2015/03/03(火)ネットオーディオとNASの状況

しばらく前から検討していた、ネットオーディオ(及びNAS)環境構築について現状を纏める。

とにかく何をするにしてもまずNASが必須であるのは確定なんだが、じゃあどのメーカーの何を、いつ買うのよ、ってところで止まっている。
理由は、NETGEARのReadyNASが、今年1月に新製品を発表したこと。現状、安いNASはReadyNASしかないんじゃないかというくらい、CPが良さそう。メーカー的にはQNAPのが品質やソフトの作り的には良さそうだが、ハードスペックと価格が釣り合ってない。比較的安価なTS-231も出たが、それでもスペック的には高い状況。現時点だとド安定であろう、ReadyNASでも良いんだが、せっかく新製品が発表されたのに販売される前に旧機種を買うのもなんだよな、ということで様子見をしているところ。

一方、メインのPC席でのプレーヤーをどうするかも決めかねている。小型PCでfoobar2000をプレーヤーにするのか、専用機とするのかの2択な状況。
PCはDSD再生可能、場所を取らないが、総合的に値段が高い、環境作りと維持が必要。
専用機はそのまま使えるし、安いが、据え置き機なので場所を取るし、DSDが再生不可。

そんな感じなので、NASもプレーヤーも様子をみているところで、データだけを黙々と作っている。
基本的には、CDはマスターとしてwav+cueを保存した上で、再生するためのデータとしてトラックに分けたflacを作る方針にした。ジャケはファイル埋め込みで。
ギャップレスがー、とも思ったが、実際ギャップレスで再生しなければならないようなソースがほとんど無いことに気づいたので、そのあたりは妥協した。
このflac作りがまた面倒で…。地味にやってはいるが、終わる気がしない。

・EACでwav+cueを作る
・タグを拾えない場合、Player.exeで取ってきてEACへ転送
・foobar2000またはテキストレベルでcueファイルを修正*1
・foobar2000で、トラック単位のflacへ変換
・ジャケの準備。500x500を基準に綺麗なものを探すか作る。
・mp3tagでflacへジャケ埋め込み
・適切なdir構造を作って格納

こんな感じ。これ、ある程度有名な邦楽、洋楽しか聴かないなら超簡単に終わると思う。Media Go使うとかすればジャケ込みであっさり行くのではなかろうか。
アニソンやゲーム多めで、wav+cueが欲しい、となるととたんに面倒くさくなるというね。

*1 : アーティスト名表記や複数人の場合の表記のゆれを補正するなど。例えば姓名の間の半角スペースや、複数人の場合の区切り文字、アニメキャラの場合の声優表記有無など

2015/02/25(水)ハイレゾ

以前からあるけど、こういうのはハイレゾと言っていいのだろうか。
「トップをねらえ!」や「マクロス」など、FlyingDogのハイレゾ楽曲8作品が配信開始 - AV Watch

マスターが44.1KHz/16bitのものを、何かしらの変換でサンプリングレートとビット長を上げて、アップコンバートしたとしても、それはデータ的にはハイレゾかもしれないが、元の音源がハイレゾじゃない以上、ハイレゾ音楽と言えるのだろうか。

中には、マスターアップした音源でなく、その前のトラック別の音源があって、それが44.1KHz/16bitだとしても、今の技術でマスタリングし、結果として96KHz/24bitとかのハイレゾになるのなら、それは意味があることだとは思う。それぞれ分離してあった音源を混ぜ合わせるわけだから、失われる情報が少なくて済むのは想像できる。
が、既に出来上がっているマスターが44.1KHz/16bitの音源を変換しただけ、ってのは個人的にちょっと納得いかない。

ちなみに、この疑問はやっぱりみんな思っていて、インタビューした記事があったりする。
【第73回】「ニセレゾ」疑惑の真相とは - K2HDのハイレゾは本当にハイレゾか? (1/7) - Phile-web

これを読んで思うのは、可聴領域より上の、20KHzから先の部分を倍音補完する話しかしてない点。サンプリングレートとビット長の制限によってカットされてしまった波形が生み出されるわけじゃない。
ハイハットやシンバルの高周波数帯の音と、様々な楽器が複雑に同時発生しているような音源なんかは、高周波数帯ではサンプリングレートの低さ(96KHzなどと比較して)と、量子化ビット数の低さ(同)とで失われている情報があるわけで。それを生み出すって無理だろ、と。

単純にレート、ビットを倍にして偽物のハイレゾじゃん、と言ってるわけじゃない。どんな高度な変換や加工をしたところで、最初のデジタル化の時点で生音と比較して失われているものは、いくら頑張っても出てきやしないよね、ということ。
CDよりは良いのだろうと思うけど、ハイレゾとして新たに金を出して買うべき音源か、というと微妙だ。特にCDを持っている場合は尚更ね。
このあたりは売る方もわかっていて、完全なるハイレゾと区別が付くようにしているようだ。

2015/02/24(火)ポタアン

ソニー、ウォークマンAにマッチする小型ヘッドフォンアンプ「PHA-1A」。約3万円 - AV Watch

個人的な偏見を多分に含むのでそのあたりを踏まえて。
まずこの製品、製品的にはWalkmanに限ってはいないのだが、Apple製品を持ってる人がsonyのポタアンを買うとは思えない。さらに海外高級DAPを使ってる人なんかは特に買うとは思えない。とすると、sonyのポタアンの主要顧客層は、必然的にWalkmanになるんじゃないかと。
さらに、PHA-1Aはsonyポタアンの中でも一番下の製品。、フラッグシップなDAPであるZXシリーズを使ってる人が、一番下のポタアンを買う理由も見あたらない。本体で充分だろ、って思うし、ポタアン買うなら上位機種を買うだろう。
ということを考えると、PHA-1Aってスマホかタブか、WalkmanのAシリーズでの需要がほとんどなんじゃないかと思うわけです。

んで、そういうことを踏まえて見てみると、本体デザインが工夫がなさすぎじゃないかと。普通の箱ぽい形状なワケですわ。側面がRを持ったデザインとかはあるけど、そんなことじゃなく。
超個人的な意見なんだけど、WMと合体させるアタッチメントとかを出して、収まりがいい箱形状になるとかさ、何か考えられなかったのかと。ほぼWMでしか使われないような機種なのに、シリコンバンドで纏めれば良いですよ、ってぶん投げすぎだろ。これだったらわざわざsony機買う理由ないじゃん。

WMは単に音源が入ったトランスポート機だと考えると、結局はDAP兼アンプとイヤホン/ヘッドホンで全て決まる。音源選択における操作性とかはあるにせよ、WM本体は音質に寄与しない。
そしてポタアンの形状が他のメーカーと大差ないのであれば、単純に音質だけで勝負することになるよねえ。そんな状況で、わざわざsony機買うか?って話。

まあ、WM+sonyポタアンを目指すなら、最初からZX買った方が良い気はするけどね。ただ現状だとZX1はもう古い感じがするし、ZX2は総額で倍かかるから、現実的にはWM+ポタアンのがコスト的にいいのかもしれない。
となると、やっぱりこの5万前後で音質を良く聞くための手段としては、WMが一体的に合体できるようなものだったら、よかったのになあ、って思った。俺もそれだったら買ったかもしれない。

2015/02/19(木)音質にこだわったmicroSDカード

あー、sony、やっちまったなあ。

ソニー、“音質にこだわった”microSDカード ~技術面と品質管理からアプローチ - PC Watch

アホみたいな製品が出るぽい。別に製品自体あってもバカだなあ、って思うだけなのでいいんだが、音響製品を作っているメーカーがやったらダメだろ。本当にやめてほしいし、残念でならない。
明らかに音質に向上が見られる、有意差が証明できる、てなら全然OKだけど、絶対できねーだろ?オカルト商品売ってんじゃねーよ。このタコが。

うーむ、オカルト商品は絶滅して欲しいんだけど無くならないんだろうなあ…。
感覚的に、このデジタル時代のオカルト商品が昔に比べて酷い気がしてる。昔はほぼアナログだったから音質の影響があった可能性も考えられたけど、現代の、デジタル伝送部分に関する商品は意味ないだろ。と思う。LANケーブルとかUSBケーブルとか、SDカードとかそういうの。
製品としてウソはついてないとは思うよ。伝送時のノイズ軽減は確かにあると思う。しかし、音質に寄与するかというとどうなのか。人間が判断出来るレベルで影響があるとは思えない。ジッターが!外来ノイズが!って言うけど、デジタルデータの伝送時のノイズが、アナログ段のどこまで影響を及ぼすというのか。よしんばノイズが発生したとしても、それはノイズが乗るとか、信号的に加算された状態にはなり得るけど、「音質」が変化するとは思えないんだよな。

だいたいだな、自社WalkmanでmicroSDカードで音質が変わるとしたら、製品として、デジタル処理部分とアナログ処理部分とでノイズの影響を分離できてない、ってことだし、microSDカードを利用した場合に、何らかのノイズや音質に悪影響を及ぼす製品だ、ということを自ら認めている格好になる。いいのか、それで。

そもそも、Walkmanの利用を想定したとして、microSDを使用しない場合はどうなんだよ、と言いたい。最新のZX2だって、現行Aシリーズだって、本体にメモリがあって、microSDはあくまで追加で使用する場合や転送するための媒体、という使い方を想定しているんじゃないの?ずっと突っ込んで、microSD内のファイルを参照して再生する利用方法って標準的じゃないと思うんだけど。
つーかこの製品の説明で言うと、世の適当なmicroSDを使ってカード内のファイルにアクセスして再生した楽曲と、本体メモリの楽曲の再生とで差異がある、ってことだよな。フラッグシップのZX2でも、その辺は音質の違いが最初からわかっていて、microSDアクセスしての再生は劣っていたけど改善はできなかった、というわけですか。へぇ。

という状況をよーく考えて整理すると、microSDは転送や緊急時にのみ使用し、本体のみで再生すべき、ということだよな。こんな製品を売る前に、microSDでの再生は音質が劣る、ってアナウンスするほうが先じゃないのかね。

2015/01/29(木)オーディオ検討

普段音楽を聴くための環境をどのように整備するかを考えていたのでちょっと整理。
現状
PC内HDDのリソースを、foobar2000をプレーヤーにして再生。USBでCDP(SA-14S1)に接続、DACとして利用している。
常時PCを使用しているので再生するための環境としては問題無いが、常時PCを立ち上げているのでPC自体のノイズ(直接的なノイズ。ファンやHDD音)が割とうるさい。
またPCは通常利用としてはオーバースペックで無駄に電力を消費している状況。
前提
ネットワークオーディオ化は元々検討していて、リビングでも音楽を聴きたいために、NAS等にリソースを入れるところまでは検討の余地がない。NASなのか、PCをサーバにするのかは色々検討するが、ネットワーク上にリソースを入れて、DLNAで参照するというところまでは決定事項。
考察1(据え置き機を利用)
まず普通にネットワークオーディオを構築した場合。
NASにリソースを入れてサーバにし、プレーヤーを据え置き機にするケース。俺の環境ではCDPを外部DACで使用するので、プレーヤーのDAC~アナログ段の性能はどうでも良く、正しくデジタルアウトしてくれればそれでよい。厳密には、データからSPDIF信号を生成する過程だったりとか、クロックによるジッターの影響などもあるかもしれないが、音質の優劣を決める要素としては小さい。アンプとスピーカーを固定するのであれば、一番影響が大きいのはDACになる。したがって、今使っているCDPのDACを上回る性能を持ったネットワークオーディオプレーヤーでないなら、CDPのDACを利用した方が良い、ということになる。

利用環境としては、据え置きのネットワークオーディオプレーヤーであるので、オーディオ機器のようにリモコン等で再生する形になる。通常、ソースはNASに置く予定だが、場合によってPCから再生したい、といった場合にはこれまで通りPCで再生すれば(CDPの入力をUSBに切替)、問題無く切り替えて使用できるので、取り回しは良さそう。
本気で聴きたいときは、PCを落とせば済む。

今だと安いプレーヤーがあるので、4万あれば構築可能。

考察2(サブPCをプレーヤーにする)
考察1で書いたように、出力側は、何かしらのデジタル出力がされれば、その後のDAC以降は同じ構成になる。要は何でネットワークからデータを持ってきてデジタル出力するか、ということなので、据え置き機でなくともPCを専用に立てることでも可能ということ。
今使用しているメインPCでやらないようにしたい理由は、消費電力が大きいことと、ファンなどの動作音がうるさいこと。逆に言えばそれらが解決出来ればPCでも良い、ということだ。

案としては、消費電力が低く、無音のPCを新たに立て、NASのデータを再生するプレーヤーにする案。
これのメリットは、foobarで再生することになるので、これまで使っていたのと同じような環境で使用できること。特にDSDなんかもそのまま再生可能(あんまり持ってないけど)。
デメリットは、入力デバイスが邪魔になること。切替機での運用にすれば数は減るが、メインと同時使用使用としたときに鬱陶しいと思うので、キーボードとマウスは個別にあったほうがいいと思う。
あとはモニタが必要になるので、現在使用しているモニタを切り替えて使うか、PIPにするか、小型のモニタを新たに準備するか。

費用は幅があるが、それなりに買うとPC+OS(8.1bingだとしても)で4万弱、これが最低限。これにキーボードとかマウスとかモニタとか色々考え出すと色々かかる。


さて、どうしたものか。もう少し悩むかな。
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