Have a Nice Decade: The
70s Pop Culture Box
disk 5
V.A
1998 june 16 Rhino 72919
ディスク5
5-1 Beach
Baby / First Class
*ビーチボーイズ大好き* 7/74 pop#4
→英国一発屋協同組合会長で有りますトニー・バロウズさんが、エジソン・ライトハウス、ブラザーフッド・オブ・マンに引き続いてやってくれました。夏大好き、完全なビーチ・ボーイズへのオマージュ・ソングです。と言ってもよく聴くと思いっきり違うような気がするのが肝かも。ハードロックかあと言いたいほどのやかましさが素敵。途中でストロベリー・ウイッチブレードします。
5-2 Sideshow / Blue
Magic
*スイートソウル*
5/74 pop#8 r&b#1
→個人的に全然印象が無いちゅうソウル・バラードなんですが(すまぬ)、スリー・ドッグ・ナイトの「ショウ・マスト・ゴー・オン」のようなサーカスをテーマにした曲とゆうことです。深夜にこれかかると眠くてねー(笑)。あ、それほどスイートちゅうことです。
5-3 You
Ain't Seen Nothing Yet / Bachman Turner Overdrive
*ばかロック大賞*9/74 pop#1
→ついにBTO、最盛期に突入です。世界初のど○りフューチャー・ソング。サードアルバム「ナット・フラジャイル(こわれものじゃない)」からのシングル・カット。ゲス・フーから一貫して歩んできたばか路線がここに実を結んだのじゃあ。ライブでは途中のツイン・リードの0.5秒オブリガードのところでいきなりリズム・ギターやめてツインリードに参加します。
5-4 I'm
Not in Love / 10CC
*英国POP*
5/74 pop#2
→あまりにも英国的なバンド10cc。本国では既にヒットを飛ばしておりましたが、さすがにこれほどの名曲になりますとアメリカも静観してはいられなくなったようで、しっかりとヒット。「恋愛中って訳で無し」ちゅうタイトルや、最高位が2位ってゆうのもいかにもこの人たちらしいではありませんか。ところでこのシングル・ヴァージョン、最後のところで物凄い編集のあとが。無慈悲なり。
5-5 The
Bertha Butt Boogie, Pt. 1 / Jimmy Castor Bunch
*ぶぎーいやーソウル*2/74
pop#16 r&b#22
→ばんばんばばだん。10ccの余韻をぶち壊すように登場(爆)。ばかやろうソウルでござい。こうゆうの好きなんだよねー。「バーザのケツ・ぶぎー」しかもパート1。パート4まで聴きたい。内容はまったく無いよう。ワースト・ソング大賞に選ばれるのが嬉しくってしょうがない曲です。Johnny
5-6 Black
Superman - Muhammad Ali / Johnny Wakelin & The
Kinshasa Band
*レゲ* 3/75 pop#21
→いきなりレゲエがチャートに出て来て、びっくりしたなもう。伝説のボクサー、モハメッド・アリを称えておるんですが、全然強そうじゃありません。キンシャサとはアフリカはザイールの都市なんですが、米国人にとってレゲエもアフリカだと思っていたんかいな。全編に漂ういいかげんさが魅力であります。でも良い曲なんだよねー。
5-7
Jackie Blue / Ozark Mountain Daredevils
*哀愁pop* 2/75 pop#3
→別にジャッキー吉川とブルー・コメッツを短くして称えてる唄ぢゃありません(笑)。TOP40を聴いてきて想い出に残る曲。独特の空気が周囲を支配します。間奏のギター・ソロは名演。なんちゅうフレーズを弾くんじゃ。これをOKした名プロデューサー、グリン・ジョーンズ氏はやはり慧眼なり。最高位3位ちゅうのもいかしてるだよ。
5-8
Chevy Van / Sammy Johns
*さわやか革命*2/75 pop#5
←名曲が続きます。美しい女性ヒッチハイカーとの出会いを歌った歌だそうで、実にしかり雰囲気出てます。ビールのCMに起用したいほどの爽やかさ。空耳の宝庫でもありまして「へこんだー」って歌ってますけどへこんでません。こゆう一発ヒットがあるからチャートは楽しいのだ。とかくアルバム中心に語りがちだけど、渾身のシングルをもっと評価したいぞ。
5-9
Shining Star / Earth, Wind & Fire
*己のソウル*1/75 pop#1 r&b#1
→ソウルだって黙っちゃいません。ついに大ブレークのアースでござい。やっぱりこの頃の黒々としたアースはええなあ。独特のジャズ風味、アーシーさがたまりません。1位になった時こそ発揮される最高の終わり方大賞としても注目。この後ケーシーさんの「ジス・ウイーク・なんばー1ー」って声入るとかっこいいのだ。やられたーって感じですわい。
5-10
Why Can't We Be Friends? / War
*ウォーのレゲエ*
5/75 pop#6 r&b#9
→イントロから思いっきりキーボードがとちっちゃってるのが最高の曲。ラフであることの魅力とはこれじゃ。曲だって2フレーズしかないぞ。中国フレーズも入るぞ。邦題「仲間よ目をさませ」も最高。リズムも揺れるぞ。スマッシュ・マウス(←12曲目)とゆうバンドが97年にリバイバル・ヒットさせてるけどこれには到底かなわんです。
5-11 Love
Will Keep Us Together / Captain & Tennille
*必殺リフpop*4/75 pop#1
→後にマイコー・ドゥービー・ブラザースでブレークする必殺リフここに登場。これ以前に一曲あったんだけど思いだせん。これぞナンバー1になるぞーってゆうオーラがあります。こうゆう曲に出会ったぞーって喜び満載。ニール・セダカ(←7曲目、しかも10ccがバック)作なんだよなー。さらには
チューブスのヴァージョンがあるんですが、もー聴きたくってしょうがありません。
5-12 Feelings / Morris
Albert
*ラスベガス* 6/75 pop#6
→ふにゃあ。すみません。これはわしコメント・ノー。しいて言えばためて唄ってピアノがベガスしてて笑えるなー。わが国でもハイファイセットでヒットしましたね。
5-13
Miracles / Jefferson Starship
*1&only*
8/75 pop#3
→はい、何とも言えぬ魅力を持った一曲です。返り咲き加入のマーティン・ベイリンさん、花開きました。とてもとてもおすけべな曲だそうで、おーらる・・・のことを歌っておるそうです。どうりで「ベイベ」連発。アルバムで聴くと58回は言ってるな。シングルで聴くと丁度良かったのです。この空気感はフリートウッドマックに通じてともにブレークです。
5-14
Magic / Pilot
*完璧英国pop*4/75 pop#5
→間違い無く70年代ポップ、完璧な一曲に選ばれるような曲でござい。アラン・パーソンズのプロデュース、冴えに冴えて、アンドリュー・パウエルのストリングス(クレジット無いけどそうでしょう?)が切れこみ、ギターの粒が立ち、ボーカルは限界高音そして見事にパシっと終わってくれます。これが駄目だったら何がええとゆうのー。
5-15 Love Machine,
Pt. 1 / Miracles
*soul* 10/75 pop#1
r&b#5
→冒頭のうううういいぇーで完全に掴んじゃってます。時代にシンクロしたサウンドで見事な復活と言って良いんでようがこれで打ち止め。最後の一撃は強烈でした。
5-16
You Sexy Thing / Hot Chocolate
*欧州ソウルえぐい*11/75
pop#3 r&b#6
→出ました。ホット・チョコレート。ついに欧州ソウルの上陸です。冒頭のえぐいファズ・ギター、えぐいフェイズシフターがかかったぽんぽこりんパーカッション、えぐいボーカルとえぐい15乗でございます。欧州のソウルは独特のエキセントリックさがあって最高なのだ。歌のフレーズの終わりには必ず感極まってます。
5-17
Lady Marmalade / LaBelle
*逆ニューオリンズ* 1/75 pop#1 r&b#1
→アラン・トゥーサン・プロデュース、ミーターズ演奏、ラベル歌唱とゆうニューオリンズ・シーン渾身の一発。世間のニューオリンズに対するイメージを逆手に取ってノックアウトです。「腕づくであべかわ、おこわ」とか「あじゃぱー」とかクリオール・フランス語効きに効いて、強烈なインパクト。それにしてもケニー・ノーラン作曲なんだよなー。「アイ・ライク・ドリーミン」書いた人とはおもえんエナジーじゃ。やってる人たちがこうしちゃったのかも(笑)。
それはともかくニューオリンズで独自に咲いたシーンの存在を高らかに宣言したアジテーション・ソングなのだ。
5-18
Fame / David Bowie
*グラム・ソウル* 6/75 pop#1
R&B#21
→ギターのカルロス・アロマーの弾いたリフでジョン・レノンと一緒に遊んでたら出来ちゃった曲でありませう。時代に敏感なボウイさんのこと、盛り上がってソウル・シーンには黙っていられなくなった「ヤング・アメリカンズ」からのカット。ぴったりはまって見事ナンバー1じゃ。ビートルズのメンバーがからんでR&Bチャートに入るってのも快挙だなあ。最後の方の高いとこからおりてくるの大好きです。後に「フェイム’90」と題してリメークしてるそうじゃのー。
5-19 Sky High /
Jigsaw
*ミル・マスカラス*8/75 pop#3
←日本ではとにかくメキシカン・プロレスラー、ミル・マスカラスの入場テーマとして少年少女の心をときめかしたこの曲、先に登場の「ビリー・ドンビアヒーロー」のヘイウッズのメンバーが書いた曲であります。良い曲なんだけど、一発屋の呪いがかけられてました(爆)。英国のバンドですけどこれには一切関係無し(笑)。「スカイ・ハイ’95」とゆうのがありまして「フェイム’90」に勝てるか。ジャンル的にはディスコとされてるんだよなー。これで踊るか。
5-20 Convoy / C.W.
McCall
*でっかいトラック*12/75 pop#1
→どわーっとでっかいトラックが走ってるクリス・クリストファーソン主演映画「コンボイ」のテーマであります。曲が先で映画が出来たそうで、年間カントリー・チャートの1位になったそう。いわば幌馬車の唄じゃからアメリカ人にはぐーーーっときたんでしょうね。でもきっと車内ではZZトップがかかってるぞ(爆)。
5-21
Bad Blood / Neil Sedaka
*見事なり復活*
9/75 pop#1
→「ラフター・イン・ザ・レイン」で見事にチャート復帰しましたセダカさん。またもやってくれます。ファンク風味を効かせたボ・ディドリー・ビートとゆう稀有なリズムで。ロケット・レーベルとゆう縁で、エルトン・ジョンがコーラス参加してるんですが、これが本人より目立ってるとゆう。この時期のりにのってる二人が組んで悪い訳がありませぬ。しかし甘い声は魅力的だなあ。大好き。
5-22
Slow Ride / Foghat
*ばかロック殿堂* 12/75 pop#20
→はったりこそ人生だあと高らかに歌い上げます(←ほんとか)。歌舞伎の見栄切りの連続のような曲であります。ベースのおまぬけさはもー格別。チョッパー、ぺこんぺこん。サビでのボーカルエコー、得意のスライドユニゾンは習い立ての小学4年生でも可。内容の無い歌詞ともどもこの世界に欠くべからざるものとなっております。これがあるからロックはやめられませんぜ。
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