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2012年03月28日の記事

2012/03/28(水)ダウンロード違法化

ダウンロード違法化に関する刑事罰導入に対して巷で話題に。

これ、今現状のPCとネットの使われ方やコンテンツを見ると定義が曖昧すぎて違法か合法かがわかりづらすぎ。どこぞのP2Pなど公衆扱いの場所からDLすることが違法、という単純な部分は当然わかるんだけど、httpでアクセス出来る範囲で視聴したもののキャッシュの扱いがわからない。
例えばYoutubeとかニコ動で視聴した音楽も動画のキャッシュはどうなるんだろう。見終わったときには既にファイルが存在しているからいつでも見られる。キャッシュが自動的に削除されるという仕様/ルールではないので、削除しない限りいつでもローカル視聴できる。ツールなどでファイル名を変更して管理しやすくするのが普通だが、これはファイル名を変更しているだけにすぎず、ファイル自体は元々視聴したときに自動的に(意図せず)DLされたものだ。さてこれは違法なのか。これが違法だとするとニコ動もYoutubeも仕様自体が違法を幇助しているということになる。それともキャッシュの存在までは合法だが、便宜上いつでも見られるように加工したら違法、とか言うのか?

キャッシュ関係が全て合法という扱いとなると、そうなったら動画サイトの動画から、mp3を取り出してしまえば音楽が取り出せる。CDと同じ音質にはならないけどものによっては256kbpsだったりするし、DAPで聴くには充分な音質のファイルが手に入る。手元にある合法のファイルを、自分の範囲内で加工、使用する分には違法にはならないのだから、動画サイトに音楽の動画があればいくらでも手に入ることになる。
isoデータのDLが違法で、動画サイトの動画視聴(とキャッシュの取扱)が合法なら、こういう運用になるわな。


この件、元は音楽と映像(DVDなりの市販品とTV番組などの動画)に対する話かと思うんだけど、DL違法化を進めればCDが売れるとでも思っているのかねえ。絶対に変わらないと思うんだよな。DLする人は「DL出来なくなったから買おう」とは思わず、DLをヤメて聴かないか、前述のように動画からの切り出しをやるか、若しくはレンタル屋から借りるようになるか。いずれにしてもCDが売れる方向にはならないと思う。

そもそもCDは高すぎるんだよな。単体としての金額もあるけど、音楽を聴く入手手段や機会との兼ね合いでの相対的な金額として、高い。
昔は音楽を聴く機会がTVとラジオだったし、レンタルもあったが結局保存はテープやMDに出来ても編集は出来なかったから、いい音質のCDを求めて買うしかなかった。でも今の時代はPCがあれば好きなときに好きな音楽を動画サイトで聴くことが出来る。レンタル屋に行けば借りて来て、自分のPCでリッピングして保存も編集もできる。そういう環境なのに、高い金を出してCDを買う人がたくさんいるわけがない。今買ってるのはそのアーティストの熱心なファンで、金に余裕がある人だけだろう。手っ取り早く買うわ、と考える人がたくさんいるほど世の中裕福ではないんじゃないかな。パッケージ売りを安くして、DL販売と絡めて安く提供し、公式にみんな買えるようにしないと、先細って行くだけだと思う。
ま、聴くに値する曲が少なくなったというのもあるけどな。これはどうしようもない。
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