らずしてどーすんのよ。ひいひい言ってる1位の曲を下から笑いながらつんつん突付くよ。
9. Let's Work Together - Canned Heat
・・・アメリカのホワイト・ブギー・ブルース・バンド、キャンド・ヒート。抜けてるだのださいなどそれが全て賛辞になっちゃう。70年の「Future
Blues」からのヒットです。ブライアン・フェリーの「レッツ・スティック・トゥゲザー」もウイルバー・ハリソンの同じ曲のカバーす。
10. When I'm Dead And Gone - McGuinness Flint
・・・マンフレッド・マンのバンドにおったトム・マクギネスさんのバンドの70年のヒット。邦題では「死」などと身もフタも無いやつ付けられちゃったけど曲はハッピイなボードビル・ポップ。誰が作ったって言ったってイギリスの名ソングライターチーム、ギャラガー&ライルです。これも2位の位置が似合いすぎ。
11. The Cat Crept In - Mud
・・・グラム期英国を席巻はチャップマン・チンのソングライター・チームす。その最もオールディーズ寄りのパフォーマンス・チームがマッド。チームって言っちゃあなんだけど(^0^)。代表曲はタイガー・フィートとかダイナマイトとか。でこの曲は正に2番手。つうてももちろん最高よ。
12. Shang-A-Lang - Bat City Rollers
・・・ここでBCRが登場。曲がシャンガランってことでこの盤の目的がわかっていただけるでしょうか。
13. Goodbye My Love - The Glitter Band (mono)
・・・だー存在自体が2番手じゃわいグリッター・バンド。ゲイリー・グリッター親分のバックバンドです。単体でもグレーテスト・ヒット軽く一枚作れるほどウケにウケた。最大ヒットは何だろうエンジェル・フェイスかテル・ヒムか。この曲、別にアン・ルイスちゅう訳じゃなくて胸キュン哀愁POPです。元気が身上だからこれはたまには弱音吐いてみようソングかいな。
14. Hell Raiser - The Sweet
・・・スイートはチャップマン・チン・チームのエース格バンド。で独立後もまたまたヒットと実力超一流なのだ。ヘル・レイザーだってナンバー1な曲なんだけどどうゆうわけか2番手の印象が付いてしまった。ここに入ってどうしてだって気持が伝わってきます。
15. Little Bit More, A - Dr. Hook
・・・アメリカでははは2番手だなあって納得しちゃうこのドクター・フック。このアメリカ歌謡曲、しかもベタだけどたまらん優しさ、ほのぼの。誰が何と言おうと応援します。好きですって言わされてしまうよー。この曲自体、2番目に人気が出た時期の2番目に出たアルバムのチャート上でも2番目の中ヒット曲(^0^)。
16. You Sexy Thing - Hot Chocolate
・・・ 英国ではナンバー1のソウル・グループなんだけど英国のってことでナンバー2扱いになっているのがホット・チョコレート。でもこの曲は代表曲だぜ。思い切り本場と外れたアクの強いボーカルと強烈ディストーション・ギター。どのヒット曲もこの路線で迫ってくれてもう大好きなんです。
17. Some Girls - Racey
・・・ちーとも知らなかったのがこのレイシーってバンド。知ってたかも知れませんが覚えて無かった(^0^)。この方々もチャップマン・チン・チーム。マッド路線の馬鹿オールディーズ。グレーテスト・ヒットが出てる。ジャケを見たらすげー親父。どんどん出てくるなあ。楽しみが増えて幸せです。
18. Loving You - Minnie Ripperton
・・・はいラビン・ユー。これはアメリカ本国でもたしか最高位2位だった記憶が。あったのだけど実際は1位になってるのね。印象が2位の曲か。それでずーっと愛されてます。とんでもない高音部登場のキワモノ感が原因かもなあ。
19. Rock Me Gently - Andy Kim
・・・カナダはモントリオール出身の人で60年代からいわゆるブリル・ビルディング畑でヒット曲をいっぱい作っていました。自らのヒット曲では74年これ一曲の一発屋さんの印象大。ためにためての必殺サビこれでもかにヒットメイカーの執念感じます。否が応でも脳内お魚天国化。
20. Can't Get By Without You - Real Thing
・・・最後を飾りますのが、ちーとも知らなかったパート2のがこのレイシーってバンド。何とリバプール産のソウル・グループだそうです。ラブ・アンリミテッドの愛のテーマかよーってイントロから突っ込みたくなる時点で初めて聴いても2番手だなあって納得してしまう。ははは。でもこれがまた良い曲。アメリカではちーともあかんかった。ソウルのくせにあけすけで底抜けのポップさが駄目だったのね。じゃがこれが英国産の魅力です。イギリス人はどうしたってノーザン・ソウルが好きですと表明してこの盤は終わります。
あと1曲、10ccのアイム・ナット・イン・ラブが入ってれば個人的にはもう超完璧だったんだけど完璧だったらナンバー2のコンピにならなかったから。がはは。これでいいのだ。
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