メッセージ

2010年06月08日の記事

2010/06/08(火)モノへの愛情

はやぶさ(当然小惑星探査機のことな)が帰ってくる。感慨深い。帰るメドがついてはいるが、最終的にカプセルを回収するまでは安心出来ないので、本当に喜ぶのはカプセルを回収してからにする。でも、ほぼ確実な状況にまでなっているのを見ると、「オカエリナサλ」の準備をしたくなる。何も出来ないけどな。脳内ではあの音楽が既に流れている。
ここ(→関係者からのメッセージ)を読むと、想いが伝わってくる。すごい。

ところで、前述の関係者メッセージとか、ネット上でのいろんな声とか聞いてると(読んでると)、日本人て本当に擬人化というかモノに人格を持たせるよね。あたかも生き物であるかのように感情を持って接したりするのって特に日本人は多いのかもしれない。他国の人がそうでない、ということじゃなくてね。
頑張ったことに対し労をねぎらい、大気圏で燃え尽きるのがわかっていることに際し涙する。単純に苦労して作ったモノを失う悲しさではない。
頑張ったのは技術者であって機械は設計された通りに動き、命令通りの動作をしただけに過ぎないが、なにか感情があり、命令というよりもお願いを聞いて頑張って動いてくれた、と受け取ってしまう。幾多の苦難を乗り越えて帰ってきたことの嬉しさと、帰還と同時に消えてしまう悲しさとの両方から生まれる感情であり、涙なんだと思う。

このあたりの考え方というか価値観というかは、八百万の神だったりとか、付喪神とか、昔から日本人に宿る精神なのかもしれない。
機械が思い通りに動かないと「言うことをきかない」って言うし、壊れたら「お亡くなりになった」とか言うのも、もしかしたらそういうことなのかもしれない、とか思った。

む、最近埃をかぶってるファミコンが寂しそうにしているな。たまに遊んでやるか。
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