ニタリクジラナガスクジラ科Balaenoptera edenii |
そりゃー、横になって、プカプカ浮いて、空を見上げる時だってあるさ・・・・ この写真のおかげで、僕はいろんなことがわかりました。 ウネの形状とか、ウネがどこから始まっているかとか、ピンクの染まり方とか、 目の下の大きな割れ目があることとか、胸ビレの形状とか図鑑とは異なる 部分を確認できました。 2001.8 土佐 |
水の中の目が見えていますね |
大方沖 |
ニタリクジラの親子 いずれも高知県大方で |
子供のニタリクジラ |
子供のニタリクジラの吻(くち先)で三本の筋が判ります |
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ニタリクジラがバブルネットを作っているところ上の写真共に空撮は、昭和航空所長長尾洋省さん |
その1 ニタリクジラの体表は固体によって非常にバラエティに富んでいます。茶色(珪藻による)、グレイ、黒、など様々で、ダルマザメが噛んだ跡のある者もいますし、季節によっても異なります |
その2 |
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ニタリクジラの下面ウネがピンク色をしているものがいるということは、ほんの数年前まで誰も知りませんでした。 未だに世界のどの図鑑にも記述がなく、高知のホエールウォッチングで初めて知られた事実です。 写真家の望月昭伸さんは、「ピンクなんてもんじゃないよ、バラのように真っ赤だった」とも言ってました。しかし、すべてのニタリクジラの下面がピンクというわけではありません。図鑑通り、白や黄みがかった白、が普通です。 何かの生理でピンクになるのか、それとも遺伝的なものなのか、個体識別をして観察を続けるなどでやがて新事実が判明する時が来るかも知れません。それも日本発、土佐発で・・・ |
ニタリクジラのみに見られる上あごの三本の隆起した筋。 これが見えるとニタリクジラであることは疑いようがないですね。 それにしても肩の筋肉のたくましいこと。 |
尾ビレです 尾ビレを見せないクジラですから、身体を横にした時、このように片側だけが見られることがあります。それでも滅多にないことです。 |
大きな鼻の穴と波よけ 大きくして見ると、三本の筋のうち二本が明確に見えます。 |
鎌のように湾曲した大きな背ビレもニタリクジラの特徴です |
ブロー 暖かい季節に見るから ブローがはっきりしないことがあります。朝や夕方はよく見えます。 |
ニタリクジラの分布 |
分類 | 英名 | 学名 | 体長♂♀ | 体重♂♀ | 繁殖 | 食性 |
ヒゲ鯨亜目, ナガスクジラ科 |
Bryde's Whale | Balaenoptera edeni | 13,0m,14,0m | 13,6t,16,8t | 2-3年1回 | 雑食性 ハダカイワシ イワシ サバ サンマ プランクトン ソウダガツオ |
上顎に3本の稜線がある. 畝は40-70本でおへそまで. 身体全体にクッキーカッターシャーク(ダルマザメ)が噛んだ白く丸い傷跡模様がある., 髭板は黒,繊毛は黒く太い.片側−250-365枚., 背−黒、茶色、灰色など斑なのもいる。 腹−白、薄い黄色い(またはピンク)、後方と側面は灰黒色.胸ビレと尾ビレの裏は灰色。 両半球の赤道近くから温帯海域にいて、唯一極に移動しないため、トロピカルホエルの別名がある。日本では和歌山県沖ぐらいまでが北限。高知県西部沿岸では1年中見られる., 噴気−太く低い3-4m. 背ビレはシャープに後ろに傾き腰部分(ドーサル)を見せながら潜る. 尾は上げない.,60歳位生きるとおもわれている。 |
ニタリクジラが見られるところ ニタリクジラのホエールウォッチングをしているところは
世界中でここだけです。
詳しくはGO 高知県土佐湾西部
GO 高知県土佐湾西部 |
ダルマザメは熱帯から亜熱帯域に住むサメで詳しい生態は判っていない。体長50cmくらいで鯨類の肌にスプーンでこそぎとるように直径5cmくらいの円形の傷を付け、肉を食いちぎることが知られている。 ともかくなんでも食いつく習性があるようで、いろんな魚にも食い跡が残っている。 昼間は深いところで、夜は水面近くまで垂直移動をしているらしく、発光器を持っていてサメのなかで最もよく光るらしい。 |
詳しくは、「クジラの缶詰」「土佐の鯨」「全国ウォッチングガイド」をも参照下さい。