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2012年04月23日の記事

2012/04/23(月)失われる音

PC
面白い記事があったので紹介。
藤本健のDigital Audio Laboratory
第504回:MP3圧縮で、どんな音が失われるのか
~24bit WAVとの差分を抜き出して比較 ~


タイトルの通り、mp3で圧縮するとどういう音の失われ方をするのかを検証してみたという記事。ちょっと面白い。
記事にもあるが、俺も同じような感じで思っていて、mp3というと人間が認識しにくい部分を削って情報を落とすことで圧縮している、というものと思っていた。で高音だけじゃないとの話は見聞きしていたものの、実際どうなっているのかを確認した記事も話もこれまで聞いたことがなかった。でそれをやってみましたと。

これで面白かったのは、320kbpsでも情報の欠落がそれなりにあって、しかも周波数帯域が全域に及んでいたこと。以前、圧縮率によって音の違いが聴き分け出来るかどうかの実験をやったことがあるけど、256kbpsを超えたあたりから判別出来なかった。320kbpsなんてハッキリ言って今の環境(アンプ、スピーカー、イヤホン等々の再生環境)では判別できない。それなのに、こんなに情報が失われているとは。人間の(俺の)耳がいい加減なのか、はたまた再生環境がショボ過ぎるのか、mp3の圧縮技術が凄いのか。

んで見方を変えると、自分が判別出来るか否かは置いといて、やはり無圧縮だなと。mp3は320kbpsといえど情報の欠落はあるわけで、明らかな認識をしないまでも、マイナス方向に加工された音になってしまっているんだな、ということを改めて認識した。

今の時代はもうHDD容量的な問題も無いから、わざわざmp3でなければいけないことはない(DAP等の利用を除く)。wavオンリーでよくなればmp3の音質問題はとっくに過去のもの扱いであってどうでもいいのだが、長年mp3を使っていて、実際にこうだったんだ、というのがわかったのが面白かったな。
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