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今日の推薦盤一覧2002.2上

 

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2/1(金)
超ハード
偉大なる復活
ボブ・ディラン&ザ・バンド

1974年発表。ハードロック・ウイーク(?)の最後を飾るのはこのとてつもなくハードな一品です。私が最初に遭遇したディラン作品なんですが、幸運でした。なにせきたじまっていない。初心に戻ったディランがまともにメロディを歌ってます。さらには演奏と唄が互角である。演奏が唄をあおり、唄が演奏をあおるとゆう理想的なロック・バンドがここにあります。ロックがハードであるとゆうことは音を潰したりスタイルを取ることだけでは無い証明のアルバム。パンクでもあるし、これは全てのロック・ファンに捧げたいと自信を持って言えます。

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2/2(土)
これは良いよ
ブリンギング・ダウン
・ザ・ホース

ザ・ウォールフラワーズ

1997年作品。昨日の親父に続いて息子の登場です。生まれた時から親父の山本リンダな歌い方を聴いていたからか、実にナチュラルな歌い方で好感が持てます。大体が2世かよーとか言いたくなる太刀なんですがこれだけ出来が良いと何にも言えないよ。近頃こんなに真正面から音楽やって成功している例は無いんじゃないかと思えるほど。この先凄く期待してるんですけど、この後のアルバム未聴なんでこけたかやったかわかりませぬ。どなたか教えては下さらぬか。

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2/3(日)
良い曲書きます。
ダウト
ジーザス・ジョーンズ

1991年作品。これは傑作です。U2のボノ・スタイルのボーカルで打ち込みバックで展開されるんですが曲がとにかく良いんです。完成度もかなり高くてこれだけのものやっちゃうとこの先続かないんじゃないかとこの人にも心配しちゃいます。恐らく今の技術で考えていることがほぼ確実に再現できてしまうところ、これが意外と若手の成長を妨げているんじゃないかと思うのですがどうでしょうか。それはともかくこの作品については文句無し。愛聴盤なのです。と思ったら新作が出たんですね。試聴する限りでは荒っぽくロック・バンドらしくなってなかなか良いぞう。曲も相変わらず良さそうだし。

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2/4(月)
こりゃまいった
ハヴ・ア・ナイス・デイ
23

曲は知ってるしいつでも買えるしなあと思ってたら廃盤の危機とと聴いて慌てて手に入れました。といってもアマゾンさんのレビュー投稿で3000円券当てたんですけど(笑)。FOCUSやSWEET、BCR、マイク・オールドフィールドなどの有名曲はこの盤でしか聴けない超ド迫力の音圧サウンドでお楽しみ下さい。そして目玉は1発屋さんと思われていた方たちの2発目ヒット、ブルー・スエード、プレーヤー、ジョン・トラボルタさんたちの曲です。それぞれ聴き直すと、本当に良い曲だったんだなあって思うはず。初めて聴かれる方はびっくるするんじゃないでしょうか。ピュア・プレイリー・リーグの爽やかさも最高だしとにかくお奨めの一枚なのです。

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2/5(火)
良い曲を良い演奏で
ベリー・ベスト・オブ
バッドフィンガー

おういつのまにか新しいベストが出てたんですね。私の持ってるのは前のベストのCDなんですが今回の方がジャケット良いかなあ。でも目線が変だぞ。内容はこの曲目で悪いはずは無いでしょう。ビートルズの後継うんぬんで当初は騒がれたみたいですが私は独自のバンドとして愛してます。おっきい感じのサウンドで極上のポップ・ソングをやってくれる。それだけで充分嬉しいじゃないですか。こうゆうバンドには理屈はいらないと思うんだよね。

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2/6(水)
たまらん選曲じゃあ。
ハヴ・ア・ナイス・デイ
24

23に続いて24も紹介しちゃいます。今回も極上選曲。全部捨て曲無しで迫ります。有名どころでは艶の有る声が魅力のショーン・キャシディ「ヘイ・ディニー」、実は最高傑作ではないかアンドリュー・ゴールドの「サンキュー・フォー〜」、あの「スカイ・ハイ」ジグソーの2曲目ヒットがたまりません。無名どころでは、ウキウキしちゃうポール・ニコラス、まんまビージーズでも最高サマンサ・サング、「ざ・郷ヒロミ」スターバックの2曲目ヒット、ウルフマン・ジャック大活躍フラッシュ・キャデラックで大満足。他にも南部魂ウエット・ウイリーや「愛・エルビス」のロニー・マクドウェルも。触れて行ったら切りがない楽しさです。

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2/7(木)
pop

ジーザス・オブ・クール
ニック・ロウ

アマゾンさんがUK盤の取り扱い始めました。これで選択肢がぐーんと広がったぞう。
1978年の作品。パンク黎明期に忽然と現れたポップ超名盤。このアルバムがこんなにポップじゃなかったらトップ40に夢中だった私がパンクを聴き始めることは無かったでしょう。ポップの基本は「狂おしいほどの胸キュン」。このアルバムにはそれが溢れんばかりに詰まってます。さらには英国人らしいシニカルさもちょうど良いスパイスに。過去の音楽、ビートルズ、フィル・スペクター、エバリー・ブラザース等々への愛情も満載で、これはもう全ての音楽ファンに捧げたい超名盤なのです。

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2/8(金)
いかすぜ
ザ・グルービーズ・グレーテスト
フレーミン・グルービーズ

ポップ・ウィークの締めを飾るのはこのバンド。60年代半ばからサンフランシスコを拠点に活躍してるいかしたロケンロール野郎どもです。人気C級実力B級かもしれませんが(笑)聴いてもらえばその愛すべき音楽性に心打たれるはず。私の初遭遇は、デイブ・エドマンズ・プロデュースの1976年「シェイク・サム・アクション」なんですが時代を超越した音楽性(←うまい言い方!)にまあびっくり。でも疲れた日常の中で、ひょっとこの音楽に出会い聴いてみると、ああ、この世の中って捨てたもんじゃないなあ、ってそんな風に思える人達なんです。これってかなり素晴らしいことだとは思いませんか。しかしジャケットかわいいなあ。

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2/9(土)
ぽん
ワン・ホット・ミニッツ
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

ぽんっで始まる1995年の作品。カバー・アートも含めたばかセンスが全編に溢れてて笑って楽しめる好盤。演奏もタイトです。歌詞は殆どお下劣なことしか歌っていないようですが、まあいいじゃないですか(笑)。それにしてもすぐに裸になりたがる連中だなあ。裏ジャケットのピエロ君のキャラ最高。

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2/10(日)
日吉みみ
ノー・ニード・トゥ・アーギュー
クランベリーズ

アイルランドの日吉ミミことクランベリーズ。日吉ミミだと思ってたらよく考えるとトラッドのこぶしなんですよね。ボーカルの女の人は鳥がらみたいな風貌で指3本でリード・ギターまでひいちゃいます。まるでニール・ヤングです。これだけ印象的な歌はめったにないので何かとゆうと推薦しちゃうのだ。ぞおおおんびー。

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2/11(月)
才能炸裂
ムーブ
ムーブ

1968年作品。ポップの達人ロイ・ウッドが在籍したウルトラ・バンドなのだ。孤高の存在であるためになかなか出会うことが無いかも知れぬが、後にELOジェフ・リンが参加したことからもわかるようにビートルズに匹敵するメロディと音楽性を持ったバンドなのです。初めて聴かれると「おお、こんなバンドがおったのかあ」と驚くはず。まず持っていて損は無いアルバムです。

試聴はがないのだうーむ

2/12(火)

ただ愛のために
アレッシー

これぞ隠れた名盤さん。ゆニバーサルさんから、ぽっと再発されました。中身の方は、カーペンターズに通じるクールなポップさをたたえたA&M系プロデュースがトミー・リピューマみたいなでもちがうのMORまたはAORまたはへにゃ系、または、私は実はクリストファー・クロスって人が苦手なんですけど、あら聴きなおしてみると(聞かしていただいたところ←なぞ)似てるじゃない歌いかたがでもこっちは素敵よって感じなのです。買わないといつのまにか消えてもい1回お目にかかれるのは2005年ってなタイプのCDなんで今のうちにーだうぞ。その手な好きな人なら中身は保証するからさあ。

試聴はがないのだうーむ

2/13(水)

ディスカバー・アメリカ
ヴァン・ダイク・パークス

1972年作品。ジャケット・カバー左のバスはトリニダッド行き。ハリウッド人が乗ります。右はハリウッド行き。トリニダッド人が乗ります。ハリウッド人は映画を作りにトリニダッドに行きます。トリニダッド人は愛用のスティール・ドラムにエッソのマークが入っていたので子供のころからアメリカに憧れていました。彼のスティール・ドラムは海岸に漂着したアメリカのドラム缶で作ったのです。

デビュー・アルバムはヘッド・ミュージックに徹したとパークスさん本人も言っていますが、今回は小さなころから愛してきたカリプソを取り上げて自らを見つめなおしています。のんびりしているようで緊張感に溢れて、自然なようで人工的といった二律相反する要素がたっぷり詰まった実に不思議で魅力的なアルバムです。ここが「ソング・サイクル」と違うのですが、気が付くとエンドレスで繰り返し聴いてしまいたくなるでしょう。2台のバスが意味するものは?ご自身で発見してください。

ジャケット・カバー左のバスはトリニダッド行き。トリニダッド人が乗ります。右はハリウッド行き。ハリウッド人が乗ります。ハリウッド人はトリニダッドを舞台とした映画を作ります。多少アメリカ好みに舞台設定をいぢりましたが、ハート・ウォーミングな素敵な映画が出来そうです。

なおこのアルバムで彼は初めてカリプソ・ミュージシャンに印税が正規に渡るように独自で音楽事務所を設立したそうです。

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2/14(木)
良質アメリカン・ポップス
ザ・ベスト・オブ
ベイ・シティ・ローラーズ

 70年代に強力アイドルとして登場し爆発的人気を誇った彼らですが、その音楽もめちゃくちゃ素敵です。グリッター&スペクター・リズムを基礎に良質のアメリカン・ミュージックを堪能できます。何よりも目が輝いてるサウンドなのがポイント。私は結局歌詞や曲や演奏のうまいへた、人気有る無し関係無しに目が輝いていて内なる気迫にひかれるのです。そして演奏者の顔が見えること。80年代中盤以降の洋楽や日本のものによく聴かれるのがきれいに録音されているんだけどボーカル以外の演奏者の顔が見えないもの。それではつまんない。ここでのローラーズの演奏にはそれが見えます。
 惜しむらくはプロデュースを1回ニック・ロウとデイブ・エドマンズにさせたかったこと。ニックさんはタータンフォードでオマージュ曲を作ったほど(契約の関係で出したらしいが、これは絶対に本気で好きだったはず)で、プロデュース作を本当に聴いてみたかったです。

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2/15(金)
我が最重要アルバム

レイバー・オブ・ラスト
ニック・ロウ

1979年作品。当サイトのニュートップでお馴染みとなっておりますが、イギリス盤で細々と発売されているの発見しました。これで晴れて名盤入りだー。1stが言ってみればキンキーな味わいでスペクター色が濃いものだったのに比べて、このセカンドではエバリー・ブラザース色といいますか実にストレートでロッキンな演奏を聴かせてくれます。時代と見事にシンクロした尋常で無い勢いを感じることが出来る一枚。この感触は彼をしても他の作品では感じることが出来ないものなので是非一度ご賞味下さい。音の抜け具合が実に気持ち良いよう。しかし何でこんなに値段が高いのかな。まさかプチお宝化してたりして。円丈がカバーしたとゆうニックさん唯一のヒット「恋する二人」入り。1stと並んで我が最重要アルバムなのです。