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Super Hits of the '70s: Have a Nice Day, Vol. 22

V.A

1993 Rhino 71202

”復活な人々”



全てはここから始まった。CD時代に70’sは過ぎ去らずいつまでも聴くべき音楽沢山なんだよと高らかに宣言しました米ライノ・レーベルのオムニバス・シリーズ、これはその22巻。78年79年のヒット曲からセレクトされております。あくまでもチャートでのヒット曲、しかも大ヒットでなく中ヒット中心、あったああったよあんな曲ってやつを統一された理想的AMラジオあのFENの音をそのままグレードアップさせた音でお送りしてくれて涙と感動でぐしょぐしょになる代物です。特にラジオ関東全米TOP40を聴いて毎週チャートをノートに付けていた様な御仁には家宝となっちゃう。ソウルに関しては別立てでシリーズがあるのであまり登場せず微妙に中庸、その年の空気を反映してる曲中心、各巻に選者の隠された意図ありなのだ。さて22巻、世はパンクの波でどわんどわんになっているのにここでは合いも変わらず美しいメロディオンパレード、しかし仲間なら全然違和感無くそっちのシーンのもいつの間にか登場して非なる(^0^)チャート世界が展開だー。

1.Every 1's a Winner / Hot Chocolate
・・・シンガー、エロール・ブラウン率いる英国ソウルの第一人者グループ。アップルからデビューしたのね。英国ではずっとTOPでしたがアメリカではユー・セクシー・シングでブレーク。この曲はそれとソー・ユー・ウイン・アゲインとの必殺ヒット三羽烏の一角を占めております。英国へ伝播してくにょっと曲がったファンクが持ち味だ。

2.Hot Child in the City / Nick Gilder
・・・最初聴いた時八ちゃんインザシティってって思った。はは。アメリカ進出後のマイク・チャップマンが満を持して送り込んだ英国シンガー。一度見たら忘れられないお顔つうか体型も。サウンドの作風は英国時代のマイクさんとガラリと変わりました。余計な音が無い絞り込んだ高音声ポップじゃ。

3.Love Is in the Air / John Paul Young
・・・ジョン・ポール・ジョーンズじゃありません。スコットランド出身のSSWさん。この曲のみの一発屋さん。この年あたりに何故か流行した解決しないメロディの雰囲気の曲。解決しないのでラジオで何回かかってもまた聴きたくなる。汚い手だ。がはは。術中にまんまとはまってまだ飽きてません。妙にフランクシナトラ風な雰囲気もあるな。

4.Lotta Love / Nicolette Larson
・・・ワーナーが社運を賭けて送り出した女性シンガー。ああリンダさんの夢よもう一度。ルックスもグレードアップ。数々の西海岸ミュージシャンの盤にバックボーカルで登場後ソロデビュー。このニール・ヤングの曲で期待通りブレークでああ良かったあ。しかし後が続かなかったのね。涙。このロタ・ラブ、ニール君もびっくりの大変身アレンジなのです。チョッパーまで飛び出すベース、華麗なるストリングスで見事なAORに。ここまでやったら作者も思わず拍手パチパチだったかも。アメリカ歌謡曲って言うなよー。そうだけど(^0^)。

5.Dancin' Shoes / Nigel Olsson
・・・黄金期エルトン・ジョン・バンドのドラマー、ナイジェルさん、ソロ・デビューでのヒットです。ソロでの相棒は驚いたことに南部のAOR王、ポール・デイビス。エルトンの盤での見事なコーラスで証明されてる通り素晴らしい歌唱力ですがあまりにも優しい声、押し出しが弱いのが弱点、それでそれを生かしてくれるのが優しさ王ポールさんだったとゆうことかも。それがもうバッチシはまってのどうですこの名曲。感涙です。もう1曲小ヒットのポールさん作リトル・ビット・オブ・ソープ、これも機会が有りましたら。キュート塊なんで。現在エルトン・バンドに復帰、このアイドル顔からは想像出来ない素晴らしき親父顔になってます。でも良い顔。

6.Stumblin' In / Suzi Quatro & Chris Norman
・・・前記ニック・ギルダーでも登場のマイク・チャップマンさん。この曲は英国時代の相棒ニッキイ・チンさんとの共作、黄金のグラムヒットコンビ、チャップマン・チン!しかも歌うは二人が手塩にかけてグラムエラを走り抜けたスージー・クワトロ姉御とスモーキイのクリス・ノーマンさん。成人して大人になりました今じゃ会社でしっかり働いていますなちゃんと見守っていましたのこれが涙が出ないですまさられますかヒットなのです。

7.My Sharona / Knack
・・・お馴染みLAから彗星の様に飛び出してこの曲で大ヒット、容貌と曲調からビートルズの再来と言われながらもチャート上では彗星の様に去っていったナックさんです。このドラムリフ発明した時点で勝利は確信したのでは無いかと。シングル一発兄さん達の印象強いんだけど実はアルバムもすんばらしくて聴けば嬉しい感動があります。是非。やっぱパンクが無ければこうはならなかったしれん。色んな意味で。

8.Gold / John Stewart
・・・元キングストン・トリオにしてモンキーズのデイドリーム・ビリーバーの作者ジョンさん。どうゆう縁か大ブレーク、フリートウッドマックさんの全面バックアップで製作したBombs Away Dream Babiesからのカット。これだけ聴けば見事な成功者あやかりソング。マック・サウンド全開、コーラスでニックスさんばりばり、ソロはもうリンゼイさん、やっぱ余計なことはしないミック、ジョン両氏とマック・ファンにとっても狂喜の曲です。この前ようやくアルバムをアナログでゲットしました。泣きました。歴史と年輪のいささかも浮ついたとこの無い世界。マックと互角以上に渡り合う音だったよ。今もギター一本さらしに巻いて全米中をライブしてる尊敬じいさんです。

9.You Take My Breath Away / Rex Smith
・・・イントロ聴いただけでもう持ってかれてしまう極上バラード。レックスさんとはスターズのマイケル・スミスさんの兄弟。ちゅうたってスターズの方が有名じゃないか(^0^)。レックスってバンドの時は当然ロックだったけどソロになってシナトラもかくやになりました。ってアルバムは聴いてないのでどうだかわかりませんが。えーと同名の曲、ベルリンだっけのとは違う曲です。

10.Driver's Seat / Sniff 'N' The Tears
・・・英国においてスティッフと並んでパンクの祖たる存在のチズウイック・レーベルからデビュー、奇跡的にヒット、稼ぎ頭になったオーストラリア出身のポール・ロバーツさんのバンド。この年の解決しないメロディ流行にビタリとはまった。アルバムを聴くとこれまた解決しないメロディのオンパレードで。画家としても有名らしくジャケはこの人自身が描いております。だよな。

11.Sad Eyes / Robert John
・・・出ましたこのシリーズ中でも白眉の名曲バラード、サッド・アイズ。71年にライオンは寝ているでヒット飛ばして以来の久しぶりの登場。ブルックリン出身のお方らしいんですがこうなったらどんな人かどうでも良くなってくるくらい曲が良いです。

12.Hold On / Ian Gomm
・・・勝手なアメリカン・ドリームとはこの曲のようなことを言うのでしょうか。英国パブ・ロックの雄ブリンズレイ・シュワルツ出身のゴムさん。自主制作してソロ・デビューしたアルバムからそのあまりの出来の良さでアメリカでヒットしちゃった。うちにあるその英国盤サマー・ホリデイは家宝になっております。これが入って来ちゃった時はもうラジオの前で七転八倒大狂喜、思わずハガキ出しちゃって訳のわからん文章を湯川さんに読んで貰った嬉しくも恥ずかしい思い出あり。同期のニックロウさんも同時期ヒットでそれもハガキ出しちゃっていや嬉しかったなあ。ゴムさんこのヒットでちと迷っちゃったけど根っからの正直ポップはずっと持ち続け苦労しながらも良作を出し続けてくれました。


と至玉の12曲。鍵はチャップマン・チンと英国にありと読んだんですが、んなこたあどうでも良いな。またまた聴いて喜んでます。


 
 
   購入参考(試聴可)


  

 

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